JP2007167374A - 医用画像処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】自動的に2値化画像作成のための閾値を決定し、画像コントラストが異なる画像同士を用いた、歪み補正や、位置補正をも高速に処理可能な医用画像処理装置を実現する。
【解決手段】、基準画像と対象画像とのそれぞれに対して、2値化画像を作成し、対象画像の2値化画像点を、座標変換して移動させながら、基準画像の2値化画像点の各点との画素値の差の2乗を計算し、その総和を画像全体について計算し、得られた値が最小となる変換行列を決定する。決定した変換行列を用いて、対象画像を座標変換し、対応する画素値を設定するように構成したので、画像コントラストが異なる画像同士を用いた、歪み補正や、位置補正を、自動的に高速に処理可能な医用画像処理装置を実現することができる。
【選択図】 図4

Description

本発明は、医用画像処理装置に係り、特に、医療画像の歪みの補正、被検体の動きによって生じる位置ずれ、異なるモダリティで撮像することにより発生する位置ずれを補正する医用画像処理装置に関する。
例えば、磁気共鳴イメージング装置(MRI装置)やX線CT装置等における医用画像処理装置では、同一対象部位に対して、撮影条件を変えて、複数枚の画像を取得する場合がある。また、例えば、X線CT画像とMRI画像とを合成する場合もある。
そして、得られた複数の画像を合成して、病変の診断等が行なわれている。
ここで、同一対象部位であっても、X線CT画像とMRI画像とでは、互いの画像位置が異なっていたり、同一医用画像装置であっても、撮影条件を変更すると、画像毎に歪方向、コントラスト等が互いに異なってしまう。
このため、得られた複数枚の画像を単に合成すると、画像間の画像位置が整合せず、病変の診断を正確に行なうことができない。
そこで、特許文献1には、複数の画像間(X線CT画像とMRI画像)との位置合わせを高精度に行なうことを目的とした技術が記載されている。
この特許文献1に記載された技術では、CT画像が第1の濃度閾値を用いて2値化処理されて軟部組織を表わす第1の2値データが作成され、MRI画像が第2の濃度閾値を用いて2値化処理されて軟部組織を表わす第2の2値データが作成される。
そして、第1の2値データが所定の移動方法で移動され、第1の2値データと第2の2値データとの誤差が小さくなるような移動パターンで、CT画像データとMRI画像データとの位置合わせが行なわれている。
特開2000−40145号公報
上記特許文献1に記載された技術にあっては、画像を2値化処理するための閾値として、MRI画像データやCT画像データから希望する組織を区別するための値を任意に設定している。
しかしながら、上記閾値を任意に設定する方法では、高速で正確な輪郭抽出を行うことは保証し得ない。
つまり、従来技術にあっては、医用画像の2値化画像を作成する際の閾値を、自動的に決定する方法がなく、経験的に決められた値を用いて、2値化画像を作成しているのが現状で、この方法では正しい輪郭抽出を行うことはできない。
また、画像コントラストが異なる画像同士を用いて、歪み補正や、位置補正を行なう場合、画像の一致を評価する評価関数として、相互情報量が用いられているが、この計算には長い処理時間が必要であり、高速処理が困難である。
本発明の目的は、経験則によることなく、自動的に2値化画像作成のための閾値を決定するアルゴリズムを有する医用画像処理装置を実現することである。
また、本発明の他の目的は、画像コントラストが異なる画像同士を用いた、歪み補正や、位置補正をも高速に処理可能な医用画像処理装置を実現することである。
本発明は、医用画像診断装置により得られた画像を処理する演算手段を備えた医用画像処理装置において、演算手段は、上記画像を複数の領域に分割し、分割された領域のそれぞれについて画素値の平均値を求める。そして、平均値からなる集団を作成し、この平均値の集団に対して判別分析法により、閾値を決定する。決定した閾値を用いて、複数の画像のそれぞれの2値化画像を作成し、輪郭抽出を行う。
また、本発明によれば、上記演算手段は、平均値の集団について、それぞれの平均値を基準値に設定したときの、クラス内分散とクラス間分散とを算出し、算出したクラス間分散とクラス内分散との比を算出し、平均値のうち、最も大きな比が得られた平均値を閾値に決定する。
さらに、本発明によれば、演算手段は、医用画像診断装置により得られた複数の画像のうちの一つを基準画像として、この基準画像の2値化画像に対して、他の画像の2値化画像の画素点を座標変換して移動させながら、基準画像の2値化画像と他の画像の2値化画像の各点での画素値の差の2乗を計算し、その総和を画像全体について計算し、得られた値が最小となる変換行列を決定し、決定した変換行列を用いて、他の画像の座標変換を行なうことにより、他の画像の歪み補正、または、位置補正を行う。
さらに、本発明によれば、演算手段は、医用画像診断装置により得られた複数の画像のうちの一つを基準画像とし、他の画像を対象画像とし、閾値を用いて作成された複数の2値化画像から、輸郭線を抽出し、基準画像及び対象画像の2値化画像の輸郭線の対応する座標全てを座標変換を表す行列で関係付け、座標変換を表す連立方程式を作成し、この方程式を、特異値分解を用いて解くことで、基準画像に対する対象画像の歪み補正や、位置補正を行う変換行列を決定する。
経験則を用いることなしに、自動的に閾値が得られ、画像の輪郭を正しく抽出した2値化画像を作成することができる。
また、コントラストが異なる画像同士を用いた場合でも、高速に画像の歪み補正や、位置補正を行える。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。
なお、以下の説明では本発明の医用画像処理装置が適用される医用画像診断装置として磁気共鳴イメージング装置(MRI装置)を例に説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態が適用されるMRI装置の概略構成図である。
図1において、MRI装置は、静磁場発生系2と、傾斜磁場発生系3と、送信系5と、受信系6と、信号処理系7と、シーケンサ4と、中央処理装置(CPU)8と、テーブル21と、寝台22とを備えている。
静磁場発生系2は、一対の静磁場発生源が被検体1が配置される空間領域を間に挟み、これら一対の静磁場発生源が対向する方向(つまり、被検体1の体軸と直交する方向)に均一な静磁場を発生させるものである。この一対の静磁場発生源には、それぞれ永久磁石方式または常電導方式あるいは超電導方式による磁場発生手段が配置されている。
傾斜磁場発生系3は、X、Y、Zの三軸方向に巻かれた傾斜磁場コイル9と、傾斜磁場コイル9を駆動する傾斜磁場電源10とを備え、後述するシーケンサ4からの命令に従い、傾斜磁場電源10を駆動することにより、X、Y、Zの三軸方向の傾斜磁場Gx、Gy、Gzを被検体1に印加するようになっている。この傾斜磁場の加え方により被検体1に対するスライス(撮像断面)を設定することができる。
シーケンサ4は、被検体1の生体組織を構成する原子の原子核に、NMR現象を起こさせるRFパルスをある所定のパルスシーケンスで繰り返し印加する。このシーケンサ4は、CPU8の制御で動作し、被検体1の断層像のデータ収集に必要な種々の命令を、送信系5、及び傾斜磁場発生系3並びに受信系6に送るようになっている。
送信系5は、被検体1の生体組織を構成する原子の原子核スピンに核磁気共鳴を起こさせるために、被検体1にRFパルスを照射する。この送信系5は、高周波発振器11と、変調器12と、高周波増幅器13と、送信側の高周波コイル(送信コイル)14aとを備える。
高周波発振器11から出力された高周波パルスは、シーケンサ4からの指令によるタイミングで変調器12により振幅変調される。そして、この振幅変調された高周波パルスが高周波増幅器13で増幅された後に、被検体1に近接して配置された高周波コイル14aに供給される。高周波コイル14aからのRFパルスが被検体1に照射される。
受信系6は、被検体1の生体組織を構成する原子核スピンのNMR現象により放出されるエコー信号(NMR信号)を検出する。この受信系6は、受信側の高周波コイル14bと、信号増幅器15と、直交位相検波器16と、A/D変換器17とを備える。
送信側の高周波コイル14aから照射されたRFパルスによって誘起され被検体1から応答されたエコー信号が被検体1に近接して配置された高周波コイル14bで検出され、信号増幅器15で増幅される。信号増幅器15で増幅されたエコー信号は、シーケンサ4からの指令によるタイミングで直交位相検波器16により直交する二系統の信号に分割され、それぞれがA/D変換器17でディジタル量に変換されてエコーデータとして信号処理系7に送られる。
信号処理系7は、CPU8と、磁気ディスク18及び磁気テープ19等の記録装置と、CRT等のディスプレイ20とを備える。そして、CPU8で信号処理、画像再構成等の処理を行い、任意断面の信号強度分布あるいは複数の信号に適当な演算を行い得られた分布を画像化して、ディスプレイ20に断層像として表示する。
テーブル21は、上記静磁場発生系2によって発生された静磁場空間(計測空間)内を被検体1を配置して移動させるものである。つまり、テーブル21は、CPU8によって制御される駆動部が内蔵された寝台22上を被検体1の体軸方向、又はこの体軸方向に垂直な方向に連続的又は断続的に移動する。
また、テーブル21又は寝台22には図示せぬ位置検出器を内蔵して、テーブル21の位置座標と、移動方向及び移動量の内の少なくとも一方を検知し、その情報をCPU8に送出する。
次に、本発明の第1の実施形態における判別分析法を用いた閾値決定方法について説明する。この閾値決定方法は、以下に説明する動作を行なうコンピュータプログラムによりCPU8で実行される。
MRI装置で撮像された画像を、任意の数で、図2のようにn×m(例えば、128×128〜16×16)に分割する。n×mの領域に分割されたそれぞれの領域で、画素値の平均値を計算し、平均値からなる集合を作成する。
この平均値に番号を振る。番号1番の平均値を基準値に設定し、この設定基準値より値が大きい集合と小さい集合とに2分割する。基準値より値が大きい集合のデータ数をn、平均値をmとする。そして、分散をσとする。
基準値より値が小さい集合のデータ数をn、平均値をmとし、、分散をσとする。さらに、分割する前の集合の平均値をmとする。
これらの値を用いて、クラス内分散σとクラス間分散σとを次式(1)、(2)で計算する。
σ =(nσ +nσ )/(n+n) −−−(1)
σ =(n(m−m+n(m−m)/(n+n) −−−(2)
上記式(1)、(2)で得られたクラス間分散とクラス内分散との比r(σ/σ)を計算し、その値を医用画像処理装置の内部メモリに保存する。
次に、基準値を、2番目の平均値に設定し、上述と同様の計算を行い、得られたクラス間分散とクラス内分散との比を得る、この処理を最後の平均値まで行う。この結果、得られた比の内、最も大きい比を見つけ、この比に対応する平均値を閾値に設定する。
次に、2値化画像の作成方法を説明する。
対象となる画像に対して、上述の方法で求まった閾値より、大きい画素値を持つ点には、予め定めておいた値を画素値に設定する。また、閾値より小さい値の画素値を持つ点には、画素値として0を設定する。
この処理によって、輪郭を抽出した2値化画像を作成することができる。図3の(A)に示した画像を2値化処理することにより、図3の(B)に示す2値化画像が得られる。
次に、変換行列の決定方法について説明する。 ここでは、例えば、図3の(A)に示すような画像が2枚あり、1方を基準画像(図3の(A)に示すような画像)、他方を対象画像(図3の(A)に示すような画像に対して歪が発生しているような画像)と呼ぶことにする。基準画像及び対象画像のそれぞれについて、今まで説明した方法で、輪郭抽出した2値化画像(図3の(B)に示すような画像)を作成する。
そして、対象画像が、基準画像に最も重なるような座標変換式を求める。歪み補正、または、位置補正を行う変換行列として、次の行列式(3)を用いる。
Figure 2007167374
ただし、この行列式(3)において、x軸または、y軸の係数全てを0とした変換を用いても良い。
2値化前の対象画像の各点に対して、上記で求めた座標変換式により座標変換を行う。
2値化前の基準画像の画素値と、座標変換後の対象画像の点の画素値の差の2乗を計算する。ただし、変換後の座標は、整数にはならないので、整数となる座標点の画素値を補間して求める。
この計算を画像上の全ての点について行い、得られた値の総和を計算する。この値を、座標変換の係数(a,b,c,d,e,f)の関数と考え、Newton−Rapson法を用いて、この関数を最小とする座標変換の係数を決める。この処理の流れを図4にフローチャートとして示す。
図4のステップS1〜S5は、上記係数(変換パラメータ)に初期値を設定して、上述のようにして、画素値の差の2乗の総和を求める。
そして、ステップS6において、画素値の差の2乗の総和が収束しているか否かを判断し、収束していなければ、ステップS3に戻り、次の変換パラメータの値を計算する。
ステップS6において、画素値の差の2乗の総和が収束していれば、ステップS7に進み、現在のパラメータを座標変換のパラメータに設定する。
次に、得られた対象画像の歪み補正あるいは位置補正について説明する。
対象画像に対して、上述の方法で算出した座標変換式を適用する。対象画像の各点に対して、座標変換を行い、変換後の点の画素値に、座標変換前の点(図5の(A)に示すIreslice(X,Y))の画素値を設定する(図5の(B)に示すInew(X’,Y’))。ただし、変換後の座標は、整数にはならないので、整数となる座標点の画素値を補間して求める。この補間は、公知の補間方法を用いて行なうことができる。
この処理によって、対象画像の、歪み補正、または、位置補正した画像が得られる。
この変換行列の決定方法もCPU8が、コンピュータプログラムに従って実行し、決定した変換行列に基づいて対象画像を座標変換する。
ただし、上述した例は、基準画像と対象画像との2枚の画像の例であるが、1枚の基準画像に対して、2枚以上の対象画像を有する場合にも適用することができる。
以上のように、本発明の第1の実施態によれば、医用画像処理装置において、画像に対し、画像の領域の分割を行い、分割された領域のそれぞれについて画素値の平均値を求め、平均値からなる集団を作成し、作成した集団に対して、判別分析法を適用して閾値を決定する。そして、この閾値を用いて、2値化画像を作成するように構成したので、処理技術者等の経験則によることなく、自動的に2値化画像作成のための閾値を決定するアルゴリズムを有する医用画像処理装置を実現することができる。
また、本発明の第1の実施形態によれば、基準画像と対象画像とのそれぞれに対して、2値化画像を作成し、対象画像の2値化画像点を、座標変換して移動させながら、基準画像の2値化画像点の各点との画素値の差の2乗を計算し、その総和を画像全体について計算し、得られた値が最小となる変換行列を決定する。そして、決定した変換行列を用いて、対象画像を座標変換し、対応する画素値を設定するように構成したので、画像コントラストが異なる画像同士を用いた、歪み補正や、位置補正(被検体の動きによる位置ずれ等)を、自動的に高速に処理可能な医用画像処理装置を実現することができる。
MRI装置により得られる複数の画像としては、MPGパルスを印加して撮像された拡散強調画像と、MPGパルスを印加しないで撮像された画像とがある。この場合は、MPGパルスを印加しないで撮像された画像を基準画像とし、MPGパルスを印加して撮像された拡散強調画像を対象画像とする。そして、対象画像である拡散強調画像の歪を補正する。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
この第2の実施形態は、第1の実施形態と座標変換のパラメータの決め方が異なり、他は第1の実施形態と同様となっている。したがって、第2の実施形態については、座標変換のパラメータの決定方法のみ説明し、他の詳細な説明は省略する。
基準画像と対象画像との2つの画像を準備する。これらの画像に対して、第1の実施形態と同様にして、複数の領域に分割し、輪郭抽出した2値化画像を作成する。これらの画像から次の処理を行うことで、図7の(A)、(B)に示すように、輸郭線を抽出する。
(1)画像の左端から図6に示す順番、つまり、図6の上端左端から右方向に検索を行い、次の行の左端から右方向に検索し、以下、同様にして検索を行う。
(2)画素値が0でない点が見つかったら、その直前の点の座標を記録する。
(3)以下の手順で、輪郭を切り出す。
(ア)0でない画素のその下の画素の値が0でないなら、右の画素値を見る。さらに、右の画素の値が0なら、右に進む。
(イ)左の画素の値が0でないなら、上の画素値を見る。さらに、上の画素値が0なら、上に進む。
(ウ)上の画素値が0でないなら、左の画素値を見る。さらに、左の画素値が0なら、左に進む。
(エ)右の画素値が0でないなら、下の画素値を見る。さらに、下の画素値が0なら、下に進む。
(オ)右に進んだら、下の画素値を見る。
(カ)上に進んだら、右の画値を見る。
(キ)左に進んだら、上の画素値を見る。
(ク)下に進んだら、左の画素値をみる。
(4)順番に通過した座標を記録する。
(5)現在いる座標が、すでに記録されているか調べる。
(6)座標が記録されている場合には、処理を終了する。
(7)座標が記録されていない場合には、上記(3)、(4)の処理を繰り返す。
輪郭線抽出時の進行方向を図8に示す。
ここで、記録された座標はそれぞれ番号付けされて保存されるものとする。
単純に輪郭線を2つの画像で抽出しただけでは、患者の動きや、歪み等で、対応関係がずれるので、以下の処理を行う。
基準画像の輪郭線のi番目のx座標とy座標とを、それぞれ、xsi、ysiで表す。また、対象画像の輪郭線のi番目のx座標とy座標とを、それぞれ、xri、yriで表す。そして、それぞれの平均値を、x、y、x、y(ただし、次式(4)の平均値には、バーを施している)と表す。
基準画像の輪郭線と、対象画像の輪郭線との座標の相関を次式(4)で計算する。
Figure 2007167374
次に、図9の(A)、(B)に示すように、対象画像の輪郭線の順番を1ずらして、相関係数を計算する。この処理を、決められた数まで繰り返し、相関係数が最大となる順番のずれを探す。得られたずれだけ、対象画像の輪郭線の順番をずらす。
そして、第1の実施形態と同様に、変換行列として、上記式(3)を用いる。式(3)の(x’、y’)に基準画像の輪郭線を順番に代入し、(x,y)に対象画像の輪郭線を代入し、以下の連立方程式を得る。
Figure 2007167374
上記連立方程式において、添え字nは輪郭線を構成する点の個数である。この連立方程式を、特異値分離法(”Numerical Recipes in C” 2.6 Singular Value Decomposition p59記載)を用いて、パラメータ(a,b,c,d,e,f)について解くことで、変換行列を決定する。
この第2の実施形態によれば、第1の実施形態と同様な効果を得ることができる他、繰り返し演算を行うことなしに、座標変換のパラメータを決定することができるという効果がある。
なお、上述した例は、本発明をMRI装置の画像処理に適用した場合の例であるが、MRI装置のみならず、X線CT装置等の他の医用画像診断装置にも適用可能である。
また、本発明は、MRI装置により得られた複数の画像間のみならず、MRI装置で得られた画像とCT装置で得られた画像との間、CT装置で得られた複数の画像間にも適用可能である。
本発明が適用されるMRI装置の全体概略構成図である。 本発明の第1の実施形態である医用画像処理装置における画像の領域分割を説明する図である。 本発明の第1の実施形態における2値化画像を示す図である。 本発明の第1の実施形態における変換換行列を決定するフローチャートである。 本発明の第1の実施形態における座標変換を用いた歪み補正、または、位置補正を説明する図である。 本発明の第2の実施形態において、画素値が0でない点を検索する順番を示す図である。 本発明の第2の実施形態において、画像の輪郭線抽出を説明する図である。 本発明の第2の実施形態において、輪郭線抽出時の検索点の動きを示す図である。 本発明の第2の実施形態において、輪郭線の対応関係を示す図である。
符号の説明
1 被検体
2 静磁場発生系
3 傾斜磁場発生系
4 シーケンサ
5 送信系
6 受信系
7 信号処理系
8 CPU
9 傾斜磁場コイル
10 傾斜磁場電源
11 高周波発振器
12 変調器
13、15 増幅器
14a 送信側の高周波コイル
14b 受信側の高周波コイル
16 直交位相検波器
17 A/D変換器
18 磁気ディスク
19 磁気テープ
20 ディスプレイ

Claims (9)

  1. 医用画像診断装置により得られた画像を処理する演算手段を備えた医用画像処理装置において、
    上記演算手段は上記画像を複数の領域にの分割し、分割された領域のそれぞれについて画素値の平均値を求め、平均値からなる集団を作成し、この平均値の集団に対して判別分析法により、閾値を決定し、決定した閾値を用いて、上記複数の画像のそれぞれの2値化画像を作成し、輪郭抽出を行うことを特徴とする医用画像処理装置。
  2. 請求項1記載の医用画像処理装置において、上記演算手段は、上記平均値の集団について、それぞれの平均値を基準値に設定したときの、クラス内分散とクラス間分散とを算出し、算出したクラス間分散とクラス内分散との比を算出し、上記平均値のうち、最も大きな比が得られた平均値を閾値に決定することを特徴とする医用画像処理装置。
  3. 請求項1又は2記載の医用画像処理装置において、上記演算手段は、上記医用画像診断装置により得られた複数の画像のうちの一つを基準画像として、この基準画像の2値化画像に対して、他の画像の2値化画像の画素点を座標変換して移動させながら、上記基準画像の2値化画像と上記他の画像の2値化画像の各点での画素値の差の2乗を計算し、その総和を画像全体について計算し、得られた値が最小となる変換行列を決定し、決定した変換行列を用いて、上記他の画像の座標変換を行なうことにより、他の画像の歪み補正、または、位置補正を行うことを特徴とする医用画像処理装置。
  4. 請求項3記載の医用画像処理装置において、上記医用画像診断装置は磁気共鳴イメージング装置であり、上記基準画像は、MPGパルスを印加しないで撮像した画像であり、他の画像は、MPGパルスを印加して撮像した拡散強調画像であり、上記演算手段は、拡散強調画像の歪みを補正することを特徴とする医用画像処理装置。
  5. 請求項3の医用画像処理装置において、上記複数の画像は、連続して撮像された複数の画像であり、上記演算手段は、被検体の動きにより発生する位置ずれを補正することを特徴とする医用画像処理装置。
  6. 請求項1又は2記載の医用画像処理装置において、上記演算手段は、上記医用画像診断装置により得られた複数の画像のうちの一つを基準画像とし、他の画像を対象画像とし、上記閾値を用いて作成された上記複数の2値化画像から、輸郭線を抽出し、基準画像及び対象画像の2値化画像の輸郭線の対応する座標全てを座標変換を表す行列で関係付け、座標変換を表す連立方程式を作成し、この方程式を、特異値分解を用いて解くことで、基準画像に対する対象画像の歪み補正や、位置補正を行う変換行列を決定することを特徴とする医用画像処理装置。
  7. 医用画像診断装置により得られた画像を処理する医用画像処理装置に用いられるコンピュータプログラムにおいて、
    上記画像を複数の領域に分割し、分割した領域のそれぞれについて画素値の平均値を求め、平均値からなる集団を作成し、この平均値の集団に対して、それぞれの平均値を基準値に設定したときの、クラス内分散とクラス間分散とを算出し、算出したクラス間分散とクラス内分散との比を算出し、上記平均値のうち、最も大きな比が得られた平均値を閾値に決定し、決定した閾値を用いて、上記画像の2値化画像を作成し、輪郭抽出を行うことを特徴とするコンピュータプログラム。
  8. 請求項7記載のコンピュータプログラムおいて、上記上記医用画像診断装置により得られた複数の画像のうちの一つを基準画像として、この基準画像の2値化画像に対して、他の画像の2値化画像の画素点を座標変換して移動させながら、上記基準画像の2値化画像と上記他の画像の2値化画像の各点での画素値の差の2乗を計算し、その総和を画像全体について計算し、得られた値が最小となる変換行列を決定し、決定した変換行列を用いて、上記他の画像の座標変換を行なうことにより、他の画像の歪み補正、または、位置補正を行うことを特徴とするコンピュータプログラム。
  9. 請求項7記載のコンピュータプログラムおいて、上記複数の画像のうちの一つを基準画像とし、他の画像を対象画像とし、上記閾値を用いて作成された上記複数の2値化画像から、輸郭線を抽出し、基準画像及び対象画像の2値化画像の輸郭線の対応する座標全てを座標変換を表す行列で関係付け、座標変換を表す連立方程式を作成し、この方程式を、特異値分解を用いて解くことで、基準画像に対する対象画像の歪み補正や、位置補正を行う変換行列を決定することを特徴とするコンピュータプログラム。
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