JP2007157791A - 光電センサ用ic - Google Patents
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Abstract
【解決手段】4つの受光部P1〜P4がCMOSデバイス構造又はBiCMOSデバイス構造を有する受光素子30に設けられており、被検出物Wの距離により、受光部P1が受光可能なスポット径である場合には、受光部P1からの受光量に応じた受光信号により、被検出物Wの有無を検出する。受光部P1で受光可能なスポット径でない場合には、受光部P1〜P3からなる受光部の受光領域における受光量に応じた受光信号により、被検出物Wの有無を検出する。被検出物Wまでの距離を検出する際には、受光部P3,P4のそれぞれの受光量の差分を演算し、差分に応じて検出物までの距離を検出する。
【選択図】図3
Description
また、本体ケーシング2には、投光レンズ6が設けられており、投光器4からの光が投光レンズ6を介して平行光として出射されるとともに、被検出物Wにて反射した光が投光レンズ6と並んで設けられる受光レンズ7により集光されて光電センサ用IC5の受光素子8の受光面にスポット状に受光されるようになってている。そして、受光素子8に受光された光の受光量に応じて被検出物Wの有無等が検出されるようになっている。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、電力消費を抑制して発熱による不具合を少なくすることが可能な光電センサ用ICを提供することを目的とする。
本構成によれば、光電センサ用ICの処理回路は、CMOSデバイス構造又はBiCMOSデバイス構造を有する。したがって、例えばバイポーラデバイス構造のみを有するものと比較して、電力消費を抑制することができる。また、内部の発熱量を低減させることができるから、光電センサ用ICを小型化した際の発熱による不具合を少なくすることができる。
本構成によれば、より電力消費を抑制することができる。
本構成によれば、処理回路、第1の受光素子及び電源回路にて生じる電圧が高くなっても不具合が生じにくい。
本構成によれば、第1選択手段により1又は隣接する複数の受光部からの受光信号を第1処理回路の入力部に選択的に入力させることができる。したがって、例えば、1つの受光部の受光領域に収まる光については第1選択手段により当該1つの受光部で受光された光の受光信号のみを第1処理回路に入力させ、1つの受光部の受光領域に収まらない光については複数の受光部が組み合わせられる受光領域で受光された光の受光信号を第1処理回路に入力させる。これにより、受光される光の受光領域に応じた受光信号を第1処理回路に入力させることができるから、光の受光領域に応じた専用の受光素子を用意する必要がなく部品点数を少なくすることができる。
本構成によれば、受光部を正方形状とすることにより、スポット(円形)状の光を受光しやすくことができる。
ここで、スポット(円形)状の光を受光する場合には、理想的には、円形の受光部(受光面)とした方が、スポット(円形)状の光を受光部いっぱいに受光することができるが、かかる場合には、ウエハをカットする際に、円形にカットする工程が複雑であるだけでなく、円形にカットすると、利用できないウエハの残りかすが生じてしまう。したがって、かかる観点からも受光部を正方形状とすることが望ましい。
本構成によれば、隣接する同一形状の受光領域を形成する受光部に光が照射された場合には、受光量の割合に応じた受光信号がそれぞれの受光部の端子から出力される。したがって、例えば、当該受光素子を、投光された光のうち被検出物に反射する光を受光することで当該被検出物までの距離検出が可能な光電センサに用いた場合には、当該2つの受光部から出力される受光信号に基づき距離検出を行うことが可能になる。
本構成によれば、第2選択手段により、第1処理回路により処理を行うか、若しくは、第2処理回路による演算処理を行うかの選択を行うことができる。
また、第2処理回路を選択した場合に、例えば、投光された光のうち被検出物に反射する光を受光することで当該被検出物でまでの距離検出が可能な光電センサに用いると、当該2つの受光部から出力される受光信号に基づき距離検出を行うことが可能になる。
本構成によれば、受光部を兼用(共通化)することで、光電センサ用ICを光電センサに用いた場合に、兼用(共通化)する分だけ受光部の数の少ない受光素子を用いることが可能になる。
本構成によれば、第1処理回路は、第1の受光素子だけでなく、第2の受光素子から出力される受光信号の処理を行うことができる。
本構成によれば、例えば、受光部をフォトトランジスタで構成する場合と比較して、受光した光が受光信号として出力されるまでの応答時間を短くすることができる。
本発明の実施形態1を図1ないし図6を参照しつつ説明する。
本実施形態の光電センサ10は、受光量に応じて被検出物Wの有無等を検出する物体検出センサ、及び、受光位置の変化に応じて被検出物Wまでの距離を検出する距離検出センサの両方の機能を有するものである。なお、本実施形態の光電センサ10は、物体検出センサとして用いる場合には、被検出物Wまでの距離が異なる場合であっても、1台の光電センサ10で被検出物Wの有無等が検出可能になっている。
光電センサ10は、本体ケーシング11内に、プリント基板12が収容されている。プリント基板12上には、LED13を具備する投光器14と、光電センサ用IC20とが搭載されて成る。
図3,4に光電センサ用ICの電気的構成を示す。図5は、図3,4の等価回路である。
図3に示すように、光電センサ用IC20は、受光素子30と、受光素子30からの電流を電圧に変換するI−V変換回路21(21A,21B)と、I−V変換回路21からの電圧信号を増幅するアンプ28(28A,28B)と、アンプ28にて増幅された電圧信号が入力される選択回路22(本発明の「第2選択手段」に相当)と、選択回路22から選択的に出力される電圧信号を加算する加算回路23(本発明の「第1処理回路」に相当)と、選択回路22から選択的に出力される電圧信号の差を演算する差動回路24(本発明の「第2処理回路」に相当)と、加算回路23や差動回路24から出力された信号に基づき被検出物Wの検出を行うCPU25(central processing unit) と、CPU25と外部端子Eとの間に接続される入出力回路26と、上記各回路に電力を供給(電圧が印加)する電源回路29と、を備えて構成されている。
具体的には、受光部P1の出力端子T1は、外部端子Aと電気的に接続され、受光部P2の出力端子T2は、外部端子Bと電気的に接続され、受光部P3の出力端子T3は、外部端子Cと電気的に接続され、受光部P4の出力端子T4は、外部端子Dと電気的に接続されている。
これにより、通常時(ゲートに電圧が印加されない状態)には、定電流源からの電流がドレイン−ソース間に流れる。ここで、受光部P1(〜P3)に光が受光された場合には、受光部P1(〜P3)の受光量に応じてゲートに印加される電圧が変化し、これにより、ドレイン−ソース間に流れる電流量が変化するともに、アンプ28の入力電圧が変化する。
このようにして、I−V変換回路21A,21Bに入力される電流変化が電圧変化に変換されてアンプ28に出力されるようになっている。
このように、高耐圧FET(高耐圧CMOSデバイス構造)で構成することにより、耐圧を超える電圧が両端子間(ドレイン端子Dとソース端子Sとの間)に印加されることにより生じる降伏現象を防止することができる。
入出力回路26は、CPU25からの信号に応じた出力を外部端子Eを介して外部に出力するとともに、外部端子Eを介して入力された信号をCPU25に与える。
本実施形態では、物体検出時には、光電センサから被検出物Wまでの距離(受光面上のスポット径の大きさ)に応じて回路構成が異なるようになっている。
具体的には、受光部P1のみの受光量に基づき被検出物Wの有無を検出する場合(被検出物までの距離が比較的近い場合)には、図3の回路構成を用いる。これにより図6上段に示すように受光部P1の受光領域で被検出物の検出が可能となる。
距離検出時には、図4に示すように、短絡素子βにより外部端子A,C間を短絡させる。
また、選択回路22の全ての接点部22A〜22Dが接続されるように切り替えられる。具体的には、光電センサの操作手段(図示しない)により距離検出が選択されると、かかる信号が外部端子E及び入出力回路26を介してCPU25に入力され、CPU25からの信号により選択回路22の全ての接点部22A〜22Dがオン(接続)されるようになっている。
(1)受光素子30(第1の受光素子)及びI−V変換回路21から入出力回路26に至るまでの回路(処理回路)は、CMOSデバイス構造又はBiCMOSデバイス構造を有するから、例えばバイポーラデバイス構造のみを有するものと比較して、電力消費を抑制することができる。また、内部の発熱量を低減させることができるから、光電センサ用ICを小型化した際の発熱による不具合を少なくすることができる。
ここで、スポット(円形)状の光を受光する場合には、理想的には、円形の受光領域(受光面)とした方が、スポット(円形)状の光を受光領域いっぱいに受光することができるが、かかる場合には、ウエハをカットする際に、円形にカットする工程が複雑であるだけでなく、円形にカットすると、利用できないウエハの残りかすが生じてしまう。したがって、かかる観点からも受光部の受光領域を正方形状とすることが望ましい。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
また、上記実施形態では、受光素子は、4つの受光部P1〜P4から構成されたが、これら以外の数、即ち、3つ以下又は5つ以上の受光部が設けられる受光素子であってもよく、これらの受光部を任意に組み合わせることにより、異なる受光領域を形成するようにしてもよい。
12…プリント基板
14…投光器(投光手段)
16…受光レンズ(集光レンズ)
20…光電センサ用IC
22…選択回路(第2選択手段)
23…加算回路(第1処理回路)
24…差動回路(第2処理回路)
25…CPU
29…電源回路
30A…受光面
30…受光素子(第1の受光素子)
35…外付け受光素子(第2の受光素子)
A〜E…外部端子
P1〜P4…受光部
T1〜T5…端子
W…被検出物
X…外部入力端子
α,β…短絡素子(第1選択手段)
Claims (10)
- 第1の受光素子と、
前記第1の受光素子からの受光信号を処理する処理回路と、を備える光電センサ用ICにおいて、
前記処理回路は、CMOSデバイス構造又はBiCMOSデバイス構造を有することを特徴とする光電センサ用IC。 - 前記処理回路に加えて、前記第1の受光素子もCMOSデバイス構造又はBiCMOSデバイス構造を有することを特徴とする請求項1記載の光電センサ用IC。
- 前記処理回路及び前記第1の受光素子に電源を供給する電源回路が備えられており、
前記処理回路、前記第1の受光素子及び前記電源回路は、高耐圧CMOSデバイス構造又は高耐圧BiCMOSデバイス構造を有することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の光電センサ用IC。 - 前記処理回路は、前記受光部からの受光信号を入力可能な1つの入力部を有し、当該入力部から入力された受光信号を処理する第1処理回路を有し、
前記第1の受光素子は、
1又は隣接する複数の前記受光部の組合せによって、それぞれ大きさの異なる複数の受光領域を形成可能とされるものであって、
前記1又は隣接する複数の受光部からの受光信号を前記入力部に選択的に入力可能な第1選択手段を備えることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の光電センサ用IC。 - 前記複数の受光部は、
前記複数の受光領域が、それぞれ異なる大きさの正方形状をなすように形成可能に構成されていることを特徴とする請求項4に記載の光電センサ用IC。 - 前記複数の受光部は、
隣接する同一形状の受光領域を形成するように構成されていることを特徴とする請求項4又は請求項5記載の光電センサ用IC。 - 前記処理回路は、
前記隣接する同一形状の受光領域を形成する複数の受光部のうちの、一の受光部から出力される受光信号と、他の受光部から出力される受光信号とが別々に入力される入力部を有し、当該入力部に入力される受光信号のレベルの差を演算処理する第2処理回路を有するものであり、
前記第1処理回路及び前記第2処理回路のうち、前記受光信号が入力される処理回路を選択可能な第2選択手段を備えることを特徴とする請求項6記載の光電センサ用IC。 - 前記第1処理回路に受光信号が入力される受光部の少なくとも一部と、前記第2処理回路に受光信号が入力される受光部の少なくとも一部と、が兼用されていることを特徴とする請求項7に記載の光電センサ用IC。
- 前記第1の受光素子とは異なる第2の受光素子を接続可能な外部入力端子を備え、
前記外部入力端子は、前記第1の受光素子の端子と選択的又は共通に、前記第1処理回路の入力部に接続されることを特徴とする請求項4ないし請求項8のいずれかに記載の光電センサ用IC。 - 前記受光部は、フォトダイオードにより構成されることを特徴とする請求項1ないし請求項9のいずれかに記載の光電センサ用IC。
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