JP2007145174A - 車両構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両衝突時にハーネスに及ぶ影響の有無を検出することができる車両構造の提供。
【解決手段】車体と、車体にヒンジ部61を介して連結されたドア12との間にハーネス71を架設してなる車両構造であって、車体およびドア12のうちの少なくともいずれか一方に、ハーネス71の近傍部の変形を検出する検出手段78が設けられている。車両衝突時にドア12の周縁部57が変形すると、検出手段78が、この変形を検出する。
【選択図】図3

Description

本発明は、車体とドアとの間にハーネスを架設してなる車両構造に関する。
ドアに設けられた車載スピーカ、パワーウインドウモータ、ドア電磁ロック機構およびスイッチ類と、車体側に設けられたバッテリおよびスイッチ類とを電気的に接続させるためにハーネスがドアと車体との間に架設されている(例えば、特許文献1参照)。このように車体とドアとの間に架設されたハーネスは、車両衝突時に特にドアの周縁部の変形による影響を受けやすい。つまり、例えば、車両衝突時に比較的変形容易なドアの周縁部が内側に折れ曲がってハーネスに当接すると、ハーネスに影響を及ぼす可能性がある。
特開平9−48296号公報
上記のように、車両衝突時にドアの周縁部等が変形してハーネスに影響を及ぼしても、これを検出することはできなかった。
したがって、本発明は、車両衝突時にハーネスに及ぶ影響の有無を検出することができる車両構造の提供を目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、車体(例えば実施形態における車体11)と、該車体にヒンジ部(例えば実施形態におけるヒンジ部51)を介して連結されたドア(例えば実施形態におけるドア12)との間にハーネス(例えば実施形態におけるハーネス71)を架設してなる車両構造であって、前記車体および前記ドアのうちの少なくともいずれか一方に、前記ハーネスの近傍部の変形を検出する検出手段(例えば実施形態におけるSRSユニット25,圧力センサ78,変形センサ81,86)が設けられていることを特徴としている。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明において、前記検出手段は、前記ドアにおける前記ハーネスの近傍部に設けられた閉空間(例えば実施形態における閉空間77)内の圧力変化を検出する圧力センサ(例えば実施形態における圧力センサ78)であることを特徴としている。
請求項3に係る発明は、請求項1または2に係る発明において、前記検出手段は、所定以上の変形を検出すると、乗員保護装置(例えば実施形態におけるエアバッグ装置14,ベルトプリテンショナ18)へ作動信号を出力することを特徴としている。
請求項1に係る発明によれば、車両衝突時に、車体およびドアのうちの少なくともいずれか一方におけるハーネスの近傍部が変形すると、車体およびドアのうちの少なくともいずれか一方に設けられた検出手段が、この変形を検出する。したがって、車両衝突時にハーネスに及ぶ影響の有無を検出することができる。
請求項2に係る発明によれば、検出手段が、ドアにおけるハーネスの近傍部に設けられた閉空間内の圧力変化を検出する圧力センサであるため、ドアにおけるハーネスの近傍部の変形を精度良く検出することができる。特にドアの回動中心近くに設けられることでモーメントが小さいためにドアの開閉による影響を抑えることができる。
請求項3に係る発明によれば、所定以上の変形を検出すると、検出手段が乗員保護装置へ作動信号を出力するため、例えば、車体およびドアのうちのいずれか一方におけるハーネスの近傍部の変形の影響がハーネスに及ぶ前に乗員保護装置を作動させることができる。
本発明の第1実施形態の車両構造を図1〜図7を参照して以下に説明する。
図1は、第1実施形態の車両構造が適用された四輪の車両10を示すもので、この車両10は、ルーフが開閉可能または着脱可能なオープンルーフタイプとなっている。
この車両10には、その車体11の側部のドア12に乗員保護装置としてのエアバッグ装置14が配設されており、また、シート15の後方に、図示略のシートベルトを強制的に締め付けるための乗員保護装置としてのベルトプリテンショナ18が配設されている。また、ドア12の下側に配設される車体11のサイドシル20に、側面衝突を検出するための加速度センサ等のサテライトセンサ21が設けられ、ドア12の後方のリアフェンダ22の内側にも側面衝突を検出するための加速度センサ等のサテライトセンサ23が設けられている。そして、これらサテライトセンサ21,23およびエアバッグ装置14、さらにはベルトプリテンショナ18が車体11に設けられたSRSユニット(検出手段)25に接続されている。
図2は、車両右側のドア12の分解斜視図であり、図2は同組立図である。ドア12は、車幅方向に対し略直交して配設される金属製のドア本体28と、ドア本体28内からドア本体28に沿って上方に延出する昇降可能なウインドウガラス29と、ドア本体28の車室内側を構成するインナパネル30のさらに車室内側を覆って車室内側の意匠面を構成するドアライニング31とを有しており、ドア本体28の上側が窓33とされ、この窓33をその一部を構成するウインドウガラス29の昇降で開閉させる。
そして、ドアライニング31には、上縁部の後部所定範囲に平面視および側面視が長方形状をなす切欠部35が形成されており、この切欠部35に一部が合致するように上記したエアバッグ装置14が配設されている。
エアバッグ装置14は、ドアライニング31の切欠部35に嵌め込まれる横長のケース36と、ケース36の下部から側方(具体的には車両前後方向前方)に延出するパイプ37と、パイプ37のケース36とは反対側に連結されたインフレータ38とを有している。
ケース36の内側には、車両衝突時に膨張するエアバッグ本体40が収納されている。なお、エアバッグ本体40は、上側に順次積み重ねられるように折り畳まれた横長の状態、具体的には車両前後方向に沿う状態でケース36に収納されており、燃焼により高圧ガス(流体)を発生する推薬を充填したインフレータ38から、下部に嵌合されたパイプ37を介してガスが導入されて上方に膨張する。
エアバッグ装置14は、そのケース36が、下部に設けられた複数の取付片部41に形成された挿通穴42にそれぞれ挿通されたボルト43がドア12のインナパネル30の取付穴44に螺合されることでインナパネル30に固定されることになり、そのインフレータ38が複数の取付片部45に形成された挿通穴46にそれぞれ挿通されたボルト47がインナパネル30の取付穴48に螺合されることでインナパネル30に固定されることになる。
上記したドア12は、その車両前後方向の前部が、図4に示すように、車体の一部を構成するピラー50にヒンジ部51を介して水平回動可能に結合されることになる。ここで、ドア12の車室内側のインナパネル30の車両前後方向前部側は、車室外側に段状に折り曲げられた中間板部54と、中間板部54の車室外端側から車両前後方向前方に突出する縁板部55とを有しており、この縁板部55が、ドア12の車室外側のアウタパネル56にこのアウタパネル56のヘミング曲げ加工で接合されている。これにより、ドア12の前縁部57の端縁にはヘミング曲げ加工されたアウタパネル56とインナパネル30の縁板部55とからなるヘム部58が形成されることになり、ヘム部58は、比較的厚さの薄い形状で、車両前後方向前方に突出している。なお、ドア12のインナパネル30とアウタパネル56とは、前縁部57に限らず、周縁部が上記したアウタパネル56のヘミング曲げ加工で接合されている。
ヒンジ部51は、ドア12の上記した中間板部54に接合されるドア側ヒンジ部材61と、ピラー50の車室外側であってヘム部58と略平行に配置される外板部62に接合されるピラー側ヒンジ部材63と、これらドア側ヒンジ部材61とピラー側ヒンジ部材63とを鉛直軸回りに回動可能に連結させる回動軸64とを有している。
そして、ドア12に設けられた図2に示すエアバッグ装置14のインフレータ38、車載スピーカ66、パワーウインドウモータ67、ドア電磁ロック機構68およびスイッチ類69と、車体11側に設けられた図示略のバッテリ、上記したSRSユニット25および図示略のスイッチ類とを電気的に接続させるために、図5に示すハーネス71がドア12のインナパネル30の上記した中間板部54とピラー50の外板部62との間に架設されている。ハーネス71は、その連結部72でインナパネル30の中間板部54に連結され、その連結部73でピラー50の外板部62に連結されており、これら連結部72および連結部73間が伸縮可能な蛇腹形状をなしている。
第1実施形態では、図3に示すように、車体11およびドア12のうちの一方であるドア12のドア本体28の周縁部であって、ハーネス71の近傍部である前縁部57の特に変形しやすいヘム部58がハーネス71に及ぼす影響の有無を検出するために、ドア12の前縁部57に、変形検出装置75が設けられている。この変形検出装置75は、ドア12の前端部57におけるヘム部58の直後位置のインナパネル30とアウタパネル56との間隔をあけた部分に配設されるボックス部76を有しており、このボックス部76の内側には閉空間77が形成されている。また、変形検出装置75は、図6にも示すように、このボックス部76の閉空間77内の圧力変化を検出する圧力センサ(検出手段)78を有している。圧力センサ78は、図7に示すように、圧力導入口79を有しており、この圧力導入口79で検出した圧力に応じた検出信号をハーネス71を介してSRSユニット25に出力する。このような変形検出装置75は、車両衝突時にハーネス71の近傍のボックス部76が変形すると、その閉空間77に圧力変化が生じることになるが、この圧力変化を圧力センサ78で検出することにより、ボックス部76の変形、さらにはこのボックス部76の変形に応じて変形する、ボックス部76の近傍にあるドア12の前縁部57のヘム部58の変形を検出することになる。ここで、ボックス部76は、図3に示すように、ドア12とピラー50との間に架設されたハーネス71を中心とした上下所定範囲に連続して設けられており、ドア12におけるハーネス71の近傍部である前縁部57の変形を検出できるようになっている。なお、ボックス部76は、衝突時の変形により閉空間77に圧力変化を生じるものであれば、必ずしも密閉されていなくても良いが、ドア12の前縁部57への側面衝突を検出可能な所定以上の断面積を有するように設定されている。
以上に述べた第1実施形態では、サイドシル20のサテライトセンサ21またはリヤフェンダ22のサテライトセンサ23で所定以上の加速度が検出された場合に、SRSユニット25が、ベルトプリテンショナ18を作動させて図示略のシートベルトを所定量引き込んで弛みを取るとともに、エアバッグ装置14のインフレータ38を駆動してエアバッグ本体40を窓33に沿って下から上へと展開させることになるが、このような制御とは別に、つまりサテライトセンサ21,23の検出に関わらず以下のようにエアバッグ装置14のインフレータ38の駆動制御を行うようになっている。
車両衝突時にドア12におけるハーネス71の近傍部である前縁部57が変形した場合には、圧力センサ78がこの変形に応じた圧力変化を検出してこの圧力変化に応じた検出信号をSRSユニット25へ出力することになり、SRSユニット25がこの検出信号に基づいてエアバッグ装置14に作動信号を出力しエアバッグ装置14を作動させる。つまり、車両衝突時にドア12の前縁部57が変形すると、前縁部57に設けられたボックス部76が変形してその閉空間77に圧力変化を生じることになり、この圧力変化が所定値以上となってドア12の前縁部57が所定以上変形したことが圧力センサ78の検出信号により検出されると、SRSユニット25がエアバッグ装置14のインフレータ38に作動信号を出力してエアバッグ本体40を窓33に沿って下から上へと展開させることになる。ここで、ボックス部76の圧力変化のしきい値である上記した所定値は、衝突によるボックス部76の変形が確実であり、しかもボックス部76の近傍のヘム部58の変形量がハーネス71に当接する直前の状態にあると判断できる値に設定される。また、SRSユニット25は、上記に加えてベルトプリテンショナ18を作動させても良い。
以上に述べた第1実施形態によれば、車両衝突時に、ドア12におけるハーネス71の近傍部である前縁部57が変形すると、車体11およびドア12のうちの一方であるドア12の前縁部57に設けられた変形検出装置75が、この変形をボックス部76内の圧力変化に基づいて検出する。したがって、車両衝突時に、ドア12の前縁部57がハーネス71に及ぼす影響の有無を検出することができる。
しかも、ドア12におけるハーネス71の近傍部である前縁部57に設けられたボックス部76の閉空間77内の圧力変化を検出する圧力センサ78でドア12の前縁部57の変形を検出するため、ドア12の前縁部57の変形を精度良く検出することができる。特にドア12の回動中心近くに圧力センサ78が設けられることでモーメントが小さいためにドア12の開閉による影響を抑えることができる。
加えて、ドア12におけるハーネス71の近傍部である前縁部57の所定以上の変形を圧力センサ78で検出すると、SRSユニット25がこの検出信号に基づいてエアバッグ装置14に作動信号を出力するため、ドア12の前縁部57の影響がハーネス71に及ぶ前に確実にエアバッグ装置14を展開作動させることができる。
なお、第1実施形態においては、ドア12の前縁部57が所定以上変形したことが圧力センサ78により検出されると、SRSユニット25がエアバッグ装置14のインフレータ38を駆動する場合を例にとり説明したが、図示略の駆動部をドア12の内部に設けておき、ドア12の前縁部57が所定以上変形したことが圧力センサ78により検出されるとSRSユニット25ではなくこのドア12内の駆動部がエアバッグ装置14のインフレータ38を駆動するように構成しても良い。
また、変形検出装置75のボックス部76をドア12の前縁部57の近傍ではなくドア12の中央部側に設けてもドア12におけるハーネス71の近傍部である前縁部57の変形を検出することは可能である。しかし、ボックス部76をドア12の前縁部57に設けることで、検出精度が上がるとともに、ドア12の前縁部57の衝突エネルギをボックス部76が吸収し、その結果、ドア12の前縁部57の変形を抑制できるため、ドア12の前縁部57の近傍に配索されたハーネス71を保護する観点からは、より好ましい。
次に、本発明の第2実施形態の車両構造を主に図8を参照して第1実施形態との相違部分を中心に以下に説明する。なお、第1実施形態と同様の部分には同一の符号を付しその説明は略す。
第2実施形態では、車体11およびドア12のうちの一方であるドア12におけるハーネス71の近傍部である前縁部57の特に変形しやすいヘム部58がハーネス71に及ぼす影響の有無を検出するために、ヘム部58の車室内側に歪ゲージ等の変形センサ81が設けられている。この変形センサ81は、車両衝突時にヘム部58が変形すると、このヘム部58の変形を直接検出することになる。ここで、図示は略すが、変形センサ81は、ドア12とピラー50との間に架設されたハーネス71を中心とした上下所定範囲に連続して設けられている。
このような第2実施形態では、車両衝突時にドア12におけるハーネス71の近傍部である前縁部57のヘム部58が変形した場合に、変形センサ81がこの変形に応じた検出信号をSRSユニット25へ出力し、SRSユニット25がこの検出信号に基づいてエアバッグ装置14に作動信号を出力しエアバッグ装置14を作動させる。つまり、車両衝突時にドア12の前縁部57のヘム部58が所定以上変形したことが変形センサ81の検出値が所定値以上となることにより検出されると、変形センサ81に接続されたSRSユニット25がエアバッグ装置14のインフレータ38を駆動してエアバッグ本体40を窓33に沿って下から上へと展開させることになる。ここで、変形センサ81のしきい値である上記した所定値は、衝突によるヘム部58の変形が確実であり、しかもヘム部58の変形量がハーネス71に当接する直前の状態にあると判断できる値に設定される。
以上に述べた第2実施形態によれば、車両衝突時等にドア12の前縁部57のヘム部58が変形すると、ヘム部58に設けられた変形センサ81が、この変形を検出する。したがって、ドア12の前縁部57がハーネス71に及ぼす影響の有無を検出することができる。
しかも、変形センサ81がドア12の回動中心近くに設けられることでモーメントが小さいためにドア12の開閉による影響を抑えることができる。
加えて、ドア12の前縁部57のヘム部58の所定以上の変形を変形センサ81で検出するとSRSユニット25が、エアバッグ装置14へ作動信号を出力するため、ドア12の前縁部57の変形の影響がハーネス71に及ぶ前にエアバッグ装置14を確実に展開させることができる。
なお、上記した変形センサ81としては、歪ゲージ、光ファイバ、導電ゴムフィルム、スイッチ等を適用することができる。
ここで、第2実施形態においても、図示略の駆動部をドア12の内部に設けておき、ドア12の前縁部57が所定以上変形したことが変形センサ81により検出されるとSRSユニット25ではなくこのドア12内の駆動部がエアバッグ装置14のインフレータ38を駆動するように構成しても良い。
本発明の第3実施形態の車両構造を主に図9を参照して第1実施形態との相違部分を中心に以下に説明する。なお、第1実施形態と同様の部分には同一の符号を付しその説明は略す。
第3実施形態では、車両衝突時にハーネス71に及ぶ影響の有無を検出するために、車体11およびドア12のうちの一方である車体11のフロントフェンダ84におけるハーネス71の近傍部である後縁部85の位置に歪ゲージ等の変形センサ86が設けられている。ここで、第3実施形態の変形センサ86も、図示は略すが、ドア12とピラー50との間に架設されたハーネス71を中心とした上下所定範囲に連続して設けられており、車体11のフロントフェンダ84におけるハーネス71の近傍部である後縁部85の変形を検出できるようになっている。
このような第3実施形態でも、車両衝突時に、車体11のフロントフェンダ84におけるハーネス71の近傍部である後縁部85が変形した場合に、変形センサ86がこの変形に応じた検出信号をSRSユニット25へ出力し、SRSユニット25がこの検出信号に基づいてエアバッグ装置14に作動信号を出力してエアバッグ装置14を作動させる。つまり、車両衝突時にフロントフェンダ84の後縁部85が所定以上変形したことが変形センサ86の検出値が所定値以上となることにより検出されると、変形センサ86に接続されたSRSユニット25がエアバッグ装置14のインフレータ38を駆動してエアバッグ本体40を窓33に沿って下から上へと展開させることになる。
以上に述べた第3実施形態によれば、車両衝突時に、車体11のフロントフェンダ84におけるハーネス71の近傍部である後縁部85が変形すると、フロントフェンダ84に設けられた変形センサ86が、この変形を検出する。したがって、フロントフェンダ84の後縁部85の変形がハーネス71に及ぼす影響の有無を検出することができる。
しかも、変形センサ86がフロントフェンダ84に設けられていることからドア12の開閉による影響を抑えることができる。
なお、以上の第1〜第3実施形態は、適宜の組み合わせが可能である。つまり、第1実施形態に第2実施形態を組み合わせたり、第1実施形態に第3実施形態を組み合わせたり、第2実施形態に第3実施形態を組み合わせたり、さらには、第1実施形態〜第3実施形態をすべて組み合わせたりすることが可能である。
また、上記した第1〜第3実施形態のそれぞれに対し、以下の構成を追加で採用することも可能である。
図10に示す切断検知ECU90をドア12に内蔵し、この切断検知ECU90が、ドア12と車体11とを結ぶハーネス71が切断された場合に、同じドア12に設けられたエアバッグ装置14を作動させるように構成する。この切断検知ECU90は、車体側のSRSユニット25からインフレータ38に接続される通常の点火用ライン91に、モニタ抵抗検出ライン92を介して接続される抵抗入力部93と、この抵抗入力部93に接続されて点火用ライン91の切断を抵抗の増大から検知する切断検知部94と、切断検知部94の検知結果からインフレータ38の点火を判定する点火判定部95と、点火判定部95で点火と判定されると、点火用ライン96およびこれが接続される点火用ライン91を介してインフレータ38を駆動する駆動回路97と、点火判定部95に接続される故障診断部98と、故障診断部98で故障有りと診断されると車室内に設けられたメータのSRS警告灯100を点灯させるワーニング出力部101とを有しており、切断検知部94、点火判定部95および故障診断部98は、CPU102に設けられている。また、ハーネス71の切断時には電源ラインも保証されないことから、切断検知ECU90はバックアップ電源104を備えており、さらに、誤爆防止用のセーフィングセンサ105が設けられている。
このような構成を採用すれば、第1実施形態の圧力センサ78、第2実施形態の変形センサ81あるいは第3実施形態の変形センサ86に故障を生じる等の理由で、万一、車両衝突時にハーネス71に損傷を生じることがあっても、ドア12に内蔵された切断検知ECU90の切断検知部94がハーネス71内の点火ライン91の切断を検出すると、点火判定部95がインフレータ38を駆動することになり、エアバッグ装置14を展開させることができる。また、このときハーネス71内の電源ラインが切断されても、切断検知ECU90がバックアップ電源104の電力でインフレータ38を駆動することになり、エアバッグ装置14を展開させることができる。
本発明の第1実施形態の車両構造が適用された車両を後方から見た斜視図である。 同車両のドアの分解斜視図である。 同車両のドアの斜視図である。 同車両のドアおよびピラーの部分平断面図である。 同車両のドアおよびピラーの部分平断面図である。 同車両のドアの後方から見た断面図である。 同車両に設けられる圧力センサの斜視図である。 本発明の第2実施形態の車両構造が適用された車両のドアおよびピラーの部分平断面図である。 本発明の第3実施形態の車両構造が適用された車両のドアおよびピラーの部分平断面図である。 本発明の第1〜第3実施形態の車両構造に適用可能な切断検知ECUを示すブロック図である。
符号の説明
11 車体
12 ドア
14 エアバッグ装置(乗員保護装置)
18 ベルトプリテンショナ(乗員保護装置)
25 SRSユニット
51 ヒンジ部
71 ハーネス
77 閉空間
78 圧力センサ(検出手段)
81,86 変形センサ(検出手段)

Claims (3)

  1. 車体と、該車体にヒンジ部を介して連結されたドアとの間にハーネスを架設してなる車両構造であって、
    前記車体および前記ドアのうちの少なくともいずれか一方に、前記ハーネスの近傍部の変形を検出する検出手段が設けられていることを特徴とする車両構造。
  2. 前記検出手段は、前記ドアにおける前記ハーネスの近傍部に設けられた閉空間内の圧力変化を検出する圧力センサであることを特徴とする請求項1に記載の車両構造。
  3. 前記検出手段は、所定以上の変形を検出すると、乗員保護装置へ作動信号を出力することを特徴とする請求項1または2に記載の車両構造。
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