JP2007157173A - 文字読取装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】オペレータの文字訂正作業量を軽減する。
【解決手段】入力データから文字認識を行って得られた文字情報を表示部に表示して入力部からの指示により会話的に訂正する際に、カーソル位置の認識確度を画面上の文字の色や輝度を変化させたり、インディケータで表示させたりする。また各文字毎にその文字と標準字形との一致度の差の降順に整列させた候補列を得て停止位置の文字に対する認識候補文字を上位から順に表示して操作者が入力部からの指示により候補表示制御手段で表示した候補を選択する。更に、当該文字の認識の確度にしたがって、確度が低いほど訂正文字カーソルの停止時間を延長する。
【選択図】 図7
【解決手段】入力データから文字認識を行って得られた文字情報を表示部に表示して入力部からの指示により会話的に訂正する際に、カーソル位置の認識確度を画面上の文字の色や輝度を変化させたり、インディケータで表示させたりする。また各文字毎にその文字と標準字形との一致度の差の降順に整列させた候補列を得て停止位置の文字に対する認識候補文字を上位から順に表示して操作者が入力部からの指示により候補表示制御手段で表示した候補を選択する。更に、当該文字の認識の確度にしたがって、確度が低いほど訂正文字カーソルの停止時間を延長する。
【選択図】 図7
Description
本発明は、用紙上に手書きまたは印刷された文字を光学的に読み取って文字コードデータに変換した後に読取り結果を訂正する文字読取装置に関する。
光学文字読取装置による文字の読取り精度は、完全ではないため、読取り結果には、読取り不能文字(リジェクト文字)および読み取り文字が含まれる。したがって、読取り結果に対してオペレータによる確認および誤り訂正を行うことが不可欠である。この文字訂正処理においては、画面上の読取り結果のリジェクト文字は表示色を変えて目立たせたり、近傍に該当部分の紙面の画像情報を表示するなどして文字訂正の効率化を図ってはいるが、オペレータの負担は依然として大きく、負担を軽減することが要望されている。
従来の文字読取装置においては、画面上に表示されている文字を訂正するときは、訂正したい文字をオペレータが判断し、かつ、訂正したい文字にカーソルをあわせてキーボードの入力により訂正していた。また、従来の文字読取装置としては、読取り結果の確認のために、該当部分の画像情報を表示する場合、注目部分だけを表示するようにしたものもある。
特開平3−265080号公報
特開平8−096071号公報
しかしながら、このような従来の文字読取装置にあっては、通常キーボードを使用して訂正用カーソルをオペレータが意識的に移動させていく必要があるため、打鍵量が多かった。また、確認用画像情報を表示する場合に、注目部分だけを表示するには注目部分の移動をカーソルの移動によって検知するため、オペレータによるカーソル移動が必要であった。その結果、オペレータの訂正作業における負担がなお大きいという問題があった。
本発明は、このような従来の問題点に鑑みてなされたものであって、訂正用文字カーソルを所定の順序で自動的に移動させ、この移動に従ってカーソル位置の文字部分の画像情報を順次表示させることで、オペレータの訂正作業における負担を軽減することができる文字読取装置を提供することを目的とする。
図1は本発明の原理説明図である。すなわち、本発明は、入力データから文字認識を行って得られた文字情報を表示部に表示して入力部からの指示により会話的に訂正する際に、カーソル移動停止手段により、訂正用文字カーソルを予め定められた順序で自動的に移動させ、予め定められた時間停止した後に、次の文字に移動させ、訂正用文字カーソルの移動に伴って、文字画像表示制御手段により、文字画像を順次表示する。
文字画像表示制御手段は、訂正用文字カーソルの移動に伴って当該文字の画像情報を一文字単位で表示するようにしても良い。
また、文字画像表示制御手段は、訂正用文字カーソルの移動に伴って当該文字およびその前後の文字を含む項目画像情報を、項目単位で表示するとともに画像カーソルにより項目内の当該文字部分の表示と他の部分とを識別して表示するようにしても良い。
カーソル移動停止手段は、訂正用文字カーソルを、画面上予め定められた順序で自動的に移動させるとき、操作者の入力部の操作により任意の位置で停止させる。
また、カーソル移動停止手段は、訂正用文字カーソルを、読取り不能と判断された文字位置またはチェックディジット不一致の項目に到達したとき停止させる。
また、停止時間延長手段を設けて、当該文字の認識の確度にしたがって、確度が低いほど訂正文字カーソルの停止時間を延長する。
また、確度表示制御手段を設けて、画面上にカーソル位置の文字の認識の確度を視覚的に表示する。
確度表示制御手段は、画面上の当該文字の色や輝度を変化させても良いし、画面上の所定の領域にインディケータで表示するようにしても良い。
また、候補表示制御手段を設けて、各文字毎にその文字と標準字形との一致度の差の降順に整列させた候補列を得て停止位置の文字に対する認識候補文字を上位から順に表示し、候補選択手段により操作者が入力部からの指示により候補表示制御手段で表示した候補を選択する。
候補表示制御手段は、停止位置の文字に対する認識候補文字を上位から表示するとき一定時間ずつ訂正文字カーソル位置で表示するようにしても良い。
また、候補表示制御手段は、停止位置の文字に対する認識候補文字を上位から表示するとき訂正文字カーソル位置の近傍に上位から順に上下または左右に一覧表示し、一覧表示内で一定時間毎に候補カーソルを移動させるようにしても良い。
このような構成を備えた本発明の文字読取装置によれば、訂正用文字カーソルを予め定められた順序で自動的に移動させ、この移動に伴って、文字画像を順次表示するので、オペレータの打鍵量が少なくなり、読取り結果の訂正作業におけるオペレータの作業を軽減することができる。また、停止時間延長手段により当該文字の認識の確度が低いほどカーソルの停止時間を長くするので、オペレータの判断に余裕ができる。
また、確度表示制御手段により、画面上の当該文字の色や輝度を変えたり、所定の領域にインディケータでカーソル位置の文字の認識の確度を表示するので、確度が低い文字に対する注意を、促すことができる。さらに、候補表示制御手段により訂正文字と一定時間ずつカーソル位置で表示したり、一覧表で表示し一定時間毎に候補カーソルを移動させるようにしたので、文字訂正を簡単かつ正確に行うことができる。
以上説明してきたように、本発明によれば、訂正用文字カーソルを予め定められた順序で自動的に移動させ、この移動に伴って、文字画像を順次表示するため、オペレータの打鍵量が少なくなり、読取り結果の訂正作業におけるオペレータの作業を軽減することができる。
また、当該文字の認識の確度が低いほどカーソルの停止時間を長くするため、オペレータの判断に余裕ができる。また、画面上当該文字の色や輝度を変えたり、所定の領域にインディケータでカーソル位置の文字の認識の確度を表示するため、確度が低い文字に対する注意を、促すことができる。さらに、訂正文字と一定時間ずつカーソル位置で表示したり、一覧表で表示し一定時間毎に候補カーソルを移動させるようにしたので、文字訂正を簡単かつ正確に行うことができる。
図2は本発明の文字読取装置としての光学文字読取装置のブロック図である。
図2において、1は光学文字読取装置を示し、光学文字読取装置1は手書きまたは印刷された文字を光学的に読み取って、文字コードデータに変換する。2は光学文字読取装置1によって光学的に読み取られる用紙である帳票であり、帳票2には文字が手書き、または印刷されている。3はスキャナであり、スキャナ3は帳票2の手書き文字や印刷文字を光学的に走査して画像データをフレームメモリ4に格納する。5はフィールド画像切出部であり、フィールド画像切出部5はフレームメモリ4内に格納され画像データから予め与えられたフォーマット情報6に基づいて読取りフィールド(項目)の位置を検出し、検出したフィールド部分の画像を切り出してフィールド画像バッファ7に格納する。
フィールド画像切出部5は、光学文字読取装置1に内蔵される文字訂正部8からのトリガによりフィールド画像の切出しを行う。フィールド画像バッファ7は、格納されたフィールド画像を文字位置決め部9に出力するとともに、文字訂正部8にもフィールド画像を出力する。文字位置決め部9は、フィールド画像からフォーマット情報6および文字位置決め情報10に基づいて一文字単位の文字に分離して文字画像バッファ11に格納する。
文字位置決め情報10は文字訂正部8にも出力される。文字画像バッファ11からは文字画像が文字特徴抽出部12に出力され、文字特徴抽出部12は分離された文字特徴から識別のための特徴を抽出して文字特徴バッファ13に格納する。文字特徴バッファ13からは文字の特徴が文字特徴照合部14に出力され、文字特徴照合部14は文字特徴と予め保持されている文字認識辞書15の標準字形とを照合し、その一致度の大きい方から順に候補として認識結果バッファ16に格納する。
ただし、文字特徴照合部14は1位の候補の一致度が予め定められた規格値1より小さいとき、または2位の候補の一致度との相対距離差が予め定められた規格値2より小さい場合は1位候補として読取り不能(リジェクト)を出力する。認識結果バッファ16に格納された認識結果に基づいてチェックディジット(C/D)演算部17はフォーマット情報6を参照して必要な項目に対してはチェックディジットを演算し、一致・不一致を判定し、結果として認識結果バッファ16に項目単位の正常またはチェックディジットエラーを設定する。
フィールド画像バッファ7、認識結果バッファ16からの各出力、文字位置決め情報10およびキーボードなどの入力部18からの指示は、文字訂正部8に入力し、文字訂正部8はこれらの入力に基づいて文字訂正を行う。文字訂正部8の出力は、表示制御部19の制御により光学読取装置1の一部を構成する表示部20に表示される。
図3は文字訂正部8の内部構成例を示すブロック図である。図3において、21は文字訂正部8内に設けられた文字データ表示制御部であり、文字データ表示制御部21は認識結果バッファ16内に格納された認識結果の文字データを表示させる。22はカーソル移動停止手段としてのカーソル移動停止部であり、カーソル移動停止部22は訂正用文字カーソルを、予め定められた順序で自動的に移動させ、予め定められた時間停止した後に、次の文字へ移動させる。カーソルの移動順序は、例えば項目内では文字番号の昇順、行内では項目番号の昇順、用紙内では行番号の昇順とする。また、各文字での停止時間は、例えば次のようにする。
停止時間=定数/{(1位候補の一致度)
+[(1位候補の一致度)−(2位候補の一致度)]}
+[(1位候補の一致度)−(2位候補の一致度)]}
カーソル移動停止部22は、訂正用文字カーソルを、画面上で予め定められた順序で自動的に移動させるとき、操作者の入力部18の操作により、任意の位置でカーソルの移動を停止させる。すなわち、訂正用文字カーソルが画面上の所定の順序で自動的に移動する過程で、オペレータが読み誤りであると判断したときは、キーボードなどの入力部18からカーソル移動の停止操作を行うことができる。この操作によりその時点でカーソルが位置付いていた文字の訂正が可能である。
また、カーソル移動停止部22は、訂正用文字カーソルを、読取り不能と判断された文字位置に到達したとき、またはチェックディジット不一致の項目に到達したとき停止させる。すなわち、訂正用文字カーソルは自動的に移動するが、訂正の必要な認識不能文字の位置に到達した場合は、そこでカーソルを停止させて、正しい文字を候補中から選択・入力させる。認識不能文字だけでなく、チェックディジットの不一致が検出された項目なども要訂正であるから、カーソルを停止させる。
23は文字画像表示制御手段としての文字画像表示制御部であり、文字画像表示制御部23は訂正用文字カーソルの移動に伴って、文字画像を順次表示する。すなわち、文字画像表示制御部23は、訂正用文字カーソルの移動に伴って、カーソルが位置付いている文字部分の画像情報を順次表示させる。この場合、文字画像表示制御部23は、訂正用文字カーソルの移動に伴って、当該文字の画像情報を一文字単位で表示するようにしても良いし、また、当該文字およびその前後の文字を含む項目画像情報を、項目単位で表示するとともに、画像カーソルにより項目内の当該文字部分の表示と他の部分とを識別して表示するようにしても良い。
すなわち、文字画像の表示は、一文字単位であっても良いが、一文字だけ独立して表示されても判別しがたいケースがあるので、前後の画像を参照できることが望ましい。したがって、画像表示は項目単位で行い、項目内に複数の文字が存在するなら、注視文字がいずれであるかを画像カーソルに限らず反転表示などによって識別可能とする。
24は停止時間延長手段としての停止時間延長部であり、停止時間延長部24は、各文字の認識の確度を得て、訂正用文字カーソルを所定の順序で自動的に移動させる際に、当該文字の認識の確度にしたがって、確度が低いほどカーソルの停止時間を長くする。これは、当該文字の確度が低いほどカーソルの停止時間を長くする方が、オペレータの判断に余裕ができるからである。
25は確度表示制御手段としての確度表示制御部であり、確度表示制御部25は、画面上にカーソル位置の文字の認識の確度を視覚的に表示する。確度表示制御部25は、画面上の当該文字の色や輝度を変化させるようにしても良いし、また、画面上の所定の領域にインディケータで表示するようにしても良い。
すなわち、確度表示制御部25は、各文字の認識の確度を得て、訂正用文字カーソルが所定の順序で自動的に移動する際に、画面上の当該文字に色や輝度を変えたり、所定の領域にインディケータで表示したりして視覚的にカーソル位置の文字の認識の確度を表現することにより、確度が低い文字に対する注意を促す。26は候補表示制御手段としての候補表示制御部であり、候補表示制御部26は、各文字毎にその文字と標準字形との一致度の差の降順に整列させた候補列を得て、停止位置の文字に対する認識候補文字を上位から順に表示する。
27は、候補選択手段としての候補選択部であり、候補選択部27は、操作者が入力部18からの指示により候補表示制御部26で表示した候補を選択する。候補表示制御部26は、停止位置の文字に対する認識候補文字を上位から表示するとき、一定時間ずつ訂正文字カーソル位置で表示するようにしても良いし、また、訂正文字カーソル位置の近傍に上位から順に上下または左右に一覧表示し、一覧表内で一定時間毎に候補カーソルを移動させるようにしても良い。
すなわち、文字訂正については、当該文字の認識候補を順次示して、その中に正解があればオペレータがその正解を選択することによって、候補群の中に正解がなければオペレータが入力部18から正解文字を入力することによって行うが、このときの候補群を表示するやり方としては、停止位置の文字に対する認識候補文字を上位から順に一定時間ずつ、訂正カーソル位置に一文字ずつ表示させ、操作者が入力部18からの指示によりいずれの候補を選択するか、または停止位置の文字に対する認識候補文字を上位から順に、訂正カーソルの近傍に上下あるいは左右に一覧表示し、一覧表示内で一定時間毎に注視文字を候補カーソルで移動させて、入力部18からの指示によりいずれかの候補を選択するようにする。
次に、動作を図4に示すフローチャートに基づいて説明する。ここでは図5に示すような帳票2を読み取った結果として、図6に示すようなデータが得られたとしてこのデータの訂正を例にとって説明する。図5において、帳票2の各行には行番号1〜4がつけられ、各項目には項目番号1〜4がつけられる。すなわち、商品コードという項目には項目番号1が、単価という項目には項目番号2が、個数という項目には項目番号3が、金額という項目には項目番号4が、それぞれ左から右に順番につけられる。
また、項目番号1の文字表示部分には文字番号1〜6が、項目番号2の文字表示部分には文字番号1〜4が、項目番号3の文字表示部分には文字番号1〜2が、項目番号4の文字表示部分には文字番号1〜7が、それぞれつけられる。
このような帳票2は、図2に示すように、スキャナ3で光学的に走査して読み取られ、フレームメモリ4に画像データが格納される。この画像データからフィールド画像切出部5は予め与えられたフォーマット情報6に基づいて読取りフィールドの位置を検出し、読取りフィールド部分の画像を切り出してフィールド画像バッファ7に格納する。
フィールド画像から文字位置決め部9はフォーマット情報6、文字位置決め情報10を参照して、一文字単位の文字に分離して、文字画像バッファ11に格納する。この文字画像から文字特徴抽出部12は識別のための特徴を抽出して文字特徴バッファ13に格納する。
文字特徴照合部14は文字特徴と予め保存している文字認識辞書15の標準字形とを照合してその一致度の大きい順に候補として認識結果バッファ16に格納する。この場合、文字特徴照合部14は1位の候補の一致度が予め定められた規格値1より小さいとき、または2位の候補の一致度との相対距離差が規格値2より小さい場合には1位候補として読取り不能(リジェクト)を出力する。また、チェックディジット演算部17は、フォーマット情報6に基づき、認識結果より必要な項目に対してはチェックディジットを計算し、一致・不一致を判定して結果を認識結果バッファ16に設定する。認識結果バッファ16には、図6に示すようなデータが得られたとする。
図6において、行番号、項目番号、状態、読取り結果がそれぞれ示される。状態は、○が正常、Rがリジェクトであり、Cがチェックディジットエラーをそれぞれ示し、読取り結果の#1〜#3は1〜3位の候補を示す。また、?は読取り不能、□(四角)は空白を示している。候補は3位まで出力しているが、一致度は記載されていない。図6においては、行番号1、項目番号3にリジェクトがあり、同じ行番号1、項目番号3の文字番号2が読取り不能(?)になっている。また、行番号3、項目番号1にチェックディジットエラーがあり、文字番号3の1位の読取り結果が「6」になっているが、図5の帳票2では行番号3、項目番号1の文字番号3は「4」になっている。
次に、図4に戻って文字訂正の処理を説明すると、ステップS1で文字訂正部8により認識結果バッファ16から読取り結果を取得し、表示部20に初期画面を表示する。文字訂正の際には、初期状態では1位候補(もっとも確からしい候補)を表示するので、図7のようになる。訂正用文字カーソル30の移動順序を、項目内は文字番号の昇順、行内は項目番号の昇順、用紙内は行番号の昇順に進行すると定める。なお、特定の文字を『行番号L・項目番号M・文字番号N』という形式で示し、これを『行L/項M/文字N』と略記する。
次に、ステップS2で訂正用文字カーソル30を最初の文字に位置付けする。訂正用文字カーソル30は、図7に示すように、行1/項1/文字1に位置付けされる。すなわち、ボックス型の訂正用文字カーソル30は、行1/項1/文字1から、移動を開始する。なお、各文字での停止時間は、次式のように定めるとする。
(停止時間)=定数/{(1位候補の一致度)
+[(1位候補の一致度)−(2位候補の一致度)]}
+[(1位候補の一致度)−(2位候補の一致度)]}
次に、ステップS3で帳票2の終りになったか否かを判別し、終了になったときは、ステップS4で文字訂正を終了し、終りでないときは、ステップS5に進む。
次に、ステップS5で項目内の最初の文字であるか否かを判別し、最初の文字でないときは、ステップS6に進んで画像カーソルを次の文字に位置付けし、最初の文字であるときは、ステップS7で項目画像を取得し、ステップS8で画像カーソルを先頭文字に位置付けする。そして、ステップS9で画面上の訂正文字カーソル位置の文字の認識の確度をインディケータで表示する。
図7に示すように、訂正用文字カーソル30の下側には項目画像31が表示され、項目画像31の先頭文字には画像カーソル32が位置付けされる。また、画面の右側にはカーソル位置の文字の認識の確度を確度インディケータ33が示している。確度の表示は、確度インディケータ33に限らず、画面上の当該文字の色や輝度を変えるようにしても良い。
画像表示は、ここでは項目単位で表示しているが、これに限らず、図8に示すように、当該文字の下側に一文字単位の画像34で表示するようにしても良い。また、画像表示を項目単位で行うとき、項目内に複数の文字が存在する場合には注視文字を画像カーソル32で表示しているが、これに限らず、注視文字を反転表示するようにしても良い。
次に、ステップS10で当該文字および当該項目が正常な状態であるか否かを判別する。正常な状態でないときは、ステップS11に進み、ここでは当該文字は正常な状態であるので、ステップS12に進む。ステップS12では当該文字の認識の確度によって停止時間を計算する。確度が低いほど訂正用文字カーソル30、画像カーソル32の停止時間を長くする。ステップS13で停止時間が経過すると、ステップS14で次の文字に訂正用文字カーソル30を進め、ステップS3に戻る。
ステップS3で帳票2の終りではなく、ステップS5で項目内の最初の文字ではないので、ステップS7で画像カーソル32を次の文字へ進める。こうして、行1/項1/文字2に訂正用文字カーソル30および画像カーソル32が移動すると、図9のように表示される。図9において訂正用文字カーソル30および画像カーソル32は行1/項1/文字2に位置付けされる。
その後、順次訂正用文字カーソル30および画像カーソル32が進められ、最初のリジェクト文字、行1/項2/文字2のときステップS10では当該文字が正常な状態でないと判別し、ステップS11で文字訂正用カーソル30および画像カーソル32を停止する。図10に示すように、行1/項3/文字2には読取り不能を示す「?」が表示され、この読取り不能の位置で訂正用文字カーソル30が停止する。また、当該文字の下側には項目画像31が表示され、項目画像31内の当該文字に対して画像カーソル32が位置付けされる。次に、ステップS15で候補一覧表が表示され、ステップS16で候補カーソルを2位候補に位置付けする。
図11に示すように、リジェクト文字の上側には候補一覧表35が表示され、候補一覧表35内には1位〜3位の候補群が表示される。候補カーソル36は、2位候補、ここでは「4」に位置付けられる。次に、ステップS17でオペレータの選択があるが否かを判別する。オペレータは、図11から項目画像31の「4」と候補一覧表35の2位候補「4」とが一致しているとみて、入力部18から所定の信号を送り、候補カーソル36が位置付けられた候補、ここでは「4」を選択する。これにより、ステップS18で選択された候補で当該文字が訂正される。訂正後は、ステップS14に進み、次に文字に訂正用文字カーソル30を進める。
なお、ステップS17でオペレータの選択がないときは、ステップS19で候補選択待ち時間が経過したか否かを判別し、経過していないときはステップS17に戻り、経過したときはステップS20で最下位候補であるか否かを判別する。最下位候補でないときは、ステップS21で次候補に候補カーソル36を移動し、ステップS17に戻る。最下位候補であるときは、ステップS22でリジェクト文字であるか否かを判別する。
ここでは、リジェクト文字であるため、ステップS16に戻り、候補カーソル36を2位候補に位置付けする。こうして、リジェクト文字の場合にはオペレータが選択するまで、候補カーソル36を移動させる。選択された文字によってデータが訂正されると、訂正用文字カーソル30は移動を再開する。
行3/項1/文字3になると、ステップS10で当該項目が正常でない状態、すなわちチェックディジットの不一致が検出され、ステップS11で訂正用文字カーソル30および画像カーソル32は停止する。この状態は、図12に示され、行3/項1/文字3で訂正用文字カーソル30が停止し、項目画像31の第3文字「4」で画像カーソル32が停止される。
リジェクト文字と同様に、ステップS15で候補一覧表35が表示され、ステップS16で候補一覧表35内を候補カーソル36が移動し、2位候補を表示する。すなわち、図13に示すように、行3/項1/文字3の「6」に訂正用文字カーソル30は位置付けされ、候補一覧表35の2位候補「4」に候補カーソル36が位置付けされる。
次に、ステップS17でオペレータは行3/項1/文字3で候補一覧表35も2位候補「4」を選択して、データを「6」から「4」に訂正する。チェックディジットエラーの場合、リジェクト文字と動作が異なるのは、オペレータが何もしなければステップS22でリジェクト文字でないと判断してステップS24に進み、次の文字に進む点である。
ただし、図示していないが、項目の末尾の文字までにチェックディジットが一致するように訂正が行われない場合は、末尾文字で停止する。訂正後、訂正用文字カーソル30を次の文字に進めて、ステップS3で帳票2の終りを判断したときは、ステップS4で訂正を終了する。本実施形態においては、訂正用文字カーソルを予め定められた順序で自動的に移動させ、この移動に伴って、文字画像を順次表示するので、オペレータの打鍵量が少なくなり、読取り結果の訂正作業におけるオペレータの作業を軽減することができる。
また、停止時間延長手段24により当該文字の認識の確度が低いほどカーソルの停止時間を長くするので、オペレータの判断に余裕ができる。また、確度表示制御手段25により、画面上の当該文字の色や輝度を変えたり、所定の領域にインディケータでカーソル位置の文字の認識の確度を表示するので、確度が低い文字に対する注意を、促すことができる。さらに、候補表示制御手段26により訂正文字と一定時間ずつカーソル位置で表示したり、一覧表で表示し一定時間毎に候補カーソルを移動させるようにしたので、文字訂正を簡単かつ正確に行うことができる。
1:光学文字読取装置(文字読取装置)
2:帳票
3:スキャナ
4:フレームメモリ
5:フィールド画像切出部
6:フォーマット情報
7:フィールド画像バッファ
8:文字訂正部
9:文字位置決め部
10:文字位置決め情報
11:文字画像バッファ
12:文字特徴抽出部
13:文字特徴バッファ
14:文字特徴照合部
15:文字認識辞書
16:認識結果バッファ
17:チェックディジット演算部
18:入力部
19:表示制御部
20:表示部
21:文字データ表示制御部
22:カーソル移動停止部(カーソル移動停止手段)
23:文字画像表示制御部(文字画像表示制御手段)
24:停止時間延長部(停止時間延長手段)
25:確度表示制御部(確度表示制御手段)
27:候補選択部(候補選択手段)
30:訂正用文字カーソル
31:項目画像
32:画像カーソル
33:確度インディケータ
34:画像
35:候補一覧表
36:候補カーソル
2:帳票
3:スキャナ
4:フレームメモリ
5:フィールド画像切出部
6:フォーマット情報
7:フィールド画像バッファ
8:文字訂正部
9:文字位置決め部
10:文字位置決め情報
11:文字画像バッファ
12:文字特徴抽出部
13:文字特徴バッファ
14:文字特徴照合部
15:文字認識辞書
16:認識結果バッファ
17:チェックディジット演算部
18:入力部
19:表示制御部
20:表示部
21:文字データ表示制御部
22:カーソル移動停止部(カーソル移動停止手段)
23:文字画像表示制御部(文字画像表示制御手段)
24:停止時間延長部(停止時間延長手段)
25:確度表示制御部(確度表示制御手段)
27:候補選択部(候補選択手段)
30:訂正用文字カーソル
31:項目画像
32:画像カーソル
33:確度インディケータ
34:画像
35:候補一覧表
36:候補カーソル
Claims (7)
- 入力データから文字認識を行って得られた文字情報を表示部に表示して入力部からの指示により会話的に訂正する文字読取装置において、
訂正用文字カーソルを予め定められた順序で移動させ、予め定められた時間停止した後に、次の文字に移動させるカーソル移動停止手段と、
前記訂正用文字カーソルの移動に伴って文字画像を順次表示する文字画像表示制御手段と、
を備え、
画面上にカーソル位置の文字の認識の確度を表示する確度表示制御手段を設けたことを特徴とする文字読取装置。
- 請求項1記載の文字読取装置において、
前記確度表示制御手段は、画面上の当該文字の色や輝度を変化させることを特徴とする文字読取装置。
- 請求項1記載の文字読取装置において、
前記確度表示制御手段は、画面上の所定の領域にインディケータで表示することを特徴とする文字読取装置。
- 請求項1記載の文字読取装置において、
各文字毎にその文字と標準字形との一致度の差の降順に整列させた候補列を得て停止位置の文字に対する認識候補文字を上位から順に表示する候補表示制御手段と、
操作者が入力部からの指示により候補表示制御手段で表示した候補を選択する候補選択手段と、
を設けたことを特徴とする文字読取装置。
- 請求項4記載の文字読取装置において、
前記候補表示制御手段は、停止位置の文字に対する認識候補文字を上位から表示するとき一定時間ずつ訂正文字カーソル位置で表示することを特徴とする文字読取装置。
- 請求項4記載の文字読取装置において、
前記候補表示制御手段は、停止位置の文字に対する認識候補文字を上位から表示するとき訂正文字カーソル位置の近傍に上位から順に上下または左右に一覧表示し、一覧表示内で一定時間毎に候補カーソルを移動させることを特徴とする文字読取装置。
- 請求項1乃至6に記載の文字読取装置において、
当該文字の認識の確度にしたがって、確度が低いほど訂正文字カーソルの停止時間を延長する停止時間延長手段を設けたことを特徴とする文字読取装置。
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