JP2007144115A - プラスチック製品およびその応用製品 - Google Patents
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Abstract
【課題】 陳列されている商品の取出しと整列が容易で確実なこと、および工場作業者への部品供給が効率的に行なえる陳列棚装置や部品供給装置を提供することを課題とする。
容器や部品の整列を確実にするための仕切り板と商品や部品の自重でスライドしやすいスライド板であって、かつ、取り扱いやすい構造と軽量化のためのプラスチック製の仕切り板とスライド板と係止孔板を提供することにある。従来の装置は、強度や反りの対策のため、鉄板などの金属材料を使用するのが普通であるが、重量や加工性に問題があった。
【解決手段】 仕切り板1の底部両端に結合ピン2をそれぞれ設けるとともに、スライド板5の両端もしくは、独立した係止孔板に、前記結合ピン2が係合されるための複数の係止孔6を形成したことを特徴とする商品陳列装置または部品供給装置に用いられるプラスチック製品。
【選択図】図2
容器や部品の整列を確実にするための仕切り板と商品や部品の自重でスライドしやすいスライド板であって、かつ、取り扱いやすい構造と軽量化のためのプラスチック製の仕切り板とスライド板と係止孔板を提供することにある。従来の装置は、強度や反りの対策のため、鉄板などの金属材料を使用するのが普通であるが、重量や加工性に問題があった。
【解決手段】 仕切り板1の底部両端に結合ピン2をそれぞれ設けるとともに、スライド板5の両端もしくは、独立した係止孔板に、前記結合ピン2が係合されるための複数の係止孔6を形成したことを特徴とする商品陳列装置または部品供給装置に用いられるプラスチック製品。
【選択図】図2
Description
本発明は、百貨店、スーパーマーケット、コンビニエンスストア等の小売店の食料品売り場におけるプラスチック製の陳列装置の改良および工場などのプラスチック製の部品供給装置に関するものである。具体的製品としては、工場での製品運搬用のパレットや部品供給用のパレット、または、机、カウンターの天板などの強度を要する建材にも使用可能であるが、本発明においては、特に缶、びん等の容器入り飲料等が陳列販売される陳列装置と工場での部品供給用のパレットについて、それらに最適なスライド板と、それらととともに用いられる仕切り板を提供するものである。
(陳列装置について)
小売店等では多種類の缶入り飲料水、瓶入り飲料水、合成樹脂製ボトル入り飲料水等が販売されている。これらの商品は、商品棚に陳列されており、各種飲料水などの商品は、陳列棚の棚板上で各種類毎に分けて陳列棚の前列側から奥側に向けて整列させている。
客は陳列棚を見て自分が欲しい種類のものを選択しその最前列に置かれている商品から順次取り出して購入していく。一方、店員は残り少なくなってきた種類の商品を前列側へと送り出し奥側に新しい商品を補充していく。奥側に新しい商品を補充するのは、元から陳列している商品を先に販売する必要がある。
商品を確実に手前側にスライドさせるスライド板としては、ローラー付きのものがあり新品のころのスライド性能は抜群であるが、ショーケース内での水滴や経時変化による棚板材の変質などで時間の経過とともにスライド性能が悪くなった。
さらに、簡易型の他の既存スライド板は、鉄板の表面を塗装したり、凹凸を設けているものがあったが、塗装がはげたり凹凸面での摩擦係数が大きいためにスライド性能面の問題があった。また、スーパーマーケットなどで一般的な陳列棚となっている、箱入りお菓子や袋入り食品を載置する棚は、商品をとりやすくするために、棚板を5度から20度程度、手前方向に傾斜するように設置している。この場合は、商品の自重で多少なりとも手前方向にスライドはするが、棚板は単なる平板なので、客が手前の商品をとっても必ずしも後方にある商品が手前にスライドしてくる保証はなかった。最近のスーパーマーケットでは、目玉商品の売り出し時には非常に多数の商品を同時に陳列することが多くなり、その際には可能な限り商品を手前から客に取ってもらい、混雑を避ける必要と、商品展示を切らさないために棚板の奥側から商品補充をしなければならない状況も出てきた。
さらには、人件費削減のために、商品を常時きれいに整頓して陳列する要員を専門に置けない事情も生じている。
小売店等では多種類の缶入り飲料水、瓶入り飲料水、合成樹脂製ボトル入り飲料水等が販売されている。これらの商品は、商品棚に陳列されており、各種飲料水などの商品は、陳列棚の棚板上で各種類毎に分けて陳列棚の前列側から奥側に向けて整列させている。
客は陳列棚を見て自分が欲しい種類のものを選択しその最前列に置かれている商品から順次取り出して購入していく。一方、店員は残り少なくなってきた種類の商品を前列側へと送り出し奥側に新しい商品を補充していく。奥側に新しい商品を補充するのは、元から陳列している商品を先に販売する必要がある。
商品を確実に手前側にスライドさせるスライド板としては、ローラー付きのものがあり新品のころのスライド性能は抜群であるが、ショーケース内での水滴や経時変化による棚板材の変質などで時間の経過とともにスライド性能が悪くなった。
さらに、簡易型の他の既存スライド板は、鉄板の表面を塗装したり、凹凸を設けているものがあったが、塗装がはげたり凹凸面での摩擦係数が大きいためにスライド性能面の問題があった。また、スーパーマーケットなどで一般的な陳列棚となっている、箱入りお菓子や袋入り食品を載置する棚は、商品をとりやすくするために、棚板を5度から20度程度、手前方向に傾斜するように設置している。この場合は、商品の自重で多少なりとも手前方向にスライドはするが、棚板は単なる平板なので、客が手前の商品をとっても必ずしも後方にある商品が手前にスライドしてくる保証はなかった。最近のスーパーマーケットでは、目玉商品の売り出し時には非常に多数の商品を同時に陳列することが多くなり、その際には可能な限り商品を手前から客に取ってもらい、混雑を避ける必要と、商品展示を切らさないために棚板の奥側から商品補充をしなければならない状況も出てきた。
さらには、人件費削減のために、商品を常時きれいに整頓して陳列する要員を専門に置けない事情も生じている。
商品が陳列販売される従来のショーケースや自動販売機、保温庫では、図6に示すように、スライド板5または棚板に直立するように仕切り板1を載置するものがほとんどであり、直立を維持するために仕切り板の底部に底板12をL字状に形成してスライド板上に載置していた。従来の仕切り板は単純にL字状の平板を使用するもので単に仕切れば良いという発想だけで作られていた。そのため、固定されない仕切り板ということで、容器の取出し時に容器の配列が乱れたり、ちょっとした振動で配列が崩れたりしてショーケースなどの仕切り板としては不適切であった。さらには、その底板12が商品に接触することで商品のスライドを損ねるという欠点があった。
また、仕切り板1を任意の場所や間隔でスライド板5上に載置するアイデアは、例えば図7に示す特許文献1がある。この従来例は、仕切り板1を保持するためにスライド板5に多数の整列した係止孔6を設けるもので、確かに仕切り板1を任意の場所に設置できるが、スライド板5のスライド性能に悪影響をもたらす構造になってしまう。
特開2001−197977
また、仕切り板1を任意の場所や間隔でスライド板5上に載置するアイデアは、例えば図7に示す特許文献1がある。この従来例は、仕切り板1を保持するためにスライド板5に多数の整列した係止孔6を設けるもので、確かに仕切り板1を任意の場所に設置できるが、スライド板5のスライド性能に悪影響をもたらす構造になってしまう。
(工場などの部品供給装置について)
工場での製品生産時には、生産作業者が部品を組み付ける際に、多数の部品を身の周りに配置しておき適宜それを取ってコンベア上の仕掛り製品に組み込む作業をしている。その場合、多数の部品が例えばボックスの中や平板上に配置され、それを生産作業者がひとつずつ取って仕掛り製品に組み込む作業をする。特にセル方式または屋台方式といわれる生産方式では、一人の生産作業者が全部品を組み上げて完成品にするので、その多品種で多数の部品を取り上げる工程の効率化も課題になっている。
前記工程の効率化のひとつの対応としては、生産作業者の身の回りに配置されている多数の部品を載せたボックス状や平板状のパレットを改善して、作業を容易にすることであった。
生産用に使用する部品は、部品供給用のパレット上で各種類毎に分けて、生産作業者の手前から奥側に向けて整列させている。
生産作業者は、工場製品の組み立て手順により、その都度必要とされる部品を選択し最前列に置かれている部品から順次取り出して工場製品を組立ててゆく。順次、手前の部品から奥側の部品を取り出してゆくと、部品数が多い場合は手が届かないほど遠くなり、部品を取るための移動が生じて、それが生産工程のロスにつながっていた。
そのために、部品を確実に手前側にスライドさせるスライド板として、ローラー付きのベルトコンベアなどが考えられるが、現状ではこれらの改善には目が向けられていなかったのが実情である。そこで、上述の商品の陳列棚用のスライド板を適用することと、それに加えて、大型のスライド板が必要となることから、複数のスライド板を組み合わせることおよびそれに伴う部品整列用の仕切り板が必要になっていた。
工場での製品生産時には、生産作業者が部品を組み付ける際に、多数の部品を身の周りに配置しておき適宜それを取ってコンベア上の仕掛り製品に組み込む作業をしている。その場合、多数の部品が例えばボックスの中や平板上に配置され、それを生産作業者がひとつずつ取って仕掛り製品に組み込む作業をする。特にセル方式または屋台方式といわれる生産方式では、一人の生産作業者が全部品を組み上げて完成品にするので、その多品種で多数の部品を取り上げる工程の効率化も課題になっている。
前記工程の効率化のひとつの対応としては、生産作業者の身の回りに配置されている多数の部品を載せたボックス状や平板状のパレットを改善して、作業を容易にすることであった。
生産用に使用する部品は、部品供給用のパレット上で各種類毎に分けて、生産作業者の手前から奥側に向けて整列させている。
生産作業者は、工場製品の組み立て手順により、その都度必要とされる部品を選択し最前列に置かれている部品から順次取り出して工場製品を組立ててゆく。順次、手前の部品から奥側の部品を取り出してゆくと、部品数が多い場合は手が届かないほど遠くなり、部品を取るための移動が生じて、それが生産工程のロスにつながっていた。
そのために、部品を確実に手前側にスライドさせるスライド板として、ローラー付きのベルトコンベアなどが考えられるが、現状ではこれらの改善には目が向けられていなかったのが実情である。そこで、上述の商品の陳列棚用のスライド板を適用することと、それに加えて、大型のスライド板が必要となることから、複数のスライド板を組み合わせることおよびそれに伴う部品整列用の仕切り板が必要になっていた。
そこで、本発明では、陳列されている商品が経時的に配置が乱雑になるのを防止するとともに、人手の省力化に資することができる陳列棚装置を提起することを課題とする。商品の整列を確実にするための仕切り板であって、かつ、商品がスライドしやすいスライド板を有する使い勝手の良い陳列棚を提供することにある。
加えて、工場の生産ラインにおける部品供給装置の改善を課題とし、部品の整列を確実にするための仕切り板であって、かつ、部品がスライドしやすいスライド板を有する使い勝手の良い部品供給装置を提供することにある。
そして、上記の陳列棚装置や部品供給装置をプラスチック材料で構成することが特徴である。この種の装置は、強度や反りの対策のため、通常は鉄板などの金属材料を使用するのが普通であるが、装置そのものが重くなり棚類への加重が問題になるし、移動などの作業性が悪くなるという欠点があった。さらに、プラスチック材料に比較して、切削や板金および各種の形状加工の際の困難性があった。そこで、本発明は、軽量で加工性の良いプラスチック材料で陳列棚装置や部品供給装置を形成しようとするものである。強度的には、ジュラコンやABSなどの樹脂材料を採用すれば問題は無い。ただし、成形性は他の樹脂材料に比べれば悪いので、本発明のように種々の構造上の工夫が必要となる。
加えて、工場の生産ラインにおける部品供給装置の改善を課題とし、部品の整列を確実にするための仕切り板であって、かつ、部品がスライドしやすいスライド板を有する使い勝手の良い部品供給装置を提供することにある。
そして、上記の陳列棚装置や部品供給装置をプラスチック材料で構成することが特徴である。この種の装置は、強度や反りの対策のため、通常は鉄板などの金属材料を使用するのが普通であるが、装置そのものが重くなり棚類への加重が問題になるし、移動などの作業性が悪くなるという欠点があった。さらに、プラスチック材料に比較して、切削や板金および各種の形状加工の際の困難性があった。そこで、本発明は、軽量で加工性の良いプラスチック材料で陳列棚装置や部品供給装置を形成しようとするものである。強度的には、ジュラコンやABSなどの樹脂材料を採用すれば問題は無い。ただし、成形性は他の樹脂材料に比べれば悪いので、本発明のように種々の構造上の工夫が必要となる。
本発明は、上記課題を解決するためのもので、以下の特徴を有する。
請求項1においては、
商品を陳列して取出すための陳列棚装置や部品を載置して取出すための部品供給装置において、以下の構成としたことを特徴とする陳列棚装置や部品供給装置に用いるプラスチック製品。
(1)商品や部品を載置し、商品や部品の自重で、商品や部品を移動させるためのスライド板であって、肉厚のリブで周縁を縁取りした形状の複数の係止孔を少なくともその一端に形成したスライド板。
(2)スライド板上の商品や部品を仕切るために、前記スライド板に直立して係合される仕切り板であって、前記スライド板の係止孔に係合させるための係合ピンをその両端の近傍に設けた仕切り板。
請求項2においては、
商品を陳列して取出すための陳列棚装置や部品を載置して取出すための部品供給装置において、以下の構成としたことを特徴とする陳列棚装置や部品供給装置に用いるプラスチック製品。
(1)商品や部品を載置し、商品や部品の自重で、商品や部品を移動させるためのスライド板。
(2)前記スライド板上の商品や部品を仕切るために、前記スライド板に直立して配置される仕切り板。
(3)前記仕切り板の係合ピンを挿入するために、肉厚のリブで縁取りをした複数の孔からなる係止孔群を有する係止孔板。
請求項3においては、
商品を陳列して取出すための陳列棚装置や部品を載置して取出すための部品供給装置において、以下の構成としたことを特徴とする陳列棚装置や部品供給装置に用いるプラスチック製品。
(1)商品や部品を載置して商品や部品の自重で商品や部品を移動させ、かつ、その周縁の一部にその板厚より薄い厚みの結合リブを設けたスライド板。
(2)前記スライド板上の商品や部品を仕切るために、前記スライド板に直立して配置される仕切り板。
(3)前記仕切り板の係合ピンを挿入するために、肉厚のリブで縁取りをした複数の孔からなる係止孔群を有し、かつ、その周縁の一部にその板厚より薄い厚みの結合リブを設けた係止孔板。
(4)コの字状の複数の開口部を有するH字状の形状をもち、それぞれの開口部に前記スライド板と前記係止孔板の結合リブを嵌合して、前記スライド板と前記係止孔板とを結合するための結合具。
請求項4においては、前記請求項1ないし3のいずれか一に記載のプラスチック製品に加えて、
商品や部品の摺動を良好にするために、前記スライド板上に平行で複数の棒状リブからなる突状リブ群を設けたことを特徴とする陳列棚装置や部品供給装置に用いるプラスチック製品。
請求項5においては、前記請求項4に記載のプラスチック製品に加えて、
前記仕切り板の両端に形成される係合ピンに加えて、その中間部にも係合ピンを設けて、中間部の係合ピンを前記突状リブ群中のリブ間に載置または係合したことを特徴とする陳列棚装置や部品供給装置に用いるプラスチック製品。
請求項6においては、前記請求項1ないし5のいずれか一に記載のプラスチック製品に加えて、
前記仕切り板の両端および中間部に形成される係合ピンをその天面と底面に設けると共に、中間部の天面と底面に形成される係合ピンの位置を非対称の位置にしたことを特徴とする陳列棚装置や部品供給装置に用いるプラスチック製品。
請求項7においては、前記請求項1ないし3のいずれか一に記載のプラスチック製品に加えて、
前記スライド板の係止孔群を複数の列とし、それぞれの列の係止孔の間隔を互い違いになるように千鳥足状に配置したことを特徴とする陳列棚装置や部品供給装置に用いるプラスチック製品。
請求項8においては、前記請求項1ないし3のいずれか一に記載のプラスチック製品に加えて、
前記スライド板の係止孔群の係止孔を、楕円形としたことを特徴とする陳列棚装置や部品供給装置に用いるプラスチック製品。
請求項9においては、前記請求項1ないし3のいずれか一に記載のプラスチック製品に加えて、
前記仕切り板の底部両端の近傍に設けられた係合ピンを、先端が先細りになったテーパー状としたことを特徴とする陳列棚装置や部品供給装置に用いるプラスチック製品。
請求項10においては、前記請求項1ないし3のいずれか一に記載のプラスチック製品に加えて、
前記仕切り板の両端の近傍の側面に、直立した前記仕切り板を支えるための補助リブを設けたことを特徴とする陳列棚装置や部品供給装置に用いるプラスチック製品。
請求項1においては、
商品を陳列して取出すための陳列棚装置や部品を載置して取出すための部品供給装置において、以下の構成としたことを特徴とする陳列棚装置や部品供給装置に用いるプラスチック製品。
(1)商品や部品を載置し、商品や部品の自重で、商品や部品を移動させるためのスライド板であって、肉厚のリブで周縁を縁取りした形状の複数の係止孔を少なくともその一端に形成したスライド板。
(2)スライド板上の商品や部品を仕切るために、前記スライド板に直立して係合される仕切り板であって、前記スライド板の係止孔に係合させるための係合ピンをその両端の近傍に設けた仕切り板。
請求項2においては、
商品を陳列して取出すための陳列棚装置や部品を載置して取出すための部品供給装置において、以下の構成としたことを特徴とする陳列棚装置や部品供給装置に用いるプラスチック製品。
(1)商品や部品を載置し、商品や部品の自重で、商品や部品を移動させるためのスライド板。
(2)前記スライド板上の商品や部品を仕切るために、前記スライド板に直立して配置される仕切り板。
(3)前記仕切り板の係合ピンを挿入するために、肉厚のリブで縁取りをした複数の孔からなる係止孔群を有する係止孔板。
請求項3においては、
商品を陳列して取出すための陳列棚装置や部品を載置して取出すための部品供給装置において、以下の構成としたことを特徴とする陳列棚装置や部品供給装置に用いるプラスチック製品。
(1)商品や部品を載置して商品や部品の自重で商品や部品を移動させ、かつ、その周縁の一部にその板厚より薄い厚みの結合リブを設けたスライド板。
(2)前記スライド板上の商品や部品を仕切るために、前記スライド板に直立して配置される仕切り板。
(3)前記仕切り板の係合ピンを挿入するために、肉厚のリブで縁取りをした複数の孔からなる係止孔群を有し、かつ、その周縁の一部にその板厚より薄い厚みの結合リブを設けた係止孔板。
(4)コの字状の複数の開口部を有するH字状の形状をもち、それぞれの開口部に前記スライド板と前記係止孔板の結合リブを嵌合して、前記スライド板と前記係止孔板とを結合するための結合具。
請求項4においては、前記請求項1ないし3のいずれか一に記載のプラスチック製品に加えて、
商品や部品の摺動を良好にするために、前記スライド板上に平行で複数の棒状リブからなる突状リブ群を設けたことを特徴とする陳列棚装置や部品供給装置に用いるプラスチック製品。
請求項5においては、前記請求項4に記載のプラスチック製品に加えて、
前記仕切り板の両端に形成される係合ピンに加えて、その中間部にも係合ピンを設けて、中間部の係合ピンを前記突状リブ群中のリブ間に載置または係合したことを特徴とする陳列棚装置や部品供給装置に用いるプラスチック製品。
請求項6においては、前記請求項1ないし5のいずれか一に記載のプラスチック製品に加えて、
前記仕切り板の両端および中間部に形成される係合ピンをその天面と底面に設けると共に、中間部の天面と底面に形成される係合ピンの位置を非対称の位置にしたことを特徴とする陳列棚装置や部品供給装置に用いるプラスチック製品。
請求項7においては、前記請求項1ないし3のいずれか一に記載のプラスチック製品に加えて、
前記スライド板の係止孔群を複数の列とし、それぞれの列の係止孔の間隔を互い違いになるように千鳥足状に配置したことを特徴とする陳列棚装置や部品供給装置に用いるプラスチック製品。
請求項8においては、前記請求項1ないし3のいずれか一に記載のプラスチック製品に加えて、
前記スライド板の係止孔群の係止孔を、楕円形としたことを特徴とする陳列棚装置や部品供給装置に用いるプラスチック製品。
請求項9においては、前記請求項1ないし3のいずれか一に記載のプラスチック製品に加えて、
前記仕切り板の底部両端の近傍に設けられた係合ピンを、先端が先細りになったテーパー状としたことを特徴とする陳列棚装置や部品供給装置に用いるプラスチック製品。
請求項10においては、前記請求項1ないし3のいずれか一に記載のプラスチック製品に加えて、
前記仕切り板の両端の近傍の側面に、直立した前記仕切り板を支えるための補助リブを設けたことを特徴とする陳列棚装置や部品供給装置に用いるプラスチック製品。
本発明の請求項1においては、陳列棚装置や部品供給装置を、係止孔付きのスライド板と係合ピン付きの仕切り板で構成したので、仕切り板をスライド板に直立させることが可能となり、商品や部品の仕切りやスライドが確実に行なわれる。加えて、係止孔の周縁が肉厚のリブで縁取りをしてあるので、係合ピンが嵌合した際に肉厚のリブの作用で弾力が生じて嵌合を強固にできる。また、肉厚のリブが係止孔の高さを増す作用をするので、係止孔と係合ピンの接触をより確実にする。
本発明の請求項2ないし4においては、請求項1の係止孔付きのスライド板の係止孔部分を独立した別体に設けたので、商品や部品の数量、サイズなどに応じてスライド板と仕切り板とを複数の組合せとする場合に有効なものである。
また、それらを結合するための結合具を用いることで、組合された複数の陳列棚やパレットを強固に結合できる。さらに、スライド板に複数の棒状リブを設けたので、スライド性能の良いスライド板が得られる。
また、それらを結合するための結合具を用いることで、組合された複数の陳列棚やパレットを強固に結合できる。さらに、スライド板に複数の棒状リブを設けたので、スライド性能の良いスライド板が得られる。
本発明の請求項5ないし6においては、仕切り板の中間部にも係合ピンを設けたので、商品や部品のスライド時の負荷による仕切り板の変形を防止できる。さらには、中間部に形成される係合ピンを仕切り板の天面と底面に設けて、かつ、その位置を非対称としたので、突状リブ群の間隔の違いによって係合ピン位置との不整合が生じたとしても、仕切り板を反転させてスライド板上に載置すれば適切に係合できる確率が高くなる。
本発明の請求項7ないし10においては、係止孔群の複数の係止孔の列を千鳥足状に交互に配置すること、係止孔を楕円形にすること、係合ピンにテーパーを付けること、および仕切り板に補助リブを設ける等の工夫により、商品や部品の仕切りや整列を確実に行なえる利点がある。
以下に、実施例を掲げて本発明を具体的に説明するが、この発明の範囲はこれらの例示に限定されるものではない。また、本発明中の名称、説明において「陳列棚」という場合は、缶、びん、等の容器入り飲料及び包装された菓子等の商品が、陳列販売されるショーケースや自動販売機、保温庫や冷蔵庫等も含んで表現していることを前提とする。
この種のショーケース等は、商品の取り出し方向に対して扉側に行くにつれ低く傾斜する傾斜面を有する平板状のスライド板を有し、前記スライド板の上に載置された商品がスライドして順次取り出せる構造になっている。
通常の構造は、ショーケースの中敷的な棚板に、さらにその上に配置するスライド板を設けるのが一般的であった。本発明においては、棚板そのものがスライド板であっても良い。
この種のショーケース等は、商品の取り出し方向に対して扉側に行くにつれ低く傾斜する傾斜面を有する平板状のスライド板を有し、前記スライド板の上に載置された商品がスライドして順次取り出せる構造になっている。
通常の構造は、ショーケースの中敷的な棚板に、さらにその上に配置するスライド板を設けるのが一般的であった。本発明においては、棚板そのものがスライド板であっても良い。
以下実施例に基いて詳細に説明をする。
図1は、本発明の仕切り板とスライド板を示すもので、1は平板状の仕切り板である。前記仕切り板1上には格子状リブ3が形成され、その格子状リブ間には空間部4が形成される。2は、仕切り板1の底部で、かつ、両端に設けられた係合ピンである。
この係止孔2は、仕切り板1がスライド板5の上で直立するのを維持するためのもので、スライド板5に設けられた係止孔6に係合される。図においては、係止孔6は、3列からなる係止孔群7を示しているが、商品に応じてその列数や孔の間隔を変えれば良い。
本発明における特徴点は、係止孔群7の列をそれぞれ互い違いに配置することで、商品に応じて仕切り板1を立てる位置を微調整できることである。現状の商品から勘案すれば、互い違いにする間隔は、各列の係止孔では0.5〜1.0mmが望ましい。
商品と仕切り板1が密着すると、商品のスライドを妨げることになるので、商品と仕切り板1間に適度なクリアランスを設ける必要がある。本発明では、それが可能となる。
さらに、詳細説明は、図5以下で行なうが、スライド板5と係合ピン2の係合を確実強固にするために、係止孔6の周縁を肉厚のリブで構成する。
当然仕切り板1の長さや係合ピン2の位置は、スライド板5のサイズによって変わり得る。
図示しないが、仕切り板1の格子状リブ3を斜めに形成して、ひし形の空間部にしても良い。格子状リブ3をひし形にすると、それは仕切り板1の長手方向に沿って形成されるので、溶融樹脂の流れ方向も平板1の長手方向に沿って流れる。このために、成形時に変な負荷がかからず、かつ、いわゆる木目に沿って形成されているので、反りにくくなる。出願人の実験では、仕切り板1の形状に対して正方形または長方形に形成された格子状リブより、ひし形に形成した格子状リブの方が反りにくいという結果が得られている。
さらに、冷却や保温をするタイプの陳列棚においては、空間部4での冷気や暖気が循環することで、冷却や保温の効率が良くなる。
図1は、本発明の仕切り板とスライド板を示すもので、1は平板状の仕切り板である。前記仕切り板1上には格子状リブ3が形成され、その格子状リブ間には空間部4が形成される。2は、仕切り板1の底部で、かつ、両端に設けられた係合ピンである。
この係止孔2は、仕切り板1がスライド板5の上で直立するのを維持するためのもので、スライド板5に設けられた係止孔6に係合される。図においては、係止孔6は、3列からなる係止孔群7を示しているが、商品に応じてその列数や孔の間隔を変えれば良い。
本発明における特徴点は、係止孔群7の列をそれぞれ互い違いに配置することで、商品に応じて仕切り板1を立てる位置を微調整できることである。現状の商品から勘案すれば、互い違いにする間隔は、各列の係止孔では0.5〜1.0mmが望ましい。
商品と仕切り板1が密着すると、商品のスライドを妨げることになるので、商品と仕切り板1間に適度なクリアランスを設ける必要がある。本発明では、それが可能となる。
さらに、詳細説明は、図5以下で行なうが、スライド板5と係合ピン2の係合を確実強固にするために、係止孔6の周縁を肉厚のリブで構成する。
当然仕切り板1の長さや係合ピン2の位置は、スライド板5のサイズによって変わり得る。
図示しないが、仕切り板1の格子状リブ3を斜めに形成して、ひし形の空間部にしても良い。格子状リブ3をひし形にすると、それは仕切り板1の長手方向に沿って形成されるので、溶融樹脂の流れ方向も平板1の長手方向に沿って流れる。このために、成形時に変な負荷がかからず、かつ、いわゆる木目に沿って形成されているので、反りにくくなる。出願人の実験では、仕切り板1の形状に対して正方形または長方形に形成された格子状リブより、ひし形に形成した格子状リブの方が反りにくいという結果が得られている。
さらに、冷却や保温をするタイプの陳列棚においては、空間部4での冷気や暖気が循環することで、冷却や保温の効率が良くなる。
図2は、本発明の他の実施例を示すもので、多数の商品や部品を載置する商品陳列棚装置や部品供給装置に有効なものである。特に、工場での製品組み立て時の部品を載置するパレットにおいては、多数の異品種部品を使用することから、それらを効率よく配置して生産作業者の作業効率を良くする必要がある。
多数の部品を載置するために面積の大きなスライド板が必要となるが、現状のプラスチック成形においては反りがなく均一な平板を作るのは50cm角が限度である。そこで、複数のスライド板を組み合わせて大型のスライド板を提供するものである。複数のスライド板を使用することに伴い仕切り板も複数必要となる。そして、複数のスライド板と仕切り板を組合せとする場合に、それらを結合するための結合具が必要となる。以下に図面に沿って説明をする。
1は平板状の仕切り板であり、2枚を図示している。図面においては、単なる平板状のスライド板1を図示しているが、前記仕切り板1上には格子状リブが形成され、その格子状リブ間には空間部が形成される構成としても良い。2は、仕切り板1の底部で、かつ、両端に設けられた係合ピンである。
この係止孔2は、仕切り板1がスライド板5の上で直立するのを維持するためのもので、1列に係止孔6が配置された係止孔板7‘の係止孔6に係合される。図においては、係止孔6は、1列からなる係止孔を示しているが、商品に応じてその列数や孔の間隔を変えれば良い。
スライド板5の間と両端に係止孔板7‘を介在させて一体的に組合せ、2枚の仕切り板1の隣り合うそれぞれの係合ピン2を、係止孔板7‘の係止孔6に嵌合させる。2枚の仕切り板1の両端のそれぞれの係合ピン2を、組合せたスライド板5の両端にある係止孔板7‘の係止孔6に嵌合させる。これによって陳列棚やパレットの配置、組合せを自在にできる。
上記の構造については、単体のスライド板、仕切り板において使用することは当然に可能である。
多数の部品を載置するために面積の大きなスライド板が必要となるが、現状のプラスチック成形においては反りがなく均一な平板を作るのは50cm角が限度である。そこで、複数のスライド板を組み合わせて大型のスライド板を提供するものである。複数のスライド板を使用することに伴い仕切り板も複数必要となる。そして、複数のスライド板と仕切り板を組合せとする場合に、それらを結合するための結合具が必要となる。以下に図面に沿って説明をする。
1は平板状の仕切り板であり、2枚を図示している。図面においては、単なる平板状のスライド板1を図示しているが、前記仕切り板1上には格子状リブが形成され、その格子状リブ間には空間部が形成される構成としても良い。2は、仕切り板1の底部で、かつ、両端に設けられた係合ピンである。
この係止孔2は、仕切り板1がスライド板5の上で直立するのを維持するためのもので、1列に係止孔6が配置された係止孔板7‘の係止孔6に係合される。図においては、係止孔6は、1列からなる係止孔を示しているが、商品に応じてその列数や孔の間隔を変えれば良い。
スライド板5の間と両端に係止孔板7‘を介在させて一体的に組合せ、2枚の仕切り板1の隣り合うそれぞれの係合ピン2を、係止孔板7‘の係止孔6に嵌合させる。2枚の仕切り板1の両端のそれぞれの係合ピン2を、組合せたスライド板5の両端にある係止孔板7‘の係止孔6に嵌合させる。これによって陳列棚やパレットの配置、組合せを自在にできる。
上記の構造については、単体のスライド板、仕切り板において使用することは当然に可能である。
図3は、本発明のスライド板5の他の実施例を示すもので、平板上に突状リブ8を格子状に形成したものである。商品をスライドさせるためには、単なる平板では商品の自重でスライドしにくいので、商品底部との摩擦係数を少なくするために複数の突状リブ8を設けたものである。さらに、この複数の突状リブ8を、第1の突状リブ群9と第2の突状リブ群10とを交差させるように形成して、ひし形状に形成する。このことにより、成形しやすく、かつ、摩擦係数の少ないスライド板5が得られる。このスライド板5の両端には、係止孔6からなる係止孔群7が設けられる。係止ピン2との係合を考えると、係止孔6は丸穴が望ましい。
図4は、本発明のスライド板5の他の実施例を示すもので、平板上に突状リブ8を格子状に形成する点は図2の構成と同様であるが、ひし形の格子状リブ部分に空間部4を設けた点と太径の誘導帯17が設けられている点が異なる。この構造は、棚板とスライド板5を兼用する場合に有効なもので、棚板間の空気流通が可能となることで、冷却や保温をするタイプの陳列棚の冷却や保温の効率が良くなるものである。
前記の誘導帯17は、突状リブ8上に配置される。誘導帯17の先端はスライド板5の周縁方向に伸びているものの、その周縁までには届かない構成になっている。図示はしないが、前記誘導帯17の中心は溶融樹脂が注入される構成になっている。従って、誘導帯17の中心から注入された熔融材料は突状リブ8に流入してゆく。この際、誘導帯17はその先端が突状リブ8上で閉じた形になっているので、注入された熔融材料を一旦蓄圧する働きをする。そして熔融材料の注入が続くとその圧力に耐え切れずに、強い力で熔融材料を突状リブ8に放出する働きをする。これによって、熔融材料はスライド板5の周縁部に集中的に流れ込まずに、突状リブ8を優先的に埋めるように流れる。このような作用をする誘導帯17を利用することで、成形の難しいスライド板5および突状リブ8がより容易に形成できる。また、スライド板5のサイズに合わせて、複数個設けることでスライド板5の大型化を図ることができる。
さらに、スライド板5の両端の係止孔6からなる係止孔群7の形状を楕円形にした点が、図2の実施例と異なる。係止ピン2との係合を考えると、係止孔6は丸穴の方が望ましいものの、頻繁に仕切り板1の位置を変える必要がある場合は、係止ピン2との係合に多少のクリアランスがあった方が着脱しやすいという利便性がある。
前記の誘導帯17は、突状リブ8上に配置される。誘導帯17の先端はスライド板5の周縁方向に伸びているものの、その周縁までには届かない構成になっている。図示はしないが、前記誘導帯17の中心は溶融樹脂が注入される構成になっている。従って、誘導帯17の中心から注入された熔融材料は突状リブ8に流入してゆく。この際、誘導帯17はその先端が突状リブ8上で閉じた形になっているので、注入された熔融材料を一旦蓄圧する働きをする。そして熔融材料の注入が続くとその圧力に耐え切れずに、強い力で熔融材料を突状リブ8に放出する働きをする。これによって、熔融材料はスライド板5の周縁部に集中的に流れ込まずに、突状リブ8を優先的に埋めるように流れる。このような作用をする誘導帯17を利用することで、成形の難しいスライド板5および突状リブ8がより容易に形成できる。また、スライド板5のサイズに合わせて、複数個設けることでスライド板5の大型化を図ることができる。
さらに、スライド板5の両端の係止孔6からなる係止孔群7の形状を楕円形にした点が、図2の実施例と異なる。係止ピン2との係合を考えると、係止孔6は丸穴の方が望ましいものの、頻繁に仕切り板1の位置を変える必要がある場合は、係止ピン2との係合に多少のクリアランスがあった方が着脱しやすいという利便性がある。
図5は、スライド板5の係止孔群7の部分拡大図である。円形の係止孔6とそれを縁取りするように肉厚の係止孔縁6‘が形成されている。係止孔6の周縁が肉厚のリブで縁取りをしてあるので、係合ピン2が係止孔縁6‘に嵌合した際に肉厚のリブの作用で弾力が生じて嵌合を強固にできる。また、肉厚のリブが係止孔6の高さを確保して実質的には係止孔6と係合ピン2の接触を確実にする。
図6は、図5の円形の係止孔6を楕円形にしたものであり、係止孔群7の形状を楕円形にした点が、図5の実施例と異なる。係止ピン2との係合を考えると、係止孔6は丸穴の方が望ましいものの、頻繁に仕切り板1の位置を変える必要がある場合は、係止ピン2との係合に多少のクリアランスがあった方が着脱しやすいという利便性がある。その他の構成および作用効果は図5の説明と同様である。
図6は、図5の円形の係止孔6を楕円形にしたものであり、係止孔群7の形状を楕円形にした点が、図5の実施例と異なる。係止ピン2との係合を考えると、係止孔6は丸穴の方が望ましいものの、頻繁に仕切り板1の位置を変える必要がある場合は、係止ピン2との係合に多少のクリアランスがあった方が着脱しやすいという利便性がある。その他の構成および作用効果は図5の説明と同様である。
図7は、工場生産時に用いて特に有効な、複数用いた大型のスライド板に関する侍実施例であり、多数の商品や部品を載置する陳列棚やパレットに有効なものとなる。スライド板と仕切り板とを複数の組合せとする場合に、それらを結合するための結合具を用いるもので、陳列棚やパレットの配置、組合せを自在にできる。
7‘は、係止孔6と係止孔縁6‘を複数有し、かつ、その両サイドにはスライド板5の板厚より薄い厚みの結合リブ13が形成された係止孔板である。結合リブ13の厚みは、強度と機能性の面でスライド板5の厚みの約1/3程度が適当である。
14は、結合具の上面図であり、詳細構造は図10に示すが、この結合具14で係止孔板7‘とスライド板5のそれぞれの結合リブ13を係止することで、係止孔板7‘とスライド板5を結合する。この組合せで、スライド板5の面積や組合せ形状を変えることができる。
スライド板5にも結合リブ13を両サイドに設けた図を示しているが、スライド板5は正方形に近い形状なので、場合によっては周囲の4面に結合リブ13を設けて、どの方向にでも結合し、面積を拡大することもできる。
7‘は、係止孔6と係止孔縁6‘を複数有し、かつ、その両サイドにはスライド板5の板厚より薄い厚みの結合リブ13が形成された係止孔板である。結合リブ13の厚みは、強度と機能性の面でスライド板5の厚みの約1/3程度が適当である。
14は、結合具の上面図であり、詳細構造は図10に示すが、この結合具14で係止孔板7‘とスライド板5のそれぞれの結合リブ13を係止することで、係止孔板7‘とスライド板5を結合する。この組合せで、スライド板5の面積や組合せ形状を変えることができる。
スライド板5にも結合リブ13を両サイドに設けた図を示しているが、スライド板5は正方形に近い形状なので、場合によっては周囲の4面に結合リブ13を設けて、どの方向にでも結合し、面積を拡大することもできる。
図8は、図7の係止孔板7‘のA−A’断面図を示すもので、長方形の係止孔板7‘の長手方向に複数の係止孔6と係止孔縁6’が形成されている。
図9は、図7の係止孔板7‘のB−B’断面図を示すもので、長方形の係止孔板7‘の短手方向に複数の係止孔6と係止孔縁6’が形成されている。係止孔板7‘の両サイドには、くさび状の結合リブの断面が示されている。くさび状にしてあるのは、結合具14との結合をある程度強固にするための構造であり、成形時でも金型が抜ける抜け勾配とする。
図10は、図7の結合具14のC−C’断面図を示すもので、コの字状の複数の開口部を有するH字状の形状をもち、それぞれの開口部にスライド板5と係止孔板7‘の結合リブ13を嵌合して、スライド板5と係止孔板7’を結合する。コの字状の開口部の先端には、結合リブ13との結合を強固にするためのフック部14‘を設けても良い。
図11は、図7のスライド板5のD−D’断面図を示すもので、スライド板のコーナーの一部断面図である。スライド板5の側面にくさび状の結合リブ13が形成されている。
図9は、図7の係止孔板7‘のB−B’断面図を示すもので、長方形の係止孔板7‘の短手方向に複数の係止孔6と係止孔縁6’が形成されている。係止孔板7‘の両サイドには、くさび状の結合リブの断面が示されている。くさび状にしてあるのは、結合具14との結合をある程度強固にするための構造であり、成形時でも金型が抜ける抜け勾配とする。
図10は、図7の結合具14のC−C’断面図を示すもので、コの字状の複数の開口部を有するH字状の形状をもち、それぞれの開口部にスライド板5と係止孔板7‘の結合リブ13を嵌合して、スライド板5と係止孔板7’を結合する。コの字状の開口部の先端には、結合リブ13との結合を強固にするためのフック部14‘を設けても良い。
図11は、図7のスライド板5のD−D’断面図を示すもので、スライド板のコーナーの一部断面図である。スライド板5の側面にくさび状の結合リブ13が形成されている。
図12は、楕円形の係止孔6を示すもので、2φ前後の係止ピンに適当な大きさの一例である。係止孔縁6‘を約0.5mmとした場合、係止孔縁6‘の幅まで含めた楕円の係止孔6の中心部分の最大ふくらみは約3mm程度とする。係止孔縁6‘は、係止孔6の中心部分の最大ふくらみの1/5〜1/6程度が好ましい。
図13は、ほぼ矩形に近いもので、寸法的には図12の楕円形の係止孔6と同じであるが、2本の係止ピン2を同時に挿入する場合、この形状のほうが挿入しやすい。矩形状の場合は、係止孔6の中心部分に多少のふくらみをもたせて、係止ピン2の挿入を容易にする。そのふくらみは、約0.5mm程度が適当である。
図13は、ほぼ矩形に近いもので、寸法的には図12の楕円形の係止孔6と同じであるが、2本の係止ピン2を同時に挿入する場合、この形状のほうが挿入しやすい。矩形状の場合は、係止孔6の中心部分に多少のふくらみをもたせて、係止ピン2の挿入を容易にする。そのふくらみは、約0.5mm程度が適当である。
図14は、本発明の仕切り板1の他の実施例を示すもので、仕切り板1の底部の両端側に、仕切り板1の転倒防止用の補助リブ11を設けたものである。図においては、補助リブ11は仕切り板1の片側にしか形成されていないが、商品に応じて両側に対称に設けてより確実に仕切り板1を直立支持する構成としても良い。補助リブ11の近傍には、係合ピン2が形成されるが、この両者の位置は互いに補強しあう観点から、近ければ近い方が良い。
本発明は、これら構成をプラスチック成形で行うことを想定しているので、多少複雑な形状になっても生産上は問題無い。ただし、このことで本発明がプラスチック成形品に限定されることを意味するものではない。
本発明は、これら構成をプラスチック成形で行うことを想定しているので、多少複雑な形状になっても生産上は問題無い。ただし、このことで本発明がプラスチック成形品に限定されることを意味するものではない。
図15は、本発明の仕切り板1の一部拡大図を示すもので、係合ピン2がテーパー状に形成されていることが特徴である。係止ピン2と丸穴の係止孔6を係合させる場合は、係止ピン2にテーパーを付けることで多少のクリアランスがあった方が着脱しやすいという利便性がある。構造としては、従来より知られているものであるが、この種の仕切り板1等への利用はこれまでもなされておらず、プラスチック成形品だからこそ可能になったというべきである。
以上の構成なので、商品の自重によるスライドを利用する商品陳列棚においては、非常に簡単な構造で、かつ、確実に商品の整列やスライドができるもので、スーパーマーケットや百貨店などでの商品陳列におけるメリットは大きい。
以上の構成なので、商品の自重によるスライドを利用する商品陳列棚においては、非常に簡単な構造で、かつ、確実に商品の整列やスライドができるもので、スーパーマーケットや百貨店などでの商品陳列におけるメリットは大きい。
図19は、本発明の仕切り板と係止孔板の組合せの他の一例を示す斜視図であり、第1の突状リブ群9と第1の突状リブ群10部分で、空間部4を形成したスライド板5と、平板上に第1の突状リブ群9と第1の突状リブ群10を設けたスライド板5を示す。この種類の違うスライド板5上に、中間部に結合ピン2を有する仕切り板1を載置する。
空間部4を形成したスライド板5に対しては、仕切り板の中間部の結合ピン2は、空間部4を貫通した形でスライド板5に結合される。商品や部品のスライドが蛇行した場合に、仕切り板に負荷がかかることで仕切り板が変形して商品や部品が整列しないことを防止するための構造である。係合ピンが空間部4に貫通して結合するので、商品や部品による負荷に対してはかなりの強度を持つ。一方、平板上に第1の突状リブ群9と第1の突状リブ群10を設けたスライド板5に対しては、仕切り板1の中間部の結合ピン2は、前記突状リブ群で形成されるくぼみに載置される構成となり、商品や部品のスライドが蛇行した場合に、仕切り板1に負荷がかかることで仕切り板1が変形することを防止できる。ただし、空間部4を貫通した形でスライド板5に結合される場合に比べ、その変形強度は弱いが、重量の小さな商品や部品の陳列棚や部品供給装置には十分使用できる。
また、仕切り板1の天面と底面の中間部に結合ピン2を非対称の位置に設けたので、第1の突状リブ群9と第1の突状リブ群10部分で形成される空間部4やくぼみに、係合ピン2が適切に位置しない場合であっても、仕切り板1の天地を逆転して装着すれば係合ピン2が前記空間部4やくぼみに適合する確率を高めるための構造にしたのが特徴である。
空間部4を形成したスライド板5に対しては、仕切り板の中間部の結合ピン2は、空間部4を貫通した形でスライド板5に結合される。商品や部品のスライドが蛇行した場合に、仕切り板に負荷がかかることで仕切り板が変形して商品や部品が整列しないことを防止するための構造である。係合ピンが空間部4に貫通して結合するので、商品や部品による負荷に対してはかなりの強度を持つ。一方、平板上に第1の突状リブ群9と第1の突状リブ群10を設けたスライド板5に対しては、仕切り板1の中間部の結合ピン2は、前記突状リブ群で形成されるくぼみに載置される構成となり、商品や部品のスライドが蛇行した場合に、仕切り板1に負荷がかかることで仕切り板1が変形することを防止できる。ただし、空間部4を貫通した形でスライド板5に結合される場合に比べ、その変形強度は弱いが、重量の小さな商品や部品の陳列棚や部品供給装置には十分使用できる。
また、仕切り板1の天面と底面の中間部に結合ピン2を非対称の位置に設けたので、第1の突状リブ群9と第1の突状リブ群10部分で形成される空間部4やくぼみに、係合ピン2が適切に位置しない場合であっても、仕切り板1の天地を逆転して装着すれば係合ピン2が前記空間部4やくぼみに適合する確率を高めるための構造にしたのが特徴である。
1 仕切り板
2 係合ピン
3 格子状リブ
4 空間部
5 スライド板
6 係止孔
6‘ 係止孔縁
7 係止孔群
7‘ 係止孔板
8 突状リブ
9 第1の突状リブ群
10 第2の突状リブ群
11 補助リブ
12 底板
13 結合リブ
14 結合具
14‘ フック部
17 誘導帯
2 係合ピン
3 格子状リブ
4 空間部
5 スライド板
6 係止孔
6‘ 係止孔縁
7 係止孔群
7‘ 係止孔板
8 突状リブ
9 第1の突状リブ群
10 第2の突状リブ群
11 補助リブ
12 底板
13 結合リブ
14 結合具
14‘ フック部
17 誘導帯
Claims (10)
- 商品を陳列して取出すための陳列棚装置や部品を載置して取出すための部品供給装置において、以下の構成としたことを特徴とする陳列棚装置や部品供給装置に用いるプラスチック製品。
(1)商品や部品を載置し、商品や部品の自重で、商品や部品を移動させるためのスライド板であって、肉厚のリブで周縁を縁取りした形状の複数の係止孔を少なくともその一端に形成したスライド板。
(2)スライド板上の商品や部品を仕切るために、前記スライド板に直立して係合される仕切り板であって、前記スライド板の係止孔に係合させるための係合ピンをその両端の近傍に設けた仕切り板。 - 商品を陳列して取出すための陳列棚装置や部品を載置して取出すための部品供給装置において、以下の構成としたことを特徴とする陳列棚装置や部品供給装置に用いるプラスチック製品。
(1)商品や部品を載置し、商品や部品の自重で、商品や部品を移動させるためのスライド板。
(2)前記スライド板上の商品や部品を仕切るために、前記スライド板に直立して配置される仕切り板。
(3)前記仕切り板の係合ピンを挿入するために、肉厚のリブで縁取りをした複数の孔からなる係止孔群を有する係止孔板。 - 商品を陳列して取出すための陳列棚装置や部品を載置して取出すための部品供給装置において、以下の構成としたことを特徴とする陳列棚装置や部品供給装置に用いるプラスチック製品。
(1)商品や部品を載置して商品や部品の自重で商品や部品を移動させ、かつ、その周縁の一部にその板厚より薄い厚みの結合リブを設けたスライド板。
(2)前記スライド板上の商品や部品を仕切るために、前記スライド板に直立して配置される仕切り板。
(3)前記仕切り板の係合ピンを挿入するために、肉厚のリブで縁取りをした複数の孔からなる係止孔群を有し、かつ、その周縁の一部にその板厚より薄い厚みの結合リブを設けた係止孔板。
(4)コの字状の複数の開口部を有するH字状の形状をもち、それぞれの開口部に前記スライド板と前記係止孔板の結合リブを嵌合して、前記スライド板と前記係止孔板とを結合するための結合具。 - 前記請求項1ないし3のいずれか一に記載のプラスチック製品において、
商品や部品の摺動を良好にするために、前記スライド板上に平行で複数の棒状リブからなる突状リブ群を設けたことを特徴とする陳列棚装置や部品供給装置に用いるプラスチック製品。 - 前記請求項4に記載のプラスチック製品において、
前記仕切り板の両端に形成される係合ピンに加えて、その中間部にも係合ピンを設けて、中間部の係合ピンを前記突状リブ群中のリブ間に載置または係合したことを特徴とする陳列棚装置や部品供給装置に用いるプラスチック製品。 - 前記請求項1ないし5のいずれか一に記載のプラスチック製品において、
前記仕切り板の両端および中間部に形成される係合ピンをその天面と底面に設けると共に、中間部の天面と底面に形成される係合ピンの位置を非対称の位置にしたことを特徴とする陳列棚装置や部品供給装置に用いるプラスチック製品。 - 前記請求項1ないし3のいずれか一に記載のプラスチック製品において、
前記スライド板の係止孔群を複数の列とし、それぞれの列の係止孔の間隔を互い違いになるように千鳥足状に配置したことを特徴とする陳列棚装置や部品供給装置に用いるプラスチック製品。 - 前記請求項1ないし3のいずれか一に記載のプラスチック製品において、
前記スライド板の係止孔群の係止孔を、楕円形としたことを特徴とする陳列棚装置や部品供給装置に用いるプラスチック製品。 - 前記請求項1ないし3のいずれか一に記載のプラスチック製品において、
前記仕切り板の底部両端の近傍に設けられた係合ピンを、先端が先細りになったテーパー状としたことを特徴とする陳列棚装置や部品供給装置に用いるプラスチック製品。 - 前記請求項1ないし3のいずれか一に記載のプラスチック製品において、
前記仕切り板の両端の近傍の側面に、直立した前記仕切り板を支えるための補助リブを設けたことを特徴とする陳列棚装置や部品供給装置に用いるプラスチック製品。
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015128559A (ja) * | 2013-12-02 | 2015-07-16 | 株式会社 ダイサン | 商品仕切り具 |
JP2015140567A (ja) * | 2014-01-28 | 2015-08-03 | 住友林業株式会社 | 住宅収納用棚板 |
-
2006
- 2006-04-10 JP JP2006133088A patent/JP2007144115A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015128559A (ja) * | 2013-12-02 | 2015-07-16 | 株式会社 ダイサン | 商品仕切り具 |
JP2015140567A (ja) * | 2014-01-28 | 2015-08-03 | 住友林業株式会社 | 住宅収納用棚板 |
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