JP2007146632A - 側溝構造体及び壁面構造体 - Google Patents

側溝構造体及び壁面構造体 Download PDF

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Abstract

【課題】 搬送が容易であり、施工期間を短くすることができ、更に、掘削量を低減することができる側溝構造体及び壁面構造体を提供する。
【解決手段】 可変側溝10の前壁部11及び後壁部12の各々の下端はインバートコンクリート13によって接続され、基礎コンクリート14上に据え付けられている。後壁部12の背面側からは、背面方向に水平に延びる可撓性を有した枠16が固定されている。この枠16は、裏込め材が充填可能な複数のセルが蜂の巣状に構成されている。ここで枠16は、一端が後壁部12のインサートに接続されたL型棒17に側壁の一部を引っ掛けられ、L型棒17の上端は、抜け防止プレート20を用いて2本1組としてナット21aにより固定されている。この抜け防止プレート20も、L形プレート18aを介してボルト19aにより、簡易的に後壁部12に固定される。
【選択図】 図1

Description

この発明は、側溝構造体及び壁面構造体に関し、特に、背面に構造物があって掘削できない場所、背面が急斜面で過大な掘削が必要とされる場所、また、前方に境界等の関係で広い底板幅が確保できない場所等に設置するための側溝構造体及び壁面構造体に関するものである。
従来は、側溝の一方の側面に土圧が加わる場合、その土圧の加わる側に延びる底板を設けて、この底板に載る土砂等から鉛直下向きの土圧を得ることによって、側溝の自立安定性を向上させていた。
図9は、従来の可変側溝構造体を示した斜視図である。
図を参照して、基礎材67及び基礎コンクリート66の上には、可変側溝61が据え付けられると共に、可変側溝61の後壁部63の下端には、水平に広がる底板65が一体に形成されている。また、可変側溝61の前壁部62及び後壁部63の下端は、インバートコンクリート64により一体化形成されている。一般に、このような可変側溝に底板を加えた可変側溝構造体は土留可変側溝と呼ばれている。
図10は、図9の可変側溝構造体におけるX−Xラインの断面図と土圧との関係を示した図である。
図を参照して、可変側溝61の背面方向に裏込め砕石69a、69bが埋め戻された状態が示されている。ここで、底板65の背面方向の端部から鉛直上方に延びる仮想背面71と後壁部63とで構成される空間に埋め戻された、底板65の上に位置する裏込め砕石69aから受ける土圧72bは、可変側溝構造体の自重として作用するため、裏込め砕石69aは可変側溝構造体と一体として扱われる。一方、仮想背面71と、試行くさび法により算定された滑り面70とで構成される空間に位置する裏込め砕石69bは、滑り土塊として可変側溝構造体に作用する。この滑り土塊の土圧に基づく水平方向成分の土圧72aは、支点73を中心として可変側溝61を前方へ転倒させる力として作用している。しかし、一方で、裏込め砕石69aから得られる鉛直下向きの土圧72bが底板65に加わっている。これにより、可変側溝61を前方へ転倒させる土圧72aに反する力が底板65に働くこととなり、可変側溝61の自立安定性が向上する。
図11は、図9の可変側溝構造体の設置工程断面図である。
図を参照して、工程(1)では、可変側溝構造体を設置する土地が掘削線74aから掘削線74bの範囲で床掘りされた後に、基礎材67及び基礎コンクリート66が設置され、この基礎コンクリート66の上に可変側溝61が据え付けられる。そして、インバートコンクリート64と底板65とは、可変側溝61が基礎コンクリート66上に据え付けられた後に、現場打ちコンクリート作業により、前壁部62及び後壁部63と一体に形成される。次に、工程(2)にて、可変側溝61の前壁部62側が埋め戻されると共に、後壁部63側の一部が埋め戻され、更に、工程(3)にて、後壁部63側が完全に埋め戻される。この方法によれば、底板65を現場打ちコンクリートにより形成するため、可変側溝61の搬送は容易になる。
また、図12は、従来の他の可変側溝構造体を示した図であり、図10に対応する側面部分断面図である。
図を参照して、土留可変側溝76は、後壁77の下端にインサート80が埋設されており、このインサート80に対して、底板78がボルト79により組み付けられている。このように、設置前は底板78が分離でき、設置時にボルト79により簡単に組み付けられる構造となっていることにより、図9に示した可変側溝構造体のような、底板65を形成するための現場打ちコンクリート作業が不要となり、施工期間が短くて済むという利点がある。また、底板78は本体から分離できるので、搬送が容易になるという利点も併せ持つ。尚、この可変側溝構造体に関しては、特許文献1に記載がある。
実開平1−124890号公報
しかしながら、上記の図9に示した従来の可変側溝61は、搬送が容易ではあるが現場打ちコンクリート作業による底板65の形成が必要であり、施工期間が長くなる。また、このように底板が背面方向に延びた構造に対しては、掘削量が多くなってしまう。
一方、図12に示した土留可変側溝76は、底板78を組み付ける構成になっているため、現場打ちコンクリート作業を行う必要がなく、施工期間を短くすることができ、また、底板78を分離することができるので、施工現場までの搬送は容易になるが、図9の可変側溝61と同様に、底板78が背面方向に延びているため、掘削量が多くなってしまう。
このような問題は側溝構造体に限らず、擁壁、水路等を構成する、ほぼ垂直方向に延びる壁面体の設置においても同様の問題を生じる。
この発明は、上記のような問題を解決するためになされたもので、搬送が容易であり、施工期間を短くすることができ、更に、掘削量を低減することができる側溝構造体及び壁面構造体を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、請求項1記載の発明は、側溝構造体であって、少なくとも背面方向から土圧力が作用する後壁部と、後壁部とほぼ平行で且つ所定距離だけ前方側に位置する前壁部と、後壁部及び前壁部の各々の下端を接続する下面部とを含む側溝部と、ほぼ上下方向に延びると共に両端部が開放された筒状体よりなる枠体と、枠体を後壁部に固定する固定手段と、筒状体の内部に充填された裏込め材とを備えたものである。
このように構成すると、枠体内に充填された裏込め材の重量が、側溝部の後壁部に固定手段を介して下向きに加わる。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の構成において、枠体は、背面方向から後壁部に土圧力を作用させる滑り土塊の滑り面を越えて、背面方向に延びるものである。
このように構成すると、滑り面よりも背面方向に位置する埋め戻しの砕石等から、側溝部の転倒時に枠体が引き抜かれる際に摩擦抵抗を受ける。
請求項3記載の発明は、請求項1又は請求項2記載の発明の構成において、筒状体は、各々がほぼ上下方向に開放される複数のセルを形成するように、内部が仕切られたものである。
このように構成すると、筒状体と裏込め材との接触面積が、内部を仕切るために設けられた壁に相当する分だけ増加する。
請求項4記載の発明は、請求項3記載の発明の構成において、枠体は、帯状で且つ可撓性を有する複数のシート体を重ね合わせた構造からなり、隣り合う前記シート体同士は長手方向に対して所定間隔毎に接合され、且つ、前記複数のシート体の各々は、その一方の面で隣接するシート体とその他方の面で隣接するシート体とは長手方向において互い違いとなる位置で接合され、複数のシート体の最外側の2枚を水平に引き離すことにより、蜂の巣状に前記筒状体の複数のセルが形成されるものである。
このように構成すると、裏込め材が充填されていない状態の枠体が帯状に変形可能となる。
請求項5記載の発明は、請求項3又は請求項4記載の発明の構成において、筒状体を構成する側壁及び仕切りのための仕切壁の各々には、少なくとも1つの孔が形成されたものである。
このように構成すると、筒状体の側壁又は仕切りのための内部の壁に形成された孔において、裏込め材と側壁及び内部の壁との噛合せが生じる。
請求項6記載の発明は、請求項5記載の発明の構成において、側壁及び仕切壁は、表面に凹凸加工が施されたものである。
このように構成すると、凹凸加工が施された筒状体の表面と裏込め材との間の接触抵抗が増加する。
請求項7記載の発明は、請求項1から請求項6のいずれかに記載の発明の構成において、固定手段は、枠体を後壁部に着脱可能に固定するものである。
このように構成すると、側溝部と枠体とが分離自在となる。
請求項8記載の発明は、壁面構造体であって、ほぼ上下方向に延び、少なくとも背面方向から土圧力が作用する壁面体と、ほぼ上下方向に延びると共に両端部が開放された筒状体よりなる枠体と、枠体を壁面体の背面部に固定する固定手段と、筒状体の内部に充填された裏込め材とを備えたものである。
このように構成すると、枠体内に充填された裏込め材の重量が、壁面体の背面部に固定手段を介して下向きに加わる。
請求項9記載の発明は、請求項8記載の発明の構成において、枠体は、背面方向から壁面体の背面部に土圧力を作用させる滑り土塊の滑り面を越えて、背面方向に延びるものである。
このように構成すると、滑り面よりも背面方向に位置する埋め戻しの砕石等から、壁面体の転倒時に枠体が引き抜かれる際に摩擦抵抗を受ける。
請求項10記載の発明は、請求項8又は請求項9記載の発明の構成において、筒状体は、各々がほぼ上下方向に開放される複数のセルを形成するように、内部が仕切られたものである。
このように構成すると、筒状体と裏込め材との接触面積が、内部を仕切るために設けられた壁に相当する分だけ増加する。
請求項11記載の発明は、請求項8から請求項10のいずれかに記載の発明の構成において、固定手段は、枠体を背面部に着脱可能に固定するものである。
このように構成すると、壁面体と枠体とが分離自在となる。
以上説明したように、請求項1記載の発明は、裏込め材により枠体に加わった自重が、前方向へ側溝部を転倒させる力に反して働くので、底板を形成することなく、側溝部の自立安定性が向上する。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の効果に加えて、滑り土塊より背面側の埋め戻し砕石等から枠体が受ける引き抜き抵抗が、前方向へ側溝部を転倒させない力として働き、側溝部の自立安定性が向上する。
請求項3記載の発明は、請求項1又は請求項2記載の発明の効果に加えて、枠体の占める領域が広範囲になっても、一定の範囲に対する筒状体と裏込め材との間の接触面積は一定の値が確保されるので、裏込め材の充填状態がより安定する。
請求項4記載の発明は、請求項3記載の発明の効果に加えて、裏込め材が充填されていない枠体を帯状に畳んだりすることができるので、搬送が容易となる。
請求項5記載の発明は、請求項3又は請求項4記載の発明の効果に加えて、筒状体の側壁及び内部を仕切る壁の少なくとも一箇所に形成された孔に裏込め材が入り込むことにより、筒状体の側壁及び内部の壁と裏込め材との噛合せが生じるため、筒状体と裏込め材との間の一体性が向上する。
請求項6記載の発明は、請求項5記載の発明の効果に加えて、凹凸加工による筒状体の表面と裏込め材との間の接触抵抗が増すことにより、筒状体と裏込め材との間の一体性が更に向上する。
請求項7記載の発明は、請求項1から請求項6のいずれかに記載の発明の効果に加えて、必要に応じて側溝部に対する枠体の着脱が可能であり、また、サイズ等の異なる枠体に付け替えて、加わる自重の大きさ及び引き抜き抵抗を自由に調節することが可能となるため使い勝手が向上する。
請求項8記載の発明は、裏込め材により枠体に加わった自重が、前方向へ壁面体を転倒させる力に反して働くので、壁面体の自立安定性が向上する。
請求項9記載の発明は、請求項8記載の発明の効果に加えて、滑り土塊より背面側の埋め戻し砕石等から枠体が受ける引き抜き抵抗が、前方向へ壁面体を転倒させない力として働き、壁面体の自立安定性が向上する。
請求項10記載の発明は、請求項8又は請求項9記載の発明の効果に加えて、枠体の占める領域が広範囲になっても、一定の範囲に対する筒状体と裏込め材との間の接触面積は一定の値が確保されるので、裏込め材の充填状態がより安定する。
請求項11記載の発明は、請求項8から請求項10のいずれかに記載の発明の効果に加えて、必要に応じて壁面体に対する枠体の着脱が可能であり、また、サイズ等の異なる枠体に付け替えて、加わる自重の大きさ及び引き抜き抵抗を自由に調節することが可能となるため使い勝手が向上する。
図1は、この発明の第1の実施の形態による可変側溝構造体を背面側から見た斜視図であり、図2は図1の可変側溝構造体の枠構造を示した図であり、図3は図1のIII−IIIラインから見た平面図であり、図4は図1のIV−IVラインの断面図である。
これらの図を参照して、可変側溝10(側溝部)は、後壁部12とこれに平行で且つ所定距離だけ前方に位置する前壁部11の各々の下端がインバートコンクリート13(下面部)により接続され、基礎材15の上に形成された基礎コンクリート14の上に据え付けられている。可変側溝10の後壁部12には、あらかじめインサート22が所定間隔で、水平方向に上下2列で埋設されており、これらのうち、下側のインサート22bに対して、L型棒17が、折り曲げられた一端を上方に向けるように取り付けられている。そして、この上方に向けられたL型棒17に、可変側溝10側に面した1つのセルの側壁48を引っ掛けるように枠16(枠体)が取り付けられ、枠16から上部に突き出たL型棒17の上端には、枠16の抜けを防止するために、横に並ぶL型棒17の2本を1組として、抜け防止プレート20が上方から組み付けられている。ここで、この抜け防止プレート20の両端の穴から突出した、L型棒17のねじ切り加工端は、ナット21により固定されている。また、抜け防止プレート20には、中央に溶接等により一体に接合されたL形プレート18aの、折り曲げ加工された垂直部分が可変側溝10の後壁部12に当接される。このL型プレート18aの垂直部分には長穴を設けられ、この長穴にボルト19aが通されて、上側のインサート22aに対して固定されている。
このように、枠16は、L型棒17に引っ掛けるだけの簡単な構成にて後壁部12に取り付けられる。また、L型棒17及びボルト19aは、それぞれインサート22b及び22aに捩じ込まれているだけなので、簡単に取り外すことができ、大きさの異なる枠への付け替え等も、現場にて容易に行うことが可能である。更に、可変側溝10と枠16とを分離して搬送できるという利点も有している。
ここで、特に図2を参照して、枠16は、(1)に示すように、可撓性を有する帯状のシート体が複数枚重ねられた構成となっている。隣合うシート体同士は、長手方向に対して所定間隔毎に接合されると共に、あるシート体に対して、その一方の面に隣接するシート体とその反対面に隣接するシート体とは、接合部25が同じ位置に重ならないように、長手方向に対して互い違いの位置で接合されている。そして、複数枚のシート体が重ねられた枠16の最も外側(筒状体の側壁)、すなわち、表と裏に位置する2枚の帯状のシート体を、図中の矢印の方向へ引き離すように水平に広げると、(2)に示す状態となる。すなわち、各シート体は、接合部25が長手方向に対して互い違いの位置になるように重ね合わされるため、展開すると、全体を1つの筒状体として内部を仕切り壁49により仕切られた、蜂の巣状の複数のセルが形成される。これら複数のセルは、それぞれが、ほぼ上下方向に延びると共に、両端部が開放され、裏込め材を充填することができる形状になっている。但し、図1では、便宜上、裏込め材を図示せずに可変の側溝構造体と、これに取り付けられる枠のみを示している。
このような構成により、枠16は、搬送時には(1)のように搬送容易な帯状に折り畳まれ、そして、設置の際に(2)のように展開される。この枠16は、例えば、柔軟性に富んだ高密度ポリエチレン(HDPE)製板等の軽量な材質で形成されており、人力で容易に取扱うことが可能である。
図3に戻って、枠16には、所定間隔で隣り合う帯状のシート体と接合するための接合部25が設けられており、この接合部25において、各々の帯状のシート体同士が接合具26により接合されている。この接合具26は、ステープラー等により簡単に打ち込むことができるので、現場加工も容易に行うことが可能である。但し、この接合具26による接合部25は、セル内部に土砂等の裏込め材を中詰めすることができ、また、土中からの枠16の引き抜きに対して持ち堪えることができる十分な継ぎ目強度を有している。
また、枠16は、全体を1つの筒状体として捉えたときの、この筒状体の側壁48と内部の仕切り壁49に、孔23が所定間隔をおいて形成されており、更に、これら以外の表面部分には、エンボス加工24が施されている。このような孔23が形成されていることにより、裏込め材が充填された際、孔23の中に裏込め材が入り込んで噛合せが生じるため、枠16内における裏込め材の安定度が向上する。また、表面には、一面にエンボス加工24が施されているため、この凹凸と裏込め材との接触抵抗も、裏込め材の枠16内での安定度に寄与し、両者の一体性が更に向上する。
図5は、図1の可変側溝構造体におけるV−Vラインの断面図と土圧との関係を示した図である。
図を参照して、背面方向に埋め戻された土等による圧力が後壁部12に作用し、可変側溝10は、支点32を中心として前方へ転倒させる力を受けており、この力の水平方向成分が、基礎コンクリート14の背面方向の端部から鉛直上方に延びた仮想背面34に加わる土圧28a、28bとして示されている。この土圧28a、28bは、試行くさび法により算定された滑り面33に沿った滑り土塊27a、27bが及ぼす土圧の水平方向成分を示したものである。しかし、土中に埋められた枠16の内部には裏込め材35が充填されており、この枠16の各セル内の裏込め材35は枠16と一体となり、下向きの自重力を可変側溝10の後壁部12に与えている。すなわち、これら自重力29a、29b、29cは、可変側溝10の自重力として働く。また、枠16は、滑り面33よりも背面方向に突き出しているため、枠16の上側の抵抗領域30aと、下側の抵抗領域30bの範囲では、それぞれ引き抜きに対する抵抗力として、周りから摩擦力31a、31bを受ける。したがって、これら、自重力29a、29b、29c及び摩擦力31a、31bが、可変側溝10を転倒させない力として作用し、自立安定化が図られている。
尚、滑り面33が傾斜していることにより、摩擦力31bが生じる枠16の下面は、摩擦力31aが生じる枠16の上面に比べて面積が広くなっている。加えて、摩擦力31bが生じる枠16の下面の方が、土中の深度が深いため、下面の受ける土圧の方が上面よりも大きくなる。すなわち、枠16に対して摩擦力31a<摩擦力31bの関係が成り立っている。よって、これを利用して、深さ方向に異なる寸法を有する枠16を適宜選択することにより、摩擦力の調節を行うことが可能である。
このように、この発明の実施の形態による側溝構造体は、裏込め材が充填された枠の自重のみを側溝部の後壁部に作用させる構成であり、枠の上に埋め戻される土砂等を支える必要がないため、枠が可撓性を有していても良く、上述のような耐腐食性に優れる高密度ポリエチレン製の部材を選択することが可能となる。
図6は、図1の可変側溝構造体の設置工程図である。
図を参照して、工程(1)において、先ず、可変側溝10を設置すべき領域が掘削され、地均しされた後に、基礎材15と基礎コンクリート14とが形成される。そして、この基礎コンクリート14の上に、可変側溝10が据え付けられる。ここで、従来の可変側溝に備えられる底板が基礎材及び基礎コンクリートと共に2点鎖線により仮想的に示されている。図に示すように、従来は、仮想基礎材39及び仮想基礎コンクリート38の上に仮想底板37が形成されていたため、掘削線40の位置まで掘削を行う必要があった。しかし、この実施の形態に示す可変側溝10を設置するには、枠16を配置する高さ以下では、可変側溝10を据え付けることができる程度に掘削すればよく、掘削線36のように、枠16を配置する高さより上方のみが若干多めに掘削される。このように、この実施の形態によれば、従来の施工よりも背面側の掘削量が抑えられる。
次に、工程(2)において、基礎コンクリート14の前方が完全に埋め戻されると共に、背面方向側は、枠16を取り付ける位置までの埋め戻しが行われる。
そして、工程(3)にて、枠16が、可変側溝10の後壁部12に取り付けられ、続く工程(4)にて、背面方向に拡げられた枠16内に裏込め材35が充填された後、残りの空間が完全に埋め戻される。
このように、この実施の形態によると、底板が背面方向に張り出していないことにより、少ない掘削量で施工することができ、また、現場打ちコンクリート作業を行わず、取り付け容易な枠16を用いるので、短期間で効率良く可変側溝を設置することが可能となる。更に、枠16は水平に延びる平坦な形状をしているため、裏込め材等の充填材の転圧に対して作業性が良い。
図7は、この発明の第2の実施の形態による側溝構造体における固定具を示した斜視図である。
図を参照して、この実施の形態で枠16を固定する固定具(固定手段)は、図1及び図4に示した抜け防止プレート20の代わりに、両端に曲げ加工が施された曲げプレート42とワッシャー43が用いられている点において、第1の実施の形態と異なっている。
この構成も、第1の実施の形態における抜け防止プレート20と同様に、横に並んだ2本のL型棒17のそれぞれの上端部を、曲げ加工した穴に通し、ワッシャ−43を介してナット21bにより固定するだけの簡易なものである。したがって、現場にて簡単に枠16の取り付けが行えると共に、異なる枠への付け替え等も可能である。
図8は、この発明の第3の実施の形態による側溝構造体における固定具を示した斜視図である。
図を参照して、可変側溝10の後壁部12側の枠16の側壁48は、矩形シート状のプレート45に引っ掛けられている。そして、このプレート45は、両端部に形成された長穴46a、46bに、首下5cm程度ねじ切り加工されていないボルト19c、19dが挿し込まれて、それぞれ、後壁部12に埋設されたインサート22c、22dに固定されている。
このように、この実施の形態においても、第1及び第2の実施の形態と同様に、ボルトやプレートといった簡単な構成の固定具(固定手段)を用いて、枠を可変側溝へ固定するため、現場にて簡単に取り付けを行うことができると共に、異なる枠への付け替えも容易に実施可能である。
尚、上記の各実施の形態では、可撓性を有する枠体を、可変側溝に対して取り付ける例を示したが、これに限らず、他の形状をした水路構造物等のコンクリート側溝に取り付けても良い。
また、上記の各実施の形態では、高密度ポリエチレン製の枠体を例として示したが、可撓性を有し、且つ搬送時にコンパクトに収納できる材質であれば、金属等でも構わない。
更に、上記の各実施の形態では、枠を可変側溝の後壁部に固定する固定具として、L型棒や、上下端をボルトで固定するプレートを用い、枠及び後壁部の両方に対して着脱可能となる構成の例を示したが、枠及び後壁部の一方が着脱自在となる構成でも良く、また、いずれも着脱自在でない構成であっても良い。
更に、上記の各実施の形態では、背面方向に延びる枠が、滑り面を越えて配置される例を示したが、少なくとも、枠に充填された裏込め材の自重により、転倒力に反する力を得ることができれば、滑り面を越えない状態に配置しても良い。
更に、上記の各実施の形態では、筒状体の内部に仕切り壁を設け、複数のセルからなる蜂の巣状の構造を有する枠を例として示したが、単なる筒状体でも構わない。
更に、上記の各実施の形態では、可撓性を有する帯状の枠を広げて蜂の巣状の構造体を形成したが、最初から蜂の巣状に形成されていても良い。
更に、上記の各実施の形態では、枠の筒状体を形成する側壁及び仕切り壁に孔が形成されている例を示したが、この孔は形成されていなくても良い。
更に、上記の各実施の形態では、枠の筒状体を形成する側壁及び仕切り壁の表面に凹凸加工が施されている例を示したが、この凹凸加工は形成されていなくても良い。
更に、上記の各実施の形態では、枠を1段のみ配置する例を示したが、これに限らず、複数段に枠を積み上げて配置しても良い。
図13はこの発明の第4の実施の形態による壁面構造体の外観形状を示す正面図であり、図14は図13で示したXIV−XIVラインの拡大断面図である。
これらの図を参照して、壁面構造体51はほぼ上下方向に延びる矩形平板形状の壁面体53aとこれの背面部に脱着自在に取付けられた枠16とから構成される。壁面体53aは基礎材15の上に形成された基礎コンクリート14の上に立設される。このとき、壁面体53aの自立状態が不安定になる場合には、基礎コンクリート14に前もって鉄筋等を前後に露出するように埋め込んでおき、その間に壁面体53aを設置すれば良い。
枠16の構造及び壁面体53aへの取り付け構造は基本的には先の各実施の形態によるものと同一であるため、ここでの説明は繰り返さない。
従って、この実施の形態にあっても、背面方向に埋め戻された土等による圧力が壁面体53aの背面部に作用し、壁面体53aは、支点32を中心として前方へ転倒させる力を受けている。しかし、土中に埋められた枠16の内部には裏込め材35が充填されており、この枠16の各セル内の裏込め材35は枠16と一体となり、下向きの自重力を壁面体53aの背面部に与えている。すなわち、これら自重力は、壁面体53aの自重力として働く。また、枠16は、滑り面33よりも背面方向に突き出しているため、枠16の上側の抵抗領域と、下側の抵抗領域との範囲では、それぞれ引き抜きに対する抵抗力として、周りから摩擦力を受ける。したがって、これら、自重力及び摩擦力が、壁面体53aを転倒させない力として作用し、自立安定化が図られている。
尚、滑り面33が傾斜していることによる摩擦力の調節についても先の実施の形態と同様の効果を奏する。
このように、この発明の実施の形態による壁面構造体51は、先の実施の形態と同様に裏込め材が充填された枠16自重のみを壁面体53aの背面部に作用させる構成である。すなわち、枠16の上に埋め戻される土砂等を支える必要がないため、枠16が可撓性を有していても良く、耐腐食性に優れる高密度ポリエチレン製の部材を選択することが可能となる。
尚、この実施の形態による壁面構造体51は、擁壁を構成するために壁面体53aと同一構造の壁面体53bを上方に連結している。壁面体53bの背面にも同様に枠16取付け、これに裏込め材35を充填することによってより安定した擁壁が形成できる。
又、この実施の形態では、壁面体53は単なる矩形平板形状をしているが、その下部に水平方向に延びる底面板を接続した形状であっても同様に適用でき、同様の効果を奏する。
図15はこの発明の第5の実施の形態による壁面構造体の外観構造を示す断面図であって、先の実施の形態による図14に対応した図である。
図を参照して、壁面構造体51は、斜め上方に延びる矩形平板形状の傾斜部54と傾斜部の下端に接続し背面側に延びる底面部55とからなる壁面体53aと、これの背面部に脱着自在に取付けられた枠16とから構成される。壁面体53aは底面部55が形成されているため基礎材15の上に形成された基礎コンクリート14の上に安定した状態に立設される。
枠16の構造及び壁面体53への取り付け構造は基本的には先の各実施の形態によるものと同一であるため、ここでの説明は繰り返さない。
従って、この実施の形態にあっても、背面方向に埋め戻された土等による圧力が壁面体53aの傾斜部54に作用し、壁面体53aは、支点32を中心として前方へ転倒させる力を受けている。しかし、土中に埋められた枠16の内部には裏込め材35が充填されており、この枠16の各セル内の裏込め材35は枠16と一体となり、下向きの自重力を壁面体53aの傾斜部54に与えている。すなわち、これら自重力は、壁面体53aの自重力として働く。また、枠16は、滑り面33よりも背面方向に突き出しているため、枠16の上側の抵抗領域と、下側の抵抗領域との範囲では、それぞれ引き抜きに対する抵抗力として、周りから摩擦力を受ける。したがって、これら、自重力及び摩擦力が、壁面体53aを転倒させない力として作用し、自立安定化が図られている。
尚、滑り面33が傾斜していることによる摩擦力の調節についても先の実施の形態と同様の効果を奏する。
このように、この発明の実施の形態による壁面構造体51も、先の実施の形態と同様に裏込め材が充填された枠16の自重のみを壁面体53aの背面部に作用させる構成である。すなわち、枠16の上に埋め戻される土砂等を支える必要がないため、枠16が可撓性を有していても良く、耐腐食性に優れる高密度ポリエチレン製の部材を選択することが可能となる。
尚、この実施の形態による壁面構造体は、斜め擁壁を構成するために壁面体53aと同一構造の壁面体53bを上方に連結している。壁面体53bの背面にも同様に枠16を取付け、これに裏込め材35を充填することによってより安定した擁壁が形成できる。
図16はこの発明の第6の実施の形態による壁面構造体の外観構造を示す断面図であって、先の各実施の形態による図14又は図15に対応した図である。
図を参照して、壁面構造体51aは、斜め上方に延びる矩形平板形状の傾斜部54と傾斜部の下端に接続し正面側に延びる底面部55とからなる壁面体53aと、これの背面部に脱着自在に取付けられた枠16aとから構成される。壁面体53aは底面部55が形成されているため基礎材15の上に形成された基礎コンクリート14の上に安定した状態に立設される。
この実施の形態にあっては、この壁面構造体51aを構成する壁面体53aとこれに接続する枠16aに対して反対対称の壁面構造体51bが、壁面構造体51aに対向するように所定間隔をあけて設置されている。壁面構造体51bを構成する壁面体53bも基礎コンクリート14の上に設置され、壁面体53aとの間のスペースには底板コンクリート57が打設されている。このようにして、この実施の形態にあっては、壁面構造体51a及び壁面構造体51bを対向して設置することによって水路を形成している。
尚、枠16a及び枠16bの構造及び壁面体53a及び壁面体53bへの各々の取り付け構造は基本的には先の各実施の形態によるものと同一であるため、ここでの説明は繰り返さない。
従って、この実施の形態にあっても、背面方向に埋め戻された土等による圧力が壁面体53aの傾斜部54に作用し、壁面体53aは、前方へ転倒させる力を受けている。しかし、土中に埋められた枠16aの内部には裏込め材35が充填されており、この枠16aの各セル内の裏込め材35は枠16aと一体となり、下向きの自重力を壁面体53aの傾斜部54に与えている。すなわち、これら自重力は、壁面体53aの自重力として働く。また、枠16aは、滑り面33よりも背面方向に突き出しているため、枠16aの上側の抵抗領域と、下側の抵抗領域との範囲では、それぞれ引き抜きに対する抵抗力として、周りから摩擦力を受ける。したがって、これら、自重力及び摩擦力が、壁面体53aを転倒させない力として作用し、自立安定化が図られている。
尚、滑り面33が傾斜していることによる摩擦力の調節についても先の実施の形態と同様の効果を奏する。
このように、この発明の実施の形態による壁面構造体51も、先の実施の形態と同様に裏込め材が充填された枠の自重のみを壁面体の背面部に作用させる構成である。すなわち、枠16の上に埋め戻される土砂等を支える必要がないため、枠16が可撓性を有していても良く、耐腐食性に優れる高密度ポリエチレン製の部材を選択することが可能となる。
尚、上記の第4〜第6の実施の形態では、壁面体の形状を特定しているが、例えば第4の実施の形態において底面部が設けられているものや下方に向かってその厚さが増大するように楔断面形状を有するもの等であっても良く、要するにこれらの実施の形態にあっては、壁面体はほぼ上下方向に延びる構造体であれば他の形状であっても良いことを意味する。
また、上記の第4〜第6の形態では、高密度ポリエチレン製の枠体を例として示したが、可撓性を有し、且つ搬送時にコンパクトに収納できる材質であれば、金属等でも構わない。
更に、上記の第4〜第6の形態では、枠を壁面体の背面部に固定する固定具として、L型棒や、上下端をボルトで固定するプレートを用い、枠及び背面部の両方に対して着脱可能となる構成の例を示したが、枠及び背面部の一方が着脱自在となる構成でも良く、また、いずれも着脱自在でない構成であっても良い。
更に、上記の第4〜第6の形態では、背面方向に延びる枠が、滑り面を越えて配置される例を示したが、少なくとも、枠に充填された裏込め材の自重により、転倒力に反する力を得ることができれば、滑り面を越えない状態に配置しても良い。
更に、上記の第4〜第6の形態では、筒状体の内部に仕切り壁を設け、複数のセルからなる蜂の巣状の構造を有する枠を例として示したが、単なる筒状体でも構わない。
更に、上記の第4〜第6の形態では、可撓性を有する帯状の枠を広げて蜂の巣状の構造体を形成したが、最初から蜂の巣状に形成されていても良い。
更に、上記の第4〜第6の形態では、枠の筒状体を形成する側壁及び仕切り壁に孔が形成されている例を示したが、この孔は形成されていなくても良い。
更に、上記の第4〜第6の形態では、枠の筒状体を形成する側壁及び仕切り壁の表面に凹凸加工が施されている例を示したが、この凹凸加工は形成されていなくても良い。
更に、上記の第4〜第6の形態では、枠を1段のみ配置する例を示したが、これに限らず、複数段に枠を積み上げて配置しても良い。
この発明の第1の実施の形態による可変側溝構造体を背面側から見た斜視図である。 図1の可変側溝構造体の枠構造を示した斜視図である。 図1のIII−IIIラインから見た正面図である。 図1のIV−IVラインの断面図である。 図1の可変側溝構造体におけるV−Vラインの断面図と土圧との関係を示した図である。 図1の可変側溝構造体の設置工程図である。 この発明の第2の実施の形態による側溝構造体における固定具を示した斜視図である。 この発明の第3の実施の形態による側溝構造体における固定具を示した斜視図である。 従来の可変側溝構造体を示した斜視図である。 図9の可変側溝構造体におけるX−Xラインの断面図と土圧との関係を示した図である。 図9の可変側溝構造体の設置工程断面図である。 従来の他の可変側溝構造体を示した側面部分断面図である。 この発明の第4の実施の形態による壁面構造体の概略形状を示した正面図である。 図13の壁面構造体におけるXIV−XIVラインの拡大断面図である。 この発明の第5の実施の形態による壁面構造体の概略形状を示した断面図である。 この発明の第6の実施の形態による壁面構造体の概略形状を示した断面図である。
符号の説明
10…可変側溝
11…前壁部
12…後壁部
13…インバートコンクリート
16…枠
23…孔
24…エンボス加工
25…接合部
27…滑り土塊
33…滑り面
35…裏込め材
51…壁面構造体
53…壁面体
尚、各図中同一符号は同一又は相当部分を示す。

Claims (11)

  1. 側溝構造体であって、
    少なくとも背面方向から土圧力が作用する後壁部と、前記後壁部とほぼ平行で且つ所定距離だけ前方側に位置する前壁部と、前記後壁部及び前記前壁部の各々の下端を接続する下面部とを含む側溝部と、
    ほぼ上下方向に延びると共に両端部が開放された筒状体よりなる枠体と、
    前記枠体を前記後壁部に固定する固定手段と、
    前記筒状体の内部に充填された裏込め材とを備えた、側溝構造体。
  2. 前記枠体は、前記背面方向から前記後壁部に前記土圧力を作用させる滑り土塊の滑り面を越えて、前記背面方向に延びる、請求項1記載の側溝構造体。
  3. 前記筒状体は、各々がほぼ上下方向に開放される複数のセルを形成するように、内部が仕切られた、請求項1又は請求項2記載の側溝構造体。
  4. 前記枠体は、帯状で且つ可撓性を有する複数のシート体を重ね合わせた構造からなり、隣り合う前記シート体同士は長手方向に対して所定間隔毎に接合され、且つ、前記複数のシート体の各々は、その一方の面で隣接するシート体とその他方の面で隣接するシート体とは前記長手方向において互い違いとなる位置で接合され、前記複数のシート体の最外側の2枚を水平に引き離すことにより、蜂の巣状に前記筒状体の前記複数のセルが形成される、請求項3記載の側溝構造体。
  5. 前記筒状体を構成する側壁及び仕切りのための仕切壁の各々には、少なくとも1つの孔が形成された、請求項3又は請求項4記載の側溝構造体。
  6. 前記側壁及び前記仕切壁は、表面に凹凸加工が施された、請求項5記載の側溝構造体。
  7. 前記固定手段は、前記枠体を前記後壁部に着脱可能に固定する、請求項1から請求項6のいずれかに記載の側溝構造体。
  8. 壁面構造体であって、
    ほぼ上下方向に延び、少なくとも背面方向から土圧力が作用する壁面体と、
    ほぼ上下方向に延びると共に両端部が開放された筒状体よりなる枠体と、
    前記枠体を前記壁面体の背面部に固定する固定手段と、
    前記筒状体の内部に充填された裏込め材とを備えた、壁面構造体。
  9. 前記枠体は、前記背面方向から前記壁面体の前記背面部に前記土圧力を作用させる滑り土塊の滑り面を越えて、前記背面方向に延びる、請求項8記載の壁面構造体。
  10. 前記筒状体は、各々がほぼ上下方向に開放される複数のセルを形成するように、内部が仕切られた、請求項8又は請求項9記載の側溝構造体。
  11. 前記固定手段は、前記枠体を前記背面部に着脱可能に固定する、請求項8から請求項10のいずれかに記載の壁面構造体。
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