JP2007157249A - ディスク記録再生装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ディスクの書込みおよび読出し中にエラーが発生し、バッファメモリのデータ使用量の増減率が悪化してもバッファオーバーフロー/アンダーフローしにくいディスク記録再生装置を提供する。
【解決手段】記録時においては、ディスクへの間欠アクセス期間中のディスク書込みデータ量とエンコードデータ量に基づいて、新たなディスクへの書込み開始閾値を算出し、次回のディスクへの書込み開始閾値に反映させ、また、再生時においては、ディスクへの間欠アクセス期間中のディスク読出しデータ量とデコードデータ量に基づいて、新たなディスクからの読出し開始閾値を算出し、次回のディスクからの読出し開始閾値に反映させることで、リアルタイムにディスクアクセス時のエラー復帰の余裕を確保する。
【選択図】図1
【解決手段】記録時においては、ディスクへの間欠アクセス期間中のディスク書込みデータ量とエンコードデータ量に基づいて、新たなディスクへの書込み開始閾値を算出し、次回のディスクへの書込み開始閾値に反映させ、また、再生時においては、ディスクへの間欠アクセス期間中のディスク読出しデータ量とデコードデータ量に基づいて、新たなディスクからの読出し開始閾値を算出し、次回のディスクからの読出し開始閾値に反映させることで、リアルタイムにディスクアクセス時のエラー復帰の余裕を確保する。
【選択図】図1
Description
本発明は、記録媒体である光ディスクに対してその記録情報を記録および再生する光ディスクの記録再生装置に関する。
DVD等の記録再生装置にバッファメモリを備えている場合、記録再生データを一時的にバッファメモリに蓄えてから記録再生することが可能であり、記録時は、バッファメモリのデータ残量がバッファメモリ容量をオーバーしてしまうと記録動作が停止してしまうことから、一定のデータ量(ディスクへの書込み開始閾値)を上回らないようにバッファメモリの残量管理を行うようにされている。また、再生時は、バッファメモリのデータ残量が無くなってしまうと再生出力が停止してしまうことから、一定のデータ量(ディスクからの読出し開始閾値)を下回らないようにバッファメモリの残量管理を行うようにされている。
このような記録再生装置において、例えば、ディスク上の傷やほこり等によって正しくデータの記録/読出しができなかった場合、あるいは、衝撃等によってサーボの引き込みが異常に長い時間かかった場合に、記録時ではディスクへの書込み開始閾値をさらに上回る第2のディスクへの書込み開始閾値を上回った場合、再生時ではディスクへの読出し開始閾値をさらに下回る第2のディスクからの読出し開始閾値を下回った場合に、ディスクを高速に回転させてバッファメモリとディスク間のデータ転送速度を速くすることで、耐震能力を劣化させることなく記録再生動作を可能にしている(特許文献1参照)。
特開2000−251409号公報
しかしながら、従来の構成においては、記録時では、ディスクへの書込み開始閾値をさらに上回る第2のディスクへの書込み開始閾値を上回った場合に、再生時ではディスクへの読出し開始閾値をさらに下回る第2のディスクからの読出し開始閾値を下回った場合に、ディスクを高速に回転させてバッファメモリとディスク間のデータ転送速度を速くすることで、耐震能力の劣化を防止しているため、ディスクへの書込み開始閾値またはディスクからの読出し開始閾値付近でディスクにアクセスできない時間が続けばバッファオーバーフローまたはバッファアンダーフローする可能性が高くなるという課題を有していた。
本発明は、従来の課題を解決するもので、バッファメモリの増減率に応じて、記録時はディスクへの書込み開始閾値、再生時はディスクからの読出し開始閾値を変動させ、リアルタイムにディスクアクセス時のエラー復帰の余裕を確保することのできるディスク記録再生装置を提供することを目的とする。
従来の課題を解決するために、本発明は、間欠記録の1周期におけるディスクへのデータ書込み期間にエンコードされたデータ量を検出するエンコードデータ量検出部と、間欠記録の1周期におけるディスクへのデータ書込み期間にディスクへ書込んだデータ量を検出するディスク書込みデータ量検出部と、ディスクヘデータ書込みを開始するためのバッファメモリのデータ使用量におけるディスク書込み開始閾値を算出するバッファ閾値算出部と、前記算出された閾値を設定するバッファ閾値設定部とを備え、前記バッファ閾値算出部は、間欠記録の1周期におけるディスクへのデータ書込み期間終了後毎に、前記ディスク書込みデータ量検出部により検出したディスク書込みデータ量から前記エンコードデータ量検出部により検出したエンコードデータ量を減算し、さらにディスク書込み停止閾値を加算することでディスク書込み開始閾値を算出し、この結果を前記バッファ閾値設定部により設定することを特徴とするものである。
さらに、前記バッファ閾値算出部により新たに算出されたディスク書込み開始閾値が、予め決められたディスク書込み開始閾値以上になる場合は、前記予め決められたディスク書込み開始閾値を前記新たなディスク書込み開始閾値とすることを特徴とするものである。
さらに、前記バッファ閾値算出部により新たに算出されたディスク書込み開始閾値が、予め決められたディスク書込み停止閾値以下になる場合は、前記予め決められたディスク書込み停止閾値を前記新たなディスク書込み開始閾値とすることを特徴とするものである。
また、間欠再生の1周期におけるディスクからのデータ読出し期間にデコードされたデータ量を検出するデコードデータ量検出部と、間欠再生の1周期におけるディスクからのデータ読出し期間にディスクから読出したデータ量を検出するディスク読出しデータ量検出部と、ディスクからのデータ読出しを開始するためのバッファメモリのデータ使用量におけるディスク読出し開始閾値を算出するバッファ閾値算出部と、前記算出された閾値を設定するバッファ閾値設定部とを備え、前記バッファ閾値算出部は、間欠再生の1周期におけるディスクからのデータ読出し期間終了後毎に、ディスク読出し停止閾値から、前記ディスク読出しデータ量検出部により検出したディスク読出しデータ量を減算し、さらに前記デコードデータ量検出部により検出したデコードデータ量を加算することでディスク読出し開始閾値を算出し、この結果を前記バッファ閾値設定部により設定することを特徴とするものである。
さらに、前記バッファ閾値算出部により新たに算出されたディスク読出しみ開始閾値が、予め決められたディスク読出し開始閾値以下になる場合は、前記予め決められたディスク読出し開始閾値を前記新たなディスク読出し開始閾値とすることを特徴とするものである。
さらに、前記バッファ閾値算出部により新たに算出されたディスク読出しみ開始閾値が、予め決められたディスク読出し停止閾値以上になる場合は、前記予め決められたディスク読出し開始閾値を前記新たなディスク読出し停止閾値とすることを特徴とするものである。
本発明のディスク記録再生装置によれば、記録時においてはバッファメモリの減少率に応じてディスクへの書込み開始閾値を変動させることでリアルタイムにディスクアクセス時のエラー復帰の余裕を確保し、バッファオーバーフローしにくい記録動作を提供することができる。また、再生時においてはバッファメモリの増加率に応じてディスクからの読出し開始閾値を変動させることでリアルタイムにディスクアクセス時のエラー復帰の余裕を確保し、バッファアンダーフローしにくい再生動作を提供することができる。
以下に、本発明のディスク記録再生装置の実施の形態を図面とともに詳細に説明する。
図1は、本発明の実施例1におけるディスク記録再生装置の構成を説明するためのブロック図を示すものである。図2は、本発明の実施例1におけるディスク記録再生装置の間欠動作を説明するためのタイミングチャートを示す。図3は、本発明の実施例1におけるディスク記録再生装置の間欠動作を説明するためのフローチャートを示す。
以下、本実施の形態は光ディスクに対し撮影されたオーディオ/ビデオ信号を記録するビデオカメラの例である。
図1において、コントローラ105は、エンコード/デコードデータ量検出部106と、エンコード/デコード開始停止制御部107と、バッファ閾値算出部108と、バッファ閾値設定部109と、ディスク書込み/読出し開始停止検出部110と、バッファメモリ使用量検出部111と、ディスク書込み/読出しデータ量検出部112と、ディスク書込み/読出し開始停止制御部113と、バッファメモリ読出し/書込み制御部114を備えている。また、ディスクドライブ115は、ディスク116と、信号処理部117と、ピックアップ118と、ピックアップ制御部119と、ディスク制御部120と、スピンドルモータ121と、スピンドルモータ制御部122を備えている。
なお、コントローラ105は、記録再生開始停止入力部101からの操作入力に基づいて、エンコード/デコード開始停止制御部107によりオーディオ/ビデオエンコード/デコード部103のエンコード開始と停止を制御し、撮影開始動作または撮影停止動作をするようになっている。
また、ディスクドライブ115は、記録再生開始停止入力部101からの操作入力に基づいて、コントローラ105から指示を受け、ディスクドライブ115の全般の制御を司るディスク制御部120からスピンドルモータ制御部122に指示し、スピンドルモータ121によりディスク116を記録開始時は回転させ、記録停止時は回転を止める。
まず、図2の時間T1から時間T2までの動作について説明する。エンコード/デコード開始停止制御部107は、記録再生開始停止入力部101から撮影開始指示を受けると、オーディオ/ビデオエンコード/デコード部103のエンコード動作を開始させる。また、オーディオ/ビデオ入出力部102は、マイクからのオーディオ入力と撮像素子からのビデオ入力をデジタル信号に変換し、オーディオ/ビデオエンコード/デコード部103に導出するようになっており、オーディオ/ビデオエンコード/デコード部103は、入力されたデジタル信号をオーディオについてはAC−3方式によるデータ圧縮エンコードを行い、ビデオについてはMPEG2方式によるデータ圧縮エンコードを行い、さらに前記圧縮エンコードされたデータを、オーディオ/ビデオが混在したデータストリームの1転送単位として扱うVOBU(Video Object Block Unit) 単位で連続してバッファメモリ104に書込む動作を行う。
このようにして、バッファメモリ104にVOBU単位でエンコードされた撮影データが徐々に蓄積される。
次に、図2の時間T2から時間T3までの動作について、図3のフローチャートに従って説明する。バッファメモリ使用量検出部111は、バッファメモリ104に蓄積されているエンコードデータ量を検出し、ディスク書込み/読出し開始停止検出部110が、前記バッファメモリ104に蓄積されているエンコードデータ量がバッファ閾値設定部109で予め設定されているディスク書込み開始閾値を超えたことを検出すると(プロセスS301)、バッファメモリ読出し/書込み制御部114は、バッファメモリ104へのエンコードデータ書込み速度より高速にバッファメモリ104からのエンコードデータ読出しを開始させ、さらに、ディスク書込み/読出し開始停止制御部113は、ディスク制御部120にディスクへの書込み開始を指示し、ディスク制御部120は、ピックアップ制御部119に指示し、ピックアップ118によりレーザー光を照射し、また、エンコードデータを信号処理部117で変換された記録信号に応じてディスク116への書込みを行う(プロセスS302)。
また、ディスクへの書込み開始と同時に、ディスク書込み/読出しデータ量検出部112は、ディスク制御部120から実際にディスクに書込みされたデータ量の計測を開始し(プロセスS303)、定期的に前記データ量を取得する毎(プロセスS310)にディスク書込みデータ量を加算していく(プロセスS311)。さらに、エンコード/デコードデータ量検出部106においても、オーディオ/ビデオエンコード/デコード部103から実際にエンコードされたデータ量の計測を開始し(プロセスS303)、定期的に前記データ量を取得する毎(プロセスS312)にエンコードデータ量を加算していく(プロセスS313)。
次に、ディスク116への書込みが開始され、徐々にバッファメモリ104の蓄積量が減少していく。バッファメモリ使用量検出部111は、バッファメモリ104に蓄積されているエンコードデータ量を検出し、ディスク書込み/読出し開始停止検出部110が、前記バッファメモリ104に蓄積されているエンコードデータ量がバッファ閾値設定部109で予め設定されているディスクへの書込み停止閾値を下回ったことを検出すると(プロセスS304)、バッファメモリ読出し/書込み制御部114は、バッファメモリ104からのエンコードデータ読出しを停止させ、さらに、ディスク書込み/読出し開始停止制御部113は、ディスク制御部120にディスクへの書込み停止を指示し、ディスク制御部120は、ピックアップ制御部119に指示し、ピックアップ118のレーザー光の照射を止め、ディスク116への書込みを停止させる(プロセスS305)。
また、ディスクへの書込み停止と同時に、ディスクへの書込み中に取得していた、ディスクに書込みされたデータ量と、エンコードされたデータ量の計測を終了する(S306)。バッファ閾値算出部108は、エンコード/デコードデータ量検出部106より検出したエンコードデータ量と、ディスク書込み/読出しデータ量検出部112より検出したディスクへの書込みデータ量とに基づいて、新たにディスクへの書込み開始閾値を算出し(プロセスS307)、バッファ閾値設定部109にて、前記ディスクへの書込み開始閾値を設定する(プロセスS308)。
ここまでが、一連の間欠記録処理である。以降、ディスクへの書込みエラー発生時に、エラー復帰の余裕を確保するため、新たに設定するディスクへの書込み開始閾値の算出手順に関して、詳細に説明する。
ここで、バッファメモリの減少率をW(bps)、バッファメモリの増加率であるエンコードレートをS(bps)、間欠記録の1周期におけるディスクへの書込み時間をt(sec)、ディスク書込み開始閾値をTH(bit)、ディスク書込み停止閾値をTL(bit)、ディスクへの書込みレートをU(bps)とする。
バッファメモリ104の単位時間あたりのバッファメモリ減少量であるバッファメモリの減少率Wは、バッファメモリ104に対する読出し速度と書込み速度の差分であるため、バッファメモリ104からの読出し速度、すなわち、ディスク116への書込みレートをUとし、バッファメモリ104への書込み速度、すなわち、エンコードレートをSとすると、エンコードしながらディスクへ書込みした時のバッファメモリの減少率Wは、次式であらわすことができる。
W=U−S・・・(1)
また、バッファメモリの減少率Wは、ディスク書込み開始閾値THとディスク書込み停止閾値TLとの差分データ量をディスクに書込む時間tからも算出することができ、次式で表すことができる。
W=(TH−TL)/t・・・(2)
ここで、ディスク116上の傷やほこり、指紋等によって正しく記録データが書込まれなかった場合、あるいは、衝撃等によってサーボの引き込みに長時間かかった場合は、実際のディスクへの書込みレートUが悪化し、バッファメモリの減少率Wも悪化する。
W=U−S・・・(1)
また、バッファメモリの減少率Wは、ディスク書込み開始閾値THとディスク書込み停止閾値TLとの差分データ量をディスクに書込む時間tからも算出することができ、次式で表すことができる。
W=(TH−TL)/t・・・(2)
ここで、ディスク116上の傷やほこり、指紋等によって正しく記録データが書込まれなかった場合、あるいは、衝撃等によってサーボの引き込みに長時間かかった場合は、実際のディスクへの書込みレートUが悪化し、バッファメモリの減少率Wも悪化する。
バッファメモリの減少率Wが悪化しても、間欠記録の1周期におけるディスクへの書込み時間が一定になるようにディスクへの書込み開始閾値THを設定すれば、バッファオーバーフローに対して、ディスク116への書込みエラーからの復帰の余裕が確保できる。
したがって、前述した(1)、(2)の式において、ディスク書込み開始閾値THに関して整理すると次式のようになる。
TH=(U−S)*t+TL ・・・(3)
さらに、ディスクへの書込み時間tにおけるディスク書込みデータ量をUt、エンコードデータ量をStとすると、ディスク書込み開始閾値THは次式のようになる。
TH=Ut−St+TL ・・・(4)
したがって、間欠記録の1周期におけるディスクへの書込みが終了する毎に、図3のプロセスS307において、ディスク書込み/読出しデータ量検出部112から検出したディスク書込みデータ量Utと、エンコード/デコードデータ量検出部106から検出したエンコードデータ量Stに基づいて、バッファ閾値算出部108にて、前記(4)の式を新しいディスクへの書込み開始閾値TH1として算出し、さらに、図3のプロセスS308において、前記算出したディスクへの書込み開始閾値TH1を、バッファ閾値設定部109にて設定する。
TH=(U−S)*t+TL ・・・(3)
さらに、ディスクへの書込み時間tにおけるディスク書込みデータ量をUt、エンコードデータ量をStとすると、ディスク書込み開始閾値THは次式のようになる。
TH=Ut−St+TL ・・・(4)
したがって、間欠記録の1周期におけるディスクへの書込みが終了する毎に、図3のプロセスS307において、ディスク書込み/読出しデータ量検出部112から検出したディスク書込みデータ量Utと、エンコード/デコードデータ量検出部106から検出したエンコードデータ量Stに基づいて、バッファ閾値算出部108にて、前記(4)の式を新しいディスクへの書込み開始閾値TH1として算出し、さらに、図3のプロセスS308において、前記算出したディスクへの書込み開始閾値TH1を、バッファ閾値設定部109にて設定する。
また、算出した結果によって、新たに設定するディスク書込み開始閾値TH1が、予め決められたディスク書込み開始閾値TH以上になる場合は、TH1=THとし、新たに設定するディスク書込み開始閾値TH1が、予め決められたディスク書込み停止閾値以下になる場合は、TH1=TLとするようにする。
以上のように、本実施例においては、バッファメモリの減少率に応じてディスクへの書込み開始閾値を変動させることでリアルタイムにディスクアクセス時のエラー復帰の余裕を確保し、バッファオーバーフローしにくい記録動作を提供することができる。
図1は、本発明の実施例2におけるディスク記録再生装置の構成を説明するためのブロック図を示すものである。図4は、本発明の実施例2におけるディスク記録再生装置の間欠動作を説明するためのタイミングチャートを示す。図5は、本発明の実施例2におけるディスク記録再生装置の間欠動作を説明するためのフローチャートを示す。なお、図1において、実施例1と同様の動作を行うものは、説明を省略する。
以下、本実施の形態は光ディスクに対し記録されたオーディオ/ビデオ信号を再生するビデオカメラの例である。
コントローラ105は、記録再生開始停止入力部101からの操作入力に基づいて、エンコード/デコード開始停止制御部107によりオーディオ/ビデオエンコード/デコード部103のデコード開始と停止を制御し、再生開始動作または再生停止動作をするようになっている。
また、ディスクドライブ115は、記録再生開始停止入力部101からの操作入力に基づいて、コントローラ105から指示を受け、ディスクドライブ115の全般の制御を司るディスク制御部120からスピンドルモータ制御部122に指示し、スピンドルモータ121によりディスク116を再生開始時は回転させ、再生停止時は回転を止める。
まず、図4の時間T1から時間T2までの動作について説明する。記録再生開始停止入力部101から再生開始指示を受けると、ディスク書込み/読出し開始停止制御部113は、ディスク制御部120にディスクからの読出し開始を指示し、ディスク制御部120は、ピックアップ制御部119に指示し、ピックアップ118によりレーザー光を照射し、その反射レーザー光をピックアップ118により受光して、ディスク116に記録されたエンコードデータを読出し、信号処理部117を通して、バッファメモリ104への書込みを行う(プロセスS507)。
このようにして、ディスクからの読出し単位(例えばVOBU)で読出されたデータがバッファメモリ104に蓄積されていく。
再生開始直後においては、バッファメモリ読出し/書込み制御部114は、バッファメモリ104へのエンコードデータ書込み速度より低速にバッファメモリ104からのエンコードデータ読出しを開始させ、オーディオ/ビデオエンコード/デコード部103に導出する。また、再生開始時において、エンコード/デコード開始停止制御部107は、オーディオ/ビデオエンコード/デコード部103のデコード動作を開始させ、オーディオ/ビデオ入出力部102は、前記オーディオ/ビデオエンコード/デコード部103によってデコードされたデジタルデータをアナログ信号に変換し、オーディオについてはスピーカから、ビデオについては液晶モニタ等に出力する。
また、ディスクからの読出し開始と同時に、ディスク書込み/読出しデータ量検出部112は、ディスク制御部120から実際にディスクから読出されたデータ量の取得を開始し(プロセスS508)、定期的に前記データ量を取得する毎(プロセスS510)にディスク読出しデータ量を加算していく(プロセスS511)。さらに、エンコード/デコードデータ量検出部106においても、オーディオ/ビデオエンコード/デコード部103から実際にデコードされたデータ量の計測を開始し(プロセスS508)、定期的に前記データ量を取得する毎(プロセスS512)にデコードデータ量を加算していく(プロセスS513)。
次に、図4の時間T2から時間T3までの動作について、図5のフローチャートに従って説明する。
バッファメモリ使用量検出部111は、バッファメモリ104に蓄積されているエンコードデータ量を検出し、ディスク書込み/読出し開始停止検出部110が、前記バッファメモリ104に蓄積されているエンコードデータ量がバッファ閾値設定部109で予め設定されているディスク読出し停止閾値を超えたことを検出すると(プロセスS501)、ディスク書込み/読出し開始停止制御部113は、ディスク制御部120にディスクからの読出し停止を指示し、ディスク制御部120は、ピックアップ制御部119に指示し、ピックアップ118のレーザー光の照射を止め、ディスク116からの読出しを停止させる(プロセスS502)。さらに、バッファメモリ読出し/書込み制御部114は、バッファメモリ104へのエンコードデータ書込みを停止させる。
また、ディスクからの読出し停止と同時に、ディスクからの読出し中に取得していた、ディスクからの読出したデータ量と、デコードされたデータ量の計測を終了する(S503)。バッファ閾値算出部108は、エンコード/デコードデータ量検出部106より検出したデコードデータ量と、ディスク書込み/読出しデータ量検出部112より検出したディスクからの読出しデータ量とに基づいて、新たにディスクからの読み出し開始閾値を算出し(プロセスS504)、バッファ閾値設定部109にて、前記ディスクからの読出し開始閾値を設定する(プロセスS505)。
次に、バッファメモリ104からの読出しは継続的に行われ、徐々にバッファメモリ104の蓄積量が減少していく。
次に、図4の時間T3から時間T4までの動作について、図5のフローチャートに従って説明する。
バッファメモリ使用量検出部111は、バッファメモリ104に蓄積されているエンコードデータ量を検出し、ディスク書込み/読出し開始停止検出部110が、前記バッファメモリ104に蓄積されているエンコードデータ量がバッファ閾値設定部109で新たに設定されているディスクからの読出し開始閾値を下回ったことを検出すると(プロセスS506)、ディスク書込み/読出し開始停止制御部113は、ディスク制御部120にディスクからの読出し開始を指示し、ディスク制御部120は、ピックアップ制御部119に指示し、ピックアップ118のレーザー光を照射し、その反射レーザー光をピックアップ118により受光して、ディスク116に記録されたエンコードデータの読出しを開始させる(プロセスS507)。さらに、バッファメモリ読出し/書込み制御部114は、バッファメモリ104へのエンコードデータ書込みを開始させる。
また、ディスクからの読出し開始と同時に、ディスク書込み/読出しデータ量検出部112は、ディスク制御部120から実際にディスクから読出されたデータ量の計測を開始し(プロセスS508)、定期的に前記データ量を取得する毎(プロセスS510)にディスク読出しデータ量を加算していく(プロセスS511)。さらに、エンコード/デコードデータ量検出部106においても、オーディオ/ビデオエンコード/デコード部103から実際にデコードされたデータ量の取得を開始し(プロセスS508)、定期的に前記データ量を取得する毎(プロセスS512)にデコードデータ量を加算していく(プロセスS513)。
ここまでが、再生開始後の一連の間欠再生処理である。以降、ディスクからの読出しエラー発生時に、エラー復帰の余裕を確保するため、新たに設定するディスクからの読出し開始閾値の算出手順に関して、詳細に説明する。
ここで、バッファメモリの増加率をW(bps)、バッファメモリの減少率であるデコードレートをS(bps)、間欠再生の1周期におけるディスクからの読出し時間をt(sec)、ディスク読出し開始閾値をTL(bit)、ディスク読出し停止閾値をTH(bit)、ディスクからの読出しレートをU(bps)とする。
バッファメモリ104の単位時間あたりのバッファメモリ増加量であるバッファメモリの増加率Wは、バッファメモリ104に対する書込み速度と読出し速度の差分であるため、バッファメモリ104への書込み速度、すなわち、ディスク116からの読出しレートをUとし、バッファメモリ104からの読出し速度、すなわち、デコードレートをSとすると、デコードしながらディスクから読出した時のバッファメモリの増加率Wは、次式であらわすことができる。
W=U−S・・・(5)
また、バッファメモリの増加率Wは、ディスク読出し停止閾値THとディスク読出し開始閾値TLとの差分データ量をディスクからの読出す時間tからも算出することができ、次式で表すことができる。
W=(TH−TL)/t・・・(6)
ここで、ディスク116上の傷やほこり、指紋等によって正しく再生データが読出されなかった場合、あるいは、衝撃等によってサーボの引き込みに長時間かかった場合は、実際のディスクからの読出しレートUが悪化し、バッファメモリの増加率Wも悪化する。
W=U−S・・・(5)
また、バッファメモリの増加率Wは、ディスク読出し停止閾値THとディスク読出し開始閾値TLとの差分データ量をディスクからの読出す時間tからも算出することができ、次式で表すことができる。
W=(TH−TL)/t・・・(6)
ここで、ディスク116上の傷やほこり、指紋等によって正しく再生データが読出されなかった場合、あるいは、衝撃等によってサーボの引き込みに長時間かかった場合は、実際のディスクからの読出しレートUが悪化し、バッファメモリの増加率Wも悪化する。
バッファメモリの増加率Wが悪化しても、間欠再生の1周期におけるディスクからの読出し時間が一定になるようにディスクからの読出し開始閾値TLを設定すれば、バッファアンダーフローに対して、ディスク116への読出しエラーからの復帰の余裕が確保できる。
したがって、前述した(5)、(6)の式において、ディスク読出し開始閾値TLに関して整理すると次式のようになる。
TL=TH−(U−S)*t・・・(7)
さらに、ディスクからの読出し時間tにおけるディスク読出しデータ量をUt、デコードデータ量をStとすると、ディスク読出し開始閾値TLは次式のようになる。
TL=TH−Ut+St・・・(8)
したがって、間欠再生の1周期におけるディスクからの読出しが終了する毎に、図5のプロセスS504において、ディスク書込み/読出しデータ量検出部112から検出したディスク読出しデータ量Utと、エンコード/デコードデータ量検出部106から検出したデコードデータ量Stに基づいて、バッファ閾値算出部108にて、前記(8)の式を新しいディスクからの読出し開始閾値TL1として算出し、さらに、図5のプロセスS505において、前記算出したディスクからの読出し開始閾値TL1を、バッファ閾値設定部109にて設定する。
TL=TH−(U−S)*t・・・(7)
さらに、ディスクからの読出し時間tにおけるディスク読出しデータ量をUt、デコードデータ量をStとすると、ディスク読出し開始閾値TLは次式のようになる。
TL=TH−Ut+St・・・(8)
したがって、間欠再生の1周期におけるディスクからの読出しが終了する毎に、図5のプロセスS504において、ディスク書込み/読出しデータ量検出部112から検出したディスク読出しデータ量Utと、エンコード/デコードデータ量検出部106から検出したデコードデータ量Stに基づいて、バッファ閾値算出部108にて、前記(8)の式を新しいディスクからの読出し開始閾値TL1として算出し、さらに、図5のプロセスS505において、前記算出したディスクからの読出し開始閾値TL1を、バッファ閾値設定部109にて設定する。
また、算出した結果によって、新たに設定するディスク読出し開始閾値TL1が、予め決められたディスク読出し開始閾値TL以下になる場合は、TL1=TLとし、新たに設定するディスク読出し開始閾値TL1が、予め決められたディスク読出し停止閾値以上になる場合は、TL1=THとするようにする。
以上のように、本実施例においては、バッファメモリの増加率に応じてディスクからの読出し開始閾値を変動させることでリアルタイムにディスクアクセス時のエラー復帰の余裕を確保し、バッファアンダーフローしにくい再生動作を提供することができる。
101 記録再生開始停止入力部
102 オーディオ/ビデオ入出力部
103 オーディオ/ビデオエンコード/デコード部
104 バッファメモリ
105 コントローラ
106 エンコード/デコードデータ量検出部
107 エンコード/デコード開始停止制御部
108 バッファ閾値算出部
109 バッファ閾値設定部
110 ディスク書込み/読出し開始停止検出部
111 バッファメモリ使用量検出部
112 ディスク書込み/読出しデータ量検出部
113 ディスク書込み/読出し開始停止制御部
114 バッファメモリ読出し/書込み制御部
115 ディスクドライブ
116 ディスク
117 信号処理部
118 ピックアップ
119 ピックアップ制御部
120 ディスク制御部
121 スピンドルモータ
122 スピンドルモータ制御部
102 オーディオ/ビデオ入出力部
103 オーディオ/ビデオエンコード/デコード部
104 バッファメモリ
105 コントローラ
106 エンコード/デコードデータ量検出部
107 エンコード/デコード開始停止制御部
108 バッファ閾値算出部
109 バッファ閾値設定部
110 ディスク書込み/読出し開始停止検出部
111 バッファメモリ使用量検出部
112 ディスク書込み/読出しデータ量検出部
113 ディスク書込み/読出し開始停止制御部
114 バッファメモリ読出し/書込み制御部
115 ディスクドライブ
116 ディスク
117 信号処理部
118 ピックアップ
119 ピックアップ制御部
120 ディスク制御部
121 スピンドルモータ
122 スピンドルモータ制御部
Claims (6)
- 間欠記録の1周期におけるディスクへのデータ書込み期間にエンコードされたデータ量を検出するエンコードデータ量検出部と、間欠記録の1周期におけるディスクへのデータ書込み期間にディスクへ書込んだデータ量を検出するディスク書込みデータ量検出部と、ディスクヘデータ書込みを開始するためのバッファメモリのデータ使用量におけるディスク書込み開始閾値を算出するバッファ閾値算出部と、前記算出された閾値を設定するバッファ閾値設定部とを備え、前記バッファ閾値算出部は、間欠記録の1周期におけるディスクへのデータ書込み期間終了後毎に、前記ディスク書込みデータ量検出部により検出したディスク書込みデータ量から前記エンコードデータ量検出部により検出したエンコードデータ量を減算し、さらにディスク書込み停止閾値を加算することでディスク書込み開始閾値を算出し、この結果を前記バッファ閾値設定部により設定することを特徴とするディスク記録再生装置。
- 前記バッファ閾値算出部により新たに算出されたディスク書込み開始閾値が、予め決められたディスク書込み開始閾値以上になる場合は、前記予め決められたディスク書込み開始閾値を前記新たなディスク書込み開始閾値とすることを特徴とする請求項1記載のディスク記録再生装置。
- 前記バッファ閾値算出部により新たに算出されたディスク書込み開始閾値が、予め決められたディスク書込み停止閾値以下になる場合は、前記予め決められたディスク書込み停止閾値を前記新たなディスク書込み開始閾値とすることを特徴とする請求項1記載のディスク記録再生装置。
- 間欠再生の1周期におけるディスクからのデータ読出し期間にデコードされたデータ量を検出するデコードデータ量検出部と、間欠再生の1周期におけるディスクからのデータ読出し期間にディスクから読出したデータ量を検出するディスク読出しデータ量検出部と、ディスクからのデータ読出しを開始するためのバッファメモリのデータ使用量におけるディスク読出し開始閾値を算出するバッファ閾値算出部と、前記算出された閾値を設定するバッファ閾値設定部とを備え、前記バッファ閾値算出部は、間欠再生の1周期におけるディスクからのデータ読出し期間終了後毎に、ディスク読出し停止閾値から、前記ディスク読出しデータ量検出部により検出したディスク読出しデータ量を減算し、さらに前記デコードデータ量検出部により検出したデコードデータ量を加算することでディスク読出し開始閾値を算出し、この結果を前記バッファ閾値設定部により設定することを特徴とするディスク記録再生装置。
- 前記バッファ閾値算出部により新たに算出されたディスク読出し開始閾値が、予め決められたディスク読出し開始閾値以下になる場合は、前記予め決められたディスク読出し開始閾値を前記新たなディスク読出し開始閾値とすることを特徴とする請求項4記載のディスク記録再生装置。
- 前記バッファ閾値算出部により新たに算出されたディスク読出し開始閾値が、予め決められたディスク読出し停止閾値以上になる場合は、前記予め決められたディスク読出し開始閾値を前記新たなディスク読出し停止閾値とすることを特徴とする請求項4記載のディスク記録再生装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005351693A JP2007157249A (ja) | 2005-12-06 | 2005-12-06 | ディスク記録再生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005351693A JP2007157249A (ja) | 2005-12-06 | 2005-12-06 | ディスク記録再生装置 |
Publications (1)
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---|---|
JP2007157249A true JP2007157249A (ja) | 2007-06-21 |
Family
ID=38241411
Family Applications (1)
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JP2005351693A Pending JP2007157249A (ja) | 2005-12-06 | 2005-12-06 | ディスク記録再生装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007157249A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7350620B2 (ja) | 2019-10-28 | 2023-09-26 | アルパイン株式会社 | ビデオ変換装置及びタッチパネル付表示装置 |
-
2005
- 2005-12-06 JP JP2005351693A patent/JP2007157249A/ja active Pending
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JP7350620B2 (ja) | 2019-10-28 | 2023-09-26 | アルパイン株式会社 | ビデオ変換装置及びタッチパネル付表示装置 |
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