JP2007161392A - マンドレル及びマンドレルの制御装置 - Google Patents

マンドレル及びマンドレルの制御装置 Download PDF

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信一 古山
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Abstract

【課題】マンドレルからのコイル材の繰出し又は巻取りの際にコイル材がセンサに接触する回数を減らし駆動モータのON・OFF回数を減少させるよう制御する。
【解決手段】プレス機の送り装置にコイル材を繰り出すマンドレルはコイル材のループの上限位置への接触・離間を検出するループセンサと組合わされる。コイル材のループが上限・下限センサに接触・離間した際のON・OFF信号の時間間隔を用いて演算を行い、マンドレルの駆動モータの回転数を補正し、マンドレルからのコイル材の繰出し量と送り装置の送り量をバランスさせる。
【選択図】図6

Description

本発明は、コイル材の保持部を駆動モータで回転駆動することにより、加工機に送り手段を介して供給されるコイル材を供給量に応じて繰り出し、または加工機から排出されるコイル材を巻取るためのマンドレルに係わり、特に前記マンドレルにおけるコイル材の繰り出し又は巻き取り速度を制御するための制御装置に関するものである。
プレス加工等において、略円筒状に巻回された細長い帯状の素材であるコイル材が用いられる場合には、このコイル材を保持する手段としては一般にマンドレルが使用される。
図12に、マンドレルを含むプレスラインの一例を示す。1はプレス機、2は上型、下型からなる金型である。3は送り装置であり、上下一対のロール間にコイル材6を挟持し、プレス機1の加工速度にあわせて所定の長さでコイル材6を間歇的に供給する。また、4はコイル材6のループの上限位置と下限位置を検出する上下一対のループセンサである。
5はマンドレルである。このマンドレルは、保持部5aにコイル材を巻回した状態で保持することができる。この保持部5aは図示しないモータによって回転駆動され、前記コイル材を繰り出すことができる。モータは、前記ループセンサ4からの検出信号に基づいて制御装置5bが制御する。
前記制御装置5bは、前記検出手段4の出力信号に応じて、モータの運転・停止を切り替えるように構成されている。ここでモータの運転はモータの起動及び起動後のモータの回転数を段階的に切り替えることをいう。
図13に制御部5bの構成を示す。制御部5bは、演算部12とクロック13とRAM14と設定スイッチ15とインバータ16を有しており、検出手段17とスイッチ18からの信号を受け、駆動モータ19を制御するように構成されている。
前記検出手段17は、ループセンサ4の出力によりコイル材のループの上限位置及び下限位置を検出して、前記演算部12にそれぞれ起動信号及び停止信号を出力する。
前記スイッチ18は制御部11による駆動モータ19の運転態様を自動運転・手動運転・寸動運転の中から選択する。
まず、前記演算部12は、インバータ16を介して駆動モータ19の回転数を周波数制御するものであり、前記起動信号が入力された時に駆動モータ19の回転数を所定の定常運転周波数Rstまで一定割合Rincで徐徐に増加させて、停止信号が入力された時に駆動モータ19の回転数を一定割合Rdec徐徐に減少させて停止させる。
次に、前記演算部12は、運転中にコイル材が上限位置から下限位置に到達する時間を測定する時間測定部としての機能を有している。即ち演算部12は、前記検出手段17から連続して入力された起動信号と停止信号の時間間隔(測定時間t)を、クロック13が発生する信号に基づいて測定する。
さらに、前記演算部12は、前記設定スイッチ15及びRAM14とともに、運転中にコイル材が上限位置から下限位置に到達する目標時間Tを設定するための時間設定部を構成している。即ち、設定スイッチ15で入力した目標時間Tは、演算部12を介してRAM14に格納される。
前記時間設定部の設定スイッチ15においては、始動時の定常運転周波数として駆動モータ19の最高回転周波数F1 が設定される。また、駆動モータ19の回転数の調整幅Δfも設定される。両者は前記目標時間Tと共にRAM14に格納される。
そして前記演算部12は、前記目標時間Tと測定時間tを比較し、T>tの時には駆動モータ19の定常運転周波数をΔf小さくし、T<tならばΔf大きくし、T=tならば現状の定常運転周波数を維持し、この定常運転周波数をもって次の起動時に駆動モータ19を起動させるように構成されている。
目標時間Tの設定は、検出手段17、マンドレル本体又は送り装置等の実際の設置状態に応じた適切な値に定めることができる。そして、回転速度の制御が小きざみに行なわれるので、コイル材の巻径や加工ラインの作業速度に機敏に対応した適切なコイル材の繰り出しを行うことができる。
特開平7−033301号公報
従来のマンドレルの制御ではコイル材をループセンサ4の上限、下限に比較的短い周期で接触させて制御を行なっていた。通常の動作でコイル材がループセンサ4に1時間当り1200回程度接触することも珍しくなく、コイル材へのダメージの可能性を考えると望ましいものではなかった。
またコイル材がループセンサ4の上限、下限に接触する度に駆動モータは起動・停止する。そのたびにコイル材に加速・減速の加速度がはたらくためコイル材がゆるんで巻き乱れる事態(バラケ)が生じたり、コイル材に傷が付くことがあった。
駆動モータの起動・停止回数が多いことは駆動モータ及びマンドレルの本体シャフトに負荷をかけ、起動電流の発生回数が多いことで消費電流(電力)が増加する問題もあった。また従来技術に示したような簡易な装置でこの問題の解決を望むニーズがあった。
本発明は従来技術と同様な簡易な装置構成を用いてコイル材のループセンサへの接触回数及び駆動モータの起動・停止回数を減らす制御を行なうことを目的としている。これによりコイル材のキズ、バラケ等の問題を回避するマンドレル及びマンドレルの制御装置を提供することを目的としている。
本発明に係るマンドレルは、駆動モータの回動駆動により、加工機に送り手段を介して供給されるコイル材を供給量に応じて繰り出し、又は加工機から排出されるコイル材を巻取るマンドレルであって、前記コイル材のループの移動による上限センサのON、OFFを検出し、それぞれON信号、OFF信号を出力する第1の検出部と、前記コイル材のループの移動による下側センサへON、OFFを検出しそれぞれON信号、OFF信号を出力する第2の検出部と、前記ON、OFF信号の時間間隔を測定する時間測定部と、前記時間測定部による信号に従ってコイル材の繰り出し又は巻取り速度を加工機の送り速度に近づけるように前記駆動モータの回転数制御を行なう制御部を有することを特徴としている。
本発明に係るマンドレルの制御装置は、駆動モータの回動駆動により、加工機に送り手段を介して供給されるコイル材を供給量に応じて繰り出し、加工機から排出されるコイル材を巻取るマンドレルの制御装置であって、前記コイル材のループの移動による上側センサへの接触及び当該センサからの離間を検出し、それぞれON信号、OFF信号を出力する第1の検出部と、前記コイル材のループの移動による下側センサへの接触及び当該センサからの離間を検出し、それぞれON信号、OFF信号を出力する第2の検出部と、前記ON、OFF信号の時間間隔を測定する時間測定部と、前記時間測定部による信号に従ってコイル材の繰り出し又は巻取り速度を加工機の送り速度に近づけるように前記駆動モータの回転数制御を行なう制御部を有することを特徴ととしている。
本発明に係るマンドレルの制御方法は、駆動モータの回動駆動により、加工機に送り手段を介して供給されるコイル材を供給量に応じて繰り出し、加工機から排出されるコイル材を巻取るマンドレルの制御装置であって、前記コイル材のループの上側センサへの接触及び当該センサからの離間を検出し、それぞれON信号、OFF信号を出力する第1の検出部と、前記コイル材のループの下側センサへの接触及び当該センサからの離間を検出し、それぞれON信号、OFF信号を出力する第2の検出部と、前記ON、OFF信号の時間間隔を測定する時間測定部と、前記時間測定部による信号に従ってコイル材の繰り出し又は巻取り速度を加工機の送り速度に近づけるように前記駆動モータの回転数制御を行なう制御部を有するマンドレルの制御装置において、
前記制御部が前記駆動モータの初期の定常回転数を決定するステップと、前記下側センサのOFF信号から前記上側センサのON信号までの時間(α1)を計測するステップと、前記上側センサのOFF信号から前記下側センサのON信号までの時間(β1)を計測するステップと、前記α1と前記β1を用いて前記駆動モータ回転数を前記加工機の送り速度に近似した回転数に補正演算する1次補正ステップと、前記駆動モータの定常回転数を1次補正後の回転数に変更するステップからなる制御を行なうことを特徴としている。
本発明に係るマンドレルの制御方法は、前記制御部が前記駆動モータの初期の定常回転数を決定するステップとして、前記上側センサのON信号で前記駆動モータの回転を開始し、一定の回転数上昇率で運転するステップと、前記上側センサのOFF信号で前記駆動モータの回転数を一定にし、その回転数を初期の定常回転数とするステップからなる制御を行なうことを特徴としている。
本発明に係るマンドレルの制御方法は、前記制御部が前記1次補正ステップの後に前記下側センサのOFF信号から前記α1の1/2の時間を計測するステップと、前記時間経過後に前記駆動モータを起動し前記1次補正後の回転数で駆動するステップと、前記時間経過後から前記上側センサのON信号までの時間(β2)を計測するステップと、前記α1及び前記β2を用いて前記駆動モータの回転数をコイル材の巻き径の変化を考慮した回転数に補正演算する2次補正ステップと、前記駆動モータの定常回転数を前記2次補正後の回転数に変更するステップからなる制御を行なうことを特徴としている。
本発明によれば従来技術と同様な簡易な装置構成を用いて加工装置の送り速度に近い速度でマンドレルからの材料の繰出し・巻取りが可能となる。これによりコイル材がループセンサに接触することによるキズの可能性を低減すると共に駆動モータの起動・停止回数を減らしてコイル材のキズ、バラケ等の問題を防止する効果がある。
図面を使って、本発明の実施の形態を説明する。
本発明の一実施例であるマンドレルの制御装置10を図1を参照して説明する。なお、マンドレルとしては、図12に示したようなプレス加工ラインにおいてプレス機2及び送り装置3にコイル材6を供給するアンコイラを例にとる。本実施例において、マンドレル及びループセンサ4以外の構成部分は図12を参照して説明した従来例と同一である。
ループセンサ4はコイル材6が上限センサに接触した際に起動信号のONを出力するのに加え、コイル材が上限センサから離間した際に起動信号のOFFを出力する。またコイル材6が下限センサに接触した際に停止信号のONを出力するのに加え、コイル材6が下限センサから離間した際に停止信号のOFFを出力する。
また本実施例のマンドレルは、コイル材を扱うための機構的な構成については従来と同一であるが、検出部からの信号を受けて駆動モータを制御する制御部の構成が従来と異なる。図1に示すように、制御部11は図13に示す従来技術と比較し、RAM14、演算部12の構成が異なる。
なお駆動モータ19は図1に示すようにインバータ制御され駆動モータ19の回転数はインバータの運転周波数に対応して変化する。以下の説明では駆動モータ19の「回転数」と「運転周波数」を同義として文脈に応じて用いる。
RAM14には図1分図(b)に示すようにマンドレルの駆動モータの周波数変化率Rinc、Rdecと駆動モータの定常運転周波数Rstと補正量ΔRstが格納される。また停止信号のOFFから起動信号のONまでの時間間隔α1、及び起動信号のOFFから停止信号のONまでの時間間隔β1、所定の時点から起動信号のONまでの時間間隔β2が格納される。これら時間間隔の内容は後述する。
本発明はコイル材の上限・下限センサへの接触頻度を従来技術と比較して大幅に少なくするために、加工装置の送り速度に近い速度でマンドレルからの材料の繰出し・巻取りを行なう。マンドレルを用いた加工ラインでコイル材が上限・下限センサに接触・離間した際のON・OFF信号の時間間隔を用いて演算を行い、マンドレルの駆動モータの回転数を補正することを特徴とする。
図2に本発明のマンドレル5の駆動モータ19の制御の全体的な流れを示す。まずマンドレル5が起動し、駆動モータ19の回転数が上昇して行き、所定の条件を満たした回転数を定常運転周波数Rstと決める。
次にマンドレルからの材料の繰出し速度を、加工装置の送り速度に近づけるように前記定常運転周波数Rstを停止信号のOFFから起動信号のONまでの時間間隔α1及び起動信号のOFFから停止信号のONまでの時間間隔β1を用いて補正する(以下「1次補正制御」とする。)。
次にコイル材を繰出して巻き径が変化したことによるマンドレル5からのコイル材の繰出し速度の変化を、所定の時点から起動信号のONまでの時間間隔β2と前記α1により補正する(以下「2次補正制御」とする。)。以下に各制御の内容を示す。
まずマンドレル5起動直後の駆動モータ19の定常運転周波数Rstを決定する制御について説明する。図3にマンドレル起動直後の駆動モータ19の周波数変化を起動信号及び停止信号のON・OFFと対応させて示す。コイル材6が上限センサ4に接触すると起動信号がONとなりマンドレル5の駆動モータ19が回転を始めて一定の回転数上昇率Rincで運転する。
駆動モータ19の回転数が上昇するにつれマンドレル5からコイル材6を繰出す量が増加し、やがてコイル材は上限センサから離間する。これで起動信号がOFFとなりマンドレル5の駆動モータ19はこの時点の運転周波数を定常運転周波数Rstとして一定周波数で運転する。そして停止信号がONになると駆動モータ19は一定の回転数減少率Rdecで運転し、やがて停止する。
ここでコイル材6の材質や送り条件によってはマンドレル5の駆動モータ19が定常運転周波数Rstで運転している際にコイル材6が上下方向に振動して上限センサに再度接触することがある。この場合は図3の破線で示すように再度の起動信号ONにより駆動モータの運転周波数をRstから予め定めてRAM14に記憶した周波数Δfだけ増加したRst1とし、これを定常運転周波数とする。
制御部11による駆動モータ19の制御作用について、図12及び図4に示すフローチャートに基づいて説明する。図4に示す制御処理は演算部12がRAM14内のコンピュータプログラムを実行することにより行なわれる。
図12でマンドレル5が停止した状態で送り装置3が動作を開始すると、コイル材6のループが減り、コイル材6が上側のループセンサ4に接触し、これによって起動信号ONが出力される。図4のステップS1で起動信号ONの検出を行い、ステップS2でON信号が入力されたかチェックし、ON信号を検出したときにステップS3で駆動モータ19が起動し一定の回転数上昇率Rincで運転する。
コイル材6のループが増えてコイル材6が上側のループセンサ4から離間すると起動信号のOFFが出力される。この間ステップS4で起動信号OFFを検出し、ステップS5でOFF信号が入力されたかチェックし、OFF信号を検出したときにステップS6でその周波数を維持して運転を継続するとともに、その運転周波数をステップS7で検出しRAM14に定常運転周波数Rstとして記憶する。
駆動モータ19の回転によって繰り出されたコイル材が下側のループセンサ4に接触すると停止信号が出力される。ステップS8で停止信号の検出を行い、ステップS9で停止信号が入力されたかチェックし、ステップ10で一定の回転数減少率Rdec運転に移行する。
ステップS11で運転周波数を検出し、ステップS12でその運転周波数がゼロと一致するかチェックする。一致したときはステップS13で駆動モータ19の運転を停止する。以上の制御により補正の基礎となる駆動モータ19の定常運転周波数Rstを決定する。
次にマンドレル5からの材料の繰出し速度を加工装置の送り速度に近づける定常運転周波数Rstの補正制御(1次補正制御)について説明する。図5に駆動モータ19の定常運転周波数Rst決定後の周波数変化を起動信号及び停止信号のON・OFFと対応させて示す。コイル材6が下限センサ4から離間して停止信号がOFFになると同時に時間間隔の計測を開始する。そしてコイル材6が上限センサ4に接触して起動信号がONになるまでの時間間隔α1をクロック13が発生する信号に基づいて測定する。
起動信号ONにより駆動モータ19が一定の回転数上昇率Rincで運転し、周波数がRAM14に記憶された定常運転周波数Rstとなった時点で当該周波数を維持して運転する。コイル材6が上限センサ4から離間して起動信号がOFFになると同時に時間間隔の計測を開始する。そしてコイル材6が下限センサ4に接触して停止信号がONになるまでの時間間隔β1を測定する。
前記α1及びβ1により演算部12及びRAM14で補正演算を行なう。そして停止信号のONにより駆動モータは一定の回転数減少率Rdecで運転してやがて停止する。
ここで前記α1及びβ1を用いて演算部12及びRAM14で行なう補正演算の内容を説明する。図6に図12記載の装置構成のうち本補正演算に関連する部分を示す。ここで図12と共通する部分の符合は省略する。
図6においてマンドレル5からコイル材6が繰出される速度の水平方向成分をV1とし、送り装置3からコイル材6が送り出される速度の水平方向成分をV2とする。
コイル材6のループが大きくなりループセンサ4間を下降する際の垂直速度成分をV4とし、コイル材6のループが小さくなりループセンサ4間を上昇する際の垂直速度成分をV3とする。ループセンサ4の上限と下限の距離をLとする。
ここで前記V4は前記V1とV2の差によりコイル材6のループが大きくなることにより発生するので、
V1−V2=a・V4(式1)の関係があるとする。ここでaは水平速度成分V1−V2により垂直速度成分V4が影響される度合いを規定する定数とする。
前記V3はマンドレル5が停止しV1=0の場合と考えられるので。前記(式1)でV1=0として、
V2=b・V3(式2)の関係があるとする。ここでbは水平速度成分V2により垂直速度成分V3が影響される度合いを規定する定数とする。
前記α1は停止信号のOFFから起動信号のONまでの時間間隔でありコイル材6がループセンサ4の下限から上限まで移動するのに要する時間と考えられる。
そこでV3=L/α1(式3)とする。
同様に前記β1は起動信号のOFFから停止信号のONまでの時間間隔でありコイル材6がループセンサ4の上限から下限まで移動するのに要する時間と考えられる。
そこでV4=L/β1(式4)とする。
上記式2から式4を上記式1に代入して整理するとLは消去され、
V2=V1・(1/(1+(a/b)・(α1/β1)))(式5)となる。
ここでa、bはそれぞれ水平速度により垂直方向が影響される度合いを規定する定数であるが、これはコイル材6のループ形状により決まり、その値はループ形状が上昇するときと下降するときで大きく変わらないと考えられる。そこで式5でa/b≒1とすると、
V2=V1・(1/(1+(α1/β1)))(式6)となる。
ここでV1はマンドレル5からコイル材6が繰出される速度の水平方向成分であり、コイル材6の巻き径とマンドレル5の駆動モータ19の回転数(定常運転周波数Rst)から求められる。従って式6により駆動モータ19の定常運転周波数Rstを前記α1及びβ1を用いて補正して、送り装置3からコイル材6が送りだされる速度の水平方向成分V2に相当する定常運転周波数Rst'に補正できる。
制御部11による駆動モータ19の制御作用について、図5及び図6、図7に示すフローチャートに基づいて説明する。図7に示す制御処理は演算部12がRAM14内のコンピュータプログラムを実行することにより行なわれる。
図6でマンドレル5が停止した状態で送り装置3が動作を開始すると、コイル材6のループが減り、コイル材6が下側のループセンサ4から離間し、これによって停止信号OFFが出力される。図7のステップS1で停止信号OFFの検出を行い、ステップS2でOFF信号が入力されたかチェックし、OFF信号を検出したときにステップS3でクロック13及び演算部12により構成される時間測定部が計時を開始する。
コイル材のループがさらに減り、コイル材が上側のループセンサ4に接触し、これによって起動信号ONが出力される。ステップS4で起動信号ONの検出を行い、ステップS5でON信号が入力されたかチェックし、ON信号を検出したときにステップS6で前記時間測定部が計時を終了し、測定結果であるα1をRAM14に記憶する。
ステップS5でON信号を検出するとステップS7で駆動モータ19が起動し一定の回転数上昇率Rincで運転する。その運転周波数をステップS8で検出し、ステップS9で運転周波数が定常運転周波数Rstと一致したらステップS10でRstでの周波数一定運転に移行する。
コイル材6のループが増えてコイル材6が上側のループセンサ4から離間すると起動信号のOFFが出力される。この間ステップS11で起動信号OFFを検出し、ステップS12でOFF信号が入力されたかチェックし、OFF信号を検出したときにステップS13で前記時間測定部が計時を開始する。
コイル材6のループがさらに増えてコイル材6が下側のループセンサ4に接触すると停止信号のONが出力される。この間ステップS14で停止信号ONを検出し、ステップS15でON信号が入力されたかチェックし、ON信号を検出したときにステップS16で前記時間測定部が計時を終了し、測定結果であるβ1をRAM14に記憶する。ステップS17で制御部12及びRAM14により前記α1及びβ1を用いてRstの補正値(Rst')が演算され、演算結果がRstとしてRAM14に記憶される。以下ステップS18以降は図4のフローチャートと同様なので説明を省略する。
以上のようにマンドレルからの材料の繰出し速度を加工装置の送り速度に近づける補正を従来技術の装置構成をほとんど変更することなく前記定常運転周波数Rst及び前記α1、β1の測定結果を用いて演算・制御できる。
図12のプレス加工ラインではプレス機1が金型2の上型を上下に動作させて加工するため送り装置3の動作も間歇的になる。図6におけるV2はこの動作を全体的に捉えて平均的な送り速度としたものである。上記1次補正制御では送り速度V2にマンドレル5からのコイル材6の繰出し速度V1を近づけるのでコイル材6はループセンサ4の上限・下限の中間付近を安定して移動することになる。
マンドレル5からのコイル材6の繰出し速度V1はコイル材の巻き径変化により徐々に変わってくるので、長時間の運転の後にはコイル材6がループセンサ4に接触することになる。しかしコイル材6がループセンサ4に接触する頻度は従来技術と比較してかなり低減できるのでコイル材の変形の可能性を低減できる。同時にマンドレル5の駆動モータ19は継続して運転する時間が長くなるので加減速によるコイル材の巻き乱れ発生、加減速時のテンションによるコイル材の変形の可能性を低減できる。モータ及び本体シャフトのストレス低減と起動電流回数の減少による消費電流の軽減にもつながる。
次にコイル材6の巻き径変化によるマンドレル5からの材料の繰出し速度の変化についての補正制御を説明する。図8にマンドレル5の駆動モータ19の運転周波数変化を起動信号及び停止信号のON・OFFと対応させて示す。
コイル材6が下限センサ4から離間すると停止信号がOFFとなり、この時点から前記α1の1/2の時間経過を計測する。当該時間経過後にマンドレル5の駆動モータ19が回転を始めて一定の回転数上昇率Rincで運転し、駆動モータ19の運転周波数が定常運転周波数Rstと一致した時点で当該運転周波数の定常運転に移行する。
前記α1の1/2の時間経過後に駆動モータの起動と同時に時間経過の計測を前記時間測定部で開始する。コイル材6が上限センサ4に接触すると起動信号がONとなりこの時点までの時間間隔β2を測定する。前記α1/2及びβ2により演算部12及びRAM14で補正演算を行なう。そして停止信号のONにより駆動モータ19は一定の回転数減少率Rdecで運転し、やがて停止する。
ここでα1/2及びβ2により演算部12及びRAM14で行なう補正演算の内容を説明する。前記と同様に図9においてマンドレル5からコイル材6が繰出される速度の水平方向成分をV1とし、送り装置3からコイル材6が送り出される速度の水平方向成分をV2とする。
コイル材6のループがループセンサ4の下限からα1/2の時間上昇する際の垂直速度成分をV3とし、コイル材のループがβ2の時間上昇する際の垂直速度成分をV3'とする。ループセンサ4の上限と下限の距離をLとする。
前記V3'は前記V1とV2の差によりコイル材のループが小さくなることにより発生するので
V1−V2=-b・V3'(式7)の関係があるとする。ここでbは水平速度成分V1−V2により垂直速度成分V3'が影響される度合いを規定する定数とする。
前記V3はマンドレル5が停止しV1=0の場合と考えられるので。前記(式7)でV1=0として、
V2=b・V3(式8)の関係があるとする。
前記α1は停止信号のOFFから起動信号のONまでの時間間隔でありコイル材6がループセンサ4の下限から上限まで移動するのに要する時間と考えられる。そこでα1/2はこの1/2の時間でありこの間にL/2の距離を移動するものと考え、
V3=(L/2)/(α1/2)=L/α1(式9)とする。
同様にV3'はβ2の間にL/2移動するものと考え、
V3'=(L/2)/β2=L/(2・β2)(式10)とする。以上の式8から式10を式7に代入して整理するとL、bは消去され、
V2=V1・(1/(1+(α1/(2・β2))))(式11)となる。
ここでV1はマンドレル5からコイル材6が繰出される速度の水平方向成分でありコイル材の巻き径とマンドレルの駆動モータ19の回転数(定常運転周波数Rst')から求められる。式11により駆動モータ19の定常運転周波数Rst'を前記α1/2及びβ2を用いて補正して、送り装置3からコイル材6が送りだされる速度の水平方向成分V2に相当する定常運転周波数Rst''に補正できる。
前記1次補正制御により得られる定常運転周波数Rst'と前記2次補正制御により得られる定常運転周波数Rst''の差はマンドレルが1回起動してコイル材の巻き径が変化したことにより生じる差と考えられる。そこでRst''−Rst'=ΔRstと定義する。
駆動モータ19が次に起動する際には図8における制御と同様に停止信号のOFFからβ2の時間間隔を計測してコイル材がループセンサ4の上限・下限の中央に来るのを待つ。その時点でRst''にΔRstを加えた周波数を定常運転周波数として運転を開始する。それ以降は時間間隔β2経過ごとに駆動モータ19の運転周波数をΔRstだけ増やす。この制御で駆動モータ19を停止することなく段階的に回転周波数を増加させて送り装置3のコイル材6の送り速度とバランスしたマンドレル5の運転が行なえる。
制御部11による駆動モータ19の制御作用について、図8及び図10に示すフローチャートに基づいて説明する。図10に示す制御処理は演算部12がRAM14内のコンピュータプログラムを実行することにより行なわれる。
図10でマンドレル5が停止した状態で送り装置3が動作を開始すると、コイル材6のループが減り、コイル材6が下側のループセンサ4から離間し、これによって停止信号OFFが出力される。図10のステップS1で停止信号OFFの検出を行い、ステップS2でOFF信号が入力されたかチェックし、OFF信号を検出したときにステップS3で前記時間測定部が計時(t1)を開始する。
ステップS4で前記(t1)の信号検出を行い、ステップS5で前記(t1)の値がα1の1/2と一致したかチェックし、一致したときにステップS6で前記時間測定部が計時(t2)を開始する。それと同時にステップS7で駆動モータ19が起動して一定の回転数上昇率Rincで運転する。その運転周波数をステップS8で検出し、ステップS9で運転周波数が定常運転周波数Rstと一致したらステップS10でRstでの周波数一定運転に移行する。
ステップS11で起動信号ONを検出し、ステップS12でON信号が入力されたかチェックし、ON信号を検出したときにステップS13で前記時間測定部が計時(t2)を終了し、測定した時間間隔β2をRAM14に記憶する。ステップS14で制御部12及びRAM14により前記α1及びβ2よりRstの補正値(Rst'')が演算され、さらにΔRstが演算されRAM14に記憶される。以下ステップS15以降は図4のフローチャートと同様なので説明を省略する。
その次にマンドレル5が起動する際には図10のステップS1からステップS9までと同様の動作をしてRst''の定常運転を行なう。その後はステップS6から時間間隔β2経過ごとに定常運転周波数RstをΔRst増加する運転を継続的に行なう。なお本2次補正制御を行なってもマンドレル5からのコイル材6の繰出しと送り装置3の送り量に差が生じることがある。そのような場合に備えて2次補正制御を繰り返し行なったり、コイル材6がループセンサ4に接触するごとに定常運転周波数RstをΔRstだけ増減するようにしてもよい。
以上のようにコイル材の巻き径変化によるマンドレル5からの材料の繰出し速度の変化についての補正を、従来技術の装置構成をほとんど変更することなく前記定常運転周波数Rst及び前記α1、β2の測定結果を用いて演算・制御できる。
これによりコイル材6がループセンサ4に接触する頻度は前記1次補正制御のみの場合と比較してさらに低減できるのでコイル材の変形の可能性を一層低減できる。同時にマンドレル5の駆動モータ19は継続して運転する時間が長くなるので加減速によるコイル材の巻き乱れ発生、加減速時のテンションによるコイル材の変形の可能性を一層低減できる。モータ及び本体シャフトのストレス低減と起動電流回数の減少による消費電流の軽減にもつながる。駆動系を中心にアンコイラ本体部の小型、軽量化の効果も期待できる。
上述したマンドレルの制御をプレス加工ラインにおけるアンコイラの動作中における駆動モータの制御に適用した。図12において保持部5aの外径は800mm、内径は200mmである。コイル材は材質がSPCCで板厚0.5mm、幅40mmのものを用いた。送り装置は送り長さ20mm、ストローク数:180spmの間歇送り装置を用いた。駆動モータ19の周波数上昇率Rinc=50Hz/sec等の条件を設定した。
図11に上側のループセンサ4の一例を示し、分図(a)に正面図、分図(b)に側面図を示す。ループセンサ4はベース21に垂設されたスタンド部22を有し、当該スタンド部22には当該スタンド部22に平行にガイドレール23が固定される。当該ガイドレール23には回転軸24がその軸方向をスタンド部22及びガイドレール23の長軸方向に垂直として、ガイドレールに沿って摺動・固定自在に組み付けられる。前記回転軸24は略L字型の上限検出バー25のアーム部26を回転自在に支持する。前記回転軸24には上限検出バーの旋回によりON信号を出力する感圧スイッチ27が固定される。
まず図3に示す制御動作について説明する。図3で送り装置3が動作を開始すると、コイル材6のループが減ってコイル材6が上限検出バー25に接触する。上限検出バー25がコイル材6との接触により回転軸24を中心に旋回すると前記感圧スイッチ26は起動信号のONを出力し、これを受けた制御装置10により駆動モータ19が起動する。
駆動モータ19はRincで回転数が上昇するが当初の回転数は小さくコイル材6の繰り出し量はあまり多くない。その間コイル材6がプレス機に供給されるためコイル材6のループはより小さくなり、図11の分図(b)に示すように上限検出バー25をより旋回させ、この間感圧スイッチ26はON信号を出力し続ける。
駆動モータ19の回転数が高くなるとコイル材6がプレス機に供給される量よりマンドレル5からのコイル材6の繰り出し量が多くなり上限検出バー25は旋回量が小さくなる。そしてコイル材6が上限検出バー25から離間して上限検出バー25が初期の位置に戻り感圧スイッチ26がON信号の出力を止めると、これを受けた制御装置10により駆動モータ19は運転周波数(Rst)で定常運転に移行する。
送り装置3の送り出し量より駆動モータ19の回転によって繰り出されたコイル材6が多くなるとコイル材6のループは大きくなる。コイル材6がループセンサ4の下限検出バー28に接触すると停止信号が出力され、これを受けた制御装置10により駆動モータ19の回転周波数が一定の割合Rdecで減少しやがて停止する。これ以降は同様に図5、図7、図8、図9に従って制御運転する。
この結果、従来技術ではコイル材6がループセンサ4に1時間に1200〜1029 回接触していたものが本発明では1時間に5回の接触となり接触回数を大幅に低減できた。
上記実施形態ではコイル材を繰り出す場合について説明しているが、マンドレルをコイル材の巻き取りに用いる場合も同様の制御が適用できる。巻き取りの場合はループセンサの下限へのコイル材のループの接触により起動信号ONを検出し、ループセンサの下限からのコイル材のループの離間により起動信号OFFを検出する。ループセンサの上限への接触で停止信号ONを検出し離間でOFFを検出する。
また上記実施形態ではループセンサとして一端が回転支持された検出バーと感圧スイッチを組み合せた例を示したが、ループセンサはこれに限るものではない。導電性のコイル材と検出バーと電源・検出部を用いてこれらが電気的閉回路を形成するように回路を構成し、導電性のコイル材と検出バーの通電により接触を判断する接触センサを用いたり、感圧センサをつるまきバネ等の弾性部材で支持したり、非接触型ラインセンサ等により構成することもできる。
要はコイル材ループの所定位置への到達、離間を検出できるものであれば良く、コイル材の繰り出しに用いる場合はこの間にコイル材が突っ張ってもコイル材に過剰な張力を与えないような逃げ機構があればよい。
上記実施形態では図2におけるRstの決定、1次補正制御、2次補正制御を連続して行なう場合を示したが、本発明はこれに限られない。Rstの決定は予め駆動条件の見通しが立っている場合には図1の設定スイッチ15より入力してRstの決定制御は行なわないようにしてもよい。そして1次補正制御のみ行なうようにしても従来技術と比較して顕著な効果を有する。
本発明に係る制御装置のブロック図である。 本発明に係る制御の概要の説明図である。 本発明に係る制御の起動直後の駆動モータの回転数の変化を示す図である。 本発明に係る起動直後の制御処理の流れの説明図である。 本発明に係る制御の1次補正制御時の駆動モータの回転数の変化を示す図である。 本発明のプレスラインを示す図である。 本発明に係る1次補正制御処理の流れの説明図である。 本発明に係る制御の2次補正制御時の駆動モータの回転数の変化を示す図である。 本発明のプレスラインを示す図である。 本発明に係る2次補正制御処理の流れの説明図である。 本発明に係るループセンサの一例である。 従来のプレスラインの一例を示す図である。 従来の制御装置のブロック図である。
符号の説明
1 加工機としてのプレス機
3 送り手段としての送り装置
5 マンドレル
5b 制御装置
6 コイル材
10 本発明に係る制御装置
11 時間測定部をかねる制御部
17 検出部
19 駆動モータ
21 ベース
22 スタンド部
23 ガイドレール
24 回転軸
25 上限検出バー
26 アーム部
27 感圧スイッチ
28 下限検出バー

Claims (5)

  1. 駆動モータの回動駆動により、加工機に送り手段を介して供給されるコイル材を供給量に応じて繰り出し、又は加工機から排出されるコイル材を巻取るマンドレルであって、
    前記コイル材のループの移動による上限センサのON、OFFを検出し、それぞれON信号、OFF信号を出力する第1の検出部と、
    前記コイル材のループの移動による下側センサへON、OFFを検出しそれぞれON信号、OFF信号を出力する第2の検出部と、
    前記ON、OFF信号の時間間隔を測定する時間測定部と、
    前記時間測定部による信号に従ってコイル材の繰り出し又は巻取り速度を加工機の送り速度に近づけるように前記駆動モータの回転数制御を行なう制御部を有することを特徴とするマンドレル。
  2. 駆動モータの回動駆動により、加工機に送り手段を介して供給されるコイル材を供給量に応じて繰り出し、加工機から排出されるコイル材を巻取るマンドレルの制御装置であって、
    前記コイル材のループの移動による上側センサへの接触及び当該センサからの離間を検出し、それぞれON信号、OFF信号を出力する第1の検出部と、
    前記コイル材のループの移動による下側センサへの接触及び当該センサからの離間を検出し、それぞれON信号、OFF信号を出力する第2の検出部と、
    前記ON、OFF信号の時間間隔を測定する時間測定部と、
    前記時間測定部による信号に従ってコイル材の繰り出し又は巻取り速度を加工機の送り速度に近づけるように前記駆動モータの回転数制御を行なう制御部を有することを特徴とするマンドレルの制御装置。
  3. 駆動モータの回動駆動により、加工機に送り手段を介して供給されるコイル材を供給量に応じて繰り出し、加工機から排出されるコイル材を巻取るマンドレルの制御装置であって、
    前記コイル材のループの上側センサへの接触及び当該センサからの離間を検出し、それぞれON信号、OFF信号を出力する第1の検出部と、
    前記コイル材のループの下側センサへの接触及び当該センサからの離間を検出し、それぞれON信号、OFF信号を出力する第2の検出部と、
    前記ON、OFF信号の時間間隔を測定する時間測定部と、
    前記時間測定部による信号に従ってコイル材の繰り出し又は巻取り速度を加工機の送り速度に近づけるように前記駆動モータの回転数制御を行なう制御部を有するマンドレルの制御装置において、
    前記制御部が前記駆動モータの初期の定常回転数を決定するステップと、
    前記下側センサのOFF信号から前記上側センサのON信号までの時間(α1)を計測するステップと、
    前記上側センサのOFF信号から前記下側センサのON信号までの時間(β1)を計測するステップと、
    前記α1と前記β1を用いて前記駆動モータ回転数を前記加工機の送り速度に近似した回転数に補正演算する1次補正ステップと、
    前記駆動モータの定常回転数を1次補正後の回転数に変更するステップからなる制御を行なうことを特徴とするマンドレルの制御方法。
  4. 前記制御部が前記駆動モータの初期の定常回転数を決定するステップとして、
    前記上側センサのON信号で前記駆動モータの回転を開始し、一定の回転数上昇率で運転するステップと、
    前記上側センサのOFF信号で前記駆動モータの回転数を一定にし、その回転数を初期の定常回転数とするステップからなる制御を行なうことを特徴とする請求項3記載のマンドレルの制御方法。
  5. 前記制御部が前記1次補正ステップの後に前記下側センサのOFF信号から前記α1の1/2の時間を計測するステップと、
    前記時間経過後に前記駆動モータを起動し前記1次補正後の回転数で駆動するステップと、
    前記時間経過後から前記上側センサのON信号までの時間(β2)を計測するステップと、
    前記α1及び前記β2を用いて前記駆動モータの回転数をコイル材の巻き径の変化を考慮した回転数に補正演算する2次補正ステップと、
    前記駆動モータの定常回転数を前記2次補正後の回転数に変更するステップからなる制御を行なうことを特徴とする請求項3又は4記載のマンドレルの制御方法。
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