JP2007155457A - 誤り率特性測定方法および誤り率特性測定システム - Google Patents

誤り率特性測定方法および誤り率特性測定システム Download PDF

Info

Publication number
JP2007155457A
JP2007155457A JP2005349828A JP2005349828A JP2007155457A JP 2007155457 A JP2007155457 A JP 2007155457A JP 2005349828 A JP2005349828 A JP 2005349828A JP 2005349828 A JP2005349828 A JP 2005349828A JP 2007155457 A JP2007155457 A JP 2007155457A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
error rate
light receiving
light
power
rate characteristic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2005349828A
Other languages
English (en)
Inventor
Takahide Nakayama
貴英 中山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yokogawa Electric Corp
Original Assignee
Yokogawa Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yokogawa Electric Corp filed Critical Yokogawa Electric Corp
Priority to JP2005349828A priority Critical patent/JP2007155457A/ja
Publication of JP2007155457A publication Critical patent/JP2007155457A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Testing Of Optical Devices Or Fibers (AREA)

Abstract

【課題】誤り率特性測定において最小受光感度を効率よく求める。
【解決手段】被試験対象に変調された光信号を与える光信号供給手段120,130と、前記被試験対象を透過した光信号を可変の強度で出力可能な光可変減衰手段140と、前記光可変減衰手段から出力される光信号を受けて電気信号に変換する受光部150と、前記受光部からの電気信号に含まれる誤りを検出する誤り検出手段116と、前記光可変減衰手段に設定するパワーを変え、前記光可変減衰手段から出力されて前記受光部で受ける受光パワーと、前記誤り検出手段で検出された誤り率との関係に基づいた測定ポイントの分布状態から、要求された誤り率以下となる最大の受光パワーを最小受光感度として予測する制御手段111と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、ビットエラーレートテスター(Bit Error Rate Tester:BERT)を使用して、光デバイス、光伝送路、光伝送システムなどの被試験対象の誤り率対受光パワー特性(誤り率特性)の測定において、最小受光感度を自動測定する手法または自動測定する装置に関する。
ビットエラーレートテスター(Bit Error Rate Tester:BERT)を使用して、光デバイス、光伝送路、光伝送システムなどの被試験対象の誤り率対受光パワー特性(誤り率特性)を測定する従来のシステムを図10に示す。
光源1から放射された光は光変調器2に入力される。Pulse Pattern Generator(PPG)61の電気信号に応じて電気・光変換された変調光が、光変調器2から出力される。ここで、被試験対象3を透過した光信号は、光可変減衰器41に入力される。光可変減衰器41により所望の減衰をうけた変調光は、さらに、一定の分岐比で光分岐42により分岐される。分岐された変調光の一方は、光パワーメータ43で、その平均光パワーがモニタされる。分岐された他方の変調光は、受光器5で受光される。光分岐42の既知の分岐比から換算することで、光パワーメータ43のモニタ値から、光可変減衰装置4より出力される平均光パワーを知ることができる。
つまり、受光器5に入力される変調光の平均光パワー(以後、受光パワーと呼ぶ)を測定することができる。受光器5により光・電気変換された電気信号が、Error Detector(ED)62に入力される。ED62は、PPG61が送信したテストパターンとビット比較を行い、下記で定義される誤り率(Bit Error Rate:BER)を測定する。
BER=(一定の測定時間に検出した総誤りビット数)/(一定の測定時間に受信した総ビット数),
ここで、光可変減衰装置4から出力される変調光の絶対強度が所望の値になるように、光可変減衰器41に対して設定を行なうことを、単に、“光可変減衰器にパワー設定を行なう”と表現する。
そして、この設定値に対して、光パワーメータ43のモニタ値から、光分岐42の分岐比を用いて換算することで計測した受光器5に入力される変調光の平均光パワーを“受光器の受光パワー”と呼ぶことにする。
なお、このように測定を行う誤り率特性測定システムについては、以下の非特許文献1などに関連技術が記載されている。
光可変減衰器に設定するパワーを変えることで、受光パワーと誤り率:BERの測定結果の関係をグラフ化したものが、図11に示す誤り率特性である。ここで、要求された誤り率以下となる最大の受光パワーは、最小受光感度と呼ばれ、被測定対象の性能を示す重要な指標となる。
横河技報 Vol.49 No.2(2005),第67頁〜第70頁、「小型10Gbit/sビット誤り率測定器」
このような装置において、被測定対象に対して、誤り率の目標仕様をBERとするとき、信頼レベル:CL[%]で、これを保証するために、エラーフリーを確認すべき必要な試験ビット数:N[bit]は、文献[J.Redd, "Calculating Statistical Confidence Levels for Error-Probability Estimates, "Lightwave Magazine, pp.110-114, April 2000.]より、
N×BER=−ln(1‐CL/100) ,ln( )は自然対数、
ここで、ビットレートがBR[bps]のとき、上記試験に必要な測定時間:Tmes[sec]は、
Tmes=N/BR=‐ln(1‐CL/100)/BR/BER,
BR=10[Gbps]、CL=99.76[%]の場合について、保証したい誤り率と測定時間の関係を図12に示す。
保証したい誤り率が小さい場合、つまり、まれにしかBit Errorが発生しない場合、測定時間が著しく長くなる。上述の例では、ビットレートが10[Gbps]のとき、BER<1×10^-14を信頼レベル99.76[%]で保証するためには、16時間40分、エラーフリーであることを確認しなければならない。なお、本願明細書において「^」は「べき乗」を意味する。
通常の場合、誤り率が小さい領域において、最小受光感度の仕様が規定されているので、最小受光感度付近の測定においても上記と同様に測定時間が大きくなる問題が深刻となっている。
以上に述べたように、最小受光感度の測定は重要な試験項目であり、このために、図11に示した誤り率特性を効率よく測定することが望まれている。
なお、先に、ビットレートが10[Gbps]のとき、誤り率:1×10^-14を信頼レベル:99.76[%]で保証するためには、16時間40分(60000秒)、エラーフリーであることを確認しなければならないことを示した。ここで、図11のような誤り率特性を測定することを考えたとき、すべての測定ポイントにおいて、同じ測定時間を設けた場合、図11の例では、60000[sec]×9=540000[sec]=150[hour]かかることになる。
このように、要求する誤り率が低い場合、要求する信用レベルが高い場合、ビットレートが低い場合、測定ポイントが多い場合、など、いずれの場合にも測定時間の問題が深刻となる。
本発明は、以上のような課題を解決するためになされたものであって、最小受光感度を効率よく求めることが可能な誤り率特性測定方法および誤り率特性測定システムを提供することを目的とする。
以上の課題を解決する本発明は、以下に記載するようなものである。
(1)請求項1記載の発明は、被試験対象からの光信号を光可変減衰手段により設定したパワーで受光部で受光し、受光部での受光パワーと誤り率の測定結果の関係を誤り率特性として測定する誤り率特性測定方法であって、光可変減衰手段に設定するパワーを変えることで、受光部での受光パワーと誤り率の測定結果の関係を求め、前記関係に基づいた測定ポイントの分布状態から、要求された誤り率以下となる最大の受光パワーを最小受光感度として予測する、ことを特徴とする誤り率特性測定方法である。
(2)請求項2記載の発明は、被試験対象からの光信号を光可変減衰手段により設定したパワーで受光部で受光し、受光部での受光パワーと誤り率の測定結果の関係を誤り率特性として測定する誤り率特性測定方法であって、光可変減衰手段に設定するパワーを変えることで、受光部での受光パワーと誤り率の測定結果の関係を求め、前記関係に基づいた測定ポイントをグラフ上に描画し、グラフ上における前記測定ポイントの分布状態から、要求された誤り率以下となる最大の受光パワーを最小受光感度として予測すると共に表示部に表示する、ことを特徴とする誤り率特性測定方法である。
(3)請求項3記載の発明は、前記予測は、最小二乗法によるフィッティング直線による、ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の誤り率特性測定方法である。
(4)請求項4記載の発明は、被試験対象からの光信号を光可変減衰手段により設定したパワーで受光部で受光し、受光部での受光パワーと誤り検出手段による誤り率の測定結果の関係を誤り率特性として測定する誤り率特性測定システムであって、前記受光部からの電気信号に含まれる誤りを検出する誤り検出手段と、前記光可変減衰手段に設定するパワーを変え、前記光可変減衰手段から出力されて前記受光部で受ける受光パワーと、前記誤り検出手段で検出された誤り率との関係に基づいた測定ポイントの分布状態から、要求された誤り率以下となる最大の受光パワーを最小受光感度として予測する制御手段と、を備えたことを特徴とする誤り率特性測定システムである。
(5)請求項5記載の発明は、被試験対象からの光信号を光可変減衰手段により設定したパワーで受光部で受光し、受光部での受光パワーと誤り検出手段による誤り率の測定結果の関係を誤り率特性として測定し、表示手段に表示する誤り率特性測定システムであって、前記受光部からの電気信号に含まれる誤りを検出する誤り検出手段と、前記光可変減衰手段に設定するパワーを変え、前記光可変減衰手段から出力されて前記受光部で受ける受光パワーと、前記誤り検出手段で検出された誤り率との関係に基づいた測定ポイントをグラフ上に描画し、グラフ上における前記測定ポイントの分布状態から、要求された誤り率以下となる最大の受光パワーを最小受光感度として予測すると共に前記表示部に表示する制御手段と、を備えたことを特徴とする誤り率特性測定システムである。
(6)請求項6記載の発明は、前記制御手段は、最小二乗法によるフィッティング直線により前記予測を実行する、ことを特徴とする請求項4または請求項5に記載の誤り率特性測定システムである。
以上の発明では、以下のような効果が得られる。
(1)請求項1と請求項4とに記載の発明では、被試験対象からの光信号を光可変減衰手段により設定したパワーで受光部で受光し、受光部での受光パワーと誤り検出手段による誤り率の測定結果の関係を誤り率特性として測定する際に、光可変減衰手段に設定するパワーを変えることで、受光部での受光パワーと誤り率の測定結果の関係を求め、前記関係に基づいた測定ポイントの分布状態から、要求された誤り率以下となる最大の受光パワーを最小受光感度として予測する。
このように測定ポイントの分布状態から最小受光感度を予測することにより、膨大な測定時間のかかる誤り率の低いポイントまで測定する必要がなくなり、測定時間を節約できる。この結果、最小受光感度を効率よく求めることが可能な誤り率特性測定方法と誤り率特性測定システムとを実現できる。
(2)請求項2と請求項5と記載の発明では、被試験対象からの光信号を光可変減衰手段により設定したパワーで受光部で受光し、受光部での受光パワーと誤り検出手段による誤り率の測定結果の関係を誤り率特性として測定する際に、光可変減衰手段に設定するパワーを変えることで、受光部での受光パワーと誤り率の測定結果の関係を求め、前記関係に基づいた測定ポイントをグラフ上に描画し、グラフ上における前記測定ポイントの分布状態から、要求された誤り率以下となる最大の受光パワーを最小受光感度として予測すると共に表示部に表示する。
このように測定ポイントの分布状態から最小受光感度をグラフ上で予測し表示することにより、膨大な測定時間のかかる誤り率の低いポイントまで測定する必要がなくなり、測定時間を節約できる。
また、測定ポイントを測定するたびに予測直線を引くことで、測定中でも視覚的に最小受光感度の予測値が把握できる。この結果、最小受光感度を効率よく求めることが可能な誤り率特性測定方法と誤り率特性測定システムとを実現できる。
(3)請求項3と請求項6とに記載の発明では、上記(1)または(2)の予測を、最小二乗法によるフィッティング直線によって実行する。このように測定ポイントの分布状態から最小二乗法によるフィッティング直線によって最小受光感度をグラフ上で予測し表示することにより、膨大な測定時間のかかる誤り率の低いポイントまで測定する必要がなくなり、測定時間を節約できる。この結果、最小受光感度を効率よく求めることが可能な誤り率特性測定方法と誤り率特性測定システムとを実現できる。
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態(以下、実施形態)を詳細に説明する。
図1は本発明の第1実施形態として、誤り率特性測定システム100の測定系を示すブロック図である。
ここでは、誤り率特性測定システム100は、BERT(Bit Error Rate Tester)110を使用して、光デバイス、光伝送路、光伝送システムなどの被試験対象200に依存する誤り率対受光パワー特性(以後、誤り率特性)の測定において、最小受光感度を自動測定するものである。
制御部111は、操作部112からの操作に応じて、BERT110および誤り率特性測定システム100としての各種制御を行う。なお、この実施形態では、制御部111は、要求された誤り率以下となる最大の受光パワーを最小受光感度として予測する働きをする。また、制御部111は、以上の予測を表示部113に表示する。
ここで、光源120から放射された光信号は、光変調器130に入力される。そして、PPG(Pulse Pattern Generator)115からのテストパターンの電気信号に応じて、電気・光変換された変調光信号が、光変調器130から出力される。なお、PPG115,光源120,光変調器130で、請求項における光信号供給手段を構成している。
光変調器130からの変調光信号は、被試験対象200を透過し、光可変減衰装置140内の光可変減衰器141に入力される。
光可変減衰器141により所定の減衰をうけた変調光信号は、さらに、一定の分岐比で光分岐器142により分岐される。分岐された変調光信号の一方は、光パワーメータ143で、その平均光パワーがモニタされる。分岐された他方の変調光信号は、受光器150で受光される。光分岐器142の既知の分岐比から換算することで、光パワーメータ143のモニタ値から、光可変減衰装置140より出力される平均光パワーを知ることができる。つまり受光器150に入力される変調光信号の平均光パワー(以後、受光パワーと呼ぶ)を測定することができる。
受光器150により光電変換された電気信号が、誤り検出手段としてのエラーディテクタ116に入力される。エラーディテクタ116は、PPG115が送信したテストパターンとビット比較を行い、下記で定義される誤り率BER(Bit Error Rate)を測定する。
BER=(一定の測定時間に検出した総誤りビット数)/(一定の測定時間に受信した総ビット数) …(1),
なお、以上の具体例では、外部光変調方式の構成例である。直接光変調方式の場合は、光源120と光変調器130が一体化したものと考えることができる。よって、変調方式を限定するものではない。また、以上の誤り率特性測定システム100では、光信号の波長、信号のビットレート、信号の試験パターンなどを限定する要因はない。
また、PPG115とエラーディテクタ116が一体化されたBERT110が一般的に使用されるが、一体化の有無は構成を限定するものではない。
また、光可変減衰器141と光分岐器142と光パワーメータ143を一体化した光可変減衰装置140が一般的に使用される。この利点は、変調光にあたえる減衰量[dB]ではなく、光可変減衰装置140から出力される変調光の絶対強度[dBm]を可変設定できることにある。以後は、一体化された光可変減衰装置140を用いて説明するが、一体化の有無は構成を限定するものではない。
また、光可変減衰装置140から出力される変調光の絶対強度が所望の値になるように、光可変減衰器141に対して設定を行なうことを、本実施形態では、単に、「光可変減衰器にパワー設定を行なう」と表現する。この設定値に対して、光パワーメータ143のモニタ値から、光分岐器142の分岐比を用いて換算することで計測した受光器150に入力される変調光の平均光パワーを「受光器の受光パワー」と呼ぶことにする。
この実施形態において、光可変減衰器141に設定するパワーを変えることで、受光パワーと誤り率BERの測定結果の関係をグラフ化したものが、図2に示す誤り率特性である。ただし、縦軸はBER → -log( Q(BER) )なる軸変換が施されている。log()は常用対数である。
Q(BER)については、以下の近似式が知られている。「岩波数学公式III」:森口、宇田川、一松著:岩波書店1995.4発行、第p.81参照。
Q = A−( c + d×A )/( 1 + a×A + b×A^2 ) …(2),
A = √( −2×ln(BER) ) ,ln( )は自然対数 …(3),
a=0.99229, b=0.04481, c=2.30753, d=0.27061 …(4),
後述するが、上記の縦軸変換を行なうと、受光パワー[dBm]と誤り率は、直線関係になることが知られている。なお、本願明細書において「^」は「べき乗」を意味する。
また、要求された誤り率以下となる最大の受光パワーは、最小受光感度と呼ばれ、被測定対象の性能を示す重要な指標となる。
受光器150に入力される信号について、Spaceレベルの平均値をx0、Markレベルの平均値をx1、Spaceレベルの偏差をσ0、Markレベルの偏差をσ1とするとき、
Q値は定義より、
Q = (x1−x0)/(σ1+σ0) …(5),
受光パワー:Pは、
P = (x1+x0)/2 …(6),
消光比:Exは定義より、
Ex = x1/x0 …(7),
とかける。
式(5)〜(7)より、x0とx1を消去し、Qについて解くと、
Q = {2/(σ1+σ0)}×{(Ex-1)/(Ex+1)}×P …(8),
両辺の常用対数をとると、
20 log(Q) = 20 log{2/(σ1+σ0)} + 20 log{(Ex-1)/(Ex+1)} + 2×10 log(P) …(9),
下記の式(10)〜(12)を定義して、式(9)を式(13)に置き換える。
Q_dB = 20 log(Q) …(10),
P_dBm = 10 log(P) …(11),
σ = (σ1+σ0)/2 …(12),
Q_dB = 2×P_dBm - 20×log(σ) + 20 log{(Ex-1)/(Ex+1)} …(13),
ここで、測定系の雑音要因として、受光器150の熱雑音が主要な場合は、σは受光パワーに依存しないから、Q_dBとP_dBmは傾き2の直線関係になることがわかる。
Q_dB ∝ 2×P_dBm …(14a),
受光器150のショット雑音が主要な場合は、σは√Pに依存するから、Q_dBとP_dBmは傾き1の直線関係になることがわかる。
Q_dB ∝ P_dBm …(14b),
上述のように、受光器150の雑音が支配的となる単純な測定系の場合、誤り率特性は直線となる。
ここで、後述するフローチャート内で共通的に使用される定数と変数とを図3に列挙しておく。
以下、本実施形態の誤り率特性測定システムの動作について、図4のフローチャートを参照して説明を行う。
ここでは、処理100として、以下の101以降の誤り率特性自動測定を行う。まず、処理101として、操作部112での入力に応じて、制御部111が、ビットレート、試験パターンなどの測定条件の設定を行なう。
そして、処理102として、プログラム内で使用する定数と変数の定義を制御部111が行なう。なお、本実施形態の処理で使用される定数と変数とについては、図3に説明されている通りである。
ここで、処理103として、制御部111は、後述する表示を行うためのグラフ背景(図5参照)を表示部113に描画する。ここで言うグラフ背景とは、縦軸変換したBERの水平線のことである。ここでは、前述した縦軸の変換についての式(2)-(4)を用いて1×10^-14〜1×10^-3まで各BERの水平線を、表示部113に描画する。
さらに、処理104として、制御部111は、有効データの通し番号:Nを1とする。そして、処理105として、誤り率特性の始点を検索するサブルーチンを実行する。なお、始点検索についての詳細は後述する。ここでいう始点とは、図2においてN=1のポイントを意味している。
処理106として、制御部111は、次の測定ポイントを得るために、POWにステップ値:POW_Step[dB]を加えて、POW(N+1)に代入する。以後、"="は左辺の変数に右辺の計算結果を代入する意味で使う。
処理107として、制御部111は、図1に示す被測定対象への過大入力を防止するための処理を実行する。ここで、POW(N+1)が光減衰器出力パワーの上限値:POW_max以上となった場合、測定の処理を終了する。
処理108として、制御部111は、光可変減衰器141にPOW(N+1)を設定する。処理109として、エラーディテクタ116は誤り率の測定を行ない、制御部111は変数BERに代入する。処理110として、光パワーメータ143で受光パワーの測定を行ない、制御部111で変数POWに代入する。
さらに、処理111として、制御部111は、最小受光感度の予測処理を実行する。処理112として、制御部111は、誤り率の測定結果:BERが、誤り率測定の下限:BER_min以下になるまで、測定を繰り返すよう制御する。処理113として、制御部111は、変数Nの値を1増やす。これによって、図2における測定ポイントがN=2,3,4,5,‥と移動していく。
ここで、誤り率特性の始点を検索するサブルーチン(図4(処理104))について、図6を参照して説明を行う。
まず、処理120として、制御部111は誤り率特性の始点検索のサブルーチンを開始する。
処理122として、制御部111は、Tmesを誤り率測定時間としてエラーディテクタ116に設定する。処理123として、制御部111は、光減衰器出力パワーの設定値:POW(1)に、光減衰器出力パワーの下限値:POW_minを代入する。
処理124として、エラーディテクタ116は誤り率の測定を行ない、制御部111は変数:BERに代入する。処理125として、制御部111は、測定時間が短いためにエラーディテクタ116で一度もビットエラーが検出されない、つまりError Freeの場合の処理である。このとき、BER=0となってしまうので、図2の始点(N=1)としてふさわしくないため、測定中断とする。処理126〜129では、制御部111は、SYNCLOSSまたはBER>BER_maxの場合は、無効データと見なす。処理126で無効データと見なされた場合、光可変減衰器141のパワー設定値をPOW_Step[dB]だけ増加させる。ただし、POW_max以上となる場合は、被測定対象保護のため測定を中断する。上記POW_Stepは処理106と必ずしも同じ値でなくても良い。処理126で有効データと見なされた場合、処理130に分岐し、受光パワーを測定して変数:POWに代入する。処理131では、誤り率の測定結果:BERを、始点データとして、BER(1)に代入する。そして、処理132として、制御部111は、処理をサブルーチンからメインルーチンへ戻す。
ここで、最小受光感度予測(図4(処理111))のサブルーチンについて、図7を参照して説明を行う。処理150として、制御部111は、最小受光感度予測のサブルーチンを開始する。処理151〜153として、制御部111は、BER=SYNCLOSSの場合(処理151でYes)、またはBER=0の場合(処理152でYes)、または、BER_min<BER<BER_maxでない場合(たとえば、BER_min=1×10^-14、BER_max=1×10^-3(処理153でNo))は、無効データと見なし、処理154に分岐し終了する。
処理155として、制御部111は、BER値の縦軸変換の計算処理を実行する。前述の式(2)-(4)に基づく処理である。処理156として、制御部111は、グラフへのプロット処理を実行する。前述した処理155で算出した値Yを縦座標、POWを横座標とする。処理157として、制御部111は最小二乗法によるフィッティング直線のサブルーチンを実行する。詳細については後述する。そして、処理158として、制御部111は、処理をサブルーチンからメインルーチンへ戻す。
ここで、最小二乗法によるフィッティング直線を描画(図7(処理157))のサブルーチンについて、図8を参照して説明を行う。処理200として、制御部111は、最小二乗法によるフィッティング直線を描画するサブルーチンの実行を開始する。処理201として、制御部111は、YとPOWからSum_X, Sum_Y, Sum_XY, Sum_XXを計算する。処理202として、制御部111は、N<2の場合、処理203に分岐し終了する。測定点が2ポイント以上なければ線は引けないからである。処理204として、制御部111は、フィッティング直線の切片Aと傾きBを計算する処理を実行する。処理205として、制御部111は、フィッティング直線をグラフにプロットする処理を実行する。処理204で算出した切片Aと傾きBより、座標(-A/B, 0)と((1-A)/B, 1)を結ぶ直線である。処理206として、制御部111は、要求されたBERに対する、最小受光感度の予測値を表示部113に表示する処理を実行する。フロー中の表と式(Y-A)/Bから算出し、表示する。そして、処理207として、制御部111は、BER測定値変換&プロットサブルーチンに処理を戻す。
ここで、本実施形態と従来例との比較を行う。図11と図12とに示した例で、すべての測定ポイントにおいて、同じ測定時間を設けた場合、図11の例では150時間かかることを既に説明した。
ここで、同様な条件で本実施形態を適用し、最小受光感度の予測を行う図2の例では、N≧2ならば最小受光感度を予測できるので、同じ条件であれば従来例(150時間)の2/9の約33時間で済ませることも可能である。したがって、誤り率特性の測定において、最小受光感度を効率よく求めることが可能になっている。
なお、図9は、誤り率特性の測定結果を表示する画面構成例である。測定点が追加される度に、フィッティング直線が描画されることで、測定途中であっても、最小受光感度の予測値が視覚的に把握できる。
ここで、画面部品の説明を以下に記述する。
Expected sensitivity:予測される最小受光感度。
Power step:ATTパワーのステップ値。変数POW_stepにあたる。
BER min:誤り率の下限。変数BER_minにあたる。
BER max:誤り率の上限。変数BER_maxにあたる。
BER Curve:横軸が受光パワー[dBm]、縦軸が誤り率のグラフである。
なお、図中の丸の点が誤り率の測定値であり、直線が測定値のフィッティング直線である。
以上詳細に説明したように、本実施形態によれば、 図2のN=2,3・・と測定ポイントを測定するたびに直線を引いたものを表示部113にグラフ表示することで、測定途中であっても、視覚的に最小受光感度の予測値が把握できる。また、最小受光感度の予測値を知ることができるため、膨大な測定時間のかかる誤り率の低いポイントまで測定する必要がなく時間を節約できる。
本発明の実施形態の誤り率特性測定システムの構成を示す機能ブロック図である。 本発明の実施形態の誤り率特性測定システムの測定状態を示す説明図である。 本発明の実施形態で使用される定数と変数との説明図である。 本発明の実施形態の誤り率特性測定システムの動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態の誤り率特性測定システムの測定状態を示す説明図である。 本発明の実施形態の誤り率特性測定システムの動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態の誤り率特性測定システムの動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態の誤り率特性測定システムの動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態の誤り率特性測定システムの動作を示す説明である。 従来の誤り率特性測定システムの構成を示す機能ブロック図である。 従来の誤り率特性測定システムの測定状態を示す説明図である。 従来の誤り率特性測定システムの測定状態を示す説明図である。
符号の説明
100 誤り率特性測定システム
110 BERT
111 制御部
112 操作部
113 表示部
115 PPG
116 エラーディテクタ
120 光源
130 光変調器
140 光可変減衰装置
150 受光器
200 被試験対象

Claims (6)

  1. 被試験対象からの光信号を光可変減衰手段により設定したパワーで受光部で受光し、受光部での受光パワーと誤り率の測定結果の関係を誤り率特性として測定する誤り率特性測定方法であって、
    光可変減衰手段に設定するパワーを変えることで、受光部での受光パワーと誤り率の測定結果の関係を求め、
    前記関係に基づいた測定ポイントの分布状態から、要求された誤り率以下となる最大の受光パワーを最小受光感度として予測する、
    ことを特徴とする誤り率特性測定方法。
  2. 被試験対象からの光信号を光可変減衰手段により設定したパワーで受光部で受光し、受光部での受光パワーと誤り率の測定結果の関係を誤り率特性として測定する誤り率特性測定方法であって、
    光可変減衰手段に設定するパワーを変えることで、受光部での受光パワーと誤り率の測定結果の関係を求め、
    前記関係に基づいた測定ポイントをグラフ上に描画し、グラフ上における前記測定ポイントの分布状態から、要求された誤り率以下となる最大の受光パワーを最小受光感度として予測すると共に表示部に表示する、
    ことを特徴とする誤り率特性測定方法。
  3. 前記予測は、最小二乗法によるフィッティング直線による、
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の誤り率特性測定方法。
  4. 被試験対象からの光信号を光可変減衰手段により設定したパワーで受光部で受光し、受光部での受光パワーと誤り検出手段による誤り率の測定結果の関係を誤り率特性として測定する誤り率特性測定システムであって、
    前記光可変減衰手段に設定するパワーを変え、前記光可変減衰手段から出力されて前記受光部で受ける受光パワーと、前記誤り検出手段で検出された誤り率との関係に基づいた測定ポイントの分布状態から、要求された誤り率以下となる最大の受光パワーを最小受光感度として予測する制御手段と、
    を備えたことを特徴とする誤り率特性測定システム。
  5. 被試験対象からの光信号を光可変減衰手段により設定したパワーで受光部で受光し、受光部での受光パワーと誤り検出手段による誤り率の測定結果の関係を誤り率特性として測定し、表示手段に表示する誤り率特性測定システムであって、
    前記光可変減衰手段に設定するパワーを変え、前記光可変減衰手段から出力されて前記受光部で受ける受光パワーと、前記誤り検出手段で検出された誤り率との関係に基づいた測定ポイントをグラフ上に描画し、グラフ上における前記測定ポイントの分布状態から、要求された誤り率以下となる最大の受光パワーを最小受光感度として予測すると共に前記表示部に表示する制御手段と、
    を備えたことを特徴とする誤り率特性測定システム。
  6. 前記制御手段は、最小二乗法によるフィッティング直線により前記予測を実行する、
    ことを特徴とする請求項4または請求項5に記載の誤り率特性測定システム。
JP2005349828A 2005-12-02 2005-12-02 誤り率特性測定方法および誤り率特性測定システム Withdrawn JP2007155457A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005349828A JP2007155457A (ja) 2005-12-02 2005-12-02 誤り率特性測定方法および誤り率特性測定システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005349828A JP2007155457A (ja) 2005-12-02 2005-12-02 誤り率特性測定方法および誤り率特性測定システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007155457A true JP2007155457A (ja) 2007-06-21

Family

ID=38240033

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005349828A Withdrawn JP2007155457A (ja) 2005-12-02 2005-12-02 誤り率特性測定方法および誤り率特性測定システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007155457A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109194396A (zh) * 2018-10-25 2019-01-11 福建亿榕信息技术有限公司 光发送功率以及光接收灵敏度自动测试的系统及控制方法

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07140212A (ja) * 1993-02-04 1995-06-02 Internatl Business Mach Corp <Ibm> 電子光学式モジュールを試験する自動システムとそれに対応する方法

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07140212A (ja) * 1993-02-04 1995-06-02 Internatl Business Mach Corp <Ibm> 電子光学式モジュールを試験する自動システムとそれに対応する方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109194396A (zh) * 2018-10-25 2019-01-11 福建亿榕信息技术有限公司 光发送功率以及光接收灵敏度自动测试的系统及控制方法
CN109194396B (zh) * 2018-10-25 2024-03-29 福建亿榕信息技术有限公司 光发送功率以及光接收灵敏度自动测试的系统及控制方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5696707A (en) Method of measuring the noise level in the presence of a signal
US11181440B2 (en) OTDR method targeting identified event
CA2800361A1 (en) Multiple-acquisition otdr method and device
US8786843B2 (en) Testing of passive optical components
US20080226288A1 (en) Method and apparatus for performing receiver sensitivity testing and stressed receive sensitivity testing in a transceiver
GB2328571A (en) Monitoring induced counterpropagating signals in optical communications systems
CN105830365B (zh) 一种光信噪比的监测方法及装置
JP2000039378A (ja) 光学損失測定システム、光ファイバ・カプラ及び光学損失測定方法
GB2399720A (en) Accelerating assessment of an optical tranmission system using Bit Error Rate (BER) tests
CN108369154B (zh) 鉴定光纤带宽和选择光纤的系统、方法和介质
JP2007155457A (ja) 誤り率特性測定方法および誤り率特性測定システム
US7630632B2 (en) Method for measuring the high speed behavior of fiber optic transceivers
JP2020051797A (ja) 測定装置及び測定方法
KR101355560B1 (ko) 다심 케이블의 도체간 간섭 평가 시스템 및 방법
JP4770457B2 (ja) 誤り率特性測定方法および誤り率特性測定システム
TW201024692A (en) Apparatus and method for monitoring extinction ratio of optical signals
US11326982B2 (en) Referencing insertion loss using back-facet monitor from lasers
Zulkifli et al. Self-calibrating automated characterization system for depressed cladding EDFA applications using LabVIEW software with GPIB
KR101414770B1 (ko) 광케이블의 상태를 검사하기 위한 광계측 장치, 광계측 장치를 이용한 광케이블 검사 장치, 및 광계측 장치와 광원 장치를 이용한 광케이블 검사 방법
JP5496525B2 (ja) 半導体レーザの試験方法およびレーザ試験装置
US6778566B2 (en) System and method for testing a laser module by measuring its side mode suppression ratio
CN115435897B (zh) 一种光模块双闭环验证数据处理方法及相关设备
KR20120117353A (ko) 고장점 탐지기 일체형 광 파워메타
US9869626B2 (en) Particle size distribution measuring apparatus and particle size distribution measuring method
CN111122126B (zh) 光学系统清晰度测试方法和装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080916

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110524

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20110629