JP2007150994A - 映像編集システム及び映像編集装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】大容量コンテンツを複数の編集機間で共有し、編集用端末やネットワークの負担を軽減しつつ、迅速に編集を行うことができる映像編集システムを提供すること。
【解決手段】ネットワーク20を介して、映像コンテンツを編集するサーバ装置(編集装置)30とユーザが操作する端末10とを接続し、サーバ装置30には、編集する映像コンテンツを格納するストレージ装置31を接続する。サーバ装置30はストレージ装置31から編集用の映像コンテンツを読み出し、編集画面の差分情報を作成して端末10に送信する。端末10は、差分情報を基に編集画面を生成し、ユーザによる操作情報をサーバ装置30へ送信する。サーバ装置30は、操作情報を基に映像コンテンツの編集を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、端末からネットワークを介して映像コンテンツの編集を行う映像編集システム及び映像編集装置に関するものである。
現在、放送用番組コンテンツの編集方法には、映像を記録したビデオテープから他のビデオテープへのダビングを繰り返すリニア編集と、映像コンテンツをエンコードしてコンピュータに取り込み、コンピュータ上で編集プログラムを用いて編集を行うノンリニア編集とがある。ノンリニア編集は繰り返し編集および手直しが容易で、また映像コンテンツの任意のポイントを即時に再生する事が可能であり、テレビ局や制作プロダクションにおいては主流の技術になっている。
編集する映像コンテンツは、ノンリニア編集機(以下、単に編集機と呼ぶ)に付属するディスク装置に格納されており、一般には、そのディスク装置に格納されていない映像コンテンツを使って編集することはできない。すなわち、外部のディスク装置に格納されている映像コンテンツを利用するには、その映像コンテンツをビデオテープなどの記録媒体に一旦記録し、使用する編集機に付属するディスク装置に格納(コピー)しなければならず、作業が不便であった。
これに関し、編集機とファイルサーバあるいはNAS(Network Attached Storage)型のストレージ装置とをネットワークを介して接続し、ストレージ装置に格納されている映像コンテンツを編集機に転送して編集するシステムが、標準フォーマット(SD)において実用化されている。その場合、複数の編集機において映像コンテンツを共有することが可能となり、映像コンテンツのコピー作業が不要となる。
特許文献1には、複数のノンリニア編集機でディスクを共有し、各編集機は共有ディスクに格納された映像音声のデータを用いて編集するシステムが開示される。その際、各編集機は、ディスクに格納された映像音声の実データと対応するリンク情報を管理し、編集機間でリンク情報を交換することにより、実データをコピーすることなく利用することができると述べられている。
また近年、ネットワークを介しサーバに接続したクライアント端末において、クライアント側の負担を軽減するシン(Thin)クライアントシステムが提案されている(例えば、特許文献2参照)。ここでは、アプリケーションをクライアント端末ではなくサーバ上で動作させ、クライアント端末には、表示用のソフトウェアやサーバ側アプリケーションソフトウェアを操作するためのソフトウェアを格納するだけで十分であり、データ格納記憶装置や高速処理可能なCPUが不要となる。これにより、システムのコスト、いわゆるTCO(Total Cost of Ownership)低減を図ることができる。
特開2002−175684号公報 特開2002−318788号公報
上記特許文献1に記載のように、ファイバーチャネルを用いてSAN(Storage Area Network)環境を構築し、ビデオサーバや共有ディスクを接続してそこに映像データを格納し、編集機にて編集を行うためには、いくつかの問題が存在する。すなわち、SAN環境は各ベンダの規格があり汎用性がないこと、SAN環境を構築するには多大なコストがかかり、標準的な機器構成のPC端末ではこれに接続できないこと、映像データ、特にハイビジョン映像のような高精細映像データはその情報量(ビットレート)が大きいため、ファイバーチャネルのネットワーク負荷が大きいことといった問題である。
それに対しIPネットワークであれば、一般的なネットワーク構成でありベンダ間の規格の差異はない。また、汎用性が高く標準的な機器構成のPC端末であればこれに接続できる。但し、ネットワーク負荷の問題は依然として存在する。ハイビジョン映像のビットレートは非圧縮時1.5Gbps程度に対し、一般的なネットワークでは帯域は1Gbpsが最大である。また映像ファイルを1/15に圧縮し、100Mbps程度にしたとしても、複数の端末が接続されるネットワークでこれを遅延なく転送し再生するのは、既存の技術では極めて困難である。また、編集機に映像データをファイルコピーしてから編集を行うとすると、編集する前にファイルコピーのための時間が必要になってしまう。
この問題に関し上記特許文献2では、クライアント端末とネットワークの負担を軽減するシンクライアントシステムについて述べられている。しかしながら、編集システムにおいて、映像データをどのように処理すれば負担を軽減できるかについて具体的に述べられていない。
本発明の目的は、高精細映像のように大容量コンテンツを複数の編集機間で共有し、編集用端末やネットワークの負担を軽減しつつ、迅速に編集を行うことができる映像編集システム及び映像編集装置を提供することである。
上記課題を解決するために、本発明の映像編集システムでは、ネットワークを介して、映像コンテンツを編集する編集装置とユーザが操作する端末とを接続し、編集装置には、編集する映像コンテンツを格納するストレージ装置を接続する。編集装置は編集プログラムを動作させて、ストレージ装置から編集用の映像コンテンツを読み出し、映像コンテンツに関する編集画面をその情報量を削減した差分情報の形で作成して端末に送信する。端末は、受信した差分情報を基に編集画面を生成し、ユーザによる編集操作を示す操作情報を編集装置へ送信する。編集装置は、受信した操作情報を基に映像コンテンツの編集を行う。
さらに本発明の映像編集システムでは、前記端末として複数の端末を接続し、各端末は、ストレージ装置に格納された映像コンテンツを共有するとともに、映像コンテンツを用いて同時に編集操作することが可能である。
ここに編集装置から端末に送信する前記差分情報とは、少なくとも、編集画面の画素数を削減したもの、または編集画面のフレーム間の差分を抽出したものである。
また本発明の映像編集装置は、ネットワークを介してユーザが操作する端末と接続され、ストレージ装置に格納された映像コンテンツを編集するものであって、ストレージ装置から読み出した映像コンテンツに関する編集画面をその情報量を削減した差分情報の形で作成する差分処理部と、差分情報を端末に送信し端末からユーザによる編集操作を示す操作情報を受信するインタフェース部と、受信した操作情報を基に映像コンテンツの編集を行う編集処理部を備える。
本発明によれば、編集用の映像コンテンツを複数の編集機間で共有し、編集用端末やネットワークの負担を軽減しつつ、迅速に編集を行うことができる。
以下、図面を用いて本発明の実施形態を説明する。
図1は、本発明による映像編集システムの一実施例を示すブロック図である。本実施例のシステムは放送用編集システムへの適用を想定し、編集機能を有するサーバ装置(映像編集装置)30と複数のクライアント端末10,11がローカルエリアネットワーク(LAN)20によって接続される。サーバ装置30に接続されたストレージ装置31には、編集用の映像コンテンツ(以下、収録された映像素材で、映像と音声が一体となったものを意味する)を格納する。ストレージ装置31には複数のクライアント端末10,11からアクセス可能であり、すなわち複数のユーザ(クライアント)が映像コンテンツを共有して同時に編集を行うことが可能となっている。映像コンテンツは、ハイビジョン映像のような高精細・大容量コンテンツを含み、ノンリニア編集を行うため、映像コンテンツはデジタイズ(エンコード)して、映像ファイルと音声ファイル(以下、エンコードされたコンテンツをファイルと呼ぶ)として格納する。編集作業の際、サーバ装置30とクライアント端末10,11との間では、編集用の映像ファイルそのものを送受信するのではなく、サーバ装置30からは編集画面の差分情報を送信し、クライアント端末10,11からはユーザが編集操作した内容を示す操作情報を返信して、ネットワーク20を伝送する情報量を削減する。サーバ装置30は操作情報を基に編集情報を作成し、これを基に映像コンテンツを編集する。編集後の映像コンテンツ(以下、送出されるコンテンツを番組コンテンツと呼ぶ)は、送出機器40により送出(放送)される。
映像コンテンツ登録端末12は、映像ファイルをストレージ装置31に格納するためのもので、映像コンテンツ供給源としてビデオプレーヤ13や記録媒体接続装置14などが接続されている。例えばビデオテープに格納されたコンテンツは、ビデオプレーヤ13にて再生し、映像コンテンツ登録端末12でエンコードを行い、生成された映像ファイル/音声ファイルを一旦内蔵ディスク15に格納する。その後ネットワーク20を介して、ストレージ装置31に転送し格納する。
また、サーバ装置30でデコードした映像コンテンツは信号ケーブル21を介してハイビジョンモニタ16へ送られる。編集中のユーザは、映像コンテンツをクライアント端末10,11の画面だけでなく、ハイビジョンモニタ16にて実際の画面サイズで見ることができる。
図2は、前記図1におけるサーバ装置(映像編集装置)30及びストレージ装置31の内部構成の一例を示すブロック図である。本実施例のサーバ装置30(100)は、クライアント端末10,11への編集画面の差分情報を送信し、クライアント端末から受信した操作情報を基に編集処理を行う。ネットワークインタフェース(I/F)部101を介してクライアント端末10から編集のための再生要求を受信すると、ストレージ装置31(110)から映像ファイル111と音声ファイル112を読み出す。読み出した映像ファイル111は映像デコード部105によってデコードし、メモリ103に一時的に格納する。一方読み出した音声ファイル112は、デコードせずにメモリ103に格納する。CPU(編集処理部)102は編集プログラム104を起動させ、メモリ103に格納されている映像ファイルを用いてユーザが編集作業を行うための編集画面を作成する。差分処理部106は、作成された編集画面を基に差分情報を生成する。
生成した編集画面の差分情報は、音声ファイル112と共にネットワークI/F部101を介してクライアント端末10に送信する。また映像デコード部105にてデコードされた映像コンテンツは、コンバート部107によりハイビジョン映像信号に変換し、映像信号インタフェース(I/F)部108を介してハイビジョンモニタ16に出力する。その出力信号はクライアント端末10に表示される編集画面と同期をとって行い、ユーザはハイビジョンモニタ16で映像を確認することができる。
一方、サーバ装置100は、ネットワークI/F部101を介してクライアント端末10からのユーザの操作情報を受信する。CPU(編集処理部)102は編集プログラム104を用いて、受信した操作情報からユーザの操作内容(例えばマウス操作)を解釈し、ユーザに供給する映像コンテンツの再生の制御や、番組編集のための編集情報113の生成を行う。編集情報113はストレージ装置110に格納する。ここに編集情報とは、編集用の素材である映像ファイル/音声ファイルをどう組合せ、どのような効果をかけて構成するかといった情報であり、この編集情報を用いて送出する番組コンテンツを制作することができる。
ここで、サーバ装置100からクライアント端末10へ送信する編集画面の差分情報について説明する。本実施例では、送信する映像ファイルの情報量の削減のため、画素数の削減(空間的削減)や、映像を組み込んだ編集画面全体の差分を抽出(時間的削減)して送信するようにした。情報量削減により、クライアント端末10にて表示される編集画面の画質は低下するが、ユーザが編集作業を行う上で必要な情報は十分確保されている。従来のハイビジョン映像の最高画素数は、横1920、縦1080である。クライアント端末に映像を表示する際に、例えば画素数を縦・横それぞれ1/4に削減すると、横480、縦270となるが、実用的に問題はない。この場合画素数が1/16、すなわち映像ファイルの情報量は1/16に削減できる。さらに、編集画面全体のフレーム間の差分を抽出し、情報量を削減することも有効で、両者を組み合わせれば削減量をより大きくすることができる。これにより、100Mbpsの情報量を持つハイビジョン映像の映像コンテンツを、その1/16以下である6Mbps以下の情報量に削減して送信することができる。なお、差分情報の作成は上記に限らず、編集画面の形態に合わせて各種の映像圧縮技術を適宜用いることができることは言うまでもない。
本実施例において、編集プログラム104は映像ファイル111、音声ファイル112の参照ロック(1つの端末からアクセス中に他の端末からのアクセスを拒否すること)を行わないため、同時に複数のユーザが、同一の映像ファイル/音声ファイルを用いて編集することができる。例えば、あるユーザがクライアント端末10から編集を行っている時に、他のユーザがクライアント端末11からサーバ装置100に対してログインすると、別プロセスで編集プログラム104が起動する。クライアント端末11は、クライアント端末10が現在編集に使用している映像ファイル111と音声ファイル112を使用して編集することができる。映像ファイル/音声ファイルを共有することで、クライアント端末側では、編集に用いる映像ファイル/音声ファイルを格納しておく必要がなく、編集の効率が向上する。
但し、番組コンテンツの編集情報に関してはそれぞれ独自に管理され、他者がアクセスすることはできない。つまり、クライアント端末10で編集している番組コンテンツの編集情報は更新ロックがなされ、クライアント端末11で同時にその番組コンテンツの編集を行うことはできない。
図3は、前記図1におけるクライアント端末10,11の内部構成の一例を示すブロック図である。本実施例のクライアント端末10(200)は、サーバ装置30から編集画面の差分情報を受信し、サーバ装置30にユーザの操作情報を送信する。ネットワークインタフェース(I/F)部201を介し、サーバ装置30から送信された編集画面の差分情報と音声ファイルを受信し、メモリ203に格納する。CPU202はクライアントプログラム204を起動し、映像構成部205はメモリ203に格納されている差分情報を基に編集画面を構成し、ディスプレイ208に映し出す。それと同時に、音声デコード部206は音声ファイルをデコードし、スピーカ209から音声を出力する。ユーザは、ディスプレイ208やスピーカ209で出力される映像/音声を基に、キーボード210やマウス211を用いて編集操作を行う。ユーザが行った編集操作は操作情報処理部207によって操作情報に変換し、ネットワークI/F部201を介して、サーバ装置10に送信する。
本実施例では、クライアント端末10の編集の結果として、サーバ装置30に対し、編集画面そのものではなく操作情報を送信する。ここで操作情報とは、マウス211がクリックした画面上の座標や、キーボード210で入力した文字といった情報である。サーバ装置30では、この操作情報を基に編集情報を生成する。
このように、クライアント端末10からサーバ装置30に送信する情報量は、映像データを送信する場合に比較し、大幅に削減することができる。言い換えれば、本実施例のクライアント端末には安価な汎用のコンピュータ端末を適用できるので、複数の端末で構成する編集システムの場合、全体のコスト低減を図ることができる。
図4は、クライアント端末10(200)のディスプレイ208に表示される編集画面の一例を示す。ユーザが編集を行う際は、まずクライアント端末10からサーバ装置30に対してログインを行う。ログインし、編集する番組コンテンツを選択すると、図4のような編集画面が表示される。ユーザはこの編集画面を見ながら編集を行う。
映像コンテンツ選択欄301は、ストレージ装置31に格納されている素材となる映像ファイルを表示する。ユーザはこの中から所望の映像ファイルを選択し、操作ボタン303の再生ボタンを押すと、プレビュー画面302には選択した映像ファイルが再生される。また、音声ファイルは通常は映像ファイルに連動して再生されるが、ユーザがこれを切り離し、別のファイルとして編集に用いることも可能である。編集を行うには、映像コンテンツ選択欄301で選択した映像ファイルをタイムライン305にドラッグ&ドロップし、映像ファイルを時間的に配列する。また、必要に応じて効果ボタン304を選択し、タイムライン305でその適用範囲を設定して特殊効果を反映させる。編集の結果をチェックする時は、タイムライン305でチェックしたいポイントを指定し、操作ボタン303で再生や巻き戻しなどの操作を行うと、プレビュー画面302には編集した結果の映像が表示され、またスピーカ209からは音声が出力される。
上記のように、本実施例による編集作業では、ユーザにとっては、クライアント端末10において編集プログラムが動作し、それに対して編集操作を加えているかのように見える。しかし実際は、編集プログラムはサーバ装置30にて動作しており、クライアント端末10はサーバ装置30から編集画面の差分情報と音声ファイルを受信し、ユーザの操作情報をサーバ装置30に送信していて、番組コンテンツの編集情報はサーバ装置30にて作成されている。またサーバ装置において、編集の際、変更を加えるのは編集情報だけであり、映像ファイル/音声ファイルの更新は行われない。
なおプレビュー画面302には、編集前の映像コンテンツや編集の結果を反映した映像コンテンツが再生される。この再生は、再生ボタンを押すと瞬時に行われる。この時、サーバ装置30からクライアント端末10へは編集画面の差分情報が転送されるが、その情報量は元々の映像ファイルの情報量よりもはるかに小さいので問題ない。
実際の放送番組編集においては、コンピュータグラフィックによる特殊効果などを適用しながら、番組コンテンツファイルを生成する。この処理には高精細な映像コンテンツが用いられるが、すべてサーバ装置側にて実行される。よって、クライアント端末やネットワークへの負担は増加せず、編集は迅速に行うことができる。
このように、本実施例によれば、編集機能に何ら支障を与えることなく、編集作業時のネットワークとクライアント端末の負担を軽減し、迅速に編集を行うことができる。またクライアント端末側の負担を軽減できるので、汎用のネットワークや端末機器を用いた安価な編集システムが実現できる。
サーバ装置30は、クライアント端末10からの操作情報を基に編集情報を作成する。ユーザの編集作業が終了すると、作成された編集情報と映像ファイル、音声ファイルを基にして、送出するための番組コンテンツファイルを生成する。番組コンテンツファイルを送出機器40にファイル転送し、送出可能な状態となる。その際、サーバ装置30の処理能力が十分に高く、番組コンテンツの時間長よりも短時間で番組コンテンツを生成することが可能であれば、番組コンテンツを生成しながらその映像信号を送出サーバに送信して、編集終了直後に送出することも可能である。
これにより、従来のビデオテープを介した送出方法、すなわち、編集機で生成した番組コンテンツを一旦ビデオテープに出力し、そのビデオテープを送出機器に接続し、再生を行って送出するという方法は不要となり、編集終了から送出までの時間が短縮できる。そして、送出直前に再度編集をして、送出する番組コンテンツの内容に変更を加えることも可能となる。
サーバ装置30は、複数のユーザによる番組編集状況を管理し、それをユーザに対し表示することができる。図5は、サーバ装置30の編集状況の画面表示例であり、1つの番組について表示した場合、図6は複数の番組(管理モード)について表示した場合である。管理モードにアクセスできる権限があれば、ログインしてから管理モードに切り替えることで、図6のような全体の編集状況を表示させることができる。編集状況503の欄には、番組編集の履歴や進行状況、編集中のものはその編集者名が表示され、一目で把握できる。このように、サーバ装置では編集状況を集約し一元的に管理できるので、編集ミスを防止し効率が向上する。従来は、番組コンテンツの編集情報を各編集機で作成し、編集が終わってからファイルサーバ(ストレージ装置)にファイル転送していたので、番組編集がどの段階にあるのか把握できなかった。また、誤って複数の編集機で同じ番組コンテンツを同時に編集した場合に、前にファイル転送した編集情報を後からファイル転送した編集情報で上書きしてしまう編集ミスがあったが、本実施例によればその恐れはない。
また本実施例では、編集作業において、素材となる映像ファイルはサーバ装置側で管理され、そのままの形でクライアント端末に送信することがないので、取材した映像ファイルが不正に外部に漏洩することを防止できる。
上記した本実施例の編集システムの処理動作を、フローチャートを用いて説明する。
図7は、サーバ装置30からクライアント端末10に編集画面の情報を送信するまでの処理を示すフローチャートである。また図8は、その際の各装置(クライアント端末10、サーバ装置30、ストレージ装置31)間の通信シーケンスを示す図である。
ユーザは、クライアント端末10から編集のための映像コンテンツの再生開始を指示するコマンドを送る(ステップ601、701)。サーバ装置30はネットワークI/F部101を介し再生コマンドを受信すると、CPU102は編集プログラム104を起動し、ストレージ装置31に対し格納されている映像ファイル111と音声ファイル112の読み出しを開始させる(ステップ602、702)。読み出した映像ファイルをデコード部105にてデコードし(ステップ603、703)、編集プログラム104を用いて編集画面を作成する(ステップ604)。さらに差分処理部106は編集画面を基に差分情報を生成し、作成された差分情報を音声ファイルとともにネットワークI/F部101を介してクライアント端末10に送信する(ステップ605、704)。ユーザがクライアント端末10から、サーバ装置30へ再生停止コマンドを送信すると(ステップ606、705)、サーバ装置30からストレージ装置31に、映像ファイル111と音声ファイル112の読み出し停止の指示を出し(ステップ706)、再生動作は終了する。
次に図9は、収録した映像コンテンツから番組コンテンツを生成して送出するまでの処理を示すフローチャートである。また図10は、その際の各装置間のデータの移動を示す図である。
映像コンテンツ登録端末12は、収録した映像コンテンツをデジタイズし(あるいは外部装置から入力した映像ファイル/音声ファイルを直接)、ストレージ装置31にファイル転送して格納する(ステップ701、801)。ユーザはクライアント端末10を用いて映像ファイル/音声ファイルの再生や(ステップ702、802)、番組コンテンツの編集を行う(ステップ703、803)。再生や編集作業を繰り返して編集情報が作成されると、サーバ装置30は番組コンテンツの生成を行う(ステップ704、804)。生成した番組コンテンツファイルを送出機器40にファイル転送する(ステップ705、805)。送出機器40は、放出指示を受けると、転送された番組コンテンツを送出する(ステップ706、806)。
本発明は、上記実施例に限らず、その要旨を逸脱しない範囲内で種々変形して実施することが可能である。上記実施例では、放送用の番組編集システムを対象に説明したが、ネットワークを介して映像を編集し配信する編集システムに広く適用できる。
本発明による映像編集システムの一実施例を示すブロック図。 図1のサーバ装置(映像編集装置)30及びストレージ装置31の内部構成の一例を示すブロック図。 図1のクライアント端末10の内部構成の一例を示すブロック図。 クライアント端末10に表示される編集画面の一例を示す図。 サーバ装置30の編集状況の画面表示例(1つの番組)を示す図。 サーバ装置30の編集状況の画面表示例(複数の番組)を示す図。 本実施例の編集システムの処理動作(編集画面情報の送信)を示すフローチャート。 図7における各装置間の通信シーケンスを示す図。 本実施例の編集システムの処理動作(番組生成と送出)を示すフローチャート。 図9における各装置間のデータ移動を示す図。
符号の説明
10,11,200…クライアント端末、12…映像コンテンツ登録端末、16…ハイビジョンモニタ、20…ローカルエリアネットワーク、30,100…サーバ装置(映像編集装置)、31,110…ストレージ装置、40…送出機器、102…CPU(編集処理部)、104…編集プログラム、105…映像デコード部、106…差分処理部、111…映像ファイル、112…音声ファイル、113…編集情報、202…CPU、204…クライアントプログラム、205…映像構成部、207…操作情報処理部、208…ディスプレイ、209…スピーカ、210…キーボード、211…マウス、300…編集画面、301…映像コンテンツ選択欄、302…プレビュー画面、303…操作ボタン、304…効果ボタン、305…タイムライン、401,501…番組ID、402,502…番組名称、403,503…編集状況。

Claims (8)

  1. ネットワークを介して、映像コンテンツを編集する編集装置と、ユーザが操作する端末とを接続した映像編集システムであって、
    上記編集装置には、編集する映像コンテンツを格納するストレージ装置を接続し、
    上記編集装置は編集プログラムを動作させて、上記ストレージ装置から編集用の映像コンテンツを読み出し、該映像コンテンツに関する編集画面をその情報量を削減した差分情報の形で作成して上記端末に送信し、
    該端末は、受信した差分情報を基に上記編集画面を生成し、ユーザによる編集操作を示す操作情報を上記編集装置へ送信し、
    該編集装置は、受信した操作情報を基に上記映像コンテンツの編集を行うことを特徴とする映像編集システム。
  2. 請求項1記載の映像編集システムにおいて、
    前記端末として複数の端末を接続し、
    該各端末は、前記ストレージ装置に格納された映像コンテンツを共有するとともに、該映像コンテンツを用いて同時に編集操作することが可能であることを特徴とする映像編集システム。
  3. 請求項1記載の映像編集システムにおいて、
    前記編集装置から前記端末に送信する差分情報とは、少なくとも、前記編集画面の画素数を削減したもの、または該編集画面のフレーム間の差分を抽出したものであることを特徴とする映像編集システム。
  4. 請求項2記載の映像編集システムにおいて、
    前記編集装置は、前記複数の端末から受信した操作情報を基に、前記映像コンテンツを用いて編集するための編集情報を作成して前記ストレージ装置に格納し、
    上記映像コンテンツに関する各番組コンテンツごとの編集情報を一元的に管理して表示することを特徴とする映像編集システム。
  5. 請求項1記載の映像編集システムにおいて、
    前記編集装置には、前記編集された映像コンテンツを送出する送出機器を接続し、
    該編集装置は、前記編集した映像コンテンツを、随時上記送出機器に送信することを特徴とする映像編集システム。
  6. ネットワークを介してユーザが操作する端末と接続され、ストレージ装置に格納された映像コンテンツを編集する映像編集装置であって、
    上記ストレージ装置から読み出した映像コンテンツに関する編集画面をその情報量を削減した差分情報の形で作成する差分処理部と、
    該差分情報を上記端末に送信し、該端末からユーザによる編集操作を示す操作情報を受信するインタフェース部と、
    受信した操作情報を基に上記映像コンテンツの編集を行う編集処理部を備えることを特徴とする映像編集装置。
  7. 請求項6記載の映像編集装置において、
    前記差分処理部の作成する差分情報とは、少なくとも、前記編集画面の画素数を削減したもの、または該編集画面のフレーム間の差分を抽出したものであることを特徴とする映像編集装置。
  8. 請求項6記載の映像編集装置において、
    前記端末として複数の端末が接続され、該各端末からは、前記ストレージ装置に格納された映像コンテンツを用いて同時に編集操作することが可能であって、
    前記編集処理部は、上記複数の端末から受信した操作情報を基に、上記映像コンテンツを用いて編集するための編集情報を作成して上記ストレージ装置に格納し、上記映像コンテンツに関する各番組コンテンツごとの編集情報を一元的に管理して表示することを特徴とする映像編集装置。

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