JP2007162893A - 歯車装置用円筒ころ軸受および歯車装置 - Google Patents

歯車装置用円筒ころ軸受および歯車装置 Download PDF

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    • F16C2361/61Toothed gear systems, e.g. support of pinion shafts

Abstract

【課題】ころ端面と鍔部との焼付や摩耗を防止することが可能な安価な円筒ころ軸受および歯車装置を提供する。
【解決手段】円筒ころは、軌道輪間を転動する環状の転動面と、この転動面の両側に形成されたころ端面とから構成されており、円筒ころ13のころ直径を2Rとすると、ころ端面13aと円筒ころの中心軸の交点を原点P0とし、原点から円筒ころの外径方向に0.65R離れた位置を第1地点PA、第1地点から円筒ころの外径方向に0.20R離れた位置を第2地点PB、第2地点から円筒ころの軸方向に0.0005R離れた位置を第3地点PC、第2地点から円筒ころの軸方向に0.003R離れた位置を第4地点PDとしたとき、円筒ころの端面形状が少なくとも前記第1地点を通り、かつ前記第3地点と第4地点との間を通過する連続した曲線となるように研削加工した。
【選択図】図3

Description

本発明は、歯車機構を利用して回転速度を加減速し、動力を伝達する歯車装置用の円筒ころ軸受および、該円筒ころ軸受を使用した歯車装置に関する。
従来から歯車装置では、歯面の損傷や振動を防ぐために、はすば歯車の捩れ角を大きくしていた。この場合、はすば歯車同士の噛合部には、ラジアル荷重のほかに軸方向のアキシアル荷重が発生する。
このような状態で歯車装置が作動すると、また、前記アキシアル荷重が、歯車装置内に組み込まれた円筒ころ軸受に作用しつづけることによって、円筒ころ軸受のころ端面と、当該ころを保持する鍔部(ころの軸方向端面に対向する内側面)とが焼付や摩耗を起こす問題があった。
そこで、特許文献1には、鍔部の内側面に対向する円筒ころの軸方向端面にクラウニングを施すことで、積極的にアキシアル荷重を受ける円筒ころ軸受が提案されている。
特開2002−70874号公報
ところで、歯車装置に内で発生するアキシアル荷重は、はすば歯車の捩り角を小さくしたり、異なる戻り方向の歯車を2個有したはすば歯車(ダブルヘリカルギヤ)に変更したり、あるいは、はすば歯車から平歯車に変更するといった手段を用いて低減することが可能である。
しかしながら、アキシアル荷重の発生が低減された歯車装置では円筒ころ軸受がアキシアル荷重を積極的に受ける必要が少ないので、このような歯車装置に円筒ころ端面がクラウニング加工を施されたころ軸受を使用すると、円筒ころ端面にクラウニング加工を施す手間や費用がかかるため、円筒ころ軸受および、当該軸受を用いた歯車装置の製造コストが高くなってしまう。
また、アキシアル荷重が比較的小さい歯車装置に使用される円筒ころ軸受のころ端面形状は、フラット面が採用されていることが多い。
しかし、ころ端面形状がフラット面の円筒ころ軸受では、たとえアキシアル荷重が小さくても、軌道輪が高速で回転すると、ころのスキュー等の影響を受ける場合があり、かかる場合には、ころ端面と当該ころを保持する鍔部(ころの軸方向端面に対向する内側面)との焼付や摩耗といった問題を引き起こして、損傷をもたらす可能性がある。
そこで、ころ端面の形状を大きく変えることなく、ころと鍔部との焼付や摩耗を防止することが可能な安価な円筒ころ軸受が望まれているが、現在、そのような軸受は提案されていない。
本発明は、このような要望に応えるためになされており、その目的は、ころ端面と鍔部との焼付や摩耗を防止することが可能な安価な円筒ころ軸受および歯車装置を提供することにある。
上記課題を達成するために、本発明の第1の発明は、歯車機構を利用して回転速度を加減速し、動力を伝達する歯車装置用円筒ころ軸受において、相対回転可能に対向配置された軌道輪間に転動自在に介在された複数の円筒ころを備えているとともに、円筒ころは、軌道輪間を転動する環状の転動面と、この転動面の両側に形成されたころ端面とから構成されており、円筒ころのころ直径を2Rとすると、ころ端面と円筒ころの中心軸の交点を原点P0とし、原点P0から円筒ころの外径方向に0.65R離れた位置を第1地点PA、第1地点PAから円筒ころの外径方向に0.20R離れた位置を第2地点PB、第2地点PBから円筒ころの軸方向に0.0005R離れた位置を第3地点PC、第2地点PBから円筒ころの軸方向に0.003R離れた位置を第4地点PDとしたとき、円筒ころの端面形状が少なくとも前記第1地点PAを通り、かつ前記第3地点PCと第4地点PDとの間を通過する連続した曲線となるように研削加工したことを特徴とする歯車装置用円筒ころ軸受としたことである。
さらに本発明の第2の発明は、前記第1の発明において、ころの端面を仕上げ加工する弾性砥石の縦弾性係数を10Mpa〜500Mpaの範囲内としたことを特徴とする円筒ころ軸受としたことである。
またさらに、本発明の第3の発明は、前記第1の発明又は前記第2の発明による円筒ころ軸受を使用した歯車装置としたことである。
本発明によれば、ころ端面と鍔部との焼付や摩耗を防止することが可能な安価な円筒ころ軸受および歯車装置を実現することができる。
以下、本発明の一実施の形態に係る円筒ころ軸受および歯車装置について、添付図面に基づいて説明する。なお、本実施形態は本発明の一例にすぎず、何等これらに限定して解釈されるものではなく、本発明の範囲内で設計変更可能である。
図1には、本実施形態の構成例として、円筒ころ軸受が組み込まれた歯車装置の構成が示されている。
歯車装置は、駆動源に連結された駆動軸4から従動軸2に動力を伝達する歯車機構を備えている。この歯車機構は、駆動軸4に同軸に固定された駆動小歯車5と、従動軸2に同軸に固定された従動大歯車3とで構成され、駆動小歯車5と従動大歯車3とは互いに噛合している。
このような歯車装置によれば、駆動源によって駆動軸4が回転すると、その回転運動は、駆動小歯車5から従動大歯車3に伝達されて従動軸2を所定の回転速度で回転させることができる。
また、歯車装置には、駆動軸4および従動軸2を回転自在に支持する一対の円筒ころ軸受18が設けられている。
図2には、歯車装置に使用される円筒ころ軸受18の一例が示されている。
円筒ころ軸受18は、互いに相対回転可能に対向配置された外輪11および内輪12と、外輪11の軌道面11aと内輪の軌道面12aとの間に転動自在に介在された複数の円筒ころ13、これら複数の円筒ころ13を一つずつ回転可能に保持する保持器14、外輪11の両端部および内輪12の一方の端部にそれぞれ形成され、円筒ころ13を円周方向に案内する鍔部Tとを備えている。
なお、図2の構成例では、外輪11はハウジング9に固定され、内輪12は駆動軸4(従動軸2)に固定されている。
また、外輪11および内輪12の鍔部Tは、円筒ころ13の端面13aを保持するように軌道面11a,12aに突設されている。なお、その突設量hは、円筒ころ13の直径や軸受の大きさに応じて任意に設定されるので、ここでは特に限定しない。
このような歯車装置用円筒ころ軸受18において、円筒ころ13は、軌道輪間(外輪11と内輪12との間)を転動する環状の転動面13cと、この転動面13cの両側に形成されたころ端面13aとから構成されている。
ここで、図3に示すように、円筒ころ13のころ直径を2Rとすると、ころ端面と円筒ころの中心軸の交点を原点P0とし、原点P0から円筒ころの外径方向に0.65R離れた位置を第1地点PA、第1地点PAから円筒ころの外径方向に0.20R離れた位置を第2地点PB、第2地点PBから円筒ころの軸方向に0.0005R離れた位置を第3地点PC、第2地点PBから円筒ころの軸方向に0.003R離れた位置を第4地点PDとしたとき、円筒ころの端面形状は、少なくとも第1地点PAを通り、かつ第3地点PCと第4地点PDとの間を通過する連続した曲線となるように研削加工されている。
別の言い方をすれば、円筒ころ13のころ端面13aは、鍔部Tと対向する部分、すなわち、円筒ころの転動面13cところ端面13aとのつなぎ領域(すなわち、チャンファ領域)にわたる端面領域13bが、図示しない弾性砥石により、球面状(なだらかな連続した曲線形状)となるように研削加工されている。
さらに詳述すると、この端面領域13bは、外径方向へ行くに従って曲率半径が小さくなるような連続した曲線となるような形状(例えば点PA、PD、PEの曲率半径をRA、RD、REとするとRA>RD>RE)に研削加工されている。すなわち、図3上では、網掛けで示されている領域内を通過するような曲線形状に端面領域13bを研削加工すれば良い。
この場合、円筒ころ13の端面領域13bは、縦弾性係数(ヤング率)が10Mpa〜500Mpaの弾性砥石で研削加工することが好ましい。
ここで、端面領域13bを研削するときに使用する弾性砥石のヤング率と摩耗量との関係を調べると、ヤング率が500Mpa以上では、落ち量G(第2地点PBから端面領域13bの端面(第3地点PCまたは第4地点PD)までの距離)が大きくなってしまうため、端面領域13bの形状が連続した曲線とならない。一方、ヤング率が10Mpa以下では、端面領域13bの形状が連続した曲線とはなるが、端面領域13bの研削量が大きくなり過ぎる傾向がある。したがって、弾性砥石のヤング率は10Mpa〜500Mpaの範囲内が望ましい。
ここで、本実施形態の円筒ころ軸受18(図2参照)に対する回転評価試験について説明する。なお、この回転評価試験は下記の条件で実施され、そのときの試験機の概要を図7に示し、回転評価試験中の内輪12の温度を測定した結果を図8、給油遮断後の焼付きが起きるまでの時間を測定した結果を図9に示す。なお、試験に際して円筒ころ13の端面領域13bの形状として3つのテストサンプルを用意した。サンプルの形状は以下の通りである。
比較品1:ころ端面13aの端面領域13bがフラット形状(図4参照)
比較品2:ころ端面13aの端面領域13bがクラウニング形状(図5参照)
実施品:ころ端面13aの端面領域13bが本実施形態による形状(図6参照)
図7に示すように、試験機には、前記テストサンプル(比較品1、比較品2、実施品)の形状を有する円筒ころ13が組み込まれた円筒ころ軸受18が、ハウジング90と回転軸40との間にセットされるようになっている。なお、円筒ころ軸受18の外輪11はハウジング90に固定され、内輪12は回転軸40に固定されている。また、試験に際して、比較品1、比較品2、実施品に対応する円筒ころ軸受18の形状は、軸受内径を110mm、軸受外径を200mm、軸受幅を38mmと統一した。
実際の試験では、回転軸40を回転させながら、その試験中の内輪温度の変化(図8参照)と、給油遮断後の焼付きが起きるまでの時間(図9参照)を計測した。
なお、試験は次の条件において実施された。
<内輪温度変化試験条件>
試験軸受:軸受内径:110mm、軸受外径:200mm、軸受幅:38mm
最大回転数:3800rpm
ラジアル荷重:14.7kN
アキシアル荷重:8.8kN
潤滑:油浴潤滑(ISO粘度グレードVG68)
<給油遮断焼付き試験条件>
試験軸受:軸受内径:110mm、軸受外径:200mm、軸受幅:38mm
最大回転数:1900rpm
ラジアル荷重:14.7kN
アキシアル荷重:8.8kN
潤滑:給油潤滑(ISO粘度グレードVG68)
図8に示した軸受内輪温度の計測結果では、比較品1(端面領域13bがフラット形状)は、回転数1000rpmでは約79℃を示し、回転数1800rmpでは約120℃に達し、さらに、回転数2750rpmでは約150℃に達した後に焼付きを起こしていることが確認された。
一方、比較品2(端面領域13bがクラウニング形状)は、回転数1000では約59℃を示し、回転数1800rmpでは約80℃を示し、さらに、回転数2750rpmでは約95℃を示し、さらに、最大回転数3800rpmでは約118℃を示し、いずれの回転数においても比較品1よりも温度上昇が低く抑えられることが確認された。
そして、実施品(端面領域13bが本実施形態の形状)は、回転数1000では約60℃を示し、回転数1800rmpでは約78℃を示し、さらに、回転数2750rpmでは約98℃を示し、さらに、最大回転数3800rpmでは約115℃を示し、いずれの回転数においても比較品2とほぼ同等の数値を示していることが確認された。この実験結果によれば、本実施形態による端面形状のころは、ころ端面13aにクラウニング加工を施した比較品2と同等の性能を発揮できることが判明した。
次に、図9に示した給油遮断後の焼付くまでの時間の計測結果では、比較品1は、100秒後に焼付きを起こしていることが確認された。そして、比較品2と実施品は、ともに、1800秒後に焼付きが発生していることが確認された。この実験結果によれば、本実施形態による端面形状のころは、ころ端面13aにクラウニング加工を施した比較品2と同等の性能を発揮できることが判明した。
以上、本実施形態によれば、試験結果からも明らかなように、鍔部Tと対向する円筒ころ13のころ端面13a(端面領域31b)を、第1地点PAを通り、かつ第3地点PCと第4地点PDとの間を通過する連続した曲線となるように研削加工することで、円筒ころ13のころ端面13a(端面領域31b)と鍔部Tの案内面Tsとの接触面積が少なくなり、軸受回転中における接触抵抗が大きくならないので、内輪の温度を低く保つことができる。
さらに、円筒ころ13のころ端面13a(端面領域31b)と鍔部Tの案内面Tsとの間に潤滑油が導入され易くなるので、給油遮断焼付試験でも従来のころ端面がフラット形状なころにくらべ10倍以上の効果が得られた。
また、本実施形態によれば、弾性砥石で連続して加工することができるので、円筒ころ13の製造コストを安価に抑えることができ、当該円筒ころ13が組み込まれた円筒ころ軸受18の製造コストも安価に抑えることができる。これにより、当該円筒ころ軸受18を用いた歯車装置の製造コストも安価に抑えることができる。しかも、連続加工ができるので、従来に較べて短時間に円筒ころ13および当該円筒ころ13が組み込まれた円筒ころ軸受18を製造することができる。
さらに、本実施形態によれば、円筒ころ13と鍔部Tとの接触面積が少なくできるので、軸受回転中における接触抵抗が小さくなり、その結果、円筒ころ13と鍔部Tとの焼付や摩耗が低減される。
また、本実施形態による円筒ころ軸受13を使用すれば、安価でありながらクラウニング加工を施した場合と同様の効果を発揮することができるので、クラウニング加工を施した円筒ころ軸受が必要な仕様環境下にもコストをかけることなく対応することができる。すなわち、歯車装置の歯車仕様にかかわらず、アキシアル荷重の大小に拘わらず広範囲の歯車装置に使用することができる。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されることはなく、以下のように変更して使用することも可能である。
円筒ころ軸受18に代えて、例えば図10(a)に示すように、内輪12の他方の端部に鍔輪23を配置した円筒ころ軸受18aとしても良い。なお、その他の構成は、円筒ころ軸受18(図2参照)と動揺であるため説明を省略する。
また、円筒ころ軸受18や円筒ころ軸受18aにおける外輪11と内輪12の構成を反転して構成しても良い。例えば図10(b)に示す円筒ころ軸受18bは、内輪12に一対の鍔部Tが設けられており、外輪11の一方の端部に鍔部Tが設けられ、他方の端部に鍔輪23が配置されている。また、例えば図10(c)に示す円筒ころ軸受18cは、内輪12に一対の鍔部Tが設けられており、外輪11の一方の端部に鍔部Tが設けられている。
上述した実施形態では、同一の円筒ころ軸受18を歯車装置(図1参照)に使用しているが、これに限定されることはなく、歯車装置の使用環境や使用目的に応じて、自由に組み合わせて使用することができる。例えば円筒ころ軸受18と18bとを組み合わせて使用しても良いし、全ての円筒ころ軸受を異なる円筒ころ軸受(例えば18,18a,18b,18c)で構成しても良い。
円筒ころ軸受が組み込まれた歯車装置を示す説明図。 歯車装置に使用される円筒ころ軸受の一例を示す部分断面図。 円筒ころの端部を示す断面図。 比較品1に係る円筒ころの端面領域の形状を示す拡大図。 比較品2に係る円筒ころの端面領域の形状を示す拡大図。 実施品に係る円筒ころの端面領域の形状を示す拡大図。 試験機の構成を示す図。 温度特性確認試験結果を示す図。 焼付特性確認試験結果を示す図。 (a)〜(c)は、それぞれ円筒ころ軸受の他の構成例を示す断面図。
符号の説明
11 外輪
12 内輪
13 円筒ころ
2R 円筒ころのころ直径
13a 円筒ころの端面
CL 円筒ころ13の中心軸線
0 原点
A 第1地点
B 第2地点
C 第3地点
D 第4地点

Claims (3)

  1. 歯車機構を利用して回転速度を加減速し、動力を伝達する歯車装置用円筒ころ軸受において、
    相対回転可能に対向配置された軌道輪間に転動自在に介在された複数の円筒ころを備えているとともに、円筒ころは、軌道輪間を転動する環状の転動面と、この転動面の両側に形成されたころ端面とから構成されており、
    円筒ころのころ直径を2Rとすると、
    ころ端面と円筒ころの中心軸の交点を原点P0とし、
    原点P0から円筒ころの外径方向に0.65R離れた位置を第1地点PA
    第1地点PAから円筒ころの外径方向に0.20R離れた位置を第2地点PB
    第2地点PBから円筒ころの軸方向に0.0005R離れた位置を第3地点PC
    第2地点PBから円筒ころの軸方向に0.003R離れた位置を第4地点PDとしたとき、
    円筒ころの端面形状が少なくとも前記第1地点PAを通り、かつ前記第3地点PCと第4地点PDとの間を通過する連続した曲線となるように研削加工したことを特徴とする歯車装置用円筒ころ軸受。
  2. ころ端面は、縦弾性係数が10Mpa〜500Mpaの範囲内の弾性砥石で仕上げ加工されていることを特徴とする請求項1に記載の歯車装置用円筒ころ軸受。
  3. 請求項1または2に記載の円筒ころ軸受が組み込まれた歯車装置。
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