JP2007144477A - 成形装置 - Google Patents

成形装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2007144477A
JP2007144477A JP2005343568A JP2005343568A JP2007144477A JP 2007144477 A JP2007144477 A JP 2007144477A JP 2005343568 A JP2005343568 A JP 2005343568A JP 2005343568 A JP2005343568 A JP 2005343568A JP 2007144477 A JP2007144477 A JP 2007144477A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
punch
molded body
die
driven
pressure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005343568A
Other languages
English (en)
Inventor
Sadaki Sato
貞樹 佐藤
Masashi Goto
真史 後藤
Masaru Kikuchi
賢 菊地
Takeshi Ito
武 伊藤
Takuo Katayasu
卓雄 潟保
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TDK Corp
Original Assignee
TDK Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TDK Corp filed Critical TDK Corp
Priority to JP2005343568A priority Critical patent/JP2007144477A/ja
Publication of JP2007144477A publication Critical patent/JP2007144477A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Press-Shaping Or Shaping Using Conveyers (AREA)

Abstract

【課題】ダイから成形体を抜き出す工程において、成形体にクラックや割れが発生するのを防止することができる成形装置及び成形方法を提供する。
【解決手段】成形装置1は、制御装置2、第1のパンチ14、第1面21Bを有するダイ21及び第2面34Aを有する第2のパンチ34を備えている。誘電体成形体5のダイ21からの抜き出し動作において、まず、第1のパンチ14を僅かに上昇させて、圧縮成形体5に加わる圧力を所定の圧力まで減少させる。圧縮成形体5に加わる圧力を所定の圧力に維持したまま、第1のパンチ14及び第2のパンチ34を、第2のパンチ34の第2面34Aがダイ21の第1面21Bと一致するまで上昇させる。制御装置2は、第2のパンチ34の第2面34Aとダイ21の第1面21Bとが一致したことを判断したときに、圧縮成形体5に加わる圧力が0となるように第1のパンチ14を第1駆動機構13により駆動制御する。
【選択図】図6

Description

本発明は、成形装置に関し、特に、パンチを位置制御または圧力制御により駆動する粉体成形装置に関する。
従来の成形装置は、上パンチと、ダイと、下パンチと、上パンチの位置を検出する位置検出装置と、位置検出装置の検出結果に基づき上パンチを駆動させる制御装置とを備えている。かかる成形装置では、粉体材料を圧縮成形後、ダイを下降させて、圧縮成形体をダイから抜き出している。そして、ダイから成形体を抜き出す工程において、上パンチの位置のみを制御して、成形体にかかる圧力を制御し、ダイから成形体が抜き出される時点を予め予測し、その予測した時点で成形体から上パンチを離間させて、成形体にかかる圧力を0にしている(例えば、特許文献1参照)。
特開平8−225804号公報
しかし、上記の成形装置におけるダイから成形体を抜き出す方法では、ダイと成形体との位置関係を把握しておらず、上述の予め予測した時点で上パンチを成形体から離間させているので、実際には、成形体の寸法誤差により、成形体がダイから抜け出る前に成形体から上パンチを離間させていたり、抜け出て数秒たった後に成形体から上パンチを離間させていることがあった。これにより、成形体にクラックや割れが発生することがあった。
そこで、本発明は、ダイから成形体を抜き出す工程において、成形体にクラックや割れが発生するのを防止すことができる成形装置及び成形方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、第1面を有し、貫通孔が形成されたダイと、ダイの貫通孔の一方の開口端側から貫通孔に嵌入可能に構成される第1のパンチと、第1のパンチと対向し第1面と平行をなす第2面を有し、ダイの貫通孔の他方の開口端側から貫通孔に嵌入可能に構成され、第1のパンチとダイとの協働により粉体を圧縮するための粉体成形キャビティを画成する第2のパンチと、第1のパンチと第2のパンチとの対向方向に第1のパンチを駆動する第1駆動装置と、対向方向に第2のパンチ及びダイのいずれか一方を駆動する第2駆動装置と、第1面に対する第2面の位置を検出する位置検出手段と、第1のパンチと第2のパンチとによる粉体成形キャビティ内の粉体の圧縮時に、第1のパンチ及び第2のパンチに加わる圧力を検出する圧力検出手段と、第1駆動装置及び第2駆動装置を制御し、第1のパンチ及び第2のパンチを駆動する制御手段とを有する成形装置を提供している。
そして、第1のパンチと第2のパンチとにより粉体成形キャビティにおいて粉体を圧縮成形し成形体を形成した後に、制御手段は、第1のパンチを第2のパンチから離間する方向に駆動して、第1のパンチ及び第2のパンチにより成形体に加わる圧力を所定の圧力まで減少させ、次に第1のパンチを成形体から離間する方向に第1駆動装置を駆動すると共に第2のパンチを第1のパンチの方向に第2駆動装置を駆動するか、又はダイを第1のパンチから離間する方向に第2駆動装置を駆動し、位置検出手段により第1面と第2面とが一致したことを検出したときに、成形体に加わる圧力が0となるように第1のパンチを第1駆動装置により駆動制御する。
かかる構成によれば、第1面と第2面とが一致したことを検出したときに、成形体に加わる圧力が0となるように第1のパンチを第1駆動装置により駆動制御するので、成形体のダイからの抜き出し時における成形体の割れや欠けを確実に防止することができる。
ここで、制御手段は、所定の圧力を保ちつつ、第1のパンチを成形体から離間する方向に第1駆動装置を駆動すると共に第2のパンチを第1のパンチの方向に第2駆動装置を駆動するか、所定の圧力を保ちつつ、ダイを第1のパンチから離間する方向に第2駆動装置を駆動することが好ましい。
かかる構成によれば、制御手段は、成形体に加わる圧力を所定の圧力まで減少した(ホールドダウン)後、所定の圧力を維持したまま、第1面と第2面とが一致したことを検出したときに、成形体に加わる圧力が0となるように第1のパンチを第1駆動装置により駆動制御する。このような圧力プロファイリングは、抜き出し方向における成形体強度が高く、ホールドダウンから抜き出し完了まで、徐々に成形体に加わる圧力を減圧する必要がないアスペクト比の小さい(抜き出し方向に直交する方向の幅に対して抜き出し方向の高さが低い)成形体に対して有効である。
更に、第1のパンチを成形体から離間する方向に第1駆動装置を駆動すると共に第2のパンチを第1のパンチの方向に第2駆動装置を駆動するか、又はダイを第1のパンチから離間する方向に第2駆動装置を駆動するときは、制御手段は、成形体に加わる圧力が段階的に減少するように第1のパンチを第1駆動装置により駆動制御することが好ましい。
このような成形体に加わるある力を段階的に減少させる圧力プロファイリングは、段付きダイにより成形される成形体を抜き出す場合に有効である。
また、本発明は、第1面を有し、貫通孔が形成されたダイと、ダイの貫通孔の一方の開口端側から貫通孔に嵌入可能に構成される第1のパンチと、第1のパンチと対向し第1面と平行をなす第2面を有し、ダイの貫通孔の他方の開口端側から貫通孔に嵌入可能に構成され、第1のパンチとダイとの協働により粉体を圧縮するための粉体成形キャビティを画成する第2のパンチと、を備える成形装置を用い、第1のパンチと第2のパンチとにより粉体成形キャビティ内の粉体を圧縮し成形体を形成する工程と、成形体をダイから抜き出す工程とを有する成形方法を提供している。
そして、抜き出す工程において、第1のパンチを第2のパンチから離間する方向に駆動して、第1のパンチ及び第2のパンチにより成形体に加わる圧力を所定の圧力まで減少させ、次に第1のパンチを成形体から離間する方向に駆動すると共に第2のパンチを第1のパンチの方向に駆動するか、又はダイを第1のパンチから離間する方向に駆動し、第1面と第2面とが一致したときに、成形体に加わる圧力が0となるように第1のパンチを駆動する。
かかる構成によれば、第1面と第2面とが一致したことを検出したときに、成形体に加わる圧力が0となるように第1のパンチを駆動するので、成形体のダイからの抜き出し時における成形体の割れや欠けを確実に防止することができる。
ここで、抜き出す工程において、所定の圧力を保ちつつ、第1のパンチを成形体から離間する方向に駆動すると共に第2のパンチを第1のパンチの方向に駆動するか、所定の圧力を保ちつつ、ダイを第1のパンチから離間する方向に駆動することが好ましい。
かかる構成によれば、成形体に加わる圧力を所定の圧力まで減少した(ホールドダウン)後、所定の圧力を維持したまま、第1面と第2面とが一致したことを検出したときに、成形体に加わる圧力が0となるように第1のパンチを駆動する。このような圧力プロファイリングにより成形体を抜き出す方法は、抜き出し方向における成形体強度が高く、ホールドダウンから抜き出し完了まで、徐々に成形体に加わる圧力を減圧する必要がないアスペクト比の小さい(抜き出し方向に直交する方向の幅に対して抜き出し方向の高さが低い)成形体に対して有効である。
更に、抜き出す工程において、第1のパンチを成形体から離間する方向に駆動すると共に第2のパンチを第1のパンチの方向に駆動するか、又はダイを第1のパンチから離間する方向に駆動するときは、成形体に加わる圧力が段階的に減少するように第1のパンチを駆動することが好ましい。
このような成形体に加わるある力を段階的に減少させる方法は、段付きダイにより成形される成形体を抜き出す場合に有効である。
本発明の成形装置及び成形方法によれば、ダイから成形体を抜き出す工程において、成形体にクラックや割れが発生するのを防止することができる
本発明の第1の実施の形態による成形装置及び成形方法について、図1から図4を参照しながら説明する。図1は、本実施の形態における成形装置1の説明図を示している。図1に示すように、成形装置1は、制御装置2と、上パンチ部10と、成形部20と、下パンチ部30とを備えている。成形部20は上パンチ部の鉛直下方に位置し、下パンチ部30は成形部20の鉛直下方に位置する。
上パンチ部10は、図示せぬフレームに固定された第1サーボ駆動装置11を有している。第1サーボ駆動装置11は、第1サーボモータ12と、第1駆動機構13とを有している。第1サーボモータ12は、その駆動力を出力するための回転軸12Aを備え、回転軸12Aは、第1駆動機構13に連結されている。第1駆動機構13の下端には、第1のパンチ14が連結されている。第1のパンチ14は、回転軸12Aの回転による第1駆動機構13の駆動により、鉛直方向に移動可能に構成されている。よって、第1のパンチ14は、第1駆動機構13を介して、第1サーボモータ12により鉛直方向にサーボ駆動される。
また、第1駆動機構13と第1のパンチ14との連結部には、第1のパンチ14の下端面に加わる圧力を検出するための第1圧力検出装置15が設けられている。更に、上パンチ部10は、第1のパンチ14の鉛直方向における位置を検出するための第1リニアスケール16を有している。第1リニアスケール16は、シリンダ状をなし、図示せぬフレームに固定された計測部16Aと、計測部16A内に設けられ、下端が第1のパンチ14に接続されたシャフト部16B(図2)とを有している。第1リニアスケール16は、位置検知手段を構成し、第1のパンチ14の鉛直方向に沿う移動によるシャフト部16Bの移動を計測部16Aが計測することにより、第1のパンチ14の位置を検出している。
成形部20は、第1のパンチ14の下方において、図示せぬフレームに固定され、貫通孔21aが形成されたダイ21を有している。ダイ21は、その第1のパンチ14側に位置し略水平方向に延びる第1面21Bを有している。第1のパンチ14は、鉛直方向に沿う移動により、ダイ21の上方から貫通孔21aに嵌入可能に構成されている。
下パンチ部30は、図示せぬフレームに固定された第2サーボ駆動装置31を有している。第2サーボ駆動装置31は、第2サーボモータ32と、第2駆動機構33とを有している。第2サーボモータ32は、その駆動力を出力するための回転軸32Aを備え、回転軸32Aは、第2駆動機構33に連結されている。第2駆動機構33の上端には、第2のパンチ34が連結されている。第2のパンチ34は、第1のパンチ14と対向し第1面21Bと略平行をなす第2面34Aを有している。また、第2のパンチ34は、回転軸32Aの回転による第2駆動機構33の駆動により、鉛直方向に移動可能に構成されている。よって、第2のパンチ34は、第2駆動機構33を介して、第2サーボモータ32により鉛直方向にサーボ駆動される。また、第2のパンチ34は、鉛直方向に沿う移動により、ダイ21の下方から貫通孔21aに嵌入可能に構成され、ダイ21との協働により粉体充填凹部22を画成する。
また、第2駆動機構33と第2のパンチ34との連結部には、第2のパンチ34の上端面に加わる圧力を検出するための第2圧力検出装置35が設けられている。更に、下パンチ部30は、第2のパンチ34の鉛直方向における位置を検出するための、第1リニアスケール16と同様の第2リニアスケール36を有している。よって、第2リニアスケール36は、計測部16Aと同様の計測部36Aと、シャフト部16Bと同様のシャフト部36Bとを有している。尚、シャフト部36Bは、その上端が第2のパンチ34に接続されている。そして、第2リニアスケール36は、第1リニアスケール16と同様に、計測部36A及びシャフト部36Bにより第2のパンチ34の第2面34Aの位置を検出している。
制御装置2は、第1サーボモータ12及び第2サーボモータ32とそれぞれ配線3を介して接続されている。また、制御装置2は、第1圧力検出装置15、第1リニアスケール16、第2圧力検出装置35及び第2リニアスケール36とそれぞれ配線3介して接続されている。配線3を介して、制御装置2は、各圧力検出装置により検出される第1のパンチ14及び第2のパンチ34に加わる圧力、及び各リニアスケールにより計測される第1のパンチ14及び第2のパンチ34の第2面34Aの位置を把握している。また、制御装置2には、ダイ21の第1面21Bの位置が記憶されている。
更に、制御装置2は、第1のパンチ14及び第2のパンチ34に加わる圧力、又は第1のパンチ14及び第2のパンチ34の位置に基づき 各モータ12、32を介して、第1のパンチ14及び第2のパンチ34を駆動可能に構成されている。即ち、制御装置2は、第1のパンチ14及び第2のパンチ34を、位置制御又は圧力制御により駆動する。また、制御装置2は、第2のパンチ34の第2面34Aの位置及びダイ21の第1面21Bに基づき、両者の位置関係を把握している。
次に、成形装置1によって誘電体フィルタを成形するための粉末圧縮成形方法について図1〜図6を参照して説明する。まず、図1に示すように、粉体充填凹部22に誘電体材料からなる粉末材料4を所定量充填する。次に、制御装置2により、第2のパンチ34を静止させたまま第1サーボ駆動装置11を駆動して、粉末材料4が所望の寸法となるまで第1のパンチ14を下降させる。これにより、図2に示すように、粉末材料4は、誘電体成形体5として成形される。
次に、誘電体成形体5のダイ21からの抜き出し動作について説明する。図3、5及び6は、成形装置1における誘電体成形体5のダイ21からの抜き出し動作を示す図であり、図4は、後述のホールドダウン後の抜き出し動作における第1のパンチへの圧力(圧縮成形体5への圧力)と、第2のパンチの移動量との関係を示す図である。
その後、図3に示すように第1のパンチ14を僅かに上昇させて、圧縮成形体5に加わる圧力を所定の圧力まで減少させる(ホールドダウン)。この時、誘電体成形体5は、スプリングバックにより、第1のパンチ14の方向に膨張する。尚、図3における点線5Aは、膨張前(圧縮完了時)の誘電体成形体5の外形を示している。
次に、図4に示すように、圧縮成形体5に加わる圧力を所定の圧力に維持したまま、第1のパンチ14及び第2のパンチ34を上昇させる。図5に示すように、第1のパンチ14及び第2のパンチ34を上昇させることにより、誘電体成形体5の上部の第1のパンチ14に接していない部分は外部に露出する。第1のパンチ14及び第2のパンチ34により所定の圧力が誘電体成形体5に加えられているため、誘電体成形体5の外部に露出した部分には、誘電体成形体5の幅方向(水平方向)へのスプリングバックによる膨張はあまり生じない。これにより、誘電体成形体5に発生するクラックを防止することができる。
更に、圧縮成形体5に加わる圧力を所定の圧力に維持したまま、第1のパンチ14及び第2のパンチ34を、第2のパンチ34の第2面34Aがダイ21の第1面21Bと一致するまで上昇させる。そして、図4に示すように、制御装置2は、第2のパンチ34の第2面34Aとダイ21の第1面21Bとが一致したことを判断したときに、圧縮成形体5に加わる圧力が0となるように第1のパンチ14を第1駆動機構13により駆動制御する。これにより、抜き出し時における誘電体成形体5の割れや欠けを確実に防止することができる。
また、アスペクト比の小さい誘電体成形体5は、抜き出し方向における成形体強度が高いため、ホールドダウンから抜き出し完了まで、徐々に誘電体成形体5に加わる圧力を減圧する必要がない。よって、図4に示すような圧力プロファイリングで誘電体成形体5を抜き出す方法は、アスペクト比の小さい誘電体成形体5に対して有効である。ここで、本実施の形態におけるアスペクト比とは、図5における上下方向の高さ/左右方向の幅であり、アスペクト比が小さい誘電体成形体5とは、高さが低い成形体をいう。
次に、本発明の第2の実施の形態における成形装置について、図7及び図8を参照して説明する。尚、第1の実施の形態と同一の部材については、同一の番号を付して説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。また、図8は、第2の実施の形態におけるホールドダウン後の抜き出し動作における第1のパンチへの圧力(圧縮成形体5への圧力)と、第2のパンチの移動量との関係を示す図である。図7に示すように、第1の実施の形態のダイ21に相当する段付きダイ121は、貫通孔121aの一部を規定する内方突出部121Bを備えている。内方突出部121Bは、第2のパンチ34側に位置し第1のパンチ14に対向する第3面121C(本発明の請求項の第1面に相当する)を有している。尚、本実施の形態において制御装置2には、段付きダイ121の第3面121Cの位置が記憶されている。
成形装置101による粉末圧縮成形動作においては、ダイ121が内方突出部121Bを有しているので、上部成形体105Aと下部成形体105Bとを備える誘電体成形体105が成形される。上部成形体105Aは、第1のパンチ14側に位置し、下部成形体105Bは、上部成形体105Aよりも左右方向の幅が狭く第2のパンチ34側に位置している。
本実施の形態における誘電体成形体105のダイ121からの抜き出し動作においては、第1の実施の形態に同様に、まず、第1のパンチ14を僅かに上昇させて、圧縮成形体105に加わる圧力を所定の圧力まで減少させる(ホールドダウン)。次に、図8に示すように、圧縮成形体105に加わる圧力を所定の圧力に維持したまま、第1のパンチ14及び第2のパンチ34を上昇させる。そして、上部成形体105Aがダイ121から抜け出たときに、第1のパンチ34を制御して第1のパンチに加わる圧力を減少させる。これは、上部成形体105Aがダイ121から抜け出たことにより、誘電体成形体105におけるスプリングバックを抑制すべき部分が、下部成形体105Bのみとなるためである。また、第1のパンチに加わる圧力を減少させることにより、抜け出た上部成形体105Aの変形を防止することができる。
更に、図8に示すように、制御装置2は、第2のパンチ34の第2面34Aとダイ21の第3面121Cとが一致したことを判断したときに、圧縮成形体105に加わる圧力が0となるように第1のパンチ14を第1駆動機構13により駆動制御する。これにより、抜き出し時における誘電体成形体105の割れや欠けを確実に防止することができる。また、図8に示すような圧力プロファイリングで成形体を抜き出す方法は、段付きダイ121により成形される誘電体成形体105を抜き出す場合に有効である。
尚、本発明の成形装置1、101は、上述した実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載した範囲で種々の変形や改良が可能である。例えば、誘電体成形体5、105の抜き出し時に、ダイ21、121を固定して、第1のパンチ14及び第2のパンチ34を上昇させて抜き出したが、第2のパンチ34を固定して、ダイ21、121を下降させて、誘電体成形体5、105を抜き出しても良い。この時、第2リニアスケール36と同様のリニアスケールをダイ21、121に設けて、ダイ21、121の位置を把握する。また、第1、2駆動機構13、33は、ボールネジを利用した機構であっても良いし、クランク機構、エキセン機構、ナックル(トグルリンク)機構またはカム機構であっても良い。
本発明の第1の実施の形態による成形装置の概略図。 本発明の第1の実施の形態による成形装置の粉末圧縮成形動作において、第1のパンチを下降させて、粉末材料を圧縮成形した状態を示す図。 図2の後に、第1のパンチ14を僅かに上昇させた状態を示す図。 本発明の第1の実施の形態による誘電体成形体を抜き出すときの第1のパンチに加わる圧力と、第2のパンチの第2面の移動量との関係を示す図。 図3の後に、第1のパンチと第2のパンチとを上昇させ、誘電体成形体の上部をダイから抜き出した状態を示す図。 図5の後に、第1のパンチと第2のパンチとを上昇させ、誘電体成形体をダイから抜き出した状態を示す図。 本発明の第2の実施の形態による成形装置の概略図。 本発明の第2の実施の形態による誘電体成形体を抜き出すときの第1のパンチに加わる圧力と、第2のパンチの第2面の移動量との関係を示す図。
符号の説明
1、101 成形装置
2 制御装置
4 粉末材料
5、105 誘電体成形体
10 上パンチ部
12 第1サーボモータ
14 第1のパンチ
15 第1圧力検出装置
16 第1リニアスケール
20 成形部
21、121 ダイ
21B 第1面
21a、121a 貫通孔
30 下パンチ部
32 第2サーボータ
34 第2のパンチ
34A 第2面
35 第2圧力検出装置
36 第2リニアスケール
121C 第3面

Claims (6)

  1. 第1面を有し、貫通孔が形成されたダイと、
    該ダイの該貫通孔の一方の開口端側から該貫通孔に嵌入可能に構成される第1のパンチと、
    該第1のパンチと対向し該第1面と平行をなす第2面を有し、該ダイの該貫通孔の他方の開口端側から該貫通孔に嵌入可能に構成され、該第1のパンチと該ダイとの協働により粉体を圧縮するための粉体成形キャビティを画成する第2のパンチと、
    該第1のパンチと該第2のパンチとの対向方向に該第1のパンチを駆動する第1駆動装置と、
    該対向方向に該第2のパンチ及び該ダイのいずれか一方を駆動する第2駆動装置と、
    該第1面に対する該第2面の位置を検出する位置検出手段と、
    該第1のパンチと該第2のパンチとによる該粉体成形キャビティ内の該粉体の圧縮時に、該第1のパンチ及び該第2のパンチに加わる圧力を検出する圧力検出手段と、
    該第1駆動装置及び該第2駆動装置を制御し、該第1のパンチ及び該第2のパンチを駆動する制御手段と、を有し、
    該第1のパンチと該第2のパンチとにより該粉体成形キャビティにおいて該粉体を圧縮成形し成形体を形成した後に、該制御手段は、該第1のパンチを該第2のパンチから離間する方向に駆動して、該第1のパンチ及び該第2のパンチにより該成形体に加わる圧力を所定の圧力まで減少させ、次に該第1のパンチを該成形体から離間する方向に該第1駆動装置を駆動すると共に該第2のパンチを該第1のパンチの方向に該第2駆動装置を駆動するか、又は該ダイを該第1のパンチから離間する方向に該第2駆動装置を駆動し、該位置検出手段により該第1面と該第2面とが一致したことを検出したときに、該成形体に加わる圧力が0となるように該第1のパンチを該第1駆動装置により駆動制御することを特徴とする成形装置。
  2. 該制御手段は、該所定の圧力を保ちつつ、該第1のパンチを該成形体から離間する方向に該第1駆動装置を駆動すると共に該第2のパンチを該第1のパンチの方向に該第2駆動装置を駆動するか、該所定の圧力を保ちつつ、該ダイを該第1のパンチから離間する方向に該第2駆動装置を駆動することを特徴とする請求項1に記載の成形装置。
  3. 該第1のパンチを該成形体から離間する方向に該第1駆動装置を駆動すると共に該第2のパンチを該第1のパンチの方向に該第2駆動装置を駆動するか、又は該ダイを該第1のパンチから離間する方向に該第2駆動装置を駆動するときは、該制御手段は、該成形体に加わる圧力が段階的に減少するように該第1のパンチを該第1駆動装置により駆動制御することを特徴とする請求項1に記載の成形装置。
  4. 第1面を有し、貫通孔が形成されたダイと、該ダイの該貫通孔の一方の開口端側から該貫通孔に嵌入可能に構成される第1のパンチと、該第1のパンチと対向し該第1面と平行をなす第2面を有し、該ダイの該貫通孔の他方の開口端側から該貫通孔に嵌入可能に構成され、該第1のパンチと該ダイとの協働により粉体を圧縮するための粉体成形キャビティを画成する第2のパンチと、を備える成形装置を用い、
    該第1のパンチと該第2のパンチとにより該粉体成形キャビティ内の該粉体を圧縮し成形体を形成する工程と、
    該成形体を該ダイから抜き出す工程と、を有し、
    該抜き出す工程において、該第1のパンチを該第2のパンチから離間する方向に駆動して、該第1のパンチ及び該第2のパンチにより該成形体に加わる圧力を所定の圧力まで減少させ、次に該第1のパンチを該成形体から離間する方向に駆動すると共に該第2のパンチを該第1のパンチの方向に駆動するか、又は該ダイを該第1のパンチから離間する方向に駆動し、該第1面と該第2面とが一致したときに、該成形体に加わる圧力が0となるように該第1のパンチを駆動することを特徴とする成形方法。
  5. 該抜き出す工程において、該所定の圧力を保ちつつ、該第1のパンチを該成形体から離間する方向に駆動すると共に該第2のパンチを該第1のパンチの方向に駆動するか、該所定の圧力を保ちつつ、該ダイを該第1のパンチから離間する方向に駆動することを特徴とする請求項4に記載の成形方法。
  6. 該抜き出す工程において、該第1のパンチを該成形体から離間する方向に駆動すると共に該第2のパンチを該第1のパンチの方向に駆動するか、又は該ダイを該第1のパンチから離間する方向に駆動するときは、該成形体に加わる圧力が段階的に減少するように該第1のパンチを駆動することを特徴とする請求項4に記載の成形方法。
JP2005343568A 2005-11-29 2005-11-29 成形装置 Pending JP2007144477A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005343568A JP2007144477A (ja) 2005-11-29 2005-11-29 成形装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005343568A JP2007144477A (ja) 2005-11-29 2005-11-29 成形装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007144477A true JP2007144477A (ja) 2007-06-14

Family

ID=38206501

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005343568A Pending JP2007144477A (ja) 2005-11-29 2005-11-29 成形装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007144477A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4506734B2 (ja) 成形装置
CN103611772A (zh) 一种全自动多工位汽车abs集成阀端盖冲压设备
US20080020082A1 (en) Press for producing pressed parts from powdered material
CN106270249B (zh) 一种冲压件送料收料装置及送料收料方法
CN104438606A (zh) 一种同工序进行整形和冲孔的冷冲压模具控制方法
CN104399825A (zh) 一种冲压模具冲压方法
JP2007144477A (ja) 成形装置
CN104475560A (zh) 一种冲压模具
CN207447185U (zh) 一种冲压模具冲压件的斜顶机构
CN110756667A (zh) 一种小空间摇摆打凸结构及其摇摆打凸方法
JP2007152366A (ja) 成形装置及び成形方法
CN108787977A (zh) 一种脱模效果好的锻造模具
CN206578183U (zh) 一种用于z形钣金件侧部冲孔的侧冲模具
CN104399807A (zh) 一种冷冲压模具冲压方法
JP6511996B2 (ja) プレス機
KR200417672Y1 (ko) 상부 취출형 단조금형장치
KR100722877B1 (ko) 파인 블랭킹 프레스의 2매타발 방지장치
JP5636572B2 (ja) C形プレス装置、複合プレス装置及びプレス装置を用いた薄板製品の加工方法
EP2902180A1 (en) Stamping apparatus, of the flash stamping type, for soap bars, for the production of toiletry soaps, laundry soaps or the like
JP4466624B2 (ja) 成形装置
KR20200007344A (ko) 금형의 위치설정 장치
KR100551304B1 (ko) 프레스용 패널 검출장치
JP3672050B2 (ja) プレス加工装置
JP2005298869A (ja) 機械式矯正プレス及び焼結体の成形方法
JP4552917B2 (ja) 成形装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070731

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070928

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080708

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080908

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20091006