JP2007167179A - アイアンゴルフクラブセット - Google Patents
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Abstract
【課題】ロングアイアンを打ち易くしたアイアンゴルフクラブを提供する。
【解決手段】セット内で隣り合う番手間の固有振動数の差を、12rpm以上の差をつけてセッティングされたクラブが少なくとも一つ以上あるアイアンゴルフクラブセットであり、その下限の固有振動数は、シャフト固有振動数=6.5×(クラブ番手)+(210.5)であるように構成した。
【選択図】図1
【解決手段】セット内で隣り合う番手間の固有振動数の差を、12rpm以上の差をつけてセッティングされたクラブが少なくとも一つ以上あるアイアンゴルフクラブセットであり、その下限の固有振動数は、シャフト固有振動数=6.5×(クラブ番手)+(210.5)であるように構成した。
【選択図】図1
Description
本発明は、ゴルファーのスイングに影響するゴルフシャフトのフレックス特性を利用したアイアンゴルフクラブセットに関する。
アイアンゴルフクラブのセットマッチには、多くの伝統的で優れた技術手法がある。現在でも飛びのセットマッチ、方向性のセットマッチなど、多くが伝統的な方法をベースにクラブセットマッチが設計されている。具体的には、ライ角・ロフト角・クラブ長さ、総量・スイングウェイトとしてマニュアル化され、このマニュアルに従えば、セットとしての基本的性能は十分達成される。基本以外の性能については、例えば、アマチュアのミスを補完するなどの性能が、慣性モーメントに代表されるスイートエリア設計として個別対応され、基本性能を補完している。
ゴルフクラブ発展の歴史は、言うまでもなくクラブ職人とそれを打ちこなせるゴルファーとの戦いと妥協の歴史でもあり、お互いに影響しあってきた。その流れは現在でも繰り返され、それはゴルフクラブが評価の出来るプロや上級者のために作られ、同時に彼らがそれを評価してきたことを意味し、アマチュアのためのゴルフクラブ開発の必要性が窺える。
クラブセットマッチの中で、振り易さやスイングに関するセットマッチは、スイングウェイトによるセットマッチが最も良く知られている。これまでにスイングウェイトよりもっと良い方法があるとして、慣性モーメントや固有振動数など、スイングの動的挙動に対応する理論が提唱されている。しかし、スイングウェイトによるセットマッチがゴルファーの感覚とマッチし、その効果が群を抜いて優れていることから、これまでスイングウェイトに替わる技術が育っていない現状がある。
上述のように、セットマッチに関しては、過去に多くの理論やノウハウが蓄積され、評価されてきたが、依然として、アマチュアゴルファーが納得できるまでには至っていない。例えば、アイアンセットにおいて、多くのアマチュアゴルファーに共通していることは、ショートアイアンは打てるがミドルアイアン、ロングアイアンと打ちづらくなっていくことが挙げられる。これに対する業界の対応は、インパクトにおけるクラブヘッドとボールの衝突挙動面からの対策であり、低重心を中心とする種々の方策が図られてきたが、依然として、アマチュアゴルファーが満足できるまでには至っていない。
一方、スイング面から、アマチュアゴルファーを指導しているゴルフインストラクターによると、ロングアイアンに対する多くのアマチュアの苦手意識は、ショートアイアンでは充分球が上がるのに対し、ロングアイアンでは球が上がらないことからくる精神的側面であると指摘している。その精神的側面を取り除く方法の一つに、シャフトフレックスによる効果を強調し、事実、彼らはその効果を積み重ねている。
シャフトフレックスのセットマッチは、業界がこれまでに検討してきたインパクト挙動を中心とした考え方とは異なり、スイング面からのアプローチである。シャフトフレックスのセットマッチは、過去に統一的に検討されたことが無く、これまでのシャフトフレックスは、セット内でX,S,R,L等に固定され、ゴルファーはそれを打たされてきた感がある。「X」はエクストラ、「S」はスティック、「R」はレギュラー、「L」はレディースの略であり、「X」が最も硬く、「L」が最も軟らかい。
シャフトの硬さに注目したゴルフセットとしては、ゴルフクラブとしてのシャフトの硬さを、クラブに対して軸方向に圧力を加えて一定寸法だけクラブを圧縮させ、圧縮により軸方向にかかる軸荷重の数値を計測し、計測数値をシャフトの硬度値として換算し、この硬度値に基づいて、番手の数が異なる複数本のクラブを番手の数が大きくなるごとに所定の度合いでシャフトの硬さが硬くなるものを選択して組み合わせたものが知られている(特許文献1参照)。
特開2003−47677号公報(第5頁、図1)
特許文献1に開示されたゴルフクラブセットにおける「硬さ」は、従来のシャフト自体の硬さではなく、換言すると、シャフト単体ではなく、完成されたクラブのゴルフクラブとしてのシャフトの硬さを独自の方法で測定するものであり、アマチュアゴルファーがロングアイアンも難無く打ちこなせるようにしたものとはいえない。
アイアンセットにおけるロングアイアン不要論や、ロングアイアンに替わるユーティリティクラブの台頭など、アマチュアのロングアイアンに対する問題は、依然、存在している。従来、その対策には、インパクトにおけるクラブヘッドとボールの衝突挙動面からのアプローチが多く、クラブヘッドの低重心化を中心とする種々の方策が図られてきたがアマチュアゴルファーが満足できるまでには至っていないのが現状である。
本発明は、これまでのアイアンセットのマッチングを見直し、ショートアイアンからロングアイアンまで打ち易いアイアンセットを提供することを目的としている。
上述の目的を達成するため、本発明は、セット内で隣り合う番手間の固有振動数の差を、12rpm以上の差をつけてセッティングされたクラブが少なくとも一つ以上あるアイアンゴルフクラブセットであり、その下限の固有振動数は、シャフト固有振動数=6.5×(クラブ番手)+(210.5)であるように構成したものである。
本発明によれば、セット内で隣り合う番手間の固有振動数の差を、12rpm以上の差をつけてセッティングされたクラブが少なくとも一つ以上あるアイアンゴルフクラブセットであり、その下限の固有振動数は、シャフト固有振動数=6.5×(クラブ番手)+(210.5)であるように構成したので、クラブセットの中で、ロングアイアンにいくほどミートが悪くなるゴルファーの場合、軟らかいシャフトにすることによって、タイミングが取り易くなり、ジャストミートに繋がることが多くなった。この現象は、従来の基準でいう現在のクラブのショートアイアンが打てるにもかかわらず、ロングアイアンが打てないゴルファーに対しては、ミドルアイアンからロングアイアンのシャフト硬さを減じることによって達成される。その過程は、(1)スイングのテンポが遅くなり、(2)バックスイングからダウンスイングへの切り返しのタイミングが掴み易くなって、(3)ロングアイアンも打てるようになることを意味している。従って、例えば、ショートアイアンのSフレックスが打てる人は、ミドルアイアン、ロングアイアンにいくに従って、Sより軟らかいR,Lにフレックスを変更することによって、または、SからRフレックスに変更するなど、いろいろなバリエーションが考えられる。そのセットマッチの考え方の中心に、ショートアイアンから、ロングアイアンにかけて、S,R,L一辺倒のセットマッチではなく、シャフトフレックスのグラデーションのような新たな考え方によって、ロングアイアンの打てるセットマッチが可能になる。但し、シャフトフレックスを変化させる程度は、それぞれに個性的な自分のスイングを身に付けたアマチュアそれぞれに依存することになる。
現在、フレックスの表記は、S,R,L等であるが、その測定はクラブの固有振動数によるものが多い。しかしながら、このS,R,Lの各社の固有振動数基準は統一されていないために、S,R,Lの固有振動数基準を仮に定め、アマチュアのためのフレックスのセットマッチとして考え得るバリエーションを提案する。
図1は、業界の代表的なクラブの中から、S,R,Lの表記のあるアイアンクラブセットの固有振動数(単位はrpm)測定結果である。図中、Sフレックスを「●」印、Rフレックスを「◆」印、Lフレックスを「■」印と区別している。基準が統一されていないとは言っても、S,R,Lが相互に混ざり合うこと無く分離されていることが窺える。また、各番手間の固有振動数の差は、4.7〜7.3rpmであり、SとR間の番手毎の振動数差は、12rpm以上、RとL間の番手毎の振動数差は、15rpm以上である。通常、クラブは販売にあたって、プロテストを含め、多くの実打テストが繰り返され、各社のクラブ固有振動数には巾があっても感覚的にその巾の範囲でS,R,Lと認められたシャフト硬さである。発明者の計測した中のもっとも軟らかいシャフトは、下式で示されるLシャフトであり、それ以下の振動数のものは、シャフトとして認められていないと考えざるを得ない。
シャフト固有振動数=6.5×(クラブ番手)+(210.5)
その結果、図1のグラフに現れているように、分離された明確な差の領域が存在していると考えられる。軟らかくても感覚的にSはS、硬くても、感覚的にRはRである。このように、ゴルフの世界では官能的に判断されたものに技術が後づけしているものが多い。数値化すれば同じSでも固有振動数に違いがあるが、ゴルファーの分解能では感じ取れない差ということになる。同図にある明確な差の帯域が、番手毎に、S,R,Lを分ける検問域ではあるが、この領域では、SでもRでもなく、官能に関係しない領域である。
図1は、業界の代表的なクラブの中から、S,R,Lの表記のあるアイアンクラブセットの固有振動数(単位はrpm)測定結果である。図中、Sフレックスを「●」印、Rフレックスを「◆」印、Lフレックスを「■」印と区別している。基準が統一されていないとは言っても、S,R,Lが相互に混ざり合うこと無く分離されていることが窺える。また、各番手間の固有振動数の差は、4.7〜7.3rpmであり、SとR間の番手毎の振動数差は、12rpm以上、RとL間の番手毎の振動数差は、15rpm以上である。通常、クラブは販売にあたって、プロテストを含め、多くの実打テストが繰り返され、各社のクラブ固有振動数には巾があっても感覚的にその巾の範囲でS,R,Lと認められたシャフト硬さである。発明者の計測した中のもっとも軟らかいシャフトは、下式で示されるLシャフトであり、それ以下の振動数のものは、シャフトとして認められていないと考えざるを得ない。
シャフト固有振動数=6.5×(クラブ番手)+(210.5)
その結果、図1のグラフに現れているように、分離された明確な差の領域が存在していると考えられる。軟らかくても感覚的にSはS、硬くても、感覚的にRはRである。このように、ゴルフの世界では官能的に判断されたものに技術が後づけしているものが多い。数値化すれば同じSでも固有振動数に違いがあるが、ゴルファーの分解能では感じ取れない差ということになる。同図にある明確な差の帯域が、番手毎に、S,R,Lを分ける検問域ではあるが、この領域では、SでもRでもなく、官能に関係しない領域である。
その領域をSR,RLと表記する場合もあるが、それはそれで良い。本発明の興味は、アイアンセットの中でロングアイアンが打てないセットマッチに悩んでいるゴルファーに対して、ロングアイアンが打てるようになる条件として、はっきり軟らかいと判るフレックスをセッティングすることを問題にしている。
従って、スイング中にテンポが変化し、バックスイングからダウンスイングへの切り返しのタイミングを掴めるだけのセットマッチを実現するには、分離された明確な差の領域を飛び越えるだけの変化が必要である。その変化を以下に列記すると、
例−1:セット内で隣り合う番手間の固有振動数の差を、12rpm以上の差をつけてセッティングされたクラブが少なくとも一つ以上あるアイアンゴルフクラブセットであり、その下限の固有振動数は、下式の通りである。
シャフト固有振動数=6.5×(クラブ番手)+(210.5)
例−2:セット内で隣り合う番手間の固有振動数の差を、15rpm以上の差をつけてセッティングされたクラブが少なくとも一つ以上あるアイアンゴルフクラブセットであり、その下限の固有振動数は、下式の通りである。
シャフト固有振動数=6.5×(クラブ番手)+(210.5)
例−3:セット内で隣り合う番手間の固有振動数の差を、(4.7+12)rpm以上の差をつけてセッティングされたクラブが少なくとも一つ以上あるアイアンゴルフクラブセットであり、その下限の固有振動数は、下式の通りである。
シャフト固有振動数=6.5×(クラブ番手)+(210.5)
例−4:セット内で隣り合う番手間の固有振動数の差を、(4.7+15)rpm以上の差をつけてセッティングされたクラブが少なくとも一つ以上あるアイアンゴルフクラブセットであり、その下限の固有振動数は、下式の通りである。
シャフト固有振動数=6.5×(クラブ番手)+(210.5)
例−5:セット内で隣り合う番手間の固有振動数の差を、(7.3+12)rpm以上の差をつけてセッティングされたクラブが少なくとも一つ以上あるアイアンゴルフクラブセットであり、その下限の固有振動数は、下式の通りである。
シャフト固有振動数=6.5×(クラブ番手)+(210.5)
例−6:セット内で隣り合う番手間の固有振動数の差を、(7.3+15)rpm以上の差をつけてセッティングされたクラブが少なくとも一つ以上あるアイアンゴルフクラブセットであり、その下限の固有振動数は、下式の通りである。
シャフト固有振動数=6.5×(クラブ番手)+(210.5)
例−7:セット内で隣り合う番手間の固有振動数の差を、(7.3×6+12)rpm以上の差をつけてセッティングされたクラブが少なくとも一つ以上あるアイアンゴルフクラブセットであり、その下限の固有振動数は、下式の通りである。
シャフト固有振動数=6.5×(クラブ番手)+(210.5)
例−8:セット内で隣り合う番手間の固有振動数の差を、(7.3×6+15)rpm以上の差をつけてセッティングされたクラブが少なくとも一つ以上あるアイアンゴルフクラブセットであり、その下限の固有振動数は、下式の通りである。
シャフト固有振動数=6.5×(クラブ番手)+(210.5)
例−1:セット内で隣り合う番手間の固有振動数の差を、12rpm以上の差をつけてセッティングされたクラブが少なくとも一つ以上あるアイアンゴルフクラブセットであり、その下限の固有振動数は、下式の通りである。
シャフト固有振動数=6.5×(クラブ番手)+(210.5)
例−2:セット内で隣り合う番手間の固有振動数の差を、15rpm以上の差をつけてセッティングされたクラブが少なくとも一つ以上あるアイアンゴルフクラブセットであり、その下限の固有振動数は、下式の通りである。
シャフト固有振動数=6.5×(クラブ番手)+(210.5)
例−3:セット内で隣り合う番手間の固有振動数の差を、(4.7+12)rpm以上の差をつけてセッティングされたクラブが少なくとも一つ以上あるアイアンゴルフクラブセットであり、その下限の固有振動数は、下式の通りである。
シャフト固有振動数=6.5×(クラブ番手)+(210.5)
例−4:セット内で隣り合う番手間の固有振動数の差を、(4.7+15)rpm以上の差をつけてセッティングされたクラブが少なくとも一つ以上あるアイアンゴルフクラブセットであり、その下限の固有振動数は、下式の通りである。
シャフト固有振動数=6.5×(クラブ番手)+(210.5)
例−5:セット内で隣り合う番手間の固有振動数の差を、(7.3+12)rpm以上の差をつけてセッティングされたクラブが少なくとも一つ以上あるアイアンゴルフクラブセットであり、その下限の固有振動数は、下式の通りである。
シャフト固有振動数=6.5×(クラブ番手)+(210.5)
例−6:セット内で隣り合う番手間の固有振動数の差を、(7.3+15)rpm以上の差をつけてセッティングされたクラブが少なくとも一つ以上あるアイアンゴルフクラブセットであり、その下限の固有振動数は、下式の通りである。
シャフト固有振動数=6.5×(クラブ番手)+(210.5)
例−7:セット内で隣り合う番手間の固有振動数の差を、(7.3×6+12)rpm以上の差をつけてセッティングされたクラブが少なくとも一つ以上あるアイアンゴルフクラブセットであり、その下限の固有振動数は、下式の通りである。
シャフト固有振動数=6.5×(クラブ番手)+(210.5)
例−8:セット内で隣り合う番手間の固有振動数の差を、(7.3×6+15)rpm以上の差をつけてセッティングされたクラブが少なくとも一つ以上あるアイアンゴルフクラブセットであり、その下限の固有振動数は、下式の通りである。
シャフト固有振動数=6.5×(クラブ番手)+(210.5)
アマチュアゴルファーを指導するゴルフインストラクターによると、フレックスに関連してゴルファーのスイングを分類すると、
(1)バックスイングが深く、テンポが遅いゴルファー
(2)バックスイングが浅く、テンポが速いゴルファー
が最も多いことが報告されている。(1)のタイプのゴルファーは、全体に軟らかいシャフトが適している。一方、(2)のタイプのゴルファーでロングアイアンが上手く打てない場合は、軟らかいシャフトを勧めると上手く打てることが多いと指摘している。硬いシャフトのロングアイアンでは、身体が緊張して、バックスイングからダウンスイングへの切り返しのタイミングが掴みにくいことが理由であるとのことである。
(1)バックスイングが深く、テンポが遅いゴルファー
(2)バックスイングが浅く、テンポが速いゴルファー
が最も多いことが報告されている。(1)のタイプのゴルファーは、全体に軟らかいシャフトが適している。一方、(2)のタイプのゴルファーでロングアイアンが上手く打てない場合は、軟らかいシャフトを勧めると上手く打てることが多いと指摘している。硬いシャフトのロングアイアンでは、身体が緊張して、バックスイングからダウンスイングへの切り返しのタイミングが掴みにくいことが理由であるとのことである。
A氏のマイクラブ(#3アイアン)によるショットと、A氏に対して、軟らかいシャフト仕様のアイアン(#3アイアン)によるショットをビデオカメラによって撮影した。このとき、マイクラブは余り調子が良い方ではなかったA氏が、推奨クラブ(軟らかいシャフト)では、タイミング良くジャストミートできた。マイクラブによるショット時の写真を基に描いた図を図2に示し、推奨クラブによるショット時の写真を基に描いた図を図3に示す。
この時、A氏のスイングに起きた変化は、バックスイングの時間が、3/30秒(3コマ)長くなっている。インストラクターの説明によると、このテンポの違いは、バックスイングからダウンスイングへの切り返しのタイミングを掴んだとのことである。軟らかいシャフトほど、リラックスして冷静にタイミングが掴めるようになるとの長年の経験からくるノウハウである。図2と図3を比較すると、シャフトの曲がりが明らかに異なっており、マイクラブと推奨クラブの間に大きなフレックスの違いがあることが判る。推奨クラブのこの軟らかさが、A氏のスイングに変化をもたらし、ロングアイアンの丁度良いリズムとなる良いタイミングを掴んだようである。
このように、クラブセットの中で、ロングアイアンにいくほどミートが悪くなるゴルファーの場合、軟らかいシャフトにすることによって、タイミングが取り易くなり、ジャストミートに繋がることが多い。この現象は、従来の基準でいう現在のクラブのショートアイアンが打てるにもかかわらず、ロングアイアンが打てないゴルファーに対しては、ミドルアイアンからロングアイアンのシャフト硬さを減じることによって達成される。その過程は、(1)スイングのテンポが遅くなり、(2)バックスイングからダウンスイングへの切り返しのタイミングが掴み易くなって、(3)ロングアイアンも打てるようになることを意味している。従って、例えば、ショートアイアンのSフレックスが打てる人は、ミドルアイアン、ロングアイアンにいくに従って、Sより軟らかいR,Lにフレックスを変更することによって、または、SからRフレックスに変更するなど、いろいろなバリエーションが考えられる。そのセットマッチの考え方の中心に、ショートアイアンから、ロングアイアンにかけて、S,R,L一辺倒のセットマッチではなく、シャフトフレックスのグラデーションのような新たな考え方によって、ロングアイアンの打てるセットマッチが可能になる。但し、シャフトフレックスを変化させる程度は、それぞれに個性的な自分のスイングを身に付けたアマチュアそれぞれに依存することになる。
本発明は、ロングアイアンが打てないゴルファーには、それより軟らかいシャフトのクラブを推奨することによって打てないロングアイアンが打てるようになるという高い確率の実績をサイエンスアイ(登録商標:ゴルフスイング撮影、分析装置)によって計測し、解析・解釈した。その結果、従来のフレックス固定のセットマッチをベースに、ショートアイアンからロングアイアンに至るシャフトフレックスを、あるバリヤーを飛び越えることを条件に、段階的に、または緩やかに軟化する新たなフレックスセットマッチが想到された。本発明は、ノウハウによって確立されてきた高い確率の実績から出発しており、そのノウハウに科学的な解析と解釈を与え、物作りをするための基準を明確にした。その基準の中でも、飛び越えなければならないバリヤーを設定したことによって、さらに物作りを容易にしている。
Claims (8)
- セット内で隣り合う番手間の固有振動数の差を、12rpm以上の差をつけてセッティングされたクラブが少なくとも一つ以上あるアイアンゴルフクラブセットであり、その下限の固有振動数は、下式の通りであることを特徴とするアイアンゴルフクラブセット。
シャフト固有振動数=6.5×(クラブ番手)+(210.5) - セット内で隣り合う番手間の固有振動数の差を、15rpm以上の差をつけてセッティングされたクラブが少なくとも一つ以上あるアイアンゴルフクラブセットであり、その下限の固有振動数は、下式の通りであることを特徴とするアイアンゴルフクラブセット。
シャフト固有振動数=6.5×(クラブ番手)+(210.5) - セット内で隣り合う番手間の固有振動数の差を、(4.7+12)rpm以上の差をつけてセッティングされたクラブが少なくとも一つ以上あるアイアンゴルフクラブセットであり、その下限の固有振動数は、下式の通りであることを特徴とするアイアンゴルフクラブセット。
シャフト固有振動数=6.5×(クラブ番手)+(210.5) - セット内で隣り合う番手間の固有振動数の差を、(4.7+15)rpm以上の差をつけてセッティングされたクラブが少なくとも一つ以上あるアイアンゴルフクラブセットであり、その下限の固有振動数は、下式の通りであることを特徴とするアイアンゴルフクラブセット。
シャフト固有振動数=6.5×(クラブ番手)+(210.5) - セット内で隣り合う番手間の固有振動数の差を、(7.3+12)rpm以上の差をつけてセッティングされたクラブが少なくとも一つ以上あるアイアンゴルフクラブセットであり、その下限の固有振動数は、下式の通りであることを特徴とするアイアンゴルフクラブセット。
シャフト固有振動数=6.5×(クラブ番手)+(210.5) - セット内で隣り合う番手間の固有振動数の差を、(7.3+15)rpm以上の差をつけてセッティングされたクラブが少なくとも一つ以上あるアイアンゴルフクラブセットであり、その下限の固有振動数は、下式の通りであることを特徴とするアイアンゴルフクラブセット。
シャフト固有振動数=6.5×(クラブ番手)+(210.5) - セット内で隣り合う番手間の固有振動数の差を、(7.3×6+12)rpm以上の差をつけてセッティングされたクラブが少なくとも一つ以上あるアイアンゴルフクラブセットであり、その下限の固有振動数は、下式の通りであることを特徴とするアイアンゴルフクラブセット。
シャフト固有振動数=6.5×(クラブ番手)+(210.5) - セット内で隣り合う番手間の固有振動数の差を、(7.3×6+15)rpm以上の差をつけてセッティングされたクラブが少なくとも一つ以上あるアイアンゴルフクラブセットであり、その下限の固有振動数は、下式の通りであることを特徴とするアイアンゴルフクラブセット。
シャフト固有振動数=6.5×(クラブ番手)+(210.5)
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
2005
- 2005-12-20 JP JP2005366146A patent/JP2007167179A/ja active Pending
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