JP2007143534A - Rfidタグ取付方法及びrfidタグ取付具 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な作業で、商品やRFIDタグ取付具が破損することなく、RFIDタグを商品に適切に取付ける。
【解決手段】仮止め用板バネ3と固定用バネ4とを有するRFIDタグ取付具1を用いて、殻21の縁を本体部材2の商品挿入部10に挿入して仮止め用板バネ3により両面側から挟み込むことでRFIDタグ取付具1を殻21の縁に仮止めし、次いで、仮止め用板バネ3の挙動を固定用バネ4により規制してRFIDタグ取付具1を殻21の縁に固定し、RFIDタグ7をアワビに取付ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、データを記録可能であると共に当該記録されているデータが電磁的に読取られるRFIDタグを商品に取付ける方法及び当該RFIDタグを商品に取付ける場合に用いられるRFIDタグ取付具に関する。
例えば貝類の資源調査を行うことを目的として、貝の外靭帯に識別片となる金属片をインジェクターを用いて埋設する方法がある(例えば特許文献1参照)。
特開平11−196706号公報
ところで、近年では、金属片に代わって例えば生産地や生産者などの多量のデータが記録されているRFIDタグを装着可能なRFIDタグ取付具を殻に取付けることで、RFIDタグを貝に取付ける方法が提案されており、出願人は、RFIDタグを貝に取付ける方法として、特願2004−225773を出願した。この特願2004−225773は、殻に自然的に吸水孔が形成されている特にアワビなどの貝にRFIDタグを取付ける用途に好適するものであり、係止ベルトを吸水孔に挿入して殻に巻付けた後にベルト固定部に固定させ、RFIDタグ取付具を殻に取付けることで、RFIDタグを貝に取付けることが可能となるものである。しかしながら、この方法では、作業者は、殻の内側(裏側)を表向きにした状態で係止ベルトを吸水孔に挿入して殻に巻付け、次いで、殻をひっくり返して殻の外側(表側)を表向きにした状態で係止ベルトをベルト固定部に固定させることになるので、作業性に劣るという問題があった。
一方、RFIDタグを貝に取付ける別の方法として、図6に示すように、RFIDタグ取付具31を殻32の縁に取付けることで、RFIDタグを貝に取付ける方法が考えられている。この方法では、殻32をひっくり返す作業が不要となるので、特願2004−225773での作業性の問題を解消することができる。しかしながら、この方法では、殻32の縁をRFIDタグ取付具31の商品挿入部33に押し込ませて爪部34a,34bを殻32に食い込ませてRFIDタグ取付具31を殻32の縁に取付ける態様であるので、殻32の厚みや形状の差異により安定した固定力を確保することができないという問題がある。また、殻32の縁をRFIDタグ取付具31の商品挿入部33に押し込ませる場合に大きな力が作用してしまうと、殻32やRFIDタグ取付具31が破損してしまうという問題もある。
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、簡単な作業で、しかも、商品やRFIDタグ取付具が破損することなく、RFIDタグを商品に適切に取付けることができるRFIDタグ取付方法及びRFIDタグ取付具を提供することにある。
請求項1に記載したRFIDタグ取付方法によれば、商品が例えばアワビであれば、殻の縁(商品の面形状箇所)を本体部材の商品挿入部に挿入して仮止め用部材により両面側から挟み込むことでRFIDタグ取付具を殻の縁に仮止めした後に、仮止め用部材の挙動を固定用部材により規制してRFIDタグ取付具を殻の縁に固定し、RFIDタグをアワビに取付ける。これにより、RFIDタグ取付具を仮止め用部材により殻の縁に仮止めし、次いで、仮止め用部材の挙動を固定用部材により規制してRFIDタグ取付具を殻の縁に固定するという2段階の作業を行うことで、従来のものとは異なって、殻の縁をRFIDタグ取付具の商品挿入部に押し込ませて爪部を殻に食い込ませることはなく、簡単な作業で、しかも、アワビ(殻)やRFIDタグ取付具が破損することなく、RFIDタグをアワビに適切に取付けることができる。
請求項2に記載したRFIDタグ取付方法によれば、商品が例えばアワビであれば、殻の縁を仮止め用部材により両面側から挟み込むことでRFIDタグ取付具を殻の縁に仮止めした後に、殻の縁を本体部材の商品挿入部に挿入する方向とは反対方向に固定用部材を移動させることで仮止め用部材の挙動を固定用部材により規制してRFIDタグ取付具を殻の縁に固定する。これにより、アワビを持ち替えることなく、RFIDタグ取付具を殻の縁に仮止めする作業とRFIDタグ取付具を殻の縁に固定する作業とを直線的な一連の作業で円滑に行うことができ、作業性を高めることができる。
請求項3に記載したRFIDタグ取付具によれば、データを記録可能であると共に当該記録されているデータが電磁的に読取られるRFIDタグを装着可能に構成されていると共に商品の面形状箇所を挿入可能な商品挿入部を有する本体部材と、商品の面形状箇所が本体部材の商品挿入部に挿入された状態で商品の面形状箇所を両面側から挟み込むことで本体部材を商品の面形状箇所に仮止めする仮止め用部材と、商品の面形状箇所が仮止め用部材により両面側から挟み込まれた状態で仮止め用部材の挙動を規制して本体部材を商品の面形状箇所に固定する固定用部材とを備えて構成されている。これにより、上記した請求項1に記載したものと同様にして、商品が例えばアワビであれば、RFIDタグ取付具を仮止め用部材により殻の縁に仮止めし、次いで、仮止め用部材の挙動を固定用部材により規制してRFIDタグ取付具を殻の縁に固定するという2段階の作業を行うことで、殻の縁をRFIDタグ取付具の商品挿入部に押し込ませて爪部を殻に食い込ませることはなく、簡単な作業で、しかも、アワビ(殻)やRFIDタグ取付具が破損することなく、RFIDタグをアワビに適切に取付けることができる。
請求項4に記載したRFIDタグ取付具によれば、仮止め用部材は、本体部材の商品挿入部に沿ってU字形状に形成されていると共に両先端部の各々が内側方向への付勢力を有する板バネから構成され、商品の面形状箇所が本体部材の商品挿入部に挿入された状態で当該付勢力が作用されることで商品の面形状箇所を両面側から挟み込むように構成されている。これにより、商品が例えばアワビであれば、板バネの付勢力が殻の縁に作用されることで、RFIDタグ取付具を殻の縁に仮止めすることができる。
請求項5に記載したRFIDタグ取付具によれば、板バネは、その両先端部の各々に互いに異なる方向に尖る複数の爪部を有している。これにより、商品が例えばアワビであれば、互いに異なる方向に尖る複数の爪部が殻の縁に食い込むことで、RFIDタグ取付具を殻の縁に強固に固定することができる。
請求項6に記載したRFIDタグ取付具によれば、固定用部材は、商品の面形状箇所を本体部材の商品挿入部に挿入する方向とは反対方向に移動されることで仮止め用部材の挙動を規制するように構成されている。これにより、商品が例えばアワビであれば、上記した請求項2に記載したものと同様にして、アワビを持ち替えることなく、RFIDタグ取付具を殻の縁に仮止めする作業とRFIDタグ取付具を殻の縁に固定する作業とを直線的な一連の作業で円滑に行うことができ、作業性を高めることができる。
以下、本発明の一実施形態として、RFIDタグが取付けられる商品としてアワビを適用し、RFIDタグ取付具1を殻の縁に取付けることで、RFIDタグをアワビに取付ける方法について、図1ないし図5を参照して説明する。図2は、RFIDタグ取付具を一部破断した側面図(a)、平面図(b)及び背面図(c)を示しており、図5は、RFIDタグ取付具の縦断側面図を異なる態様で示している。
RFIDタグ取付具1は、本体部材2、仮止め用板バネ3(本発明でいう仮止め用部材)及び固定用バネ4(本発明でいう固定用部材)が組み合されて構成されている。本体部材2は、蓋部材5とバネ収容部材6との2つの部品から構成されている。蓋部材5は、樹脂を材料として成形され、その上面部には円板形状のRFIDタグ7が凹状のRFIDタグ収容部8に収容されている。RFIDタグ7は、データを記録可能なICチップと当該ICチップに記録されているデータをリーダ(図示せず)に送信するコイルアンテナとを備えて構成されている。また、RFIDタグ7の表面には、例えばICチップに記録されているデータの一部(例えば生産地や生産者や漁獲日など)を表す文字や数字が印刷されていても良いし、ICチップに記録されているデータの一部を表す文字や数字が記載されているシールが添付されていても良い。そして、このように構成されてなるRFIDタグ7は、透明樹脂からなるカバー9で封止されて防水性が確保されている。また、蓋部材5は、RFIDタグ取付具1が殻の縁に取付けられた状態で殻の曲面に沿うように全体的に曲面形状に成形されている。
バネ収容部材6は、樹脂を材料として成形され、商品であるアワビの殻21の縁(本発明でいう商品の面形状箇所)を挿入可能な溝状の商品挿入部10を蓋部材5と共に形成すると共に、上記した仮止め用板バネ3を収容するための仮止め用板バネ収容部11を有して構成されている。この場合、商品挿入部10の開口幅はアワビの殻の厚さよりも僅かに幅広に形成されている。
仮止め用板バネ3は、図3に示すように、その縦断側面が上記した商品挿入部10に沿うようにU字形状をなして成形されていると共に、各々の先端部に内側方向に尖る2本ずつの爪部12a〜12dが形成され、バネ収容部材6の仮止め用板バネ収容部11に収容されている。この仮止め用板バネ3は、RFIDタグ取付具1を殻21に取付ける前(外部から力が作用していない自然状態)では、互いに対向する一端側の爪部12a,12bと他端側の爪部12c,12dとの間隔(図2及び図3中「a1」参照)が上記した商品挿入部10の開口幅(図2中「a2」参照)よりも僅かに狭くなっている。
この場合、これら互いに対向する一端側の爪部12a,12bと他端側の爪部12c,12dとの間隔よりも厚い殻21の縁が商品挿入部10に挿入されると、仮止め用板バネ3の両先端部に押し広がろうとする力が作用すると共に、その押し広がろうとする力の反作用として復元力(元の形状に戻ろうとする力(本発明でいう付勢力))が作用し、殻21の縁が仮止め用板バネ3により両面側から挟み込まれる。
固定用バネ4は、図4に示すように、金属棒が所定形状に成形されており、その一方側部分(元々の金属棒の中央部分)は作業者が操作する(触れる)操作部13とされており、その他方側部分(元々の金属棒の両端部分)は作業者の操作力を仮止め用板バネ3に伝達する操作力伝達部14a、14bとされている。そして、この固定用バネ4は、RFIDタグ取付具1を殻21に取付ける前(外部から力が作用していない自然状態)では、操作力伝達部14a、14bが互いに所定間隔を存してバネ収容部材6内で仮止め用板バネ3に係止すると共に、操作部13がバネ収容部材6から突出するように配置されている。
この場合、殻21の縁が本体部材2の商品挿入部10に挿入されて仮止め用板バネ3の復元力によりRFID取付具1が殻21の縁に仮止めされている状態で、固定用バネ4の操作部13に仮止め用板バネ3に向かう方向(図1及び図5中A方向)への押圧力が与えられると、固定用バネ4が全体的に仮止め用板バネ3の形状に沿って押し広げられながら仮止め用板バネ3を覆うように移動する。このとき、固定用バネ4に作用する押し広げられた状態から元の状態に戻ろうとする力(復元力)と仮止め用板バネ3の押し広がろうとする力とでは、前者が後者よりも大きく設計されており、仮止め用板バネ3の挙動(押し広がろうとする動き)が固定用バネ4により規制される。
次に、RFIDタグ取付具1を殻21に取付ける手順について、図1を参照して説明する。最初に、作業者は、殻21の縁(本発明でいう商品の面形状箇所)をRFIDタグ取付具1の商品挿入部10の開口側から商品挿入部10に押し込ませる。このとき、殻21の縁の厚さが仮止め用板バネ3の自然状態での互いに対向する一端側の爪部12a,12bと他端側の爪部12c,12dとの間隔よりも厚ければ、爪部12a〜12dが殻21の縁により押し広げられることになるので、仮止め用板バネ3における押し広げられた状態から元の状態に戻ろうとする力が殻21の縁に作用し、殻21の縁が仮止め用板バネ3により両面側から挟み込まれる。これにより、RFIDタグ取付具1を殻21の縁に仮止めすることができる。
次いで、作業者は、固定用バネ4の操作部13を仮止め用板バネ3に向かう方向に押し込ませる。このとき、上記したように固定用バネ4に作用する押し広げられた状態から元の状態に戻ろうとする力と仮止め用板バネ3の押し広がろうとする力とでは、前者が後者よりも大きく設計されているので、固定用バネ4が押し込まれて仮止め用板バネ3を覆うように移動された状態では、仮止め用板バネ3の挙動が固定用バネ4により規制される。これにより、RFIDタグ取付具1を殻21の縁に固定することができる。
上記した一連の手順により、作業者は、殻21の縁をRFIDタグ取付具1の商品挿入部10に押し込ませてRFIDタグ取付具1を殻21の縁に仮止めし、次いで、固定用バネ4を仮止め用板バネ3に向かう方向に押し込ませてRFIDタグ取付具1を殻21の縁に固定するという2段階の作業を行うことで、RFIDタグ取付具1を殻21に取付けることができ、RFIDタグ7をアワビに取付けることができる。
以上に説明したように本実施形態によれば、仮止め用板バネ3と固定用バネ4とを有するRFIDタグ取付具1を用いて、殻21の縁を本体部材2の商品挿入部10に挿入して仮止め用板バネ3により両面側から挟み込むことでRFIDタグ取付具1を殻21の縁に仮止めし、次いで、仮止め用板バネ3の挙動を固定用バネ4により規制してRFIDタグ取付具1を殻21の縁に固定するようにしたので、簡単な作業で、しかも、アワビ(殻21)やRFIDタグ取付具1が破損することなく、RFIDタグ7をアワビに適切に取付けることができる。
また、殻21の縁を商品挿入部10に挿入する方向とは反対方向に固定用バネ4を移動させることで仮止め用板バネ3の挙動を固定用バネ4により規制してRFIDタグ取付具1を殻21の縁に固定するようにしたので、アワビを持ち替えることなく、RFIDタグ取付具1を殻21の縁に仮止めする作業とRFIDタグ取付具1を殻21の縁に固定する作業とを直線的な一連の作業で円滑に行うことができ、作業性を高めることができる。
本発明は、上記した実施形態にのみ限定されるものではなく、以下のように変形または拡張することができる。
RFIDタグをアワビに取付ける方法に適用するものに限らず、RFIDタグを別の商品に取付ける方法に適用しても良い。
RFIDタグ取付具を殻の縁に取付けることに限らず、RFIDタグ取付具を殻の他の部位(例えば吸水孔)に取付けることで、RFIDタグをアワビに取付けても良い。
本発明の一実施形態を示すもので、RFIDタグを商品に取付ける手順を概略的に示す図 RFIDタグ取付具の構成を示すもので、一部破断した側面図(a)、平面図(b)及び背面図(c) 仮止め用板バネの外観斜視図 固定用バネの外観斜視図 RFIDタグ取付具の縦断側面図 RFIDタグを商品に取付ける従来の手順を概略的に示す図
符号の説明
図面中、1はRFID取付具、2は本体部材、3は仮止め用板バネ(仮止め用部材)、4は固定用バネ(固定用部材)、7はRFIDタグである。

Claims (6)

  1. データを記録可能であると共に当該記録されているデータが電磁的に読取られるRFIDタグを商品に取付ける方法であって、
    RFIDタグを装着可能な本体部材と仮止め用部材と固定用部材とを備えたRFIDタグ取付具を用い、前記商品の面形状箇所を前記本体部材の商品挿入部に挿入して前記仮止め用部材により両面側から挟み込むことで前記本体部材を前記商品の面形状箇所に仮止めした後に、前記仮止め用部材の挙動を前記固定用部材により規制して前記本体部材を前記商品の面形状箇所に固定し、RFIDタグを商品に取付けることを特徴とするRFIDタグ取付方法。
  2. 請求項1に記載したRFIDタグ取付方法において、
    前記本体部材を前記商品の面形状箇所に仮止めした後に、前記商品の面形状箇所を前記本体部材の商品挿入部に挿入する方向とは反対方向に前記固定用部材を移動させることで前記仮止め用部材の挙動を前記固定用部材により規制して前記本体部材を前記商品の面形状箇所に固定することを特徴とするRFIDタグ取付方法。
  3. データを記録可能であると共に当該記録されているデータが電磁的に読取られるRFIDタグを装着可能に構成されていると共に商品の面形状箇所を挿入可能な商品挿入部を有する本体部材と、
    前記商品の面形状箇所が前記本体部材の商品挿入部に挿入された状態で前記商品の面形状箇所を両面側から挟み込むことで前記本体部材を前記商品の面形状箇所に仮止めする仮止め用部材と、
    前記商品の面形状箇所が前記仮止め用部材により両面側から挟み込まれた状態で前記仮止め用部材の挙動を規制して前記本体部材を前記商品の面形状箇所に固定する固定用部材とを備えたことを特徴とするRFIDタグ取付具。
  4. 請求項3に記載したRFIDタグ取付具において、
    前記仮止め用部材は、前記本体部材の商品挿入部に沿ってU字形状に形成されていると共に両先端部の各々が内側方向への付勢力を有する板バネから構成され、前記商品の面形状箇所が前記本体部材の商品挿入部に挿入された状態で当該付勢力が前記仮止め用部材に向かって作用されることで前記商品の面形状箇所を両面側から挟み込むことを特徴とするRFIDタグ取付具。
  5. 請求項4に記載したRFIDタグ取付具において、
    前記板バネは、その両先端部の各々に互いに異なる方向に尖る複数の爪部を有していることを特徴とするRFIDタグ取付具。
  6. 請求項3ないし5のいずれかに記載したRFIDタグ取付具において、
    前記固定用部材は、前記商品の面形状箇所を前記本体部材の商品挿入部に挿入する方向とは反対方向に移動されることで前記仮止め用部材の挙動を規制することを特徴とするRFIDタグ取付具。

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