JP2007142371A - 光学モジュール、光電センサおよび光学モジュールの製造方法 - Google Patents

光学モジュール、光電センサおよび光学モジュールの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】小型のLEDと投光レンズとの位置合わせが容易に行なえる投光器を提供する。
【解決手段】投光器101Aは、LED112と、LED112を封止する透光性樹脂部材113と、透光性樹脂部材113の上面113aに固着されたレンズ部材130とを備える。レンズ部材130は、透光性樹脂部材113を介してLED112に対面配置された投光レンズとなるレンズ部131と、透光性樹脂部材113の上面113aに沿ってレンズ部131から突設された板状部132とを含む。
【選択図】図2

Description

本発明は、光電センサの投光器や受光器に代表される光学モジュールおよびその製造方法ならびにこの光学モジュールを備えた光電センサに関するものである。
物体を検出する光電センサの投光器や受光器に代表される光学モジュールにおいては、発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)やレーザーダイオード(LD:Laser Diode)、フォトダイオード(PD:Photo Diode)等の半導体光学素子と、これらLEDやLD、PDに対応して配設される投光レンズや受光レンズ等のレンズとの位置合わせを精度よく行なうことが必要である。この位置合わせが十分に行なわれない場合には、投受光の際の光の挙動が企図したものとならず、物体の検出が精度よく行なえなくなる不具合が発生する。
通常、レンズは、実装基板に実装された半導体光学素子の上方に配設される。多くの場合、レンズは、実装基板が固定されるケース体に取付けられるキャップ体に一体的に設けられる。このような構成が開示された文献として、たとえば特開平10−125187号公報(特許文献1)がある。
上記特許文献1に開示の如くの構成の光学モジュールにおいては、部材間の組付け位置精度を厳密に管理することにより、半導体光学素子とレンズとの高い組付け位置精度が実現される。なお、位置合わせをより確実に行なうためには、上述の組付け位置精度の管理に加え、各部品の製造時において、製造する部品が設計通りの形状となるように厳密に寸法精度を管理することも必要である。
しかしながら、上述の寸法精度の管理や組付け位置精度の管理を厳密に行なうことは容易なことではない。たとえば、半導体光学素子を中間基板に実装するとともに透光性樹脂部材にて封止することにより、半導体光学素子をCSP(Chip Size Package)化し、このCSP化されたICパッケージを実装基板に実装して実装基板をケース体に固定し、ケース体に取付けられるキャップ体にレンズを一体的に設けた光学モジュールとした場合には、少なくとも以下の位置ずれを考慮することが必要になる。
(a)半導体光学素子の中間基板への組付け時に生じる位置ずれ。
(b)中間基板の製造時における表裏面の配線パターンの位置ずれ。
(c)CSP化されたICパッケージの実装基板への組付け時に生ずる位置ずれ。
(d)実装基板のケース体への組付け時に生じる位置ずれ。
(e)キャップ体にレンズを形成する際のレンズ形成位置のずれ。
(f)キャップ体をケース体へ組付ける際に生じる位置ずれ。
このように、上記構成の光学モジュールとした場合には、非常に多くの寸法精度の管理や組付け位置精度の管理が必要となり、製造コストを圧迫することになる。また、寸法精度の管理や組付け位置精度の管理には限界があるため、個々の位置ずれを最小限に抑制できたとしても、全体として見た場合には、半導体光学素子とレンズとの位置合わせが確実に精度よく行なえることには必ずしもならない。したがって、半導体光学素子とレンズとの位置合わせを精度よく行なうためには、可能な限り半導体光学素子とレンズとの間を仲介する部材の点数を少なくすることが有効である。
この点に着目し、半導体光学素子とレンズとの組付け位置精度を高く保つことが可能な光学モジュールの構造が開示された文献として、たとえば特開平4−13989号公報(特許文献2)がある。上記特許文献2に開示の光学モジュールにあっては、LEDまたはLD等の半導体光学素子を透光性樹脂部材によって封止することによりICパッケージ化し、直接このICパッケージの表面に投光レンズを位置合わせしつつ接着するものである。その際に、特開平2−188972号公報(特許文献3)に開示の光軸調整装置を用いることにより、半導体光学素子に対して直接レンズの位置合わせを行なうことができるため、上述の(a)ないし(f)のような位置ずれを考慮する必要がなくなり、高精度に半導体光学素子とレンズとを位置合わせすることが可能になる。
特開平10−125187号公報 特開平4−13989号公報 特開平2−188972号公報
しかしながら、近年においては、光学モジュールに対する小型化の要請に従って半導体光学素子やレンズの小型化も進んでおり、これに伴って組付け工程時における各種部品のハンドリングが困難になってきている。そのため、上述の位置合わせの際にレンズを保持すること自体が困難になってきており、精度よく半導体光学素子に対してレンズを位置合わせすることが非常に困難になってきている。
また、半導体光学素子やレンズの小型化に伴い、光学モジュール内における半導体光学素子とレンズとの間の距離も必然的に短くなってきているため、これらの間に位置ずれが生じると、光の挙動が従来に比してより大きく変動することになり、歩留まりが著しく低下する問題も生じている。
さらには、レンズの薄型化に伴い、レンズの射出成型時に金型からの離型のためにレンズにイジェクトピンを立てると、イジェクトピンがレンズを突き破り、射出成型品であるレンズが破損してしまうという製造上の困難性も生じている。
したがって、本発明は、上述の問題点を解決すべくなされたものであり、小型化した半導体光学素子とレンズとの位置合わせが容易に行なえる光学モジュールおよびその製造方法ならびにこの光学モジュールを備えた光電センサを提供することを目的とするとともに、また併せて、レンズを薄型化した場合にも生産性よく製造することが可能な光学モジュールおよびその製造方法ならびにこの光学モジュールを備えた光電センサを提供することを目的とする。
本発明に基づく光学モジュールは、半導体光学素子と、上記半導体光学素子を封止する透光性樹脂部材と、上記透光性樹脂部材の表面に固着されたレンズ部材とを備える。上記レンズ部材は、上記透光性樹脂部材を介して上記半導体光学素子に対面配置されたレンズ部と、上記透光性樹脂部材の上記表面に沿って上記レンズ部から突設された板状部とを含む。
このように構成することにより、レンズ部が小型化または薄型化された場合にも、レンズ部を含むレンズ部材の板状部を保持することによってレンズ部の間接的な保持が可能となるため、半導体光学素子に対するレンズ部の位置合わせ作業を容易に行なうことができる。したがって、レンズ部が小型化または薄型化された場合にも、生産性よく高性能の光学モジュールを製造することが可能になる。
上記本発明に基づく光学モジュールにあっては、上記板状部が上記レンズ部を取り囲むように上記レンズ部の全周囲から突設されていることが好ましい。
このように構成することにより、レンズ部から突設された板状部の主面の面積を広く確保することが可能になるため、レンズ部材の保持がより容易に行なえる。
上記本発明に基づく光学モジュールにあっては、上記板状部が上記レンズ部側とは反対側の先端にガイド壁部を有していることが好ましく、その場合に、上記ガイド壁部が上記透光性樹脂部材の上記表面と連続する側面を覆うように延びていることが好ましい。
このように構成することにより、ガイド壁部と透光性樹脂部材の側面とによって大まかな位置合わせが行なえるようになる。また、レンズ部材と透光性樹脂部材とを接着剤によって固着する場合に、余剰の接着剤が板状部とガイド壁部とによって透光性樹脂部材の側面側に案内されることになるため、レンズ部等に付着する不具合が防止される。
上記本発明に基づく光学モジュールにあっては、上記板状部が上記レンズ部から互いに反対方向に向かって延びる部分を有しており、かつ上記ガイド壁部が上記板状部の上記レンズ部から互いに反対方向に向かって延びる上記部分のそれぞれの先端に設けられていることが好ましく、その場合に、これら一対のガイド壁部が、上記透光性樹脂部材の上記表面と連続する、互いに相対する一対の側面をそれぞれ覆うように延びていることが好ましい。
このように構成することにより、一対のガイド壁部によって透光性樹脂部材が挟み込まれるようになるため、透光性樹脂部材に対するレンズ部材の位置合わせの際に、レンズ部材の位置合わせが透光性樹脂部材の表面上において一方向のみで済むようになる。したがって、位置合わせ作業が大幅に容易化する。
上記本発明に基づく光学モジュールにあっては、上記透光性樹脂部材の上記表面の法線方向における上記板状部の厚みが0.6mm以上で、かつ上記透光性樹脂部材の上記表面の法線方向における上記レンズ部の最大厚み以下であることが好ましい。
このように構成することにより、レンズ部材を射出成型にて製造する際に、板状部にイジェクトピンが立てられるようになるとともに、板状部の厚みがレンズ部の厚みを超えることがないため、光学モジュールの小型化および薄型化が可能になる。
上記本発明に基づく光学モジュールにあっては、上記透光性樹脂部材の上記表面の法線方向における上記板状部の厚みが0.6mm未満であり、かつ上記透光性樹脂部材の上記表面の法線方向における上記ガイド壁部の厚みが0.6mm以上であることが好ましい。
このように構成することにより、レンズ部材を射出成型にて製造する際に、ガイド壁部にイジェクトピンが立てられるようになるため、レンズ部材を破損することなく金型から容易に離型することができる。したがって、レンズ部材の板状部をより薄型化することができ、光学モジュールの小型化および薄型化が可能になる。
上記本発明に基づく光学モジュールにあっては、上記透光性樹脂部材の上記表面の法線方向における上記板状部の厚みと、上記透光性樹脂部材の上記側面の法線方向における上記ガイド壁部の厚みとが、実質的に同一であることが好ましい。
このように構成することにより、レンズ部材を射出成型にて製造する際に、金型内における溶融樹脂の樹脂まわりがよくなるため、レンズ部材の成型がより良好に行なえるようになる。
上記本発明に基づく光学モジュールにあっては、上記透光性樹脂部材の上記表面の法線方向における、上記透光性樹脂部材の上記表面上に位置する部分の上記板状部の最大厚みが、1.0mm以下であることが好ましい。
このように構成することにより、非常に薄型でかつ小型の光学モジュールとすることができる。
上記本発明に基づく光学モジュールにあっては、上記板状部が上記透光性樹脂部材側とは反対側に向かって突設された立壁部を有し、その立壁部の上記レンズ部と対面する位置に上記レンズ部側に向かって凹設された凹部が設けられていることが好ましく、そしてその凹部に光ファイバの端部が嵌め込まれることにより、上記レンズ部に上記光ファイバの端部が対面した状態で上記光ファイバが上記立壁部に固定されていることが好ましい。
このように構成することにより、レンズ部材に光ファイバを容易に固定することが可能になる。したがって、光ファイバを備えた光学モジュールを安価にかつ容易に製造することが可能になる。また、レンズ部に対する光ファイバの位置決めも容易にかつ確実に行なえるようになるため、高性能の光学モジュールとすることができる。
上記本発明に基づく光学モジュールにあっては、上記レンズ部材がポリカーボネイト樹脂またはアクリル樹脂を原料として含んでいることが好ましい。
このような樹脂材料を用いてレンズ部材を射出成型することにより、安価にかつ容易に小型で薄型の光学モジュールとすることができる。
本発明の第1の局面に基づく光電センサは、上述のいずれかの光学モジュールのうちの少なくとも1つを投光器または受光器として具備していることを特徴とする。
通常、透過型の光電センサにおいては、単一のハウジングの中に投光器または受光器のいずれか一方の光学モジュールが配設される。そのため、上記のように構成することにより、小型化した半導体光学素子とレンズ部との位置合わせが容易に行なえることになり、小型の光電センサとすることができる。また、上記の構成とすることにより、光電センサを小型化した場合にも、生産性や性能が低下するおそれはない。
本発明の第2の局面に基づく光電センサは、上述のいずれかの光学モジュールのうちの少なくとも1つを投光器として具備し、かつ、上述のいずれかの光学モジュールのうちの少なくとも1つを受光器として具備していることを特徴とする。
通常、反射型の光電センサにおいては、単一のハウジングの中に投光器および受光器の2つの光学モジュールが配設される。そのため、上記のように構成することにより、2つ以上の光学モジュールを備えた光電センサとする場合にも小型化した半導体光学素子とレンズ部との位置合わせが容易に行なえることになり、小型の光電センサとすることができる。また、上記の構成とすることにより、光電センサを小型化した場合にも、生産性や性能が低下するおそれはない。
本発明の第3の局面に基づく光電センサは、光ビームを出射する投光器と、上記投光器から出射された光ビームの反射光を受光する受光器とを備え、三角測距の原理に基づき、上記受光器において受光された反射光の上記受光器における受光位置によって被検出物体までの距離を判別する光電センサであって、上記受光器は、半導体受光素子と、上記半導体受光素子を封止する透光性樹脂部材と、上記透光性樹脂部材の表面に固着されたレンズ部材とを含み、上記レンズ部材は、上記透光性樹脂部材を介して上記半導体受光素子に対面配置されたレンズ部と、上記透光性樹脂部材の上記表面に沿って上記レンズ部から突設された板状部とを有している。
このように構成することにより、三角測距の原理に基づいた反射型の距離設定型光電センサにおいて、小型化した半導体受光素子とレンズ部材との位置決めが容易に行なえるようになる。したがって、小型の反射型の距離設定型光電センサとすることができる。また、本構成を採用すれば、光電センサを小型化しても生産性や性能が低下するおそれはない。
上記本発明の第3の局面に基づく光電センサにあっては、上記板状部が、上記レンズ部を取り囲むように上記レンズ部の全周囲から突設され、そのレンズ部側とは反対側の先端にガイド壁部を有していることが好ましく、その場合に、上記ガイド壁部が、上記透光性樹脂部材の上記表面と連続する側面を覆うように延びていることが好ましい。
このように構成することにより、ガイド壁部と透光性樹脂部材の側面とによって半導体受光素子に対するレンズ部材の大まかな位置決めが行なえるようになる。また、レンズ部材と透光性樹脂部材とを接着剤によって固着する場合に、余剰の接着剤が板状部とガイド壁部とによって透光性樹脂部材の側面側に案内されることになるため、レンズ部等に付着する不具合が防止される。
本発明の第4の局面に基づく光電センサは、光ビームを出射する投光器と、上記投光器から出射された光ビームの反射光を受光する受光器とを備え、三角測距の原理に基づき、上記受光器において受光された反射光の上記受光器における受光位置によって被検出物体までの距離を判別する光電センサであって、上記投光器は、半導体投光素子と、上記半導体投光素子を封止する透光性樹脂部材と、上記透光性樹脂部材の表面に固着されたレンズ部材とを含み、上記レンズ部材は、上記透光性樹脂部材を介して上記半導体投光素子に対面配置されたレンズ部と、上記透光性樹脂部材の上記表面に沿って上記レンズ部から突設された板状部とを有している。
このように構成することにより、三角測距の原理に基づいた反射型の距離設定型光電センサにおいて、小型化した半導体投光素子とレンズ部材との位置決めが容易に行なえるようになる。したがって、小型の反射型の距離設定型光電センサとすることができる。また、本構成を採用すれば、光電センサを小型化しても生産性や性能が低下するおそれはない。
上記本発明の第4の局面に基づく光電センサにあっては、上記板状部が、上記レンズ部を取り囲むように上記レンズ部の全周囲から突設され、そのレンズ部側とは反対側の先端にガイド壁部を有していることが好ましく、その場合に、上記ガイド壁部が、上記透光性樹脂部材の上記表面と連続する側面を覆うように延びていることが好ましい。
このように構成することにより、ガイド壁部と透光性樹脂部材の側面とによって半導体投光素子に対するレンズ部材の大まかな位置決めが行なえるようになる。また、レンズ部材と透光性樹脂部材とを接着剤によって固着する場合に、余剰の接着剤が板状部とガイド壁部とによって透光性樹脂部材の側面側に案内されることになるため、レンズ部等に付着する不具合が防止される。
本発明に基づく光学モジュールの製造方法は、半導体光学素子を透光性樹脂部材によって封止する封止工程と、レンズ部およびこのレンズ部から突設された板状部を含むレンズ部材を射出成型によって形成するレンズ部材形成工程と、上記板状部を吸着手段によって吸着し、上記半導体光学素子に上記レンズ部が上記透光性樹脂部材を介して対面配置されるように上記レンズ部材を上記透光性樹脂部材の表面に位置合わせして固着する固着工程とを備える。
このように構成することにより、レンズ部が小型化または薄型化された場合にも、レンズ部を含むレンズ部材の板状部を保持することによってレンズ部の間接的な保持が可能となるため、半導体光学素子に対するレンズ部の位置合わせ作業を容易に行なうことができる。したがって、レンズ部が小型化または薄型化された場合にも、生産性よく高性能の光学モジュールを製造することが可能になる。
上記本発明に基づく光学モジュールの製造方法にあっては、上記レンズ部材形成工程において、上記板状部が上記レンズ部側とは反対側の先端にガイド壁部を有するように形成されることが好ましく、その場合に、上記固着工程において、上記レンズ部材が上記ガイド壁部が上記透光性樹脂部材の上記表面と連続する側面を覆うように上記透光性樹脂部材の上記表面に位置合わせして固着されることが好ましい。
このように構成することにより、ガイド壁部と透光性樹脂部材の側面とによって大まかな位置合わせが行なえるようになる。また、レンズ部材と透光性樹脂部材とを接着剤によって固着する場合に、余剰の接着剤が板状部とガイド壁部とによって透光性樹脂部材の側面側に案内されることになるため、レンズ部等に付着する不具合が防止される。
上記本発明に基づく光学モジュールの製造方法にあっては、上記レンズ部材形成工程において、上記レンズ部材が、上記板状部の厚みが0.6mm未満となり、かつ上記板状部の厚み方向と同じ方向における上記ガイド壁部の厚みが0.6mm以上となるように形成されることが好ましく、その場合に、上記レンズ部材形成工程における金型からの上記レンズ部材の離型の際に、イジェクトピンが上記板状部の上記厚み方向と同じ方向から上記ガイド壁部に向けて打たれることが好ましい。
このように構成することにより、レンズ部材を射出成型にて製造する際に、ガイド壁部にイジェクトピンが立てられるようになるため、レンズ部材を破損することなく金型から容易に離型することができる。したがって、レンズ部材の板状部をより薄型化することができ、光学モジュールの小型化および薄型化が可能になる。
本発明によれば、小型化した半導体光学素子とレンズとの位置合わせが容易に行なえるようになる。したがって、レンズを薄型化した場合にも高性能の光学モジュールおよび光電センサを生産性よく製造することが可能になる。
以下、本発明の実施の形態について、図を参照して詳細に説明する。以下に示す実施の形態においては、光学モジュールとしての光電センサの投光器および受光器に本発明を適用した場合を例示して説明を行なう。なお、以下に示す実施の形態においては、同一の部分について同一の符号を付し、その説明は繰り返さない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における投光器の分解斜視図である。また、図2は、本実施の形態における投光器の組立て後の要部断面図である。まず、これらの図を参照して、本実施の形態における投光器の構造について説明する。
図1および図2に示すように、本実施の形態における投光器101Aは、CSP化されたICパッケージ110と、実装基板120と、レンズ部材130と、ケース体140と、キャップ体150とを備えている。
CSP化されたICパッケージ110は、中間基板111と、半導体光学素子であるLED112と、透光性樹脂部材113とを含む。LED112は、中間基板111の表面に、その投光面が上方を向くようにベアチップ実装される。中間基板111の表面側には、ベアチップ実装されたLED112を覆うように透光性樹脂部材113が形成される。これにより、LED112は、透光性樹脂部材113によって封止されることになる。透光性樹脂部材113の材質としては、エポキシ樹脂が好適である。なお、中間基板111の表面には、LED112の他に他の実装部品が実装されていてもよい。
CSP化されたICパッケージ110は、その中間基板111の裏面が実装基板120の表面に対面した状態で実装される。具体的には、中間基板111の裏面に形成された接続用の導体パターン(図示せず)と実装基板120の表面に形成された接続用の導体パターン121(図2においては図示せず)が、図示しない半田によって接合される。これにより、中間基板111に設けられた電気回路と、実装基板120に設けられた電気回路との電気的な導通が確保されるとともに、ICパッケージ110が実装基板120に固定されることになる。なお、実装基板120には、ICパッケージ110の他に他の実装部品が実装されていてもよい。
CSP化されたICパッケージ110の透光性樹脂部材113の表面である上面113aには、レンズ部材130が位置合わせして固着される。レンズ部材130は、投光レンズとなるレンズ部131と、このレンズ部131から側方に向かって突設された板状部132とを含んでおり、実質的に中央部に投光レンズが設けられた略板状の形状を有する部材として形成される。すなわち、レンズ部131が板状部132によって取り囲まれるように板状部132がレンズ部131の全周囲から突設されている。板状部132は、ICパッケージ110の透光性樹脂部材113の上面113aに沿うように延びている。レンズ部材130は、好適には射出成型にて形成され、その材質としてはポリカーボネイト樹脂またはアクリル樹脂等が選択される。ICパッケージ110の透光性樹脂部材113の上面113aに対するレンズ部材130の固着には、好適には紫外線硬化型樹脂を含む接着剤118が利用される。
レンズ部材130は、そのレンズ部131がLED112に対して位置合わせされた状態で透光性樹脂部材113の上面113aに固着されている。より具体的には、LED112の光軸が平凸レンズ形状を有するレンズ部131の光軸と重なるように位置合わせがなされている。
実装基板120は、上面開口の箱形状を有するケース体140の内部に収容されて固定される。具体的には、図1に示すように、ケース体140の底面に設けられた位置決めピン141によって実装基板120が位置決めされてケース体140に固定される。また、ケース体140には、キャップ体150が取付けられ、このキャップ体150によってケース体140の上面開口が閉塞されることになる。キャップ体150としては、LED112から発せられてレンズ部131を透過した光が投光器101Aの外部に投光されるように、少なくとも略中央部が透光性を有する材料にて形成されていることが必要である。キャップ体150の材質としては、ポリカーボネイト樹脂やアクリル樹脂、ポリアリレート樹脂等が好適である。
本実施の形態における投光器101Aにおいては、透光性樹脂部材113の上面113aの法線方向における板状部132の厚みt1(図2参照)が、0.6mm以上でかつ透光性樹脂部材113の上面113aの法線方向におけるレンズ部131の最大厚みT1(図2参照)よりも小さくなるように形成されている。その際、透光性樹脂部材113の上面113aの法線方向における板状部132の厚みt1は、好ましくは1.0mm以下に形成される。
ここで、板状部132の厚みt1を0.6mm以上とする理由は、レンズ部材130を射出成型にて形成した場合に、離型の際にイジェクトピンが射出成型品であるレンズ部材130の板状部132を突き抜けない限界の厚み寸法が0.6mmであるためであり、板状部132の厚みt1をレンズ部131の厚みT1よりも小さくする理由は、キャップ体150とレンズ部材130のレンズ部131とを可能な限り近接配置することによって投光器101Aを薄型化するためである。また、板状部132の厚みt1を1.0mm以下とすることが好ましい理由は、これよりも板状部132を厚く形成した場合には、レンズ部131から突設して板状部132を設けずとも、レンズ部131の側面を保持して上述の位置合わせが実施できるためである。なお、レンズ部131の最大厚みT1は、投光器101Aの光学的な性能を決定するパラメータの1つであり、特に限定されるものではない。
図3ないし図7は、本実施の形態における投光器の製造方法を説明するための各工程における模式断面図である。以下においては、これらの図を参照して、本実施の形態における投光器の製造方法について説明する。
上述の構成の投光器101Aを製造する際には、まず、図3に示すように、中間基板111の表面にLED112をベアチップ実装し、このベアチップ実装されたLED112を封止するように、透光性樹脂部材113を中間基板111の表面に形成し、これによりCSP化されたICパッケージ110を準備する。そして、CSP化されたICパッケージ110を実装することにより、ICパッケージ110を実装基板120の表面に固定する。
上記図3に示す工程とは別に、図4および図5に示すように、レンズ部材130を射出成型によって別途製造する。具体的には、図4に示すように、金型11,12を準備し、金型11,12を組み合わせることによって内部に形成される中空部に溶融した透光性の樹脂材料を流し込み、これを硬化させることによって所定の形状のレンズ部材130を形成する。射出成型にて形成したレンズ部材130は非常に小型の部品であるため、上述したように金型11,12からの離型が問題となるが、本実施の形態における製造方法においては、図5に示すように、金型11を金型12から図中矢印A方向に引き離すとともにイジェクトピン14を図中矢印B方向に向けて板状部132に打つことにより、レンズ部材130を金型11,12からスムーズに離型することができる。これは、本実施の形態におけるレンズ部材130の板状部132の厚みt1(図2参照)が0.6mm以上であるためであり、この板状部132にイジェクトピン14を立てて打つことにより、金型12からレンズ部材130を破損することなく取り出せるためである。
つづいて、図6に示すように、実装基板120に固定されたICパッケージ110の透光性樹脂部材113の上面113aに紫外線硬化型樹脂を含む接着剤118を所定量塗布するとともに、射出成型によって形成されたレンズ部材130を吸着ヘッド21にて吸着保持しつつ、吸着ヘッド21を図中矢印C方向に降下させる。ここで、レンズ部材130の吸着ヘッド21による保持をより詳細に説明すると、レンズ部材130は、吸着ヘッド21の吸着面23に設けられた穴部22にそのレンズ部131が嵌め込まれるとともに、吸引管24の開口が設けられた吸着面23に接触するようにその板状部132の上面が接触配置されることにより、吸着ヘッド21にてよって吸着保持される。
そして、図7に示すように、ICパッケージ110内に封止されているLED112に対するレンズ部材130のレンズ部131の位置合わせを行ない(すなわち、LED112の光軸とレンズ部131の光軸とが重なるように配置し)、その状態を維持しつつ紫外線硬化型樹脂を含む接着剤118に紫外線を照射することによって接着剤118を硬化させ、これによりICパッケージ110の透光性樹脂部材113の上面113aにレンズ部材130を固着する。ここで、LED112に対するレンズ部131の位置合わせには、たとえば上述の特許文献3に開示の光軸調整装置等を用いる。そして、レンズ部材130をICパッケージ110に直接固着した後には、吸着ヘッド21によるレンズ部材130の吸着保持を解除して、吸着ヘッド21を図中矢印D方向に上昇させる。
その後、レンズ部材130が固着されたICパッケージ110が実装された実装基板120をケース体140に位置決めして固定し、このケース体140にキャップ体150を取付けることにより、図2に示す構造の投光器101Aが完成する。
以上において説明したように、本実施の形態における製造方法を用いて本実施の形態の如くの構造の投光器101Aを製造することにより、レンズ部131が小型化かつ薄型化された場合にも、レンズ部131を含むレンズ部材130の板状部132の上面を吸着ヘッド21によって吸着することによりレンズ部131を間接的に保持することが可能になるため、LED112に対するレンズ部131の位置合わせ作業を容易に行なうことができる。したがって、レンズ部131が小型化かつ薄型化された場合にも、生産性よく高性能の投光器を安価に製造することが可能になる。
また、本実施の形態における投光器のレンズ部材130においては、板状部132がレンズ部131を取り囲むように、板状部132がレンズ部131の全周囲から突設されているため、板状部132の上面の面積が広く確保されることになり、吸着ヘッド21によるレンズ部材130の吸着保持がより確実に行なえることになる。したがって、レンズ部材130の吸着ヘッド21からの脱落等が防止され、製造効率を高く維持することが可能になる。
(実施の形態2)
図8は、本発明の実施の形態2における投光器の分解斜視図である。図9は、図8に示すレンズ部材の形状をより詳細に説明するための斜視図である。また、図10は、本実施の形態における投光器の組立て後の要部断面図である。まず、これらの図を参照して、本実施の形態における投光器の構造について説明する。
図8および図10に示すように、本実施の形態における投光器101Bは、上述の実施の形態1における投光器101Aと同様に、CSP化されたICパッケージ110と、実装基板120と、レンズ部材130と、ケース体140と、キャップ体150とを備えている。本実施の形態における投光器101Bにおいては、レンズ部材130の形状が上述の実施の形態1における投光器101Aにおけるそれと異なっている。
図8ないし図10に示すように、本実施の形態における投光器101Bのレンズ部材130は、投光レンズとなるレンズ部131と、このレンズ部131から側方に向かって突設された板状部132とを含んでおり、板状部132のレンズ部131側とは反対側の先端にガイド壁部133をさらに有している。すなわち、図9に示すように、本実施の形態における投光器101Bのレンズ部材130は、下面が開口した箱形状を有しており、その主面の中央部に投光レンズが設けられていることになる。板状部132は、ICパッケージ110の透光性樹脂部材113の上面113aに沿うように延びており、ガイド壁部133は、透光性樹脂部材113の側面113bに沿うように、板状部132の先端から下方に向かって延びている。レンズ部材130は、好適には射出成型にて形成され、その材質としてはポリカーボネイト樹脂またはアクリル樹脂等が選択される。
図10に示すように、レンズ部材130は、内部にLED112を有するCSP化されたICパッケージ110の透光性樹脂部材113の上面113aに紫外線硬化樹脂を含む接着剤118によって固着されている。これにより、透光性樹脂部材113の上面113aは、レンズ部131および板状部132を含むレンズ部材130の主面によって覆われることになり、透光性樹脂部材113の側面113bの上部は、レンズ部材130のガイド壁部133によって覆われることになる。
レンズ部材130は、そのレンズ部131がLED112に対して位置合わせされた状態で透光性樹脂部材113の上面113aに固着されている。より具体的には、LED112の光軸が平凸レンズ形状を有するレンズ部131の光軸と重なるように位置合わせがなされている。
本実施の形態における投光器101Bにおいては、透光性樹脂部材113の上面113aの法線方向における板状部132の厚みt1(図10参照)が、0.6mm未満(好ましくは0.5mm以下、より好ましくは0.4mm以下)でかつ透光性樹脂部材113の上面113aの法線方向におけるレンズ部131の最大厚みT1(図10参照)よりも小さくなるように形成されている。また、透光性樹脂部材113の上面113aの法線方向におけるガイド壁部133の厚みt2(図10参照)は、0.6mm以上であり、透光性樹脂部材113の側面113bの法線方向におけるガイド壁部133の厚みt3(図10参照)は、透光性樹脂部材113の上面113aの法線方向における板状部132の厚みt1と実質的に同じになるように形成されている。
ここで、板状部132の厚みt1が0.6mm未満となっている理由は、レンズ部131の小型化に伴って板状部132を可能な限り薄くした場合には、板状部132が0.6mmを下回る場合も存在するためである。また、板状部132の厚みt1をレンズ部131の厚みT1よりも小さくする理由は、キャップ体150とレンズ部材130のレンズ部131とを可能な限り近接配置することによって投光器101Bを薄型化するためである。そして、その場合にもレンズ部材130を射出成型にて形成するためには、離型の際にイジェクトピンが射出成型品であるレンズ部材130を突き破って破損しないように、イジェクトピンが突き抜けない限界の厚み寸法である0.6mm以上の部分をレンズ部材130に設けることが必要になる。しかしながら、板状部132よりも分厚いレンズ部131にイジェクトピンを打った場合には、レンズ部131の表面に傷が生じ、この部分において光の散乱が生じるため、投光器としての性能が低下するおそれが高い。そこで、本実施の形態における投光器101Bのレンズ部材130においては、ガイド壁部133の厚みt2を0.6mm以上とし、この部分にイジェクトピンを打つようにしている。なお、その詳細については、後述することとする。
また、ガイド壁部133の厚みt3を板状部132の厚みt1と同じに設定している理由は、このようにすればレンズ部材130の射出成型時に金型内における溶融樹脂の樹脂まわりがよくなるためであり、レンズ部材130の成型がより良好に行なえるようになるためである。なお、レンズ部131の最大厚みT1は、投光器101Bの光学的な性能を決定するパラメータの1つであり、特に限定されるものではない。
本実施の形態における投光器101Bにおいて、ガイド壁部133の厚みt2を1.0mm以上とすれば、レンズ部材130を側面から保持(特に吸着)することが可能になる。したがって、このように構成した場合には、レンズ部材130のLED112に対する位置合わせの際のハンドリング性の自由度が増すことにもなる。
図11ないし図14は、本実施の形態における投光器の製造方法を説明するための各工程における模式断面図である。以下においては、これらの図を参照して、本実施の形態における投光器の製造方法について説明する。
上述の構成の投光器101Bを製造する際には、まず、上述の実施の形態1における投光器101Aの場合と同様に、CSP化されたICパッケージ110を準備し、このCSP化されたICパッケージ110を実装することにより、ICパッケージ110を実装基板120の表面に固定する。
上記工程とは別に、図11および図12に示すように、レンズ部材130を射出成型によって別途製造する。具体的には、図11に示すように、金型11,12を準備し、金型11,12を組み合わせることによって内部に形成される中空部に溶融した透光性の樹脂材料を流し込み、これを硬化させることによって所定の形状のレンズ部材130を形成する。射出成型にて形成したレンズ部材130は非常に小型の部品であるため、上述したように金型11,12からの離型が問題となるが、本実施の形態における製造方法においては、図12に示すように、金型11を金型12から図中矢印A方向に引き離すとともにイジェクトピン14を図中矢印B方向に向けてガイド壁部133に打つことにより、レンズ部材130を金型11,12からスムーズに離型することができる。これは、本実施の形態におけるレンズ部材130のガイド壁部133の厚みt2(図10参照)が0.6mm以上であるためであり、このガイド壁部133にイジェクトピン14を立てて打つことにより、金型12からレンズ部材130を破損することなく取り出せるためである。
つづいて、図13に示すように、上述の実施の形態1における投光器101Aの場合と同様に、実装基板120に固定されたICパッケージ110の透光性樹脂部材113の上面113aに紫外線硬化型樹脂を含む接着剤118を所定量塗布するとともに、射出成型によって形成されたレンズ部材130を吸着ヘッド21にて吸着保持しつつ、吸着ヘッド21を図中矢印C方向に降下させる。ここで、レンズ部材130の吸着ヘッド21による保持をより詳細に説明すると、レンズ部材130は、吸着ヘッド21の吸着面23に設けられた穴部22にそのレンズ部131が嵌め込まれるとともに、吸引管24の開口が設けられた吸着面23に接触するようにその板状部132の上面が接触配置されることにより、吸着ヘッド21にてよって吸着保持される。その際、レンズ部材130のガイド壁部133が透光性樹脂部材113の側面113bに対面するように、箱形状のレンズ部材130を透光性樹脂部材113の上部に被せるように取付ける。
そして、図14に示すように、上述の実施の形態1における投光器101Aの場合と同様に、ICパッケージ110内に封止されているLED112に対するレンズ部材130のレンズ部131の位置合わせを行ない、その状態を維持しつつ紫外線硬化型樹脂を含む接着剤118に紫外線を照射することによって接着剤118を硬化させ、これによりICパッケージ110の透光性樹脂部材113の上面113aにレンズ部材130を固着する。そして、レンズ部材130をICパッケージ110に直接固着した後には、吸着ヘッド21によるレンズ部材130の吸着保持を解除して、吸着ヘッド21を図中矢印D方向に上昇させる。なお、ガイド壁部133の厚みt2を1.0mm以上とした場合には、上記の上方からの吸着に代え、吸着ヘッドをレンズ部材130の側方から接触させてレンズ部材130を吸着保持することも可能である。
その後の工程は、上述の実施の形態1における投光器101Aの場合と同様である。これにより、図10に示す構造の投光器101Bが完成する。
以上において説明したように、本実施の形態における製造方法を用いて本実施の形態の如くの構造の投光器101Bを製造することにより、上述の実施の形態1における製造方法を用いて上述の実施の形態1の如くの構造の投光器101Aを製造する場合に比べ、以下の点において優位になる。
まず、レンズ部131がさらに小型化かつ薄型化された場合にも、射出成型によってレンズ部材130を形成することが可能になる。すなわち、レンズ部材130の金型からの離型の際にも、レンズ部材130の端部周縁に設けられたガイド壁部133部分をイジェクトピンにて押すことにより、レンズ部材130を破損することなく離型することができる。
また、ガイド壁部133と透光性樹脂部材113の側面113bとによって大まかな位置合わせが行なえるようになるため、さらにLED112に対するレンズ部131の位置合わせが容易となる。また、レンズ部材130と透光性樹脂部材113とを接着剤118によって固着する場合に、余剰の接着剤118が板状部132とガイド壁部133とによって透光性樹脂部材113の側面113b側に案内されることになるため、吸着ヘッドやレンズ部131等に付着する不具合が防止される。
したがって、本実施の形態における製造方法を用いて本実施の形態の如くの構造の投光器101Bを製造することにより、レンズ部131がさらに小型化かつ薄型化された場合にも、生産性よく高性能の投光器を安価に製造することが可能になる。
(実施の形態3)
図15は、本発明の実施の形態3における受光器の分解斜視図である。図16は、図15に示すレンズ部材の形状をより詳細に説明するための斜視図である。また、図17は、本実施の形態における受光器の組立て後の要部断面図である。以下においては、これらの図を参照して、本実施の形態における受光器の構造について説明する。なお、本実施の形態における受光器の製造方法は、上述の実施の形態2における投光器の製造方法にほぼ準ずるため、その説明は省略する。
図15および図17に示すように、本実施の形態における受光器201は、CSP化されたICパッケージ210と、実装基板220と、レンズ部材230と、ケース体240と、キャップ体250とを備えている。
CSP化されたICパッケージ210は、中間基板211と、半導体光学素子であるPD212と、透光性樹脂部材213とを含む。PD212は、中間基板211の表面に、その受光面が上方を向くようにベアチップ実装される。中間基板211の表面側には、ベアチップ実装されたPD212を覆うように透光性樹脂部材213が形成される。これにより、PD212は、透光性樹脂部材213によって封止されることになる。透光性樹脂部材213の材質としては、エポキシ樹脂が好適である。なお、中間基板211の表面には、PD212の他に他の実装部品が実装されていてもよい。
CSP化されたICパッケージ210は、その中間基板211の裏面が実装基板220の表面に対面した状態で実装される。具体的には、中間基板211の裏面に形成された接続用の導体パターン(図示せず)と実装基板220の表面に形成された接続用の導体パターン221(図17においては図示せず)が、図示しない半田によって接合される。これにより、中間基板211に設けられた電気回路と、実装基板220に設けられた電気回路との電気的な導通が確保されるとともに、ICパッケージ210が実装基板220に固定されることになる。なお、実装基板220には、ICパッケージ210の他に他の実装部品が実装されていてもよい。
CSP化されたICパッケージ210の透光性樹脂部材213の表面である上面213aには、レンズ部材230が位置合わせして固着される。レンズ部材230は、受光レンズとなるレンズ部231と、このレンズ部231から側方に向かって突設された板状部232とを含んでおり、板状部232のレンズ部231側とは反対側の先端のうちの相対する一対の端辺からはガイド壁部233がさらに設けられている。すなわち、図16に示すように、本実施の形態における受光器201のレンズ部材230は、相対する二対の側面のうちの一対の側面および下面が開口した箱形状を有しており、その主面の中央部に受光レンズが設けられていることになる。板状部232は、ICパッケージ210の透光性樹脂部材213の上面213aに沿うように延びており、ガイド壁部233は、透光性樹脂部材231の側面に沿うように、板状部232の先端から下方に向かって延びている。レンズ部材230は、好適には射出成型にて形成され、その材質としてはポリカーボネイト樹脂またはアクリル樹脂等が選択される。ICパッケージ210の透光性樹脂部材213の上面213aに対するレンズ部材230の固着には、好適には紫外線硬化型樹脂を含む接着剤218が利用される。
レンズ部材230は、そのレンズ部231がPD212に対して位置合わせされた状態で透光性樹脂部材213の上面213aに固着されている。より具体的には、PD212の光軸が平凸レンズ形状を有するレンズ部231の光軸と重なるように位置合わせがなされている。
実装基板220は、上面開口の箱形状を有するケース体240の内部に収容されて固定される。具体的には、図15に示すように、ケース体240の底面に設けられた位置決めピン241によって実装基板220が位置決めされてケース体240に固定される。また、ケース体240には、キャップ体250が取付けられ、このキャップ体250によってケース体240の上面開口が閉塞されることになる。キャップ体250としては、レンズ部231を透過してPD212に入射する光が受光器201の外部から上記レンズ部231に入射されるように、少なくとも略中央部が透光性を有する材料にて形成されていることが必要である。キャップ体250の材質としては、ポリカーボネイト樹脂やアクリル樹脂、ポリアリレート樹脂等が好適である。
本実施の形態における受光器201においては、透光性樹脂部材213の表面213aの法線方向における板状部232の厚みt4(図17参照)が、0.6mm未満(好ましくは0.5mm以下、より好ましくは0.4mm以下)でかつ透光性樹脂部材213の上面213aの法線方向におけるレンズ部231の最大厚みT2(図17参照)よりも小さくなるように形成されている。また、透光性樹脂部材213の表面213aの法線方向におけるガイド壁部233の厚みt5(図17参照)は、0.6mm以上であり、透光性樹脂部材213の側面213bの法線方向におけるガイド壁部233の厚みt6(図17参照)は、透光性樹脂部材213の表面213aの法線方向における板状部232の厚みt4と実質的に同じになるように形成されている。
ここで、板状部232の厚みt4が0.6mm未満となっている理由は、レンズ部231の小型化に伴って板状部232を可能な限り薄くした場合には、板状部232が0.6mmを下回る場合も存在するためである。また、板状部232の厚みt4をレンズ部231の厚みT2よりも小さくする理由は、キャップ体250とレンズ部材230のレンズ部231とを可能な限り近接配置することによって受光器201を薄型化するためである。そして、その場合にもレンズ部材230を射出成型にて形成するためには、離型の際にイジェクトピンが射出成型品であるレンズ部材230を突き破って破損しないように、イジェクトピンが突き抜けない限界の厚み寸法である0.6mm以上の部分をレンズ部材230に設けることが必要になる。しかしながら、板状部232よりも分厚いレンズ部231にイジェクトピンを打った場合には、レンズ部231の表面に傷が生じ、この部分において光の散乱が生じるため、受光器としての性能が低下するおそれが高い。そこで、本実施の形態における受光器201のレンズ部材230においては、ガイド壁部233の厚みt5を0.6mm以上とし、この部分にイジェクトピンを打つようにしている。なお、その詳細は、上述の実施の形態2において説明したものと同様である。
また、ガイド壁部233の厚みt6を板状部232の厚みt4と同じに設定している理由は、このようにすればレンズ部材230の射出成型時に金型内における溶融樹脂の樹脂まわりがよくなるためであり、レンズ部材230の成型がより良好に行なえるようになるためである。なお、レンズ部232の最大厚みT2は、受光器201の光学的な性能を決定するパラメータの1つであり、特に限定されるものではない。
本実施の形態における受光器201において、ガイド壁部233の厚みt5を1.0mm以上とすれば、レンズ部材230を側面から保持(特に吸着)することが可能になる。したがって、このように構成した場合には、レンズ部材230のPD212に対する位置合わせの際のハンドリング性の自由度が増すことにもなる。
上述の構造の受光器201とすることにより、上述の実施の形態1または2における投光器101Aおよび101Bの場合と同様の効果を得ることができる。すなわち、レンズ部231が小型化かつ薄型化された場合にも、生産性よく高性能の受光器を安価に製造することが可能になる。
さらに、上述の構造の受光器201とすることにより、一対のガイド壁部233によって透光性樹脂部材213が挟み込まれるようになるため、透光性樹脂部材213に対するレンズ部材230の位置合わせの際に、レンズ部材230の位置合わせが透光性樹脂部材213の上面213a上において一方向のみで済むようになる。したがって、位置合わせ作業が大幅に容易化する効果も得られる。
ところで、反射型の光電センサには、三角測距の原理を利用した「距離設定型光電センサ」と呼ばれるものがある。距離設定型光電センサにおいては、受光素子の受光領域が2分割されたいわゆる2分割フォトダイオード(2分割PD)あるいは位置検出ダイオード(PSD:Position Sensitive Diodes)といった半導体受光素子が搭載された受光器が利用されており、一般に、各フォトダイオードからの出力信号の差をとってその差分信号のレベルを予め設定した閾値と比較する等の信号処理を行なうことにより、距離の判別が行なわれるように設定されている。すなわち、上記信号処理により、所定の基準位置よりも前方に被検出物体が位置したことを検知する一方、上記所定の基準位置よりも後方に被検出物体が位置している場合にはその検知が行なわれないことになる。このような距離設定型光電センサにおいては、その製造過程において投光器と受光器との位置決め精度(特に、投光素子と受光素子との位置決め精度)が重要になることは言うまでもない。
図18は、距離設定型光電センサに本実施の形態における受光器を適用した場合の図である。本実施の形態における受光器201は、距離設定型光電センサの受光器として特に好適である。
図18に示すように、距離設定型光電センサにおいては、投光器101と受光器201とを近接配置し、受光器201のPD212を第1受光部212aと第2受光部212bとに分割する。そして、設定値よりも距離設定型光電センサに対して近い位置にある物体を検出する場合には、投光器101から発せられた光が物体に反射した後、受光器201の第1受光部212aによって受光されるようにし、設定値よりも距離設定型光電センサに対して遠い位置にある物体を検出する場合には、投光器101から発せられた光が物体に反射した後、受光器201の第2受光部212bによって受光されるようにする。この調節は、投光器101に対する受光器201の配設位置によって決定される。
より具体的には、投光器101は、半導体投光素子としてのLED112から出射された光ビームを投光用のレンズ部材130を介して検知領域に向けて照射し、受光器201は、投光器101から出射された光ビームが被検出物体に到達して反射した場合の反射光を受光用のレンズ部材230を介して半導体受光素子としての2分割PD212にて受光する。なお、受光用のレンズ部材230および2分割PD212は、LED112から出射された光ビームの反射光の光軸と所定の角度もって傾斜して配置される。ここで、光電センサから設定位置(所定の基準位置)までの距離(以下、設定距離という)をLとすると、2分割PD212は、光電センサからの距離が設定距離Lよりも近い位置に被検出物体がある場合にその反射光を受光する第1受光部212aと、光電センサからの距離が設定距離Lよりも遠い位置に被検出物体がある場合にその反射光を受光する第2受光部212bとによって構成されている。すなわち、受光用のレンズ部材230のレンズ部の中心点と2分割PD212の受光領域の中心点とを結ぶ直線と、投光器101から出射された光ビームの光軸とが交わる点までの光電センサからの距離が設定距離Lとなることになる。そして、この距離設定型光電センサにおいては、実装基板220(図15および図17参照)上に搭載された図示しない信号処理回路において信号処理が行なわれ、光電センサから被検出物体までの距離の判別が行なわれる。
2分割PD212を構成する個々のフォトダイオード、すなわち第1受光部212aおよび第2受光部212bのそれぞれの一端には、図示しないI/V変換器が電気的に接続される。I/V変換器は、各フォトダイオードから出力される電流を電圧出力に変換するものであり、その出力はそれぞれ図示しない増幅器で図示された後に図示しない差分回路に与えられる。差分回路においては、これら2つの増幅後の電圧出力に基づいて差分信号を生成し、これを図示しない比較回路に与える。比較回路においては、上記差分信号と予め設定された閾値とを比較する。ここで、たとえば比較回路は、差分信号が正の値か負の値かであることにより、被検出物体が光電センサからの距離が設定距離Lよりも近い位置にあるか遠い位置にあるかを判別する。
その場合に、本実施の形態の如くの受光器201の構造を採用すれば、一対のガイド壁部233によって透光性樹脂部材213が挟み込まれるようになるため、透光性樹脂部材213に対するレンズ部材230の位置合わせの際に、設定距離に応じてレンズ部材230を図中矢印E方向に移動させればよく、レンズ部材230の位置合わせがより容易に行なえるようになる。したがって、距離設定型光電センサを容易に製造することが可能になる。
以上においては、本発明に従った投光器および受光器を距離設定型の光電センサに適用した場合のメリットに着目して説明を行なったが、距離設定型でない通常の反射型の光電センサに本発明に従った投光器および受光器を使用した場合にも以下の如くのメリットが得られる。反射型の光電センサにおいては、投光器で構成される投光系と受光器で構成される受光系の両光学系によりその光学特性が決定される。そのため、反射型の光電センサにおいて、投光系および受光系の両光学系に本発明に従った投光器および受光器を使用し、かつそれらが所望の光学特性となるように調整すれば、従来課題となっていた各種ばらつきの問題が解決される。また、その後のアセンブリ工程による特性の変化もなく安定的に反射型の光電センサを製造することが可能になる。さらには、使用環境による変化の影響も受けることがなくなる。
(実施の形態4)
図19は、本発明の実施の形態4における投光器の要部断面図である。以下においては、この図を参照して、本実施の形態における投光器の構造について説明する。
図19に示すように、本実施の形態における投光器101Cは、光ファイバ160を備えた投光器である。光ファイバ160は、LED112から出射された光を検出対象物に導くためのものである。LED112から発せられた光は、投光レンズであるレンズ部131を介して光ファイバ160に導入される。
本実施の形態における投光器101Cのレンズ部材130は、レンズ部131と、このレンズ部131から側方に向かって突設された板状部132と、この板状部132から上方に向かって突設された立壁部134とを含んでいる。板状部132は、ICパッケージ110の透光性樹脂部材113の上面113aに沿うように延びており、立壁部134は、透光性樹脂部材113側とは反対側(すなわち上方)に向かって延びている。立壁部134は、レンズ部131と対面する位置に凹部134aを有している。この凹部134aは、立壁部134の上面をレンズ部131側に向かって凹設することによって形成されており、この凹部134aには、光ファイバ160の端部が接続されて固定されている。
以上の如くの投光器101Cとすることにより、レンズ部材130に光ファイバ160を容易に固定することが可能になるため、光ファイバ160を備えた投光器を安価にかつ容易に製造することが可能になる。また、レンズ部131に対する光ファイバ160の位置決めも容易にかつ確実に行なえるようになるため、高性能の投光器とすることができる。
上述の実施の形態1ないし4においては、個別に光電センサの投光器と受光器に本発明を適用した場合の実施態様を例示したが、投光器に適用した実施態様を受光器に適用したり、受光器に適用した実施態様を投光器に適用することは、当然に可能である。また、光電センサの投光器や受光器以外にも光通信デバイス等の光学モジュールに本発明を適用することも可能である。
このように、今回開示した上記各実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではない。本発明の技術的範囲は特許請求の範囲によって画定され、また特許請求の範囲の記載と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含むものである。
本発明の実施の形態1における投光器の分解斜視図である。 本発明の実施の形態1における投光器の組立て後の要部断面図である。 本発明の実施の形態1における投光器の製造方法を説明するための模式断面図である。 本発明の実施の形態1における投光器の製造方法を説明するための模式断面図である。 本発明の実施の形態1における投光器の製造方法を説明するための模式断面図である。 本発明の実施の形態1における投光器の製造方法を説明するための模式断面図である。 本発明の実施の形態1における投光器の製造方法を説明するための模式断面図である。 本発明の実施の形態2における投光器の分解斜視図である。 本発明の実施の形態2における投光器のレンズ部材の斜視図である。 本発明の実施の形態2における投光器の組立て後の要部断面図である。 本発明の実施の形態2における投光器の製造方法を説明するための模式断面図である。 本発明の実施の形態2における投光器の製造方法を説明するための模式断面図である。 本発明の実施の形態2における投光器の製造方法を説明するための模式断面図である。 本発明の実施の形態2における投光器の製造方法を説明するための模式断面図である。 本発明の実施の形態3における受光器の分解斜視図である。 本発明の実施の形態3における受光器のレンズ部材の斜視図である。 本発明の実施の形態3における受光器の組立て後の要部断面図である。 距離設定型光電センサに本発明の実施の形態3における受光器を適用した場合の図である。 本発明の実施の形態4における投光器の要部断面図である。
符号の説明
11,12 金型、14 イジェクトピン、21 吸着ヘッド、22 穴部、23 吸着面、24 吸引管、101,101A〜101C 投光器、110 ICパッケージ、111 中間基板、112 LED、113 透光性樹脂部材、113a 上面、113b 側面、118 接着剤、120 実装基板、121 導体パターン、130 レンズ部材、131 レンズ部、132 板状部、133 ガイド壁部、134 立壁部、134a 凹部、140 ケース体、141 位置決めピン、150 キャップ体、160 光ファイバ、201 受光器、210 ICパッケージ、211 中間基板、212 PD、212a 第1受光部、212b 第2受光部、213 透光性樹脂部材、213a 上面、213b 側面、220 実装基板、221 導体パターン、230 レンズ部材、231 レンズ部、232 板状部、233 ガイド壁部、240 ケース体、241 位置決めピン、250 キャップ体。

Claims (19)

  1. 半導体光学素子と、
    前記半導体光学素子を封止する透光性樹脂部材と、
    前記透光性樹脂部材の表面に固着されたレンズ部材とを備え、
    前記レンズ部材は、前記透光性樹脂部材を介して前記半導体光学素子に対面配置されたレンズ部と、前記透光性樹脂部材の前記表面に沿って前記レンズ部から突設された板状部とを含む、光学モジュール。
  2. 前記板状部は、前記レンズ部を取り囲むように前記レンズ部の全周囲から突設されている、請求項1に記載の光学モジュール。
  3. 前記板状部は、前記レンズ部側とは反対側の先端にガイド壁部を有し、
    前記ガイド壁部が、前記透光性樹脂部材の前記表面と連続する側面を覆うように延びている、請求項1または2に記載の光学モジュール。
  4. 前記板状部は、前記レンズ部から互いに反対方向に向かって延びる部分を有し、
    前記ガイド壁部は、前記板状部の前記レンズ部から互いに反対方向に向かって延びる前記部分のそれぞれの先端に設けられ、
    これら一対のガイド壁部が、前記透光性樹脂部材の前記表面と連続する、互いに相対する一対の側面をそれぞれ覆うように延びている、請求項3に記載の光学モジュール。
  5. 前記透光性樹脂部材の前記表面の法線方向における前記板状部の厚みが、0.6mm以上でかつ前記透光性樹脂部材の前記表面の法線方向における前記レンズ部の最大厚み以下である、請求項1から4のいずれかに記載の光学モジュール。
  6. 前記透光性樹脂部材の前記表面の法線方向における前記板状部の厚みが、0.6mm未満であり、
    前記透光性樹脂部材の前記表面の法線方向における前記ガイド壁部の厚みが、0.6mm以上である、請求項3または4に記載の光学モジュール。
  7. 前記透光性樹脂部材の前記表面の法線方向における前記板状部の厚みと、前記透光性樹脂部材の前記側面の法線方向における前記ガイド壁部の厚みとが、実質的に同一である、請求項3から6のいずれかに記載の光学モジュール。
  8. 前記透光性樹脂部材の前記表面の法線方向における、前記透光性樹脂部材の前記表面上に位置する部分の前記板状部の最大厚みが、1.0mm以下である、請求項1から7のいずれかに記載の光学モジュール。
  9. 前記板状部は、前記透光性樹脂部材側とは反対側に向かって突設された立壁部を有し、
    前記立壁部は、前記レンズ部と対面する位置に前記レンズ部側に向かって凹設された凹部を有し、
    前記凹部に光ファイバの端部が嵌め込まれることにより、前記レンズ部に前記光ファイバの端部が対面した状態で前記立壁部に前記光ファイバが固定されている、請求項1から4のいずれかに記載の光学モジュール。
  10. 前記レンズ部材は、ポリカーボネイト樹脂またはアクリル樹脂を主原料として含む、請求項1から9のいずれかに記載の光学モジュール。
  11. 請求項1から10に記載の光学モジュールのうちの少なくともいずれか1つを投光器または受光器として具備した、光電センサ。
  12. 請求項1から10に記載の光学モジュールのうちの少なくともいずれか1つを投光器として具備し、かつ、請求項1から10に記載の光学モジュールのうちの少なくともいずれか1つを受光器として具備した、光電センサ。
  13. 光ビームを出射する投光器と、前記投光器から出射された光ビームの反射光を受光する受光器とを備え、三角測距の原理に基づき、前記受光器において受光された反射光の前記受光器における受光位置によって被検出物体までの距離を判別する光電センサであって、
    前記受光器は、半導体受光素子と、前記半導体受光素子を封止する透光性樹脂部材と、前記透光性樹脂部材の表面に固着されたレンズ部材とを含み、
    前記レンズ部材は、前記透光性樹脂部材を介して前記半導体受光素子に対面配置されたレンズ部と、前記透光性樹脂部材の前記表面に沿って前記レンズ部から突設された板状部とを有する、光電センサ。
  14. 前記板状部は、前記レンズ部を取り囲むように前記レンズ部の全周囲から突設され、そのレンズ部側とは反対側の先端にガイド壁部を有し、
    前記ガイド壁部が、前記透光性樹脂部材の前記表面と連続する側面を覆うように延びている、請求項13に記載の光電センサ。
  15. 光ビームを出射する投光器と、前記投光器から出射された光ビームの反射光を受光する受光器とを備え、三角測距の原理に基づき、前記受光器において受光された反射光の前記受光器における受光位置によって被検出物体までの距離を判別する光電センサであって、
    前記投光器は、半導体投光素子と、前記半導体投光素子を封止する透光性樹脂部材と、前記透光性樹脂部材の表面に固着されたレンズ部材とを含み、
    前記レンズ部材は、前記透光性樹脂部材を介して前記半導体投光素子に対面配置されたレンズ部と、前記透光性樹脂部材の前記表面に沿って前記レンズ部から突設された板状部とを有する、光電センサ。
  16. 前記板状部は、前記レンズ部を取り囲むように前記レンズ部の全周囲から突設され、そのレンズ部側とは反対側の先端にガイド壁部を有し、
    前記ガイド壁部が、前記透光性樹脂部材の前記表面と連続する側面を覆うように延びている、請求項15に記載の光電センサ。
  17. 半導体光学素子を透光性樹脂部材によって封止する封止工程と、
    レンズ部およびこのレンズ部から突設された板状部を含むレンズ部材を射出成型によって形成するレンズ部材形成工程と、
    前記板状部の主面を吸着手段によって吸着し、前記半導体光学素子に前記レンズ部が前記透光性樹脂部材を介して対面配置されるように前記レンズ部材を前記透光性樹脂部材の表面に位置合わせして固着する固着工程とを備える、光学モジュールの製造方法。
  18. 前記レンズ部材形成工程において、前記板状部は、前記レンズ部側とは反対側の先端にガイド壁部を有するように形成され、
    前記固着工程において、前記レンズ部材は、前記ガイド壁部が前記透光性樹脂部材の前記表面と連続する側面を覆うように前記透光性樹脂部材の前記表面に位置合わせして固着される、請求項17に記載の光学モジュールの製造方法。
  19. 前記レンズ部材形成工程において、前記レンズ部材は、前記板状部の厚みが0.6mm未満となり、かつ前記板状部の厚み方向と同じ方向における前記ガイド壁部の厚みが0.6mm以上となるように形成され、
    前記レンズ部材形成工程における金型からの前記レンズ部材の離型の際に、イジェクトピンが前記板状部の前記厚み方向と同じ方向から前記ガイド壁部に向けて打たれる、請求項18に記載の光学モジュールの製造方法。
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