JP2007159694A - 集塵袋及びこれを用いた電気掃除機 - Google Patents

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Koichi Ito
幸一 伊藤
Shusuke Kitamura
秀典 北村
Tomomi Mitani
知已 三谷
Toru Iwasa
徹 岩佐
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【課題】塵埃による悪臭を効果的に抑制し、かつ脱臭剤が詰まることなく確実に排出され使い勝手のよい電気掃除機用の集塵袋を提供する。
【解決手段】塵埃吸引用の開口部11を有すると共に掃除機本体内に装着される口芯12と、口芯12の開口部11より吸引された塵埃を捕集する袋状体17と、口芯12の開口部11に連通するとともに内部に粒状又は粉状の脱臭剤14を収納した収納ケース15とを備え、収納ケース15の、口芯12の開口部11と連通する内周面25に、突出部29が設ける集塵袋とした。これにより、脱臭効果が長時間持続でき、且つ脱臭剤14が収納ケース15に詰まることなく排出される使用勝手の良い集塵袋を提供できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、電気掃除機用集塵袋及びこれを用いた電気掃除機に関するもので、特に、電気掃除機用の集塵袋内に堆積した塵埃の脱臭に関するものである。
従来の電気掃除機用集塵袋内の塵埃から発する臭気の脱臭方法として、電気掃除機に、電気掃除機用集塵袋の口芯部を支持するフィルター台を設け、そのフィルター台に消臭芳香剤を設置したものがあった(例えば、特許文献1参照)。
図11は、上記特許文献1に開示された電気掃除機の断面図を示すもので、電気掃除機本体1の前方には、集塵用ホース(図示せず)を着脱自在に接続する吸気口2と、この吸気口2に連通する集塵室3が設けられ、集塵室3内空間には、電気掃除機用集塵袋4の口芯部5を支持するフィルター台6が設けられており、このフィルター台6に、消臭芳香剤7が設置されていた。
特許第2810090号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された構成は、集塵室3内空間に消臭芳香剤6を設置して、集塵室3内に消臭成分を飛散させて、電気掃除機用集塵袋4内の塵埃の消臭を行い、運転時の排気臭を緩和させるようにしたものであるが、消臭芳香剤7は、塵埃の臭気に香りを混合させて、排気臭を緩和しようとするものであり、根本的な臭気の除去には至らず、吸引した塵埃の種類によっては、不快な異臭として電気掃除機本体1から排気されるという課題を有していた。
また、フィルター台6に消臭芳香剤7を配置させる構成により、フィルター台6等の部品点数が増え、安価に構成できないという課題があった。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、安価な構成で、電気掃除機用の集塵袋内の塵埃の量や貯留期間に関係なく、掃除機本体使用時の排気に含まれる塵埃由来の臭気を大幅に低減し、勝手の良い集塵袋及びこれを用いた電気掃除機を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の電気掃除機用集塵袋は、塵埃吸引用の開口部を有すると共に掃除機本体内に装着される口芯と、前記口芯の開口部より吸引された塵埃を捕集する袋状体と、前記口芯の開口部に連通するとともに内部に粒状又は粉状の脱臭剤を収納した収納ケースとを備え、前記収納ケースの前記口芯の開口部と連通する内周面に突出部を設けたもので、掃除機本体による塵埃吸引時の吸引風により、収納ケース内の粒状又は粉状の脱臭剤が排出口から排出され、それが、吸引される塵埃と混合して袋状体内に堆積することにより、塵埃と脱臭剤の接触面積が極めて広くなり、しかも脱臭剤が、電気掃除機用の集塵袋が廃棄或いは、袋状体が空にされるまで残っているので、脱臭効果が大きくしかも長時間持続できるので、常に快適に掃除を行うことができる。また、掃除機本体による塵埃吸引時の吸引風が、収納ケースの内周面に設けた突出部に当たることより、収納ケースに微振動を伝え叩くことができ、その結果、収納ケース内の粒状又は粉状の脱臭剤は、収納ケースの排出口から確実に排出できることとなり、安価な構成で、使用勝手が向上する。
本発明の電気掃除機用集塵袋及び電気掃除機は、塵埃由来の悪臭が排気に含まれるのを大幅に低減し、かつ電気掃除機用集塵袋を容易に交換、使用することで長期に渡って脱臭効果を維持させることができる。
第1の発明は、塵埃吸引用の開口部を有すると共に掃除機本体内に装着される口芯と、前記口芯の開口部より吸引された塵埃を捕集する袋状体と、前記口芯の開口部に連通するとともに内部に粒状又は粉状の脱臭剤を収納した収納ケースとを備え、前記収納ケースで、前記口芯の開口部と連通する内周面に、突出部を設けたもので、掃除機本体による塵埃吸引時の吸引風により、収納ケース内の粒状又は粉状の脱臭剤が排出口から排出され、それが、吸引される塵埃と混合して袋状体内に堆積することにより、塵埃と脱臭剤の接触面積が極めて広く、しかも脱臭剤が、電気掃除機用集塵袋が廃棄或いは、袋状体が空にされるまで残っているので、脱臭効果が大きくしかも長時間持続できるので、常に快適に掃除を行うことができる。また、また、掃除機本体による塵埃吸引時の吸引風が、収納ケースの内周面に設けた突出部に当たることより、収納ケースに微振動を伝え叩くことができ、安価な構成で、脱臭剤が詰まることなく確実に収納ケース内の脱臭剤を排出させることが可能となる。
第2の発明は、第1の発明の突出部を、ゴム等の弾性材料で形成することより、塵埃吸引時の吸引風と同時に侵入される塵埃は、ゴム等の弾性材料により引っ掛かることなく、収納ケースに微振動を伝え叩くことが可能となり、脱臭剤が詰まることなく確実に収納ケース内の脱臭剤を排出させることが可能となる。
第3の発明は、第1または第2の発明の突出部の端部を、略円弧状としたもので、塵埃吸引時の吸引風と同時に侵入される塵埃は、略円弧状の形状より塵埃引っ掛りが抑制され、より使用勝手の良い電気掃除機用の集塵袋が提供できる。
第4の発明は、第1〜第3のいずれか1つの発明の集塵袋を用いた電気掃除機としたもので、電気掃除機用の集塵袋内に堆積した塵埃による異臭を排気することがなく、常に快適に使用できる電気掃除機を提供することが出来る。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は本発明の第1の実施の形態における電気掃除機用の集塵袋の展開斜視図、図2は同電気掃除機用の集塵袋の収納ケースの斜視図、図3は同電気掃除機用の集塵袋の部分斜視図、図4は同電気掃除機用の集塵袋の断面図である。
図5は、同電気掃除機用の集塵袋を搭載した電気掃除機の全体斜視図、図6は同電気掃除機の掃除機本体の断面図、図7は、同電気掃除機の要部断面図である。
図1において、本実施の形態における電気掃除機用集塵袋10(以下“集塵袋10”と称す)は、塵埃吸引用の開口部11を有し紙材又は樹脂材からなる口芯12と、口芯12の裏面(掃除機本体13に装着した時に、吸引風の下流側になる面)に取着されると共に粒状又は粉状の脱臭剤14を収納する収納ケース15と、前面に塵埃吸引用の吸引口16を有し、紙や布などからなる濾材で袋状に形成された袋状体17から構成されている。また袋状体17は、収納ケース15の裏面に接着して取り付けられている。
また、図1、図3において、口芯12の前方には、遮蔽板18が配設されており、この遮蔽板18は、二つ折りで設けられており、折り返し線19を中心に摺動側遮蔽板20と、口芯12に遮蔽板18を固定する接着部21を両側に配置した固定側遮蔽板22からなっている。口芯12の上部に切り離し自在なつまみ部23が配置しており、つまみ部23の表面にて遮蔽板18の摺動側遮蔽板20の上部とが接着されている。この構成より、つまみ部23をちぎって引き上げることより、摺動側遮蔽板20が摺動し袋状体17に溜まった塵埃がこぼれないよう口芯12の開口部11を遮蔽させることとなる。
図1、図2において、収納ケース15は、開口部24を備えており、この開口部24には吸引風の流れと平行な内周面25が形成されている。内周面25には、収納ケース15の内部と開口部24を連通し、内部に収納された脱臭剤14が排出される排出口26が設けられている。また、収納ケース15の上端には、収納ケース15内に脱臭剤14を投入した後に閉じられる蓋27が設けられている(図は、蓋27を閉めた状態を示している)。
また、収納ケース15の内周面25で、排出口26には、運搬時、脱臭剤14の洩れを防止する為、覆部材28が着脱自在に接着固定されている。
図2、図4において、収納ケース15の内周面25後方には、収納ケース15の、開口部24の中心に向かって、突出部29が接着等により固着されている。
集塵袋10の組み立ての際には、言うまでもなく、口芯12の開口部11と、収納ケース15の開口部24及び袋状体17の吸引口16が連通するように、それぞれの位置を合致させて取着されている。
図5、図6において、掃除機本体13は、後部に走行用の後輪30が一対、前部に同じく走行用の前輪キャスター31がそれぞれ設けられている。掃除機本体13の前面には、後述の集塵室32に連通する吸気口33が設けられ、この吸気口33にホース34の一端に設けた接続パイプ35が接続され、ホース34の他端には、掃除機本体13を使用する際に操作する先端パイプ36が設けられている。さらに先端パイプ36は、延長管37を介して床用吸い込み具38に接続されている。
掃除機本体13の前方に配設された集塵室32には、集塵袋10が装着自在に収納されており、集塵室32の上部には集塵蓋39が開閉自在に設けられている。
集塵室32の後部に、吸引風を発生させる電動送風機40を収納する電動送風機室41が、背面に電動送風機室41と外部を連通し、電動送風機40からの排気風を排出する排気口42がそれぞれ配されている。43は、集塵室32と電動送風機室41とを仕切る隔壁で、集塵室32と電動送風機室41とを連通する格子状の開口44が設けられている。
掃除機本体13の前部に設けた吸気口33の後端に、ゴム、塩化ビニール、シリコーンなどの弾性材料からなり後方に円環状のリップ45を有するパッキン46が設けられている。
図7において、掃除機本体13への集塵袋10の装着は、まず集塵袋10の口芯12の下端を掃除機本体13の底部に設けた溝部47に挿入し、口芯12の上端を、掃除機本体13に、傾動自在に設けられたフック48に引っ掛けることにより完了する。また、集塵袋10を、掃除機本体13にセットした後、収納ケース15の内周面25で、排出口26に接着固定されている覆部材28を引き抜いてやれば、脱臭剤14が排出されることとなる。
なお口芯12が所定に位置に取り付けられている状態では、パッキン46のリップ45が口芯12の開口部11の周縁に圧接され、気密を保つようになっている。
以上のように構成された電気掃除機及び電気掃除機用集塵袋の動作、作用を説明する。
掃除機本体13の集塵室32に装着された集塵袋10の、覆部材28を、図7で示すように矢印方向に引き剥がす。次に掃除機本体13から導出した電源コード(図示せず)のプラグ(図示せず)を壁コンセント(図示せず)に差し込み、先端パイプ36に設けたスイッチ36aを操作すると、電動送風機40の運転が開始し、それによって発生した吸引力が、ホース34、延長管37を経て、床用吸い込み具38の底面に設けた吸い込み口(図示せず)に作用し、周囲の空気と共に、床面の塵埃が吸引される。
床用吸い込み具38の吸い込み口から流入した空気は吸引風となって、塵埃と共に、延長管37、ホース34、吸気口33をへて、口芯12の開口部11、収納ケース15の開口部24、袋状体17の吸引口16を通って、袋状体17内に流入し、そこで塵埃が捕集され、きれいになった空気が、電動送風機40を通って、排気口42から外部に排出される。
そして、塵埃を含んだ吸引風が、収納ケース15の開口部24を通過する際に、図7に示すように、排出口26を通して収納ケース15内にエゼクター効果による吸引力が作用し、内部に収納された粒状又は紛状の脱臭剤14が排出口26から排出され、その排出された脱臭剤14が塵埃と交じり合いながら、袋状体17内に入り奥側(電動送風機40側)から堆積していく。
以上のように、上記実施の形態によれば、掃除機本体13による塵埃吸引時の吸引風により、収納ケース15内の粒状又は粉状の脱臭剤14が排出口26から排出され、それが、吸引される塵埃と混合して袋状体17内に堆積することにより、塵埃と脱臭剤14の接触面積が極めて広く、しかも脱臭剤14が、集塵袋10が廃棄或いは、袋状体17が空にされるまで残っているので、脱臭効果が大きくしかも長時間持続できるので、常に快適に掃除を行うことができる。
さらに、掃除機本体13による塵埃吸引時の吸引風は、収納ケース15の内周面25後方に設けた突出部29に当たることより、収納ケース15に微振動を伝え叩くこととなり、脱臭剤14が、収納ケース15内に詰まることなく確実に脱臭剤14を排出させることが可能となり脱臭効果が向上する。
また、図2、図4において、収納ケース15の内周面25後方に設けた突出部29の端部49を略円弧状50とすることより、塵埃吸引時の吸引風と同時に侵入される塵埃は、略円弧状50の形状より塵埃引っ掛りが抑制され、塵埃詰まりがなくなる。
また、図3、図4において、収納ケース15の内周面25後方に設けた突出部29が複数個設けられている。
これによって、掃除機本体13による塵埃吸引時の吸引風は、収納ケース15の内周面25後方に設けた突出部29に確実に当たり、確実に収納ケース15に微振動を伝え叩く効果が向上する。その結果、安価な構成で、脱臭剤14が収納ケース15内に詰まることなく確実に収納ケース15内の脱臭剤14を排出させることができる。
さらに、図3、図4において、収納ケース15の内周面25後方に設けた突出部29をゴム等の弾性材料51で形成されている。
上記構成により、塵埃吸引時の吸引風と同時に侵入される塵埃が、突出部29に当たった時、突出部29は、塵埃吸引方向(電動送風機40側)に変形し、確実に塵埃が突出部29に引っ掛かることがなくなり、塵埃詰まりを防止する。
以上のように、本発明にかかる電気掃除機用の集塵袋は、塵埃と脱臭剤との接触面積及び接触時間が従来に比べ飛躍的に多くなることにより脱臭効果が著しく向上し、且つ、脱臭剤が詰まることも無く、使用勝手がよいもので、電気掃除機に限らず、臭気を発する生ゴミ処理機等各種機器の用途にも適用できる。
本発明の実施の形態1における電気掃除機用の集塵袋の分解斜視図 同、集塵袋の収納ケースの斜視図 同、集塵袋の一部欠載斜視図 同、集塵袋の断面図 同、集塵袋を搭載した電気掃除機の全体斜視図 同、電気掃除機の掃除機本体の断面図 同、電気掃除機の要部断面図 従来の集塵袋を搭載した掃除機本体の断面図
符号の説明
10 電気掃除機用集塵袋(集塵袋)
11 開口部
12 口芯
13 掃除機本体
14 脱臭剤
15 収納ケース
17 袋状体
25 内周面
29 突出部
49 端部
50 略円弧状
51 弾性材料

Claims (4)

  1. 塵埃吸引用の開口部を有すると共に掃除機本体内に装着される口芯と、前記口芯の開口部より吸引された塵埃を捕集する袋状体と、前記口芯の開口部に連通するとともに内部に粒状又は粉状の脱臭剤を収納した収納ケースとを備え、前記収納ケースの前記口芯の開口部と連通する内周面に突出部を設けた集塵袋。
  2. 突出部を、ゴム等の弾性材料で形成した請求項1に記載の集塵袋。
  3. 突出部の端部を、略円弧状とした請求項1または2に記載の集塵袋。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の集塵袋を用いた電気掃除機。
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