JP2017057838A - ガスタービン冷却構造およびガスタービン - Google Patents

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知彦 佃
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Shinji Tanigawa
慎次 谷川
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麻子 猪亦
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嵩裕 中西
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寿 松田
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Abstract

【課題】リムシール空間に燃焼ガスが流入して構成部品が損傷することを抑制できるとともに、タービン効率の低下を抑制できるガスタービン冷却構造を提供する。
【解決手段】実施の形態によるガスタービン冷却構造40は、冷却媒体が供給される圧縮機出口空間41と、圧縮機出口空間41から冷却媒体が供給される冷却空気入口空間42と、を備えている。冷却孔46は、冷却媒体を、タービン動翼33内の動翼内流路47に供給する。タービン静翼32とタービン動翼33との間の空間に、リムシール空間48が連通している。リムシール空間48は、冷却空気入口空間42に静翼側シール装置50を介して連通している。静翼内周側静止部37に、圧縮機出口空間41内の冷却媒体をリムシール空間48に供給するリムシール連通孔49が設けられている。
【選択図】図2

Description

本発明の実施形態は、ガスタービン冷却構造およびガスタービンに関する。
一般的に、ガスタービンは、外部から空気を取り入れて圧縮する空気圧縮機と、空気圧縮機において圧縮された高圧空気と燃料とを燃焼させて燃焼ガスを生成する燃焼器と、燃焼器において生成された燃焼ガスを用いて回転力を得るタービン部と、を備えている。
最近のガスタービンプラントでは、上述したタービン部の入口における燃焼ガス温度を1300℃〜1500℃またはそれ以上に高温化させて、熱効率の向上を図る開発が行われている。しかしながら、このように入口燃焼ガス温度を高温化させると、タービン部の各構成部材の温度が上昇し、許容限界温度(例えば800℃〜900℃)を超える可能性が生じる。このため、タービンロータ、タービン静翼およびタービン動翼等を冷却して、各構成部材の温度上昇を抑制している。各構成部材の冷却には、空気圧縮機において圧縮された高圧空気を冷却空気として用いることが一般的である。
図9を用いて、タービン部の第1タービン段落とその周辺の構成について説明する。図9に示す例では、空気圧縮機、燃焼器およびタービン部を収容したケーシングに、タービンディスク100を有するタービンロータ101が回転可能に設けられている。タービンディスク100の外周側部に、周方向に配列された複数のタービン動翼102が設けられている。タービン動翼102の上流側に、ケーシングに支持された静翼外周側静止部103および静翼内周側静止部104が設けられている。静翼外周側静止部103と静翼内周側静止部104との間に、周方向に配列された複数のタービン静翼105が設けられている。このようなタービン静翼105とタービン動翼102とが、タービン段落として互いに隣り合って設けられていることにより、燃焼ガスが仕事を行い、タービンロータ101が回転力を得るようになっている。
第1タービン段落106には、ガスタービン冷却構造が設けられている。より具体的には、静翼内周側静止部103の上流側に、圧縮機において圧縮された高圧空気が冷却空気として供給される圧縮機出口空間107が設けられている。また、静翼内周側静止部104と、これに隣り合うタービンディスク100との間に、冷却空気入口空間108が設けられている。この冷却空気入口空間108には、冷却空気流路109を介して圧縮機出口空間107から冷却空気が供給される。タービンディスク100には、半径方向に延びる複数の冷却孔110が設けられている。複数の冷却孔110は、周方向に配列されており、冷却空気入口空間108に供給された冷却空気は、各冷却孔110から、各タービン動翼102内に設けられた動翼内流路111に供給され、各タービン動翼102が冷却されるようになっている。また、静翼内周側静止部104とタービンディスク100との間には、リムシール空間112が設けられている。リムシール空間112は、冷却空気入口空間108よりも外周側に形成されており、シール装置113を介して冷却空気入口空108間に連通している。このことにより、冷却空気入口空間108に供給された冷却空気が、シール装置113を通過してリムシール空間112にシール空気として供給されるようになっている。リムシール空間112は、燃焼ガスが流れる燃焼ガス通路114に連通しており、リムシール空間112に供給されたシール空気は、燃焼ガス通路114を流れる燃焼ガスがリムシール空間112に流入することを防止している。
特許第5134570号公報
このように、リムシール空間は燃焼ガス通路に連通しており、燃焼ガスがリムシール空間に流入することを防止するために、リムシール空間にシール空気を一定量以上供給し続けることが好適である。すなわち、リムシール空間に供給されるシール空気の流量が少ないと、燃焼ガスがリムシール空間に流入し、タービンディスク等の構成部材が高温の燃焼ガスに曝されて損傷するリスクが高まる。一方、シール空気の流量が多いと、燃焼ガス通路を流れる燃焼ガスに混入されるシール空気の混入量が増大し得る。この場合、シール空気はタービンに対して実質的に仕事を行わないため、タービン効率が低下し得る。このようなことから、リムシール空間に流入するシール空気の流量を適切に制御することが望まれる。
しかしながら、冷却空気入口空間からリムシール空間に流入するシール空気は、静翼内周側静止部とタービンディスクとの間に設けられたシール装置を通過する。より具体的には、シール装置のシールフィンが、対向するタービンディスクの面に所定のクリアランスを介して配置されており、このクリアランスをシール空気が通過するようになっている。ガスタービン運転中には、シールフィンが、対向するタービンディスクの面に接触する場合があり、この場合にはシールフィンの先端が摩耗し、初期時のクリアランスが維持されずに、その結果としてクリアランスが大きくなるリスクがある。クリアランスが大きくなると、シール空気の流量が増大し、タービン性能の低下を招くおそれがある。
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、リムシール空間に燃焼ガスが流入して構成部品が損傷することを抑制できるとともに、タービン効率の低下を抑制できるガスタービン冷却構造およびガスタービンを提供することを目的とする。
実施の形態によるガスタービン冷却構造は、ケーシングにタービン静翼を介して支持された静翼内周側静止部の上流側に設けられ、冷却媒体が供給される圧縮機出口空間と、静翼内周側静止部と、静翼内周側静止部に隣り合うタービンディスクとの間に設けられ、圧縮機出口空間から冷却媒体が供給される冷却空気入口空間と、を備えている。タービンディスクに、冷却孔が設けられ、冷却孔は、冷却空気入口空間に供給された冷却媒体を、タービンディスクに設けられたタービン動翼内の動翼内流路に供給する。静翼内周側静止部とタービンディスクとの間に、前記タービン静翼と前記タービン動翼との間の空間に連通したリムシール空間が設けられている。リムシール空間は、冷却空気入口空間に静翼側シール装置を介して連通している。静翼内周側静止部に、圧縮機出口空間内の冷却媒体をリムシール空間に供給するリムシール連通孔が設けられている。
また、実施の形態によるガスタービンは、媒体を圧縮して、その一部を圧縮機出口空間に冷却媒体として供給する圧縮機と、圧縮機において圧縮された媒体と燃料とを燃焼させて燃焼ガスを生成する燃焼器と、燃焼器において生成された燃焼ガスを用いて回転力を得るタービン部と、を備えている。タービン部に、上述したガスタービン冷却構造が設けられている。
本発明によれば、リムシール空間に燃焼ガスが流入して構成部品が損傷することを抑制できるとともに、タービン効率の低下を抑制できる。
図1は、第1の実施の形態におけるガスタービンの構成を示す模式断面図である。 図2は、図1のガスタービン冷却構造を示す子午面断面図である。 図3は、第2の実施の形態において、図2のB−B線断面を示す図である。 図4は、第3の実施の形態におけるガスタービン冷却構造を示す子午面断面図である。 図5は、第4の実施の形態におけるガスタービン冷却構造を示す子午面断面図である。 図6は、第5の実施の形態におけるガスタービン冷却構造を示す子午面断面図である。 図7は、第6の実施の形態におけるガスタービン冷却構造を示す子午面断面図である。 図8は、第7の実施の形態において、図2のB−B線断面を示す図である。 図9は、一般的なガスタービン冷却構造を示す子午面断面図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態におけるガスタービン冷却構造およびガスタービンについて説明する。
(第1の実施の形態)
図1および図2を用いて、第1の実施の形態におけるガスタービン冷却構造およびガスタービンについて説明する。ここでは、まず、図1を用いて、ガスタービンについて説明する。
図1に示すように、ガスタービン1は、外部から取り入れられる空気(媒体)を圧縮する空気圧縮機10と、空気圧縮機10において圧縮された高圧空気ARと燃料とを燃焼させて燃焼ガスFG(ガスタービン駆動ガス)を生成する燃焼器20と、燃焼器20において生成された燃焼ガスを用いて回転力を得るタービン部30と、を備えている。このうち空気圧縮機10とタービン部30とは一体に結合されている。すなわち、これら空気圧縮機10とタービン部30とはケーシング2に収容されており、ケーシング2に、圧縮機ロータ11(圧縮機軸)およびタービンロータ31(タービン軸)が回転可能に設けられている。圧縮機ロータ11とタービンロータ31とが一体に軸結合されている。
ケーシング2内には、圧縮機静翼12が固設され、圧縮機ロータ11に圧縮機動翼13が植設されている。圧縮機静翼12と、当該圧縮機静翼12に下流側で隣り合う圧縮機動翼13とによって圧縮機段落が構成されている。空気圧縮機10は、このような圧縮機段落を複数有しており、複数の圧縮機段落は、圧縮機ロータ11の軸方向に配列されている。このような構成により、外部から取り込まれた空気は、各圧縮機段落を順に通過して、燃焼器20に供給される。この間、空気が、回転する圧縮機ロータ11に植設された圧縮機動翼13によって圧縮され、高圧空気ARとなる。
燃焼器20は、空気圧縮機10とタービン部30との間に配置されており、周方向に複数の燃焼器20が配列されている。空気圧縮機10において圧縮された高圧空気ARは、燃焼器20に流入し、供給された燃料とともに燃焼して高温の燃焼ガスFGが生成される。生成された燃焼ガスFGは、燃焼器20から流出して、トランジションピース21を通過してタービン部30に流入する。
また、ケーシング2内には、図1および図2に示すように、タービン静翼32が固設され、タービンロータ31にはタービン動翼33が植設されている。タービン静翼32とタービン動翼33は、燃焼ガスFGが流れる燃焼ガス通路34内に配置されており、タービン静翼32と、当該タービン静翼32に下流側で隣り合うタービン動翼33とによってタービン段落が構成されている。タービン部30は、このようなタービン段落を複数有しており、複数のタービン段落は、タービンロータ31の軸方向に配列されている。最も上流側のタービン段落は、第1タービン段落35といい、第1タービン段落35の下流側に隣り合うタービン段落は、第2タービン段落という。最も下流側のタービン段落は、最終段落という。
このような構成により、燃焼ガスFGは、図2の矢印Aで示すように第1タービン段落35に流入し、各タービン段落を順に通過して、タービン部30から排出される。この間、タービン静翼32で膨張した燃焼ガスFGをタービン動翼33で受けて、燃焼ガスFGの速度エネルギがタービンロータ31の回転エネルギに変換され、タービンロータ31が回転駆動される。このことにより、タービンロータ31に回転トルクが発生し、タービンロータ31に連結された発電機(図示せず)において発電が行われる。
図2に示すように、ケーシング2(図1参照)には、静翼外周側静止部36が設けられている。この静翼外周側静止部36の内周側に、静翼内周側静止部37が設けられている。静翼外周側静止部36と静翼内周側静止部37との間に、上述したタービン静翼32が複数設けられている。複数のタービン静翼32は、周方向に配列されている。このようにして、ケーシング2に静翼外周側静止部36およびタービン静翼32を介して静翼内周側静止部37が支持されている。静翼内周側静止部37は、上流側(空気圧縮機10の側)に向って延びるように形成されている。
タービンロータ31にはタービンディスク38が設けられており、タービンディスク38の外周側部に、上述したタービン動翼33が複数植設されている。複数のタービン動翼33は、周方向に配列されている。
このように構成されたタービン部30の第1段落35に、本実施の形態によるガスタービン冷却構造40が設けられている。以下に、図2を用いて、ガスタービン冷却構造40について説明する。
ガスタービン冷却構造40は、第1タービン段落35の静翼内周側静止部37の上流側に設けられた圧縮機出口空間41と、冷却空気入口空間42と、を備えている。このうち圧縮機出口空間41は、環状に形成されており、空気圧縮機10において圧縮された高圧空気ARの一部が冷却空気(冷却媒体)として供給される。
冷却空気入口空間42は、静翼内周側静止部37と、当該静翼内周側静止部37に隣り合うタービンディスク38との間に設けられており、環状に形成されている。静翼内周側静止部37に、圧縮機出口空間41と冷却空気入口空間42とを連通する冷却空気流路43が設けられている。圧縮機出口空間41内の冷却空気の圧力は比較的高いため、圧縮機出口空間41から冷却空気入口空間42に冷却空気が供給されるようになっている。冷却空気流路43は、静翼内周側静止部37に複数設けられており、周方向に間隔を開けて配列されていることが好適である。このことにより、冷却空気入口空間42内の冷却空気の圧力および温度を周方向に均一化させることができる。
冷却空気流路43の出口に、予旋回ノズル44が設けられていてもよい。この場合、冷却空気入口空間42に供給する冷却空気の流れに、タービンロータ31の回転方向に沿う旋回成分を与えることができる。このことにより、冷却空気の周方向の速度成分と、タービンロータ31の回転速度との差を低減することができ、冷却空気入口空間42内の冷却空気の温度を周方向に均一化させて、冷却性能を向上させることができる。なお、圧縮機出口空間41から冷却空気入口空間42への冷却空気の供給は、冷却空気流路43を通過する場合に限られることはない。例えば、冷却空気入口空間42の上流側(空気圧縮機10の側)に設けられた圧縮機側シール装置45の上流側の空間を、圧縮機出口空間41と連通して、この圧縮機側シール装置45を通過させて冷却空気入口空間42に冷却空気を供給するようにしてもよい。さらには、この圧縮機側シール装置45の上流側の空間に、空気圧縮機10の途中の圧縮機段落から空気を抽出して、抽出した空気を冷却空気として冷却空気入口空間42に供給するようにしてもよい。なお、図2に示す圧縮機側シール装置45は、静翼内周側静止部37の内周面に設けられており、タービンロータ31に対向している。
タービンディスク38には、半径方向に延びる冷却孔46が設けられている。この冷却孔46は、冷却空気入口空間42に供給された冷却空気を、タービン動翼33内の動翼内流路47に供給するためのものである。タービンディスク38には、複数の冷却孔46が周方向に間隔を開けて配列されており、各冷却孔46は、対応するタービン動翼33の動翼内流路47に連通している。このような構成により、冷却空気入口空間42に供給された冷却空気は、各冷却孔46から、各タービン動翼33の動翼内流路47に供給され、各タービン動翼33が冷却される。なお、タービン動翼33内の動翼内流路47に供給された冷却空気は、タービン動翼33を冷却した後、図示しない排出口から燃焼ガス通路34または他の部分に排出されるようになっている。
静翼内周側静止部37とタービンディスク38との間には、リムシール空間48が設けられている。このリムシール空間48は、環状に形成されており、冷却空気入口空間42よりも外周側に形成されている。
図2に示すように、静翼内周側静止部37には、リムシール連通孔49が設けられている。このリムシール連通孔49は、圧縮機出口空間41内の冷却空気を、リムシール空間48に供給するようになっている。図2に示す形態では、リムシール連通孔49は、静翼内周側静止部37のうち、後述する静翼側シール装置50より外周側の部分に設けられており、図2に示すような子午面断面で見たときに、タービンロータ31の軸方向に延びるように形成されている。なお、図示しないが、図2のB−B線断面で見たときには、リムシール連通孔49は、タービンロータ31の軸方向に延びるように形成されていてもよい。
リムシール連通孔49は、静翼内周側静止部37に複数設けられて、周方向に間隔を開けて配列されていてもよい。この場合、リムシール空間48内の冷却空気の圧力および温度を周方向に均一化させることができる。
リムシール連通孔49を通過してリムシール空間48に供給されるシール空気の流量は、リムシール連通孔49の流路断面積やリムシール連通孔49の個数を増やすことにより、大きくすることができる。そして、リムシール連通孔49を通過するシール空気の流量は、後述する静翼側シール装置50を通過してリムシール空間48に供給されるシール空気の流量より、大幅に大きくなっていることが好適である。このことにより、リムシール空間48に供給されるシール空気の流量を、リムシール連通孔49を通過するシール空気の流量で制御することができる。
なお、リムシール連通孔49の流路断面積は、加工性を考慮して、入口から出口にわたって略一定となっていてもよい。また、リムシール連通孔49の流路断面形状は、円形状、楕円形状等、特に限られることはなく、リムシール連通孔49を通過する冷却空気の流れやすさや、加工性などを考慮して適宜選択することができる。
また、リムシール空間48は、燃焼ガス通路34のうちのタービン静翼32とタービン動翼33との間の空間に連通している。このことにより、リムシール空間48に供給されたシール空気は、燃焼ガス通路34の当該空間に排出され、燃焼ガス通路34を流れる燃焼ガスFGがリムシール空間48に流入することを防止している。
図2に示すように、冷却空気入口空間42とリムシール空間48との間に、静翼側シール装置50が設けられている。言い換えると、リムシール空間48は、この静翼側シール装置50を介して、冷却空気入口空間42に連通している。シール装置50は、環状に形成されている。
静翼側シール装置50は、例えばタービンディスク38の面に対向する複数のシールフィンを有しており、各シールフィンが、対向するタービンディスク38の面と所定のクリアランスを介して配置されている。図2に示す形態では、タービンディスク38は、タービンロータ31の軸方向に延びる突出部38aを含んでおり、静翼内周側静止部37は、この突出部38aに対向する対向面37aを有している。上述した静翼側シール装置50は、この対向面37aに設けられており、静翼側シール装置50のシールフィンが、タービンディスク38の突出部38aに対向するようになっている。このような構成により、冷却空気入口空間42からリムシール空間48に供給されるシール空気の流量は、リムシール連通孔49を通過してリムシール空間48に供給されるシール空気の流量より大幅に小さくなっている。なお、図2に示す静翼側シール装置50は、静翼内周側静止部37に設けられているが、これに限られることはなく、タービンディスク38に設けられていてもよい。また、静翼側シール装置50は、通過するシール空気の流量を小さくすることができる構成を有していればよいが、例えばラビリンスシール、アブレイダブルシール、ブラシシールなどの構成を有していることが好適である。
次に、このような構成からなる本実施の形態の作用について説明する。
ガスタービン1の運転中、外部から空気が取り入れられて空気圧縮機10において圧縮される。空気圧縮機10において圧縮された高圧空気ARは、燃焼器20に供給されるが、一部の高圧空気ARは、冷却空気として圧縮機出口空間41に供給される。
圧縮機出口空間41に供給された冷却空気は、冷却空気流路43を通過して冷却空気入口空間42に流入する。そして、冷却空気入口空間42に流入した冷却空気は、冷却孔46を通過して、タービン動翼33内の動翼内流路47に供給される。このことにより、燃焼ガス通路34を流れる燃焼ガスFGによって加熱されているタービン動翼33が冷却される。
また、圧縮機出口空間41に供給された冷却空気の一部は、シール空気として、リムシール連通孔49を通過してリムシール空間48に、(好適には吹き出すように)流入する。このことにより、圧縮機出口空間41内のシール空気を、静翼側シール装置50を通過することなく直接的にリムシール空間48に供給することができる。このため、リムシール空間48に供給されるシール空気の流量を、リムシール連通孔49を通過するシール空気の流量によって制御することができ、リムシール空間48に供給されるシール空気の流量を確保することができる。この結果、燃焼ガス通路34から燃焼ガスFGがリムシール空間48に流入することを防止できる。また、リムシール空間48に流入するシール空気は、空気圧縮機10によって圧縮された高圧空気ARの一部となっている。このことにより、リムシール空間48内のシール空気の圧力を、燃焼ガス通路34を流れる燃焼ガスFGの圧力よりも高くすることができ、燃焼ガス通路34から燃焼ガスFGがリムシール空間48に流入することを防止できる。
一方、ガスタービン1の運転中、冷却空気入口空間42からも、冷却空気の一部がシール空気としてリムシール空間48に供給される。しかしながら、この冷却空気入口空間42から供給されるシール空気は、静翼側シール装置50を通過しているため、当該シール空気の流量は、リムシール連通孔49を通過してリムシール空間48に供給されるシール空気の流量よりも小さく、わずかである。このことにより、リムシール空間48に供給されるシール空気の流量は、リムシール連通孔49を通過するシール空気の流量によって制御することができる。
このように本実施の形態によれば、静翼内周側静止部37に設けられたリムシール連通孔49が、圧縮機出口空間41に供給された高圧空気ARを、シール空気としてリムシール空間48に直接的に供給することができる。このことにより、リムシール空間48に供給されるシール空気の流量を確保することができ、燃焼ガス通路34からリムシール空間48に燃焼ガスFGが流入することを抑制できる。このため、タービンディスク38等の構成部材の温度が、燃焼ガスFGに曝されて上昇することを抑制でき、これらの構成部材の損傷するリスクを低減できる。
また、本実施の形態によれば、リムシール空間48に供給されるシール空気の流量は、リムシール連通孔49の流路断面積やリムシール連通孔49の個数を調整することによって、適切な流量に容易に調整することができる。すなわち、シール空気の流量が多いと、燃焼ガス通路34を流れる燃焼ガスFGに混入されるシール空気の混入量が増大して、タービン効率が低下し得る。しかしながら、シール空気の流量を適切な流量に調整することにより、燃焼ガスFGに混入されるシール空気の混入量が増大することを抑制でき、タービン効率の低下を抑制できる。
また、本実施の形態によれば、静翼内周側静止部37に、周方向に配列された複数のリムシール連通孔49が設けられている。このことにより、リムシール空間48内のシール空気の圧力を周方向に均一化させることができる。このため、周方向にわたって、燃焼ガス通路34からリムシール空間48に燃焼ガスFGが流入することを防止でき、タービンディスク38等の構成部材の温度が、燃焼ガスFGに曝されて上昇することをより一層防止できる。また、リムシール空間48内のシール空気の温度を周方向に均一化させることができ、このことによっても、タービンディスク38等の構成部材の温度が、燃焼ガスFGに曝されて上昇することをより一層防止できる。この結果、タービンディスク38等の構成部材が損傷するリスクをより一層低減できる。
(第2の実施の形態)
次に、図3を用いて、第2の実施の形態におけるガスタービン冷却構造およびガスタービンについて説明する。
図3に示す第2の実施の形態においては、リムシール連通孔が、圧縮機出口空間からリムシール空間に向って、タービン動翼の回転方向に傾斜している点が主に異なり、他の構成は、図1および図2に示す第1の実施の形態と略同一である。なお、図3において、図1および図2に示す第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
本実施の形態においては、図3に示すように、リムシール連通孔49は、圧縮機出口空間41からリムシール空間48に向って、タービン動翼33の回転方向Pに傾斜している。このことにより、リムシール空間48に流入するシール空気の流れに、回転方向Pに沿う旋回成分を与えることができる。
図3に、リムシール空間48に流入するシール空気の速度ベクトルを示す。図3では、図2のB−B線断面で見たときにリムシール連通孔49がタービンロータ31の軸方向に延びている場合において、リムシール空間48に流入するシール空気の絶対速度をc、当該シール空気を、回転するタービンディスク38から見たときの相対速度をwで示している。また、図3では、図3に示すリムシール空間48に流入するシール空気の絶対速度をc’、当該シール空気を、回転するタービンディスク38から見たときの相対速度をw’で示している。図3に示されているように、リムシール連通孔49を上述のように傾斜させることにより、リムシール空間48に流入するシール空気の相対速度ベクトルを、タービンロータ31の軸方向に向けることができる。
リムシール空間48に流入したシール空気は、上述したように、燃焼ガス通路34を流れる燃焼ガスFGに混入されて、タービン動翼33に流入する。燃焼ガスFGに流入したシール空気の相対速度ベクトルは、図3に示すようにタービンロータ31の軸方向に向いている。このことにより、シール空気が混入された燃焼ガスFGがタービン動翼33に流入する際の相対流入角度と、タービン動翼33の上流縁(入口縁)の幾何学的な羽根角度とのずれを小さくすることができ、当該燃焼ガスFGを、タービン動翼33の上流縁に沿うようにタービン動翼33に流入させることができる。
このように本実施の形態によれば、リムシール連通孔49は、圧縮機出口空間41からリムシール空間48に向って、タービン動翼33の回転方向Pに傾斜している。このことにより、リムシール空間48に流入するシール空気の流れに、回転方向Pに沿う旋回成分を与えることができる。このため、リムシール空間48から流出したシール空気が混入した燃焼ガスFGが、タービン動翼33に流入する際の相対流入角度を、タービン動翼33の上流縁に沿わせることができる。このため、流体損失を低減して、タービン効率が低下することを抑制できる。
(第3の実施の形態)
次に、図4を用いて、第3の実施の形態におけるガスタービン冷却構造およびガスタービンについて説明する。
図4に示す第3の実施の形態においては、リムシール連通孔に、オリフィスが着脱可能に設けられている点が主に異なり、他の構成は、図1および図2に示す第1の実施の形態と略同一である。なお、図4において、図1および図2に示す第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
本実施の形態においては、図4に示すように、リムシール連通孔49に、オリフィス51が着脱可能に設けられている。オリフィス51は、所望のオリフィス径を有しており、このオリフィス51を通過可能なシール空気の流量が、オリフィス51が設けられていない場合のリムシール連通孔49を通過可能なシール空気の流量以下となっている。そして、リムシール空間48に供給されるシール空気の流量に応じて、適切なオリフィス径を有するオリフィス51をリムシール連通孔49に取り付けることが好適である。なお、図4に示す形態では、オリフィス51は、リムシール連通孔49の入口に設けられているが、出口に設けられるようにしてもよい。
このように本実施の形態によれば、リムシール連通孔49に、オリフィス51が着脱可能に設けられている。このことにより、オリフィス51を、例えばタービン停止時等に、短時間で所望のオリフィス径を有するオリフィス51に交換することができる。このため、リムシール空間48に流入するシール空気の流量を容易に調整することができ、燃焼ガスFGに混入されるシール空気の混入量の増大を抑制できるとともに、燃焼ガス通路34からリムシール空間48に燃焼ガスFGが流入することを抑制できる。
(第4の実施の形態)
次に、図5を用いて、第4の実施の形態におけるガスタービン冷却構造およびガスタービンについて説明する。
図5に示す第4の実施の形態においては、リムシール空間内の冷却空気の圧力が圧力計測器によって計測される点が主に異なり、他の構成は、図1および図2に示す第1の実施の形態と略同一である。なお、図5において、図1および図2に示す第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
本実施の形態においては、図5に示すように、リムシール空間48内のシール空気の圧力が圧力計測器52によって計測されるようになっている。図5に示す形態においては、圧力計測器52は、静翼内周側静止部37に埋設された圧力センサを有しており、この圧力センサによって、リムシール空間48内のシール空気の圧力が計測されるようになっている。しかしながら、圧力計測器52は、このような構成に限られることはない。例えば、図示しないが、ガスタービン1の外部に圧力センサを設けて、この圧力センサとリムシール空間48とが、連通孔および/または配管によって連通されているようにしてもよい。この場合においても、リムシール空間48内のシール空気の圧力を計測することができる。
このように本実施の形態によれば、リムシール空間48内のシール空気の圧力が、圧力計測器52によって検出される。このことにより、リムシール空間48内のシール空気の圧力を計測することができ、リムシール空間48に流入するシール空気の流量を評価することができる。とりわけ、図4に示すオリフィス51がリムシール連通孔49に着脱可能に取り付けられている場合には、計測されたリムシール空間48内のシール空気の圧力に応じて、適切なオリフィス径を有するオリフィス51に交換することができ、リムシール空間48に流入するシール空気の流量を適切な流量に調整することができる。このため、燃焼ガスFGに混入されるシール空気の混入量の増大をより一層抑制することができるとともに、燃焼ガス通路34からリムシール空間48に燃焼ガスFGが流入することをより一層抑制することができる。
(第5の実施の形態)
次に、図6を用いて、第5の実施の形態におけるガスタービン冷却構造およびガスタービンについて説明する。
図6に示す第5の実施の形態においては、タービンディスクに、リムシール連通孔の出口に対向するディスク側凹部が設けられている点が主に異なり、他の構成は、図1および図2に示す第1の実施の形態と略同一である。なお、図6において、図1および図2に示す第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
本実施の形態においては、図6に示すように、タービンディスク38に、リムシール連通孔49の出口に対向するディスク側凹部53が設けられている。より具体的には、リムシール連通孔49の出口の半径方向位置と同程度の半径方向位置に、ディスク側凹部53が設けられている。
リムシール連通孔49の出口から流出したシール空気は、ディスク側凹部53に達して減速し、ディスク側凹部53の形状に沿って、周囲に拡散すると推測され得る。この場合、リムシール空間48内のシール空気の圧力を周方向に均一化させることができ、互いに隣り合うリムシール連通孔49同士の間に、燃焼ガス通路34から燃焼ガスFGが流入し得るシール空気の圧力が低下する領域が形成されることを抑制できる。なお、ディスク側凹部53は、図6に示すように、湾曲状に形成されていることが好適である。このことにより、シール空気の圧力を周方向により一層均一化することが可能となる。
このように本実施の形態によれば、タービンディスク38に、リムシール連通孔49の出口に対向するディスク側凹部53が設けられている。このことにより、リムシール空間48内のシール空気の圧力を周方向に均一化させることができる。このため、周方向にわたって、燃焼ガス通路34からリムシール空間48に燃焼ガスFGが流入することを防止でき、タービンディスク38等の構成部材の温度が、燃焼ガスFGに曝されて上昇することをより一層防止できる。また、リムシール空間48内のシール空気の温度を周方向に均一化させることができ、このことによっても、タービンディスク38等の構成部材の温度が、燃焼ガスFGに曝されて上昇することをより一層防止できる。この結果、タービンディスク38等の構成部材が損傷するリスクをより一層低減できる。
(第6の実施の形態)
次に、図7を用いて、第6の実施の形態におけるガスタービン冷却構造およびガスタービンについて説明する。
図7に示す第6の実施の形態においては、静翼内周側静止部に、リムシール連通孔の出口が位置付けられた静翼側凹部が設けられている点が主に異なり、他の構成は、図1および図2に示す第1の実施の形態と略同一である。なお、図7において、図1および図2に示す第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
本実施の形態においては、図7に示すように、静翼内周側静止部37に、リムシール連通孔49の出口が位置付けられた静翼側凹部54が設けられている。より具体的には、リムシール連通孔49の出口は、静翼側凹部54の底部に連通している。
リムシール連通孔49の出口から流出したシール空気は、静翼側凹部54の形状に沿って周囲に拡散しながら、対向するタービンディスク38の面に達して減速すると推測され得る。この場合、リムシール空間48内のシール空気の圧力を周方向に均一化させることができ、互いに隣り合うリムシール連通孔49同士の間に、燃焼ガス通路34から燃焼ガスFGが流入し得るシール空気の圧力が低下する領域が形成されることを抑制できる。なお、静翼側凹部54は、図7に示すように、湾曲状に形成されていることが好適である。このことにより、シール空気の圧力を周方向に均一化させるという効果を高めることができると考えられる。
このように本実施の形態によれば、静翼内周側静止部37に、リムシール連通孔49の出口が位置付けられた静翼側凹部54が設けられている。このことにより、リムシール空間48内のシール空気の圧力を周方向に均一化させることができる。このため、周方向にわたって、燃焼ガス通路34からリムシール空間48に燃焼ガスFGが流入することを防止でき、タービンディスク38等の構成部材の温度が、燃焼ガスFGに曝されて上昇することをより一層防止できる。また、リムシール空間48内のシール空気の温度を周方向に均一化させることができ、このことによっても、タービンディスク38等の構成部材の温度が、燃焼ガスFGに曝されて上昇することをより一層防止できる。この結果、タービンディスク38等の構成部材が損傷するリスクをより一層低減できる。
また、本実施の形態によれば、静翼側凹部54が静翼内周側静止部37に設けられているため、リムシール空間48内のシール空気の圧力を周方向に均一化させるという効果を得るために、タービンディスク38にディスク側凹部53を設けることを不要とすることができる。このため、タービンディスク38の強度を確保することができる。
(第7の実施の形態)
次に、図8を用いて、第7の実施の形態におけるガスタービン冷却構造およびガスタービンについて説明する。
図8に示す第7の実施の形態においては、リムシール連通孔が、圧縮機出口空間からリムシール空間に向って、断面積が増大している点が主に異なり、他の構成は、図1および図2に示す第1の実施の形態と略同一である。なお、図8において、図1および図2に示す第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
本実施の形態においては、図8に示すように、リムシール連通孔49の流路断面積が、圧縮機出口空間41からリムシール空間48に向って増大している。すなわち、この流路断面積は、シール空気の流れの損失を低減するために、入口から出口に向って徐々に増大していることが好適である。この場合、シール空気の流量は、流路断面積が最も小さい入口によって規定される。そして、リムシール連通孔49の出口の流路断面積が大きくなっているため、リムシール連通孔49から吹き出されるシール空気を拡散させることができ、リムシール空間48内のシール空気の圧力を周方向に均一化させることができる。
このように本実施の形態によれば、リムシール連通孔49の流路断面積が、圧縮機出口空間41からリムシール空間48に向って増大している。このことにより、リムシール空間48内のシール空気の圧力を周方向に均一化させることができる。このため、周方向にわたって、燃焼ガス通路34からリムシール空間48に燃焼ガスFGが流入することを防止でき、タービンディスク38等の構成部材の温度が、燃焼ガスFGに曝されて上昇することをより一層防止できる。また、リムシール空間48内のシール空気の温度を周方向に均一化させることができ、このことによっても、タービンディスク38等の構成部材の温度が、燃焼ガスFGに曝されて上昇することをより一層防止できる。この結果、タービンディスク38等の構成部材が損傷するリスクをより一層低減できる。
以上述べた実施の形態によれば、リムシール空間に燃焼ガスが流入して構成部品が損傷することを抑制できるとともに、タービン効率の低下を抑制できる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。また、当然のことながら、本発明の要旨の範囲内で、これらの実施の形態を、部分的に適宜組み合わせることも可能である。
1:ガスタービン、2:ケーシング、10:空気圧縮機、20:燃焼器、30:タービン部、32:タービン静翼、33:タービン動翼、34:燃焼ガス通路、37:静翼内周側静止部、38:タービンディスク、40:ガスタービン冷却構造、41:圧縮機出口空間、42:冷却空気入口空間、46:冷却孔、47:動翼内流路、48:リムシール空間、49:リムシール連通孔、50:静翼側シール装置、51:オリフィス、52:圧力計測器
53:ディスク側凹部、54:静翼側凹部

Claims (9)

  1. ケーシングにタービン静翼を介して支持された静翼内周側静止部の上流側に設けられ、冷却媒体が供給される圧縮機出口空間と、
    前記静翼内周側静止部と、当該静翼内周側静止部に隣り合うタービンディスクとの間に設けられ、前記圧縮機出口空間から前記冷却媒体が供給される冷却空気入口空間と、
    前記タービンディスクに設けられ、前記冷却空気入口空間に供給された前記冷却媒体を、当該タービンディスクに設けられたタービン動翼内の動翼内流路に供給する冷却孔と、
    前記静翼内周側静止部と前記タービンディスクとの間に設けられ、前記タービン静翼と前記タービン動翼との間の空間に連通したリムシール空間であって、前記冷却空気入口空間に静翼側シール装置を介して連通したリムシール空間と、
    前記静翼内周側静止部に設けられ、前記圧縮機出口空間内の前記冷却媒体を前記リムシール空間に供給するリムシール連通孔と、を備えたことを特徴とするガスタービン冷却構造。
  2. 前記リムシール連通孔は、前記圧縮機出口空間から前記リムシール空間に向って、前記タービン動翼の回転方向に傾斜していることを特徴とする請求項1に記載のガスタービン冷却構造。
  3. 前記リムシール連通孔に着脱可能に設けられたオリフィスを更に備えたことを特徴とする請求項1または2に記載のガスタービン冷却構造。
  4. 前記リムシール空間内の前記冷却媒体の圧力を計測する圧力計測器を更に備えたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のガスタービン冷却構造。
  5. 前記タービンディスクに、前記リムシール連通孔の出口に対向するディスク側凹部が設けられていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載のガスタービン冷却構造。
  6. 前記静翼内周側静止部に、前記リムシール連通孔の出口が位置付けられた静翼側凹部が設けられていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載のガスタービン冷却構造。
  7. 前記リムシール連通孔の流路断面積は、前記圧縮機出口空間から前記リムシール空間に向って増大していることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載のガスタービン冷却構造。
  8. 前記静翼内周側静止部に、周方向に配列された複数の前記リムシール連通孔が設けられていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載のガスタービン冷却構造。
  9. 媒体を圧縮して、その一部を前記圧縮機出口空間に前記冷却媒体として供給する圧縮機と、
    前記圧縮機において圧縮された前記媒体と燃料とを燃焼させて燃焼ガスを生成する燃焼器と、
    前記燃焼器において生成された前記燃焼ガスを用いて回転力を得るタービン部と、を備え、
    前記タービン部に、請求項1乃至8のいずれか一項に記載の前記ガスタービン冷却構造が設けられていることを特徴とするガスタービン。
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