JP2007168060A - 携帯用裁断器 - Google Patents
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Abstract
【課題】 被裁断物を裁断する刃を移動することにより、何時でも、何処でも、安全に、確実に個人情報、秘密情報等が掲載された被裁断物を細かく裁断可能であり、かつ、小型でポケット、バッグ等に収納可能な携帯用裁断器を提供する。
【解決手段】 被裁断物を載置するカッター台及びカッター台に面した部分に複数個の刃を有し、カッター台の上面をカッター台の長手方向に移動するか又はカッター台を抱囲してカッター台の長手方向に移動するか、いずれかの構造を有するカッターアームからなる携帯用裁断器である。
【選択図】図1
【解決手段】 被裁断物を載置するカッター台及びカッター台に面した部分に複数個の刃を有し、カッター台の上面をカッター台の長手方向に移動するか又はカッター台を抱囲してカッター台の長手方向に移動するか、いずれかの構造を有するカッターアームからなる携帯用裁断器である。
【選択図】図1
Description
本発明は、被裁断物を載置するカッター台及びカッター台に面した部分に複数個の刃を有し、カッター台の上面をカッター台の長手方向に移動するか又はカッター台を抱囲してカッター台の長手方向に移動するか、いずれかの構造を有する携帯用裁断器に関する。
本明細書において被裁断物とは、例えば、銀行のATM利用明細書、クレジットカードの控等個人情報、秘密情報が掲載されており、紛失、盗難等により個人情報、秘密情報の流失するおそれがあり、適切に処分しなければならない全ての物品を意味する。
情報化社会の急速な進展、国際的な情報流通の拡大等に伴い、個人の権利又は利益の侵害の不安及び危険が増大している。特に個人情報については、個人情報保護法が今年度から施行され、国、公的機関、民間事業者が遵守すべき法制、条例等が整備された。
しかしながら、個人がその責任として履行しなければならない処理が不完全であるため、例えば、個人情報が掲載されている銀行のATMの利用明細書、クレジットカードの控等が簡単に流出し、犯罪を招くケースも増大している。
従米、秘密書類等の裁断を目的とした機器、例えば裁断機、シュレッダー等は、回転軸に刃があり、凹凸のある2本の回転軸がかみ合う構造になっており(例えば、特許文献1乃至特許文献3参照。)、構造が複雑なために大型になり、携帯可能な小型の機器は存在しなかった。また、机上を移動自在な裁断装置(例えば、特許文献4参照。)、吸引式載置台のシール装置を備えた裁断機(例えば、特許文献5参照。)等は公開されているが、裁断した被裁断物の吸引装置、吸引ダクト等が複雑に配設されており、携帯用の裁断器としての技術的思想は開示されていない。
携帯可能な機器としては、操作部と2個以上のパンチ刃からなるパンチ刃群とを有し、操作部によりパンチ刃群を動かし、パンチ対象物に複数の孔を開けて情報の流出を防止するパンチであって、パンチ刃群中の隣接するパンチ刃が、パンチ対象物に表された情報の把握が困難になる程度に近接していることを特徴とする情報流出防止用パンチが公開されている(特許文献6参照。)。この機器は、例えば書類等を裁断するのではなく、書類等に記載されている文字を打ち抜く構造であり、書類等に記載されている文字を確実に打ち抜くためには、何度も確認しなければならず、携帯は可能であるが使用に際し難点があった。
また、本体が上半本体と下半本体とに分けられ、上半本体の前方中央線部分に押しボタンを設け、その押しボタンの下面に刃先が傾斜した板状の刃を、本体長手方向に対し、横方向に数列並べ、数列の刃逃げ細穴をもった押しボタン押さえ板で押さえ、下半本体にボタンと位置する所に、数列の刃逃げ細穴をもった紙受け板とを具備したことを特徴とする携帯型ハンドシュレッダーが開示されている(特許文献7参照。)。
しかしながら、この従来技術では、同公報第5ページ10行に記載されているとおり、「紙を手で引いて」裁断するので、数列の刃の幅よりも幅の大きな紙を裁断する場合、紙を折りたたむ必要があり、厚くなった紙を手で引いて裁断するには、紙が千切れることもあり得るので、裁断が確実にできるか否か問題があった。
以上記載したとおり、刃を移動させて被裁断物を確実に、細かく裁断し得る携帯用裁断器は、従来存在しなかったのである。
特公平6−26682号公報 特開2001−29827号公報 特開2005−95898号公報 特公平7−90503号公報 特公平7−90506号公報 特開2004−25361号公報 登録実用新案第3064012号公報
本発明者は、前記従来技術に鑑みて携帯可能であり、かつ、確実に裁断できる携帯用裁断器について鋭意研究を行った結果、定期券入れ程度の大きさで携帯可能であり、1回の処理により書類等の被裁断物を確実に裁断でき、かつ、裁断した被裁断物を即座にごみとして廃棄できる裁断器を完成した。
本発明の目的は、携帯可能であり、何時でも、何処でも、確実に、安全に裁断でき、裁断した被裁断物を即座に廃棄できる携帯用裁断器を提供することである。
前記課題を解決する本発明は、被裁断物を載置するカッター台及びカッター台に面した部分に複数個の刃を有し、カッター台の上面をカッター台の長手方向に移動するか又はカッター台を抱囲してカッター台の長手方向に移動するか、いずれかの構造を有するカッターアームからなる携帯用裁断器であり、カッター台が、両側の外面にカッターアームを移動させる溝を有すること、カッター台が、カッターアームの刃を移動させるための複数の溝を有し、被裁断物を挟み込む開閉可能なストッパーを蝶番状の部材により連接されていること及びカッターアームが、カッターを抱囲するロの字形の空洞を有することを望ましい態様としている。
以下に本発明について詳細に記載する。本発明の携帯用裁断器は、携帯に便利なように例えば、縦約100mm、横約75mm、厚さ約10mmの定期券入れ程度のポケットに入る大きさに設定されているのが望ましいが、バッグ等に収納するものは、更に大きく設定することも可能である。
本発明の携帯用裁断器は、カッター台及び複数個の鋭利な刃を有するカッターアームからのみ構成されているので(図1を参照。)、従来の裁断機に付設されていた裁断した被裁断物を保管する箱状の容器が存在しない。カッター台は、被裁断物を載置するための台であり、合成樹脂等の材料で常法により成形されている。カッターアームがカッター台の上面を、カッター台の長手方向に移動する構造の場合は、カッター台の両側の外面にカッターアームを正確に移動させるための溝を設けることが望ましい。
また、カッター台には被裁断物を押えるために、蝶番状の部材によりカッター台に連接したストッパーを配設し、開閉可能にすることもできる(図3を参照。)。この場合、ストッパーの開閉にカッターアームが邪魔にならないようカッター台の長手方向よりも短く設定することが望ましい。更に、このストッパーには、刃が被裁断物に達するように刃の溝を設ける必要がある。
カッターアームは、合成樹脂等の材料で常法により成形されており、カッター台に面した部分には被裁断物を裁断するために、金属、セラミック等からなる複数の鋭利な刃が配設されている(図1を参照。)。カッターアームには、裁断する時に押すことにより刃が出る押出し部材を配設することも可能である(図6を参照。)。また、カッターアームをロの字形の空洞を有する構造に成形することも可能であり、この場合カッター台に面した空洞の上部に刃を配設する(図5を参照。)。
本発明の携帯用裁断器を携帯する際に便利にするため、裁断器全体に嵌合する蓋状の部材で覆うのが望ましい。蓋状の部材を嵌合することにより、カッター台、カッターアーム、刃等に物品が絡まることなくポケット、バッグ等への収納及びポケット、バッグ等からの取出しを容易に行うことが可能となり、蓋状の部材を取り外して即座に裁断することができる。
本発明の携帯用裁断器は、次のとおり操作することにより被裁断物を確実に、細かく裁断することができる。即ち、ストッパーを配設しない場合は被裁断物をカッター台に載置し、被裁断物の端及びカッター台を一方の手で押え、他方の手でカッターアームをカッター台の長手方向に移動させ、カッター台に載置した被裁断物を容易に、かつ、子供でも安全に裁断することが可能である。尚、カッター台よりも大きな被裁断物の場合、前もって被裁断物をカッター台に載置できる大きさに折りたたみ、カッター台に載置し、前記と同様にカッターアームをカッター台の長手方向に移動させて裁断する。
一方、ストッパーを配設した場合は、最初にストッパーを開いて被裁断物を挟み込み、のち一方の手でカッター台を押さえ、他方の手でカッターアームをカッター台の長手方向に移動させて裁断する。また、カッターアームがロの字形の空洞を有する構造の場合には、カッター台からカッターアームを取り外し、ストッパーを開いて被裁断物を挟み込み、カッター台をカッターアームをロの字形の空洞に挿入し(図4を参照。)、のち一方の手でカッター台を押さえ、他方の手でカッターアームをカッター台の長手方向に移動させて裁断する。
本発明は、被裁断物を載置するカッター台及びカッター台に面した部分に複数個の刃を有し、カッター台の上面をカッター台の長手方向に移動するか又はカッター台を抱囲してカッター台の長手方向に移動するか、いずれかの構造を有するカッターアームからなる携帯用裁断器であり、本発明の奏する効果は次のとおりである。
1)携帯ができるので、何時でも、何処でも個人情報、秘密情報等の流失のおそれがある被裁断物を確実に、細かく裁断可能である。
2)被裁断物を容易に、かつ、子供でも安全に裁断することが可能である。
3)裁断した被裁断物をごみとして即座に廃棄できるので、裁断した被裁断物を保管する部材を配設する必要がなく、小型化することが可能である。
2)被裁断物を容易に、かつ、子供でも安全に裁断することが可能である。
3)裁断した被裁断物をごみとして即座に廃棄できるので、裁断した被裁断物を保管する部材を配設する必要がなく、小型化することが可能である。
以下に本発明の実施の形態を図1乃至図6に基づいて記載するが、本発明は以下の実施の形態に限定されるものではない。
図1は、本発明の一実施形態を示す外観図である。本実施形態では、プラスチック成形加工用樹脂(信越化学工業社製)を常法によりコの字形に成形したカッター台(1)の両側の外面に、カッターアーム(2)を移動させるカッターアームの溝(3)を設けてあり、カッターアーム(2)を滑らかに移動させるとともに、カッター台からカッターアームが脱落するのを防止している。
一方、カッターアーム(2)は、カッター台(1)のカッターアームの溝(3)と嵌合するようにプラスチック成形加工用樹脂(信越化学工業社製)で常法により成形され、カッター台(1)に面した部分には被裁断物を裁断するために、セラミック製(京セラ社製)の鋭利な刃が11枚配設されている。この刃は、次のインサート成形法により、カッターアーム(2)に配設する。
カッターアーム(2)の刃を配設する樹脂製プレートに、配設する刃の数量の刃を差込む穴を等間隔に設け、その穴に刃を同じ方向、同じ高さに嵌合し、刃が固定されるように調製した成形型によりカッターアーム(2)を成形し、全ての刃先がカッターアーム(2)の取付け面から約1mm程度突出するように再度樹脂を射出し、全ての刃をカッターアーム(2)に固定する。
本実施形態の携帯用裁断器により被裁断物を裁断する場合、カッター台(1)に被裁断物を載置し、被裁断物の端及びカッター台(1)を一方の手で押え、他方の手でカッターアーム(2)をカッター台(1)の長手方向に移動させて裁断する。
図2は、本発明の他の実施形態を示す外観図であり、図3は、図2のカッター台に蝶番状の部材(9)により連接したストッパー(5)を開いた外観図である。本実施形態では、カッター台(1)に蝶番状の部材(9)により連接したストッパー(5)を開閉可能に配設し、ストッパーにはカッターアーム(2)の刃が被裁断物に届くように刃の溝(6)を設けている。このストッパー(5)を図3に示すとおり開き、カッター台(1)に被裁断物を載置し、ストッパー(5)を閉じ、カッターアーム(2)をカッター台(1)の長手方向に移動させて裁断する。尚、カッターアーム(2)によりストッパー(5)の開閉が妨害されないように、ストッパー(5)をカッター台(1)よりも長さを若干短かく設定していること及びステンレス製(エヌティー社製)の刃を使用したことを除き、その他は実施例1と同一である。
図4は、本発明の他の実施形態を示す外観図であり、図5は、図4のカッターアーム(2)をカッター台(1)から取り外して、ストッパー(5)を開いた外観図である。本実施形態では、カッターアーム(2)にカッター台(1)を挿入するために、ロの字形の空洞(7)を設けたものである。空洞(7)のカッター台(1)に面した上部には、図1の実施形態と同様にセラミック製(京セラ社製)の鋭利な刃(4)が8枚配設されている。
ストッパー(5)を図5に示すとおり開き、カッター台(1)に被裁断物を載置し、ストッパー(5)を閉じ、カッターアーム(2)の空洞(7)にカッター台(1)を挿入し、移動させて裁断する。尚、本実施形態では、カッター台(1)からカッターアーム(2)を取り除いて被裁断物を載置するので、ストッパー(5)はカッター台(1)と同じ大きさに設定することができる。その他は実施例1及び実施例2の実施形態と同一である。
図6は、本発明の他の実施形態を示す外観図である。本実施形態は、前記図1の実施形態のカッター台(1)の上面に刃(4)を押し出すための押出し部材(8)を配設したものである。この押出し部材(8)を配設することにより、カッター台(1)に被裁断物を載置する際、刃(4)により手を切る等の事故がなく、子供でも安全に裁断することが可能である。尚、刃物工具鋼(エヌティー社製)の刃を使用したことを除き、その他は実施例1及び実施例2と同一である。
1 カッター台
2 カッターアーム
3 カッターアームの溝
4 刃
5 ストッパー
6 刃の溝
7 空洞
8 押出し部材
9 蝶番状の部材
2 カッターアーム
3 カッターアームの溝
4 刃
5 ストッパー
6 刃の溝
7 空洞
8 押出し部材
9 蝶番状の部材
Claims (4)
- 被裁断物を載置するカッター台及びカッター台に面した部分に複数個の刃を有し、カッター台の上面をカッター台の長手方向に移動するか又はカッター台を抱囲してカッター台の長手方向に移動するか、いずれかの構造を有するカッターアームからなる携帯用裁断器。
- カッター台が、両側の外面にカッターアームを移動させる溝を有する請求項1に記載の携帯用裁断器。
- カッター台が、カッターアームの刃を移動させるための複数の溝を有し、被裁断物を挟み込む開閉可能なストッパーを蝶番状の部材により連接されている請求項1又は請求項2に記載の携帯用裁断器。
- カッターアームが、カッター台を抱囲するロの字形の空洞を有する請求項1又は請求項3に記載の携帯用裁断器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005381103A JP2007168060A (ja) | 2005-12-19 | 2005-12-19 | 携帯用裁断器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005381103A JP2007168060A (ja) | 2005-12-19 | 2005-12-19 | 携帯用裁断器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007168060A true JP2007168060A (ja) | 2007-07-05 |
Family
ID=38295287
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005381103A Pending JP2007168060A (ja) | 2005-12-19 | 2005-12-19 | 携帯用裁断器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007168060A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2012043428A1 (ja) * | 2010-09-27 | 2012-04-05 | 株式会社フジクラ | 光ファイバ切断装置の刃部品を作製する方法、刃部品、及び光ファイバ切断装置 |
JP2012086287A (ja) * | 2010-10-18 | 2012-05-10 | Kubota-Ci Co | せん孔カッタ、それを備える分岐継手およびせん孔カッタの製造方法 |
-
2005
- 2005-12-19 JP JP2005381103A patent/JP2007168060A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2012043428A1 (ja) * | 2010-09-27 | 2012-04-05 | 株式会社フジクラ | 光ファイバ切断装置の刃部品を作製する方法、刃部品、及び光ファイバ切断装置 |
JP2012086287A (ja) * | 2010-10-18 | 2012-05-10 | Kubota-Ci Co | せん孔カッタ、それを備える分岐継手およびせん孔カッタの製造方法 |
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