JP2007160195A - αーシアノアクリレート系接着剤の除去剤及び印刷用スクリーンの取り外し方法 - Google Patents

αーシアノアクリレート系接着剤の除去剤及び印刷用スクリーンの取り外し方法 Download PDF

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政実 治武
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Abstract

【課題】高価な枠体を複数回使用するため、溶解し難い硬化物を比較的容易に溶解するα−シアノアクリレート系接着剤の除去剤及び印刷用スクリーンの取り外し方法を提供する。
【解決手段】4〜7員環の環状エステルを10重量%以上含有するもの、及び金属製の枠体に印刷用スクリーンをαーシアノアクリレート系接着剤で固着したものにおいて、接着剤硬化物の上に4〜7員環の環状エステルを10重量%以上含有するαーシアノアクリレート系接着剤の除去剤を塗布し、該硬化物を溶解することによって金属製の枠体から該スクリーンを取り外す方法。
【選択図】なし

Description

本発明は、αーシアノアクリレート系接着剤の除去剤及び印刷用スクリーンの取り外し方法に関するものである。
αーシアノアクリレート系接着剤は、その接着の速さ、接着強度の点から近時多用されてきている。このαーシアノアクリレート系接着剤の利点と欠点についてスクリーン印刷の版を例にとって説明する。
スクリーン印刷は、孔版印刷の一種であり、絹やステンレスの織布(網目)等のスクリーンを版とするものである。方法は、スクリーンに感光性樹脂を塗布し、型紙をおいて光を照射し所定部分を硬化させ、他の部分を洗い流すことによってスクリーンを版にする方法や、スクリーンに型紙(ステンシル)を貼る方法その他がある。このスクリーンは、印刷工程で必要な枠体に固定されている。枠体は木や金属等であるが、最近はアルミ製が多い。
スクリーンを枠体に固着する方法は、通常は接着剤で接着するものである。接着剤としては、種々のものが使用できるが、硬化速度が速いため、瞬間接着剤
(α−シアノアクリレート系接着剤)が多用されている。
接着方法は、枠体にスクリーンを張った状態で、スクリーン上から接着剤を塗布し、その上から硬化促進剤をスプレーし硬化させて固着している。硬化速度が速いことが望まれるのは当然であるが、印刷その他のインクを使用するため、その接着剤としては耐薬品性の高いものが必要となる。
このような優れた方法であっても、次のような欠点があった。
このスクリーンを張った版は、図柄が異なると使用できない。よって、この版は交換しなければならない。しかし、サイズが大きくなるとこのアルミやステンレス製の枠体が高価であるため、スクリーンだけを交換し、枠体は何度も使用したい。即ち、高価な枠体からスクリーンを外し、新たなスクリーンを固着して再度使用するのである。
この枠体からスクリーンを外す方法は化学的方法と物理的方法がある。
例えば、エチルシアノアクリレートの場合にはアセトンが溶剤として使用されている。これ以外にはあまり有効な溶剤はない。このアセトンは、十分な溶解力を持っているが、周知のごとく沸点、引火点の低い危険物であり、使用に際しては十分な管理や運用が要求される。
また、メチルシアノアクリレートは適用な溶剤はなく非常に溶解し難い。接着剤メーカーとしてはDMF(N,N−ジメチルホルムアミド)を推奨している。というより、これしか知られていないのである。
このDMFであっても十分な溶解力はなく、スクリーンを外し、枠体をクリーンにするのは長い時間(通常2時間以上)が必要であった。
よって、これらの溶剤はそもそも種々の危険性があり、種々の法律でその使用が規制されたりするものである。よって、このような物質は使用したくない。
そこで、これを物理的に外すことが行なわれている。即ち、グラインダー等で接着剤を削って除去する方法である。この方法は簡単で有害薬品も使用しないものである。
図1は、アルミ製の枠体1に印刷版であるスクリーン2を、αーシアノアクリレート系接着剤3で接着したものである。この接着剤3が溶解すれば簡単に外れる。しかし溶解できないため、これをグラインダーでスクリーンとともに削り取るのである。
しかしながら、グラインダーでの研削は、作業に危険性があるだけでなく、接着剤硬化物だけを削ることは実質的に不可能である。即ち、どうしても枠体本体を削ってしまう。枠体を削ると枠体が平面状でなくなり、次回のスクリーンが水平、均一の張力で張ることが難しくなる。これを数回繰り返すと、実際には使用できなくなる。
そこで、高価な枠体を複数回使用するため、この溶解し難い硬化物を比較的容易に溶解するαーシアノアクリレート系接着剤の除去剤及び印刷用スクリーンの取り外し方法を提供する。
以上のような状況に鑑み、本発明者は鋭意研究の結果本発明αーシアノアクリレート系接着剤の除去剤を完成させたものであり、その特徴とするところは、αーシアノアクリレート系接着剤の除去剤にあっては、4〜7員環の環状エステルを10重量%以上含有する点にあり、印刷用スクリーンの取り外し方法にあっては、金属製の枠体に印刷用スクリーンをαーシアノアクリレート系接着剤で固着したものから、該スクリーンを取り外す際に、該スクリーンを取り外す前又は取り外した後、該接着剤硬化物の上に4〜7員環の環状エステルを10重量%以上含有するαーシアノアクリレート系接着剤の除去剤を塗布し、該硬化物を溶解する点にある。
環状エステルとは、5員環のものを例にとって説明すると、構造式は化学式1に記載の通りであり、特別なものでなく市販もされている。この化学式1記載のものは一般にはγーブチロラクトンと呼ばれている。
本発明においては、この5員環のものだけでなく4〜7までのものが効果があった。
Figure 2007160195
また、この環を構成する炭素に結合した水素をメチル基で置き換えたものでも効果があった。
この環状エステルは、PRTR法(化学物質排出移動量届出制度)、化学物質管理促進法、毒物劇物取締法、労働安全衛生法等にも該当せず、沸点が高く水溶性溶剤であるため消防法の中でも安全性の高い第3石油類水溶性液体の適用を受けるものである。よって、従来のDMFとは比較にならないほど安全である。
本発明はこの環状エステルが少なくとも10重量%含有するものである。勿論、100%であってもよい。
また、溶剤としては水やアルコールその他のものが使用できる。安全性から水が好ましい。しかし、他の接着剤や硬化物を同時に溶解したい場合等は他の溶解性を持った溶剤と混合してもよい。
α−シアノアクリレート系接着剤とは、メチル−α−シアノアクリレート、エチル−α−シアノアクリレート等のアルキル−α−シアノアクリレート、シクロヘキシル−α−シアノアクリレート、メトキシ−α−シアノアクリレート等がある。
最も溶解が難しいとされているメチル−α−シアノアクリレートに使用すれば本発明の効果が著しい。
本発明には、塗布した部分が視覚的に認識しやすように、着色剤を混合しておくことが好ましい。着色剤としては、顔料や染料等どのようなものでもよい。
また、塗布部からすぐに流れ落ちないように増粘剤を加えてもよい。粘度を調整し、作業性、経済性を高めることができる。増粘剤は通常のものでよい。
本発明は上記した印刷用スクリーンの除去に限らず、シアノアクリレート系接着剤を溶解して使用するものであればよい。
次に印刷用スクリーンの取り外し方法について説明する。
これは、基本的には接着剤硬化物の上に請求項1記載の除去剤を塗布し、溶解した後その溶解物や除去剤を除去すればよい。塗布した後除去できるまでの時間は、環状エステルの濃度にもよるが数十秒〜数分程度である。勿論、時間を限定するものではない。
また、スクリーンは接着剤を溶解した後にスクリーンだけを先に除去しても、接着剤とともに除去してもよい。さらに、スクリーンは接着剤を溶解する前に物理的に取り外し、その後接着剤を溶解して枠体をきれいにしてもよい。これを広い意味でいうスクリーンの取り外し方法である。
本発明αーシアノアクリレート系接着剤の除去剤及び印刷用スクリーンの取り外し方法には次のような大きな利点がある。
(1) 従来の危険な溶剤を使用する方法と比較して非常に安全である。
(2) 従来のグラインダー等で研削する方法と比較して、金属製の枠体を損傷しない。よって、何回も使用できる。大きな枠体で高価な場合には、大きなメリットとなる。
(3) 着色剤を入れたものでは、塗布部が分かりやすく無駄がない。
以下実施例に沿って本発明をより詳細に説明する。
実施例1
γ−ブチロラクトンの90重量%水溶液と40重量%水溶液を作成した。
比較例としてアセトンとDMFを準備した。
アルミの板にメチルシアノアクリレートを1cm×3cmの面積で厚み0.5mmで塗布し硬化させた。
このテストピースに実施例1、2及び比較例1、2を塗布し、種々の時間経過後にヘラで軽くこすって除去を試みた。その結果を表1に示す。
Figure 2007160195
表1から、アセトンやDMFではほとんど溶解しないが、実施例ではどちらも10分で溶解した。メーカーが推奨しているDMFでさえ120分かかった。溶解すれば、ヘラで簡単に除去できた。
従来の枠体を示す概略斜視図である。
符号の説明
1 アルミ製の枠体
2 スクリーン
3 αーシアノアクリレート系接着剤

Claims (4)

  1. 4〜7員環の環状エステルを10重量%以上含有することを特徴とするαーシアノアクリレート系接着剤の除去剤。
  2. 環を構成する炭素原子にメチル基が側鎖として結合しているものである請求項1記載のαーシアノアクリレート系接着剤の除去剤。
  3. 該αーシアノアクリレート系接着剤は、αーシアノアクリル酸メチルである請求項1又は2記載のαーシアノアクリレート系接着剤の除去剤。
  4. 金属製の枠体に印刷用スクリーンをαーシアノアクリレート系接着剤で固着したものから、該スクリーンを取り外す際に、該スクリーンを取り外す前又は取り外した後、該接着剤硬化物の上に4〜7員環の環状エステルを10重量%以上含有するαーシアノアクリレート系接着剤の除去剤を塗布し、該硬化物を溶解することを特徴とする印刷用スクリーンの取り外し方法。
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Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS6020982A (ja) * 1983-07-15 1985-02-02 Semedain Kk 接着剤用リムバ−組成物
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