以下添付図面に従って本発明の好ましい実施の形態について詳説する。
図1は本発明が適用されたデジタルスチルカメラの正面外観図である。同図に示したように、デジタルスチルカメラ1の正面左上隅部には撮像部2が設けられ、該撮像部2を含むカメラの前面左側の部分は、撮影者が右手でカメラを把持し易いようにグリップ部4が形成されている。撮像部2は撮影レンズを有し、撮影レンズの後方には図示せぬCCD(撮像素子)が配置されている。撮影レンズの構成は図示されていないが、例えば、変倍群と補正群とから成るリヤフォーカス式ズームレンズが用いられる。また、カメラの正面右上隅部には補助発光部6が配設され、カメラの上面には電源スイッチ8及びシャッターボタン9が配置される。
図2には、図1のデジタルスチルカメラを背面側から見た様子が示されている。カメラの背面には単一の画像表示部(表示部)10が設けられる。この表示部10は、例えば、液晶ディスプレイ(LCD)で構成され、表示部10の前面には光透過性を有するタッチパネル12が配設される。
図3はデジタルスチルカメラ1の内部構成を示すブロック図である。デジタルスチルカメラ1は、主として、撮像部2、信号処理部14、内蔵メモリ(又は外部メモリ)16、出力用メモリ18、D/A変換器20、表示部10、タッチパネル12、及び中央処理装置(CPU)22等から成る。
撮像部2の撮影レンズを介してCCDの受光面に結像した被写体像は、CCDにおいて光電変換され、映像信号として順次読み出される。信号処理部14の詳細な構成は図示されていないが、信号処理部14は、周知の如く、CDSクランプ回路やゲイン調整回路等のアナログ処理回路、A/D変換器、並びに、輝度信号生成回路、色差信号生成回路、及びガンマ補正経路等のデジタル画像処理回路等を含む。
前記撮像部2から読み出された映像信号は、前記信号処理部14において適宜処理され、例えば、Exif(Exchangeable image file format)ファイル規定その他の所定の形式に従って内蔵メモリ16(例えば、カメラ内蔵のフラッシュメモリ)或いは着脱自在な外部メモリカード等の記録部に記録される。
また、撮影部2から読み出された映像信号や、内蔵メモリ(又は着脱自在な外部メモリ)16から読み出された映像信号は信号処理部14で処理された後、出力用メモリ18に出力される。そして、その映像信号はD/A変換器20を介して表示部10に導かれ、この表示部10に撮影画像が表示される。表示部10には、シャッターレリーズ操作によって撮影した静止画のみならず、シャッターレリーズ操作前の映像(動画、或いは間欠画)も表示が可能である。
尚、このデジタルスチルカメラ1は、公知の自動露出調整(AE)機能及びオートフォーカス(AF)機能を具備しており、撮影者がカメラを被写体に向けるだけで、最適な露出調整及びピント合わせが自動的に行われる。
CPU22は、カメラの各回路を統括・制御するもので、タッチパネル12からの入力信号に基づいてタッチパネル12の押圧位置(触れた位置)を判定するとともに、ズーミング、フォーカシング等の撮影を行うための撮像部2の制御、表示部10における表示制御、内蔵メモリ16への画像データの書き込み/読み出し制御等を行う。
図4には、撮影後の表示部10の画面の一例が示されている。撮影後のレックレビュー(REC.review)画面は、図4に示すように、画面右側に撮影された画像が表示され、画面左端に人物の顔を表したアイコン(以下、人物アイコンという。)30、30、順送りボタン34、逆送りボタン36等の操作ボタンが縦一列に並んで表示される。詳しい内容は後述するが、撮影者は撮影後に画面左端の人物アイコン30から被写体の顔を選択することにより、そのアイコンに登録されている人物の個人情報(人物ID)を当該画像の識別情報(被写体ID)の一つとして入力することができる。
図中画面左下の符号38で示した矢印アイコンは、モード終了ボタン(リターンボタン)であり、上述の識別情報の記録後に、該アイコンを押すことによって、被写体ID付加モードから脱して撮影画面に戻るようになっている。
図5には、上記の如く構成されたデジタルスチルカメラのシーケンスのフローチャートが示されている。電源スイッチ8がONされ、撮影モードがスタートすると、先ずシャッターボタン9が押されたか否かを判別する(ステップS101)。シャッターボタン9が押されるまで、ステップS101の処理が繰り返され、シャッターボタン9が押されたら撮影処理に移る(ステップS102)。撮影処理では、周知のAE・AF機能が働いて被写体像を取り込み、その画像信号を適宜処理して画像データを生成する。
次いで、被写体ID付加モードに設定されているか否かを判別し(ステップS104)、被写体ID付加モードが設定されていない場合は表示部10に撮影画像を表示して(ステップS106)、処理はステップS101に戻る。
被写体ID付加モードの設定方法については、種々の態様が考えられるが、例えば、撮影前に予めモード選択メニュー(不図示)等から被写体ID付加モードを選択しておいてもよいし、撮影処理(ステップS102)の後に、撮影画像とともにモード選択メニューを表示部10に表示して、モード設定の機会を提供してもよい。
ステップS104で被写体ID付加モードに設定されていると判断した場合、図4で説明したように、表示部10に撮影画像と被写体ID入力用のアイコン(この場合、人物アイコン30)とを同時に表示する(ステップS108)。
次いで、送りボタン(符号34、36)が押されたか否かを判別する(ステップS110)。順送りボタン34が押された場合には、表示部10の左端(操作ボタンの表示欄)に表示されている人物アイコン30を順送り処理して(ステップS112)、他の人物のアイコンに置き換え、ステップS110に戻る。また、ステップS110の判別において、逆送りボタン36が押された場合には、人物アイコン30を逆送り処理して(ステップS114)、他の人物アイコンに置き換え、ステップS110に戻る。
ステップS110で送りボタン(符号34、36)が押されていない場合、次いで、被写体IDアイコン(人物アイコン30)が選択されたか否かを判断する(ステップS116)。撮影者が所望の人物のアイコン表示を得て、その人物アイコン30を選択した場合には、当該人物アイコン30に登録された個人情報(人物ID)を画像データに付加して記録する(ステップS118)。例えば、Exifファイル規定に沿って記録する場合には、前記個人情報をアプリケーション・マーカーセグメント(APP1)に記録する。尚、アイコンの登録方法については後述する(図11乃至図15)。
他方、ステップS116で撮影者が被写体IDアイコンを選択しなかった場合には、ステップS118の処理を行わずに、処理はステップS120に進む。
ステップS118の処理後、又はステップS116で撮影者が被写体IDアイコンを選択しなかった場合は、続いてリターンボタン38が押されたか否かを判別する(ステップS120)。リターンボタン38が押されていなければ、処理はステップS110に戻り、上述のステップS110〜ステップS120の処理が繰り返され、リターンボタン38が押されたら、処理はステップS101に戻る。
これにより、撮影画像に含まれる人物の情報を識別情報として簡単に付加することができる。
また、アイコン操作によって画像に付加する識別情報の内容としては、上述のように人物の個人情報の他、画像の分類を示すジャンルでもよい。例えば、図6に示したように、レックレビュー画面の左端に、人物アイコン30とともにジャンルを表すアイコン(以下、ジャンルアイコンという。)40を表示し、人物の個人情報とジャンル情報の両方の情報を付加できるようにしてもよい。
具体的には、図5に示したステップS116で被写体IDアイコン(人物アイコン30)を選択し、その人物の情報を付加した後に、順送りボタン34又は逆送りボタン36を操作することにより、図6に示したように、人物アイコン30の下にジャンルアイコン40を表示させる。撮影者が、所望のジャンルアイコン40の表示を得てそのジャンルアイコン40を選択すると、アイコンに登録されているジャンル(図6に示すジャンルアイコンは「サッカー」)が当該画像の識別情報の一つとして入力され記録される。
かかる形態の操作の流れは図5に示したフローチャートと略同様であり、被写体IDの部分が人物IDであるか、ジャンルIDの違いに過ぎないので説明は省略する。
次に、レックレビュー画面に人物アイコンとジャンルアイコンの両方を同時に表示する他の形態を説明する。
図7には、撮影後の表示部10の他の表示例が示されている。同図中図4と共通の部分には同一の符号を付し、その説明は省略する。
撮影後の画面において、画面左端に人物アイコン30、30、30が縦一列に表示され、画面の上部にジャンルアイコン40、40、40が横一列に表示される。符号44、46はそれぞれジャンルアイコンの順送りボタン、逆送りボタンである。
図8は、図7に示した形態のデジタルスチルカメラの撮影シーケンスを示すフローチャートである。電源スイッチ8がONされ、撮影モードがスタートすると、先ずシャッターボタン9が押されたか否かを判別する(ステップS201)。シャッターボタン9が押されるまで、ステップS201の処理が繰り返され、シャッターボタン9が押されたら撮影処理に移る(ステップS202)。撮影処理では、AE・AF機能が働いて被写体像を取り込み、その画像信号を適宜処理して画像データを生成する。
次いで、被写体IDマルチ付加モードに設定されているか否かを判別する(ステップS204)。被写体IDマルチ付加モードが設定されていない場合は、次いで、被写体ID付加モードに設定されているか否かを判別する。被写体ID付加モードに設定されている場合には、図5で説明したステップS104〜S120の処理(被写体ID付加の処理)が実行され(ステップS208)、処理はステップS201に戻る。また、ステップS206において、被写体ID付加モードに設定されていない場合には、表示部10に撮影画像を表示して(ステップS210)、処理はステップS201に戻る。
尚、モード設定方法は、図5の説明でも述べたように、例えば、撮影前に予めモード選択メニュー等から希望するモードを選択しておいてもよいし、撮影処理(ステップS202)の後に、撮影画像とともにモード選択メニューを表示部10に表示するなどしてモード設定の機会を提供してもよい。
ステップS204において、被写体IDマルチ付加モードが設定されていると判断した場合は、図7のように表示部10に撮影画像と被写体IDアイコン(人物アイコン30及びジャンルアイコン40)とを同時に表示する(ステップS212)。
次いで、人物アイコン用の送りボタン(符号34、36)が押されたか否かを判別する(ステップS214)。順送りボタン34が押された場合には、表示部10の左端に表示されている人物アイコン30を順送り処理して(ステップS216)、他の人物のアイコンに置き換え、ステップS214に戻る。また、ステップS214の判別において、逆送りボタン36が押された場合には、人物アイコン30を逆送り処理して(ステップS218)、他のアイコンに置き換え、ステップS214に戻る。
ステップS214で送りボタン(符号34、36)が押されていない場合、次いで、ジャンルアイコン用の送りボタン(符号44、46)が押されたか否かを判別する(ステップS220)。順送りボタン44が押された場合には、表示部10の上部に表示されているジャンルアイコン40を順送り処理して(ステップS222)、他のアイコンに置き換え、ステップS214に戻る。また、ステップS220の判別において、逆送りボタン46が押された場合には、ジャンルアイコン40を逆送り処理して(ステップS224)、他のアイコンに置き換え、ステップS214に戻る。
ステップS220で送りボタン(符号44、46)が押されていない場合、次いで、被写体IDアイコン(人物アイコン30又はジャンルアイコン40)が選択されたか否かを判断する(ステップS226)。撮影者が所望のアイコン表示を得て、人物アイコン30又はジャンルアイコン40を選択した場合には、当該選択したアイコンに定義付けられた情報(人物ID又はジャンルID)を画像データに付加して記録する(ステップS228)。
他方、撮影者が何れの被写体IDアイコンを選択しない場合は、ステップS228の処理を行わずに、処理はステップS230に進む。
ステップS228の処理後、又はステップS226で撮影者が被写体IDアイコンを選択しない場合は、続いてリターンボタン38が押されたか否かを判別する(ステップS230)。リターンボタン38が押されていなければ、処理はステップS214に戻り、上述のステップS214〜S230の処理が繰り返され、リターンボタン38が押されたら、処理はステップS201に戻る。
これにより、撮影画像に対して、人物に関する情報及びジャンルに関する情報を識別情報として簡単に付加することができる。
また、画像に識別情報を付加する作業は、撮影直後に限らず、撮影後の画像再生時にも行うことが可能である。即ち、再生モードで画像を再生する場合に、図9のように画面左端にID登録ボタン50を表示して、再生時にこのID登録ボタン50が押された場合には、図4、図6、又は図7に示したような表示画面に切り替えて、後からでも被写体IDを追加、修正することができるようにする。
かかる場合のシーケンスを図10に示す。再生モードが選択され、再生モード処理がスタートすると、先ず、送りボタン(符号34、36)が押されたか否かを判別する(ステップS301)。順送りボタン34又は逆送りボタン36が押された場合には、押されたボタンに応じて記録画像のコマを順送り又は逆送り処理して(ステップS302)、再生するコマを変更し、ステップS301に戻る。
ステップS301で送りボタンが押されていないと判断した場合には、次いで、ID登録ボタン50が押されたか否かを判別する(ステップS304)。ID登録ボタン50が押されていなければ、処理はステップS301に戻り、表示部10に再生画像を表示し続ける。
ユーザによってID登録ボタン50が押されると、被写体ID追加モードに移行し、図4、図6、又は図7のような所定の表示形態で表示部10に再生画像と共に被写体IDアイコンを表示する(ステップS306)。次いで、何れかの被写体IDアイコンが選択されたか否かを判別する(ステップS308)。ユーザが所望のアイコン表示を得て、人物アイコン30又はジャンルアイコン40を選択した場合には、その選択したアイコンに定義付けられた情報(人物ID又はジャンルID)を画像データに付加して記録する(ステップS310)。
他方、ユーザが何れの被写体IDアイコンをも選択しない場合は、ステップS310の処理を行わずに、処理はステップS312に進む。
ステップS310の処理後、又はステップS308で撮影者が被写体IDアイコンを選択しない場合は、続いてリターンボタン38が押されたか否かを判別する(ステップS312)。リターンボタン38が押されていなければ、処理はステップS308に戻り、上述のステップS308〜S312の処理が繰り返され、リターンボタン38が押されたら、画面表示を図9のような表示に戻し、再生モードに復帰する(ステップS314)。その後、処理はステップS301に戻る。これにより、再生中の画像について識別情報を簡単に追加することができる。
次に、アイコンの登録方法について説明する。
初めての人物を撮影して、その人物についての個人情報(人物ID)を入力したい場合、撮影直後の画面でその登録を行うことができるように構成される。即ち、撮影後のレックレビュー画面(図4、図6、又は図7参照)で、順送りボタン34又は逆送りボタン36を操作してアイコンを送っていくと、図11に示すように登録アイコン52が表示される。
この登録アイコン52をタッチすると登録モードに移行し、図12のように画面上に四角形の枠(登録枠)54が表示される。この登録枠54はアイコン化する領域を示す枠であり、ユーザが登録しようとする人物の顔(例えば、画面右の少年)を画面上でタッチすると、その人物の顔の部分に登録枠54が移動して選択された人物を確認できるようになっている。
このとき、順送りボタン34及び逆送りボタン36はそれぞれ、拡大ボタン及び縮小ボタンとしての役割を果たすようにボタン機能が変更され、これらのボタンを操作することで、登録枠54の拡大/縮小、又は画面の拡大/縮小が可能となる。従って、これらのボタンを必要に応じて操作することで、最適なサイズでアイコン用の画像を選択することができる。
こうして、アイコン化する画像が決定すると、登録枠54内の画像が自動的にアイコンサイズにリサイズされ、図12の画面左端のアイコン登録のプレビューエリア56にプレビュー画像として表示される。ここで、登録ボタン53を押すとアイコンの登録が行われる。
登録したアイコンの人物に関する個人情報は、図13に示したようにペン58等による手書き入力によって、名前、続柄、生年月日、電話番号、勤務先等の必要項目を直接入力してもよいし、画面上に文字キーを表示する等してキー入力してもよい。その他、デジタルスチルカメラを図示せぬパーソナルコンピュータ等と接続して、コンピュータを介して必要な情報をデジタルスチルカメラ側に入力する形態も可能である。
図14は、撮影時に上述の登録処理を行う場合のメインシーケンスのフローチャートである。図14中、図5に示したフローチャートと共通する部分には同一のステップ番号を付し、その説明は省略する。
図14のフローチャートでは、ステップS116で被写体IDアイコンが押されたことを検出した場合、更に、この時選択されたアイコンが登録アイコン52であるか否かを判別する処理(ステップS117)が追加され、登録アイコン52が押された場合には、ID登録モードに移行する(ステップS119)点が図5と異なる。ID登録モードの処理については後述するが(図15)、このID登録モードの処理(ステップS119)後はステップS120に進み、以降の処理は図5で説明した通りである。
また、S116で選択されたアイコンが登録アイコン52でなく、他の人物アイコン等である場合にはステップS180において、各アイコンに応じた情報が画像に付加され記録される点、及びその後の処理は図5のフローチャートと同様である。
図15には、ID登録モードの登録シーケンスのサブルーチンが示されている。図14のステップS117において、登録アイコン52が押されたことが検出され、図15のID登録モードの処理がスタートすると、先ず、表示部10の画面上に図12の如く登録枠54を表示する(ステップS401)。そして、その登録枠54内の画像を画面左端のプレビューエリア56に表示する(ステップS402)。
次いで、拡大・縮小ボタン(符号34、36)が押されたか否かを判別し(ステップS404)、拡大ボタン(図12の符号34)が押された場合は、登録枠54の拡大処理、又は画面の拡大処理を行って(ステップS406)、ステップS404に戻る。他方、縮小ボタン(図12の符号36)が押された場合は、登録枠54の縮小処理、又は画面の縮小処理を行って(ステップS408)、ステップS404に戻る。
ステップS404で拡大・縮小ボタンが押されていない場合、次いで、登録ボタン(図12の符号53)が押されたか否かを判別する(ステップS410)。ユーザが所望のアイコン化画像を得て登録ボタン53を押すと、登録確認の画面が表示される(ステップS412)。図には示されていないが、この確認用の画面には、OKボタンとキャンセルボタンが表示され、ユーザによって最終的な登録の可否の確認指示が入力される(ステップS414)。
ここで、キャンセルボタンが押されれば、アイコンの登録を中止して処理はステップS416に移る。他方、ステップS414でOKボタンが押されると、新規アイコンが登録され、続いて、画像に付加する個人情報(画像付加情報)を入力するか否かを問うボタンが表示される(ステップS418)。画像付加情報を入力しないことを選択した場合には、登録モードを終了して(ステップS424)、図14のメインルーチンに戻る。尚、この場合でも、後で(再生時に)画像付加情報を登録することが可能である。
ステップS418で画像付加情報を入力することを選択した場合には、例えば、図13に示したような情報入力画面が表示され、ユーザによる情報入力を受け付ける(ステップS420)。ユーザがペン58やキーボード等の入力手段を介して種々の情報を入力した後、入力の確認を行い(ステップS422)、入力NG(入力未了)の場合はステップS420に戻り、情報の再入力を受け付ける。
ステップS420の情報入力作業が終了し、入力OKである旨を確認したら、これら情報の登録を行い、登録モードを終了する(ステップS424)。
また、上述のステップS410において、ユーザが登録ボタン53を押していない場合は、次いでリターンボタン38が押されたか否かを判別し(ステップS416)、リターンボタン38が押されていなければ、処理はステップS404に戻り、リターンボタン38が押された場合には、登録モードを終了して(ステップS424)図14のメインルーチンに戻る。このようにして、撮影画像から新たなアイコンを作成することができる。
また、既に登録してあるアイコンの顔を変更(入れ換え)したり、既登録のアイコンやその個人情報を消去することも可能である。例えば、製品販売時には、図16の符号60、61で示したように人物アイコンの部分に、所有者、家族1 など線画だけの空の顔(シルエット)イメージのアイコンだけが登録されており、ユーザがそのシルエットアイコンを順次人物の顔に入れ換えてアイコン登録していくことにより、自分専用のデジタルスチルカメラにカスタマイズすることができる。以下、かかる形態の具体例を説明する。
図16に示した画面状態で、順送りボタン34又は逆送りボタン36を押していくと、アイコン(符号60、61)が送り処理され、図17に示したような登録ボタン62とアイコン変更ボタン64とが現れる。ここで、ユーザがアイコン変更ボタン64を押すと、アイコンの変更モードに移行して図18のような表示に変わる。
次いで、図18の画面で順送りボタン34や逆送りボタン36を操作して、変更すべきアイコンを順送りボタン34と逆送りボタン36の間のエリアに表示させる。図18では、家族1 のシルエットアイコン61を表示させた例が示されている。
この状態でアイコン選択ボタン66をタッチすると、図19に示したように登録枠54が表示されるとともに、登録枠54内の画像がプレビューエリア56に表示される。登録枠54の移動並びに拡縮の操作方法については、図12で説明した通りである。そして、登録ボタン53が押されると、家族1 のシルエットアイコン61に代えて登録枠54内の画像が新たなアイコンとして登録される。
尚、こうしてアイコンの画像が変更されても、個人情報の内容そのものは消失する(入れ替わる)ことはない。従って、既登録の人物の実際の容貌が変わったこと等を理由にアイコンの顔の画像を入れ替えても、同一人物の情報はそのまま利用可能である。
また、後から画像付加情報を入力した場合は、そのデジタルスチルカメラに保存されている画像のうち、当該アイコンによって識別情報が入力されている画像については、全て情報が自動的に更新される。
上述の変更モードのシーケンスのフローチャートを図20に示す。変更モードがスタートすると、図18のように表示部10に撮影画像とともに、被写体IDアイコン(図18で符号61)、及びアイコン選択ボタン66を表示する(ステップS501)。次いで、送りボタン(符号34、36)が押されたか否かを判別する(ステップS502)。順送りボタン34が押された場合には、アイコンを順送り処理して(ステップS504)、他のアイコンに置き換えステップS502に戻る。また、逆送りボタン36が押された場合には、アイコンを逆送り処理して(ステップS506)、他のアイコンに置き換えステップS506に戻る。
ステップS506で送りボタン(符号34、36)が押されていない場合、次いで、アイコン選択ボタン66が押されたか否かを判別する(ステップS508)。アイコン選択ボタン66が押されていなければ処理はステップS502に戻り、アイコン選択ボタン66が押されると、図19のように画面に登録枠54を表示する(ステップS510)。そして、その登録枠54内の画像を画面左端のプレビューエリア56に表示する(ステップS512)。
次いで、拡大・縮小ボタン(図19の符号34、36)が押されたか否かを判別し(ステップS514)、拡大ボタン(図19の符号34)が押された場合は、登録枠54の拡大処理、又は画面の拡大処理を行った後(ステップS516)、ステップS514に戻る。他方、縮小ボタン(図19の符号36)が押された場合は、登録枠54の縮小処理、又は画面の縮小処理を行ってから(ステップS518)、ステップS514に戻る。
ステップS514で拡大・縮小ボタンが押されていない場合、次いで、登録ボタン(図19の符号53)が押されたか否かを判別する(ステップS520)。ユーザが所望のアイコン化画像を得て登録ボタン53を押すと、登録確認の画面が表示される(ステップS522)。この確認用画面には、OKボタンとキャンセルボタンが表示され(不図示)、ユーザは最終的な登録の可否を入力するようになっている(ステップS524)。
ここで、キャンセルボタンが押されれば、アイコンの変更登録を中止して処理はステップS526に移る。他方、ステップS524でOKボタンが押されると、旧アイコンに代えて登録枠54で指定したアイコンが新たに登録される。続いて、画像に付加する個人情報(画像付加情報)を入力するか否かを問うボタンが表示される(ステップS528)。画像付加情報を入力しないことを選択した場合には、変更モードを終了する(ステップS534)が、この場合でも、後で(再生時に)画像付加情報を登録することが可能である。
ステップS528で画像付加情報を入力することを選択した場合には、例えば、図13に示したような情報入力画面が表示され、ユーザによる情報入力を受け付ける(ステップS530)。ユーザがペン58やキーボード等の入力手段を介して種々の情報を入力した後、入力の確認を行い(ステップS532)、入力NG(入力未了)の場合はステップS530に戻り、情報の再入力を受け付ける。
ステップS530の情報入力作業が終了し、入力OKである旨を確認したら、これら情報の登録を行い、変更モードを終了する(ステップS534)。
また、上述のステップS520において、ユーザが登録ボタン53を押していない場合は、次いでリターンボタン38が押されたか否かを判別し(ステップS526)、リターンボタン38が押されていなければ、処理はステップS512に戻り、リターンボタン38が押された場合には、変更モードを終了する(ステップS534)。
次に、アイコンの消去(登録抹消)方法について述べる。アイコンの消去は再生時に限り行うことができるように構成される。即ち、再生時に図4又は図16の画面から送りボタン(符号34、36)を操作し、アイコンを送り処理すると消去ボタン(不図示)が現れる。この消去ボタンを押すと、図21に示したような消去メニューが表示される。順送りボタン34や逆送りボタン36を押して、消去しようとするアイコンの消去メニューを表示させる。かかる消去メニューの画面で消去ボタン68を押すと、図22に示すように、アイコンだけを消去するか、個人情報を含む全ての情報を消去するかを問うメッセージと共に消去項目選択のアイコン70、71が表示される。
アイコンだけを消去する旨のアイコン70が選択されると、図23のような確認のためのダイアログ72が現れる。この表示に従って消去ボタン68を押すとアイコンが消去される。この場合、アイコンの人物画像だけが消去され、図18に示したような購入時の線画(シルエット)のアイコンに戻るが、アイコンに関連付けられている個人情報自体は保存されている。
他方、図22の画面において、全情報を消去する旨のアイコン71が選択されると、図24のような確認のためのダイアログ73が現れる。この表示に従って消去ボタン68を押すとアイコン及びアイコンに関連付けられている個人情報を含む全ての情報が消去される。そして、図18に示したような購入時の線画(シルエット)のアイコンに戻る。
上述の消去モードのシーケンスのフローチャートを図25に示す。消去モードがスタートすると、図21で説明したように表示部10にアイコンに付随する情報と消去ボタン68とを表示する(ステップS601)。次いで、送りボタン(符号34、36)が押されたか否かを判別する(ステップS602)。順送りボタン34が押された場合には、アイコンを順送り処理して(ステップS604)、他のアイコンに置き換えステップS601に戻る。また、逆送りボタン36が押された場合には、アイコンを逆送り処理して(ステップS606)、他のアイコンに置き換えステップS601に戻る。
ステップS601で送りボタン(符号34、36)が押されていない場合、次いで、消去ボタン68が押されたか否かを判別する(ステップS608)。消去ボタン68が押されていなければ処理はステップS626に飛び、リターンボタン38の押圧判別を行う(ステップS626)。リターンボタン38が押されなければ処理はステップS601に戻り、リターンボタン38が押された場合には消去モードを終了する(ステップS628)。
一方、ステップS608において消去ボタン68が押されると、図22で説明したように、消去項目選択のアイコン70、71を表示して(ステップS610)、アイコンだけの消去を行うか、全情報の消去を行うかの選択を受け付ける。そして、ユーザがどちらの消去項目を選択したかを判別する(ステップS612)。
ユーザがアイコンのみを消去する旨を選択すると、図23で説明した確認表示を行い(ステップS614)、消去を実行するか、消去作業を中止するかの最終確認の入力を受け付ける。
次いで、ユーザが消去/キャンセルのどちらを指示したかを判別し(ステップS616)、ユーザが消去実行を指示する入力をした場合に、アイコンのみの消去を実行し(ステップS618)、処理はステップS626に進む。他方、ステップS616でユーザからキャンセルが指示された時は、消去を中止してステップS626に進む。
また、上記ステップS612において、ユーザが全情報を消去する旨を選択すると、図24で説明した確認表示を行い(ステップS620)、消去を実行するか、消去作業を中止するかの最終確認の入力を受け付ける。
次いで、ユーザが消去/キャンセルのどちらを指示したかを判別し(ステップS622)、ユーザが消去実行を指示する入力をした場合に、アイコン及びアイコンに付随する全ての項目の情報を消去して(ステップS624)、ステップS626に進む。他方、ステップS622でユーザからキャンセルが指示された時は、消去作業を中止してステップS626に進む。
ステップS626では、リターンボタン38が押されたか否かを判別し、リターンボタン38が押されていなければステップS601の処理に戻り、リターンボタン38が押された場合は消去モードを終了する(ステップS628)。
以上述べたように、本実施の形態にかかるデジタルスチルカメラによれば、撮影画像から人物のアイコンを作成するとともに、そのアイコンに当該人物の情報を登録できるようにしたので、アイコンを選択するという簡易な操作によって画像に識別情報を簡単に付加することができる。
また、上実施の形態では、シャッターボタン9によって撮影(レリーズ)の指示を行う場合を述べたが、アイコンのタッチをシャッタートリガーとして利用することも可能である。例えば、撮影時(動画表示中)に図4又は図7のように人物アイコン30を表示させ、画面に表示された人物アイコン30をタッチすることにより、画像の記録を行うと同時に、この画像にアイコンの情報が付加されるように構成してもよい。
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。
図26には、本発明の第2の実施の形態に係るデジタルスチルカメラの外観的構成が示され、図27にはその内部構成が示されている。本第2の実施の形態中、図1乃至図25で述べた実施の形態(第1の実施の形態)と同一又は類似の部分には同一の符号を付し、その説明は省略する。
図26に示したデジタルスチルカメラは、個人情報(画像付加情報)の入力手段としてカード読取部74が追加されている点で図1のデジタルスチルカメラと相違する。
このデジタルスチルカメラ1の右側面にはカード読取部74が形成されており、カメラに内蔵されたCPU22によってカード読取部74からの情報取得制御が行われる。
IDカード76(記録媒体)の記録部77には、例えば、その人物の顔を表す画像情報、名前、続柄、生年月日、電話番号、勤務先又は学校名等の情報が予め記録されており、IDカード76をデジタルスチルカメラ1のカード読取部74の溝に通すと、IDカード76の情報が読み取られ、記録部77に記録されている情報がデジタルスチルカメラ1内に取り込まれる。
IDカード76の形態は、特に限定するものではなく、磁気カードでもよいしICカードでもよい。また、読取方式も、磁気的、光学的、及び電磁的等何れの方式でもよい。尚、IDカード76に記録した情報のうち、特定の項目の情報についてカードの所有者がプロテクトをかけることによって、撮影画像に取り込まれる情報を選択的に制限できるようにすることが好ましい。
次に、IDカードによる情報の登録方法について説明する。
図28に示したように、撮影後又は再生時に順送りボタン34又は逆送りボタン36を操作してアイコンを送っていくと、IDカード登録ボタン80が表示される。この画面でIDカード登録ボタン80をタッチすると、IDカード登録モードに移行する。
図29は、IDカード登録モードのシーケンスのフローチャートである。IDカード登録モードがスタートすると、先ず、カード読取部74にIDカード76を挿入することを促すメッセージを表示部10の画面上に表示するなどしてユーザに対してIDカード76の挿入を指示する(ステップS701)。
この指示に従って、ユーザがIDカード76をカード読取部74の溝に通すと、IDカード76の情報の読み取りが行われる(ステップS702)。次いで、IDカード76の情報が読み込まれたた否かを判別し(ステップS704)、IDカード未挿入、又はIDカード読取エラー等の如くIDカード76の情報が読み込まれていない場合、処理は後述のステップS712に飛ぶ。
他方ステップS704でIDカード76を正しく読み込んだ場合には、その取得情報を表示部10に表示する(ステップS706)。このとき、画面上には取得情報の登録の可否を確認するOKボタンとキャンセルボタンとが表示され、ユーザによる確認の入力を受け付ける。尚、このとき、読み取った被写体情報のうち、アイコンの絵となるその人の顔の画像を表示部10の左上のエリア10A等に表示してもよい。
次いで、ユーザによる確認の指示を判別する(ステップS708)。ここで、OKボタンが押されたら、IDカード76から読み込んだ情報の登録を実行し(ステップS710)、他方、キャンセルボタンが押されれば、IDカード76から読み込んだ情報の登録を中止する。その後、処理はステップS712に進み、リターンボタン38が押された否かを判別する。リターンボタン38が押されていなければ、処理はステップS701に戻り、リターンボタン38が押されたらIDカード登録モードを終了する。
このようにIDカード76による情報入力を行うことによって、アイコン登録の際にアイコン用の画像を抽出したり、各種情報を入力したりという操作が一切不要となり、一層簡単に情報登録を行うことができる。
上述した第2の実施の形態では、登録すべき情報をIDカード76から読み込む場合を説明したが、情報の取得方法はこれに限らず、他の情報記録媒体を用いてもよい。
また、電磁的或いは光学的な作用によって離れた場所に情報を発信したり、離れた場所から情報を受信する通信手段を利用して、登録すべき情報を取得する形態も考えられる。
図30及び図31には、通信手段を利用して画像付加情報を被写体から直接受け取ることを可能にした形態(本発明の第3の実施の形態)が示されている。本第3の実施の形態中、既述の第1の実施の形態、及び第2の実施の形態と同一又は類似の部分には同一の符号を付し、その説明は省略する。
図30に示したデジタルスチルカメラ1は、カメラの前面に情報の取得手段としてカード読取部(通信部)82が追加されている点で図1のデジタルスチルカメラと相違する。このカード読取部82は、図31に示したIDカード84の情報交信部85と通信して、そのIDカード84に記録された情報を読み取るものである。尚、通信方式は、光学的でも電磁的でもよいが、光学的通信方式を採用した場合には被写体撮影時にIDカードが写ることになるので、電磁的通信方式を採用することが望ましい。
このデジタルスチルカメラ1の内部構成は、図27で説明したカード読取部74を通信部82で置換した点を除いて図27の構成と同様である。
図31に示したように、IDカード84を身に付けた被写体86にカメラを向け、シャッターボタン9を押すと、撮影が行われるとともに、通信部82を介して被写体86のIDカード84と交信して、IDカード84から被写体情報を読み取る。そして、読み取った被写体情報は、撮影画像に自動的に取り込まれ、被写体IDとして登録される。このとき読み取った被写体情報のうち、アイコンの絵となるその人物の顔の画像が画像表示部10の左上のエリア10Aに確認用の画像として表示(点滅表示)される。このように、画像表示部10の一部のエリア10Aに確認用画像を表示することによって被写体86の人物に間違いが無いかどうかをチェックすることができる。
また、撮影の対象としていない他の人物が同様のIDカード84を身につけている場合、カメラの向いた方向にいる全ての人の情報がデジタルスチルカメラ1に取り込まれ、撮影画像とともに記録されてしまうという事態も考えられるので、かかる不都合を回避すべく、このカメラで撮影しようとする人物(被写体)については、予めカメラにその人物を特定する情報を一度登録しておき、登録してある人物以外のIDカード84の情報は取り込まないように構成することが好ましい。
このように、撮影しようとする人物を事前にカメラに登録することによって、無関係な人の情報を取り込むことを防止するとともに、個人情報を第三者に盗まれることを防止する。
上述の如く通信によってIDカード84の情報を取り込む形態を採用すれば、一層簡単に画像付加情報をカメラに入力することができ、撮影と同時に被写体86の個人情報を自動的に画像に付加することが可能となる。
次に、上記第1乃至第3の実施の形態で説明したデジタルスチルカメラで記録した画像の検索手段の一例を説明する。
上記第1乃至第3の実施の形態の説明では、主として、画像に識別情報を付加する場合を述べたが、付加した識別情報を活用して画像を検索する機能をデジタルスチルカメラに備えることが好ましい。
図32には、検索画面の一例が示されている。画像検索モードが選択されると、例えば図32のような検索画面が表示される。画面左端に検索条件入力用のアイコンが表示され、ユーザは、順送りボタン34や逆送りボタン36を操作することによって、人物、ジャンル、年月日等のアイコンを適宜選択し、それらをアンド(&)やオア(or)の連結子で結んで所望の検索条件を入力していく。
画面上部の検索条件表示欄10Bに表示された現在の検索条件は、送りボタン(符号88、89)によって、画面の左右方向にスクロールさせることができる。
画面左端のアイコンで検索条件を入力していくと、順次その条件に適合した画像のインデックス(縮小画)がインデックス表示部10Cに表示される。インデックス表示部10Cに配列表示されたインデックス画像は、拡大表示ボタン90で拡大表示させることができるとともに、送りボタン(符号91、92)によって画面左側又は右側にスクロールさせることができる。
このように、検索条件の入力について、識別情報の入力と同様のアイコン形式を採用したことにより検索条件を容易に入力できる。また、画像に付加した情報を活用することで、複数コマ分の画像データの中から検索条件に合った画像を簡単に選別することができ、早期検索が可能となる。
〔付記〕
また、本明細書は、大量に記録保存した画像データのなかから所望の画像を容易に検索できるように、撮影画像にキーワード等の識別情報を付加する機能を具備したデジタルスチルカメラの分野おいて、撮影画像に対して後の整理・検索に役立つ具体的な識別情報を簡単に付加することができるデジタルスチルカメラを提供することを目的として、以下の発明(1)〜(6)をも開示する。
すなわち、発明(1)は、撮影レンズ及び撮像素子を介して得られる被写体像を示す画像データを記録部に記録するデジタルスチルカメラにおいて、撮影した画像を表示する表示部と、表示部の前面に配設されたタッチパネルと、前記表示部の画面上にアイコンを表示し、タッチパネルを介してアイコンを選択することによって、そのアイコンに関連付けられている情報の入力を行う入力手段と、前記入力手段から入力した情報を画像データに付加して前記記録部に記録する情報付加手段と、を備えたことを特徴とするデジタルスチルカメラを提供する。
発明(2)は、発明(1)のデジタルスチルカメラにおいて、さらに、撮影された画像からアイコンを作成するアイコン作成手段と、前記アイコン作成手段で作成したアイコンに関連付ける情報を登録する情報登録手段と、を備えたことを特徴とするデジタルスチルカメラを提供する。
発明(3)は、発明(1)のデジタルスチルカメラにおいて、さらに、前記タッチパネルを介してアイコンが選択されることによって、被写体像の画像データが記録部に記録されるとともに、そのアイコンに関連づけられている情報が自動的に付加されることを特徴とするデジタルスチルカメラを提供する。
発明(4)は、発明(1)のデジタルスチルカメラにおいて、さらに、記録媒体に記録されている情報を読み取る読取手段と、前記読取手段から読み取った情報に基づいてアイコンを作成するアイコン作成手段、及び前記読取手段から読み取った情報に基づいてアイコンに関連付ける情報を登録する情報登録手段のうち少なくとも一方の手段を備えたことを特徴とするデジタルスチルカメラを提供する。
発明(5)は、発明(4)のデジタルスチルカメラにおいて、さらに、前記読取手段は、記録媒体と非接触で通信する通信部を有していることを特徴とするデジタルスチルカメラを提供する。
発明(6)は、発明(1)のデジタルスチルカメラにおいて、さらに、前記記録部に複数コマ分の画像記録が可能な記憶手段を有し、前記入力手段のアイコンを利用して検索条件を入力する検索条件入力手段と、前記記憶手段に格納された複数コマ部分の画像データのうちから、前記検索条件に適合する画像データを、前記情報記録手段で記録した情報に基づいて検索する画像検索手段と、を備えたことを特徴とするデジタルスチルカメラを提供する。
上記の発明(1)によれば、デジタルスチルカメラで撮影した画像は表示部に表示されるとともに、この画面上に情報入力用のアイコンが表示される。表示部の前面はタッチパネルが設けられており、ユーザは所望のアイコンを選んでそのアイコンをタッチすることで、そのアイコンに定義付けられた情報が識別情報として画像に付加される。このように、情報の入力手段にアイコン形式を採用したので、画像に識別情報を簡単に付加することができる。
また、撮影した画像からアイコンを作ることも可能であり、撮影後にアイコン作成手段で新規にアイコンを作り、登録することができる。この場合、新規に作成したアイコンに新しく情報を定義付けしてもよいし、既に登録されているアイコンの画像だけを入れ換え、情報そのものは変更しないようにしてもよい。
更に、タッチパネルからのアイコンの選択をシャッタートリガーとして兼用し、アイコンをタッチすることにより撮影(被写体像の記録)を行うとともに、その撮影画像に、当該アイコンの情報を付加するようにしてもよい。これにより、情報の入力操作を一層簡略化できる。
また、発明(1)の他の態様によれば、上記構成のデジタルスチルカメラにおいて更に、記録媒体に記録されている情報を読み取る読取手段と、前記読取手段から読み取った情報に基づいてアイコンを作成するアイコン作成手段、及び前記読取手段から読み取った情報に基づいてアイコンに関連付ける情報を登録する情報登録手段のうち少なくとも一方の手段を備えたことを特徴としている。
即ち、IDカード等の記録媒体に記録された情報を読取手段で読み取り、読み取った情報に基づいてアイコンを作成したり、アイコンに関連付ける情報を登録することができる。
読取手段の具体的形態としては、例えば、カードの情報を接触式、或いは非接触式で読み取るカード読取手段でもよいし、記録媒体と電磁的或いは光学的等の作用によって非接触で通信する通信部を有した読取手段でもよい。
更に、発明(1)の他の態様によれば、前記記録部に複数コマ分の画像記録が可能な記憶手段を有し、前記入力手段のアイコンを利用して検索条件を入力する検索条件入力手段と、前記記憶手段に格納された複数コマ部分の画像データのうちから、前記検索条件に適合する画像データを前記情報記録手段で記録した情報に基づいて検索する画像検索手段と、を備えたことを特徴としている。
こうして画像に付加した情報を活用することによって、大量に蓄積された画像データの中から検索条件に合った画像を簡単に選別することができ、早期検索が可能となる。
[発明(1)乃至(6)の効果]
以上説明したように本発明のデジタルスチルカメラによれば、表示部の画面に表示されるアイコンを選択するだけでアイコンに関連付けられている情報を画像とともに記録するようにしたので、簡易な操作によって画像内容を識別する必要な情報を付加することができる。また、こうして付加した情報を活用することで、撮影後に蓄積される画像の整理が容易となり、画像検索も容易となる。
1…デジタルスチルカメラ,2…撮像部,8…電源スイッチ,9…シャッターボタン,10…表示部,10B…検索条件表示欄,12…タッチパネル,16…内蔵メモリ(記録部),22…中央処理装置(CPU),30…人物アイコン,40…ジャンルアイコン,54…登録枠,74…カード読取部,76、84…IDカード(記録媒体),82…通信部(カード読取部)