JP2007140363A - 情報表示用パネル - Google Patents
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Abstract
【解決手段】表示面側透明基板2および背面側基板1間のユニットセルを形成する隔壁4で仕切られたユニットセルのそれぞれを3つのピクセルで構成し、表示面側透明基板2においてピクセル毎に三原色(R,G,B)の透明カラーフィルタ7R,7G,7Bを各々配置したピクセル内の気中空間に封入した白黒2色の表示媒体3W,3Bを移動させて画像等の情報をカラー表示する本発明の情報表示用パネルでは、表示面側透明基板2の表示媒体と接する側の表面に透明な微小球状粒子9を配置することによりパネル表示面内での白色光集光率を高め、パネル表示面の明るさを向上させた。
【選択図】図3
Description
ユニットセルを形成する隔壁4とピクセルを形成する隔壁4との関係において、ユニットセルを形成する隔壁4には基板間ギャップ保持機能を付与する必要があるが、ピクセルを形成する隔壁4には基板間ギャップ保持機能を付与しなくてもよい。
図6、図7に示す本発明の情報表示用パネルによれば、表示面側透明基板2と背面側基板1の間のユニットセルを形成する隔壁4で仕切られたユニットセルのそれぞれを3つのピクセルで構成し、表示面側透明基板2に三原色(R,G,B)の透明カラーフィルタ7R,7G,7Bを各々配置したピクセル内の気中空間に白黒2色の表示媒体3W,3Bを封入するとともに、表示面側透明基板2の表示媒体と接する側の表面に、曲率半径が5〜500(nm)の範囲となる透明な微小半球凸状部材10を配置したので、白色表示媒体用粒子3Waからの反射光をできるだけ大量に三原色の透明カラーフィルタ7R,7G,7Bに取り込むことができ、パネル表示面内での白色光集光率が高まるので、パネル表示面の明るさが向上する。したがって、パネル表示面の明るさを向上させた情報表示用パネルを提供することができる。
また、隔壁を形成するにあたり、対向する両基板1、2の各々にリブを形成した後に接合する両リブ法、片側の基板上にのみリブを形成する片リブ法が考えられる。この発明では、いずれの方法も好適に用いられる。
これらのリブからなる隔壁により形成されるセルは、図8に示すごとく、基板平面方向からみて四角状、三角状、ライン状、円形状、六角状が例示され、配置としては格子状やハニカム状や網目状が例示される。表示面側から見える隔壁断面部分に相当する部分(セルの枠部の面積)はできるだけ小さくした方が良く、表示の鮮明さが増す。
ここで、隔壁の形成方法を例示すると、金型転写法、スクリーン印刷法、サンドブラスト法、フォトリソ法、アディティブ法が挙げられる。いずれの方法もこの発明の情報表示用パネルに好適に用いることができるが、これらのうち、レジストフィルムを用いるフォトリソ法や金型転写法が好適に用いられる。
上記カラーフィルタは、透明材料に着色剤を混ぜて作製される。この場合、光透過性を損なわないような着色剤が好ましく、赤色系、青色系、緑色系、黄色系、マゼンダ色系、シアン色系などの染料が好ましく用いられる。
本発明に用いる粉流体とは、先に述べたように、気体の力も液体の力も借りずに、自ら流動性を示す、流体と粒子の特性を兼ね備えた両者の中間状態の物質である。この粉流体は、特にエアロゾル状態とすることができ、本発明の情報表示用パネルでは、気体中に固体状の物質が分散質として比較的安定に浮遊する状態で表示媒体として用いられる。
粒子には、その主成分となる樹脂に、必要に応じて、従来と同様に、荷電制御剤、着色剤、無機添加剤等を含ますことができる。以下に、樹脂、荷電制御剤、着色剤、その他添加剤を例示する。
青色着色剤としては、C.I.ピグメントブルー15:3、C.I.ピグメントブルー15、紺青、コバルトブルー、アルカリブルーレーキ、ビクトリアブルーレーキ、フタロシアニンブルー、無金属フタロシアニンブルー、フタロシアニンブルー部分塩素化物、ファーストスカイブルー、インダンスレンブルーBC等がある。
赤色着色剤としては、ベンガラ、カドミウムレッド、鉛丹、硫化水銀、カドミウム、パーマネントレッド4R、リソールレッド、ピラゾロンレッド、ウォッチングレッド、カルシウム塩、レーキレッドD、ブリリアントカーミン6B、エオシンレーキ、ローダミンレーキB、アリザリンレーキ、ブリリアントカーミン3B、C.I.ピグメントレッド2等がある。
緑色着色剤としては、クロムグリーン、酸化クロム、ピグメントグリーンB、C.I.ピグメントグリーン7、マラカイトグリーンレーキ、ファイナルイエローグリーンG等がある。
橙色着色剤としては、赤色黄鉛、モリブデンオレンジ、パーマネントオレンジGTR、ピラゾロンオレンジ、バルカンオレンジ、インダンスレンブリリアントオレンジRK、ベンジジンオレンジG、インダンスレンブリリアントオレンジGK、C.I.ピグメントオレンジ31等がある。
紫色着色剤としては、マンガン紫、ファーストバイオレットB、メチルバイオレットレーキ等がある。
白色着色剤としては、亜鉛華、酸化チタン、アンチモン白、硫化亜鉛等がある。
これらの顔料および無機系添加剤は、単独であるいは複数組み合わせて用いることができる。その他、上記した添加剤を複数組合せて本発明で用いる表示媒体を構成する白色表示媒体用粒子や黒色表示媒体用粒子を作成することができる。このうち、白色表示媒体用粒子には酸化チタンなどの白色顔料を用いることが好ましく、黒色表示媒体用粒子にはカーボンブラックなどの黒色顔料を用いることが好ましい。
Span=(d(0.9)−d(0.1))/d(0.5)
(但し、d(0.5)は粒子の50%がこれより大きく、50%がこれより小さいという粒子径をμmで表した数値、d(0.1)はこれ以下の粒子の比率が10%である粒子径をμmで表した数値、d(0.9)はこれ以下の粒子が90%である粒子径をμmで表した数値である。)
Spanを5以下の範囲に納めることにより、各粒子のサイズが揃い、均一な表示媒体移動が可能となる。
ここで、本発明における粒子径および粒子径分布は、体積基準分布から得られたものである。具体的には、Mastersizer2000(Malvern Instruments Ltd.)測定機を用いて、窒素気流中に粒子を投入し、付属の解析ソフト(Mie理論を用いた体積基準分布を基本としたソフト)にて、粒子径および粒子径分布の測定を行なうことができる。
この空隙部分とは、図1、図2、図3(a)〜(d)において、対向する基板1、基板2に挟まれる部分から、電極5、6(電極を基板の内側に設けた場合)、表示媒体3の占有部分、隔壁4の占有部分、情報表示用パネルのシール部分を除いた、いわゆる表示媒体が接する気体部分を指すものとする。
空隙部分の気体は、先に述べた湿度領域であれば、その種類は問わないが、乾燥空気、乾燥窒素、乾燥アルゴン、乾燥ヘリウム、乾燥二酸化炭素、乾燥メタンなどが好適である。この気体は、その湿度が保持されるように情報表示用パネルに封入することが必要であり、例えば、表示媒体の充填、情報表示用パネルの組み立てなどを所定湿度環境下にて行い、さらに、外からの湿度侵入を防ぐシール材、シール方法を施すことが肝要である。
対向する基板間の空間における表示媒体の体積占有率は5〜70%が好ましく、さらに好ましくは5〜60%である。70%を超える場合には表示媒体の移動の支障をきたし、5%未満の場合にはコントラストが不明確となり易い。
2 基板(表示面側透明基板)
3 表示媒体(粒子群、粉流体)
3W 白色表示媒体
3B 黒色表示媒体
3Wa 白色表示媒体用粒子
3Ba 黒色表示媒体用粒子
4 隔壁
5 電極
6 電極
7R,7G,7B 透明カラーフィルタ
8 有色層(ブラックマトリックス;BM)
9 透明な微小球状粒子
10 透明な微小半球凸状部材
Claims (2)
- 2枚の基板間の隔壁で仕切られた複数のユニットセルのそれぞれを3つのピクセルで構成し、透明な基板においてピクセル毎に三原色である色の透明カラーフィルタを各々配置したピクセル内の気中空間に封入した白黒2色の表示媒体を移動させて画像等の情報をカラー表示する情報表示用パネルにおいて、
表示面側透明基板の表示媒体と接する側の表面に透明な微小球状粒子を配置したことを特徴とする情報表示用パネル。 - 2枚の基板間の隔壁で仕切られた複数のユニットセルのそれぞれを3つのピクセルで構成し、透明な基板においてピクセル毎に三原色である色の透明カラーフィルタを各々配置したピクセル内の気中空間に封入した白黒2色の表示媒体を移動させて画像等の情報をカラー表示する情報表示用パネルにおいて、
表示面側透明基板の表示媒体と接する側の表面に透明な微小半球凸状部材を配置したことを特徴とする情報表示用パネル。
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