JP2007158784A - 三次元音響再生装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】音響効果に優れ臨場感を損なわず、かつ大面積振動により大音響の再生も効果的に行うことができる、ハニカムタイプの平面スピーカを用いた三次元音響再生装置を提供する。
【解決手段】マルチチャンネル音声信号を、音像定位処理を行って2チャンネル音声信号へ変換する変換処理装置と、変換処理装置により得られた音声信号により音声を発する、ハニカム構造の振動板を有する2台のスピーカと、を有する三次元音響再生装置。
【選択図】図2
【解決手段】マルチチャンネル音声信号を、音像定位処理を行って2チャンネル音声信号へ変換する変換処理装置と、変換処理装置により得られた音声信号により音声を発する、ハニカム構造の振動板を有する2台のスピーカと、を有する三次元音響再生装置。
【選択図】図2
Description
本発明は、マルチチャンネル音声信号を2チャンネル音声信号へ変換して三次元音響を再現する際に、臨場感を損なわず、かつ、大音響も効果的に再現することができる三次元音響再生装置に関する。
従来、三次元の音響空間を実現するのには、多数台のスピーカを所定の位置に配置し、個々のスピーカからそれぞれ独自に音声を発生させるマルチチャンネル音響による音響再生装置を用いて三次元音響を再現していた。例えば、図8に示すような5.1チャンネルの音響再生装置においては、各スピーカの位置に対応したマイクで集音、記録した音響記録を、それぞれ忠実に対応するスピーカ、FL(左前スピーカ)、C(中央スピーカ)、FR(右前スピーカ)、SW(副低音スピーカ)、SL(左側面/後方スピーカ)、SR(右側面/後方スピーカ)を用いて再現するものであり、聴取者の周囲を取り囲むようにスピーカが配置され、例えば、音源41を移動させながら効果的に音響効果を生じるようにすることができ、臨場感に溢れ、大音響で迫力のある音声を楽しむことができる。
ところが、この場合には、多くのスピーカを設置しなければならないし、それらのスピーカは聴取者の周囲に配置するため、そのためのスペースも確保しなければならず、個人で音響再生するには不具合が出る場合が多かった。
そこで、最近では、マルチチャンネル音源のサラウンド効果を保持するようにして、2チャンネルの音源へと変換する音響変換処理により、前面2台のスピーカのみを用いても聴取者の周囲に音源があるように感じさせることができる技術(例えば、特許文献1〜2参照)や、さらに音声が移動するような三次元音響効果を得られる技術が開発されている(例えば、特許文献3参照)。
特開平9−252499号公報
特開平11−113098号公報
特開2004−56168号公報
現在、音楽等の音声を“三次元サラウンドソリューション”と称して、臨場感あふれる音響を生み出す高度音響システムの開発が進んでおり、この試みは、上記のように、主に、2台のスピーカシステムとマルチチャンネル音源から2チャンネル音源への音響変換処理により実現されている。
しかしながら、2台のスピーカを用いた場合には、音源発生のスポットが小さく、臨場感が不足してしまう。また、大音響を再現する場合には、変換処理システムの効果が不十分であった。
本発明は、従来のこのような問題点に鑑みてなされたものであり、スピーカとして、音響効果に優れ臨場感を損なわず、かつ大面積振動により大音響の再生も効果的に行うことができる、スピーカを用いた三次元音響再生装置を提供することを目的とする。
本発明の三次元音響再生装置は、ハニカム構造の振動板で構成されるスピーカを有することを特徴とするものであり、より具体的には、マルチチャンネル音声信号を、音像定位処理を行って2チャンネル音声信号へ変換する変換処理装置と、変換処理装置により得られた音声信号により音声を発する、ハニカム構造の振動板を有する複数台のスピーカと、を有することを特徴とするものである。
本発明の三次元音響再生装置によれば、マルチチャンネル音声信号を2チャンネル音声信号に変換して三次元音響を再生することができ、省スペース化を図ることができるものである。さらに、本発明の三次元音響再生装置は、臨場感を損なわずに、かつ、大面積振動により、大音響も効果的に再現することができ、優れた音響効果を発することができる。
以下、本発明の三次元音響再生装置を図面を参照しながら詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の三次元音響再生装置の斜視図であり、図2は、図1の三次元音響再生装置の正面カバーを外し、内部構成を示した正面図である。なお、図2においてスピーカは一部切り欠いた図とし、内部のハニカム構造が見えるようにした。
図1は、本発明の三次元音響再生装置の斜視図であり、図2は、図1の三次元音響再生装置の正面カバーを外し、内部構成を示した正面図である。なお、図2においてスピーカは一部切り欠いた図とし、内部のハニカム構造が見えるようにした。
図1及び図2に示したように、本発明の三次元音響再生装置1は、マルチチャンネル音声信号を、音像定位処理を行って2チャンネル音声信号へ変換する変換処理手段2と、この変換処理手段2により得られた音声信号により音声を発する、ハニカム構造の振動板を有するスピーカ3を2台設けて構成されており、この変換処理手段2とスピーカ3とは、一つの平面パネルに一体化されて設けられている。
本発明に用いる変換処理手段2は、マルチチャンネル音声信号を、音像定位処理を行って2チャンネル音声信号へ変換する機能を有するものであれば何ら限定されず、公知の前面2台のスピーカでマルチチャンネル音源を再生する変換処理を行うものを用いることができる。例えば、本発明の変換処理手段2においては、マルチチャンネル音源の各スピーカに対応する音響記録の必要な音声信号に対して、音像定位処理を行い、処理された音声信号を2チャンネルの音声信号となるように混成処理し、これを音声信号としてスピーカ3へ伝える。
また、この音像定位処理の際に、その音像が移動するように聴取することができる移動情報を加え、同様に混成処理して2チャンネルの音声信号を得ることができ、さらに、これに三次元モード情報、聴取環境情報、入力音源情報等の制御情報を加え、スピーカ外音場拡大処理を施せば、音源の三次元化、すなわち、全周並びに上下からの効果的な仮想音響の発生を実現することができる。
本発明に用いるスピーカ3は、ハニカム構造の振動板4と、この振動板4を振動させる励振器5と、からなるものであり、この励振器5には、変換処理手段2から送られてくる音声信号を増幅して励振器5に伝える増幅器(アンプ)6が接続されている。
本発明のスピーカ3は、ハニカム構造を有する振動板4を用いることで、単に圧電スピーカを用いた場合と比べて音質を向上させることができると共に、出力も向上させることができ、一般的なコーン型のスピーカに比べて軽量化できると共に、スピーカ部分の厚さも薄くすることができる。さらに、本発明のスピーカ3のハニカム構造の振動板4は、三次元音響の再生を行う場合には、安定した音声の出力が可能であるため、音声変換処理装置からの処理後の音声信号を大音響であっても効果的に再生することができる。そのため、これまでの再生装置と比べ臨場感溢れた再生が可能となる。
このスピーカ3の断面図を図3に示したが、ハニカム構造を有する振動板4は、例えば、2枚の板状支持体7によってハニカム構造8を挟持することにより構成されるものである。また、励振器5は、通常、振動板4の裏面(聴取者の反対側)に設けられる。このようなスピーカ3では、励振器5を振動させることにより、これに接続されたハニカム構造を有する振動板4を振動させ、音声を発生させることができる。
なお、図3は、スピーカ3の主要な構成のみを示したものであり、スピーカ3としての機能を害しない範囲において、この他に装飾のための被覆、励振器5の保護のための被覆等を適宜設けることができる。
ハニカム構造を有する振動板4を構成するハニカム構造8は、空洞が形成されたハニカム構造を有するものであれば特にその空洞の断面形状等は限定されるものではなく、例えば図2の切欠部に示すような六角形状のもの、その他、三角形状、正方形状、長方形状、菱形状、波形状等のものが挙げられ、特に制限されるものではない。この中でも、六角形状のハニカムが好ましく、その六角形状は面積が1cm2以下となるような緻密構造であることが好ましい。
また、振動板4を構成する板状支持体7、ハニカム構造8の材料は、スピーカとしたときに有効に音声を発生させることができるものであれば特に限定されるものではなく、例えば紙、プラスチック、繊維等の基材に熱硬化性樹脂を含浸、硬化させたものを用いることができる。このように、基材に熱硬化性樹脂を含浸、硬化させて得られた振動板は軽量であると共に、強度にも優れるため、特に軽量化や高強度化が求められる場合に好適に用いられる。
基材に含浸させる熱硬化性樹脂としては必ずしも限定されるものではないが、エポキシ系樹脂、フェノール系樹脂、メチロール基を有する熱硬化性樹脂等が好ましいものとして挙げられる。また、より一層強度を上げるために、これらエポキシ系樹脂、フェノール系樹脂、メチロール基を有する熱硬化性樹脂等の熱硬化性樹脂に充填材を配合することもできる。ここで用いられる充填材としては、ガラス繊維、炭素繊維、アラミド繊維、ナイロン繊維、炭化ケイ素繊維等の繊維状充填材やマイカ、タルク等の粉末状無機充填材が挙げられる。
振動板4の特に好ましい構成としては、板状支持体7としてガラス繊維をエポキシ樹脂で固めた複合材を用い、ハニカム構造8としてアラミド繊維基材にフェノール樹脂を含浸させたものを用いたサンドイッチパネルが挙げられる。
励振器5はスピーカ用振動板4を有効に振動させて音声を発生させることができるものであれば特に限定されるものではなく、圧電振動子等も用いることができる。これらは設置する際に許容される厚さ、必要とされる出力等に応じて適宜選択して用いることが好ましい。
励振器5を設ける位置は、例えば図2,3に示すように、スピーカ用振動板4の中央付近に1個配置してもよいし、図示しないが、例えばスピーカ用振動板の上下方向の中央付近で左右に間を開けて2個並べたり、左右方向の中央付近で上下に間を開けて2個並べたりして配置してもよく、また4隅に1個ずつ配置するようにしてもよく、その設置場所、個数は必ずしも限定されるものではなく、その発揮する音響効果を有効にする位置であれば適宜選択して設置することができる。
この2台のスピーカ3は、平面パネルに一体化して設けることが好ましく、このとき、変換処理手段2及び増幅器6も一緒に平面パネルに内包するようにすることがさらに好ましい。また、ここでは平面パネルを例に説明したが、一つのパネルに設けるのであれば、曲面パネルにしてもよく、その場合、再生する音声が聴取者に対して三次元音響効果を十分に発揮できるようにしなければならない。これは、平面弧状であるパネルの弧の長さや曲面パネルと聴取者との距離等によって適宜決定すればよい。
なお、以上の説明では、平面パネルに2台のスピーカを一体化した例で説明したが、スピーカをそれぞれ別々に独立して設けて、これまでよく使用されているように前面に配置するような構成としても良い。
次に、本発明に用いる変換処理手段2におけるマルチチャンネル音声信号を、音像定位処理を行って2チャンネル音声信号へ変換する処理について、さらに具体的に説明する。
本発明の変換処理手段2においては、マルチチャンネル音声信号の各スピーカに対応する音響記録に対して、まず、各スピーカに対応する音声信号の必要な音声信号について音像定位処理を行い、この音像定位処理された音声信号を含むマルチチャンネル音声信号を、2チャンネルの音声信号となるように混成する。これは、例えば、特開平11−113098号公報に記載されたような公知の2チャンネルエンコード処理が挙げられ、以下、より具体的な処理について説明するが、これに限定されるものではない。
図4は本発明の実施の形態に係るマルチチャンネル音声信号の2チャンネルエンコード処理手段の構成を例示した図である。
このエンコード処理手段10は、図8に示す聴取者とスピーカの配置位置に対応して聴取者の周辺に音場を作る5つのスピーカ、つまり前方の2つのスピーカ(FL,FR)、センタースピーカ(C),後方の2つのスピーカ(SR,SL)に対応するマルチチャンネル音声信号につき音像定位処理を行い、聴取者に対し左右対称な2チャンネルL0,R0の前方音のみにまとめてエンコード処理して音声プログラムを作成するものである。
このエンコード処理手段10は、マルチチャンネル信号のうち左右一対の後方チャンネルSR,SLの音声信号に対し、各チャンネル毎に頭部伝達関数に基づいた後述するフィルタ係数P,Nが設定されたコンボルバを実現し聴取者に対し左右対称な後方位置にそれぞれ音像定位させるべくフィルタ処理する音像定位フィルタ11を備えていて、トランスオーラル技術によるバーチャル処理を行うようになっている。
すなわち、音像定位フィルタ11としては、図5に示すようなシャフラフィルタを用いる。図5において、11a1は左右一対のリアサラウンド信号の和信号を得る第1の加算器、11a2は左右一対のリアサラウンド信号の差信号を得る第2の加算器、11a3は後述するフィルタ係数Pが設定されて第1の加算器11a1の出力を処理する第1のフィルタ、11a4は後述するフィルタ係数Nが設定されて第2の加算器11a2の出力を処理する第2のフィルタ、11a5は第1と第2のフィルタで処理された信号の和信号を得る第3の加算器、11a6は第1と第2のフィルタで処理された信号の差信号を得る第4の加算器であり、第3と第4の加算器の出力をフィルタ処理された左右一対のリアサラウンド信号として出力する。なお、11a7と11a8は計数乗算器を示し、通常、係数K1,K2は1に設定される。
ここで、前記フィルタ係数P,Nは、
P=(F+K)/(S+A)
N=(F−K)/(S−A)
で与えられ、Sは一対のスピーカFL3DH(左前ハニカムスピーカ),FR3DH(右前ハニカムスピーカ)から聴取者の同じ側の耳までの伝達関数、Aは一対のスピーカFL3DH,FR3DHから聴取者の反対側の耳までの伝達関数、Fは音像を定位させたい位置から聴取者の同じ側の耳までの伝達関数、Kは音像を定位させたい位置から聴取者の反対側の耳までの伝達関数をそれぞれ示している。
P=(F+K)/(S+A)
N=(F−K)/(S−A)
で与えられ、Sは一対のスピーカFL3DH(左前ハニカムスピーカ),FR3DH(右前ハニカムスピーカ)から聴取者の同じ側の耳までの伝達関数、Aは一対のスピーカFL3DH,FR3DHから聴取者の反対側の耳までの伝達関数、Fは音像を定位させたい位置から聴取者の同じ側の耳までの伝達関数、Kは音像を定位させたい位置から聴取者の反対側の耳までの伝達関数をそれぞれ示している。
図4に戻って、音像定位フィルタ11に入力される後方のリアサラウンド信号SR,SLは、前方音との分離をよくするために、遅延回路12R,12Lを介して前方音に対し数十msec遅延した信号が入力されるようになされ、また、音像定位フィルタ11による音像定位処理では、低音成分が増強されるので、ヘッドマージンの飽和を防ぐために、音像定位フィルタ11から出力される音像定位処理された信号は、それぞれコンプレッサ13R,13Lによってコンプレッサ処理される。
一方、前方の2チャンネルL,Rの音声信号は何ら処理を加えずにそのまま生かされ、センターチャンネルCの音声信号は減衰器14により−3dB減衰されて左右に振り分けられフィルタ回路15R,15Lにより定位処理された後、加算器16L,16Rにより前方の2チャンネルL,Rの音声信号に加算される。さらに、前記加算器16L,16Rから出力されるセンターチャンネルCの音声信号が加わった前方の2チャンネルL,Rの音声信号は、加算器17L,17Rにより、前記コンプレッサ13L,13Rを介してトランスオーラル技術によるバーチャル音像処理がなされた後方の2チャンネルSL,SRと加算され、2チャンネルL0,R0の音声信号を得る。
さらに、図4に示すエンコード処理手段10には、エンコード処理された2チャンネルL0,R0の音声信号をモニタするモニタ手段(例えば2チャンネルのスピーカ)と、そのモニタ結果に応じて前記音像定位フィルタ11に定位を自然にする調整出力を与える操作部を備えていてもよく、このとき、制作者は、2チャンネルにまとめた信号をスピーカでモニターしながら、操作部により、例えば、図5に示すシャフラフィルタの係数乗算器11a7,11a8の係数K1,K2を各チャンネル毎に調整する調整出力を与えることにより左右の音量バランスを調整できるようになる。また、操作部は、遅延回路12R,12Lの遅延量や、コンプレッサ13R,13Lへの利得調整量を各チャンネル毎に調整することができるようにすることができるが、バーチャル音像処理の後のコンプレッサ13R,13Lでの利得変動は、音像がくずれるのを防ぐために両チャンネルとも連動するようにしている。
このようにして、5チャンネルの音声信号をトランスオーラル技術を用いてバーチャル化する音像定位のエンコード処理を行い聴取者に対し左右対称な2チャンネルL0,R0の前方音のみにまとめて音声プログラムを作成することができる。
次いで、この混成処理された三次元モード情報、聴取環境情報、入力音源情報を、さらに、スピーカ外音場拡大処理により、音源の三次元化、すなわち、全周並びに上下からの仮想音響の発生を実現する。
その結果、図6に示したように、2台のスピーカFL3DH(左前ハニカムスピーカ)と、FR3DH(右前ハニカムスピーカ)とを用いて、聴取者に、例えば、図6に示すような、音源21のスムーズな移動を認識させることができる。これは、従来の5.1チャンネルの音響システムにおける音源移動と比べても遜色ない。
(第2の実施形態)
また、図7に示したように、本発明の三次元音響再生装置1は、平面画像表示装置12と一体化して、三次元音響再生装置11とすることもできる。ここで用いる平面画像表示装置12としては、薄型の平面画像表示装置、例えば、液晶表示装置、SED(多電子銃型平面表示装置)、プラズマ応用の平面表示装置、薄型プリジェクション型表示装置、有機EL表示装置等が挙げられる。
また、図7に示したように、本発明の三次元音響再生装置1は、平面画像表示装置12と一体化して、三次元音響再生装置11とすることもできる。ここで用いる平面画像表示装置12としては、薄型の平面画像表示装置、例えば、液晶表示装置、SED(多電子銃型平面表示装置)、プラズマ応用の平面表示装置、薄型プリジェクション型表示装置、有機EL表示装置等が挙げられる。
また、図示していないが、本発明の三次元音響再生装置1の前面にスクリーンを貼り付け、これに画像を投影することで、画像表示を行うことができるようにした三次元音響再生装置とすることもできる。
このように音響再生と画像表示とを、一体化した一つのパネルで行うことができるようにした場合、三次元音響再生装置1と同一の効果を得られるのは当然であるが、画像表示に加え、音響の再生を画像表示装置と別に設ける必要がなく、しかも平面パネル又は曲面パネルのような薄型の装置であるため、設置スペースに煩わされることなく使用が可能である。
以上のように、本発明に係る三次元音響再生装置によれば、2台の限られた平面スピーカを用いて、無限大空間からの前方、上下左右、後方からの音響を、臨場感溢れる再生音響で楽しむことができる。また、限られた小さな空間に居る聴取者に低容積の平面スピーカから、豊かな空間を擬似体験させることができ、本発明は産業上有用なものである。
1…三次元音響再生装置、2…変換処理手段、3…スピーカ、4…振動板、5…励振器、6…増幅器、7…板状支持体、8…ハニカム構造部、10…エンコード処理手段、11…音像定位フィルタ、12R,12L…遅延回路、13R,13L…コンプレッサ、14…減衰器、15R,15L…フィルタ、16R,16L,17R,17L…加算器、21,41…音源、31…三次元音響再生装置、32…平面画像表示装置
Claims (4)
- ハニカム構造の振動板で構成されるスピーカを有することを特徴とする三次元音響再生装置。
- マルチチャンネル音声信号を、音像定位処理を行って2チャンネル音声信号へ変換する変換処理手段と、
前記変換処理手段により得られた音声信号により音声を発する、ハニカム構造の振動板を有する複数台のスピーカと、
を有することを特徴とする三次元音響再生装置。 - 前記変換処理手段及び前記スピーカが、一枚の平面パネル又は曲面パネルに内包されていることを特徴とする請求項2記載の三次元音響再生装置。
- 前記平面パネル又は曲面パネルが、画像表示装置と一体化していることを特徴とする請求項3記載の三次元音響再生装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005352029A JP2007158784A (ja) | 2005-12-06 | 2005-12-06 | 三次元音響再生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005352029A JP2007158784A (ja) | 2005-12-06 | 2005-12-06 | 三次元音響再生装置 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012070135A (ja) * | 2010-09-22 | 2012-04-05 | Yamaha Corp | バイノーラル録音された音信号の再生方法および再生装置 |
-
2005
- 2005-12-06 JP JP2005352029A patent/JP2007158784A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
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