JP2007166319A - 撮像ユニット及び撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数読み出し型の撮像素子を採用する場合において、OB部の配置に拘わらず出力チャンネル間でレベル差が生じないよう黒レベルを的確にクランプする。
【解決手段】通常時において、第1の出力チャンネルでは後OB部に相当する右OB部37dの画素からの出力信号dnxがクランプされ、第2の出力チャンネルでは後OB部に相当する左OB部37cの画素からの出力信号bnxがクランプされている場合に、前記出力信号dnxと出力信号bnxとの差が所定値以上となったときに、出力レベルの低い方のOB部画素の出力信号が両チャンネルにおいてクランプされるよう、クランプ動作の制御を行う。
【選択図】図5

Description

本発明は、複数の読み出し出力チャンネルを備える撮像素子を用いた撮像ユニット及び撮像装置に関し、特に黒レベルの調整を的確に行えるようにした撮像ユニット及び撮像装置に関するものである。
CCD(charge coupled device)イメージセンサのような撮像素子において、高画素データを高速で読み出すために、複数の出力端子(複数の出力チャンネル)を備えた複数読み出し型の撮像素子が知られている。例えば水平CCDを2つ設け、垂直CCDの出力を2つ水平CCDへ振り分けるようにすることで、画素読み出しクロックの周波数を高くすることなく読み出し時間を2倍程度高速化することができる。
このような撮像素子では、複数の出力チャンネルから出力された画素データを合成して一枚の画像を生成することから、各出力チャンネルの入出力特性は可及的に一致していることが望ましい。例えば、光電変換部の一部領域に設けたオプチカルブラック部(以下、「OB部」という場合がある)の出力に基づき黒レベルを固定(クランプ)するクランプ動作において、各出力チャンネルにおいてクランプされた黒レベルが異なると、異なる出力チャンネルに属する画素ブロック間で筋状のノイズや色ずれ等の画質劣化が生じてしまうことになる。
しかしながら、複数読み出し型の撮像素子では、回路構成によっては、各出力チャンネルで異なる領域(物理的、光学的に異なる場所)に設けられたOB部の画素出力をクランプする構成とされる場合がある。例えば、一つの出力チャンネルでは画素配列領域の一方の側部に形成されたOB部の画素出力をクランプし、他の出力チャンネルでは画素配列領域の他方の側部に形成されたOB部の画素出力をクランプする場合がある。このような場合、いずれかの側部付近に太陽のような高輝度被写体が写り込んだようなときに、一方の側部と他方の側部とでOB部の画素出力のレベル(色階調のレベル)が異なるものとなり、結果として異なる黒レベルがクランプされてしまい、上述のような画質劣化が惹起されてしまうという不都合があった。
ところで、黒レベルを安定的にクランプさせる方法として、例えば特許文献1には、垂直同期信号内でクランプさせる方法が開示されている。この方法によれば、撮像領域が複数に分割されている場合でも黒レベルが強制的に合わされることになるが、読み出し方向が異なる場合には同じタイミングでクランプできないという問題がある。また、特許文献2には、出力チャンネルが一つの撮像素子において、異なる位置に設定されているOB部から、状況に応じてクランプ位置を切り替えつつ黒レベルを取得する方法が開示されている。しかし、特許文献2には、複数の出力チャンネルが備えられている撮像素子において、出力チャンネル間における黒レベルの安定化については何ら教示するところがない。
特開2003−169262号公報 特開2005−176115号公報
本発明は上記のような事情に鑑みてなされたもので、複数読み出し型の撮像素子を採用する場合において、OB部の配置に拘わらず出力チャンネル間でレベル差が生じないよう黒レベルを的確にクランプでき、綺麗な画像を得ることが出来る撮像ユニット及び撮像装置を提供することを目的とする。
本発明の請求項1にかかる撮像ユニットは、光電変換部を有する複数の画素がマトリクス状に配列され、前記画素から読み出された電気信号を第1の転送方向に転送する第1の転送手段と、前記第1の転送手段から与えられる電気信号を前記第1の転送方向とは異なる第2の転送方向に転送する第2の転送手段と、前記マトリクス状に配列された画素配列領域の一部領域に形成されたオプチカルブラック部とを有すると共に、前記第1の転送手段と前記第2の転送手段との組み合わせからなる出力チャンネルが複数備えられた撮像素子と、前記出力チャンネル毎に備えられ、各出力チャンネルから出力される信号を処理すると共に、前記オプチカルブラック部からの出力をクランプするクランプ手段を含む複数の信号処理部と、前記撮像素子及び信号処理部に対して所定のタイミングパルスを供給するタイミングパルス発生手段と、前記撮像素子、信号処理部及びタイミングパルス発生手段の動作を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、各々の信号処理部毎に独立して、前記クランプ手段による前記オプチカルブラック部からの出力に対するクランプ動作を制御することが可能とされたクランプ制御部を具備することを特徴とする。
この構成によれば、撮像素子の出力チャンネル毎に信号処理部が備えられ、これら信号処理部に具備されているクランプ手段によるクランプ動作が、各々の信号処理部毎に独立してクランプ制御部により制御可能とされている。従って、各出力チャンネルにおいて、どの部分に位置するオプチカルブラック部からの出力をクランプするかを自在に制御することが可能となる。これにより、各出力チャンネルにおいて最適な黒レベルをクランプすることができるようになる。
上記構成において、複数の出力チャンネルのうち、少なくとも第1の出力チャンネルにおける第1の転送方向と、第2の出力チャンネルにおける第1の転送方向とが、互いに異なる方向に設定されている構成とすることができる(請求項2)。現状の撮像素子では、いわゆる「後OB部」の出力をクランプして次の画素ラインの黒レベルを固定化する方式が汎用されている。この場合、第1の転送方向が互いに異なる方向に設定されていると、第1の出力チャンネルでは「後OB部」である部分が第2の出力チャンネルでは「前OB部」となり、逆に第1の出力チャンネルでは「前OB部」である部分が第2の出力チャンネルでは「後OB部」となる。この結果、同じ画素ラインについて黒レベルをクランプする出力を得る物理的な位置が、第1の出力チャンネルと第2の出力チャンネルとで相違することとなり、両出力チャンネル間で黒レベルの乖離が生じ易くなる。従って、かかる構成の撮像素子が採用されている場合に、クランプ手段によるクランプ動作を各々の信号処理部毎に独立して制御することで前記黒レベルの乖離を抑制できることから、本発明の構成を採用する意義が大きいということができる。
上記いずれかの構成において、前記オプチカルブラック部が、少なくとも複数の画素がマトリクス状に配列された領域における第1の周辺領域と、有効画素を挟んで前記第1の周辺領域と対向する第2の周辺領域とに設けられている場合において、前記クランプ制御部は、所定の条件が発生したときに、前記第1の周辺領域又は第2の周辺領域のいずれか一つの周辺領域を特定し、この特定された周辺領域におけるオプチカルブラック部からの出力が各出力チャンネルにおいて共通してクランプされるよう、各信号処理部が有するクランプ手段のクランプ動作を制御することが望ましい(請求項3)。この構成によれば、所定の条件が発生したときに、各出力チャンネルにおいて同じ領域に位置するオプチカルブラック部からの出力がクランプされる。このため、各出力チャンネルでクランプされる黒レベルは、自ずと近似したものとなる。
この場合、前記クランプ制御部は、各出力チャンネルにおいてクランプされたオプチカルブラック部出力を比較し、その出力差が所定値以上となった場合に、前記周辺領域の特定を行うよう構成することができる(請求項4)。例えば太陽のような高輝度被写体が第1の周辺領域付近に写り込んだような場合、その影響を受けて第1の周辺領域の出力レベルは第2の周辺領域の出力レベルに比べて高いものとなる。このような場合、各出力チャンネルで黒レベル差が生じ易くなるが、上記構成によれば、かかるケースが生じた場合に各出力チャンネルにおいて同じ領域に位置するオプチカルブラック部からの出力がクランプされるよう制御されるので、黒レベル差の発生を未然に防止することができる。
本発明の請求項5にかかる撮像装置は、光電変換部を有する複数の画素がマトリクス状に配列され、前記画素から読み出された電気信号を第1の転送方向に転送する第1の転送手段と、前記第1の転送手段から与えられる電気信号を前記第1の転送方向とは異なる第2の転送方向に転送する第2の転送手段と、前記マトリクス状に配列された画素配列領域の一部領域に形成されたオプチカルブラック部とを有すると共に、前記第1の転送手段と前記第2の転送手段との組み合わせからなる出力チャンネルが複数備えられた撮像素子と、前記出力チャンネル毎に備えられ、各出力チャンネルから出力される信号を処理すると共に、前記オプチカルブラック部からの出力をクランプするクランプ手段を含む複数の信号処理部と、前記撮像素子及び信号処理部に対して所定のタイミングパルスを供給するタイミングパルス発生手段と、前記複数の信号処理部から出力された画像信号を記録する記録手段と、前記画像信号に所定の画像処理を行う画像処理手段と、前記撮像素子、信号処理部、タイミングパルス発生手段及び画像処理手段の動作を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、各々の信号処理部が有するクランプ手段に、少なくとも2カ所の異なる領域に設定されている前記オプチカルブラック部からの出力に対してそれぞれクランプ動作を実行させると共に、前記画像処理手段により所定の画像処理を行う際に、クランプされた複数の出力のいずれかを選択する制御を行うことが可能とされたクランプ制御部を具備することを特徴とする。
この構成によれば、撮像素子の出力チャンネル毎に信号処理部が備えられ、これら信号処理部に具備されているクランプ手段により少なくとも2カ所の異なる領域に設定されている前記オプチカルブラック部からの出力に対してそれぞれクランプ動作が行われる。そして、画像処理手段により所定の画像処理が行われる段階で、各出力チャンネルにおいて、どの部分に位置するオプチカルブラック部からの出力を、黒レベルを定める値として選択するかが決定される。これにより、各出力チャンネルにおいて最適な黒レベルを定めることが可能となる。
上記構成において、複数の出力チャンネルのうち、少なくとも第1の出力チャンネルにおける第1の転送方向と、第2の出力チャンネルにおける第1の転送方向とが、互いに異なる方向に設定されている構成とすることができる(請求項6)。
上記いずれかの構成において、前記オプチカルブラック部が、少なくとも複数の画素がマトリクス状に配列された領域における第1の周辺領域と、有効画素を挟んで前記第1の周辺領域と対向する第2の周辺領域とに設けられている場合において、前記クランプ制御部は、前記第1の周辺領域及び第2の周辺領域のオプチカルブラック部からの出力が各出力チャンネルにおいてクランプされるよう、各信号処理部が有するクランプ手段のクランプ動作を制御すると共に、前記画像処理手段により所定の画像処理を行う際に、所定の条件が発生したときに、前記第1の周辺領域又は第2の周辺領域のいずれか一つの周辺領域を特定し、この特定された周辺領域におけるオプチカルブラック部からの出力を、黒レベルを決定する黒レベル信号として扱う制御を行うことが望ましい(請求項7)。この構成によれば、所定の条件が発生したときに、画像処理手段による画像処理の段階で、各出力チャンネルにおいて同じ領域に位置するオプチカルブラック部からの出力が、黒レベルを決定する黒レベル信号として選択される。このため、各出力チャンネルで黒レベルとして扱われるレベルは、自ずと近似したものとなる。
この場合、前記クランプ制御部は、各出力チャンネルにおいてクランプされたオプチカルブラック部出力を比較し、その出力差が所定値以上となった場合に、前記周辺領域の特定を行うよう構成することができる(請求項8)。
請求項1に係る発明によれば、複数読み出し型の撮像素子を備える撮像ユニットにおいて、各出力チャンネルで最適な黒レベルをクランプさせることが可能となる。従って、各出力チャンネルで黒レベルが異なることに起因する筋状ノイズや色ずれの発生を防止でき、綺麗な画像を取得可能な撮像ユニットを提供できるようになる。
請求項2に係る発明によれば、両出力チャンネル間で黒レベルの乖離が生じ易い撮像素子の構成であっても、黒レベルを安定化させることができる。
請求項3に係る発明によれば、各出力チャンネルにおいて同じ領域に位置するオプチカルブラック部からの出力がクランプされるので、自ずと各出力チャンネルの黒レベルは近似することとなる。これにより、筋状ノイズや色ずれの発生が防止されるようになる。
請求項4に係る発明によれば、太陽のような高輝度被写体が画面の側部付近に写り込んだような場合でも、黒レベル差の発生を未然に防止でき、綺麗な画像を取得できるようになる。
請求項5に係る発明によれば、複数読み出し型の撮像素子を用いた撮像装置において、クランプされたオプチカルブラック部からの出力の中から、画像処理の段階で各出力チャンネルにおいて最適な黒レベル信号を選択させることが可能となる。従って、各出力チャンネルで黒レベルが異なることに起因する筋状ノイズや色ずれの発生を防止でき、綺麗な画像を取得可能な撮像装置を提供できるようになる。
請求項6に係る発明によれば、両出力チャンネル間で黒レベルの乖離が生じ易い撮像素子の構成であっても、黒レベルを安定化させることができる。
請求項7に係る発明によれば、各出力チャンネルにおいて同じ領域に位置するオプチカルブラック部からの出力が黒レベルを決定する黒レベル信号として選択されるので、自ずと各出力チャンネルの黒レベルは近似することとなる。これにより、筋状ノイズや色ずれの発生が防止されるようになる。
請求項8に係る発明によれば、太陽のような高輝度被写体が画面の側部付近に写り込んだような場合でも、黒レベル差の発生を未然に防止でき、綺麗な画像を取得できるようになる。
以下、本発明に係る撮像装置(撮像ユニット)の実施形態について、デジタルカメラを例示して詳細に説明する。
(カメラ構造の説明)
図1は本発明の撮像装置の実施形態にかかるデジタルカメラ1の外観図であって、同図(a)は当該デジタルカメラの正面図、(b)は上面図、(c)は側面図、及び(d)は背面図をそれぞれ示している。
これらの図において、カメラボディ100の正面側には撮影レンズ200が設けられ、また背面側には、その上部に配置された電子ビューファインダー窓402と、この電子ビューファインダー窓402の下方に配置されたLCD(Liquid Crystal Display)等の表示モニタ301とが設けられている。これら電子ビューファインダー窓402及び表示モニタ301は、再生モード(PLAYモード)においては、内蔵する記録媒体に記録された記録画像を再生表示させ、記録モード(RECモード)においては、撮影待機中にビデオ撮影された被写体の電子映像(ライブビュー画像)を表示させるものである。なお、これらの表示に際しては、電子ビューファインダー窓402若しくは表示モニタ301のいずれかを選択して表示させることが可能とされている。
カメラボディ100の上面側には、撮影を指示するためのシャッターボタン101と、前述の再生モード(PLAYモード)と記録モード(RECモード)との切り換えを行うための撮影モード切り換えスイッチ102と、電子ビューファインダー窓402及び表示モニタ301に表示させる電子映像を拡大表示させるためのモニタ拡大スイッチ103と、後述する撮像素子31の感度を設定する感度切替スイッチ104とが設けられている。
上記シャッターボタン101は、途中まで押し込んだ「半押し状態」の操作と、さらに押し込んだ「全押し状態」の操作とが可能とされた押下スイッチである。静止画撮影モードにおいてシャッターボタン101が半押し(S1)されると、被写体の静止画を撮影するための準備動作(露出制御値の設定や焦点調節等の準備動作)が実行され、シャッターボタン101が全押し(S2)されると、撮影動作(撮像センサを露光し、その露光によって得られた画像信号に所定の画像処理を施してメモリカード等に記録する一連の動作)が実行される。なお、シャッターボタン101の半押し操作は、図略のスイッチS1がオンされることにより検出され、シャッターボタン101の全押し操作は、図略のスイッチS2がオンされることにより検出される。
またカメラボディ100の背面側には、電源ON/OFFと、電子ビューファインダーとモニタとの表示切換スイッチとを兼ねたスライドスイッチからなるメインスイッチ105が設けられている。さらに、このメインスイッチ105の右側方には、再生モード時において記録画像をコマ送りするスイッチ、及び撮影レンズ200のズームスイッチ等としての機能を果たすプッシュスイッチ群106が配置されている。
図2は、デジタルカメラ1の概略構造を示す断面図である。本実施形態に係るデジタルカメラ1は、基本的には、箱形のカメラボディ100と、このカメラボディ100に設けられた撮影レンズ200と、カメラボディ100内部の背面側に設けられた撮像部300と、カメラボディ100内部の上側に配置された電子ビューファインダー400とを備えて構成されている。
撮影レンズ200は、図示しない光源下にある被写体からの反射光(入射光)Aをカメラボディ100内の撮像面に取り込むためのものであり、カメラボディ100の前面側に配置されている。撮影レンズ200は、複数のレンズ群からなる撮影光学系201とこの撮影光学系201に介装されて入射光量を規制する光学絞り202とを備え、これらの撮影光学系201と光学絞り202は鏡胴203内の所定の位置に保持されている。
カメラボディ100は、撮影レンズ200で被写体光像を取り込むための暗箱を構成し、光電変換素子で被写体光像を画像信号に光電変換して取り込み、その画像信号に所定の信号処理を行って画像メモリやメモリカード等の記録媒体に記録し、また、その記録画像を再生するものである。また前述した通り、カメラボディ100の背面側には、LCD等の表示モニタ301が設けられている。
カメラボディ100内には、撮像部300が内蔵されており、該撮像部300は、受光量に応じた信号電荷を生成する光電変換部を有する複数の画素がマトリクス状に配列されると共に、この画素配列領域の一部領域に形成された所定のオプチカルブラック部を有する撮像素子31を含んでいる。前記撮像素子31は、撮影レンズ200の光軸B上であって、カメラボディ100背面の近傍位置に配置されている。
この撮像素子31としては、例えばフォトダイオード等で構成される複数の光電変換素子を含む画素がマトリクス状に2次元配列され、各光電変換素子の受光面に、それぞれ分光特性の異なる例えばR(赤),G(緑),B(青)のカラーフィルタが1:2:1の比率で配設されてなるベイヤー配列のCCD(Charge Coupled Device)カラーエリアセンサを用いることができる。かかるCCDカラーエリアセンサとしては、インターライン転送方式を採用したプログレッシブスキャン(順次走査)型のCCD、或いはメカニカルシャッターと併用するインターレーススキャン(飛び越し走査)型のCCD等を用いることができる。該撮像素子31は、撮影光学系201により結像された被写体の光像をR(赤),G(緑),B(青)各色成分のアナログの電気信号(画像信号)に変換し、R,G,B各色の画像信号として出力する。この撮像素子31で得られた信号は、複数読み出し方式により複数の出力チャンネルから読み出される(図4に基づき後述)。なお、撮像素子31の前面には、撮像素子31のモワレを除去する所定厚みの光学ローパスフィルター302が配設されている。
電子ビューファインダー400は、被写体光像を接眼部に導いて当該接眼部から実際に撮影される画像を確認できるようにするもので、プリズム401と、結像された被写体画像をユーザーが確認するための接眼部となる電子ビューファインダー窓402と、プリズム401の下方に配置された透過型の小型液晶モニタ403と、小型液晶モニタ403の照明用の光源404とを備えている。小型液晶モニタ403にはビデオ撮像された画像(ライブビュー画像)が表示可能とされ、プリズム401は、小型液晶モニタ403の表示画像を反射して電子ビューファインダー窓402に導くよう構成されている。
(デジタルカメラの電気的な構成の説明)
次に、本実施形態に係るデジタルカメラ1の電気的な構成について説明する。図3は、本実施形態に係るデジタルカメラ1による撮像処理ブロック図である。同図においては、上記図1、図2に示した部材と同一部材には同一の番号を付している。このデジタルカメラ1は、カメラ制御部(カメラ制御CPU)500(制御手段)、操作部501、シャッタ・絞りドライバ502、ズーム/フォーカスモータドライバ503、タイミングジェネレータ504(タイミングパルス発生手段)、AFE(アナログフロントエンド)505(信号処理部)、画像処理部(画像処理CPU)600(画像処理手段)、画像メモリ700(記録手段)及びメモリカード800を備えて構成されている。
カメラ制御部500は、CPU(Central Processing Unit)等からなり、デジタルカメラ1の撮影動作を集中制御するものである。すなわちカメラ制御部500は、操作部501から与えられる指示信号に基づいて、シャッタ・絞りドライバ502、ズーム/フォーカスモータドライバ503及びタイミングジェネレータ504を制御して撮影を行わせ、AFE505、画像処理部600、表示モニタ301及び小型液晶モニタ403を制御して、撮影画像に対して所定の画像処理を行った後、その撮影画像をメモリカード800に記録させたり、表示モニタ301や小型液晶モニタ403に表示させたりする。
また、カメラ制御部500は、電子ファインダーモードでの撮影待機中において、撮像素子31で取り込まれる画像信号から画面内に予め設定された所定の測光エリアに含まれる画像信号を抽出し、その画像信号を用いて撮影時の露出制御値を算出するとともに、この算出結果と予め設定されたプログラム線図とを用いて、光学絞り202(図2参照)の絞り値と撮像素子31の電荷蓄積時間(露光時間(シャッタースピード))とを設定する。
この他、カメラ制御部500は、出力チャンネル数に応じて複数設けられているAFE505(本実施形態では、2つのAFE505A、505Bが設けられている例を示している;図4、図8参照)毎に独立して、各AFE505が備えているクランプ手段(後記クランプ部511)によるオプチカルブラック部からの出力に対するクランプ動作を制御するクランプ制御部52を備えている。このクランプ制御部52の機能、動作については、後記で詳述する。
操作部501は、カメラボディ100に設けられた各種操作ボタンの操作情報をカメラ制御部500に入力するためのスイッチである。この操作部501には、上述したシャッターボタン101、撮影モード切り換えスイッチ102、メインスイッチ105、プッシュスイッチ群106に対応するスイッチなどが含まれる。
シャッタ・絞りドライバ502は、撮影レンズ200内の光学絞り202の駆動を制御するものである。シャッタ・絞りドライバ502は、カメラ制御部500から入力される絞り値に基づいて光学絞り202の開口量を所定の開口量に設定する。また、シャッタの駆動制御も行う。
ズーム/フォーカスモータドライバ503は、撮影レンズ200の撮影光学系201の焦点距離を調整するズームやフォーカスレンズを駆動するフォーカスモーターの駆動を制御するものである。ズーム/フォーカスモータドライバ503は、カメラ制御部500から入力される焦点距離の設定信号に基づいて、ズーム/フォーカスモーターの駆動動作を制御する。
タイミングジェネレータ504は、撮像素子31の撮影動作(露光に基づく電荷蓄積や蓄積電荷の読出し等)やAFE505の動作等を制御するタイミングパルスを発生するものである。例えばタイミングジェネレータ504は、カメラ制御部500からの撮影制御信号に基づいて所定のタイミングパルス(垂直転送パルス、水平転送パルス、電荷掃き出しパルス等)を生成して撮像素子31に出力し、ライブビュー時には、例えば1/30(秒)毎にフレーム画像を取り込み、順次、AFE505に出力させる。この結果、撮影時には撮像素子31の露光動作に連動して電荷が蓄積され(すなわち、被写体光像を画像信号に光電変換させ)、その蓄積電荷が電圧に変換されてAFE505に出力される。そして、AFE505及び画像処理部600で所定の信号処理が行なわれた後、メモリカード800に記録される。一方、撮影待機中における各フレーム画像は、AFE505及び画像処理部600で所定の画像処理が行なわれた後、電子ファインダーモードになっていれば、小型液晶モニタ403に表示される。
また、タイミングジェネレータ504は、AFE505に対し、ノイズ除去のためのサンプリング信号や、オプチカルブラック部の出力信号(OB電位)をクランプさせるためのOBクランプタイミング信号等を生成して送信する。なお、本実施形態に係る撮像素子31は、後記の図4他で説明するように、第1の出力チャンネル及び第2の出力チャンネルを有し、これら出力チャンネル毎にAFE505A、505Bが備えられているが、各々のAFE505A、505Bにサンプリング信号やOBクランプタイミング信号を独立的に制御された状態で与え得るように構成されている。このような各AFE505A、505Bに対する独立的なタイミング制御は、クランプ制御部52により行われる。これにより、出力チャンネル間における黒レベルのオフセットを除去し横筋状ノイズの発生が防止される。
AFE505(図3では図示簡略化のため1つのAFEのみを表している)は、撮像素子31から出力される画像信号(CCDエリアセンサの各画素で受光されたアナログ信号群)に所定の信号処理を施した後、デジタル信号に変換して出力するものである。このAFE505には、CDS回路(相関二重サンプリング回路)506、AGC回路507及びA/D変換回路508が備えられている。なお、該AFE505には他の機能部も備えられているが、この点については、図8に基づいて後述する。
CDS回路506は、アナログ画像信号に含まれるリセット雑音を低減するものである。すなわち、撮像素子31に備えられているリセットゲートによるリセット動作の直後に検出される基準電圧と信号電圧とをサンプリングし、両者の差を求めて信号電圧を得るものである。AGC回路507は、アナログ画像信号のレベルを補正するものである。A/D変換回路508はアナログ画像信号を、例えば14ビットのデジタル画像信号(画像データ)に変換するものである。
画像処理部600は、AFE505から入力される画像データに対して所定の信号処理を行って画像ファイルを作成すると共に、信号処理後のデジタル画像の表示モニタ301への再生表示やメモリカード800への記録を制御するものである。なお、画像処理部600へ取り込まれた画像データは、撮像素子31の読み出しに同期して画像メモリ700に一旦書き込まれ、以後この画像メモリ700に書き込まれた画像データにアクセスして、画像処理部600の各ブロックにおいて処理が行なわれる。この画像処理部600には、画像処理ブロック600S、画像圧縮/伸長部607、ビデオエンコーダ608、メモリカードドライバ609が備えられている。また、画像処理ブロック600Sには、黒レベル補正部601、画素補間部602、解像度変換部603、ホワイトバランス制御部604、シェーディング補正部605及びガンマ補正部606が備えられている。
黒レベル補正部601は、AFE505(A/D変換回路508)にてA/D変換して入力されるR,G,Bの各デジタル画像信号の黒レベルを、基準の黒レベルに補正するものである。具体的には、黒レベル補正部601は、AFE505から入力されるデジタル画像信号の黒レベル(暗信号レベル)を、基準の値(例えば、A/D変換後のデジタル信号レベルで0)に補正するために、AFE505から入力されるデジタル画像信号の画像信号レベルをSD1とし、また当該デジタル画像信号の暗信号レベルをSD2とするときに、SD1−SD2の演算を行う。
また、本実施形態に係る黒レベル補正部601においては、後記でも詳述するが、画像処理段階で複数の出力チャンネル間の黒レベルを調整するモードを実行させる場合において、各出力チャンネル(AFE505A、505B)について少なくとも2カ所の異なる領域に設定されているOB部の出力がクランプされているときに、出力チャンネル間で黒レベルの乖離が生じないよう、クランプされたOB部出力のうちのいずれかを選択する動作を実行する。かかる選択動作の制御は、クランプ制御部52により行われる。かかる制御によっても、出力チャンネル間における黒レベルのオフセットを除去し横筋状ノイズの発生が防止される。
画素補間部602は、R,G,Bの各色成分毎にフレーム画像において不足している画素位置のデータを補間するものである。この画素補間部602は、高帯域まで画素を持つGの色成分のフレーム画像については、フレーム画像を構成する画像データを所定のフィルタパターンでマスキングした後、メディアン(中間値)フィルターを用いて、補間すべき画素位置の周辺に実在する画素データのうち、最大値と最小値とを除去した画素データの平均値を演算し、その平均値を当該画素位置の画素データとして補間する。また、R,Bの色成分については、フレーム画像を構成する画像データを所定のフィルタパターンでマスキングした後、補間すべき画素位置の周辺に実在する画素データの平均値を演算し、その平均値を当該画素位置の画素データとして補間する。
解像度変換部603は、設定された記録画像画素数へ解像度を変換するものである。すなわち、画素補間後の画像データに対し、水平又は垂直方向の圧縮、或いは間引きを行う等して、所定の記録画像画素数へ解像度変換する。また、モニタ表示用の画像を生成する場合においても、この解像度変換部603にて水平画素の間引きを行う等して、LCD表示モニタ301や電子ビューファインダー400の小型液晶モニタ403での表示用の低解像度画像が作成される。
ホワイトバランス制御部604は、R,Bの色成分の画像データについて、それぞれカメラ制御部500によって設定されたWB調整データに基づいてレベル補正を行うことで、画素補間された画像データのホワイトバランス(WB)調整を行うものである。すなわち、ホワイトバランス制御部604は、撮影被写体において輝度や彩度データ等から本来白色であると推定される部分を特定し、その部分のR,G,Bそれぞれの色成分の平均と、G/R比及びG/B比とを求め、これをR,Bの補正ゲインとしてレベル補正する。
シェーディング補正部605は、画像の濃度(明るさ)ムラを除去するための信号処理を行うものである。具体的にはシェーディング補正部605は、撮像素子31の各画素出力に対するゲイン(増幅率)をムラに応じて変化させることで、光量低下等を補う処理を行う。
ガンマ補正部606は、WB調整された画像データの階調特性を、表示モニタ301や外部出力されるモニターテレビ等の階調特性に補正するものである。すなわちガンマ補正部606は、画像データのレベルを色成分毎に所定のガンマ特性を用いて非線形変換すると共にオフセット調整する。その変換・調整後の画像データは、画像メモリ700に格納される。
画像圧縮/伸長部607は、メモリカード800に記録すべき撮像画像を構成する画像データを圧縮し、或いはメモリカード800から表示モニタ301又は電子ビューファインダー用の小型液晶モニタ403に再生表示させる画像を構成する画像データを伸長するものである。記録時に圧縮処理を行うのは、メモリカード800へ記録すべき撮像画像のデータ数を低減することでメモリカード800の記録容量を高めるためである。
ビデオエンコーダ608は、表示モニタ301及び小型液晶モニタ403がNTSC方式若しくはPAL方式のビデオ信号に基づいて駆動される場合、表示モニタ301及び小型液晶モニタ403に表示すべき画像データをNTSC方式若しくはPAL方式の画像信号に変換して表示モニタ301及び小型液晶モニタ403に出力する。
メモリカードドライバ609は、画像圧縮/伸長部607で圧縮処理された画像データを、メモリカード800へ書き込むための処理を行うものである。
画像メモリ700は、画像データに所定のデジタル画像処理を行うために当該画像データを一時、保存するメモリである。画像メモリ700は少なくとも3枚分の画像が記憶可能な容量を有し、撮像画像はR,G,Bの各色成分に分離された状態で記憶される。メモリカード800は、上述のように圧縮された画像データを記録して保存しておくためのメモリであって、その交換により画像データを外部保存等することが可能なメディアである。
このような構成において、記録モードのプレビュー時においては、画像メモリ700に格納されたガンマ補正後の各コマのフレーム画像(例えば640×240画素の低解像度画像)がビデオエンコーダ608に読み出され、NTSC方式若しくはPAL方式の画像信号に変換されて表示モニタ301又は小型液晶モニタ403にフィールド画像として出力される。また撮像画像の記録時においては、画像メモリ700からガンマ補正後の撮像画像の画像データが読み出され、解像度変換部603により設定された記録解像度に、例えばJPEG方式で該画像データが画像圧縮/伸長部607によって圧縮される。この圧縮された画像データは、メモリカードドライバ609を介してメモリカード800に記録される。なお、前記画像記録の際、前述の指定された解像度の画像とリンクさせて、再生表示用のスクリーンネイル画像(VGA;640×480画素のグラフィック画像)を作成し、併せてメモリカード800に記録しておくことが望ましい。
さらに、撮像画像の再生時においては、メモリカード800に記録された撮像画像(圧縮画像)が、メモリカードドライバ609を介して画像圧縮/伸長部607に読み出され、元の画像サイズに解凍された後、ビデオエンコーダ608でNTSC方式若しくはPAL方式の画像信号に変換されて表示モニタ301又は小型液晶モニタ403に出力される。この場合、前述のスクリーンネイル画像(VGA)を表示させるようにすれば、比較的高速な再生画像表示が行えるので好ましい。
(黒レベル調整に関する詳細説明)
以上がデジタルカメラ1の全般的な説明であるが、本実施形態においては、複数読み出し型の撮像素子31において、各出力チャンネル間において黒レベルのオフセットが生じないよう、AFE505でのクランプ動作の制御、或いは画像処理の段階でのクランプされたOB部出力の選択が行われる点に特徴を有する。以下、この特徴点に関連する構成につき詳述する。
図4は、本実施形態で用いられる撮像素子31の電気的構成を簡略的に示すブロック図である。撮像素子31は、半導体基板311上に搭載された撮像エリア部312を備え、該撮像エリア部312は、マトリクス状に配列され、入射される光をその光量に応じた電荷量の信号電荷に変換して蓄積する光電変換部を有する複数の画素32と、各画素32の光電変換部に蓄積された信号電荷を読み出すゲートとなる読み出しゲート部321と、画素32の垂直方向列ごとに設けられ、読み出しゲート部321を介して読み出された信号電荷を垂直転送する垂直転送部(垂直CCD)33(第1の転送手段)とから構成されている。この撮像エリア部312の下側及び上側には、垂直転送部33から水平方向の1ラインに相当する信号電荷が順次転送される水平転送部(水平CCD)34(第2の転送手段)が配置されている。
図4に示す画素32のうち、画素配列領域の周辺部に配置されハッチングが付されている画素は、黒レベル信号を取得するためのオプチカルブラック部(OB部)の画素32OBであり、その内側に配列されている画素は有効画素32Sである。なお、ここでは図示の便宜上、8×8の画素マトリクスを例示しているが、実際は数万〜数百万程度の画素32がマトリクス状に配列され、その周辺部に数〜数十画素程度のOB部が配置される。
この撮像素子31には、第1の出力チャンネル及び第2の出力チャンネルの、2つの出力チャンネルが備えられている。第1の出力チャンネルは、図4の垂直方向最左列の画素32列(OB部の画素32OB)に対応する垂直転送部33A1及びこれから一列置きの垂直転送部33A2、33A3、33A4と、撮像エリア部312の下側に位置する水平転送部であって前記垂直転送部33A1〜33A4から信号の転送を受ける第1の水平転送部34Aと、該第1の水平転送部34Aの転送先側端部に設けられた第1の電荷電圧変換部35A(フローティングデフュージョン部)との組み合わせから構成されている。また、第2の出力チャンネルは、図4の垂直方向列の左側から2列目の画素32列に対応する垂直転送部33B1及びこれから一列置きの垂直転送部33B2、33B3、33B4と、撮像エリア部312の上側に位置する水平転送部であって前記垂直転送部33B1〜33B4から信号の転送を受ける第2の水平転送部34Bと、該第2の水平転送部34Bの転送先側端部に設けられた第2の電荷電圧変換部35Bとの組み合わせから構成されている。
上記第1の出力チャンネルの出力端子31Aには、当該第1の出力チャンネルからの信号を受け、所定の信号処理を行う第1のAFE505A(図3に示したAFE505と同じ構成を備えている)が接続されている。同様に、第2の出力チャンネルの出力端子31Bには、当該第2の出力チャンネルからの信号を受け、所定の信号処理を行う第2のAFE505Bが接続されている。すなわち、出力チャンネル毎に、信号処理用のAFEが備えられている。
このように構成されている結果、垂直方向第1列、第3列、第5列及び第7列(図4の水平方向に付している算数字参照)の画素32列の信号電荷は第1の出力チャンネルの出力端子31Aから第1のAFE505Aを経由して画像処理部600へ伝送される。また、第2列、第4列、第6列及び第8列の画素32列の信号電荷は第2の出力チャンネルの出力端子31Bから第2のAFE505Bを経由して画像処理部600へ伝送される。つまり、第1列〜第8列の画素32列の信号電荷は、一列置きに異なる方向へ、それぞれ垂直転送部33A1〜33A4及び垂直転送部33B1〜33B4を介して読み出されるものである。
撮像素子31は縦型オーバーフロードレイン構造を備えており、その半導体基板311にはオーバーフロードレイン端子361、垂直転送パルス入力端子362、水平転送パルス入力端子363及び電荷読み出しパルス入力端子364が設けられている。ここでタイミングジェネレータ504は、前記オーバーフロードレイン端子361に電荷掃き出しパルスを供給して各画素32に蓄積された過剰な信号電荷を掃き出させる。その一方で、電荷読み出しパルスを電荷読み出しパルス入力端子364から読み出しゲート部321に与えて、蓄積された信号電荷を垂直転送部33(垂直転送部33A1〜33A4及び垂直転送部33B1〜33B4)へ移動させる。
さらにタイミングジェネレータ504は、例えば4相の垂直転送パルスφV1,φV2,φV3,φV4を前記垂直転送パルス入力端子362に供給して、画素32から移転された信号電荷を、垂直転送部33から水平転送部34(第1の水平転送部34A及び第2の水平転送部34B)へ転送させると共に、例えば2相の水平転送パルスφH1,φH2を前記水平転送パルス入力端子363へ供給して、第1の水平転送部34A及び第2の水平転送部34Bの転送先側端部にそれぞれ設けられた電荷電圧変換部35A、35Bへ信号電荷を転送させる。このようにして水平転送されてきた信号電荷は、電荷電圧変換部35A、35Bにて順次電圧信号に変換されて、第1のAFE505A及び第2のAFE505Bへ送出される。なお、半導体基板311にはバイアス端子365が備えられ、バイアス電圧Vsubが印加可能とされており、このバイアス電圧Vsubの電圧値により各画素32の光電変換部における飽和信号電荷量が定められるよう構成されている。
このようにして読み出された第1、第2の出力チャンネルのアナログ画像信号は、第1のAFE505A及び第2のAFE505Bを経てそれぞれデジタル信号に変換された後、マルチプレクサ61(後記図8参照)で合成されてフレーム画像データとされ、一旦画像メモリ700に格納される。このような複数読み出し型の撮像素子31によれば、複数の出力チャンネルに振り分けて画像信号を読み出せることから、垂直転送パルスや水平転送パルスのクロック周波数を高くすることなく読み出し時間を短縮化することができるという利点がある。
本実施形態では、画素配列領域の周辺部に、黒レベル信号を取得するためのオプチカルブラック部(OB部)が備えられている撮像素子31が用いられる。図5は、OB部37の配置関係を説明するための模式図である。図5に示すように、この撮像素子31には、そのセンサ本体部310(上記撮像エリア部312と略一致する)に配置され有効画素信号を出力する撮像エリア36と、該撮像エリア36の周縁部分に形成されたOB部37と、第1、第2の水平転送部34A、34Bの出口近傍に設けられたダミー画素部340A、340B(模擬黒レベル画素部)とが備えられている。ここで、OB部37の領域に属する画素32OB(図4参照)には光学的遮光構造が設けられる。一方、撮像エリア36に属する画素32Sは、有効画素となる。
上記OB部37は、図5に示すように撮像エリア36の周縁部分を取り囲むように設けられている。すなわちOB部37は、水平方向の画素ラインすべてが光学的遮光部分とされた下OB部37a及び上OB部37bと、各画素ラインの水平方向の両端部を光学的遮光部分として構成された左OB部37c(第1の周辺領域)及び右OB部37d(第2の周辺領域)とからなる。図4に示している垂直方向及び水平方向に沿った画素番号で対応付けると、水平方向に並ぶ(1−1;垂直方向1番目−水平方向1番目を意味する、以下同じ)画素〜(1−8)画素が下OB部37aの画素群、(8−1)画素〜(8−8)画素が上OB部37bの画素群となる。また、垂直方向に二列に並ぶ(2−1)画素〜(7−1)画素及び(2−2)画素〜(7−2)画素が左OB部37cの画素群となり、また(2−7)画素〜(7−7)画素及び(2−8)画素〜(7−8)画素が右OB部37dの画素群となる。
一般的に画素信号の読み出しは、水平方向の画素ラインに並ぶ画素を順次走査しながら、垂直方向に順次移動して行くように実行される。すなわち、図6(a)に示すように、1つの画素ラインの出力順は順次、ダミー画素の出力、有効画素の走査方向前方側に位置する前OB部の画素出力、有効画素の出力、及び有効画素の走査方向後方側に位置する後OB部の画素出力が出力されて行く。そして、通常は後OB部の出力をクランプし、次段の画素ラインの黒レベルを固定するための黒レベル信号を抽出する方法が取られている。 これは、ある画素ラインでは前OB部、他の画素ラインでは後OB部というようにクランプする画素出力を変更すると、黒レベルに微妙な相違が生じてしまうからである。
このような読み出し方式を、本実施形態に係る複数読み出し型の撮像素子31に適用すると、同じ画素ラインでありながら、OB部出力のクランプ位置が異なるようになる。例えば第4番目の画素ラインL4に着目した場合、第1の出力チャンネルの出力順序は、図6(b)に示すように、(4−1)画素→(4−3)画素→(4−5)画素→(4−7)画素の順で第1のAFE505Aに信号が出力されることとなる。つまり、第1の出力チャンネルでは左OB部37cが前OB部となり、右OB部37dが後OB部となるのであって、後OB部の画素である(4−7)画素の出力が、次の第5番目の画素ラインにおける黒レベル固定のためにクランプされる。
これに対し、第2の出力チャンネルの出力順序は、図6(c)に示すように、(4−8)画素→(4−6)画素→(4−4)画素→(4−2)画素の順で第2のAFE505Bに信号が出力されることとなる。つまり、第2の出力チャンネルでは、逆に右OB部37dが前OB部となり、左OB部37cが後OB部となるのであって、後OB部の画素である(4−2)画素の出力が、次の第5番目の画素ラインにおける黒レベル固定のためにクランプされるようになる。
このような読み出しが各出力チャンネルで行われると、例えば図5に示すように、第4番目の画素ラインL4の左OB部37c近傍に太陽のような高輝度被写体Hが写り込んだようなときに不具合が生じる。図7は、1つの画素ライン(画素ラインL4)における画素配列方向の階調分布を模式的に示すグラフである。高輝度被写体Hの写り込みが無い場合は、図7(a)に示すように、左OB部37c及び右OB部37dの出力レベル(黒レベル)P0は概ね等しくなる。この場合は、第1、第2出力チャンネル出力の黒レベルは一致しているので、各々左OB部37c及び右OB部37dの画素出力でクランプ動作を行い、両出力チャンネルの出力を合成しても筋状のノイズは発生しない。
しかしながら、高輝度被写体Hの写り込みがあると、これに近接している左OB部37cの画素が影響をうけて出力レベルが高くなることがある。すなわち、図7(b)に示すように、左OB部37cの画素の出力レベルP1が、右OB部37dの画素の出力レベルP0よりもΔPだけ高くなる場合がある。この場合、第1の出力チャンネルでは右OB部37dの画素の出力レベルP0で黒レベルがクランプされ、第2の出力チャンネルでは左OB部37cの画素の出力レベルP1で黒レベルがクランプされることから、両出力チャンネルの出力を合成すると筋状のノイズは発生するようになる。このような、左OB部37cと右OB部37dとで画素の出力レベルにオフセットが生じてしまう不具合は、高輝度被写体Hの写り込みの他、撮像素子31内部の熱、或いはデジタルカメラ1の内部機器から撮像素子31に与えられる熱、さらにはスミア等によっても生じることがある。
本実施形態に係るデジタルカメラ1では、かかる不具合を解消するために、第1のAFE505A及び第2のAFE505B毎に、各々独立してOB部のクランプタイミングが制御可能な構成とされている。また、画像処理部600において、クランプされた複数のOB部画素出力の中から、適正なOB部画素出力を選択することが可能とされている。すなわち、
(1)AEFの段階で、黒レベルのクランプ動作を行わせるOB部の位置が、各出力チャンネル間でオフセットが生じない位置になるよう、クランプタイミングを制御する。
・・・以下、これを「クランプ位置制御モード」という。
(2)AEFの段階の段階では、複数の位置に存在するOB部に対して複数回のクランプ動作を行わせておき、画像処理の段階(黒レベル補正の段階)で、クランプされた複数のOB部画素出力の中から、各出力チャンネル間でオフセットが生じない画素出力を選択する。 ・・・以下、これを「黒レベル選択制御モード」という。
以下、上記の制御モードを実現するための構成について説明する。図8は、クランプ動作に関連深い部分である、第1のAFE505A及び第2のAFE505Bと画像処理部600の一部の回路構成を示すブロック図である。
図8に示すように、AFE505(第1のAFE505A及び第2のAFE505B)には既述のCDS回路506、AGC回路507及びA/D変換回路508のほか、クランプ部511が備えられている。このクランプ部511は、タイミングジェネレータ504から第1のAFE505A及び第2のAFE505Bにそれぞれ与えられるOBクランプタイミング信号1、2に応じて、撮像素子31の第1、第2の出力チャンネルの出力端子31A、31Bから各々出力される信号電圧をクランプするもので、スイッチ(SW)512と、D/A変換回路513と、OBクランプ回路514とから構成されている。また、画像処理部600には、第1のAFE505A及び第2のAFE505Bの出力を合成するためのマルチプレクサ61が備えられている。
スイッチ512は、タイミングジェネレータ504からOBクランプタイミング信号が与えられると、A/D変換回路508の出力信号を取り出してOBクランプ回路514へ向けて送るフィードバックループをONとさせるスイッチ回路である。D/A変換回路513は、A/D変換回路508の出力信号を再びアナログ信号に戻す変換回路である。OBクランプ回路514は、スイッチ512がONとされた状態の出力信号に相当するアナログ信号電圧をクランプし、これを現状における黒レベル信号としてCDS回路506にフィードバックする。このようにして、第1のAFE505A及び第2のAFE505B内で、所定のOB部からの出力信号に基づき黒レベルを固定化する処理が、OBクランプタイミング信号が与えられる周期で実行される。
図9は、一つの画素ライン(nライン)と、その前後の画素ライン(n−1ライン及びn+1ライン)におけるサンプリングタイミングを示す一般的なタイムチャートである。この図9に基づき、一般的なクランプ動作を予め説明しておく。任意のn番目の画素ラインを基準にした場合、その出力チャンネルにおいて画素からの出力信号dn−1が出力される時刻t1でタイミングジェネレータ504からサンプリング信号がスイッチ512に与えられると、この出力信号dn−1がクランプ部511でクランプされる。なお、先に図6(a)で説明した通り、通常はこのサンプリング信号が黒レベル検出のためのOBクランプタイミング信号となり、クランプされた出力信号dn−1がnラインにおける有効画素出力信号Cの黒レベルを定める基準信号となる。
以下同様に、ダミー画素からの出力信号aが出力される時刻t2、前OB部の画素からの出力信号bが出力される時刻t3のタイミングでタイミングジェネレータ504からサンプリング信号を与えるようにすれば、これら出力信号a及び出力信号bを、黒レベルを定める基準信号として用いることもできる。そして、時刻t4からは有効画素出力信号Cが出力され、その出力が終わる時刻t5に、n+1ラインの黒レベルクランプのため、OBクランプタイミング信号が与えられ、後OB部に相当する画素からの出力信号dがクランプされる。以下、時刻t6でn+1ラインにおけるダミー画素からの出力信号an+1が、時刻t7でn+1ラインにおける前OB部に相当する画素の出力信号bn+1がサンプリングされる。そして、出力信号dにより、n+1ラインの有効画素出力信号Cn+1に対して黒レベル調整が行われるものである。
ここで、このようなサンプリングタイミングを、図8に示す第1のAFE505A及び第2のAFE505Bに当てはめて上記2つの制御モードを説明する。なお、ここでは図5に示す左OB部37cの画素からの信号を出力信号bnxとし、右OB部37dの画素からの信号を出力信号dnxとして説明する。
先ず「クランプ位置制御モード」の場合を説明すると、例えば通常時において、第1のAFE505A(第1の出力チャンネル)では後OB部に相当する右OB部37dの画素からの出力信号dnxが出力されるタイミングで、OBクランプタイミング信号1がそのスイッチ512に与えられ、一方第2のAFE505B(第2の出力チャンネル)では後OB部に相当する左OB部37cの画素からの出力信号bnxが出力されるタイミングで、前記OBクランプタイミング信号2がそのスイッチ512に与えられているものとする。そして、各々の出力チャンネルの黒レベルを定める前記出力信号dnxと出力信号bnxとの間に有意なレベル差が発生した場合に、OBクランプタイミング信号を発生させるタイミングを、いずれの出力チャンネルについても左OB部37c若しくは右OB部37dの画素出力が得られるタイミングに変更させる制御を行う。つまり、両チャンネル共、出力信号dnx若しくは出力信号bnxのいずれかを、クランプさせるようにするもので、例えば一方の出力チャンネルにおいて通常モードでは後OB部の画素出力をクランプさせていたものを、レベル差発生時には前OB部の画素出力をクランプするように変更させるものである。
一方、「黒レベル選択制御モード」では、第1のAFE505Aでは後OB部に相当する右OB部37dの画素からの出力信号dnxが出力されるタイミングと、前OB部に相当する左OB部37cの画素からの出力信号bnxが出力されるタイミングとに、OBクランプタイミング信号1がそのスイッチ512に与えられ、これらの信号がクランプされる。同様に、第2のAFE505Bでも、後OB部に相当する左OB部37cの画素からの出力信号bnxが出力されるタイミングと、前OB部に相当する右OB部37dの画素からの出力信号dnxが出力されるタイミングとで、OBクランプタイミング信号2がそのスイッチ512に与えられ、これらの信号がクランプされる。なお、必要に応じてダミー画素の出力信号anxもクランプされる。そして、クランプ制御部52において、前記出力信号dnxと出力信号bnxとの差をモニタし、両者間に有意なレベル差が検出された場合に、各出力チャンネルで黒レベルのオフセットが生じないように出力信号dnx若しくは出力信号bnxのいずれかを選択して、黒レベルの調整を行うものである。
図10は、上記「クランプ位置制御モード」及び「黒レベル選択制御モード」を実行させるクランプ制御部52の構成を示す機能ブロック図である。クランプ制御部52は、第1のAFE505A及び第2のAFE505Bに備えられているクランプ部511によるクランプ動作を、タイミングジェネレータ504を介して独立的に制御すると共に、画像処理の段階でクランプされた黒レベル信号の選択動作を制御するもので、機能的に、クランプタイミング制御部521、黒レベル比較部522及び黒レベル選択制御部523を備えている。
クランプタイミング制御部521は、タイミングジェネレータ504から第1のAFE505A及び第2のAFE505Bに各々備えられているクランプ部511のスイッチ512に与えられるOBクランプタイミング信号1及び2のタイミングを制御する。すなわち、どの位置に存在するOB部の画素出力を、黒レベルを決定する(或いは決定する候補となる)出力信号としてクランプさせるかを制御する。図8に示すように、第1のAFE505Aと第2のAFE505Bとを別個に制御するために、2つのクランプ部511には、各々OBクランプタイミング信号1及び2が別個に供給されるラインが設けられている。
黒レベル比較部522は、第1のAFE505A及び第2のAFE505BにおいてそれぞれクランプされたOB部の画素出力の入力を受けて、その出力レベルの比較を行う機能部である。黒レベル比較部522は、「クランプ位置制御モード」では、第1のAFE505A(第1の出力チャンネル)で通常時においてクランプされているOB部の画素出力(例えば右OB部37dの画素からの出力信号dnx)と、第2のAFE505B(第2の出力チャンネル)で通常時においてクランプされているOB部の画素出力(例えば左OB部37cの画素からの出力信号bnx)とを読み出し動作中に比較する。
そして、両者の差(|出力信号bnx−出力信号dnx|)が所定値以上である場合、出力レベルが小さい方に位置するOB部の画素出力がクランプされるよう、出力レベルが大きい方のAFEのクランプタイミングを変更させる指示信号を生成してクランプタイミング制御部521に与える。例えば、図5で例示したように、左OB部37cの近傍に高輝度被写体Hが写り込む等して左OB部37cの画素からの出力信号bnxレベルが、右OB部37dの画素からの出力信号dnxレベルよりも所定値だけ高くなった場合、第2のAFE505Bにおける黒レベルのクランプタイミングを、左OB部37cの画素の出力タイミングから右OB部37dの画素の出力タイミングへ変更させる指示信号を生成する。つまり、第2のAFE505Bで、後OB部に相当する左OB部37cの画素出力が常時クランプされていたものを、次の画素ラインでは前OB部に相当する右OB部37dの画素出力をクランプさせるように変更させるものである。
かかるクランプタイミング変更の指示信号を受けてクランプタイミング制御部521は、第2のAFE505Bのスイッチ512に与えるOBクランプタイミング信号2のタイミングを変化させる。これにより、第1のAFE505A及び第2のAFE505Bの双方で、高輝度被写体Hの影響を受けていない右OB部37dの画素出力がクランプされるようになり、2つの出力チャンネル間における黒レベルのオフセット発生が抑止され、筋状ノイズの発生が未然に防止されるようになる。
なお、OB部の画素出力レベルに所定値以上の差が生じた場合に、いずれのOB部を選択するかについて、目的によっては出力レベルが大きい方に位置するOB部の画素出力が双方のAFEでクランプされるように制御しても良い。しかし、一般的には、出力レベルが大きい方に統一すると有効画素部の画素出力データを削りかねないので、出力レベルが小さい方に位置するOB部の画素出力が双方のAFEでクランプされるように制御することが望ましい。
一方、「黒レベル選択制御モード」では、黒レベル比較部522には、画像メモリ700から有効画素データと共に出力されたOB部の画素出力データが与えられる。ここでは、第1の出力チャンネル及び第2の出力チャンネル双方とも、後OB部及び前OB部に相当する画素からの出力信号(例えば右OB部37dの画素からの出力信号dnx及び左OB部37cの画素からの出力信号bnx)が出力されている。そして、黒レベル補正部601で黒レベル調整を行うに際し、両OB部の画素出力レベルを比較する。
黒レベル選択制御部523は、この「黒レベル選択制御モード」において機能する。黒レベル選択制御部523は、黒レベル比較部522での比較の結果、両者の差(|出力信号bnx−出力信号dnx|)が所定値以上である場合、出力レベルが小さい方に位置するOB部の画素出力を選択して、画素ラインの黒レベルを順次決定する処理を行う。ここでの選択処理は、上記「クランプ位置制御モード」におけるクランプタイミング変更の場合と同様であり、例えば左OB部37cの画素からの出力信号bnxレベルが、右OB部37dの画素からの出力信号dnxレベルよりも所定値だけ高いという比較結果が得られた場合、第2のAFE505Bにおける黒レベルを、左OB部37cの画素出力ではなく右OB部37dの画素出力を選択する指示信号を生成し、黒レベル補正部601に与えるものである。これにより、2つの出力チャンネル間における黒レベルのオフセット発生が抑止され、筋状ノイズの発生を防止する画像処理が行えるようになる。
なお、上記「クランプ位置制御モード」又は「黒レベル選択制御モード」のいずれを実行するかは、操作部501から与えられるモード選択指示により決定されるようにすることができる。或いは、デフォルトで「クランプ位置制御モード」が実行されるようにプログラム設定しても良い。
(デジタルカメラの動作の説明)
続いて、本実施形態にかかるデジタルカメラ1の動作について説明する。図11は、デジタルカメラ1の一連の撮像処理を示すフローチャートである。図11に示すように、デジタルカメラ1の電源がオンされると(ステップS1でYES)、カメラ制御部500(図3参照)は、撮影モードに設定されているか否かを判定する(ステップS2)。再生モードに設定されているときには(ステップS2でNO)、カメラ制御部500は、メモリカード800等に記憶されている画像を表示モニタ301に再生表示する処理を行う(ステップS3)。一方、撮影モードに設定されているときには(ステップS2でYES)、表示モニタ301若しくは小型液晶モニタ403に、撮像素子31の撮像動作により得られる画像をライブビュー画像として表示させる(ステップS4)。
次にカメラ制御部500は、シャッターボタン101の半押し操作(S1:ON)が行われたか否かを判定し(ステップS5)、半押し操作が行われていない場合には、該半押し操作が行われるまで待機する(ステップS5でNO)。そして、シャッターボタン101の半押し操作が行われると(ステップS5でYES)、カメラ制御部500は、被写体の輝度に基づいて露出制御値(シャッタースピード及び絞り値)を決定するAE制御を行わせるとともに(ステップS6)、例えば位相差検出方式により焦点調節を行うAF制御を行わせる(ステップS7)。
AE制御及びAF制御が完了すると、カメラ制御部500は、シャッターボタン101の操作状態を判定する。すなわち、シャッターボタン101の半押し操作が解除されたか否かを判定し(ステップS8)、解除された場合には(ステップS8でYES)、ステップS5の処理に戻る。一方、解除されていない場合には(ステップS8でNO)、シャッターボタン101の全押し操作(S2:ON)が行われたか否かを判定し(ステップS9)、シャッターボタン101の全押し操作が行われていない場合には(ステップS9でNO)、ステップS8の処理に戻る。
シャッターボタン101の全押し操作が行われると(ステップS9でYES)、カメラ制御部500は、メカシャッタ若しくは電子シャッタを所定時間「開」とし、ステップS6で設定された露出制御値で、撮像素子31に撮像動作(露光動作)を行わせる(ステップS10)。そして、カメラ制御部500は、タイミングジェネレータ504を介して信号電荷の読み出し(画像転送)を開始させる(ステップS11)。
続いて、読み出された信号電荷は、電荷電圧変換され、第1のAFE505A及び第2のAFE505Bに入力される。この第1のAFE505A及び第2のAFE505Bで、アナログ信号処理、並びにA/D変換処理が各々行われる(ステップS12)。さらに、黒レベルを固定するためのクランプ処理がクランプ部511(図8参照)により実行されるが、上記「クランプ位置制御モード」が設定されている場合は、OBクランプタイミング信号の制御が行われる。一方、「黒レベル選択制御モード」が設定されている場合は、複数のOB部の画素出力について画像処理部600においてクランプ動作が行われる。
A/D変換後のデジタル画像データは、それぞれ画像処理部600へ転送され、マルチプレクサ61により第1のAFE505A及び第2のAFE505B(第1の出力チャンネル及び第2の出力チャンネル)の出力が合成される。このデジタル画像データは、一時的に画像メモリ700に格納され、黒レベル補正部601にて前記画像データの黒レベル調整が行われる(ステップS13)。ここで、「黒レベル選択制御モード」が設定されている場合は、クランプされたOB部の画素出力の選択動作が、黒レベル選択制御部523により実行されることとなる。
引き続きカメラ制御部500は、画素補間部602、解像度変換部603、ホワイトバランス制御部604、シェーディング補正部605及びガンマ補正部606で所定の画像処理を実行させる(ステップS14)。
しかる後、この画像処理された画像データに対して、画像圧縮/伸長部607に圧縮処理等を行わせた上で、メモリカード800にその画像を記録させる(ステップS15)。そして、カメラ制御部500は、デジタルカメラ1の電源がオフされるまで(ステップS16でNO)、ステップS2〜S15までの処理を繰り返し行い、電源がオフされると(ステップS16でYES)、処理を終了させる。以上が、デジタルカメラ1による一連の撮像処理である。
次に、黒レベル調整に関連する動作について説明する。図12は、黒レベル調整の全体動作を示すフローチャート、図13はOBクランプ動作を示すフローチャートである。なお、「クランプ位置制御モード」と「黒レベル選択制御モード」とは、実質的な動作は同一であるので、図12に示したフローチャートで合わせて説明する。
図12に示すように、先ずクランプ制御部52(図3、図10参照)の制御下で、第1のAFE505A及び第2のAFE505B(第1の出力チャンネル及び第2の出力チャンネル)のクランプ部511(図8参照)により、それぞれ所定のOB部領域の画素出力をクランプするOBクランプ動作が実行される(ステップS21)。
このOBクランプ動作の詳細を図13に基づき説明すると、クランプ制御部52のクランプタイミング制御部521はOBクランプタイミングであるか否かを判定し(ステップS211)、OBクランプタイミングでない場合は待機する(ステップS211でNO)。OBクランプタイミングである場合(ステップS211でYES)、タイミングジェネレータ504を介してクランプ部511のスイッチ512に、OBクランプタイミング信号を与え、スイッチ512をONとする(ステップS212)。
前記OBクランプタイミング信号は、クランプすべきOB部の画素の出力信号がA/D変換回路508から出力されるタイミング同期して与えられる。これにより、所定のOB部における画素の出力信号が抽出され、クランプ部511に取り込まれる(ステップS213)。そして、抽出されたOB部の画素の出力信号は、D/A変換回路513によりアナログ信号に戻される(ステップS214)。このアナログ信号はOBクランプ回路514に入力され、OBクランプ回路514はこのアナログ信号電圧をクランプし(ステップS215)、これを現状における黒レベル信号としてCDS回路506にフィードバックする(ステップS216)。このような黒レベルのクランプが、各々第1のAFE505A及び第2のAFE505Bにおいて、OBクランプタイミング信号1又は2が与えられる周期で実行される。
ここで、クランプされるOB部は、「クランプ位置制御モード」の場合、例えば第1のAFE505A(第1の出力チャンネル)では後OB部の画素出力(例えば右OB部37dの画素からの出力信号dnx)であり、また第2のAFE505B(第2の出力チャンネル)でも後OB部の画素出力(例えば左OB部37cの画素からの出力信号bnx)である。一方、「黒レベル選択制御モード」では、第1の出力チャンネル及び第2の出力チャンネル双方とも、後OB部及び前OB部に相当する画素からの出力信号(例えば右OB部37dの画素からの出力信号dnx及び左OB部37cの画素からの出力信号bnx)である。
図12に戻って、上記クランプ動作に引き続いて、黒レベル比較部522において、第1の出力チャンネル及び第2の出力チャンネルについてクランプされたOB部の画素出力が検出される(ステップS22)。上述の例に当てはめれば、第1の出力チャンネルからは右OB部37dの画素からの出力信号dnxが、第2の出力チャンネルからは左OB部37cの画素からの出力信号bnxが検出される。かかる検出動作は、「クランプ位置制御モード」では撮像素子31からの信号読み出し時に実行され、「黒レベル選択制御モード」では画像処理部600での画像処理時における画像メモリ700からの画像データ読み出し時に実行される。
そして、黒レベル比較部522により、クランプされたOB部の画素出力の比較が行われ、両者の差が求められる(ステップS23)。すなわち、第1、第2の出力チャンネルでそれぞれクランブされたOB部の画素出力レベル差をΔgとすると、上掲の例ならば、
Δg=|出力信号bnx−出力信号dnx
が求められる。
その後、上記Δgが所定値を超過しているか否かが確認される(ステップS24)。Δgが所定値以下である場合(ステップS24でNO)、両出力チャンネル間において有意な黒レベル差は存在しないものと扱い、画素ライン番号nが1つインクリメントされ(ステップS25)、ステップS21に戻って同様な動作が繰り返される。
一方、Δgが所定値を超えている場合(ステップS24でYES)、両出力チャンネル間において有意な黒レベル差が存在するものと扱う。この場合、黒レベル比較部522により、出力信号bnxと出力信号dnxとの大小関係が判定される(ステップS26)。そして、第1の出力チャンネルにおいてクランプされた出力信号dnxの方が大きい場合(ステップS26でYES)、「クランプ位置制御モード」では、クランプタイミング制御部521により、第1の出力チャンネル(第1のAFE505A)の黒レベルクランプタイミングが、左OB部37cの画素の出力タイミングに変更される。一方、「黒レベル選択制御モード」では、黒レベル選択制御部523により、第1の出力チャンネルについて左OB部37cの画素でクランプされている黒レベル信号が選択される(ステップS27)。この場合、第2の出力チャンネルについては、なんら変更がなされない。
これに対し、第2の出力チャンネルにおいてクランプされた出力信号bnxの方が大きい場合(ステップS26でNO)、「クランプ位置制御モード」では、クランプタイミング制御部521により、第2の出力チャンネル(第2のAFE505B)の黒レベルクランプタイミングが、右OB部37dの画素の出力タイミングに変更される。一方、「黒レベル選択制御モード」では、黒レベル選択制御部523により、第2の出力チャンネルについて右OB部37dの画素でクランプされている黒レベル信号が選択される(ステップS28)。この場合、第1の出力チャンネルについては、なんら変更がなされない。
上記ステップS27若しくはステップS28の処理を終えたら、画素ライン番号nが1つインクリメントされ(ステップS29)、ステップS21に戻って同様な動作が繰り返される。以下、同様な動作が画素ライン分だけ繰り返されるものである。
以上説明したデジタルカメラ1によれば、複数読み出し型の撮像素子31を用いたデジタルカメラ1において、各出力チャンネルで最適な黒レベルをクランプ若しくは選択させることが可能となる。従って、各出力チャンネルで黒レベルが異なることに起因する筋状ノイズや色ずれの発生を防止でき、綺麗な画像を取得可能なデジタルカメラ1を提供することができる。
以上、本発明の実施態様につき説明したが、かかる実施形態は本発明の趣旨を逸脱しない範囲において各種構成の追加、変更を伴うことが可能である。例えば、次のような変形実施態様を取ることができる。
(1)上記実施形態では、第1出力チャンネル及び第2の出力チャンネルの、2つの出力チャンネルを備えた撮像素子31について例示したが、3以上の出力チャンネルを持つ撮像素子31を用いるようにしても良い。また、第1の転送方向(垂直転送部33による転送方向)が、第1出力チャンネルと第2の出力チャンネルとで互いに異なる回路構成とされている撮像素子31を例示したが、両チャンネルで第1の転送方向が同一とされていても良い。
(2)上記実施形態では、第2の転送方向(水平転送部33による転送方向)が、図5に示すように第1出力チャンネルと第2の出力チャンネルとで、水平方向(撮像素子の長辺方向)において互いに反対方向に設定した例を例示したが、これに限定されず、各種の設定が可能である。例えば、図14に示すように、第1出力チャンネル及び第2の出力チャンネルの第1の水平転送部341A及び第2の水平転送部341Bの転送方向が、垂直方向(撮像素子の短辺方向)において互いに反対方向に設定されるようにしても良い。
或いは、図15に示すように、第2の転送方向を第1出力チャンネルと第2の出力チャンネルとで、水平方向において同方向に第1の水平転送部342A及び第2の水平転送部342Bの転送方向を設定することもできる。或いは、図16に示すように、第1〜第4の出力チャンネルが備えられている場合に、左OB部37c側に互いに転送方向が反対になるように第1、第2の転送部343A、344Aを配置し、右OB部37d側に互いに転送方向が反対になるように第3、第4の転送部343B、344Bを配置するようにしても良い。
(3)上記実施形態では、専ら左OB部37c及び右OB部37dの画素の出力信号を黒レベル固定用にクランプさせる例を示したが、下OB部37a及び上OB部37bに位置する画素の出力信号をクランプさせるようにしても良い。この場合、スミアが発生することでもOB部画素の出力レベル差が生じることが考えられるが、本発明を適用することで、スミアの影響も防止することができる。
(4)上記実施形態では、本発明の撮像装置の例としてデジタルカメラ1を例示して説明したが、CCDやCMOS等の各種撮像センサを用いたデジタルビデオカメラ、本発明に係る撮像ユニットを備えたセンシング装置等にも適用することができる。
本発明の実施形態にかかるデジタルカメラの外観図であって、同図(a)は当該デジタルカメラの正面図、(b)は上面図、(c)は側面図、及び(d)は背面図をそれぞれ示している。 本発明の実施形態に係るデジタルカメラの概略構造を示す断面図である。 本発明の実施形態に係るデジタルカメラによる撮影処理ブロック図である。 本発明の実施形態で用いられる撮像素子の、電気的構成を簡略的に示すブロック図である。 本発明の実施形態で用いられる撮像素子の、オプチカルブラック部の配置関係を説明するための模式図である。 画素信号の読み出し順序を説明するための模式図である。 1つの画素ラインにおける画素配列方向の階調分布を模式的に示すグラフである。 クランプ動作に関連深い部分である、第1のAFE及び第2のAFEと画像処理部の一部の回路構成を示すブロック図である。 撮像素子のサンプリングタイミングを示すタイムチャートである。 クランプ制御部の構成を示す機能ブロック図である。 本発明の実施形態にかかるデジタルカメラの一連の撮像処理を説明するためのフローチャートである。 黒レベル調整に関連する動作を説明するためのフローチャートである。 OBクランプ動作を説明するためのフローチャートである。 本発明の変形実施形態を示す模式図である。 本発明の変形実施形態を示す模式図である。 本発明の変形実施形態を示す模式図である。
符号の説明
1 デジタルカメラ(撮像装置、撮像ユニット)
31 撮像素子
31A (第1の出力チャンネルの)出力端子
31B (第2の出力チャンネルの)出力端子
32 画素
32S 有効画素
32OB OB部の画素
33、33A1〜A4、33B1〜B4 垂直転送部(第1の転送手段)
34、34A、34B 水平転送部(第2の転送手段)
36 撮像エリア
37 オプチカルブラック部(OB部)
37a 下OB部
37b 上OB部
37c 左OB部(第1の周辺領域)
37d 右OB部(第2の周辺領域)
500 カメラ制御部(制御手段)
504 タイミングジェネレータ(タイミングパルス発生手段)
505 AFE(信号処理部)
505A 第1のAFE
505B 第2のAFE
511 クランプ部(クランプ手段)
52 クランプ制御部
521 クランプタイミング制御部
522 黒レベル比較部
523 黒レベル選択制御部
600 画像処理部(画像処理手段)
601 黒レベル補正部
700 画像メモリ(記録手段)

Claims (8)

  1. 光電変換部を有する複数の画素がマトリクス状に配列され、前記画素から読み出された電気信号を第1の転送方向に転送する第1の転送手段と、前記第1の転送手段から与えられる電気信号を前記第1の転送方向とは異なる第2の転送方向に転送する第2の転送手段と、前記マトリクス状に配列された画素配列領域の一部領域に形成されたオプチカルブラック部とを有すると共に、前記第1の転送手段と前記第2の転送手段との組み合わせからなる出力チャンネルが複数備えられた撮像素子と、
    前記出力チャンネル毎に備えられ、各出力チャンネルから出力される信号を処理すると共に、前記オプチカルブラック部からの出力をクランプするクランプ手段を含む複数の信号処理部と、
    前記撮像素子及び信号処理部に対して所定のタイミングパルスを供給するタイミングパルス発生手段と、
    前記撮像素子、信号処理部及びタイミングパルス発生手段の動作を制御する制御手段とを備え、
    前記制御手段は、各々の信号処理部毎に独立して、前記クランプ手段による前記オプチカルブラック部からの出力に対するクランプ動作を制御することが可能とされたクランプ制御部を具備することを特徴とする撮像ユニット。
  2. 複数の出力チャンネルのうち、少なくとも第1の出力チャンネルにおける第1の転送方向と、第2の出力チャンネルにおける第1の転送方向とが、互いに異なる方向に設定されていることを特徴とする請求項1に記載の撮像ユニット。
  3. 前記オプチカルブラック部が、少なくとも複数の画素がマトリクス状に配列された領域における第1の周辺領域と、有効画素を挟んで前記第1の周辺領域と対向する第2の周辺領域とに設けられている場合において、
    前記クランプ制御部は、所定の条件が発生したときに、前記第1の周辺領域又は第2の周辺領域のいずれか一つの周辺領域を特定し、この特定された周辺領域におけるオプチカルブラック部からの出力が各出力チャンネルにおいて共通してクランプされるよう、各信号処理部が有するクランプ手段のクランプ動作を制御することを特徴とする請求項1又は2に記載の撮像ユニット。
  4. 前記クランプ制御部は、各出力チャンネルにおいてクランプされたオプチカルブラック部出力を比較し、その出力差が所定値以上となった場合に、前記周辺領域の特定を行うことを特徴とする請求項3に記載の撮像ユニット。
  5. 光電変換部を有する複数の画素がマトリクス状に配列され、前記画素から読み出された電気信号を第1の転送方向に転送する第1の転送手段と、前記第1の転送手段から与えられる電気信号を前記第1の転送方向とは異なる第2の転送方向に転送する第2の転送手段と、前記マトリクス状に配列された画素配列領域の一部領域に形成されたオプチカルブラック部とを有すると共に、前記第1の転送手段と前記第2の転送手段との組み合わせからなる出力チャンネルが複数備えられた撮像素子と、
    前記出力チャンネル毎に備えられ、各出力チャンネルから出力される信号を処理すると共に、前記オプチカルブラック部からの出力をクランプするクランプ手段を含む複数の信号処理部と、
    前記撮像素子及び信号処理部に対して所定のタイミングパルスを供給するタイミングパルス発生手段と、
    前記複数の信号処理部から出力された画像信号を記録する記録手段と、
    前記画像信号に所定の画像処理を行う画像処理手段と、
    前記撮像素子、信号処理部、タイミングパルス発生手段及び画像処理手段の動作を制御する制御手段とを備え、
    前記制御手段は、各々の信号処理部が有するクランプ手段に、少なくとも2カ所の異なる領域に設定されている前記オプチカルブラック部からの出力に対してそれぞれクランプ動作を実行させると共に、前記画像処理手段により所定の画像処理を行う際に、クランプされた複数の出力のいずれかを選択する制御を行うことが可能とされたクランプ制御部を具備することを特徴とする撮像装置。
  6. 複数の出力チャンネルのうち、少なくとも第1の出力チャンネルにおける第1の転送方向と、第2の出力チャンネルにおける第1の転送方向とが、互いに異なる方向に設定されていることを特徴とする請求項5に記載の撮像装置。
  7. 前記オプチカルブラック部が、少なくとも複数の画素がマトリクス状に配列された領域における第1の周辺領域と、有効画素を挟んで前記第1の周辺領域と対向する第2の周辺領域とに設けられている場合において、
    前記クランプ制御部は、前記第1の周辺領域及び第2の周辺領域のオプチカルブラック部からの出力が各出力チャンネルにおいてクランプされるよう、各信号処理部が有するクランプ手段のクランプ動作を制御すると共に、前記画像処理手段により所定の画像処理を行う際に、所定の条件が発生したときに、前記第1の周辺領域又は第2の周辺領域のいずれか一つの周辺領域を特定し、この特定された周辺領域におけるオプチカルブラック部からの出力を、黒レベルを決定する黒レベル信号として扱う制御を行うことを特徴とする請求項5又は6に記載の撮像装置。
  8. 前記クランプ制御部は、各出力チャンネルにおいてクランプされたオプチカルブラック部出力を比較し、その出力差が所定値以上となった場合に、前記周辺領域の特定を行うことを特徴とする請求項7に記載の撮像装置。
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