JP2007160023A - アイパッチ - Google Patents

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Abstract

【課題】
本発明は、レーザー光線を遮光すること及び反射を抑止することができ、顔の外科的処置及び/又は美顔処置を受ける人及び処置者の目を保護することができるアイパッチを提供する。
【解決手段】 遮光率が99.9%以上の基材シートの一面に柔軟な不織布又は織布が第1の粘着剤層により積層され、不織布又は織布の他面に第2の粘着剤層が積層されていることを特徴とするアイパッチ。
【選択図】図1

Description

本発明はアイパッチ、特に顔の外科的処置及び/又は美顔処置を行う際に目を保護するためのアイパッチに関する。
顔の外科的処置及び/又は美顔処置を行う際には、目を保護するために目にゴーグル用保護具を装着するか、パッチ状の眼帯(アイパッチ)を貼付することが行われている。しかしながら、ゴーグル用保護具は何人もの患者に同一器具を引き続き使用するため不潔感がある。又、アイパッチとしては、目に貼付することにより目を保護することができ、外科的処置及び/又は美顔処置の終了後に容易に剥離することができればよく、一般に粘着シートが使用されている。
例えば、目をカバーしうる大きさの合成樹脂シート全体に粘着剤層が積層され、粘着剤層の周囲部分に積層されないように、粘着剤層の中心部に、合成樹脂シートより小さい合成樹脂発泡シートが積層されているアイパッチが提案されている。(例えば、特許文献1参照。)。
米国特許第6320094号公報
しかしながら、顔の外科的処置及び/又は美顔処置には、最近はレーザーがよく使用されるようになってきており、上記アイパッチではレーザー光線を完全には遮光することができず、レーザー光線から目を保護することができなかった。又、レーザー光線が合成樹脂シートにより反射して外科的処置及び/又は美顔処置を行う処置者の目を傷めることがあった。又、粘着力が強すぎて貼付し、処置をした後に剥離する際に睫毛を取ってしまうことがあった。
本発明の目的は、上記欠点に鑑み、レーザー光線を遮光すること及び反射を抑止することができ、顔の外科的処置及び/又は美顔処置を受ける人及び処置者の目を保護することができるアイパッチを提供することにある。
本発明のアイパッチは、遮光率が99.9%以上の基材シートの一面に柔軟な不織布又は織布が第1の粘着剤層により積層され、不織布又は織布の他面に第2の粘着剤層が積層されていることを特徴とする。
上記基材シートとしては、目に貼付するのであるから柔軟なシートが好ましく、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエステル樹脂、ABS樹脂、SIS樹脂、SEBS樹脂、ウレタン樹脂、シリコン樹脂等の熱可塑性樹脂からなる樹脂シートが好ましい。
上記基材シートは、顔の外科的処置及び/又は美顔処置を受ける人の目にレーザー光線がはいらないようにレーザー光線を完全に遮光することが必要であり、遮光率が低くなるとレーザー光線がアイパッチを透過して目に到達するようになるので、遮光率は99.9%以上であり、好ましくは99.99%以上である。
本発明において、遮光率は分光光度計を用いて波長300ミクロンにおいて試料の透過率を測定し、測定された透過率を1.0から引いた値である。
上記基材シートに遮光性を付与する方法は従来公知の任意の方法が採用されてよく、例えば、樹脂シートに炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、酸化マグネシウム、酸化アルミニウム、酸化チタン、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、硫酸マグネシウム、硫酸バリウム、タルク、マイカ、クレー、ベンガラ等の無機充填剤、アゾ系、フタロシアニン系、スレン系、染料レーキ系等の有機顔料、酸化物系、クロム酸モリブデン系、硫化物・セレン化物系、フェロシアン化物系等の無機顔料などを混合分散させる方法があげられる。
又、上記基材シートは、遮光率が高く且つ顔の外科的処置及び/又は美顔処置の処置者の目を保護するために、レーザー光線が反射率が低いほうが好ましいので、基材シートが、樹脂シートの一面にアルミニウム蒸着層及び/又は塗料層が積層されてなるのが好ましく、塗料層としては白色系の塗料層が好ましい。
上記白色塗料としては、従来公知の任意の白色塗料が使用可能であるが、レーザー光線が反射率が低いほうが好ましいので、ウレタン系樹脂、アクリル系樹脂、シリコン系樹脂等のバインダーと炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、酸化マグネシウム、酸化アルミニウム、酸化チタン、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、硫酸マグネシウム、硫酸バリウム、タルク、マイカ、クレー等の白色無機充填剤と有機溶剤よりなる白色塗料が好ましい。
白色塗料層の形成方法は特に限定されず、一般に、樹脂シート又は樹脂シートに積層されたアルミニウム蒸着層上に白色塗料を塗布乾燥することによって形成される。
又、白色塗料のバインダーは光硬化性樹脂又は熱硬化性樹脂であってもよく、この場合は有機溶剤は必ずしも必要ではない。この白色塗料層の形成は白色塗料を樹脂シート又は樹脂シートに積層されたアルミニウム蒸着層上に塗布し、光照射又は加熱することによって形成される。
基材シートの、厚みは特に限定されるものではないが、薄くなると取り扱いが困難になる傾向があり、厚くなると柔軟性が低下し目に密着して貼付しにくくなる傾向があるので20〜300μmが好ましい。
基材シートが、樹脂シート、アルミニウム蒸着層及び白色塗料層よりなる場合は、樹脂シートの厚みが薄くなると取り扱いが困難になる傾向があり、厚くなると柔軟性が低下し目に密着して貼付しにくくなる傾向がある。又、アルミニウム蒸着層及び白色塗料層の厚みが薄くなると遮光性が低下する傾向があるので、樹脂シートの厚みは20〜100μmmが好ましく、アルミニウム蒸着層の厚みは10〜100μmが好ましく、白色塗料層の厚みは10〜100μmが好ましい。
又、基材シートの反射性を低下させるために表面にエンボス加工を施してもよい。基材シートが、樹脂シート、アルミニウム蒸着層及び白色塗料層よりなる場合は、白色塗料層にエンボス加工を施すのが好ましい。
上記柔軟な不織布又は織布は、アイパッチに柔軟性を付与し、目に貼付した際の感触をよくするものであり、柔軟であれば特に限定されず、従来公知の任意の不織布及び織布が使用可能であり、例えば、綿、スフ等の天然繊維、ポリエチレン繊維、ポリプロピレン繊維、ポリプロピレン繊維、ポリアミド繊維、ポリビニルアルコール繊維、ポリエステル繊維、アクリル繊維等の合成繊維からなる不織布及び織布が挙げられる。
又、不織布及び織布の目付量、厚み等は、特に限定されるものではないが、一般に、目付量は10〜100g/mが好ましく、厚みは0.03〜2mmが好ましい。
上記柔軟な不織布又は織布は、基材シートの一面に第1の粘着剤層により積層されている。第1の粘着剤層を構成する粘着剤としては、従来公知の任意の粘着剤が使用可能であり、例えば、アクリル系粘着剤、ゴム系粘着剤、シリコン系粘着剤、ウレタン系粘着剤等が挙げられる。
第1の粘着剤層は、上記柔軟な不織布又は織布を基材シートの一面に積層するためのものであるから非常に薄くてよく、一般に5〜40μmである。
不織布又は織布の他面には、第2の粘着剤層が積層されている。第2の粘着剤層を構成する粘着剤として従来公知の任意の粘着剤が使用可能である。
しかし、第2の粘着剤層はアイパッチを目に貼付するため層であるから、目に優しく貼付され、低粘着性で剥離する際にまつげを引抜く等の毛むしりすることがなく且つ痛くなく剥離できるのが好ましいので、粘着剤は、アクリル酸エステルを主成分とする共重合体100重量部と可塑化成分50〜300重量部からなるのが好ましい。
上記アクリル酸エステルを主成分とする共重合体としては、例えば、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸メトキシエチル、アクリル酸n−プロピル、アクリル酸イソプロピル、(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、アクリル酸sec−ブチル、(メタ)アクリル酸n−ペンチル、(メタ)アクリル酸n−ヘキシル、(メタ)アクリル酸クミルアクリレート、(メタ)アクリル酸n−ヘプチル、(メタ)アクリル酸n−オクチル、(メタ)アクリル酸2−メチルヘプチル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸n−ノニル、(メタ)アクリル酸2−メチルオクチル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘプチル、(メタ)アクリル酸n−デシル、(メタ)アクリル酸2−メチルノニル、(メタ)アクリル酸2−エチルオクチル、(メタ)アクリル酸ラウリル等のアクリル酸エステルを主成分(50重量%以上)とし、このアクリル酸エステルと共重合可能な単官能性モノマー、多官能性モノマーとの共重合体があげられる。
上記アクリル酸エステルと共重合可能な単官能性モノマーとしては、例えば、エチレン、プロピレン、ヘキセン等のαーオレフィン類;スチレン、αーメチルスチレン、ビニルトルエン等の芳香族ビニル類;アクリロニトリル、メタクリロニトリル等の不飽和ニトリル類;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル等のビニルエステル類;(メタ)アクリル酸、無水マレイン酸、塩化ビニリデンなどがあげられる。
又、上記アクリル酸エステルと共重合可能な多官能性モノマーとしては、例えば、N−ビニルカプロラクタム、N−ビニル−2−ピロリドン、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシブチル等があげられる。
上記アクリル酸エステルを主成分とする共重合体としては、アクリル酸メトキシエチル40〜60重量%、(メタ)アクリル酸ラウリル30〜40重量%及びN−ビニルー2−ピロリドン、アクリル酸及びアクリル酸2−ヒドロキシエチルよりなる群から選ばれた極性モノマー10〜25重量%のみからなる共重合体が好ましい。
アクリル酸メトキシエチルの含有量は多くなると、重合中にゲル化を起こし不溶性になりやすく、得られた粘着剤の粘着性が低下する傾向がある。又、(メタ)アクリル酸ラウリルの含有量は少なくなると、得られた粘着剤の粘着性が低下する傾向がある。更に、極性モノマーの含有量は少なくなると、得られた粘着剤の凝集力が低下する傾向があり、多くなると、皮膚に貼付するのに適当な粘着性が得られなくなる傾向があるので、アクリル酸メトキシエチル、(メタ)アクリル酸ラウリル30〜40重量%及びN−ビニルー2−ピロリドン、アクリル酸及びアクリル酸2−ヒドロキシエチルよりなる群から選ばれた極性モノマーの比率は上記範囲が好ましい。
上記可塑化成分は、上記共重合体を可塑化し、粘着性を付与しうるものであれば、特に限定されないが、常圧で250℃以上の沸点を有し、常温で液体又は半固体の炭化水素又はエステルであって、エステルは分子中の(エステル基+水酸基の総数)に対する(メチル基+メチレン基の総数)が25以上のものが好ましい。
可塑化成分の常圧での沸点が250℃以下になると粘着剤を塗布し、乾燥する際に可塑化成分の揮散が起こりやすくなる。又、エステルの分子中の(エステル基+水酸基の総数)に対する(メチル基+メチレン基の総数)が25未満になると上記共重合体との混和性が悪化する傾向がある。
上記可塑化成分としては、例えば、流動パラフィン、スクアレン、スクアラン、(いずれもM/Eは無限大)、ラノリン(M/Eは40〜50)、ホホバ油(M/Eは40〜45)等が挙げられる。尚、M/Eは(メチル基+メチレン基の総数)/(エステル基+水酸基の総数)である。
上記可塑化成分の添加量は、50重量部より少ないと風合いが硬くなり粘着性も悪化する傾向にあり、300重量部より多くなると、粘着剤が柔らかくなり過ぎ凝集力が低くなる傾向があるので、上記共重合体100重量部に対して、50〜300重量部の範囲が好ましい。
上記共重合体は、粘着剤の凝集力を向上させるために、イソシアネート系、金属キレート系等の架橋剤で架橋されていてもよい。架橋剤の添加量は少量では架橋効果がなく、凝集力が向上せず、多くなると粘着力が低下するので、一般に、上記共重合体100重量部に対し0.1〜2重量部である。
又、異なる粘着剤として、(水添)共役ジエンとビニル芳香族炭化水素からなるトリブロック共重合体100重量部と、常圧で250℃以上の沸点を有し、常温で液体又は半固体の炭化水素又はエステルであって、エステルは分子中の(エステル基+水酸基の総数)に対する(メチル基+メチレン基の総数)が25以上である可塑化成分50〜300重量部からなるホットメルト型粘着剤が挙げられる。
上記(水添)共役ジエンとは、一対の共役二重結合を有するジオレフィン又は水素添加により2重結合をなくしたものであり、例えば、1,3−ブタジエン、2−メチル−1,3−ブタジエン(所謂、イソプレン)、2,3−ジメチル−1,3−ブタジエン、1,3−ペンタジエン、1,3−ヘキサジエン及びこれらの水添物等が挙げられる。これらの共役ジエンは、1種又は2種以上が共重合されてもよい。
上記ビニル芳香族炭化水素とは、ベンゼン環、ナフタレン環、アントラセン環等の芳香族環を有し、そこに無置換の又は置換されたビニル基が結合した化合物であり、例えばスチレン、α−メチルスチレン、o−メチルスチレン等が挙げられる。これらのビニル芳香族炭化水素も、1種又は2種以上が共重合されてもよい。
ブロック共重合体中のビニル芳香族炭化水素の含有量は、40重量%を越えると粘着剤のタックが低下する傾向があり、25重量%未満になると、粘着剤としての保持力やクリープ特性が低下する傾向があるので25〜40重量%の範囲が好ましい。
上記可塑化成分は、前述の可塑化成分が好適に使用できる。可塑化成分の常圧での沸点が250℃以下になるとホットメルト塗工する際に可塑化成分の揮散が起こりやすくなる。又、エステルの分子中の(エステル基+水酸基の総数)に対する(メチル基+メチレン基の総数)が25未満になると(水添)共役ジエンとビニル芳香族炭化水素との混和性が悪化する傾向がある。
上記可塑化成分の添加量は、50重量部より少ないと風合いが硬くなり粘着性も悪化する傾向にあり、300重量部より多くなると、粘着剤が柔らかくなり過ぎ凝集力が低くなる傾向があるので、ブロック共重合体100重量部に対して、50〜300重量部の範囲が好ましい。
第2の粘着剤層はアイパッチを目(顔)に貼付するための層であるから、粘着剤にパルミチン酸アスコルビル、油用性甘草エキスなどの美白成分;酢酸レチノール、パルミチン酸レチノールなどの抗しわ成分;ビタミンE、カプサインなどの血行促進成分;ビタミンC、ビタミンD、ビタミンD、ビタミンKなどのビタミン類等の皮膚用有価物を添加してもよい。
更に、上記皮膚用有価物の吸収促進剤を添加してもよい。吸収促進剤としては、例えば、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸イソプロピルなどの脂肪酸エステル、モノラウリン酸グリセリン、モノオレイン酸グリセリンなどのグリセリンエステル、ラウリン酸ジエタノールアミドなどの酸アミド、ポリエチレングリコールジラウリルエーテルなどの中性界面活性剤等が挙げられる。
上記薬物や皮膚用有価物の添加量は、一般に粘着剤100重量部に対し0.01〜50重量部であり、吸収促進剤の添加量は、一般に粘着剤100重量部に対し3〜40重量部である。
上記第2の粘着剤層の厚みは特に限定されるものではないが、第2の粘着剤層はアイパッチを目に貼付するため層であるから、目に優しく貼付されるように、50〜500μmが好ましく、より好ましくは100〜400μmである。
又、アイパッチを皮膚から剥離する際に、第2の粘着剤層が皮膚に糊残りしないように、第2の粘着剤層の皮膚に対する粘着力は第1の粘着層の柔軟な不織布又は織布及び基材シートに対する粘着力より小さいのが好ましい。
本発明のアイパッチの構成は上述の通りであるが、第2の粘着剤層に離型紙が積層されているのが好ましい。又、本発明のアイパッチは、シート状であって、使用する際に適宜はさみ等で切断して使用してもよいし、予め目の形状に切断しておいてもよい。
本発明のアイパッチは、第2の粘着剤層を目に直接貼付してもよいが、目を第2の粘着剤層から保護するために、第2の粘着剤層の中心部に第2の粘着剤層の周囲部分を残して、基材シートより小さい目の保護シートが積層されていてもよい。
上記保護シートは柔軟性を有するシートであれば特に限定されず、例えば、綿、スフ等の天然繊維、ポリエチレン繊維、ポリプロピレン繊維、ポリプロピレン繊維、ポリアミド繊維、ポリビニルアルコール繊維、ポリエステル繊維、アクリル繊維等の合成繊維からなる不織布及び織布、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、エチレンープロピレン共重合体、エチレンー酢酸ビニル共重合体、ポリウレタン樹脂、ゴム等の樹脂の発泡体、紙等が挙げられる。
又、保護シートの目付量、厚み等は、特に限定されるものではないが、一般に、目付量は10〜100g/mが好ましく、厚みは0.03〜4mmが好ましい。
保護シートを第2の粘着剤層に積層するには、保護シートを第2の粘着剤層に直接貼付してもよいが、保護シートを第2の粘着剤層により確実に貼付するために、第2の粘着剤より粘着力の高い、従来公知のアクリル系粘着剤、ゴム系粘着剤、シリコン系粘着剤、ウレタン系粘着剤等の粘着剤で貼付するのが好ましい。
又、第2の粘着剤層にごみが付着して粘着性が低下することを防止し、アイパッチの取り扱い性、衛生性等の向上のために、第2の粘着剤層全体に離型紙が積層されているのが好ましい。
上記アイパッチを使用する際には必要に応じて適当な形状に切断して使用すればよいが、予め目を覆う形状(例えば、長径7.5cm、短径5.0cmの楕円形)に離型紙5を残して切断しパッチになされているのが好ましい。又、下目蓋の近傍まで処置ができるように楕円形の最下部から5mm程度切断してもよい。また、剥離の便のためにタブをもうけてもよい。
本発明のアイパッチの構成は上述の通りであり、レーザー光線を遮光すること及び反射を抑止することができ、顔の外科的処置及び/又は美顔処置を受ける人及び処置者の目を保護することができる。
次に、本発明のアイパッチを図面を参照して詳細に説明するが、本発明は実施例に限定されるものではない。
図1は実施例1のアイパッチを示す断面図であり、図2及び図3は平面図でる。図中1は基材シートであり、基材シート1は、厚さ15μmのポリエステル樹脂シート11の一面に厚さ10μmのアルミニウム蒸着層12が積層され、更にアルミニウム蒸着層12に厚さ20μmの樹脂と酸化チタンよりなる白色塗料層が積層されて形成されている。基材シート1の遮光率は分光光度計で測定したところ99.99%であった。
3は目付け量60g/mのポリエステル樹脂繊維不織布であり、基材シート1(ポリエステル樹脂シート11の他面)にアクリル系粘着剤よりなる第1の粘着剤層2により積層されている。又、ポリエステル樹脂繊維不織布3には厚さ200μmの第2の粘着剤層4が積層されている。更に、第2の粘着剤層4にはポリエチレンテレフタレート樹脂よりなる離型紙5が積層されている。
尚、第2の粘着剤の製造方法は次の通りであった。
攪拌機付反応容器に、酢酸エチル200重量部、アクリル酸メトキシエチル43重量部、アクリル酸ラウリル38重量部、N−ビニル−2−ピロリドン6重量部、アクリル酸3重量部及びアクリル酸2−ヒドロキシルエチル10重量部を供給し、攪拌しながら反応容器内を窒素置換した。
次いで、攪拌及び窒素置換を置換を継続しながら70℃に昇温し、アゾビスイソブチロニトリルを0.005重量部添加し、70℃で15時間重合して、粘着剤溶液を得た。
次に、得られたアイパッチを図2に示したように、ポリエステル樹脂シート11側から離型紙5を残して長径7.5cm、短径5.0cmの楕円形にカットし、目の形状のアイパッチ6を得た。又、図3に示したように、ポリエステル樹脂シート11側から離型紙5を残して長径7.5cm、短径5.0cmの楕円形の右側に2.0cmの正方形のタブをつけた形状のアイパッチ6’を得た。
図4は実施例2のアイパッチを示す断面図である。図中1’は長さ7cm、幅3cmの略目の形状をした基材シートであり、実施例1で使用した基材シートと同一である。3’は目付け量60g/mのポリエステル樹脂繊維不織布であり、基材シート1’(ウレタン樹脂シート面)にアクリル系粘着剤よりなる第1の粘着剤層2’により積層されている。又、ポリエステル樹脂繊維不織布3’には厚さ200μmの第2の粘着剤層4’が積層されている。
尚、第2の粘着剤の製造方法は次の通りであった。
スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体(スチレン含有量30重量%)100重量部、流動パラフィン150重量部、BHT0.5重量部及びビタミンE20重量部をニーダーに投入し、110℃で溶融混練してホットメルト粘着剤組成物を得た。
得られたホットメルト粘着剤組成物をポリエチレンテレフタレート樹脂離型フィルムに塗工して、第2の粘着剤層4’を形成し、第2の粘着剤層4’がポリエステル樹脂繊維不織布3’に接するように積層した後、ホットプレスを用いて加圧し中央部に凹部を形成した。
次いで、ポリエチレンテレフタレート樹脂離型フィルムを剥離し、凹部にガーゼ7をアクリル系粘着剤よりなる第3の粘着剤層8で積層した後、第2の粘着剤層4’全体を覆うようにポリエチレンテレフタレート樹脂よりなる離型紙5’を積層してアイパッチを得た。
実施例1のアイパッチを示す断面図である。 実施例1のアイパッチを示す平面図である。 実施例1のアイパッチを示す平面図である。 実施例2のアイパッチを示す断面図である。
符号の説明
1 基材シート
11 ウレタン樹脂シート
12 アルミニウム蒸着層
13 白色塗料層
2 第1の粘着剤層
3 ポリエステル繊維不織布
4 第2の粘着剤層
5 離型紙
6 アイパッチ
7 ガーゼ
8 第3の粘着剤層

Claims (7)

  1. 遮光率が99.9%以上の基材シートの一面に柔軟な不織布又は織布が第1の粘着剤層により積層され、不織布又は織布の他面に第2の粘着剤層が積層されていることを特徴とするアイパッチ。
  2. 基材シートが、樹脂シートの一面にアルミニウム蒸着層及び/又は塗料層が積層されてなることを特徴とする請求項1記載のアイパッチ。
  3. 第2の粘着剤が、アクリル酸エステルを主成分とする共重合体100重量部と可塑化成分50〜300重量部からなることを特徴とする請求項1記載のアイパッチ。
  4. アクリル酸エステルを主成分とする共重合体が、アクリル酸メトキシエチル40〜60重量%、(メタ)アクリル酸ラウリル30〜40重量%及びN−ビニルー2−ピロリドン、アクリル酸及びアクリル酸2−ヒドロキシエチルよりなる群から選ばれた極性モノマー10〜25重量%のみからなる共重合体であることを特徴とする請求項3記載のアイパッチ。
  5. 第2の粘着剤が、(水添)共役ジエンとビニル芳香族炭化水素からなるトリブロック共重合体100重量部と可塑化成分50−300重量部からなる粘着剤であることを特徴とする請求項1又は2記載のアイパッチ。
  6. 第2の粘着剤100重量部に対し、皮膚用有価物が0.01〜50重量部添加されていることを特徴とする請求項1〜5記載のアイパッチ。
  7. 更に、第2の粘着剤層の中心部に第2の粘着剤層の周囲部分を残して、基材シートより小さい目の保護シートが積層されていることを特徴とする請求項1記載のアイパッチ。
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