JP2007146787A - ガスタービン - Google Patents

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Abstract

【課題】ガスタービンにおいて、燃焼ガスの温度低下及び燃焼ガス量の低下によるタービン性能低下を抑制しながらタービン排気通路からタービン軸側への燃焼ガスの逆流を防止可能とする。
【解決手段】圧縮機11で圧縮された圧縮空気が送られるタービン車室35を中間軸カバー34により区画し、中間軸カバー34のフランジ部34aとタービンディスク32及び第1段タービン動翼22により第1段タービン動翼22の上流側に位置してキャビティ51を区画し、このタービン車室35とキャビティ51とを連通するパージ孔52を設け、タービン車室35の圧縮空気をパージ孔52からキャビティ51を介して排気通路36に流動することで、排気通路36からキャビティ51側への燃焼ガスの逆流を防止する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、圧縮した圧縮空気に燃料を供給して燃焼し、発生した燃焼ガスをタービンに供給して回転動力を得るガスタービンに関する。
例えば、ガスタービンは、圧縮機と燃焼器とタービンにより構成されており、空気取入口から取り込まれた空気が圧縮機によって圧縮されることで高温・高圧の圧縮空気となり、燃焼器にて、この圧縮空気に対して燃料を供給して燃焼させ、高温・高圧の燃焼ガスがタービンを駆動し、このタービンに連結された発電機を駆動する。この場合、タービンは、車室内に複数の静翼及び動翼が交互に配設されて構成されており、燃焼ガスにより動翼を駆動することで発電機の連結される出力軸を回転駆動している。そして、タービンを駆動した燃焼ガスは、排気車室のディフューザにより静圧に変換されてから大気に放出される。
このように構成されるタービンにて、燃焼器では、圧縮機によって圧縮された圧縮空気に燃料を供給して燃焼させ、高温・高圧の燃焼ガスをタービンの排気通路に供給することで、複数のタービン動翼を介してタービン軸を駆動回転している。この場合、複数のタービン動翼に作用する燃焼ガスは1500℃にも達し、このタービン動翼を加熱して破損させてしまうおそれがあることから、冷却空気を各タービン動翼に供給して冷却している。
図5は、従来のガスタービンの要部を表す断面である。従来のガスタービンにおいて、図5に示すように、タービン軸としてのロータ001は、中間軸002に複数のタービンディスク003などが連結ボルト004により一体に連結されてなり、図示しない軸受によりケーシングに回転自在に支持されている。そして、タービンディスク003の外周部に複数のタービン動翼005が周方向に均等間隔で取付けられている。
ロータ001の外周辺には、リング形状をなす中間軸カバー006が装着され、リング形状に沿って並設された複数の燃焼器007との間にタービン車室008を区画している。燃焼器008は排気通路009に連通しており、この排気通路009に複数のタービン静翼010と複数のタービン動翼005が長手方向に沿って交互に配設されている。
また、ロータ001には、冷却空気を各タービン動翼005に供給して冷却する冷却空気供給孔011が形成され、この冷却空気供給孔011の入口部の周辺には、リング形状をなすシールリング保持環012が中間軸カバー006の内周部に密着して装着されている。このシールリング保持環012には、一端部に1つのブラシシール013と3つのラビリンスシール014が装着され、他端部に1つのブラシシール013と2つのラビリンスシール014が装着されており、各シール013,014は中間軸002の外周面に密着している。そして、中間軸カバー006とシールリング保持環012との間に空間部015が区画され、この空間部015はシールリング保持環012の貫通孔016を介して冷却空気供給孔011に連通している。
そして、タービン車室008から外部に設けられたTCAクーラ017に至る排出配管018が設けられると共に、このTCAクーラ017から空間部015に至る供給配管019が設けられている。
従って、圧縮機で圧縮された圧縮空気がタービン車室008に供給されると、その一部が排出配管018を通してTCAクーラ017に送られ、所定温度まで冷却されてから供給配管019を通して空間部015に送られる。すると、空間部015に送られた冷却空気は、貫通孔016を通して冷却空気供給孔011に供給され、各タービン動翼005に循環して冷却することができる。
なお、このように冷却空気をタービン動翼に導いて冷却可能としたガスタービンとしては、下記特許文献1に記載されたものがある。
特開平11−013408号公報
上述した従来のガスタービンでは、TCAクーラ017で冷却した冷却空気を供給配管019により空間部015に送り、この空間部015から貫通孔016を通して冷却空気供給孔011に供給することで、各タービン動翼005に循環して冷却している。このとき、空間部015に送られた冷却空気の一部をシールリング保持環012の他端部に設けられたブラシシール013及びラビリンスシール014を通してタービン動翼015における上流側のキャビティに供給し、排気通路009に排出することで、排気通路009からこのキャビティへの圧縮空気の逆流を阻止している。
そのため、冷却空気一部が燃焼器007で燃焼された高温・高圧の燃焼ガスに混合されることとなり、燃焼ガスはこの冷却空気により冷却されて温度が低下し、また、必要以上にこの冷却空気を逆流防止のために供給すると、その分、本来燃焼ガスとしてタービンに送られるべき空気量が減ってしまうため、タービン性能が低下してしまうという問題がある。
また、ブラシシール013は、所定量の冷却空気がキャビティに流れるように、中間軸002の外周面に対する接触圧が調整されている。ところが、このブラシシール013は、回転する中間軸002の外周面に接触しながら冷却空気の漏洩を抑制するものであることから、長期の使用により摩耗が発生し、経年的にシール性能が低下してしまう。すると、空間部015からブラシシール013を通して排気通路009に流れる冷却空気の排出量が増加してしまい、この増加した冷却空気により燃焼ガスの温度低下及び燃焼ガス量が減るため、更なるタービン性能が低下を招いてしまう。
本発明は上述した課題を解決するものであり、燃焼ガスの温度低下及び燃焼ガス量の低下によるタービン性能低下を抑制しながらタービン排気通路からタービン軸側への燃焼ガスの逆流を防止可能としたガスタービンを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための請求項1の発明のガスタービンは、圧縮機で圧縮した圧縮空気に燃焼器で燃料を供給して燃焼し、発生した燃焼ガスをタービンに供給することで回転動力を得るガスタービンにおいて、前記圧縮機で圧縮された圧縮空気が送られるタービン車室と、第1段タービン動翼における上流側のキャビティとを連通するパージ孔が設けられたことを特徴とするものである。
請求項2の発明のガスタービンでは、前記タービン車室は、タービン軸の外周側を被覆するタービン軸カバーと前記燃焼器との間に区画される一方、前記キャビティは、前記タービン軸カバーと前記タービン軸に固定されて前記第1段タービン動翼の翼部を支持するタービンディスクとの間に区画され、前記パージ孔は前記タービン軸カバーのフランジ部に形成されたことを特徴としている。
請求項3の発明のガスタービンでは、冷却空気を複数のタービン動翼に供給して冷却する冷却空気供給孔がタービン軸に形成され、該冷却空気供給孔の入口部を区画するようにシールリング保持環が前記タービン軸カバーに支持されると共に、該シールリング保持環と前記タービン軸との間にリーフシールが装着され、前記タービン車室の圧縮空気を取り出して冷却した後に前記冷却空気供給孔の入口部に供給する冷却空気供給手段が設けられたことを特徴としている。
請求項4の発明のガスタービンでは、前記パージ孔は、前記第1段タービン動翼の回転方向に沿って所定角度傾斜して形成されたことを特徴としている。
請求項5の発明のガスタービンでは、前記パージ孔は、前記タービン車室から、前記第1段タービン動翼の翼部を支持するタービンディスクの中心に向けて形成されたことを特徴としている。
請求項1の発明のガスタービンによれば、圧縮機で圧縮された圧縮空気が送られるタービン車室と、第1段タービン動翼における上流側のキャビティとを連通するパージ孔を設けたので、タービン車室よりもキャビティの方が低圧であるため、タービン車室に送られた圧縮空気の一部は、パージ孔を通して第1段タービン動翼における上流側のキャビティに流動し、このキャビティからタービンの排気通路に流れることとなり、この排気通路からタービン軸側への燃焼ガスの逆流を防止することができると共に、タービン車室の圧縮空気はタービン軸を冷却する冷却空気よりも高温であるため、排気通路への導入による燃焼ガスの温度低下を最小限に止めることができ、タービン性能低下を抑制することができる。
請求項2の発明のガスタービンによれば、タービン車室を、タービン軸の外周側を被覆するタービン軸カバーと燃焼器との間に区画する一方、キャビティを、タービン軸カバーとタービン軸に固定されて第1段タービン動翼の翼部を支持するタービンディスクとの間に区画し、パージ孔をタービン軸カバーのフランジ部に形成したので、タービン軸カバーのフランジ部にパージ孔を穿設するだけで、容易にタービンの排気通路からタービン軸側への燃焼ガスの逆流を防止することができ、構造の簡素化を可能とすることができる。
請求項3の発明のガスタービンによれば、冷却空気を複数のタービン動翼に供給して冷却する冷却空気供給孔をタービン軸に形成し、この冷却空気供給孔の入口部を区画するようにシールリング保持環をタービン軸カバーに支持すると共に、シールリング保持環とタービン軸との間にリーフシールを装着し、タービン車室の圧縮空気を取り出して冷却した後に冷却空気供給孔の入口部に供給する冷却空気供給手段を設けたので、冷却空気供給手段によりタービン車室の圧縮空気を冷却して冷却空気供給孔の入口部に供給することで、この冷却空気により複数のタービン動翼を冷却することができると共に、シールリング保持環とタービン軸との間のリーフシールにより冷却空気供給孔に供給された冷却空気のキャビティ側への漏洩を抑制することができ、タービン性能低下を抑制することができる。
請求項4の発明のガスタービンによれば、パージ孔を第1段タービン動翼の回転方向に沿って所定角度傾斜して形成したので、タービン車室の圧縮空気を傾斜したパージ孔を通して第1段タービン動翼における上流側のキャビティに供給することで、この圧縮空気をキャビティ内の旋回流の流れに合わせてスムースに導入することができる。
請求項5の発明のガスタービンによれば、パージ孔をタービン車室から第1段タービン動翼の翼部を支持するタービンディスクの中心に向けて形成したので、タービン車室の圧縮空気をタービンディスクの中心に向いたパージ孔を通して第1段タービン動翼における上流側のキャビティに供給することで、この圧縮空気をキャビティ内の低速側の旋回流にスムースに導入することができる。
以下に添付図面を参照して、本発明に係るガスタービンの好適な実施例を詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。
図1は、本発明の実施例1に係るガスタービンの要部を表す概略断面図、図2は、図1のII−II断面図、図3は、実施例1のガスタービンの概略構成図である。
本実施例のガスタービンは、図3に示すように、圧縮機11と燃焼器12とタービン13と排気室14により構成され、このタービン13に図示しない発電機が連結されている。この圧縮機11は、空気を取り込む空気取入口15を有し、圧縮機車室16内に複数の静翼17と動翼18が交互に配設されてなり、その外側に抽気マニホールド19が設けられている。燃焼器12は、圧縮機11で圧縮された圧縮空気に対して燃料を供給し、バーナーで点火することで燃焼可能となっている。タービン13は、タービン車室20内に複数の静翼21と動翼22が交互に配設されている。排気室14は、タービン13に連続する排気ディフューザ23を有している。また、圧縮機11、燃焼器12、タービン13、排気室14の中心部を貫通するようにロータ(タービン軸)24が位置しており、圧縮機11側の端部が軸受部25により回転自在に支持される一方、排気室14側の端部が軸受部26により回転自在に支持されている。そして、このロータ24に複数のディスクプレートが固定され、各動翼18,22が連結されると共に、排気室14側の端部に図示しない発電機の駆動軸が連結されている。
従って、圧縮機11の空気取入口15から取り込まれた空気が、複数の静翼21と動翼22を通過して圧縮されることで高温・高圧の圧縮空気となり、燃焼器12にて、この圧縮空気に対して所定の燃料が供給されることで燃焼する。そして、この燃焼器12で生成された作動流体である高温・高圧の燃焼ガスが、タービン13を構成する複数の静翼21と動翼22を通過することでロータ24を駆動回転し、このロータ24に連結された発電機を駆動する一方、排気ガスは排気室14の排気ディフューザ23で静圧に変換されてから大気に放出される。
このように構成されたガスタービンにて、図1に示すように、上述したロータ24は、中間軸31に複数のタービンディスク32などが連結ボルト33により一体に連結されてなり、各軸受部25,26により回転自在に支持されている。そして、このタービンディスク32の外周部には、タービン動翼22が取付けられている。このタービン動翼22は、タービンディスク32の先端部に周方向に沿って固定される複数の翼根部22aと、この各翼根部22aを連結するプラネットホーム22bと、このプラネットホーム22bの外周面に周方向に均等間隔で固定される複数の動翼部22cとから構成されている。
ロータ24の外周辺には、リング形状をなす中間軸カバー(タービン軸カバー)34が装着され、リング形状に沿って並設された複数の燃焼器12との間にタービン車室35を区画している。燃焼器12はドーナツ形状をなす排気通路36に連通しており、この排気通路36に複数のタービン静翼21と複数のタービン動翼22が長手方向に沿って交互に配設されている。この場合、タービン動翼22の動翼部22cが排気通路36に位置している。
また、ロータ24には、冷却空気を各タービン動翼22に供給して冷却する冷却空気供給孔37が形成され、この冷却空気供給孔37の入口部の周辺には、リング形状をなすシールリング保持環38が中間軸カバー34の内周部に密着して装着されている。このシールリング保持環38の内周面には、一端部側に1つのリーフシール39と3つのラビリンスシール40が装着され、他端部側に1つのリーフシール41と2つのラビリンスシール42が装着されており、各リーフシール39,41及び各ラビリンスシール40,42によりシールリング保持環38とロータ24との間の隙間をシールしている。
なお、リーフシール39,41は、薄板を周方向に傾斜させて多数配置した構造であり、薄板先端と回転するロータとの間に作用する動圧効果により浮上力が発生し、非接触状態となってガスの漏洩を防止する非接触型シールである。また、ラビリンスシール40,42は、流路を屈曲させることにより生じる圧力損失を利用してガスの漏洩を防止する非接触型シールである。
そして、中間軸カバー34とシールリング保持環38との間に空間部43が区画され、この空間部43は、シールリング保持環38に形成された貫通孔44を介して冷却空気供給孔37の入口部に連通することで、本発明の冷却空気供給手段が構成されている。
また、タービン車室35から外部に設けられたTCAクーラ45に至る排出配管46が設けられると共に、このTCAクーラ45から空間部43に至る供給配管47が設けられている。
このような構成されたガスタービンにて、排気通路36には、燃焼器12で燃焼した燃焼ガスが流れ込んで複数のタービン動翼22を回転駆動しているが、この燃焼ガスは高温・高圧であることから、燃焼ガスの一部が第1段タービン動翼22における上流側のキャビティに浸入して放熱されることで、タービン性能が低下してしまうおそれがある。そこで、本実施例では、タービン車室35の圧縮空気を第1段タービン動翼22における上流側のキャビティを通して排気通路36に導くことで、排気通路36を流れる燃焼ガスのキャビティへの逆流を防止している。
即ち、図1及び図2に示すように、タービン車室35を区画する中間軸カバー34は、端部がタービンディスク32に沿って屈曲するフランジ部34aを有しており、この中間軸カバー34のフランジ部34aと、タービンディスク32及び第1段タービン動翼22との間にキャビティ51が形成されている。そして、中間軸カバー34のフランジ部34aに、タービン車室35とキャビティ51とを連通する複数のパージ孔52が周方向に沿って均等間隔で形成されている。このパージ孔52は、ロータ24の軸心方向に沿って、且つ、第1段タービン動翼22の回転方向に沿って所定角度θだけ傾斜して形成されており、この傾斜角度θは、60〜80度が好適である。
従って、圧縮機で圧縮された圧縮空気がタービン車室35に供給されると、その一部が排出配管46を通してTCAクーラ45に送られ、所定温度まで冷却されてから供給配管47を通して空間部43に送られる。すると、この空間部43に送られた冷却空気は、貫通孔44を通して冷却空気供給孔37に供給され、各タービン動翼22に循環して冷却することができる。この場合、冷却空気供給孔37の入口部は、一端部側がリーフシール39及びラビリンスシール40によりシールされ、他端部側がリーフシール41及びラビリンスシール42によりシールされているため、外部、特にキャビティ51側への冷却空気の漏洩が抑制されることで、キャビティ51を通した排気通路36への冷却空気の漏洩が防止される。
また、このとき、タービン車室35よりもキャビティ51の方が低圧であるため、このタービン車室35に送られた圧縮空気の一部は、パージ孔52を通してキャビティ51に流動し、このキャビティ51から排気通路36に流れ込む。そのため、この排気通路36からキャビティ51側への燃焼ガスの逆流が防止される。この場合、タービン車室35の圧縮空気は、各タービン動翼22を冷却する冷却空気よりも高温であるため、排気通路36への導入による燃焼ガスの温度低下が抑制される。
このように実施例1のガスタービンにあっては、圧縮機12で圧縮された圧縮空気が送られるタービン車室35を中間軸カバー34により区画し、中間軸カバー34のフランジ部34aとタービンディスク32及び第1段タービン動翼22により第1段タービン動翼22の上流側に位置してキャビティ51を区画し、このタービン車室35とキャビティ51とを連通するパージ孔52を設けている。
従って、タービン車室35よりもキャビティ51の方が低圧であるため、タービン車室35に送られた圧縮空気は、パージ孔52を通して第1段タービン動翼22における上流側のキャビティ51に流動し、このキャビティ51から排気通路36に流れることとなり、この排気通路36からキャビティ51を通ってロータ24側への燃焼ガスの逆流を防止することができると共に、タービン車室35の圧縮空気はロータ24やタービン動翼22を冷却する冷却空気よりも高温であるため、排気通路36への導入による燃焼ガスの温度低下を最小限に止め、タービン性能低下を抑制することができる。
そして、パージ孔52を中間軸カバー34のフランジ部34aに形成しており、このフランジ部34aにパージ孔52を穿設するだけで、タービン車室35とキャビティ51トを連通し、容易に排気通路36からキャビティ51側への燃焼ガスの逆流を防止することができ、構造の簡素化を可能とすることができる。
また、冷却空気を複数のタービン動翼22に供給して冷却する冷却空気供給孔37を形成し、この冷却空気供給孔37の入口部を区画するようにシールリング保持環38を中間軸カバー34に支持すると共に、シールリング保持環38とロータ24との間にリーフシール38,40を装着し、タービン車室35の圧縮空気を取り出して冷却した後に冷却空気供給孔37の入口部に供給するTACクーラ45を設けている。従って、TACクーラ45によりタービン車室35の圧縮空気を冷却して冷却空気供給孔37の入口部に供給することで、この冷却空気により複数のタービン動翼22を冷却することができると共に、シールリング保持環38とロータ24との間のリーフシール38,40により冷却空気供給孔50に供給された冷却空気のキャビティ51側への漏洩を抑制することができ、タービン性能低下を抑制することができる。
即ち、タービン車室35の圧縮空気をパージ孔52から第1段タービン動翼22における上流側のキャビティ51に流し、更に、このキャビティ51から排気通路36に流すことで、排気通路36からキャビティ51側への燃焼ガスの逆流を防止すると共に、シールリング保持環38とロータ24との間のリーフシール38,40により冷却空気供給孔37の入口部に供給された冷却空気のキャビティ51側への漏洩を抑制している。従って、従来のように、冷却空気供給孔37の入口部に供給された冷却空気を積極的にキャビティ51側に流すことで、燃焼ガスの逆流を防止する必要はなく、排気通路36への冷却空気による燃焼ガスの温度低下を抑制することができると共に、TCAクーラ45での放熱量を低減することができ、その結果、タービン性能を向上することができる。
また、パージ孔52を第1段タービン動翼22の回転方向に沿って所定角度θだけ傾斜して形成しており、タービン車室35の圧縮空気を傾斜したパージ孔52を通して第1段タービン動翼22における上流側のキャビティ51に供給することで、この圧縮空気をキャビティ51内の旋回流の流れに合わせてスムースに導入することができる。この場合、パージ孔52の下流側端部が第1段タービン動翼22の径方向の外周側を向くように傾斜させてもよく、圧縮空気をキャビティ51内の旋回流の流れに合わせて、更にスムースに導入することができる。
図4は、本発明の実施例2に係るガスタービンの要部を表す概略断面図である。なお、前述した実施例で説明したものと同様の機能を有する部材には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
本実施例のガスタービンにおいて、図4に示すように、中間軸カバー34のフランジ部34aと、タービンディスク32及び第1段タービン動翼22との間にキャビティ51が形成され、中間軸カバー34のフランジ部34aに、タービン車室35とキャビティ51とを連通する複数のパージ孔61が周方向に沿って均等間隔で形成されている。このパージ孔61は、タービン車室35からタービンディスク32の中心に向けて所定角度だけ傾斜して形成している。なお、実施例1のように、更に、第1段タービン動翼22の回転方向に沿って所定角度θだけ傾斜して形成してもよい。
従って、タービン車室35に送られた圧縮空気の一部は、パージ孔61を通してキャビティ51に流動し、このキャビティ51から排気通路36に流れ込む。そのため、この排気通路36からキャビティ51側への燃焼ガスの逆流が防止される。この場合、パージ孔61がタービンディスク32の中心を向いているため、圧縮空気をキャビティ51内の低速側の旋回流に導入することとなり、スムースな導入が可能となる。
このように実施例2のガスタービンにあっては、圧縮機12で圧縮された圧縮空気が送られるタービン車室35を中間軸カバー34により区画し、中間軸カバー34のフランジ部34aとタービンディスク32及び第1段タービン動翼22により第1段タービン動翼22の上流側に位置してキャビティ51を区画し、このタービン車室35とキャビティ51とを連通するパージ孔61を設け、このパージ孔61をタービンディスク32の中心側に傾斜して形成している。
従って、タービン車室35の圧縮空気をパージ孔61からキャビティ51に流し、このキャビティ51から排気通路36に流すことで、排気通路36からキャビティ51側への燃焼ガスの逆流を防止することができ、タービン性能を向上することができる。このとき、タービン車室35の圧縮空気が中心側に傾斜したパージ孔61を通してキャビティ51に流動するため、圧縮空気をキャビティ51内の低速側の旋回流に対して導入することとなり、圧縮空気をスムースにキャビティ51に導入することができる。
なお、上述した各実施例では、パージ孔52をタービン動翼22の回転方向に沿って傾斜して設けたり、パージ孔61をタービン車室35からタービンディスク32の中心に向けて傾斜して設けたりしたが、その形状や方向は各実施例に限定されるものではなく、パージ孔52,61を直線状ではなく、曲線状や屈曲して設けることで、タービン車室の圧縮空気を所望の位置に導入するようにしてもよい。
本発明に係るガスタービンは、タービン車室の圧縮空気をキャビティ51に直接導入して排気通路に流動することで、冷却空気を用いずに排気通路からキャビティ側への燃焼ガスの逆流を防止するものであり、いずれの種類のガスタービンにも適用することができる。
本発明の実施例1に係るガスタービンの要部を表す概略断面図である。 図1のII−II断面図である。 実施例1のガスタービンの概略構成図である。 本発明の実施例2に係るガスタービンの要部を表す概略断面図である。 従来のガスタービンの要部を表す概略断面図である。
符号の説明
11 圧縮機
12 燃焼器
13 タービン
14 排気室
20 タービン車室
21 タービン静翼
22 タービン動翼
23 排気ディフューザ
24 ロータ(タービン軸)
25 圧縮側軸受部
26 排気側軸受部
32 タービンディスク
34 中間軸カバー(タービン軸スバー)
35 タービン車室
36 排気通路
37 冷却空気供給孔
38 シールリング保持環
39,41 リーフシール
43 空間部
44 貫通孔
45 TCAクーラ(冷却空気供給手段)
46 排出配管(冷却空気供給手段)
47 供給配管(冷却空気供給手段)
51 キャビティ
52,61 パージ孔

Claims (5)

  1. 圧縮機で圧縮した圧縮空気に燃焼器で燃料を供給して燃焼し、発生した燃焼ガスをタービンに供給することで回転動力を得るガスタービンにおいて、前記圧縮機で圧縮された圧縮空気が送られるタービン車室と、第1段タービン動翼における上流側のキャビティとを連通するパージ孔が設けられたことを特徴とするガスタービン。
  2. 請求項1に記載のガスタービンにおいて、前記タービン車室は、タービン軸の外周側を被覆するタービン軸カバーと前記燃焼器との間に区画される一方、前記キャビティは、前記タービン軸カバーと前記タービン軸に固定されて前記第1段タービン動翼の翼部を支持するタービンディスクとの間に区画され、前記パージ孔は前記タービン軸カバーのフランジ部に形成されたことを特徴とするガスタービン。
  3. 請求項2に記載のガスタービンにおいて、冷却空気を複数のタービン動翼に供給して冷却する冷却空気供給孔がタービン軸に形成され、該冷却空気供給孔の入口部を区画するようにシールリング保持環が前記タービン軸カバーに支持されると共に、該シールリング保持環と前記タービン軸との間にリーフシールが装着され、前記タービン車室の圧縮空気を取り出して冷却した後に前記冷却空気供給孔の入口部に供給する冷却空気供給手段が設けられたことを特徴とするガスタービン。
  4. 請求項1から3のいずれか一つに記載のガスタービンにおいて、前記パージ孔は、前記第1段タービン動翼の回転方向に沿って所定角度傾斜して形成されたことを特徴とするガスタービン。
  5. 請求項1から4のいずれか一つに記載のガスタービンにおいて、前記パージ孔は、前記タービン車室から、前記第1段タービン動翼の翼部を支持するタービンディスクの中心に向けて形成されたことを特徴とするガスタービン。
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