JP2007164632A - 情報処理装置及び情報処理方法並びにプログラム - Google Patents

情報処理装置及び情報処理方法並びにプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 機密性が高い情報については検索された場合でも情報そのものの表示をしないようにしてセキュリティ性をより堅牢なものにすることができる情報処理装置及び情報処理方法並びにプログラムを提供する。
【解決手段】 複写機1001に実装された情報処理装置において、入出力データの履歴情報から情報の検索を行う。そこで、データの入力時に該データにセキュリティ情報を設定し、データの入出力時に、当該データに関する情報と当該データの入出力ジョブに関する情報と当該データに設定されたセキュリティ情報とを含む履歴情報を所定の記憶装置に記憶する。そして、記憶装置に記憶された履歴情報に検索条件を設定して検索を実行し、検索された履歴情報に含まれるデータに関する情報と当該データの入出力ジョブに関する情報とを出力する。但し、履歴情報に含まれているデータに設定されたセキュリティ情報に応じて出力手段によるデータに関する情報の出力を制限する。
【選択図】 図6

Description

本発明は、画像処理装置で入出力される画像データ等を管理する情報処理装置及び情報処理方法並びにプログラムに関する。
画像処理装置の普及に従って、誰でも原稿の複写や送信が容易に行うことが可能になっている。しかし、これらはユーザにとっての利便性が向上した反面、機密原稿等の複写や送信といった情報漏洩の観点では非常に問題となっている。このような問題への対策として、複写や送信等の際に、読み取った画像データをすべて記録装置に蓄積しておく画像処理装置が存在する。これにより、情報漏洩した原稿が、どの画像処理装置で読み取られたかを、管理者が画像データを確認することによって、いつ、どこで、どのような処理をされたかが追跡可能である。
例えば、特許文献1には、プリンタから印刷された情報、日付、出力者等の履歴を蓄積し、蓄積された情報を検索可能にし、万が一情報が漏洩した場合でも履歴を追跡可能にして、情報を不正に漏洩することの抑止力を持たせる処理装置が記載されている。
特開2004−118243号公報
上述したように、従来の画像処理装置において、管理者は、情報が漏洩した後で、日付、出力者等の情報を元に履歴管理サーバにアクセスして、漏洩情報等に関する検索を行うことが可能である。しかしながら、その場合、検索にヒットした全ての画像データ及び履歴情報が閲覧となるため、管理者権限を越えた機密性の高い情報までも閲覧することができることになるという問題がある。そのため、全ての情報が閲覧可能な管理者の権限を使って蓄積情報が悪用される可能性も十分あるため危険である。
本発明は、このような事情を考慮し、機密性が高い情報については検索された場合でも情報そのものの表示をしないようにしてセキュリティ性をより堅牢なものにすることができる情報処理装置及び情報処理方法並びにプログラムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、入出力データの履歴情報から情報の検索を行う情報処理装置であって、
データの入力時に該データにセキュリティ情報を設定する設定手段と、
前記データの入出力時に、該データに関する情報と該データの入出力ジョブに関する情報と該データに設定されたセキュリティ情報とを含む履歴情報を記憶装置に記憶する記憶手段と、
前記記憶装置に記憶された前記履歴情報に検索条件を設定して検索を実行する検索手段と、
検索された前記履歴情報に含まれる前記データに関する情報と該データの入出力ジョブに関する情報とを出力する出力手段と、
前記履歴情報に含まれている前記データに設定されたセキュリティ情報に応じて前記出力手段による前記データに関する情報の出力を制限する制限手段と
を備えることを特徴とする。
また、上記課題を解決するために、本発明は、入出力データの履歴情報から情報の検索を行う情報処理方法であって、
データの入力時に該データにセキュリティ情報を設定する設定工程と、
前記データの入出力時に、該データに関する情報と該データの入出力ジョブに関する情報と該データに設定されたセキュリティ情報とを含む履歴情報を記憶装置に記憶する記憶工程と、
前記記憶装置に記憶された前記履歴情報に検索条件を設定して検索を実行する検索工程と、
検索された前記履歴情報に含まれる前記データに関する情報と該データの入出力ジョブに関する情報とを出力する出力工程とを有し、
前記履歴情報に含まれている前記データに設定されたセキュリティ情報に応じて前記出力工程による前記データに関する情報の出力を制限する
ことを特徴とする。
さらに、上記課題を解決するために、本発明に係るプログラムは、
入出力データの履歴情報から情報の検索を行うコンピュータに、
データの入力時に該データにセキュリティ情報を設定する設定手順と、
前記データの入出力時に、該データに関する情報と該データの入出力ジョブに関する情報と該データに設定されたセキュリティ情報とを含む履歴情報を記憶装置に記憶する記憶手順と、
前記記憶装置に記憶された前記履歴情報に検索条件を設定して検索を実行する検索手順と、
検索された前記履歴情報に含まれる前記データに関する情報と該データの入出力ジョブに関する情報とを出力する出力手順とを実行させるためのプログラムであって、
前記履歴情報に含まれている前記データに設定されたセキュリティ情報に応じて前記出力工程による前記データに関する情報の出力を制限する
ことを特徴とする。
本発明によれば、機密性が高い情報については検索された場合でも情報そのものの表示をしないようにしてセキュリティ性をより堅牢なものにすることができる。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態に係る画像処理システムについて説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る画像処理システムの基本的なシステム構成図である。図1において、複写機1001は、原稿の画像データを読み込み、記録媒体に出力するコピー機能や、他の装置への送信機能や、パーソナルコンピュータ1009で作成された画像をネットワーク1007を介して受信してプリントする機能を有する。また、ファクシミリ1002は、複写機1001が読み取ったデータを公衆回線(WAN)1008を介して受信してプリントする機能を有する。
さらに、データベース/メールサーバ1003は、複写機1001が読み取ったデータを格納するアプリケーションサーバが動作しているコンピュータである。クライアントコンピュータ1004は、データベースサーバ/メールサーバ1003に接続し、格納されているデータをダウンロードして表示するコンピュータである。ジョブアーカイブサーバ1005は、複写機1001が読み取った全ての画像データ及び複写や送信ジョブの履歴を記録するストレージデバイスである。尚、ジョブアーカイブサーバ1005には、検索式を入力するためのキーボードと検索結果を表示するモニタが付属している。ネットワーク1007は、複写機1001、データベース/メールサーバ1003、クライアントコンピュータ1004、ジョブアーカイブサーバ1005が接続されるネットワークである。
図2は、本発明の一実施形態に係る情報処理装置のシステム構成を示すブロック図であり、複写機1001に実装される。
図2に示すように、Controller Unit2000は、画像入力デバイスであるスキャナ2070や画像出力デバイスであるプリンタ2095と接続し、一方ではLAN2011や公衆回線(WAN)2051接続する。これにより、当該コントローラは、画像情報やデバイス情報の入出力を行う。
CPU2001は、システム全体を制御するコントローラである。RAM2002は、CPU2002が動作するためのシステムワークメモリであり、画像データを一時記憶するための画像メモリでもある。ROM2003は、ブートROMであり、システムのブートプログラムが格納されている。HDD2004は、ハードディスクドライブであり、システムソフトウェア、画像データを格納する。操作部I/F2006は、タッチパネルを有した操作部(UI)2012とのインタフェース部であり、操作部2012に表示する画像データを操作部2012に対して出力する。また、操作部2012には、本システムの使用者を識別するユーザ認識装置2200が接続されている。ユーザ認識装置2200は、ICカード、暗証番号入力手段、指紋や虹彩識別といった生態認証手段を備え、使用するユーザを特定することができる機能を有している。
Network I/F2010は、LAN2011に接続し、他装置との間で情報の入出力を行う。Modem2050は、公衆回線2051に接続し、情報の入出力を行う。以上のデバイスが、システムバス2007上に配置される。
Image Bus I/F2005は、システムバス2007と画像データを高速で転送する画像バス2008を接続し、データ構造を変換するバスブリッジである。画像バス2008は、PCIバス又はIEEE1394で構成される。
画像バス2008上には、以下のデバイスが配置される。ラスターイメージプロセッサ(RIP)2060は、PDLコードをビットマップイメージに展開する。デバイスI/F部2020は、画像入出力デバイスであるスキャナ2070やプリンタ2095とコントローラ2000を接続し、画像データの同期系/非同期系の変換を行う。スキャナ画像処理部2080は、入力画像データに対し補正、加工、編集を行う。プリンタ画像処理部2090は、プリント出力画像データに対して、プリンタの補正、解像度変換等を行う。画像回転部2030は、画像データの回転を行う。画像圧縮部2040は、多値画像データはJPEG、2値画像データはJBIG、MMR、MHの圧縮伸長処理を行う。
また、IC Card Slot2100は、ICカードメディアを挿入した後に適切なPIN(Personal Identifier Number)コードを入力することにより、暗号・復号に用いる鍵の入出力を行うことが可能となる。暗号・復号処理部2110はIC Card Slot2100の鍵を用いてデータの暗号化・複合化処理を行うハードウェアアクセラレータボードである。OCR・OMR処理部2111は、画像データに含まれる文字情報や2次元バーコードを解読して文字コード化する処理を行う。
図3は、本発明の一実施形態において複写機1001が履歴画像データ及びジョブ履歴情報をジョブアーカイブサーバ1005へ書き込む場合の構成を説明するための図である。図3に示す構成例では、イーサネット(登録商標)を利用して、複写機1001から圧縮された画像データ及ジョブ履歴情報がジョブアーカイブサーバ1005へ送信される。尚、送信には、例えば、HTTP(Hyper Text Transfer Protocol)、FTP(File Transfer Protocol)、SMB(Server Message Block)を利用する。また、送信には、その他の既存のデータ転送可能なプロトコルを用いてもよく、必要に応じて暗号処理を施しても構わない。
また、図3に示す例では、画像情報及びジョブ履歴情報をジョブアーカイブサーバ1005に記録する構成となっているが、それぞれを別のサーバに記録する構成であっても構わない。
尚、ジョブアーカイブサーバ1005へアクセスするために必要な設定情報は、複写機1001のシステム管理者のみが設定可能なように保護されているものとする。システム管理者は、ジョブアーカイブサーバ1005に記録された画像データとジョブ情報を閲覧することが可能である。そして、情報が漏洩した時には、日付やユーザIDといった情報を元にジョブアーカイブサーバ1005に記録された履歴情報を検索し、記録された画像データ及びジョブ情報一覧をモニタに表示することができる。但し、セキュリティ情報が設定されている場合には、ジョブ情報については確認することができるが、画像データについてはアクセスすることができないようになっている。
図4は、本発明の一実施形態における画像処理システムにおいて読み取った画像データ及びジョブ履歴情報を所定のジョブアーカイブサーバ1005に記録する処理を説明するためのフローチャートである。
まず、複写機1001を操作するためのユーザを識別するためにユーザ認証処理を行う(ステップS4001)。尚、当該認証処理は、例えば、IDカード、暗証番号或いは指紋等の生態認証により行われる。次いで、ユーザ認証が成功したかどうかの判断が行われ(ステップS4002)、認証が成功した場合(Yes)はステップS4003へ移行し、認証が失敗した場合(No)は複写機の操作を行うことができず、ステップS4001に戻る。
ステップS4003では、これから実行するジョブに対してセキュリティ情報の設定処理を行う。セキュリティ情報の設定では、入力する画像の機密性からセキュリティ情報を設定する/しないを操作者が選択することが可能である。また、その他にも、ユーザ毎に与えられた権限等に応じてあらかじめセキュリティ情報が決められており、ユーザ認証手段により特定されたユーザに応じてセキュリティ情報を自動で付加する構成でも良い。例えば、一般社員については、予めセキュリティレベル0として最も低いレベルが設定され、機密情報を扱う機会が多い管理職については、常にセキュリティレベル5という最も高いレベルが設定されるようにすることができる。セキュリティ設定がなされたジョブの実行に際しては、そのジョブの実行に関連して入出力される画像データに暗号化処理を施したり電子署名を付加したりする。また、セキュリティ設定がなされたジョブの実行完了後は、ジョブの実行のために一時的にHDD2004に記憶していた画像データの物理消去を行う。セキュリティレベルが複数ある場合には、レベルの高さに応じてこれら中で実施するものとしないものを予め設定しておけばよい。
また、画像入力時にパスワードを付加しておき、出力するときにパスワードを入力して一致した場合に限って出力可能とするセキュアプリントは、機密性が高いということでセキュリティ情報が自動で付加されるように設定することも可能である。
次いで、ステップS4004で、スキャナ2070の自動原稿送り装置又は原稿台から原稿が読み取られて画像が生成される。或いは、パーソナルコンピュータ1009からPDLコードがネットワーク1007を介して複写機1001に送信され、それを複写機のNetwork I/F 2010で受信する。そして、ラスターイメージプロセッサ(RIP)2060でビットマップイメージ画像に展開して画像が生成される。
次いで、生成された画像データは、ページ毎にHDD2004に記録され、さらにHDD2004に記録された画像を読み出して、コピーやPDLジョブの場合はプリンタ2095で記録媒体に印字される(ステップS4005)。また、送信が設定されている場合は、Network I/FやMODEMを介して外部に送信される。尚、このときセキュアプリントが設定されている場合は、操作部2012からパスワードを入力して、パスワードが一致するまでは記録媒体への出力は行うことができない。
次いで、HDD2004に記録された画像データは、イーサネット(登録商標)を利用して、複写機1001からジョブアーカイブサーバ1005へ転送され、履歴画像データとして格納される(ステップS4006)。さらに、ジョブ実行が終了すると、ジョブの履歴情報がジョブアーカイブサーバ1005に転送されて画像データと共に履歴として記録される(ステップS4007)。尚、ジョブの履歴情報として、コピー、ファクス、PDL等ジョブ種別、ジョブが実行された日付、時刻、認証したユーザ名やユーザIDがある。また、それらに加えて、さらにセキュリティ情報が設定されている場合には、セキュリティ情報を含むジョブ履歴情報ファイルが生成される。
図5は、ジョブアーカイブサーバ1005に記録されたジョブ履歴情報データの一例を示す図である。図5において、日時6001は、履歴書き込みが発生した日時である。デバイスアドレス6002は、ジョブを実行したデバイスのIPアドレス又はホスト名である。プログラム名6003は、ジョブアーカイブサーバ1005に対して履歴書き込みを行ったプログラム名である。ジョブ種6004は、コピー、ファクス、PDL等の機能種別を表したものである。ユーザ名6005は、ジョブを実行したユーザを識別可能な文字列から構成されるユーザ名、又は数値から構成されるユーザIDである。画像データ格納情報6006は、読み取った画像データをジョブアーカイブサーバ1005へ格納する際に設定された画像ごとのユニークなIDであり、この画像IDにより画像データとジョブ履歴情報が対応付けられている。セキュリティ情報6007は、画像のセキュリティ情報を示し、セキュリティレベル有無等の構成もある。尚、本実施形態では、セキュリティレベルを5段階に設定可能にし、セキュリティ設定が無い状態のレベル0から、セキュリティレベルが最も高いレベル5までが設定可能である。ジョブ名称データ6007は、投入されたジョブに対して設定されたジョブごとの名称である。
次に、ジョブアーカイブサーバ1005へのアクセス方法について説明する。ジョブアーカイブサーバ1005へアクセスするために必要な設定情報は、複写機1001のシステム管理者のみが設定可能なように保護されている。
システム管理者は、ジョブアーカイブサーバ1005に記録された画像データとジョブ履歴情報を閲覧することが可能である。閲覧するためには、ジョブアーカイブサーバを直接操作しても良いし、システム管理者のコンピュータからジョブアーカイブサーバへアクセスして閲覧しても良い。後者の場合には、システム管理者のコンピュータにはジョブアーカイブサーバへアクセスして履歴情報を閲覧するためのソフトウエアがインストールされている必要がある。そして、情報の漏洩が発覚した時等には、日付やユーザIDといった情報から履歴として記録された情報の中から検索し、検索にヒットした全ての画像データ及びジョブ履歴情報一覧を表示させることが可能である。ここで、セキュリティ情報が設定された履歴については、ジョブ履歴情報のみを表示し、画像データについては表示させることができない。一方、セキュリティ設定がなされていない履歴については画像データ格納情報で特定される画像データを表示することが可能である。
次に、ジョブアーカイブサーバ1005における履歴情報検索処理について説明する。図6は、本発明の一実施形態におけるジョブアーカイブサーバ1005に記録された画像データ及びジョブ履歴情報にアクセスして検索する処理手順を説明するためのフローチャートである。ジョブアーカイブサーバ1005へアクセスすることができるのは、システム管理者のみである。また、システム管理者についても、情報の閲覧できる範囲に応じて、全ての画像データが閲覧可能な管理職レベルのシステム管理者から、通常の管理者までレベル分けすることができる。尚、本実施形態では、通常のシステム管理者を想定して説明する。
まず、ジョブアーカイブサーバ1005へアクセス可能なシステム管理者であるかどうかを判断するためにユーザ認証を行う(ステップS601)。尚、認証処理は、例えば、IDカード、暗証番号或いは指紋等の生態認証により行われる。
次に、ユーザ認証が成功したかどうかの判断が行われ(ステップS602)、認証が成功した場合(Yes)はステップS603へ進む。一方、認証に失敗した場合(No)はジョブアーカイブサーバ1005に対してアクセスすることができず、ステップS601に戻る。
漏洩したデータが、いつ、どの装置から、誰が出力したものであるかを特定するための検索方法としては、日付による特定、出力した装置による特定、ユーザによる特定といった方法があり、本実施形態では日付による検索を行った場合について説明する。そこで、検索条件として、漏洩した可能性がある日付を「2005.5.17〜2005.5.20」のようにジョブアーカイブサーバ1005のキーボードより入力する(ステップS603)。そして、ジョブアーカイブサーバ1005は、入力された検索条件にヒットするものを探す(ステップS604)。その結果、該当するものが無ければ(No)、ジョブアーカイブサーバ1005のモニタに例えば「検索条件に一致するもの無し」と表示して、再度検索条件画面(ステップS603)に遷移する。
一方、検索条件にヒットするものがあれば(Yes)、ヒットした全ての画像データとジョブ履歴情報一覧をジョブアーカイブサーバ1005のモニタに表示する(ステップS605)。図7は、「2005.5.17〜2005.5.20」の日時検索条件にヒットした場合の画面表示の一例を示す図である。図7(a)の701〜704は、検索にヒットした画像データ及びジョブ情報の一部を示し、キー705を押下して前の結果に、キー706を押下して後の結果画面に遷移する。例えば、画像データの表示の際には元の画像データのサムネイル画像等が表示される。この表示において、セキュリティレベルが設定されていない701、702、704の履歴情報については、画像データとジョブ履歴情報が表示される。しかし、セキュリティレベルが設定されている703については、画像データそのものは非表示になり、ジョブ履歴情報のみが表示される。このように検索結果を表示して、その中から漏洩した画像を探し出し、いつ、誰が、どこ複写機から漏洩したかを、セキュリティ性を持たせたまま特定することが可能となる。
尚、これらの表示結果の中に該当する画像データが見つからなかった場合には、703のように、非表示画像データの中に漏洩データが含まれている可能性がある。そこで、非表示の画像データを表示させるためには、非表示画像を入力したユーザの認証が必要となる。
ジョブ履歴情報の中には、ユーザ情報に加えて、暗号化されたユーザ認証情報が含まれており、ユーザ認証情報が一致した場合は、非表示画像の表示が可能となる。
次いで、ユーザ認証を行うために非表示画像データ703を選択し、ジョブアーカイブサーバ1005より再度ユーザ認証処理を行う(ステップS606)。その結果、703の認証データと一致した場合には、図7(b)に示すように再表示されることによって、非表示データが表示される(ステップS607)。このような処理を必要に応じて繰り返し行い、漏洩データを探し出していくことになる。
以上説明したように、本実施形態では情報処理装置で入出力される画像データを後から追跡可能とするための履歴情報をジョブアーカイブサーバ1005に記憶する。そして、ジョブ履歴情報から検索を行うときに、検索にヒットした全ての画像データとジョブ情報を表示させるのではなく、機密性が高い画像データの表示は行わないようにしてセキュリティをより堅牢なものにすることができる。
以上、実施形態例を詳述したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラム若しくは記憶媒体(記録媒体)等としての実施態様をとることが可能である。具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
尚、本発明は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラム(実施形態では図に示すフローチャートに対応したプログラム)を、システムあるいは装置に直接あるいは遠隔から供給する。そして、そのシステムあるいは装置のコンピュータが該供給されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される場合を含む。
従って、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、該コンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明は、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も含まれる。
その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等の形態であっても良い。
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、以下のようなものがある。フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVD(DVD−ROM,DVD−R)。
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページからハードディスク等の記録媒体にダウンロードすることによっても供給できる。すなわち、ホームページに接続し、該ホームページから本発明のコンピュータプログラムそのもの、もしくは圧縮され自動インストール機能を含むファイルをダウンロードする。また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバも、本発明に含まれるものである。
また、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布する。そして、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせる。そして、その鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
また、コンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現される。その他にも、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが、実際の処理の一部または全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後にも前述した実施形態の機能が実現される。すなわち、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行うことによっても前述した実施形態の機能が実現される。
本発明の一実施形態に係る画像処理システムの基本的なシステム構成図である。 本発明の一実施形態に係る情報処理装置のシステム構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態において複写機1001が履歴画像データ及びジョブ履歴情報をジョブアーカイブサーバ1005へ書き込む場合の構成を説明するための図である。 本発明の一実施形態における画像処理システムにおいて読み取った画像データ及びジョブ履歴情報を所定のジョブアーカイブサーバ1005に記録する処理を説明するためのフローチャートである。 ジョブアーカイブサーバ1005に記録されたジョブ履歴情報データの一例を示す図である。 本発明の一実施形態におけるジョブアーカイブサーバ1005に記録された画像データ及びジョブ履歴情報にアクセスして検索する処理手順を説明するためのフローチャートである。 「2005.5.17〜2005.5.20」の日時検索条件にヒットした場合の画面表示の一例を示す図である。

Claims (13)

  1. 入出力データの履歴情報から情報の検索を行う情報処理装置であって、
    データの入力時に該データにセキュリティ情報を設定する設定手段と、
    前記データの入出力時に、該データに関する情報と該データの入出力ジョブに関する情報と該データに設定されたセキュリティ情報とを含む履歴情報を記憶装置に記憶する記憶手段と、
    前記記憶装置に記憶された前記履歴情報に検索条件を設定して検索を実行する検索手段と、
    検索された前記履歴情報に含まれる前記データに関する情報と該データの入出力ジョブに関する情報とを出力する出力手段と、
    前記履歴情報に含まれている前記データに設定されたセキュリティ情報に応じて前記出力手段による前記データに関する情報の出力を制限する制限手段と
    を備えることを特徴とする情報処理装置。
  2. セキュリティ情報の設定権者であるか否かの認証を行う認証手段をさらに備え、
    前記設定手段は、セキュリティ情報の設定権者であると認証されたユーザによる指示を受けて、前記データにセキュリティ情報を設定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記設定手段は、前記認証手段によって認証された前記ユーザの権限に応じて複数のセキュリティレベルで割り当てられた前記セキュリティ情報を前記データに設定することを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 前記制限手段によって前記出力手段によるデータに関する情報の出力が制限されているデータの出力を要求するユーザのユーザ認証を行う第2の認証手段をさらに備え、
    前記制限手段は、前記入出力ジョブに関する情報に含まれるユーザ認識情報と前記第2の認証手段によって認証された前記ユーザのユーザ情報とが一致する場合に、前記データに関する情報の出力制限を解除する
    ことを特徴とする請求項1から6までのいずれか1項に記載の情報処理装置。
  5. 入出力データの履歴情報から情報の検索を行う情報処理装置であって、
    データの入力時に該データにパスワード情報を設定する設定手段と、
    前記データの入出力時に、該データに関する情報と該データの入出力ジョブに関する情報と該データに設定されたパスワード情報とを含む履歴情報を記憶装置に記憶する記憶手段と、
    前記記憶装置に記憶された前記履歴情報に検索条件を設定して検索を実行する検索手段と、
    検索された前記履歴情報に含まれる前記データに関する情報と該データの入出力ジョブに関する情報とを出力する出力手段と、
    前記データに前記パスワード情報が設定されている場合に前記出力手段による該データに関する情報の出力を制限する制限手段と
    を備えることを特徴とする情報処理装置。
  6. 前記出力手段による出力が前記制限手段によって制限されている前記データに関する情報の出力を要求するに際してパスワード情報を入力する入力手段をさらに備え、
    前記制限手段は、前記データに設定されたパスワード情報と前記入力手段によって入力された前記パスワード情報とが一致する場合に、前記データの出力制限を解除する
    ことを特徴とする請求項5に記載の情報処理装置。
  7. 前記出力手段は、前記データに関する情報として該データの縮小画像を該データの入出力ジョブに関する情報とともに表示画面上に表示し、前記制限手段によって出力が制限されたデータについては該データの入出力ジョブに関する情報のみを表示することを特徴とする請求項1から6までのいずれか1項に記載の情報処理装置。
  8. 前記記憶手段は、前記情報処理装置とネットワークを介して接続した履歴管理サーバが管理する記憶装置に前記履歴情報を記憶することを特徴とする請求項1から7までのいずれか1項に記載の情報処理装置。
  9. 前記入出力ジョブが、前記データの記録媒体への印刷ジョブ、前記データの遠隔装置への送信ジョブのいずれかであることを特徴とする請求項1から8までのいずれか1項に記載の情報処理装置。
  10. 前記入出力ジョブに関する情報には、前記情報処理装置の使用日時、ユーザ認識情報、ジョブの種類の少なくともいずれか1つを含むことを特徴とする請求項1から9までのいずれか1項に記載の情報処理装置。
  11. 前記ユーザ認識情報が、ユーザ認識手段によりジョブを実行するユーザを特定するための情報であって、IDカード、生態認証手段、番号入力のいずれかを介して入力されることを特徴とする請求項10に記載の情報処理装置。
  12. 入出力データの履歴情報から情報の検索を行う情報処理方法であって、
    データの入力時に該データにセキュリティ情報を設定する設定工程と、
    前記データの入出力時に、該データに関する情報と該データの入出力ジョブに関する情報と該データに設定されたセキュリティ情報とを含む履歴情報を記憶装置に記憶する記憶工程と、
    前記記憶装置に記憶された前記履歴情報に検索条件を設定して検索を実行する検索工程と、
    検索された前記履歴情報に含まれる前記データに関する情報と該データの入出力ジョブに関する情報とを出力する出力工程とを有し、
    前記履歴情報に含まれている前記データに設定されたセキュリティ情報に応じて前記出力工程による前記データに関する情報の出力を制限する
    ことを特徴とする情報処理方法。
  13. 入出力データの履歴情報から情報の検索を行うコンピュータに、
    データの入力時に該データにセキュリティ情報を設定する設定手順と、
    前記データの入出力時に、該データに関する情報と該データの入出力ジョブに関する情報と該データに設定されたセキュリティ情報とを含む履歴情報を記憶装置に記憶する記憶手順と、
    前記記憶装置に記憶された前記履歴情報に検索条件を設定して検索を実行する検索手順と、
    検索された前記履歴情報に含まれる前記データに関する情報と該データの入出力ジョブに関する情報とを出力する出力手順とを実行させるためのプログラムであって、
    前記履歴情報に含まれている前記データに設定されたセキュリティ情報に応じて前記出力工程による前記データに関する情報の出力を制限する
    ことを特徴とするプログラム。
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