JP2007148669A - らせん式ファイルフォルダ表示システム - Google Patents
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Abstract
【課題】ユーザが直感的に理解しやすい形態でフォルダ内のファイルを表示するファイルフォルダ表示システムを提供する。
【解決手段】時間軸等の一定の方向性を持ったらせん状のファイルフォルダ上にファイル・アイコンをその属性に応じた位置に配置して表示するファイルフォルダ表示システム。
【選択図】図3
【解決手段】時間軸等の一定の方向性を持ったらせん状のファイルフォルダ上にファイル・アイコンをその属性に応じた位置に配置して表示するファイルフォルダ表示システム。
【選択図】図3
Description
本発明は、パーソナルコンピュータやワークステーションにおけるGUIを用いたフィルフォルダシステム表示システムに関するものである。
近年、パーソナルコンピュータやワークステーションでは、画面上に情報をグラフィカルに表示し、表示された情報に対してマウスなどのポインティングデバイスによって視覚的に操作を行うことができるグラフィカルユーザインターフェース(GUI)がOS等における基本的機能として提供されている。ユーザは、コンピュータ内部における複雑なファイルシステムやディレクトリ構造を全く意識することなく、画面上に表示されたボタンやアイコンなどを直感的に操作するだけで必要な処理を行うことができ、ユーザの利便性が大いに向上され、作業負担が軽減されている。
従来、GUIによるファイルフォルダの表示形態としては、図13に示すような2次元平面モデルが広く使用されている。図13において、あるフォルダ内のファイル(又はサブフォルダ)がアイコン表示されている。フォルダ内に多数のファイルが存在する場合であっても、縦横のスクロールバーによる画面スクロール機能を利用して表示を切り替えながら、所望のファイル・アイコンを表示させることができるようになっている。また、特許文献1には、このような従来のファイルフォルダ表示システムが開示されている。
上記した2次元平面モデルによるファイルフォルダ表示システムでは、通常、フォルダ内にファイル・アイコンが左から右、上から下の順に並べられて表示されている。ファイルの配置順序は、ファイル名順、作成時間順、ファイルタイプ順など様々な順序が採用されている。しかしながら、フォルダの縦横の方向に特別な意味付けがされておらず、単に所定の順序にファイル・アイコンが並べられて表示されるだけであった。例えば、作成時間順にファイル・アイコンが並べられる場合であっても、表示されているファイル間の距離は必ずしもそれらの作成時間の隔たりに応じてはおらず、ユーザがフォルダ内に表示されたファイル同士の位置関係からファイル間の時間的関係を直感的に把握することはできなかった。
一般的に、ユーザがパーソナルコンピュータ等において文書ファイルや画像ファイルを保存している場面において、ユーザは個々のファイルの意味付けを記憶していることが多い。例えば、単に時系列で配列されたファイル群の中から時間順にファイルを探すよりも、「昨年の秋に撮影した画像」といった記憶をもとにファイルを探すことが多い。このとき、ユーザが観念するファイルの意味付けに応じた形態でファイルフォルダの表示を行うことができれば、ユーザにとっては非常に便利であるが、これまでそのようなシステムは提案されていない。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、ユーザが直感的に理解しやすい形態でフォルダ内のファイルを表示するファイルフォルダ表示システムを提供しようとするものである。
上記解決課題に鑑みて鋭意研究の結果、本発明者は、時間軸等の一定の方向性を持ったらせん状のファイルフォルダ上にファイル・アイコンをその属性に応じた位置に配置して表示するファイルフォルダ表示システムを構築することに想到した。以下において、その具体的な実現方法を説明する。
図1は、本発明のファイルフォルダ表示システムにおいて、ファイルフォルダ内におけるファイル・アイコンの論理的な配置関係を示す図である。図1に示すように、1本の中央軸の周りに帯状の平面がらせん状に展開されており、この平面上にファイル・アイコンを配置する3次元らせんモデルを用いている。図2は、図1に示す3次元らせんモデルにおけるファイル・アイコンの位置を定義するための座標系を説明する図である。図2に示すように、ファイル・アイコンの位置は、らせんの開始点からの回転角αと中心軸からの距離rとの組み合わせとして表現されるようになっている。この(α,r)座標系によって、3次元らせんモデルによるファイルフォルダ内のファイル・アイコンの位置が一意に表現される。さらに、回転角α及び距離rに任意の意味付け(例えば時間軸、重要度、ユーザ属性など)を設定することにより、ユーザにとって利便性の高いファイルフォルダ表示システムとなる。
図3は、このような3次元らせんモデルによるファイルフォルダ表示システムにより実際のコンピュータ画面上の表示形態の例を示す図である。図3に示すように、図1に示すらせんモデルの一部(回転角約90°にわたる範囲)をファイルフォルダ表示画面に表示している。この画面において、ユーザはGUIを用いて、表示されているファイル・アイコンに対する操作を行ったり、画面内に表示される範囲を変更したりすることができる。表示範囲を変更する際には、GUI(例えばマウスホイール等)を用いて、画面内のらせんモデルを時計回り又は搬時計回り方向に回転させる操作により、表示範囲が連続的に変更されるようにすると、ユーザがらせんモデル上のファイル配置を視覚的に理解しやすくなるという利点がある。また、図3に示すように、ファイルフォルダ表示画面には、ファイル・アイコンの他にも、コメントやグラフィックオブジェクトを任意の位置に書き込むことができるようになっている。グラフィックオブジェクトは、図示しているらせんモデル上の境界線に限られず、ユーザが任意のグラフィックオブジェクト(例えば壁紙など)を任意に配置することができる。
以上のような技術的思想に基づいて、本発明は、中心軸からの半径方向距離rと開始点からの回転角αとからなる座標系(α,r)によってらせん様の論理空間を定義し、フォルダ内の各ファイルについて前記論理空間における配置を設定し、前記論理空間のうち回転角rが一定範囲内である部分に配置されたファイルを前記座標系に従った形態で表示することを特徴とするファイルフォルダ表示システムを提供するものである。
本発明のファイルフォルダ表示システムでは、前記論理空間のうち回転角αが略90°の範囲内である部分に配置されたファイルを前記座標系に従った形態で矩形のウィンドウ内に表示することを特徴とする。これにより、通常矩形であるフォルダウィンドウ内にらせん式ファイルフォルダの一部を取り込んで表示することができる。
本発明のファイルフォルダ表示システムでは、前記論理空間のうち回転角αが一定範囲内である部分に配置されたファイルを、前記座標系(α,r)におけるα,rの少なくとも一方の縮尺を変更した座標系に従った形態で表示することを特徴とする。このようにして、より多くのファイルをフォルダウィンドウ内に表示することができる。縮尺はユーザ操作により任意に変更できるようにするのが好ましい。
本発明のファイルフォルダ表示システムでは、前記論理空間のうち回転角αがαs〜αeの範囲内に配置されたファイルと、回転角αがαs+2nπ〜αe+2nπ(nは整数)の範囲内に配置されたファイルとを重ね合わせた形態で表示することを特徴とする。これにより、らせんモデルにおいて回転軸に対する相対位置を同じくするファイルを重ね合わせて表示することができるので、ユーザはらせんモデルによる論理空間を直感的に把握することができる。
本発明のファイルフォルダ表示システムでは、任意のコメント又はグラフィックオブジェクトについて前記論理空間における配置を設定し、前記任意のコメント又はグラフィックオブジェクトを前記座標系に従った形態でファイルとともに表示することを特徴とする。これにより、ユーザの利便性が向上される。
本発明のファイルフォルダ表示システムでは、ユーザ操作により、前記論理空間のうち表示対象となる回転角αの範囲を連続的にシフトさせることができることを特徴とする。これにより、ユーザの利便性が向上される。
本発明のファイルフォルダ表示システムにおいて、ファイルは、そのファイル属性に応じたアイコンによって表示されることを特徴とする。これにより、ユーザはファイルの属性等を視覚的に把握することができる。
本発明のファイルフォルダ表示システムにおいて、前記座標系(α,r)におけるα,rの少なくとも一方は、ファイル作成時期、ファイルの重要度、ファイル名、ファイルを管理するユーザの属性のいずれかに対応した座標軸として定義されていることを特徴とする。これにより、フォルダ内のファイル配置に様々な意味付けがなされるので、ユーザにとって非常に利便性の高いファイルフォルダ表示システムとなる。
以上、説明したように、本発明のファイルフォルダ表示システムによれば、ユーザが直感的に理解しやすい形態でフォルダ内のファイルを表示することができる。例えば、時間軸等に沿ってファイル・アイコンを配置して表示したり、中心部分に重要度の高いファイル、周辺部分に重要度の低いファイルを配置したりするなど、時間順、重要度順等ユーザが任意の意味付けに対応したファイル配置を簡単に実現することができる。また、ユーザ属性ごとにファイルフォルダ内のファイル配置を割当てるようにすれば、家庭や学校等の個人認証が緩やかな環境でコンピュータを共同利用する場合に便利である。さらには、らせんモデル上の複数層を透かして表示したり、表示範囲を拡大・縮小したりする画面表示方法を採用すれば、さらに利便性の高いファイルフォルダ表示システムが実現される。
以下、添付図面を参照しながら、本発明のらせん式ファイルフォルダ表示システムを実施するための最良の形態を詳細に説明する。まず、本発明のらせん式ファイルフォルダ表示システムの構成について説明する。
図4は、本発明のファイルフォルダ表示システムのシステム構成を概略的に示すブロック図である。図4において、本システムは、コンピュータの制御部であるCPU41と、コンピュータの各ハードウェア構成部を動作させるための基本ソフトウェアであるOS42と、このOS上に構築されるファイルシステム43及びらせん式ファイルフォルダシステム44とを含んでいる。らせん式ファイルフォルダシステム44は、OS42上で起動されるアプリケーションプログラムとして実装される。また、図示していないが本システムは、ファイルフォルダを表示するためのディスプレイ、ユーザ操作のための入力デバイス、GUI機能などのハードウェアを必要に応じて備えているものとする。
本システムでは、らせん式ファイルフォルダシステム44によって、OS42上の従来のファイルシステム43によって管理されているファイルが、図3に示すようならせん式ファイルフォルダ44表示画面としてディスプレイ等に表示されるようになっている。ユーザは、OSのGUIや各種アプリケーションを介して、らせん式ファイルフォルダ44に表示されたファイルに対する様々な操作(ファイルの実行、閲覧、移動、コピー、ペースト、削除、属性情報変更等)を行うことができるようになっている。これらのファイルに対する操作は、通常OS上でファイルに対して行う操作と同様の効果を生じるようになっているものとする。これらの詳細に関しては、後述する。
図4に示すらせん式ファイルフォルダシステム44は、本システム内の記憶装置等に格納されているファイルに関して、ファイル所在情報45及びファイル識別子情報46を保持している。
図5は、ファイル所在情報45のデータ構成を例示する図である。図5に示すように、ファイル所在情報45には、図1に示す3次元らせんモデルの論理的空間におけるファイルの所在情報45として、回転角αと中心軸からの距離rとが格納されている。また、各ファイルの所在情報45にはフラグが含まれているが、このフラグの役割については後述する。
図6は、ファイル識別子情報46のデータ構成を例示する図である。図6に示すように、ファイル識別子情報46には、ファイル識別子と、これに対応付けられたアプリケーション名と、アイコンファイル名とが格納されている。らせん式ファイルフォルダ表示画面において、各ファイルは関連付けられたアイコン及びファイル名によって表示される。
また、本システムでは、図3示すように、らせん式ファイルフォルダ表示画面内に任意のグラフィックオブジェクトやコメントを配置することができるようになっている。この場合、グラフィックオブジェクトやコメントも、ファイルと同様の扱いでファイル所在情報として保持されるが、一般のファイルとは異なるフラグを格納することにより識別できるようにする。
次に、本発明のらせん式ファイルフォルダ表示システムの動作について説明する。
図7は、本システムの初期化処理の流れを概略的に示すフローチャートである。図7において、本システムが初期化する際にはまず、ファイル所在情報45の初期化(ステップS71)、及びファイル識別子情報46の初期化(ステップS72)を行う。また、ファイルフォルダシステムにおいて取り扱うファイルを格納するためのOSノードを割当てる(ステップS73)。
図7は、本システムの初期化処理の流れを概略的に示すフローチャートである。図7において、本システムが初期化する際にはまず、ファイル所在情報45の初期化(ステップS71)、及びファイル識別子情報46の初期化(ステップS72)を行う。また、ファイルフォルダシステムにおいて取り扱うファイルを格納するためのOSノードを割当てる(ステップS73)。
図8は、本システムにおける新規ファイル作成処理の流れを概略的に示すフローチャートである。図8において、まずユーザがファイルフォルダ表示画面内のファイル作成位置を指定する。ファイル作成位置の指定は、例えばマウスクリックなどによって行われる。本システムは、ファイルフォルダ表示画面上のファイル作成位置を取得し(ステップS81)、当該ファイル作成位置をらせんモデル上の座標系に変換する処理を行う(ステップS82)。座標軸変換処理によって、らせんモデル上の回転角αと中心軸からの距離rとが求められる。続いて、ユーザが指定したファイル名のファイルをOSノードの下に作成する(ステップS83)。また、作成したファイルの情報をファイル所在情報に格納する(ステップS84)。
図9は、本システムにおけるファイル・アイコン表示処理の流れを概略的に示すフローチャートである。このファイル・アイコン表示処理は、らせんモデルにおける論理的なファイル配置をらせん式ファイルフォルダ表示システムの画面上に具現させる処理(マッピング)である。図9において、まず、らせんモデル論理空間における表示対象の範囲、すなわち表示開始角度αs及び表示終了角度αeを取得する(ステップS91)。デフォルトでは、表示開始角度αsは0となっているが、ユーザはマウス操作等によりファイルフォルダ表示画面を回転させて表示開始角度αsの値を任意に変更することができる。また、表示終了角度αeは、デフォルトではαs+π/2と設定されているが、このπ/2の値(らせんモデル論理空間における表示対象の角度範囲)はユーザが任意に変更することも可能である(後述する伸縮表示マッピングの場合)。
続いて、ユーザが予め指定しているマッピング方法を取得する(ステップS92)。本システムでは、らせんモデル論理空間からファイルフォルダ表示画面へのマッピング方法として、無変換マッピング、伸縮表示マッピング、透過表示マッピングのいずれかを指定することができるものとする。
伸縮表示マッピングでは、らせんモデル論理空間における表示対象の範囲(予め設定されており、π/2よりは大きい範囲又は小さい範囲である)をファイルフォルダ表示画面内に表示するために必要な伸縮率を計算する(ステップS93)。
無変換マッピングの場合はステップS92の後、伸縮表示マッピングの場合はステップS93の後、ファイル所在情報において回転角αs〜αeに該当するファイルの情報を取得する(ステップS94)。
無変換マッピングの場合はステップS92の後、伸縮表示マッピングの場合はステップS93の後、ファイル所在情報において回転角αs〜αeに該当するファイルの情報を取得する(ステップS94)。
一方、透過表示マッピングでは、らせんモデル論理空間における透過表示対象の範囲及び周期を取得する(ステップS95)。続いて、ファイル所在情報において、透過表示開始角及び透過表示終了角の間に含まれるファイル、及びこれに周期をずらして一致するファイルの情報を取得する(ステップS96)。
尚、マッピング方法が指定されていない場合や、誤った指定がされている場合には、ステップS92の後、マッピング方法のエラーによる例外処理として、ファイル・アイコン表示処理を終了する(ステップS97)。
尚、マッピング方法が指定されていない場合や、誤った指定がされている場合には、ステップS92の後、マッピング方法のエラーによる例外処理として、ファイル・アイコン表示処理を終了する(ステップS97)。
いずれかのマッピング方法に従って表示対象のファイルの情報が取得されると、これら表示対象ファイルそれぞれのらせんモデル論理空間における位置座標(α,r)をファイルフォルダ表示画面上の座標系(X,Y)に変換する(ステップS98)。続いて、各ファイルの表示処理を行う。各ファイルについて、ファイル所在情報に含まれるフラグを参照して、一般のファイルであるかコメント・グラフィックオブジェクト等であるかを判定する。一般のファイルについては、ファイル識別子情報に従って当該ファイルのアイコンをファイルフォルダ表示画面上の所定の座標位置に表示する(ステップS99)。コメント・グラフィックオブジェクト等については、そのままファイルフォルダ表示画面上の所定の座標位置に表示する(ステップS910)。
以下、図10〜図12を参照しながら、上記の各マッピング方法におけるらせんモデル論理空間とファイルフォルダ表示画面との対応関係について説明する。
図10は、無変換マッピングを適用した場合のらせんモデル論理空間とファイルフォルダ表示画面との対応関係を示す図である。図10に示すように、無変換マッピングでは、らせんモデル論理空間において回転角αs〜αeの範囲内に配置されているファイルが、らせんモデル論理空間における座標系をそのまま反映した形態でファイルフォルダ表示画面に表示されている。
図11は、透過表示マッピングを適用した場合のらせんモデル論理空間とファイルフォルダ表示画面との対応関係を示す図である。図11に示すように、透過表示マッピングでは、らせんモデル論理空間において回転角αs〜αeの範囲内に配置されているファイルと、この範囲と一定周期(2π)の整数倍離れた範囲内に配置されているファイルとが、らせんモデル論理空間における座標系を反映した形態でファイルフォルダ表示画面に表示されている。例えば、らせんモデル論理空間におけるr座標を時間軸として定義し、360°を一年として、ファイルフォルダ画面上には任意の90°の範囲(春夏秋冬のいずれかに対応する)に含まれるファイル・アイコンを表示すれば、透過表示マッピングにより、年度は異なるが同じ季節のファイル・アイコンが重ねて表示されることになる。このとき、ユーザ設定により例えば、3年分の春のファイル・アイコンのみをファイルフォルダ表示画面上に表示させることもできる。
図12は、伸縮表示マッピングを適用した場合のらせんモデル論理空間とファイルフォルダ表示画面との対応関係を示す図である。図12に示すように、伸縮表示マッピングでは、らせんモデル論理空間において回転角αs〜αeの範囲内に配置されているファイルが、らせんモデル論理空間における座標系を反映しながらも、α方向に縮尺変更された形態でファイルフォルダ表示画面に表示されている。例えば、圧縮表示を行えば、無変換マッピングの場合よりもより広い範囲のファイルを一覧することができるという利点がある。一方で、らせんモデル論理空間において狭い角度範囲内にファイルが密集して配置されている場合には、伸長を行うことにより個々のファイルを把握しやすくすることができる。
以上、本発明のらせん式ファイルフォルダ表示システムについて、具体的な実施の形態を示して説明したが、本発明はこれらに限定されるものではない。当業者であれば、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、上記各実施形態又は他の実施形態にかかる発明の構成及び機能に様々な変更・改良を加えることが可能である。
本発明のらせん式ファイルフォルダ表示システムは、コンピュータのCPU、メモリ、補助記憶装置、ディスプレイ、入力デバイス等を含むハードウェア資源上に構築されたOS、アプリケーション、ファイルシステムによって実現されるものであり、ファイルフォルダの表示やファイル操作などの情報処理が上記のハードウェア資源を用いて具体的に実現されるものであるから、自然法則を利用した技術的思想に該当するものであり、ソフトウェアの発明として産業上利用することができるものである。
Claims (8)
- 中心軸からの半径方向距離rと開始点からの回転角αとからなる座標系(α,r)によってらせん様の論理空間を定義し、
フォルダ内の各ファイルについて前記論理空間における配置を設定し、
前記論理空間のうち回転角αが一定範囲内である部分に配置されたファイルを前記座標系に従った形態で表示することを特徴とするファイルフォルダ表示システム。 - 前記論理空間のうち回転角αが略90°の範囲内である部分に配置されたファイルを前記座標系に従った形態で矩形のウィンドウ内に表示することを特徴とする請求項1に記載のファイルフォルダ表示システム。
- 前記論理空間のうち回転角αが一定範囲内である部分に配置されたファイルを、前記座標系(α,r)におけるα,rの少なくとも一方の縮尺を変更した座標系に従った形態で表示することを特徴とする請求項1又は2に記載のファイルフォルダ表示システム。
- 前記論理空間のうち回転角αがαs〜αeの範囲内に配置されたファイルと、回転角αがαs+2nπ〜αe+2nπ(nは整数)の範囲内に配置されたファイルとを重ね合わせた形態で表示することを特徴とする請求項1又は2に記載のファイルフォルダ表示システム。
- 任意のコメント又はグラフィックオブジェクトについて前記論理空間における配置を設定し、前記任意のコメント又はグラフィックオブジェクトを前記座標系に従った形態でファイルとともに表示することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のファイルフォルダ表示システム。
- ユーザ操作により、前記論理空間のうち表示対象となる回転角αの範囲を連続的にシフトさせることができることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のファイルフォルダ表示システム。
- ファイルは、そのファイル属性に応じたアイコンによって表示されることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載のファイルフォルダ表示システム。
- 前記座標系(α,r)におけるα,rの少なくとも一方は、ファイル作成時期、ファイルの重要度、ファイル名、ファイルを管理するユーザの属性のいずれかに対応した座標軸として定義されていることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載のファイルフォルダ表示システム。
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