JP2007157803A - 半導体装置 - Google Patents

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康弘 木下
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Abstract

【課題】単一の半導体チップ内に複数のP型MISトランジスタを備えた半導体装置について安定化と高速化とを両立させるとともに回路面積の増大を抑制する。
【解決手段】液晶ドライバ(半導体装置)において、ボルテージフォロワ型オペアンプ回路の出力電圧の安定化のために特性の一致が要求されるP型MOSトランジスタには、第1のタイプのMOSトランジスタ1PPH(ゲート電極2PはP型半導体膜を有する)が用いられている。その他の箇所には、第1のタイプよりも高速動作が可能な第2のタイプのP型MOSトランジスタ1PNH(ゲート電極2NはN型半導体膜を有する)が用いられている。また、第2のタイプのP型MOSトランジスタ1PNH,1PNLおよびN型MOSトランジスタ1NNH,1NNLはいずれもゲート電極2NにN型半導体膜を有するのでN型半導体膜同士を直接結合でき、これにより回路面積の増大を抑制できる。
【選択図】図3

Description

本発明は、半導体装置に関し、より具体的には単一の半導体チップ内に複数のP型MIS(Metal Insulator Semiconductor)トランジスタを備えた半導体装置について安定化と高速化とを両立させるとともに回路面積の増大を抑制するための技術に関する。
近年、液晶パネルの大型化に伴い、それを駆動するドライバの高品位化、多出力化が求められるようになってきた。このように高品位化や多出力化が進むにつれ、アンプ回路のばらつき制御が要求されるようになり、トランジスタ(特に隣接トランジスタやチップ内)ばらつきの低減が求められている。
図21および図22に従来のMOS(Metal Oxide Semiconductor)トランジスタを説明するための分類図を示す。図21の平面図に示すN型MOSトランジスタおよびP型MOSトランジスタはいずれもゲート電極2NにN型多結晶シリコン膜を用いており、N型MOSトランジスタは表面チャネル型であり、P型MOSトランジスタは埋め込みチャネル型である。なお、図中、符号「7N」および「7P」はN型およびP型の拡散層を示す。一方、図22の平面図において、N型MOSトランジスタのゲート電極2NはN型多結晶シリコン膜を用い、P型MOSトランジスタのゲート電極2PはP型多結晶シリコン膜を用いており、N型MOSトランジスタおよびP型MOSトランジスタはともに表面チャネル型である(特許文献1,2参照)。
なお、N型多結晶シリコン膜を含んだゲート電極を「N型ゲート」とも呼び、P型多結晶シリコン膜を含んだゲート電極を「P型ゲート」とも呼ぶことにする。
図22のローボルテージ用(耐圧5V以下)のMOSトランジスタを適用したインバータ回路において、N型ゲート2NとP型ゲート2Pとが結合していると、N型不純物とP型不純物との相互拡散によってゲート電極の空乏化が問題となる。このため、図23の平面図に示すようにN型ゲート2NとP型ゲート2Pとを分離し、これら両ゲート2N,2Pをコンタクト形成時に自己整合的に接続するという手法が用いられる。
なお、従来よりインバータ回路に用いられるP型MOSトランジスタは耐圧が5V以下のローボルテージ用のものに限られてきた。
また、一般的にデザインルールの縮小によりP型MOSトランジスタのチャネル長さが0.3μm以下になると、N型ゲート2Nを有する埋め込みチャネル型MOSトランジスタでは短チャネル効果によってしきい電圧の急激な低下やリーク電流の増大といった特性低下が生じうる。このため、P型ゲート2Pを用いた表面チャネル型MOSトランジスタが用いられるようになり、その形成方法は例えば特許文献1に開示される。
次に、図22に示す従来のMOSトランジスタを有する半導体装置についてN型ゲート2NおよびP型ゲート2Pの形成方法を説明する。まず、ゲート絶縁膜(3〜10nm)を形成し、その後、多結晶シリコン膜を堆積する。そして、N型多結晶シリコン領域すなわちN型MOSトランジスタの形成領域に開口を有するマスクをフォトリソグラフィー技術によって形成し、低エネルギーインプランターを利用してN型イオンを注入する。これにより上記多結晶シリコン膜の一部にN型多結晶シリコン膜が形成される。その後、再度フォトリソグラフィー技術を利用してP型多結晶シリコン領域すなわちP型MOSトランジスタの形成領域に開口を有するマスクを形成し、低エネルギーインプランターを利用してP型イオンを注入する。これにより上記多結晶シリコン膜の残りの部分にP型多結晶シリコン膜が形成される。または、多結晶シリコン膜の全面に低エネルギーインプランターを用いてP型イオンを注入し、その後、N型MOSトランジスタの形成領域に開口を有するマスクをフォトリソグラフィー技術によって形成し、N型イオンをカウンター注入することによってN型多結晶シリコン膜を形成する。N型およびP型の多結晶シリコン膜の形成後にシリサイド膜(タングステンシリサイド膜、チタンシリサイド膜等)を堆積し、当該シリサイド膜ならびにN型およびP型の多結晶シリコン膜をゲート電極の形状にパターニングすることによって、N型多結晶シリコン膜とシリサイド膜とから成るN型ゲート2NおよびP型多結晶シリコン膜とシリサイド膜とから成るP型ゲート2Pが形成される。
特開平2002−64151号公報 特開平10−135355号公報 特開平10−4068号公報
図24は、P型MOSトランジスタのしきい電圧(Vt)の標準偏差(σVt)をN型ゲート2NおよびP型ゲート2Pの各場合について示したグラフである。図24によれば、P型ゲート2Pを有するP型MOSトランジスタ(表面チャネル型)に比べて、N型ゲート2Nを有するP型MOSトランジスタ(埋め込みチャネル型)の方が、しきい電圧のばらつきが大きいことが分かる。つまり、トランジスタ間でしきい電圧の相違が生じやすく、その値は大きくなりやすい。したがって、隣接するトランジスタ間で特性の一致(ペア性)が求められる箇所、例えば液晶ドライバのオペアンプ回路に、N型ゲート2Nを有するP型MOSトランジスタを用いると、出力電圧のばらつきが大きくなり、その結果、液晶パネルの表示品位が低くなってしまうという問題がある。
このような特性のばらつき(しきい電圧のばらつき)は、図24からも分かるように、P型MOSトランジスタにP型ゲート2Pを用いることによって低減でき、しきい電圧が安定な回路が得られる。
しかし、図22に示した従来の構成のように回路中のすべてのP型MOSトランジスタ(ローボルテージおよびハイボルテージのいずれについても)にP型ゲート2Pを適用する場合(表面チャネル型)には、図21の構成のようにN型ゲート2Nを用いた場合(埋め込みチャネル型)に比べて、トランジスタのドライブ能力が10%程度低下してしまい(N型多結晶シリコン膜:275μA/μmに対して、P型多結晶シリコン膜:250μA/μm)、回路動作が遅延するという別の問題が生じてしまう。
また、図22の構成のようにP型MOSトランジスタにP型ゲート2Pを適用する場合、回路中にN型ゲート2NとP型ゲート2Pとが混在することになり、既述のようにN型不純物とP型不純物との相互拡散が起こりうる。この相互拡散は既述の図23に示すようにN型ゲート2NとP型ゲート2Pとの距離を大きくしたり両ゲート2N,2Pを分離したりすれば回避可能ではあるが、回路面積が増大するという問題を招いてしまう。
このように、P型ゲート2Pを適用したP型MOSトランジスタは、特性のばらつきが小さいという長所とともに、ドライブ能力が低い、回路面積が大きくなってしまうという留意点を併せ持っている。
本発明は、かかる点にかんがみてなされたものであり、単一の半導体チップ内に複数のP型MIS(Metal Insulator Semiconductor)トランジスタを備えた半導体装置について安定化と高速化とを両立可能であるとともにP型ゲートを有するP型MOSトランジスタを備えていても回路面積の増大を抑制可能な半導体装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、単一の半導体チップ内に複数のP型MISトランジスタを備えた半導体装置において、前記複数のP型MISトランジスタは、ゲート電極にP型半導体膜を有する第1のタイプと、ゲート電極にN型半導体膜を有する第2のタイプと、を含むことを特徴とする。
このような構成によれば、特性(しきい電圧)のばらつきが小さいことにより回路の安定化に貢献する第1のタイプのP型MISトランジスタと、ドライブ能力が高い(ドライブ電流が大きい)ことにより回路の高速化に貢献する第2のタイプのP型MISトランジスタと、の両方を含んでいるので、半導体装置全体として安定化と高速化とを両立させることができる。さらに、第1および第2のタイプのP型MISトランジスタを含んでいるので、P型MISトランジスタのゲート電極を例えばN型半導体膜をゲート電極に有するN型MISトランジスタの当該ゲート電極に電気的に接続する場合に第2のタイプのP型MISトランジスタを選択するができる。かかる選択によれば、両MISトランジスタにおいてゲート電極の半導体膜は同じN型なので、両方のN型半導体膜を直接結合しても不純物の相互拡散を生じることがない。したがって、第1のタイプのP型MISトランジスタを含んでいても、第2のタイプのP型MISトランジスタによる上記直接結合によって、回路面積の増大を抑制することができる。
また、前記第1のタイプはトランジスタ間で特性の一致が求められる箇所に適用されており、前記第2のタイプはその他の箇所に適用されていることが好ましい。このような構成によれば、第1のタイプが適用された箇所において回路の安定化を図ることができるとともに、第2のタイプが適用された箇所において回路の高速化を図ることができる。このような両タイプの特徴を活かした設計により、半導体装置全体として安定化と高速化との両立を実現することができる。
また、前記第1のタイプが適用された前記箇所は、ボルテージフォロワ型アンプの差動回路であることが好ましい。また、前記第1のタイプはハイボルテージ用のP型MISトランジスタであることが好ましい。また、前記ハイボルテージ用の前記P型MISトランジスタは、前記P型半導体膜上に積層されて前記P型半導体膜とともに前記ゲート電極を成すシリサイド膜と、前記単一の半導体チップの半導体基板と前記ゲート電極との間に配置された15〜100nmの厚さのゲート絶縁膜と、前記半導体基板内において前記ゲート電極が対向する部分の両側に設けられたソース電極用およびドレイン電極用の拡散層と、前記半導体基板内において前記ゲート電極が対向する前記部分の両側に設けられており前記拡散層よりも前記ゲート電極が対向する前記部分の側へ延在しているドリフト層と、をさらに有することが好ましい。
本発明によれば、単一の半導体チップ内に複数のP型MISトランジスタを備えた半導体装置について安定化と高速化とを両立させることができるとともにP型ゲートのP型MOSトランジスタ(第1のタイプのP型MOSトランジスタ)を含んでいても回路面積の増大を抑制することができる。
図1に本発明に係る半導体装置の一例としての液晶ドライバ50を説明するための平面図を示す。なお、液晶ドライバ50は、いわゆるIC(Integrated Circuit)部品であり、図1は当該IC部品内に収容されている半導体チップの平面図にあたる。図1に示すように、液晶ドライバ50は、入力端子部51と、入力回路部52と、D/Aコンバータ回路部53と、出力回路部54と、出力端子部55と、基準電圧回路部56とに大別される。
図2に液晶ドライバ50の動作を説明するための液晶表示装置40のブロック図を示す。図2に示すように、液晶表示装置40は、液晶パネル41と、当該液晶パネル41に接続された液晶ドライバ50とを含んでいる。入力回路部52は、入力端子部51を介して入力されたデータをアナログ回路部電源レベルにシフトし、6〜10ビットのデジタル信号としてD/Aコンバータ部53へ出力する。D/Aコンバータ部53は、上記デジタル信号をアナログ信号へ変換し、表示データに応じたアナログ信号を発生する。なお、このアナログ信号の電圧は、基準電圧回路部56が生成する各階調レベルの電圧(64〜1024通りの電圧)から選択される。そして、出力回路部54は上記アナログ信号を所定のタイミングで、出力端子部55を介して液晶パネル41へ出力する。
ここで、図2に示すように、液晶ドライバ50において、入力回路部52、D/Aコンバータ回路部53および出力回路部54はそれぞれインバータ回路70を含んでおり、出力回路部54はさらにオペアンプ回路60を含んでいる。なお、オペアンプ回路60およびインバータ回路70については後述する。
次に、図3に液晶ドライバ50に適用される、より具体的には上述のオペアンプ回路60およびインバータ回路70等に適用されるMOS(Metal Oxide Semiconductor)トランジスタを説明するための分類図を示す。図3の平面図に示すように、液晶ドライバ50に適用されるMOSトランジスタはN型とP型とに分類される。
N型MOSトランジスタはさらにローボルテージ用のN型MOSトランジスタ1NNLとハイボルテージ用のN型MOSトランジスタ1NNHとに分類され、いずれのMOSトランジスタ1NNL,1NNHも表面チャネル型であり、ゲート電極2NおよびN型拡散層7Nを含んでいる。より詳細な構造は後述するがゲート電極2NはN型多結晶シリコン膜(N型半導体膜)を含んでおり、このためゲート電極2Nを「N型ゲート2N」とも呼ぶことにする。
P型MOSトランジスタはさらにローボルテージ用のP型MOSトランジスタ1PNLとハイボルテージ用のP型MOSトランジスタ1PPH,1PNHとに分類される。ローボルテージ用のP型MOSトランジスタ1PNLおよびハイボルテージ用のP型MOSトランジスタ1PNHはいずれも埋め込みチャネル型であり、ゲート電極2NおよびP型拡散層7Pを含んでいる。他方、ハイボルテージ用のP型MOSトランジスタ1PPHは表面チャネル型であり、ゲート電極2PおよびP型拡散層7Pを含んでいる。より詳細な構造は後述するがゲート電極2PはP型多結晶シリコン膜(P型半導体膜)を含んでおり、このためゲート電極2Pを「P型ゲート2P」とも呼ぶことにする。
このとき、P型MOSトランジスタ1PNL,1PPH,PNHは、ゲート電極の違いによって、P型ゲート2Pを有する第1のタイプのP型MOSトランジスタ1PPHと、N型ゲート2Nを有する第2のタイプのP型MOSトランジスタ2PNL,2PNHとに大別することができる。
ここで、図4に上述のMOSトランジスタ1NNL,1NNH,1PNL,1PPH,1PNHを説明するために、基本構造のMOSトランジスタ1の断面図を示す。図4に示すように、MOSトランジスタ1は、シリコン基板(半導体基板)10と、例えばシリコン酸化膜から成るゲート絶縁膜6と、ゲート電極(またはゲート)2と、拡散層7と、サイドウォール11とを含んでいる。
詳細には、シリコン基板10の表面上に、ゲート絶縁膜6、ドーピングされた多結晶シリコン膜3およびシリサイド膜4(タングステンシリサイド膜、チタンシリサイド膜等)がこの順序で積層されている。多結晶シリコン膜3とシリサイド膜4との積層体がゲート電極2を構成しており、このときゲート電極2とシリコン基板10との間にゲート絶縁膜6が配置されていることになる。そして、ゲート電極2およびゲート絶縁膜6の側面ならびにシリコン基板10の表面に接してサイドウォール11が設けられている。
拡散層7は同じ導電型の2つの拡散層8,9で構成されている。拡散層8の方が拡散層9よりも不純物濃度が高く、当該高濃度拡散層8はソース電極用およびドレイン電極用の拡散層である。他方、低濃度拡散層9はMOSトランジスタ1の耐圧を持たせるための、いわゆるドリフト層にあたり、このため当該拡散層9を「ドリフト層9」とも呼ぶことにする。
高濃度拡散層8は、シリコン基板10の表面から所定深さまで形成されており、シリコン基板10においてゲート電極2が対向する部分(いわゆるチャネル形成領域)の両側に設けられている。高濃度拡散層8において上記チャネル形成領域側の端部は、サイドウォール11のゲート電極2に接しない側の端部付近に在る。ドリフト層9は、シリコン基板10においてゲート電極2が対向する部分(チャネル形成領域)の両側に設けられており、シリコン基板10内において高濃度拡散層8を囲むように設けられている。なお、ドリフト層9内に高濃度拡散層8が配置されていると捉えることもできる。ドリフト層9において上記チャネル形成領域側の端部はゲート電極2の側面付近、換言すればゲート電極2とサイドウォール11との境界付近に在り、当該端部はシリコン基板10の表面まで到達している。すなわち、ドリフト層9の方が高濃度拡散層8よりもチャネル形成領域の側へ延在している(張り出している)。
このような構成において、拡散層7がN型の拡散層7Nであり、かつ、ゲート電極2内のドーピングされた多結晶シリコン膜3がN型である(すなわちN型ゲート2Nである)場合、MOSトランジスタ1はN型MOSトランジスタ1NNL,1NNHにあたる(図3参照)。また、拡散層7がP型の拡散層7Pであり、かつ、ゲート電極2内のドーピングされた多結晶シリコン膜3がN型である(すなわちN型ゲート2Nである)場合、MOSトランジスタ1はP型MOSトランジスタ1PNL,1PNHにあたる(図3参照)。さらに、拡散層7がP型の拡散層7Pであり、かつ、ゲート電極2内のドーピングされた多結晶シリコン膜3がP型である(すなわちP型ゲート2Pである)場合、MOSトランジスタ1はP型MOSトランジスタ1PPHにあたる(図3参照)。
また、ローボルテージ用MOSトランジスタ1NNL,1PNL(図3参照)において、ゲート絶縁膜6の厚さは3〜10nm程度であり、ドリフト層9の長さは0.2μm以下である。これに対して、ハイボルテージ用MOSトランジスタ1NNH,1PPH,1PNH(図3参照)において、ゲート絶縁膜6の厚さは15〜100nm程度であり、ドリフト層9の長さは0.3〜2.0μm程度である。なお、ドリフト層9の長さとは、当該ドリフト層9の上記チャネル形成領域側の端部(高濃度拡散層8よりもチャネル形成領域側へ延在した部分)についてのゲート長方向(図4において左右方向)の寸法である。
次に、これらのMOSトランジスタ1NNL,1NNH,1PNL,1PPH,1PNHの液晶ドライバ50における適用例を説明する。
まず、図5に一般的なボルテージフォロワ型オペアンプ回路の回路図を示し、このようなアンプが液晶ドライバ50に適用された場合の回路例を図6に示す。なお、図5に示すように、ボルテージフォロワ型オペアンプ回路では非反転入力端に入力電圧Vinが印加され、反転入力端にはオペアンプ回路の出力電圧Voutが印加される。
ボルテージフォロワ型オペアンプ回路60は、例えば既述の図2に示すように出力回路部54に設けられており、図6に示すように差動回路61と出力回路65とに大別される。
差動回路61は、第1のタイプのP型MOSトランジスタ1PPHから成るP型MOSトランジスタ62A,62Bと、N型MOSトランジスタ1NNHから成るN型MOSトランジスタ63A,63Bと、第2のタイプのP型MOSトランジスタ1PNHから成るP型MOSトランジスタ64と、を含んでいる。なお、これらのMOSトランジスタ62A,62B,63A,63B,64はいずれもハイボルテージ用である。
より具体的には、2つのMOSトランジスタ62A,63Aが直列接続されており、2つのMOSトランジスタ62B,63Bが直列接続されている。そして、MOSトランジスタ62A,62Bのソース電極(またはソース)は互いに接続され、かつ、MOSトランジスタ64を介して電源電位Vccに接続されている。なお、MOSトランジスタ64のゲート電極はバイアス電位BPに接続されている。MOSトランジスタ63A,63Bのソース電極はいずれも接地電位GNDに接続されている。MOSトランジスタ62A,62Bのゲート電極(またはゲート)は入力端IN1,IN2を成し、このうち入力端IN2は後述の出力端OUTに接続されている。また、MOSトランジスタ63A,63Bのゲート電極は互いに接続され、かつ、MOSトランジスタ63Bのドレイン電極(またはドレイン)、換言すれば直列接続されたMOSトランジスタ62B,63Bの接続点に接続されている。なお、直列接続されたMOSトランジスタ62A,63Aの接続点は後述のN型MOSトランジスタ67のゲート電極に接続されている。
このとき、差動回路61において、MOSトランジスタ62A,62Bは入力ペアトランジスタ62を成し、MOSトランジスタ63A,63Bは電流を合わせる作用を有するカレントミラー回路63を成している。なお、入力ペアトランジスタ62を成す2つのMOSトランジスタ62A,62Bは半導体チップにおいて隣接して配置され、同様にカレントミラー回路63を成す2つのMOSトランジスタ63A,63Bも半導体チップにおいて隣接して配置される。
出力回路65は、インピーダンスを変換するものであり、第2のタイプのP型MOSトランジスタ1PNHから成るP型MOSトランジスタ66と、N型MOSトランジスタ1NNHから成るN型MOSトランジスタ67と、を含んでいる。なお、これらのMOSトランジスタ66,67はいずれもハイボルテージ用である。2つのMOSトランジスタ66,67は電位Vcc,GND間に直列接続されている。MOSトランジスタ66のゲート電極はバイアス電位BPに接続され、MOSトランジスタ67のゲート電極は上述の差動回路61の直列接続されたMOSトランジスタ62A,63Aの接続点に接続されている。そして、2つのMOSトランジスタ66,67の接続点は出力端OUTを成すとともに上述のように差動回路61の入力端IN2に接続されている。
さて、ボルテージフォロワ型オペアンプ回路60では、出力電圧Voutが1:1の電圧関係で入力電圧Vinに追従するので、入力ペアトランジスタ62を成す2つのP型MOSトランジスタ62A,62Bのペア性が出力電圧Voutの安定化を左右する。つまり、これら2つのP型MOSトランジスタ62A,62Bはオペアンプ回路60の出力電圧Voutの安定化のために特性の一致性が要求される。
このような要求に対してもオペアンプ回路60によれば応えることができる。すなわち、オペアンプ回路60では、入力ペアトランジスタ62を成す2つのMOSトランジスタ62A,62BにP型ゲート2Pを有する第1のタイプのP型MOSトランジスタ1PPH(図3参照)を適用しているので、N型ゲート2Nを有する第2のタイプのP型MOSトランジスタ1PNH(図3参照)と比較して、入力ペアトランジスタ62の特性(しきい電圧Vt)のばらつきまたは相違を小さくすることができる(図24参照)。つまり、特性を一致させることができる。より具体的には、P型ゲート2Pを有する表面チャネル型のP型MOSトランジスタ1PPHによれば、仕事関数差を抑制することができ、チャネル表面へのP型不純物の注入を低減または削除することができるので、隣接しペアを成すMOSトランジスタ62A,62Bの特性を一致させることができる。その結果、オペアンプ回路60の出力の安定化、さらには液晶ドライバ50の安定化を図ることができ、液晶表示装置40(図2参照)において高い表示品位が得られる。
さらに、オペアンプ回路60ではP型MOSトランジスタ64,66にN型ゲート2Nを有する第2のタイプのP型MOSトランジスタ1PNHが適用されているので、P型ゲート2Pを有する第1のタイプのP型MOSトランジスタ1PPHよりも高いドライブ能力(大きいドライブ電流)によって、全てのP型MOSトランジスタ62A,62B,66を第1のタイプのP型MOSトランジスタ1PPHで構成する場合よりも回路の高速化が図られる。
このように、オペアンプ回路60では、MOSトランジスタ間で特性の一致が求められる箇所にはP型ゲート2Pを有する第1のタイプのP型MOSトランジスタを用い、特性一致の要求が低いその他の箇所には、N型ゲート2Nを有する第2のタイプのP型MOSトランジスタ1PNHを用いている。このため、第1のタイプのP型MOSトランジスタ1PPHが適用された箇所において回路の安定化を図ることができるとともに、第2のタイプのP型MOSトランジスタ1PNHが適用された箇所において回路の高速化を図ることができる。つまり、特性(しきい電圧)のばらつきが小さいことにより回路の安定化に貢献する第1のタイプのP型MOSトランジスタ1PPHと、ドライブ能力が高いことにより回路の高速化に貢献する第2のタイプのP型MOSトランジスタ1PNHと、をそれぞれの特徴を活かして適用しているので、オペアンプ回路60として、さらには液晶ドライバ50全体として安定化と高速化との両立が実現される。
なお、カレントミラー回路63を成すN型MOSトランジスタ63A,63Bにも特性の一致性が要求されるが、たとえ特性がばらついても入力ペアトランジスタ62に比べてオペアンプ回路60の出力安定化への影響は小さい。同様に、出力回路65を成す2つのMOSトランジスタ66,67の特性ばらつきも上記出力安定化への影響は小さい。
なお、液晶ドライバ50のような階調出力を持つ回路では、低階調側にオペアンプ回路60として上述したPMOS入力アンプが適用され、高階調側にNMOS入力アンプが適用されることが多い。NMOS入力アンプでは、上記オペアンプ回路60とは逆に、入力ペアトランジスタがN型MOSトランジスタから成り、カレントミラー回路がP型MOSトランジスタから成る。液晶ドライバ50では、各出力端子にはPMOS入力アンプとNMOS入力アンプとのいずれかが接続されており、したがってPMOS入力アンプは出力端子の半分の数だけ備えている。なお、奇数フレームにおいてNMOS入力アンプが“+”を出力しPMOS入力アンプが“−”を出力し、偶数フレームにおいてもNMOS入力アンプは“+”を出力しPMOS入力アンプは“−”を出力するが、図7の模式図に示すフレーム間の“+”と“−”との反転は出力回路部54のスイッチング機能による。
次に、図8の(a)に液晶ドライバ50に適用されたインバータ回路70の回路例を示し、図8の(b)ないし(d)に当該インバータ回路70の平面図を示す。図8の(a)に示すように、インバータ回路70は電位VDD,VEE間に直列に接続されたP型MOSトランジスタ71とN型MOSトランジスタ72とを含んでいる。2つのMOSトランジスタ71,72のゲート電極は互いに接続されてインバータ回路70の入力端INを成している。また、2つのMOSトランジスタ71,72の接続点はインバータ回路70の出力端OUTを成している。
インバータ回路70は、例えば入力回路部52(図2参照)に設けられており、この場合は2つのMOSトランジスタ71,72としてローボルテージ用のMOSトランジスタ、すなわち図8の(b)に示すようにP型MOSトランジスタ(第2のタイプのMOSトランジスタ)1PNLおよびN型MOSトランジスタ1NNLが用いられる。両MOS1PNL,1NNLのゲート電極はいずれもN型ゲート2Nなので既述のようなN型不純物とP型不純物との相互拡散は生じ得ず、このため両N型ゲート2Nを直接、結合することによって電気的に接続している。このような直接結合は、後述の製造方法においてゲート電極2Nの露光マスクのパターン設計等によって容易に可能である。このような直接結合によれば、両MOSトランジスタ71,72を近接させることができるので、回路面積を小さくすることができる。また、細かなパターンを減らすことができるので、また、2つのゲート電極2Nを他の配線で結合する必要がなくなるので、歩留まりが向上する。
また、インバータ回路70は例えばD/Aコンバータ回路部53および出力回路部54(図2参照)にも設けられており、この場合は2つのMOSトランジスタ71,72としてハイボルテージ用のMOSトランジスタが用いられる。
このとき、図8の(c)に示すように、P型MOSトランジスタ(第1のタイプのMOSトランジスタ)1PPHおよびN型MOSトランジスタ1NNHによってインバータ回路70を構成することができる。かかる構成では、P型ゲート2P中のP型不純物とN型ゲート2N中のN型不純物との相互拡散を防止するために、両ゲート2P,2Nを分離し(直接、結合させず)不図示の金属配線等によって電気的に接続している。
また、ハイボルテージ用のインバータ回路70を構成する場合であっても、例えばD/Aコンバータ回路部53等における差動部分以外の回路では図8の(d)に示すようにN型ゲート2Nを有するP型MOSトランジスタ(第2のタイプのMOSトランジスタ)1PNHを適用することができる。この場合、上述の図8の(b)に示すローボルテージ用のインバータ回路70と同様に、P型MOSトランジスタ1PNHおよびN型MOSトランジスタ1NNHの両N型ゲート2Nを直接結合することが可能である。
このように、インバータ回路70においても、特性(しきい電圧)のばらつきが小さいことにより回路の安定化に貢献する第1のタイプのP型MOSトランジスタ1PPHと、ドライブ能力が高いことにより回路の高速化に貢献する第2のタイプのP型MOSトランジスタ1PNH,1PNLと、をそれぞれの特徴を活かして使い分けることにより、インバータ回路70として、さらには液晶ドライバ50全体として安定化と高速化との両立が実現される。また、液晶ドライバ50の安定化により液晶表示装置40(図2参照)において高い表示品位が得られる。
ところで、液晶ドライバ50にはN型MOSトランジスタ1NNL,1NNHとP型MOSトランジスタ1PNL,1PPH,1PNHとが混在している。このとき、上述のように不純物の相互拡散を防止する観点から、第1のタイプのP型MOSトランジスタ1PPHのP型ゲート2PはN型ゲート2Nに直接結合しない一方で、第2のタイプのP型MOSトランジスタ1PNL,1PNHのN型ゲート2Nはそのような直接結合が可能である。つまり、第2のタイプのMOSトランジスタが適用可能な箇所に当該第2のタイプを選択しかつ上述の直接結合を適用することによって回路面積の縮小が可能なので、そのような回路面積縮小が難しい第1のタイプのMOSトランジスタを含んでいても、液晶ドライバ50全体として見れば回路面積の増大が抑制される。
次に、図9〜図20に液晶ドライバ50の製造方法を説明するための断面図および平面図を示す。なお、図9等ではハイボルテージ用のMOSトランジスタNNH,1PNH,1PPHを図示しているが、不図示のローボルテージ用MOSトランジスタ1NNL,1PNL(図3参照)の製造過程については、これらと同様にN型ゲート2Nを有するMOSトランジスタ1NNH,1PNHについての説明から理解される。また、図9等では3つのMOSトランジスタ1NNH,1PNH,1PPHを並べて図示しているが、かかる図示化は説明の便宜のためである。
図9に示すように、液晶ドライバ50では、MOSトランジスタ1NNH,1PNH,1PPHおよび不図示のMOSトランジスタ1NNL,1PNL(図3参照)は、単一の半導体チップを成す単一のシリコン基板10に対して設けられている。シリコン基板10の表面は素子分離12によって多数のMOSトランジスタ形成領域に区画されている。そして、各MOSトランジスタ形成領域に所定のMOSトランジスタ1NNH,1PNH,1PPH,1NNL,1PNLが形成されている。このような構造は次のようにして製造される。
まず、図10に示すように、シリコン基板10の表面に素子分離12を形成し、その後、MOSトランジスタ形成領域においてシリコン基板10上にゲート絶縁膜6を形成する。ゲート絶縁膜6は、例えばシリコン酸化膜から成り、ハイボルテージ用MOSトランジスタの場合は15〜100nm程度の厚さで形成する。そして、ゲート絶縁膜6および素子分離12上に全面的にノンドープの多結晶シリコン膜103を堆積させる。
その後、多結晶シリコン膜103上に全面的に感光膜を形成し、当該感光膜をパターニングすることによって、図11に示すように、N型ゲート2Nを有するMOSトランジスタ1NNH,1PNH(図9参照)の形成領域が開口した感光膜121を形成する。そして、感光膜121をマスクにしてN型イオン131Nを注入する。これにより、多結晶シリコン膜103のうちでN型ゲート2Nを有するMOSトランジスタ1NNH,1PNHの形成領域内の部分がN型の多結晶シリコン膜103Nになる。当該注入後、感光膜121を除去する。
さらに、上述と同様にして、図12に示すように、P型ゲート2Pを有するMOSトランジスタ1PPH(図9参照)の形成領域が開口した(換言すれば上述のN型多結晶シリコン膜103Nを覆う)感光膜122を形成する。そして、感光膜122をマスクにしてP型イオン132Pを注入する。これにより、多結晶シリコン膜103のうちでP型ゲート2Pを有するMOSトランジスタ1PPHの形成領域内の部分がP型の多結晶シリコン膜103Pになる。当該注入後、感光膜122を除去する。
このようにして、N型ゲート2NおよびP型ゲート2PのもとになるN型多結晶シリコン膜103NおよびP型多結晶シリコン膜103Pが形成される(図13および図9参照)。
次に、図14に示すように、多結晶シリコン膜103N,103P上に全面的にタングステンシリサイド膜やチタンシリサイド膜等のシリサイド膜104を堆積する。そして、図15に示すように、シリサイド膜104および多結晶シリコン膜103N,103Pをフォトリソグラフィー技術およびエッチング技術によってパターニングする。具体的には、シリサイド膜104とN型多結晶シリコン膜103Nとの積層体をパターニングしてシリサイド膜4とN型多結晶シリコン膜3Nとの積層体から成るN型ゲート2Nを形成すると同時に、シリサイド膜104とP型多結晶シリコン膜103Pとの積層体をパターニングしてシリサイド膜4とP型多結晶シリコン膜3Pとの積層体から成るP型ゲート2Pを形成する。
その後、N型ゲート2NおよびP型ゲート2Pを覆うように全面的に感光膜を形成し、当該感光膜をパターニングすることによって、図16に示すように、N型MOSトランジスタ1NNH(図9参照)の形成領域が開口した(換言すればP型MOSトランジスタ1PNH,1PPH(図9参照)の形成領域を覆う)感光膜123を形成する。そして、感光膜123およびN型ゲート2NをマスクにしてN型イオン133Nを注入し、これによりN型ドリフト層(低濃度拡散層)9Nを形成する。当該注入後、感光膜123を除去する。
さらに、上述と同様にして、図17に示すように、P型MOSトランジスタ1PNH,1PPH(図9参照)の形成領域が開口した(換言すればN型MOSトランジスタ1NNH(図9参照)の形成領域を覆う)感光膜124を形成する。そして、感光膜124およびゲート2N,2PをマスクにしてP型イオン134Pを注入し、これによりP型ドリフト層(低濃度拡散層)9Pを形成する。当該注入後、感光膜124を除去する。
次に、ゲート2N,2Pを覆うように全面的にシリコン酸化膜等の絶縁膜を形成し、当該絶縁膜を異方性エッチングして、ゲート2N,2Pの側面にサイドウォール11を形成する(図18参照)。
その後、ゲート2N,2Pおよびサイドウォール11を覆うように全面的に感光膜を形成し、当該感光膜をパターニングすることによって、図18に示すように、N型MOSトランジスタ1NNH(図9参照)の形成領域が開口した(換言すればP型MOSトランジスタ1PNH,1PPH(図9参照)の形成領域を覆う)感光膜125を形成する。そして、感光膜125、N型ゲート2Nおよびサイドウォール11をマスクにしてN型イオン135Nを注入し、これによりN型高濃度拡散層8Nを形成する。当該注入後、感光膜125を除去する。
さらに、上述と同様にして、図19に示すように、P型MOSトランジスタ1PNH,1PPH(図9参照)の形成領域が開口した(換言すればN型MOSトランジスタ1NNH(図9参照)の形成領域を覆う)感光膜126を形成する。そして、感光膜126、ゲート2N,2Pおよびサイドウォール11をマスクにしてP型イオン136Pを注入し、これによりP型高濃度拡散層8Pを形成する。当該注入後、感光膜126を除去する。
なお、N型イオン135NおよびP型イオン136Pの注入ではサイドウォール11をマスクに利用するので、高濃度拡散層8N,8PはN型ゲート2NおよびP型ゲート2Pに対して0.5μm〜1.5μm程度のオフセットを有して形成される。
なお、上述の各種のイオン注入に対して適宜アニールが実施される。
このようにして、図9に示す形態の液晶ドライバ50が完成する。ここで、図20の平面図に多結晶シリコン膜103N,103P(図13参照)の例を出力回路部54について示す。図20の例ではP型多結晶シリコン膜103Pが出力回路部54内の一部に直線状に形成されており、例えば差動回路61の入力ペアトランジスタ62(図6参照)を成すP型MOSトランジスタ1PPHが当該直線状部分内に隣接して形成される。
なお、液晶ドライバ50を例示したが、単一の半導体チップ内に複数のP型MOSトランジスタを備えた各種の半導体装置においても第1のタイプのP型MOSトランジスタ1PPHおよび第2のタイプのMOSトランジスタ1PNH,PNLをそれぞれの特徴を活かして使い分けることにより上述の効果が得られる。
また、上述のP型ゲート2PおよびN型ゲート2Nに替えて、P型多結晶シリコン膜3Pのみから成るP型ゲートおよびN型多結晶シリコン膜のみから成るN型ゲートを適用することも可能である。
また、多結晶シリコン膜3N,3Pおよびシリコン基板10をシリコン以外の他の半導体材料で構成することもできるし、多結晶シリコン膜3N,3Pを単結晶膜やアモルファス膜で構成することもできる。また、ゲート絶縁膜6をシリコン酸化膜以外の絶縁膜、例えばシリコン窒化膜で構成してもよい。すなわち、MOSトランジスタだけでなく、MIS(Metal Insulator Semiconductor)トランジスタについても上述の説明は妥当である。
は、本発明の実施形態に係る液晶ドライバを説明するための平面図である。 は、本発明の実施形態に係る液晶ドライバの動作を説明するための液晶表示装置のブロック図である。 は、本発明の実施形態に係る液晶ドライバに適用されるMOSトランジスタを説明するための分類図である。 は、本発明の実施形態に係る液晶ドライバに適用されるMOSトランジスタを説明するための断面図である。 は、一般的なボルテージフォロワ型オペアンプ回路を説明するための回路図である。 は、本発明の実施形態に係るボルテージフォロワ型オペアンプ回路を説明するための回路図である。 は、本発明の実施形態に係る液晶ドライバを説明するための模式図である。 は、本発明の実施形態に係るインバータ回路を説明するための回路図および平面図である。 は、本発明の実施形態に係る液晶ドライバの製造方法を説明するための断面図である。 は、本発明の実施形態に係る液晶ドライバの製造方法を説明するための断面図である。 は、本発明の実施形態に係る液晶ドライバの製造方法を説明するための断面図である。 は、本発明の実施形態に係る液晶ドライバの製造方法を説明するための断面図である。 は、本発明の実施形態に係る液晶ドライバの製造方法を説明するための断面図である。 は、本発明の実施形態に係る液晶ドライバの製造方法を説明するための断面図である。 は、本発明の実施形態に係る液晶ドライバの製造方法を説明するための断面図である。 は、本発明の実施形態に係る液晶ドライバの製造方法を説明するための断面図である。 は、本発明の実施形態に係る液晶ドライバの製造方法を説明するための断面図である。 は、本発明の実施形態に係る液晶ドライバの製造方法を説明するための断面図である。 は、本発明の実施形態に係る液晶ドライバの製造方法を説明するための断面図である。 は、本発明の実施形態に係る液晶ドライバの製造方法を説明するための平面図である。 は、従来のMOSトランジスタを説明するための分類図である。 は、従来のMOSトランジスタを説明するための分類図である。 は、従来のMOSトランジスタを説明するための平面図である。 は、P型MOSトランジスタのしきい電圧のばらつきを示すグラフである。
符号の説明
1PPH P型MOSトランジスタ(第1のタイプのP型MISトランジスタ)
1PNH,1PNL P型MOSトランジスタ(第2のタイプのP型MISトランジスタ)
2P,2N ゲート電極
3P P型多結晶シリコン膜(P型半導体膜)
3N N型多結晶シリコン膜(N型半導体膜)
4 シリサイド膜
6 ゲート絶縁膜
8P,8N 高濃度拡散層(拡散層)
9P,9N 低濃度拡散層(ドリフト層)
10 シリコン基板(半導体基板)
50 液晶ドライバ(半導体装置)
60 ボルテージフォロワ型オペアンプ回路
61 差動回路

Claims (5)

  1. 単一の半導体チップ内に複数のP型MISトランジスタを備えた半導体装置であって、
    前記複数のP型MISトランジスタは、
    ゲート電極にP型半導体膜を有する第1のタイプと、
    ゲート電極にN型半導体膜を有する第2のタイプと、
    を含むことを特徴とする半導体装置。
  2. 前記第1のタイプはトランジスタ間で特性の一致が求められる箇所に適用されており、
    前記第2のタイプはその他の箇所に適用されていることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記第1のタイプが適用された前記箇所は、ボルテージフォロワ型アンプの差動回路であることを特徴とする請求項2に記載の半導体装置。
  4. 前記第1のタイプはハイボルテージ用のP型MISトランジスタであることを特徴とする請求項3に記載の半導体装置。
  5. 前記ハイボルテージ用の前記P型MISトランジスタは、
    前記P型半導体膜上に積層されて前記P型半導体膜とともに前記ゲート電極を成すシリサイド膜と、
    前記単一の半導体チップの半導体基板と前記ゲート電極との間に配置された15〜100nmの厚さのゲート絶縁膜と、
    前記半導体基板内において前記ゲート電極が対向する部分の両側に設けられたソース電極用およびドレイン電極用の拡散層と、
    前記半導体基板内において前記ゲート電極が対向する前記部分の両側に設けられており前記拡散層よりも前記ゲート電極が対向する前記部分の側へ延在しているドリフト層と、をさらに有することを特徴とする請求項4に記載の半導体装置。
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