JP2007146923A - 弁の流路構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、排気時間の短縮を図ることができ、高い耐久性を有し、小型化を図ることができる真空弁を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明は、弁本体31の下面に備わり入力ポート32が形成される略円筒形状の入力ポート部材41と、弁本体31の側面に備わり入力ポート32と連通する出力ポート33が形成される出力ポート部材42と、入力ポート部材41の上端面に形成される弁座34と、弁座34と当接および離間するように昇降動作を行なう弁体24とを有する真空弁において、弁座34が出力ポート33の内周面の最下部よりも高い位置にあることを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、真空弁の弁本体における流路構造に関するものであって、特に、弁座の位置について所定の条件を有することを特徴とする。
従来からの一般的な真空弁として特許文献1に以下のような真空弁が開示されている。図8は、特許文献1に開示された真空弁101の断面図を示し、一点鎖線を挟んで左側が閉弁時を、右側が開弁時を示している。図8に示すように、真空弁101はメインディスク室111と第1ピストン室112と第2ピストン室113とを備えている。そして、これらの各室間をステム123が連通して配置されている。メインディスク室111は、弁本体131とメインディスク124(弁体)とベローズ136とにより、弁室を構成している。弁本体131は、下面に入力ポート132と側面に出力ポート133を備えている。そして、入力ポート132は真空チャンバー(不図示)に接続され、出力ポート133は真空ポンプ(不図示)に接続されている。入力ポート132の上端面には弁座134を備えている。メインディスク室111内においてステム123の外周部分にはベローズ136が配置されている。第1ピストン室112と第2ピストン室113には、それぞれピストン(121、122)を備えている。
このような構成からなる真空弁101は、以下のように作用する。メインディスク124が弁座134と当接し入力ポート132と出力ポート133が遮断されている状態において、エア供給路125から第1ピストン室112へ、またはエア供給路126から第2ピストン室113にエアを供給すると、各室のピストン(121、122)の動作によりステム123が上昇する。すると、ステム123と一体のメインディスク124が上昇し、弁座134と離間する。これにより入力ポート132と出力ポート133が連通し、入力ポート132から出力ポート133へと流体が流れる。
特開平8−61558号公報(段落0017、0018、0023、第1図)
特許文献1に開示された真空弁101においては、弁座134が出力ポート133の下面よりも下の位置に配置されている。そのため、メインディスク124の開弁時において、入力ポート132と出力ポート133とが連通する連通流路のメインディスク124と弁座134の間で形成される部分の出力ポート133から見たときの断面積が小さくなる。従って、入力ポート132から出力ポート133へ流体が流れにくくなり、排気時間の短縮を図ることができなくなってしまう。
そこで、排気時間の短縮を図る手段として、(1)弁体のリフト量を長くして連通流路の断面積を大きくし排気量を増大させることにより排気抵抗の影響を小さくすること、(2)弁本体の内径を大きくして連通流路の断面積を大きくし排気量を増大させることにより排気抵抗の影響を小さくすること、(3)弁座にテーパやRを設けることにより流体を流れやすくして排気を促し排気抵抗を抑制すること、などが考えられる。
しかしながら、前記の排気時間の短縮を図る手段には以下の課題が存在する。
(1)「弁体のリフト量を長くして連通流路の断面積を大きくし排気量を増大させることにより排気抵抗の影響を小さくすること」とする手段では、アクチュエータとしてシリンダを用いるとストローク量を大きく取る必要がある。そのため、可動軸やピストン周りのシール部材(パッキンやOリングなど)について、1ストロークあたりの摺動量が大きくなってしまい、当該シール部材の寿命が低下して耐久性が得られないおそれがある。また、ベローズ弁を使用する場合には、特にベローズのコストが高くなってしまう。
(2)「弁本体の内径を大きくして連通流路の断面積を大きくし排気量を増大させることにより排気抵抗の影響を小さくすること」とする手段では、真空弁の外形が幅広となり配管作業が困難となったり、真空弁の設置スペースが大きくなったり、真空弁に使用される材料コストが大きくなってしまう。
(3)「弁座にテーパやRを設けることにより流体を流れやすくして排気を促し排気抵抗を抑制すること」とする手段には、閉弁時において弁体と弁座との間の密閉度を確保するために弁体に加える荷重を大きくする必要があり、アクチュエータが大きくなってしまう。
そこで本発明は、排気時間の短縮を図ることができ、高い耐久性を有し、小型化を図ることができる真空弁を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明は以下のようなことを特徴とする。
(1)本発明は、弁本体の下面に備わり第1ポートが形成される略円筒形状の第1ポート部材と、弁本体の側面に備わり第1ポートと連通する第2ポートが形成される第2ポート部材と、第1ポート部材の上端面に形成される弁座と、弁座と当接および離間するようにストローク動作を行なう弁体とを有する真空弁において、弁座が第2ポートの内周面の最下部よりも高い位置にあることを特徴とする。
(2)本発明は、(1)に記載する真空弁において、第2ポートの内周面の最下部から弁座までの高さである弁座高さをHとし、第2ポートの内径をD2とし、弁体のストローク量をSTとするときに、H=(D2−ST)×(5%〜95%)との条件を満たすことを特徴とする。
(3)本発明は、(1)に記載する真空弁において、第2ポートの内周面の最下部から弁座までの高さである弁座高さは、3mm以上15mm以下であることを特徴とする。
(4)本発明は、(1)乃至(3)に記載するいずれか一つの真空弁において、第1ポートの内径をD1とし、弁体がストローク動作を行なう範囲における弁本体の内径をD3とするときに、(D3/D1)>1.4の条件を満たすことを特徴とする。
(5)本発明は、(1)乃至(3)に記載するいずれか一つの真空弁において、第1ポートの内径をD1とし、弁体がストローク動作を行なう範囲における弁本体の内径をD3とし、弁体の外径をD4とするときに、(D3/D1)>1.4、かつ(D3/D4)>1.05の条件を満たすことを特徴とする。
このような特徴を有する本発明は、以下のような作用・効果を有する。
(1)本発明は、弁本体の下面に備わり第1ポートが形成される略円筒形状の第1ポート部材と、弁本体の側面に備わり第1ポートと連通する第2ポートが形成される第2ポート部材と、第1ポート部材の上端面に形成される弁座と、弁座と当接および離間するようにストローク動作を行なう弁体とを有する真空弁において、弁座が第2ポートの内周面の最下部よりも高い位置にあるので、第1ポートから流入する流体は弁体と弁座の間を通って第2ポート内へ広がるように流出されることから第1ポートから第2ポートへ流体が流れやすくなり排気時間の短縮を図ることができる。
(2)本発明は、(1)に記載する真空弁において、第2ポートの内周面の最下部から弁座までの高さである弁座高さをHとし、第2ポートの内径をD2とし、弁体のストローク量をSTとするときに、H=(D2−ST)×(5%〜95%)との条件を満たすので、流体の流れに適した弁体と弁座の間の流路面積を確保して第1ポートから第2ポートへの流体が流れやすくなることから、(1)に記載する効果をより確実に達成することができる。
(3)本発明は、(1)に記載する真空弁において、第2ポートの内周面の最下部から弁座までの高さである弁座高さは、3mm以上15mm以下であるので、流体の流れに適した弁体と弁座の間の流路面積を確保して第1ポートから第2ポートへの流体が流れやすくなることから、(1)に記載する効果をより確実に達成することができる。
(4)本発明は、(1)乃至(3)に記載するいずれか一つの真空弁において、第1ポートの内径をD1とし、弁体がストローク動作を行なう範囲における弁本体の内径をD3とするときに、(D3/D1)>1.4の条件を満たすので、第1ポートから流入する流体が弁本体の内周面の全面に広がって第2ポートへ流れ込むことにより第1ポートから第2ポートへの流体が流れやすくなることから、(1)乃至(3)に記載する効果をより確実に達成することができる。
(5)本発明は、(1)乃至(3)に記載するいずれか一つの真空弁において、第1ポートの内径をD1とし、弁体がストローク動作を行なう範囲における弁本体の内径をD3とし、弁体の外径をD4とするときに、(D3/D1)>1.4、かつ(D3/D4)>1.05の条件を満たすので、第1ポートから流入する流体が弁本体の内周面の全面に広がり第2ポートへ流れ込むことにより、かつ弁本体の内周面と弁体の外周面の間を通って第2ポートへ流れ込むことにより、第1ポートから第2ポートへの流体が流れやすくなることから、(1)乃至(3)に記載する効果をより確実に達成することができる。
以下、本発明の実施例について説明する。
<本発明の真空弁の構成>
まず、本発明の真空弁1の構成について説明する。なお、真空弁1で「上」とはシリンダ部側、「下」とは弁部側を指すものとする。
図1は、本発明の真空弁1の閉弁時における断面図である。また、図2は、本発明の真空弁1の開弁時における断面図である。図1や図2に示すように、本発明の真空弁1は、上下方向で2つの部分に分割された中空部を有し、上下に大きく弁部11とシリンダ部12とに分けられる。上部にあるシリンダ部12の外観はシリンダチューブ21により構成されその中空部はシリンダを構成しており、ピストン22が摺動可能に嵌合されている。ピストン22の中央には、可動軸23が固設され、可動軸23は下部にある弁部11まで貫通し、その下端には、外径をD4とする弁体24が固設されている。また、ピストン22の上側に形成された上シリンダ室27は駆動エアポート25に接続し、ピストン22の下側に形成された下シリンダ室28は駆動エアポート26に接続している。駆動エアポート(25、26)にはエア供給装置(不図示)から駆動エアが供給される。
次に、弁部11の構造を説明する。弁部11の外観は弁本体31により構成され、弁本体31の下面には、真空チャンバー(不図示)に接続する入力ポート32が形成されている略円筒形状の入力ポート部材41を備える。入力ポート32の内径をD1とする。また、弁本体31の右側面には、真空ポンプ(不図示)に接続する出力ポート33が形成されている出力ポート部材42を備える。出力ポート33の内径をD2とする。なお、入力ポート32と出力ポート33が逆に配置される場合として、弁本体31の下面に出力ポート33が形成されている出力ポート部材42を備え、弁本体31の右側面に入力ポート32が形成されている入力ポート部材41を備える場合もある。この場合も、以下に説明する内容と同様の作用および効果が得られる。
そして、入力ポート32の上端部に弁座34が形成され、弁体24の下面が弁座34に対し当接、離間する。そして、弁座34は出力ポート33の内周面の最下部よりも高い位置にあり、出力ポート33の内周面の最下部から弁座34までの高さを弁座高さHとする。弁体24における弁座34と当接する面には、シール部材であるゴム製のOリング35が変形可能に保持されている。弁体24の上面には、可動軸23を覆う形でベローズ36が付設されている。ベローズ36は、可動軸23から真空流路を遮断するために設けている。半導体製造工程では、極力パーティクルの混入を防止する必要があるからである。
また、図1と図2に示すように、弁本体31のテーパ形状の内周面と出力ポート33の内周面が接する部分における弁本体31の内径をD3とする。以下、説明の便宜上、D3をボディ内径と定義する。なお、ボディ内径D3は、出力ポート33の内径D2が図1と図2に示す場合より小さい場合には、弁本体31の内周面のテーパ形状の終点から下方向に真っ直ぐ伸びた部分と出力ポート33の内周面が接する部分となる。いずれにしても、ボディ内径D3は、弁体24のストローク動作を行なう範囲における弁本体31の内径であることには変わりはない。
<本発明の真空弁の作用>
以上のような構成からなる真空弁1の作用について説明する。まず、図1に示すように、真空弁1は、駆動エアポート25からエアを供給して上シリンダ室27内を加圧し、駆動エアポート26から下シリンダ室28内のエアを排気する。これによりピストン22が下方に押圧され、ピストン22と一体の可動軸23および弁体24が下方に移動して、弁体24が弁座34に当接し閉弁状態になっている。そして、この状態から駆動エアポート26にエアを供給して下シリンダ室28内を加圧し、駆動エアポート25から上シリンダ室27内のエアを排気することによりピストン22が上方に押圧される。すると、ピストン22と一体の可動軸23および弁体24が上方に移動して、弁体24が弁座34から離間し図2に示すように開弁状態になる。
このように開弁状態にすることにより、入力ポート32と出力ポート33が連通する。そのため、入力ポート32に接続する真空チャンバー(不図示)内が、出力ポート33に接続する真空ポンプ(不図示)の作用により排気される。以上が真空弁としての一般的な作用である。
次に、本発明の真空弁1の特徴的な作用について説明する。
図1や図2に示すように、真空弁1は出力ポート33の内周面の最下部である下面33aに対して弁座34が高い位置にある点に特徴を有している。ここで、前記のように、出力ポート33の内周面の最下部から弁座34までの高さを弁座高さHとする。このような特徴点を有することにより、開弁時において入力ポート32と出力ポート33とが連通する連通流路における弁座34と弁体24の間で形成される部分の出力ポート部材42の出口側から見たときの断面積が広がる。そのため、入力ポート32から出力ポート33へ流体が流れやすくなり、出力ポート33からの排気流量が増大する。
ここで、開弁時において出力ポート部材42の出口側から見た出力ポート33内部の様子を略図にして図3、図4に示す。開弁時における弁体24のストローク量を同一とする条件のもと、図3に示すような弁座高さH>0の場合には、図4に示すような弁座高さH≦0の場合に比べて、弁座34と弁体24の間で形成される連通流路の断面(斜線部に示す)の面積である流路面積Sが大きくなることが分かる。
図5は、弁座高さHと流路面積Sの関係を示す図である。図5に示すように、弁座高さHに対して流路面積Sは放物線を描くように表すことができる。具体的には、弁座高さHを出力ポート33の内径D2と弁体24のストローク量STの関数として考えた場合、H=(D2−ST)×50%付近を頂点とするほぼ左右対称の放物線を描くことになる。そして、従来品も含まれる弁座高さH≦0の場合に比べて弁座高さH>0の場合のほうが、流路面積Sが大きくなっている。そのため、弁座高さH≦0の場合に比べて弁座高さH>0の場合のほうが、入力ポート32から出力ポート33に流れる流体の量が増大して、コンダクタンスCを増大すると考えることができる。
そこで、本実施例では弁座高さH>0の場合のうち、以下の数式の条件を満たすように弁座高さHを設定する。
Figure 2007146923
このような条件で弁座高さHを設定することにより、図5に示すように、従来品と比較して流路面積Sを約20%以上も大きくすることができ、入力ポート32から出力ポート33に流れる流体の量が増大して、コンダクタンスCを増大させることができる。なお、出願人が実際に行なった評価によれば、所定のストローク量STのもと、出力ポート33の内径D2=φ40mmかつ流量=8SLMの条件下で、コンダクタンスCが確実に約8%以上も増大するという効果が得られた実績がある。
また、開弁時において、入力ポート32から流れて弁体24の下面に当たった流体は、その後出力ポート33の下面から高い位置にある弁座34の部分に誘導されて出力ポート33側へ流れる。そのため流路抵抗が少なくなり、入力ポート32から出力ポート33へ流体が流れやすくなるので、入力ポート32に接続する真空チャンバー(不図示)内から出力ポート33に接続する真空ポンプ(不図示)への排気時間の短縮を図ることができる。
そこで、本出願人は、出力ポート33の下面と弁座34の間の弁座高さHと入力ポート32から出力ポート33への流体の流れやすさとの関係について、評価実験を行なった。図6にその評価結果を示す。図6は、横軸に弁座高さHを取り、縦軸にコンダクタンスCを取っている。ここで、コンダクタンスCとは、流れ易さを表す数値であり、流路内のある2つの位置における圧力をP1、P2とし、かつ流体の流量をQとしたときに、C=Q/(P1−P2)で表されるものである。そのため、コンダクタンスCの値が大きいほうが流れやすいことを示している。なお、図6は流量を5SLMとしている。ここで、SLMの単位は、1atm、25℃における1分間あたりの流量をリットルで表したものである。
図6に示すように、出力ポート33の下面に対して弁座34が低い位置にある場合(例えば弁座高さH=−1である従来品の場合)に比べて、出力ポート33の下面に対して弁座34が高い位置にある場合(弁座高さH>0)の方がコンダクタンスCの値が大きくなっている。そこで、顕著にコンダクタンスCの値が大きくなる効果が得られる範囲として、弁座高さHは3mmから15mmの範囲とすることが望ましい。このように、弁座高さHを3mmから15mmの範囲とすることにより、図6に示す評価結果では、従来品の場合に比べてコンダクタンスCが約20%以上も増大している。
また、流体は入力ポート32から流入し、ボディ内部の弁体24と弁座34の周辺を通り抜けて、出力ポート33へと流出するので、入力ポート32の内径D1と、ボディ内径D3と、弁体24の外径D4の関係も、コンダクタンスCへ影響を与えることが考えられる。そこで、本出願人は、入力ポート32の内径D1と、ボディ内径D3と、弁体24の外径D4の関係がコンダクタンスCへ与える影響について、評価実験を行なった。
図7に、その評価結果を示す。図7は、弁座高さHを横軸に取り、コンダクタンスCを縦軸に取ることにより、入力ポート32の内径D1と、ボディ内径D3と、弁体24の外径D4との関係について示している。図7に示す(D3/D1)と(D3/D4)の各条件において、弁座高さH>0において従来品よりコンダクタンスCが増大する効果が得られる部分が存在することが分かる。
そこで、入力ポート32の内径D1と、ボディ内径D3と、弁体24の外径D4との関係を設定する。具体的には、以下の数式の条件を満たすようにする。
Figure 2007146923
Figure 2007146923
前記の数式で示される条件を満たすことにより、コンダクタンスCが増大させることができる。
またその他の例として、ベローズ36の外径を弁体24の外径D4よりも小さくすることにより、入力ポート32から流入する流体が弁体24の上側に位置するベローズ36側へ流れ込み、出力ポート33側へ流出する。そのため、出力ポート33へ流出する流体量が増大し、入力ポート32から出力ポート33へ流れる流体量が増大するので、コンダクタンスCが増大する効果が得られる。
また、本実施例では、シリンダ部材やベローズ36が短くピストンストロークも短いことから、真空弁の小型化が図れ、真空弁周辺の配管作業の負担が軽減され、真空弁の製作コストが軽減され、また、可動軸23やピストン22周りのシール部材(パッキンやOリングなど)の寿命が伸びて真空弁の耐久性を図ることができる。
以上のような実施例により以下のような効果が得られる。
(1)本実施例は、弁本体31の下面に備わり入力ポート32が形成される略円筒形状の入力ポート部材41と、弁本体31の側面に備わり入力ポート32と連通する出力ポート33が形成される出力ポート部材42と、入力ポート部材41の上端面に形成される弁座34と、弁座34と当接および離間するように昇降動作を行なう弁体24とを有する真空弁において、弁座34が出力ポート33の内周面の最下部よりも高い位置にあるので、入力ポート32から流入する流体は弁体24と弁座34の間を通って出力ポート33内へ広がるように流出されることから入力ポート32から出力ポート33へ流体が流れやすくなり排気時間の短縮を図ることができる。
(2)本実施例は、(1)に記載する真空弁において、出力ポート33の内周面の最下部から弁座34までの高さである弁座高さをHとし、出力ポート33の内径をD2とし、弁体24のストローク量をSTとするときに、H=(D2−ST)×(5%〜95%)との条件を満たすので、流体の流れに適した弁体24と弁座34の間の流路面積Sを確保して入力ポート32から出力ポート33への流体が流れやすくなることから、(1)に記載する効果をより確実に達成することができる。
(3)本実施例は、(1)に記載する真空弁において、出力ポート33の内周面の最下部から弁座34までの高さである弁座高さは、3mm以上15mm以下であるので、流体の流れに適した弁体24と弁座34の間の流路面積Sを確保して入力ポート32から出力ポート33への流体が流れやすくなることから、(1)に記載する効果をより確実に達成することができる。
(4)本実施例は、(1)乃至(3)に記載するいずれか一つの真空弁において、入力ポート32の内径をD1とし、弁体24がストローク動作を行なう範囲における弁本体31の内径をD3とするときに、(D3/D1)>1.4の条件を満たすので、入力ポート32から流入する流体が弁本体31の内周面の全面に広がって出力ポート33へ流れ込むことにより入力ポート32から出力ポート33への流体が流れやすくなることから、(1)乃至(3)に記載する効果をより確実に達成することができる。
(5)本実施例は、(1)乃至(3)に記載するいずれか一つの真空弁において、入力ポート32の内径をD1とし、弁体24がストローク動作を行なう範囲における弁本体31の内径をD3とし、弁体24の外径をD4とするときに、(D3/D1)>1.4、かつ(D3/D4)>1.05の条件を満たすので、入力ポート32から流入する流体が弁本体31の内周面の全面に広がり出力ポート33へ流れ込むことにより、かつ弁本体31の内周面と弁体24の外周面の間を通って出力ポート33へ流れ込むことにより、入力ポート32から出力ポート33への流体が流れやすくなることから、(1)乃至(3)に記載する効果をより確実に達成することができる。
尚、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様
々な変更が可能である。
本発明の真空弁の閉弁時における断面図である。 本発明の真空弁の開弁時における断面図である。 開弁時において出力ポート部材の出口側から見た出力ポート内部の様子を示す略図である。(弁座高さH>0の場合) 開弁時において出力ポート部材の出口側から見た出力ポート内部の様子を示す略図である。(弁座高さH≦0の場合) 弁座高さHと流路面積Sの関係を示す図である。 弁座高さHとコンダクタンスCの関係についての評価結果を示す図である。 入力ポートの内径D1とボディ内径D3と弁体の外径D4と弁座高さHとコンダクタンスCとの関係についての評価結果を示す図である。 特許文献1に開示された真空弁の断面図である。
符号の説明
1 真空弁
11 弁部
12 シリンダ部
21 シリンダチューブ
22 ピストン
23 可動軸
24 弁体
25 駆動エアポート
26 駆動エアポート
27 上シリンダ室
28 下シリンダ室
31 弁本体
32 入力ポート
33 出力ポート
34 弁座
35 Oリング
36 ベローズ
C コンダクタンス
D1 入力ポートの内径
D2 出力ポートの内径
D3 ボディ内径
D4 弁体の外径
H 弁座高さ

Claims (5)

  1. 弁本体の下面に備わり第1ポートが形成される略円筒形状の第1ポート部材と、弁本体の側面に備わり前記第1ポートと連通する第2ポートが形成される第2ポート部材と、前記第1ポート部材の上端面に形成される弁座と、前記弁座と当接および離間するようにストローク動作を行なう弁体と、を有する真空弁において、
    前記弁座が前記第2ポートの内周面の最下部よりも高い位置にあること、
    を特徴とする真空弁。
  2. 請求項1に記載する真空弁において、
    前記第2ポートの内周面の最下部から前記弁座までの高さである弁座高さをHとし、前記第2ポートの内径をD2とし、前記弁体のストローク量をSTとするときに、H=(D2−ST)×(5%〜95%)との条件を満たすこと、
    を特徴とする真空弁。
  3. 請求項1に記載する真空弁において、
    前記第2ポートの内周面の最下部から前記弁座までの高さである弁座高さは、3mm以上15mm以下であること、
    を特徴とする真空弁。
  4. 請求項1乃至請求項3に記載するいずれか一つの真空弁において、
    前記第1ポートの内径をD1とし、前記弁体がストローク動作を行なう範囲における弁本体の内径をD3とするときに、(D3/D1)>1.4の条件を満たすこと、
    を特徴とする真空弁。
  5. 請求項1乃至請求項3に記載するいずれか一つの真空弁において、
    前記第1ポートの内径をD1とし、前記弁体がストローク動作を行なう範囲における弁本体の内径をD3とし、前記弁体の外径をD4とするときに、(D3/D1)>1.4、かつ(D3/D4)>1.05の条件を満たすこと、
    を特徴とする真空弁。
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