JP2007146844A - 内燃機関用タペット - Google Patents

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Abstract

【課題】、エンジンの吸気ポペットバルブに使用する改良したタペットを提供すること。
【解決手段】タペットアセンブリ(27)は、カムローブプロファイル(21)に係合する第1従動部(29)と、エンジンポペットバルブ(11)に係合する第2従動部(33)を含む。ラッチ部材(57)は、ハイリフト状態を提供するために、第1従動部を伸長位置(図3)に作動できる。第1従動部は第1停止面(73)を、また、第2従動部は第2停止面(77)をそれぞれ有しており、ラッチ部材が後退したときに、リフト部(25)は第1従動部に係合して、停止面が係合するまで第1従動部をタペットバルブに向けて移動させる。その後、さらに、第1従動部(29)を下方に移動させて、ローリフト状態(図4)を提供するように第2従動部(33)を移動させる。本発明によれば、ポート燃料噴射形式のガソリンエンジン内の未燃焼燃料の集積を防止することができる。
【選択図】図4

Description

本発明は、エンジンカムシャフトのカムローブプロファイルの運動をエンジンのポペットバルブに直接的に伝達する内燃機関用タペットに関するものである。特に、本発明は、「直接作動」形式のエンジンバルブトレインに関するものである。
本発明の改良したタペットは、種々の形式のエンジンで使用されるだろうが、エンジンで使用する燃料の形式から見ると、本発明は、一対の吸気ポペットバルブの内、一方の吸気ポペットバルブを不作動にする吸気バルブを使用する形式の吸気ポート燃料噴射形式(PFI形式)のガソリンエンジンで使用される場合に特に有利である。さらに、本発明は、当業者にはよく理解されている用語である「スワール」制御に利用される上述した形式のエンジンバルブコントロールシステムにおいて有利である。
直接作動式バルブトレインのエンジンポペットバルブにリフトを伝える観点から見ると、二つの一般的な形式のタペットが存在する。第1形式のタペットは、一般的な機械式すなわち油圧式タペット(「バケットタペット」)であり、単一のカムローブプロファイルから入力を受けて、その結果、エンジンのポペットバルブに単一の「バルブ動作」を伝達する。第2形式のタペットは、特許文献1に開示された一般的な形式の「デュアルリフト(2重リフト)」タペットである。特許文献1に開示された形式のデュアルリフトタペットでは、タペットは、中央部と、ローリフトカムと係合してローリフトバルブ動作を提供する、中央部を備えた外側部と、一対のハイリフトカムローブプロファイルと係合してハイリフトバルブ動作を提供する、タペットの外側部分と、を含んでいる。このように、公知の先行技術であるタペットを直接作動させるデュアルリフトは、3個の独立したカムローブプロファイル(1個のローリフトと2個のハイリフト)を有しているため、製造コストが高くなるだけでなく、一つにまとめることが困難となってしまう。
米国特許第5,193,496号明細書
本発明の改良したタペット及び改良したバルブコントロールシステムは、「チャージモーション」(すなわち、吸気ポペットバルブを通過した後の混合気のフローパターン)として参照される改善努力と関連させて開発された。特に、吸気ポート燃料噴射形式のガソリンエンジンの中間速度でチャージモーションを向上させた。デュアルリフトタペットは特別な適用においては必要だが、前述した理由により、各吸気ポペットバルブにデュアルリフトバルブ動作を達成するためだけに、各吸気バルブ用に、3個、或は、2個の独立したカムローブプロファイルを必要とすることは明らかに受け入れがたいことであると信じられてきた。
また、吸気ポート燃料噴射形式を利用した特別な形式のエンジンに適用するために、デュアルリフトタペットは、通常のリフトバルブ動作(「ハイリフト」)、或は、バルブ不作動の動作のどちらも受け入れがたいことが、本発明の開発過程で決定された。エンジンの低速作動中に、2つの吸気ポペットバルブの内の一方を不作動にすると、燃料は吸気ポート内に直接噴射されるため、期間の終了後、多量の燃料が不作動バルブの背後に集積されてしまうことが観察された。次に、吸気ポペットバルブの一方を、再び通常のリフトモードで作動させると、集積された多量の燃料が燃焼室の中に引き込まれ、その結果、制御不能な燃焼状態となってしまう。このような制御不能な燃焼状態により、エンジンの作動上で様々な問題、すなわち、余分の不要な廃棄物やNVH(noise−vibration−harshness:騒音、振動、耳障り音)の状態を引き起こしてしまう。
本発明の目的は、上述した従来技術の問題を解決できるような、エンジンの吸気ポペットバルブに使用する改良したタペット及び改良したバルブコントロールシステムを提供することである。
また、本発明の目的は、通常のリフトモード及び他のモードにおいて、少なくとも吸気ポート燃料噴射システムの作動による燃料集積を阻止するように作動させることができるような、改良したタペット及び改良したバルブコントロールシステムを提供することである。
さらに、本発明は、上述した目的を達成すると共に、複数のカムローブプロファイルを必要とすることなく、各吸気バルブが複数のリフト状態を達成することができるような、改良したタペット及び改良したバルブコントロールシステムを提供することを目的とする。
上述した本発明の目的は、エンジンタペットバルブと、ベースサークル部及びリフト部を含むカムローブプロファイルを有するカムシャフトと、を含む内燃機関用のタペットを提供することにより達成される。タペットは、カムローブプロファイルとエンジンポペットバルブとの間で作動可能に配設されている。タペットは、カムローブプロファイルに係合するのに適した反転カップ状の第1従動部と、第1従動部内に往復動自在に配設され、エンジンポペットバルブに係合するのに適した正立カップ状の第2従動部と、を有している。空動きスプリングは、第1従動部及び第2従動部と協働して、第1従動部を、第2従動部に対して伸長位置に向けて付勢し、かつ、カムローブプロファイルのベースサークル部に係合するように作動可能である。
改良したタペットは、第2従動部と協働して作動可能であって、後退した非係合位置と伸長した係合位置との間で移動自在で、第1従動部に係合して第1従動部を第2従動部に関して伸長位置に固定して、エンジンポペットバルブのハイリフトを提供するラッチ部材を含むラッチ機構を特徴とする。第1停止面を有する第1従動部と第2停止面を有する第2従動部とが整列するように配設され、ラッチ部材が後退した非係合位置にあるとき、カムローブプロファイルのリフト部が第1従動部に係合して、第1従動部をエンジンポペットバルブに向けて移動させる。この第1従動部の移動により、第1停止面が前記第2停止面に係合するまで空動きスプリングを圧縮させ、その後、さらに、第1従動部の移動により第2従動部を移動させて、エンジンポペットバルブのローリフトを提供する。
図を参照すると、これらの図は本発明を限定するつもりではないが、図1は本発明に関連する形式のバルブコントロールシステムの簡略化した斜視図であり、一般的に「直接作動」形式として参照されるものである。図1に示すバルブコントロールシステムでは、符号11で示すエンジンポペットバルブは、頭部13とバルブステム15を有している。内燃機関の当業者には周知のように、シリンダヘッド(図示省略)内にはバルブシートインサート17が収容されており、エンジンポペットバルブ11が閉位置にあるときに、頭部13はバルブシートインサート17に着座される。図1には、エンジンポペットバルブ11は、全開状態(以下、「ハイリフト」状態という)で示されている。
カムシャフト手段19によってエンジンポペットバルブ11に開閉運動が伝達されるが、カムシャフト手段にはカムローブ21が形成されており、このカムローブは、ベースサークル部23及びリフト部25を有するカムローブプロファイル(以下、参照符号「21」で表示する)を備えている。カムローブプロファイル21とエンジンポペットバルブ11との間には、符号27で示すタペットアセンブリがある。
図2及び図3を参照すると、この実施の形態では、タペットアセンブリ27は、外側従動部29を有しており、また、例示するだけであるが、反転した(すなわち、通常の方向において開口部は「下方」である)カップ状の部材である。この外側従動部29は、カムローブプロファイル21と実質的に常に係合するように適用される従動部上面31を備えた「上側」壁部30を有している。
タペットアセンブリ27は、また、外側従動部29内に往復動自在に配設された内側従動部33を有している。図3に最もよく示すように、内側従動部33は、下面にバルブ先端面35を形成する下側壁部34を有している。好適には、内側従動部33は、外側従動部29と同様ではないが、ほぼカップ状に形成されており、図2に示すように、上方に開口している。以下に使用する「上側」及び「下側」という用語及び同意語は、本発明を限定するように解釈されるべきではなく、単なる説明上、図1に示すタペットアセンブリが通常作動位置であると仮定していることを理解すべきである。
外側従動部29の円筒状壁は、その内壁面に環状溝37が形成されており、タペットアセンブリ27が完全に組み付けられると、図3にも示すように、Cクリップに形成されたストッパ39が環状溝に配設される。外側従動部29の上側壁部30と内側従動部33の下側壁部34との軸方向の間にあるコイル状の圧縮スプリング41は、図3の伸長位置に示すように、外側従動部29を内側従動部33から離れるように付勢する。図3に示す伸長位置は、従動部上面31がカムローブ21のベースサークル部23に係合している状態に相当する。外側従動部29が内側従動部33に対して伸長している位置は、ストッパ39を配置することにより決定される。
コイル状の圧縮スプリング41の周囲にはオイル通路壁部材43があり、このオイル通路壁部材は薄いスチール片或は他の金属片により形成されている。内側従動部33には、内側環状溝45(図2参照)が形成されており、この内側環状溝にオイル供給通路手段47を介して圧力流体が受け入れられる。オイル通路壁部材43を内側従動部33内に配設すると内側環状溝45は「閉鎖」され、環状圧力室を形成して、オイル供給通路47を介して圧力流体が受け入れられて、タペットアセンブリ27を以下に説明するラッチ状態に作動する。図2に示すように、圧力流体は、外側従動部29の円筒状壁に形成された流体ポート手段49により、内側従動部33のオイル供給通路47に進入する。
引き続き主として図2を参照すると、外側従動部29の円筒状壁には、複数のラッチ窓51が形成されており、各ラッチ窓は、上側湾曲ラッチ面53(図3に最もよく示されている)を有している。内側従動部33には、(ラッチ窓51の数に対応する)複数の径方向のラッチ孔55が形成されており、各ラッチ孔55内には、ラッチ平面59を有する円筒状ラッチ部材57が配設されている。エンジン構成部材の当業者には周知のように、ラッチ部材57は、通常(流体ポート49内に圧力流体が存在しない状態)、図3に最もよく示されているリターンスプリング手段61により後退した非係合位置に保持されている。
引き続き主として図2を参照すると、外側従動部29の円筒状壁には、垂直方向のスロット63が形成されており、また、内側従動部33には孔65が形成されている。好適には、この孔65内には、案内ピン67がプレスばめされており、このピン67の外端が垂直方向のスロット63内に収容されている。このようにして、当業者には周知のように、外側従動部29は、内側従動部33に対する回転位置が固定(回転しないように)されるが、案内ピン67の外端がスロット63内に垂直方向に移動することにより、軸方向の移動は許容される。
外側従動部29の上側壁部30には環状突状部71が形成されており、この環状突状部は、好適には、外側従動部29と一体に形成されている。環状突状部71の下面には、環状停止面73が形成されている。同様に、内側従動部33には、上端に環状停止面77を有する環状直立部75が形成されている。好適には、環状突状部71と環状直立部75は、ほぼ同一の内径と外径を有しており、以下に説明するように、環状停止面73及び77は、作動状態では対面して係合するように配設されている。好適には、図3に最もよく示すように、圧縮スプリング41は、その外径が、環状突状部71及び環状直立部75の内径よりもわずかに小さいものが選択される。その結果、外側従動部29及び内側従動部33が相対的に軸方向に移動する場合、圧縮スプリング41は、環状突状部71及び環状直立部75内に収容されて保持される。
本発明のバルブコントロールシステムがベースサークルモードで作動される場合、当業者には周知のように、圧縮スプリング41は、従動部上面31をベースサークル部23に係合させた状態を維持し、また、バルブ先端面35をエンジンポペットバルブ11のバルブステム15に係合させた状態に維持する。
タペットアセンブリ27を通常リフト(「ハイリフト」)モードで作動させる場合、圧力流体が流体ポート49に供給され、そこからオイル供給通路47を介して環状溝45に供給される。環状溝45は各径方向ラッチ孔55に連通されているため、環状溝45内に存在するコントロール圧力により、ラッチ部材57は、リターンスプリング61の付勢力に対抗して、後退した非係合位置から伸長した係合位置に径方向外側に付勢される。ラッチ部材57がラッチ位置にあるときは、外側従動部29のラッチ面53にラッチ部材57のラッチ面59が係合して、外側従動部29及び内側従動部33は、図3に示すように、互いに軸方向が固定される。このラッチ状態では、図3に示すように、外側従動部29は内側従動部33に対して伸長位置に維持される。この伸長位置では、カムシャフト19が回転すると、カムローブ21のリフト部25が従動部上面31に係合して、タペットアセンブリ27を一体に「下方」に移動させると共に、エンジンポペットバルブ11は、バルブリターンスプリング(図示省略)の付勢力に対向して、常閉位置から全開「ハイリフト」位置(すなわち、図1に示すエンジンポペットバルブ11の位置)に移動する。ラッチ状態でタペットアセンブリ27を作動させると、図4に示す「ハイリフト」曲線となる。
本発明の特徴によれば、「不作動」と呼ばれる状態で本発明のバルブコントロールシステムを作動させたい場合には、通常、流体ポート49に供給されているコントロール圧力を中断して(流体をシステムリザーバへドレインさせて、低圧状態とする)、環状溝45内の流体圧力を減少させる。流体コントロール圧力が存在しないと、リターンスプリング61はラッチ部材57を後退した非係合位置に付勢するため、ラッチ面59はラッチ面53に係合することがなくなる。上述した非ラッチ非係合状態でタペットアセンブリ27を作動させると、従動部上面31にベースサークル部23が係合することにより、タペットアセンブリ27は、図3に示す完全伸長位置となる。カムシャフト19が回転し続けると、リフト部25が従動部上面31に係合して、外側従動部29は「下方」に移動し始める(すなわち、エンジンポペットバルブ11に対向する方向)。
内燃機関の当業者には理解できるように、圧縮スプリング41の付勢力は、エンジンポペットバルブ11用のバルブリターンスプリング(図示省略)の付勢力よりも実質的に小さい。そのため、カムローブ21のリフト部25が外側従動部29を下方に移動させると、圧縮スプリング41は、エンジンポペットバルブ11を下方へ移動させるように圧縮され始める。
カムシャフト19がカムローブ21のリフト部25と一緒に回転し続けて、「ピーク」と呼ばれるリフトに近づくと、外側従動部29は、圧縮スプリング41を圧縮して、環状停止面73が環状停止面77に係合するまで、下方へ移動し続ける。この環状停止面73と環状停止面77の接触は、図4に示すカム角度のほぼ−15°で起きる。カムシャフト19が環状停止面73と環状停止面77が係合したまま回転し続けると(図4に示す−15°を超えて)、従動部上面31と係合するリフト部25のピーク部分は、再び、タペットアセンブリ27を、図4に示す「ローリフト」曲線で示されるローリフト状態(「ブリップ」モード)で一体で作動させる。用語「ブリップ」は、通常のハイリフト状態と比較した本発明のローリフト状態が、リフト量(ミリメートル)及びリフト期間(カムの回転角度)からみて、単にハイリフトの小さい部分のバルブリフトとなることを示す際に用いられる。例示するだけであるが、本発明により改良されたエンジンでは、ハイリフトは、約8.0mmであり、ローリフト(ブリップ)は約0.5mmであった。また、ハイリフト期間は、約140°のカム角度であり、ローリフトは約30°のカム角度であった。
カムローブ21のリフト部25が、図4に示すほぼ+15°に近づくと、外側従動部29を上方に付勢する圧縮スプリング41は、停止面73が停止面77から離れるようにして、その後、カムシャフト19の引き続く回転により、外側従動部29は、図3に示す伸長位置に戻される。この状態では、ポペットバルブ11は、バルブリターンスプリングの作用で、「ブリップ」の直前の状態である全閉位置(ローリフト曲線、リフト=0)に戻される。背景技術で説明したように、この小さいリフト量(ブリップ)の目的は、燃料を吸気ポペットバルブ11の背後に集積させるよりは、むしろ吸気から燃焼室へ通過するのを許容することである。
図5を参照すると、特に、「速度」曲線を参照すると、ローリフト(ブリップ)モードにおけるバルブの加速度が負であることに注意されたい。丁度−15°のカム角度で、ブリップが始まり、速度(停止面77と停止面73との衝突速度)は低下して、加速度はほぼゼロとなり、次に、ポペットバルブがローリフトに移行するにつれて(負の方向に)増加する。次に、+15°のカム角度で、ブリップが終了して、速度(バルブとバルブシートとの衝突速度)は再び低下して、加速度は再びほぼゼロになる。これは本発明の重要な特徴であり、衝突速度(及び加速度)値が、図5に示す値よりも実質的に大きくなった場合には、本発明のタペットアセンブリ27でも耐久性やNVH(noise−vibration−harshness:騒音、振動、耳障り音)の問題となるであろう。
本発明は、前述した明細書において詳細に説明されており、本発明の種々の変更や修正は、明細書を読んで理解することにより、当業者には明らかになると思う。それらの変更や修正は、添付した請求項の範囲内である限り、本発明に含まれるものである。
図1は、本発明のタペットを使用するバルブコントロールシステムの一部の斜視図である。 図2は、本発明の改良したタペットの部分断面拡大斜視図である。 図3は、本発明の改良したタペットを組み立てた部分断面斜視図である。 図4は、リフトとカム角度(°)の関数のグラフであり、本発明の改良したタペット及び改良したバルブコントロールシステムの作動を示す。 図5は、カムプロファイル速度とカム角度(°)の関数のグラフであり、本発明の改良したタペット及び改良したバルブコントロールシステムの作動を示す。
符号の説明
11 エンジンポペットバルブ
13 頭部
15 バルブステム
17 バルブシートインサート
19 カムシャフト
21 カムローブ
23 ベースサークル部
25 リフト部
27 タペットアセンブリ
29 外側従動部
30 上側壁部
31 従動部上面
33 内側従動部
34 下側壁部
35 バルブ先端面
37 環状溝
39 ストッパ
41 コイル状圧縮スプリング
43 オイル通路壁部材
45 内側環状溝
47 オイル供給通路
49 流体ポート
51 ラッチ窓
53 上側湾曲ラッチ面
55 ラジアルラッチ孔
57 円筒状ラッチ部材
59 ラッチ平面
61 リターンスプリング
63 垂直スロット
65 孔
67 ピン
71 環状突状部
73 環状停止面
75 環状直立部
77 環状停止面

Claims (6)

  1. エンジンポペットバルブ(11)と、ベースサークル部(23)及びリフト部(25)を含むカムローブプロファイル(21)を有するカムシャフト(19)と、を含む内燃機関用タペット(27)であって、該タペット(27)は、前記カムローブプロファイル(21)と前記エンジンポペットバルブ(11)との間で作動可能に配設されており、前記タペット(27)は、前記カムローブプロファイル(21)に係合するのに適した反転カップ状の第1従動部(29)と、前記第1従動部(29)内に往復動自在に配設され、前記エンジンポペットバルブ(11)に係合するのに適した正立カップ状の第2従動部(33)と、を有し、空動きスプリング(41)は、前記第1従動部(29)及び前記第2従動部(33)と協働して、前記第1従動部(29)を、前記第2従動部(33)に関して、かつ、前記カムローブプロファイル(21)のベースサークル部(23)に係合するように、伸長位置(図3)に向けて付勢するように作動可能である、内燃機関用タペット(27)において、
    (a)前記第2従動部(33)と協働して作動可能であって、後退した非係合位置(図3)と伸長した係合位置(図1)との間で移動自在で、前記第1従動部(29)に係合して前記第1従動部を前記第2従動部(33)に関して前記伸長位置(図3)に固定して、前記エンジンポペットバルブ(11)のハイリフト(図1)を提供するラッチ部材(57)を含むラッチ機構と、
    (b)第1停止面(73)を有する第1従動部(29)と第2停止面(77)を有する第2従動部(33)が整列するように配設され、前記ラッチ部材(57)が後退した非係合位置(図3)にあるとき、前記カムローブプロファイル(21)のリフト部(25)が前記第1従動部(29)に係合して、該第1従動部を前記エンジンポペットバルブ(11)に向けて移動させて、前記第1停止面(73)が前記第2停止面(77)に係合するまで前記空動きスプリング(41)を圧縮させて、その後、さらに、前記第1従動部(29)を移動させて、前記エンジンポペットバルブ(11)のローリフト(図4)を提供するように前記第2従動部(33)を移動させること、を特徴とするタペット。
  2. 前記エンジンポペットバルブ(11)のローリフト(図4)は、前記ハイリフト(図1)の比較的小さい部分を構成することを特徴とする請求項1に記載のタペット。
  3. 前記ハイリフト(図1)は第1動作期間(図4)を限定し、また、前記ローリフト(図4)は第2動作期間(図4)を限定し、該第2動作期間は前記第1動作期間の比較的小さい部分を構成することを特徴とする請求項2に記載のタペット。
  4. 前記ラッチ機構は、半径方向に移動するように配向された複数の前記ラッチ部材(57)と、該ラッチ部材を前記後退した非系合位置(図3)へ半径方向内側に向けて付勢するリターンスプリング(61)を有する前記第2従動部(33)を構成することを特徴とする請求項1に記載のタペット。
  5. 前記第2従動部(33)は、複数の前記ラッチ部材(57)の半径方向の内側に設けられた環状圧力室(45)を有し、前記第1従動部(29)及び前記第2従動部(33)は協働して、前記環状圧力室(45)に圧力流体を供給する流体通路(49,47)を形成し、前記環状圧力室(45)内の前記圧力流体は、前記ラッチ部材(57)を、前記伸張した係合位置(図1)へ半径方向外側に向けて付勢することを特徴とする請求項4に記載のタペット。
  6. 前記第1従動部(29)は、前記第1停止面(73)を形成する第1環状部(71)を有し、また、前記第2従動部(33)は、前記第2停止面(77)を形成する第2環状部(75)を有し、前記空動きスプリングは、前記環状部(71)と前記第2環状部(75)内に配設されるコイル状圧縮スプリング(41)から構成されることを特徴とする請求項1に記載のタペット。
JP2006318439A 2005-11-25 2006-11-27 内燃機関用タペット Pending JP2007146844A (ja)

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