JP2007148735A - Icタグ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】アンテナ2とICチップ1とを有するICタグ要素4と、ICタグ要素4に接しICタグ要素4を袋状に封着する表面部材6と、を備えたICタグにおいて、表面部材6は、ICタグ要素4に接する面の表面が粗面に形成されている。
【選択図】図1
Description
しかしながら、通常のICタグは、導電性のアンテナとICチップ(集積電子回路)とをICタグ要素とするICモジュールによる電子機能部品であるから、このままの形態ではその耐環境性の理由から使用範囲が自ずと限られることとなる。
そこで、従来からICタグの耐環境性能を向上させてICタグの使用範囲を拡げるべく、ICタグ要素を、被覆パッケージ、熱融着封止、インモールド射出成形、などの成形により、樹脂でICタグ要素全体を被覆保護する様々な提案(特許文献1、特許文献2、特許文献3)がなされてきた。
例として、クリーニング衣料の管理に使用されるランドリー用途などの場合、ICタグは衣服に取り付けられ着用された後には、洗剤による水洗浄、温水洗浄あるいは溶剤洗浄などによる屈曲繰返しが作用する洗濯加工に始まり、脱水シワ取り加工を伴う加熱乾燥を経た後、アイロン加熱、熱プレスなどの仕上げ加工に到るまで、機械的、物理的また加熱と加圧を伴う熱的応力の繰返しにさらされる。そのため、従来の単にICタグ要素を被覆保護したICタグでは、単に水密性を保ち一定の洗濯加工に耐えることはできても、乾燥工程、熱プレス工程などの加熱と加圧を含むサイクルの繰返しにより、被覆が破損したり、被覆樹脂が溶融したりなどして、やがては水密性の喪失、あるいは、ICタグ要素の変形、破壊などにより早期に使用不能となり、このような加熱と加圧が同時に作用する環境下では耐久性に問題を生ずるものであった。
そこで、耐熱性と機械的強度に優れた公知の樹脂で薄く成形した樹脂フィルムなどによりICタグ要素を被覆成形すれば、一見したところ、柔軟性を有し、水密性を保ち、耐屈曲繰返し性に優れ、且つ耐熱性に優れたICタグを得られることが予測される。
しかしながら、上記の如く、単に耐熱性に優れた樹脂により被覆を薄く形成したとしても、実際にICタグを製作して試用してみると、柔軟性は得られるが、満足する耐久性が得られないという問題を有しており、未だこれらの過酷な条件に見合う十分な耐久性を備えたICタグは現在まで存在しなかった。
ICタグ要素に接する面が粗面に形成された表面部材は、後の加熱および加圧に対してもICタグ要素とは点接触状態を維持して、常時僅かながらの空気層が保持されるため、表面部材とICタグ要素とが吸着または密着することを最大限防止することができる。その結果、ICタグに作用する屈曲変形に対して、表面部材とICタグ要素とはその境界における摩擦抵抗を軽減して、曲げ作用時に発生するこれらの層間における剪断応力を緩和できるので、ICタグ要素のICチップあるいはアンテナ部などに対する物理的応力を最小にして、その耐久性を飛躍的に向上させることができる。
以上のことからして、より確実な耐久性を得るにさらに好ましい上記粗面の状況は、十点平均粗さRzが15〜150μmの粗面に形成されていることであり、さらにまた、より確実で安定して安全な耐久性を得るに好ましい上記粗面の状況は、十点平均粗さRzが20〜100μmの粗面に形成されていることが、ICタグの耐久性を確保する上でさらに好ましい。
さらに、上記樹脂を問わず、薬品などによる腐食作用を利用して樹脂表面をエッチング処理することにより、凹凸模様を形成して粗面とすることでもよい。
しかる後、外周の熱融着部9の幅が2mmとなるように、外周の残余の表面部材6を取り除き、外形18×58の大きさのICタグ10を得た。ICタグ10は、適度な柔軟性を有するICタグであった。
また、本実施例1では、熱融着部9の形状およびICタグ10の外形をそれぞれ矩形の形状としているが、これらの形状について、例えば角部をR形状にするなどして、その角部で例えば衣料品などを傷めないようにしてもよい。
本発明のICタグ10および20と比較検討するための比較例(図示せず)を説明する。比較例は、実施例1の構成において、表面部材6に形成した凹凸模様7を形成してない樹脂フィルムを使用した。当該樹脂フィルムは実施例1と同じ11ナイロン樹脂により、また、同じく押出成形により得られた樹脂フィルムであるが、凹凸模様7を形成するために使用したマット加工が施された加圧ロールに代えて、通常の押出成形に使用される鏡面ロールを使用して成形した樹脂フィルムである。こうして得られた樹脂フィルムの表面粗さは十点平均粗さRzが樹脂フィルムの縦方向で4μmであり、横方向については9μmの表面粗さであった。このような樹脂フィルムを表面部材6としてICタグ要素4の上下両面に配置した以外は、実施例1と同様に製作した比較例のICタグである。
実施例1および2、さらに比較例のICタグ計3種類で各3枚のICタグを製作し、それぞれデータキャリヤシステムのホスト機により非接触でのデータ読みとり試験の比較を行ったが、いずれのICタグも遜色なくデータの送受信が行えるものであった。
そして、これらの全工程を1サイクルとした洗濯テストを50サイクル実施した後、前述のデータ読みとりテストを行った結果、実施例1および実施例2のICタグ10、20はいずれも十分読みとりができるものであった。
その後、前述のデータ読み取りテストを行なったが、これら実施例のICタグはいずれも十分読み取りのできるものであった。
さらに、本発明のICタグ10および20を比較例と同様に分解してみたところ、いずれも比較例のような密着の現象は皆無であり、また、凹凸模様7がほぼそのまま残存しており、屈曲作用によるICタグ要素4に対する剪断応力が緩和されて、耐久性の高いICタグであった。
2 アンテナ
3 フィルム基材
4 ICタグ要素
5 コーティング樹脂
6 表面部材
7 凹凸模様
8 接着部材
9 熱融着部
10 ICタグ
20 ICタグ
Claims (6)
- アンテナとICチップとを有するICタグ要素と、前記ICタグ要素に接し前記ICタグ要素を袋状に封着する表面部材と、を備えたICタグにおいて、
前記表面部材は、前記ICタグ要素に接する面の表面が粗面に形成されている、
ことを特徴とするICタグ。 - 前記粗面は、十点平均粗さが10〜200μmの範囲にある、ことを特徴とする請求項1に記載のICタグ。
- 前記表面部材は、ポリブチレンテレフタレート、ポリメチルペンテン、6ナイロン、66ナイロン、11ナイロン、12ナイロン、変性ポリフェニレンオキサイド、変性ポリフェニレンエーテルのうちの少なくとも1つから成形された、厚さ0.1〜2mmの樹脂フィルムである、ことを特徴とする請求項1または2に記載のICタグ。
- 前記封着は、前記ICタグ要素の上下に配置された表面部材の周縁を熱融着することによりなされる、ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のICタグ。
- 前記封着は、前記ICタグ要素の上下に配置された表面部材の周縁を接着部材により接着することによりなされる、ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のICタグ。
- 前記接着部材は、加熱されて3次元架橋される、架橋剤が配合されたエチレン−酢酸ビニル共重合体の樹脂フィルムである、ことを特徴とする請求項5に記載のICタグ。
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