JP2007160451A - 研磨方法、この研磨方法を用いた半導体デバイスの製造方法及びこの半導体デバイスの製造方法により製造された半導体デバイス - Google Patents

研磨方法、この研磨方法を用いた半導体デバイスの製造方法及びこの半導体デバイスの製造方法により製造された半導体デバイス Download PDF

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Abstract

【課題】研磨速度の変化率を小さく抑える。
【解決手段】基板50を基板保持台4に保持し、基板保持台4に対向させて設置した研磨工具10を基板50に接触させるとともに基板保持台4及び研磨工具10を相対移動させて基板50の表面51の研磨を行う研磨方法において、予め取得した、基板保持台4の温度と研磨継続時間に対する研磨速度の変化率との関係を示すデータに基づいて基板保持台4の温度を選択し、基板保持台4の温度をその選択した温度に保持した状態で基板50の表面51の研磨を行う。
【選択図】図3

Description

本発明は、基板の表面を平坦研磨する研磨方法に関する。また本発明は、この研磨方法を用いた半導体デバイス製造方法、及びこの半導体デバイス製造方法により製造された半導体デバイスに関する。
従来、半導体ウエハ等の基板の表面を平坦化する研磨装置として、基板を保持する基板保持台と、この基板保持台に対向するように設置された研磨工具とを備え、これら基板保持台と研磨工具との双方を回転させた状態で研磨工具の研磨面(研磨パッド)を基板に押し付けるとともに、これら双方を接触面の面内方向に揺動させて基板を研磨する構成のものが知られている。また、このような機械的な研磨に加え、研磨パッドと基板との接触面に研磨液を供給して研磨液の化学的作用により基板表面の研磨を促進させるCMP(Chemical Mechanical Polishing;化学的機械的研磨)装置も知られている(例えば、下記の特許文献参照)。
基板の表面研磨を行う目的は、基板の表面を全体として平坦なものにするとともに、基板表面の局所的な凹凸を均して(均一なものとして)基板表面を所望の形状にすること、すなわち平坦性と均一性とを同時に満たした基板を生成することにあり、そのためには、基板の回転速度、研磨工具の回転速度、基板と研磨工具との間の接触圧、基板に対する研磨工具の揺動速度等の研磨条件を最適なものに設定して研磨を行う必要がある。
特開2001−62706号公報 特開2002−217141号公報
上記のような基板の表面研磨において、基板の表面を単位時間当たりに削ることのできる量、すなわち研磨速度は基板の生産性(スループット)に影響を与える重要な要素であるが、この研磨速度は研磨パッドが同じで上記研磨条件が一定であっても変動する(ばらつきがある)ものであり、連続研磨開始当初の研磨速度に対する研磨速度の割合(以下、これを研磨速度の変化率と称する)は、研磨継続時間が比較的小さい間では顕著に増大する傾向にある。このため、研磨継続時間に基づいて現在の基板の表面形状を推測したり、研磨パッドの交換時期等を予測したりなどすることは難しく、効率のよい研磨を妨げる要因ともなっていた。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、研磨継続時間に対する研磨速度の変化率を小さく抑えることが可能な研磨方法を提供することを目的としている。また本発明は、このような研磨方法を用いた半導体デバイスの製造方法及びこの半導体デバイスの製造方法により製造された半導体デバイスを提供することを目的としている。
本発明者は上記問題に鑑みて鋭意研究を重ねた結果、基板保持台の温度を変えると研磨継続時間に対する研磨速度の変化率が変化することを見出し、本発明をなすに至った。すなわち本発明に係る研磨方法は、基板を基板保持台に保持し、基板保持台に対向させて設置した研磨工具を基板に接触させるとともに基板保持台及び研磨工具を相対移動させて基板の表面の研磨を行う研磨方法において、予め取得した、基板保持台の温度と研磨継続時間に対する研磨速度の変化率との関係を示すデータに基づいて基板保持台の温度を選択し、基板保持台の温度をその選択した温度に保持した状態で基板の表面の研磨を行うものである。ここで、基板保持台の温度の調節は、基板保持台の内部に形成された液体流路に温度調節を施した液体を供給することによって行われることが好ましい。また、選択した基板保持台の温度は、研磨継続時間に対する研磨速度の変化率が所定の範囲内になる温度であることが好ましい。なお、上記研磨速度の変化率とは、連続研磨開始当初の研磨速度に対する研磨速度の変化量の割合をいう。
また、本発明に係る半導体デバイス製造方法は、上記基板が半導体ウエハであり、上記本発明に係る研磨方法を用いて前記半導体ウエハの表面を平坦化する工程を有する。また、本発明に係る半導体デバイスは、上記本発明に係る半導体デバイス製造方法により製造される。
本発明に係る研磨方法によれば、研磨継続時間に対する研磨速度の変化率を小さく抑えることが可能である。
また、本発明に係る半導体デバイス製造方法によれば、製造される半導体デバイスの歩留まりを向上させることができる。また、本発明に係る半導体デバイスによれば、配線の絶縁不良やショートなどの不具合の少ない、性能のよいデバイスとなる。
以下、図面を参照して本発明の好ましい実施形態について説明する。図1は本発明に係る研磨方法の実施に適した研磨装置の一例としてのCMP装置1を示している。このCMP装置1において、研磨対象となる基板(例えば半導体ウエハ)50を保持する円盤状の基板保持台4は、下方に延びた中空円筒状の支柱部4aを有しており、この支柱部4aは基台2の円筒形内周面2aとの間に設けられた複数のベアリング3によって回転自在に支持されている。支柱部4aは制御装置30から作動制御される基板保持台作動機構21(この基板保持台作動機構21は図示しない電動モータ等を有して構成される)によって上下軸まわりに回転させることが可能であり、これにより基板保持台4を水平面内で回転させることが可能である。
基板保持台4の上方には下面に研磨パッド11を有した研磨工具10が配置されている。研磨工具10は制御装置30から作動制御される研磨工具作動機構22(この研磨工具作動機構22は図示しない電動モータ等を有して構成される)によって水平面内移動、上下方向移動、上下軸まわりの回転作動が可能である。研磨パッド11はポリウレタン等を材料とするシート状の部材であり、粘着テープ等によって研磨工具10の下面に着脱自在に取付けられる。このCMP装置1では図1に示すように、研磨パッド11の直径は基板50の直径よりも小さい寸法となっている。
基板保持台4の内部には、基板50を基板保持台4の上面(以下、基板保持面5と称する)に吸着保持するための内部真空管路6が設けられている。この内部真空管路6は基板保持台4の内部を水平(基板保持面5に対して平行)かつ基板保持面5の中心部から放射状に延びるように設けられた複数の水平管路6aと、各水平管路6aから上方に延び、基板保持面5に開口するように設けられた複数の垂直管路6bと、基板保持台4の中心部を上下方向に延びて各水平管路6aに連通する連通管路6cとからなっており、連通管路6cは支柱部4aの内部空間内を上下方向に延びた外部真空管路7の一端部に接続されている。外部真空管路7の他端部は支柱部4aの下部に設けられたロータリージョイント4bを介して基板保持台4の外部に延びており、基板保持台4の外部に設置された真空発生装置23に繋がっている。これら内部真空管路6、外部真空管路7及び真空発生装置23は基板50を基板保持面5に吸着させる真空チャック機構を構成しており、制御装置30より真空発生装置23の作動制御を行い、外部真空管路7及び内部真空管路6を介して空気を吸引することにより、基板保持台4の基板保持面5に載置した基板50を真空吸着により基板保持台4に固定保持することができる。
また、基板保持台4の内部には冷却水の通路である冷却液流路8が設けられている。この冷却液流路8は基板保持台4の中心近傍を上方に延びて設けられた冷却液供給路8aと、この冷却液供給路8aの上端部と繋がり、水平(基板保持面5に対して平行)かつ基板保持面5の半径方向外方に延びて設けられた冷却液拡散路8bと、この冷却液拡散路8bの半径方向外方端部から下方に延びた後、冷却液拡散路8bの下部を水平かつ基板保持面5の半径方向内方に延び、更に基板保持台4の中心近傍を下方に延びて設けられた冷却液戻り路8cとからなる。冷却液供給路8aは支柱部4aの内部空間内を上下方向に延びた外部供給路9aの一端部に接続されており、冷却液戻り路8cは同じく支柱部4aの内部空間内を上下方向に延びた外部戻り路9cの一端部に接続されている。これら外部供給路9a及び外部戻り路9cそれぞれの他端部はロータリージョイント4bを介して基板保持台4の外部に延びており、基板保持台4の外部に設置された冷却液供給装置25に繋がっている。
冷却液拡散路8bは図2に示すように同心円状に設けられた複数の円形流路8p1,8p2,・・・,8p5とこれら円形流路8p1,8p2,・・・,8p5の隣接するもの同士を連通するように半径方向に延びて設けられた複数の連通流路8q,8q,・・・とからなっている。冷却液供給装置25から外部供給路9a内に圧送供給された冷却液は基板保持台4の内部を延びた冷却液供給路8aを通って基板保持台4の中心部に開口した冷却液流入口8sから冷却液拡散路8b内に流入した後、基板保持台4の上下軸まわりの回転に伴う遠心力を受けて、半径方向外方に(最も外側の円形流路8p5に向かって)拡散するように流れる。そして、最も外側の円形流路8p5にまで流れ着いた冷却水は、この流路8p5中に開口した複数の冷却液流出口8tから冷却液戻り路8c内に入り、外部戻り路9cから冷却液供給装置25に戻される。
ここで、冷却液供給装置25による冷却液の圧送供給制御は制御装置30から行うことができるが、冷却液供給装置25が圧送供給する冷却液の温度調節も制御装置30から行うことができ、基板保持台4の温度を所望の温度に保持することが可能である。すなわちこのCMP装置1では、基板保持台4の内部に形成された冷却液流路8に温度調節を施した冷却液を供給することにより、基板保持台4の温度を(ひいては基板50の温度を)所望に調節することが可能な構成になっている。
研磨工具10の内部には上下方向に延びた研磨液供給路12が設けられている(図1参照)。この研磨液供給路12は研磨工具10の外部に設けられた研磨液供給装置24と図示しない管路によって繋がっており、制御装置30より研磨液供給装置24を作動させることにより、研磨液供給路12を介して研磨液を研磨パッド11の下面に供給することができるようになっている。
このようなCMP装置1において基板50の表面を研磨するには、内部真空管路6、外部真空管路7及び真空発生装置23からなる前述の真空チャック機構によって基板50を基板保持台4の基板保持面5に吸着保持した後、制御装置30から基板保持台作動機構21の作動制御を行って基板保持台4を水平面内で回転させるとともに、同じく制御装置30から研磨工具作動機構22の作動制御を行って研磨工具10を基板50の上方に移動させ、上下軸回りに回転させる。そして、制御装置30から冷却液供給装置25の作動制御を行って冷却液流路8内に冷却液を供給し、基板保持台4の温度が所望の温度に保持されるようになったら、研磨工具10を降下させて研磨パッド11を基板50の表面(被研磨面)51に接触させるとともに、研磨工具10を水平方向、すなわち研磨パッド11と基板50の表面51との接触面に平行な方向に揺動させる。また、基板50の研磨中には制御装置30より研磨液供給装置24の作動制御を行って、研磨工具10内の研磨液供給路12から研磨パッド11の下面に(すなわち研磨パッド11と基板50との接触面に)研磨液が供給されるようにする。これにより基板50の表面51は平坦に研磨される。
基板50の表面研磨を行う目的は、基板50の表面51を全体として平坦なものにするとともに、基板50の表面の局所的な凹凸を均して(均一なものとして)基板50の表面全体を所望の形状にすること、すなわち平坦性と均一性とを同時に満たした基板50を生成することにある。そして、そのためには、基板50の(基板保持台4の)回転速度、研磨工具10の回転速度、基板50と研磨工具10との間の接触圧、基板50に対する研磨工具10の揺動速度等の研磨条件を最適なものに設定して研磨を行う必要があるが、本発明に係る研磨方法では、研磨速度のばらつきを小さくして効率よい研磨を行うため、上記研磨条件に加えて、基板50を保持する基板保持台4の温度も研磨条件としている。
これは、基板保持台4の温度を変えると研磨継続時間に対する研磨速度の変化率が変化するという、本発明者が実験の結果見出した事実を用いたものである。ここでいう研磨速度とは、基板50全体の平均的な研磨速度を意味しており、基板50の半径方向にかけて研磨速度分布が存在する場合にはその平均値(例えば基板50の中心部における研磨速度と基板50の周辺部における研磨速度との平均値)などによって表すものとする。そして、研磨速度の変化率とは、(或る1枚の研磨パッド11についての)連続研磨開始当初の研磨速度に対する研磨速度の変化量の割合をいい、1枚目の基板50を研磨したときに算出された研磨速度がγ0であり、研磨速度の変化率の算出時における研磨速度がγであった場合には、研磨速度の変化率は、研磨速度の変化量Δγ(=γ−γ0)を用いて、Δγ/γ0と表すことができる。
上記のように、基板保持台4の温度によって研磨継続時間に対する研磨速度の変化率が変化することから、予め、基板保持台4の温度と研磨継続時間に対する研磨速度の変化率との関係を示すデータを取得しておき、この取得したデータに基づいて研磨速度の変化率を小さい値に抑えることができる基板保持台4の温度を選択し、基板保持台4の温度をその選択した温度に保持した状態で基板50の研磨を行うようにすれば、研磨継続時間(研磨した基板50を枚数)によらず、ほぼ一定の研磨速度で基板50の研磨を行うことが可能となる。ここで上記「小さい値」は、例えば「2%以内」というような具体的な数値を定めてこれを基準とするようにするとよい。
次に、本発明に係る研磨方法について図3〜図7を参照して説明する。本発明に係る研磨方法では、先ず、上述のように、基板保持台4の温度と研磨継続時間に対する研磨速度の変化率との関係を示すデータを取得する必要がある(図3の研磨方法の手順を示すメインフローに示すステップS1参照)。この関係データの取得は、メインフローにおけるサブルーチン(ステップS1)のフローである図4に示すように、先ず、n=1として(ステップS101)、n(=1)枚目の基板50(このステップS1で用いられる基板50はデータ取得用の試料である)をセットし(ステップS102)、その表面形状を計測した後(ステップS103)、基板保持台4の温度を一定に保持して基板50の所定時間の研磨を行い(ステップS104)、その後再び基板50の表面形状を計測する(ステップS105)。基板50の表面形状の計測には、基板50の表面にプローブを接触させてその凹凸形状を測定する接触型のものや、光を用いた非接触型のもの等を使用することができる。
ステップS105が終了したら、所定枚数(予め定めておいた研磨継続時間に相当する枚数)の基板50についての研磨が終了したか否かの判断を行う(ステップS106)。そして、所定枚数の基板50についての研磨が終了していないときにはn=n+1として(ステップS107)、ステップS102に戻り、所定枚数の基板50についての研磨が終了したときには研磨した基板50の枚数ごとに研磨速度を算出する(ステップS108)。そして、予定していた全ての温度についてのデータを取得したか否か、すなわちデータが十分揃ったか否かの判断を行い(ステップS109)、データが十分に揃っていないときには基板保持台4の設定温度を変更したうえで(ステップS110)、ステップS101に戻り、データが十分に揃ったのであれば、ステップS108で得られた各温度についてのデータから基板保持台4の温度と研磨継続時間に対する研磨速度の変化率との関係を示すデータを作成し(ステップS111)、一連の処理を終了する。
図5〜図7は、このステップS1の手順において得られるデータの一例を示すものであり(試料とした基板50の数はn=49)、図5は研磨した基板の枚数ごとの研磨速度を基板保持台4の温度に対応させて表したデータ(ステップS108を繰り返して得られるデータ)、図6に示すグラフは、図5に示される結果に基づいて得られた、基板保持台4の温度と研磨継続時間に対する研磨速度の変化率との関係を示すデータ(ステップS111において得られるデータ)である。また、図7は全ての試料(基板50)を研磨し終わった時点で図6のグラフから読取った、研磨速度の変化率の最大値である。
ここに示す例では、基板保持台4の温度を23℃(常温レベル)、10℃(常温よりも低温)、35℃(常温よりも高温)としており、基板保持台4の温度が23℃のときにおける研磨速度の最大変化率は5%であったが、基板保持台4の温度が10℃であると、研磨速度の最大変化率は2%にまで低減された。一方、基板保持台4の温度が35℃になると、研磨速度の最大変化率は17%にまで上昇した。これら3つのデータの取得に際し、研磨条件は基板保持台4の温度以外は共通であったので、研磨速度の変化率が基板保持台4の温度を昇降させることのみによって変化したことが分かる。また、図6に示すグラフより、基板保持体4の温度が23℃或いは35℃では、研磨継続時間が比較的小さい間において研磨速度の変化率は顕著に増大するが、或る程度の枚数(基板50の連続研磨枚数が30枚程度以内)に達すると、研磨速度の変化率はほぼ一定となる(詳細にはやや減少する)傾向にあることが分かる。一方、基板保持体4の温度が10℃のときは、研磨速度の変化率は研磨継続時間が増大しても2%以内であり、非常に小さい変化率を維持している。
ステップS1において基板保持台4の温度と研磨継続時間に対する研磨速度の変化率との関係を示すデータが得られたら、研磨対象となる基板50の表面形状を計測したうえで(図3のフローに示すステップS2)、初期研磨条件の設定を行う(ステップS3)。ここでいう初期研磨条件とは、基板50の研磨開始時点で設定する研磨条件のことであり、基板保持台4の温度以外の研磨条件については基板50の均一性及び平坦性が十分となるように設定する。また、基板保持台4の温度については、ステップS1において得られた基板保持台4の温度と研磨継続時間に対する研磨速度の変化率との関係を示すデータに基づいて、研磨速度の変化率を十分に小さく抑えることが可能な値を任意に選択して設定する。上記例によれば、基板保持台4の温度は35℃(35℃前後)であるよりも23℃(23℃前後)であることが好ましく、更に、23℃(23℃前後)であるよりも10℃(10℃前後)であることが好ましい。10℃(10℃前後)よりも更に低くしてもよいが、基板保持台4の温度をあまり低くし過ぎると、露付きなど研磨速度の変化率以外の諸問題が発生することもある。このため、ステップS1における関係データの取得工程においては、最適な温度を選択し得るだけの十分なデータを取得しておくことが好ましい。
初期研磨条件を設定したら、その設定した初期研磨条件を用いて基板50の研磨を行う(ステップS4)。基板50の研磨が或る程度進行したら一旦研磨を中断し、基板50の表面形状の計測を行い(ステップS5)、基板50の表面51の均一性及び平坦性が十分なものとなっているか否かの判断を行う(ステップS6)。そして、基板50の均一性及び平坦性が十分なものとなっていると判断した場合にはその基板50の研磨工程を終了し、ステップS6において基板50の表面51の均一性及び平坦性が十分なものとなっていないと判断した場合には基板保持台4の温度以外の研磨条件(基板50の回転速度、研磨工具10の回転速度、基板50と研磨工具10との間の接触圧、基板50に対する研磨工10具の揺動速度等の研磨条件)を変更したうえで(ステップS7)、ステップS4に戻って基板50の研磨を再開する。
このように本発明に係る研磨方法は、予め取得した、基板保持台4の温度と研磨継続時間に対する研磨速度の変化率との関係を示すデータに基づいて基板保持台4の温度を選択し、基板保持台4の温度をその選択した温度に保持した状態で基板50の研磨を行うというものである。これにより基板50の研磨工程において、研磨継続時間に対する研磨速度の変化率を小さく抑えることが可能となるので、研磨に伴う基板50の表面形状の変化や研磨パッド11の交換時期等を正確に予測することができるようになり、研磨効率が向上する。
図8は本発明の一実施形態に係る半導体デバイスの製造方法のプロセスを示すフローチャートである。半導体製造プロセスをスタートすると、まずステップS200で次に挙げるステップS201〜S204の中から適切な処理工程を選択し、いずれかのステップに進む。ここで、ステップS201は基板である半導体ウエハ(以下、ウエハと称する)の表面を酸化させる酸化工程である。ステップS202はCVD等によりウエハ表面に絶縁膜や誘電体膜を形成するCVD工程である。ステップS203はウエハに電極を蒸着等により形成する電極形成工程である。ステップS204はウエハにイオンを打ち込むイオン打ち込み工程である。
CVD工程(S202)もしくは電極形成工程(S203)の後で、ステップS205に進む。ステップS205はCMP工程である。CMP工程では本発明に係る上記研磨方法により、層間絶縁膜の平坦化や半導体デバイス表面の金属膜の研磨、誘電体膜の研磨によるダマシン(damascene)の形成等が行われる。
CMP工程(S205)もしくは酸化工程(S201)の後でステップS206に進む。ステップS206はフォトリソグラフィ工程である。この工程ではウエハへのレジストの塗布、露光装置を用いた露光によるウエハへの回路パターンの焼き付け、露光したウエハの現像が行われる。さらに、次のステップS207は現像したレジスト像以外の部分をエッチングにより削り、その後レジスト剥離が行われ、エッチングが済んで不要となったレジストを取り除くエッチング工程である。
次に、ステップS208で必要な全工程が完了したかを判断し、完了していなければステップS200に戻り、先のステップを繰り返してウエハ上に回路パターンが形成される。ステップS208で全工程が完了したと判断されればエンドとなる。
このように本発明に係る半導体デバイス製造方法では、上記CMP工程において本発明に係る研磨方法を用い、基板であるウエハを研磨するので、高い研磨効率で、平坦性と均一性との双方が満たされたウエハが容易に生成される。このため、生成されたウエハから切り出せるチップ数が増大し、製造される半導体デバイスの歩留まりを向上させることができるので、従来の半導体デバイス製造方法に比べて低コストで半導体デバイスを製造することが可能となる。なお、上記半導体デバイス製造プロセス以外の半導体デバイス製造プロセスのCMP工程に上記本発明に係る研磨方法を用いても良い。また、本発明による半導体デバイス製造方法により製造された半導体デバイスは、高歩留まりで製造されるので低コストの半導体デバイスとなる。また、これらの半導体デバイスは平坦度の高いウエハをベースにしているので、配線の絶縁不良やショートなどの不具合の少ない、性能のよいデバイスとなる。
これまで本発明の好ましい実施形態について説明してきたが、本発明の範囲は上述の実施形態に示されたものに限定されない。例えば、上述の実施形態では、基板保持台4の温度の調節は、基板保持台4の内部に形成された冷却液流路8に温度調節を施した冷却液を供給することによって行っていたが、基板保持台4の温度の調節は基板保持台4にペルチェ素子を設ける構成やその他の方法(構成)によってもよい。しかし、上述の実施形態のように、温度調節を施した冷却液を供給して基板保持台4の温度の調節を行う方法は一般に行われている方法であるため別途専用の設備を設けることが不要であることと、基板保持台4の温度の調節が非常に容易であるので、その点において好ましいといえる。また、上述のような、液体流路(冷却液流路8)に温度調節を施した液体(冷却液)を供給する構成を採用する場合であっても、液体流路の構成や液体流路内において液体を流す方向等は上述の実施形態に示したものに限定されるわけではない。
また、上述の実施形態では、基板保持台4の温度と研磨継続時間に対する研磨速度の変化率との関係を示すデータを図4に示すフローに従って取得するようになっていたが、基板保持台4の温度と研磨継続時間に対する研磨速度の変化率との関係を示すデータの取得手順は図4に示したフローの手順に限定されるものではない。また、基板保持台4の温度と研磨継続時間に対する研磨速度の変化率との関係を示すデータが得られた後、その後に同じCMP装置1を用いて基板50の研磨を行うようなときであって、以前に得られた上記関係データを利用できるのであれば、改めて図4に示すフローの手順を踏む必要がないのは勿論である。
また、本発明に係る研磨方法は、予め取得した、基板保持台4の温度と研磨継続時間に対する研磨速度の変化率との関係を示すデータに基づいて基板保持台4の温度を選択し、基板保持台4の温度をその選択した温度に保持した状態で基板の研磨を行うようにしたものであり、この趣旨を逸脱しなければ、基板50の研磨手順は図3に示すフローに限定されるものではない。
本発明に係る研磨方法の実施に適した研磨装置の一例であるCMP装置の簡略構成図である。 冷却液流路の構成を示す、図1における矢視II−IIから見た基板保持台の平面図である。 本発明に係る研磨方法の手順を示すメインフローである。 図3に示すメインフローにおけるサブルーチン(ステップS1)のフローである。 研磨した基板の枚数ごとの研磨速度を基板保持台の温度ごとに表したデータである。 図5に示される結果に基づいて得られた、基板保持台の温度と研磨継続時間に対する研磨速度の変化率との関係を示すデータである。 図6のグラフから読取った研磨速度の変化率の最大値である。 本発明に係る半導体デバイス製造方法の一例を示すフローチャートである。
符号の説明
1 CMP装置
4 基板保持台
7 冷却液流路
10 研磨工具
11 研磨パッド
25 冷却液供給装置
50 基板
51 基板の表面

Claims (5)

  1. 基板を基板保持台に保持し、前記基板保持台に対向させて設置した研磨工具を前記基板に接触させるとともに前記基板保持台及び前記研磨工具を相対移動させて前記基板の表面の研磨を行う研磨方法において、
    予め取得した、前記基板保持台の温度と研磨継続時間に対する研磨速度の変化率との関係を示すデータに基づいて前記基板保持台の温度を選択し、前記基板保持台の温度をその選択した温度に保持した状態で前記基板の表面の研磨を行うことを特徴とする研磨方法。
  2. 前記基板保持台の温度の調節は、前記基板保持台の内部に形成された液体流路に温度調節を施した液体を供給することによって行われることを特徴とする請求項1に記載の研磨方法。
  3. 前記選択した前記基板保持台の温度は、前記研磨継続時間に対する研磨速度の変化率が所定の範囲内になる温度であることを特徴とする請求項1又は2に記載の研磨方法。
  4. 前記基板が半導体ウエハであり、請求項1から3のいずれか一項に記載の研磨方法を用いて前記半導体ウエハの表面を平坦化する工程を有したことを特徴とする半導体デバイス製造方法。
  5. 請求項4に記載の半導体デバイス製造方法により製造されたことを特徴とする半導体デバイス。
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