JP2007147502A - 放射性物質貯蔵施設の圧力損失低減装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】放射性物質の貯蔵施設の入口シャフト13と出口シャフト15の遮蔽板設置個所にて第1遮蔽板17aと第2遮蔽板17bにより形成される第1遮蔽板先端側流路、遮蔽板間流路、第2遮蔽板先端側流路を順に経るクランク状に屈曲する流路の各屈曲部ごとに、その内周側コーナ部に沿う1/4円弧断面形状の湾曲部を備えた整流板23,24,27,28を、内周側と外周側のコーナ部同士を結ぶライン上に所要間隔で複数配列して設ける。第1遮蔽板先端側流路から遮蔽板間流路へ向かう冷却空気16の空気流れ、及び、遮蔽板間流路から第2遮蔽板先端側流路へ向かう冷却空気16の空気流れを、それぞれの屈曲部に設けてある整流板23,24,27,28により流れ方向を変更させることで、内周側コーナ部にある遮蔽板17a,17bの表面に沿わせて流通させる。
【選択図】図1
Description
上記各筒状流路9にてガラス固化体1の間接冷却に供された後の冷却空気16は、上記放射性物質の崩壊熱を吸収することにより加熱されて浮力が生じるようになるため、上記各筒状流路9から上部プレナム部10へ上昇した後、空気出口14を経て出口シャフト15へ導かれ、該出口シャフト15内を更に上昇して大気中へ放出されるようになる。このように放射性物質の崩壊熱を奪って加熱される冷却空気16が、該加熱に伴って発生する浮力によって上昇して出口シャフト15側より順次大気へ放出されるようになる作用を利用して、自然換気方式により、上記入口シャフト13、空気入口12、下部プレナム部11を経て上記各筒状流路9への新たな冷却空気16の取り込みを連続的に行うことができるようにしてある。
更に、上記第1遮蔽板先端側流路18と第2遮蔽板先端側流路19との間では、冷却空気16の流路は、上記各遮蔽板17aと17bの間に形成される水平方向の流路(以下、遮蔽板間流路という)20のみに制限される。
(1)放射性物質の貯蔵室内に冷却空気を流通させることにより上記放射性物質の崩壊熱の除去を行うようにし、且つ上記冷却空気の流路の所要個所に、該流路の相対向する壁面から互い違いに突出するように複数の遮蔽板を設けて上記流路における放射線の遮蔽を行うようにしてある放射性物質の貯蔵施設における上記流路の各遮蔽板近傍位置に、流路内を流通する冷却空気の空気流れが上記各遮蔽板設置個所を通るときに、上記各遮蔽板の表面から空気流れが剥離することを抑制するための整流板を設けてなる構成、具体的には、上記構成における整流板を、流路の遮蔽板設置個所にて冷却空気の流路の相対向する壁面より流路中心を越える位置まで互い違いに突出するよう複数枚設けてある各遮蔽板の先端側に形成される流路と上下流方向に隣接する遮蔽板の間に形成される流路とからなるクランク状に屈曲した流路の各屈曲部ごとに設けて、該各屈曲部の整流板により、それぞれ対応する屈曲部を通る冷却空気の空気流れを該屈曲部の内周側コーナ部に位置する遮蔽板の表面に沿わせて整流できるようにした構成としてあるので、冷却空気の空気流れが遮蔽板の存在によりクランク状に屈曲している流路の各屈曲部を曲がるときに、遮蔽板の表面から剥離を抑えることができるため、該遮蔽板の設置個所の圧力損失を低減することができて、放射性物質貯蔵施設における冷却空気の流路全体での圧力損失を、整流板を設けない場合と比較して相当低減させることができる。したがって、自然換気方式の場合には、冷却空気流量を確保するための設計が容易となる。又、冷却空気の流路の所要個所にブロワを設けて強制換気方式とする場合には、冷却空気量を保持するために必要となるブロワ容量を小さく抑えることが可能になる。
(2)整流板は、流路の遮蔽板設置個所にて複数枚の遮蔽板を互い違いに設けることによって形成されるクランク状に屈曲した流路の各屈曲部における内周側コーナ部に沿って湾曲する1/4円弧断面形状の湾曲部を備えてなる構成とすることにより、上下流方向に隣接する遮蔽板が設けてある個所にて、上流側の遮蔽板の先端側の流路を通過した後、屈曲部へ流入する冷却空気の空気流れを、遮蔽板の1/4円弧断面形状の湾曲部に沿わせて、該上流側の遮蔽板と下流側に隣接する遮蔽板との間の流路の方向へ向くよう、円滑に流れ方向を変更させると共に、上記上流側と下流側の各遮蔽板の間の流路を通過した後、屈曲部へ流入する冷却空気の空気流れを、遮蔽板の1/4円弧断面形状の湾曲部に沿わせて、下流側の遮蔽板の先端側の流路の方向へ向くよう、円滑に流れ方向を変更させて整流することができる。
(3)整流板は、1/4円弧断面形状の湾曲部の上流側端部及び又は下流側端部に、接線方向に延びる直線状の断面形状を有するガイド部を更に備えてなる構成とすることにより、上流側端部のガイド部では、上記(2)に示したように、上下流方向に隣接する遮蔽板が設けてある個所にて、上流側の遮蔽板の先端側の流路を通過した後、屈曲部へ流入する冷却空気の空気流れや、上記上流側と下流側の遮蔽板の間の流路を通過した後、屈曲部へ流入する冷却空気の空気流れを、整流板の1/4円弧断面形状の湾曲部へ円滑に導くことができ、一方、下流端部側のガイド部では、上記整流板の1/4円弧断面形状の湾曲部に沿わせて流れ方向を変更させた後、下流側へ送られる冷却空気の空気流れの方向性を良好に保持して整流効果を高めることが可能になる。
(4)整流板を、流路遮蔽板設置個所にて複数枚の遮蔽板を互い違いに設けることによって形成されるクランク状に屈曲した流路の各屈曲部の内周側コーナ部と、外周側コーナ部とを結ぶライン上にほぼ沿うよう複数枚ずつ配列して設けるようにした構成とすることにより、上流側の流路より屈曲部へ流入する冷却空気の空気流れの流れ方向を、屈曲部の内周側コーナ部と、外周側コーナ部とを結ぶライン上にほぼ沿うよう配列してある各整流板の1/4円弧断面形状の湾曲部により、下流側の流路の方向へ効率よく変更させることができる。又、下流側の流路における冷却空気の空気流れの流速分布を整えることができて、圧力損失の低減化を図ることができる。
(5)冷却空気の流路における遮蔽板設置個所にて最上流側に位置する遮蔽板の先端側に形成される流路の直後に位置する流路の屈曲部の内周側コーナ部に最も近い整流板に、該整流板の1/4円弧断面形状の湾曲部の上流側端部より接線方向に延びて先端部が上記遮蔽板設置個所の最上流側に位置する遮蔽板よりもやや上流側に突出し、且つ該突出端部側を上記遮蔽板設置個所の最上流側の遮蔽板の方向に湾曲させてなる形状の上流側ガイド部を設けるようにした構成とすることにより、流路を流れる冷却空気が遮蔽板設置個所に達するときに、該遮蔽板設置個所の最上流側に設けてある遮蔽板により流れ方向の前方が遮られて、該遮蔽板の上流側に臨む面部に沿って先端方向へ導かれる冷却空気の空気流れを、上記遮蔽板よりも上流側へやや突出するように設けてある上記上流側ガイド部材に受けて、該上流側ガイド部材を具備してなる整流板の1/4円弧断面形状の湾曲部へ円滑に導いた後、下流側の流路方向へ流れ方向を整流することができる。これにより、上記遮蔽板設置個所の最上流側の遮蔽板の先端側の流路を通る冷却空気の空気流れを整流することが可能になるため、下流側の流路を流れる冷却空気の空気流れの流速分布を更に整えることができて、圧力損失の更なる低減化を図ることができる。
13 入口シャフト(流路)
13a 一側壁面
13b 他側壁面
15 出口シャフト(流路)
15a 一側壁面
15b 他側壁面
16 冷却空気
17a,17b,17c 遮蔽板
18 第1遮蔽板先端側流路
19 第2遮蔽板先端側流路
20 遮蔽板間流路
21 第1屈曲部
22 第2屈曲部
23 整流板
24 整流板
25 第1屈曲部
26 第2屈曲部
27,27a 整流板
28 整流板
29 湾曲部
30,30a 上流側ガイド部
31 下流側ガイド部
39 第3遮蔽板先端側流路
40 第2遮蔽板間流路
41 第3屈曲部
42 第4屈曲部
43 整流板
44 整流板
L1,L2,L3,L4,L5,L6 ライン
Claims (6)
- 放射性物質の貯蔵室内に冷却空気を流通させることにより上記放射性物質の崩壊熱の除去を行うようにし、且つ上記冷却空気の流路の所要個所に、該流路の相対向する壁面から互い違いに突出するように複数の遮蔽板を設けて上記流路における放射線の遮蔽を行うようにしてある放射性物質の貯蔵施設における上記流路の各遮蔽板近傍位置に、流路内を流通する冷却空気の空気流れが上記各遮蔽板設置個所を通るときに、上記各遮蔽板の表面から空気流れが剥離することを抑制するための整流板を設けてなる構成とすることを特徴とする放射性物質貯蔵施設の圧力損失低減装置。
- 整流板を、流路の遮蔽板設置個所にて冷却空気の流路の相対向する壁面より流路中心を越える位置まで互い違いに突出するよう複数枚設けてある各遮蔽板の先端側に形成される流路と上下流方向に隣接する遮蔽板の間に形成される流路とからなるクランク状に屈曲した流路の各屈曲部ごとに設けて、該各屈曲部の整流板により、それぞれ対応する屈曲部を通る冷却空気の空気流れを該屈曲部の内周側コーナ部に位置する遮蔽板の表面に沿わせて整流できるようにした請求項1記載の放射性物質貯蔵施設の圧力損失低減装置。
- 整流板は、流路の遮蔽板設置個所にて複数枚の遮蔽板を冷却空気の流路の相対向する壁面より流路中心を越える位置まで互い違いに突出するよう設けることによって形成されるクランク状に屈曲した流路の各屈曲部における内周側コーナ部に沿って湾曲する1/4円弧断面形状の湾曲部を備えてなる構成とした請求項1又は2記載の放射性物質貯蔵施設の圧力損失低減装置。
- 整流板は、1/4円弧断面形状の湾曲部の上流側端部及び又は下流側端部に、接線方向に延びる直線状の断面形状を有するガイド部を更に備えてなる構成とした請求項3記載の放射性物質貯蔵施設の圧力損失低減装置。
- 整流板を、冷却空気の流路の相対向する壁面より複数枚の遮蔽板を流路中心を越える位置まで互い違いに突出するよう設けることによって形成されるクランク状に屈曲した流路の各屈曲部の内周側コーナ部と、外周側コーナ部とを結ぶライン上にほぼ沿うよう複数枚ずつ配列して設けるようにした請求項3又は4記載の放射性物質貯蔵施設の圧力損失低減装置。
- 冷却空気の流路における遮蔽板設置個所にて最上流側に位置する遮蔽板の先端側に形成される流路の直後に位置する流路の屈曲部の内周側コーナ部に最も近い整流板に、該整流板の1/4円弧断面形状の湾曲部の上流側端部より接線方向に延びて先端部が上記遮蔽板設置個所の最上流側に位置する遮蔽板よりもやや上流側に突出し、且つ該突出端部側を上記遮蔽板設置個所の最上流側の遮蔽板の方向に湾曲させてなる形状の上流側ガイド部を設けるようにした請求項3、4又は5記載の放射性物質貯蔵施設の圧力損失低減装置。
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---|---|---|---|---|
JP2008107061A (ja) * | 2006-10-27 | 2008-05-08 | Toshiba Corp | 空調ダクト整流板スリットおよび空調ダクト整流板スリットの構築方法ならびに放射性物質貯蔵建屋 |
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JP2002228243A (ja) * | 2001-02-05 | 2002-08-14 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | ダクト |
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2005
- 2005-11-29 JP JP2005344000A patent/JP4609291B2/ja active Active
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