JP2007140206A - 定着装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】用紙の種類に対応した最適な定着を行うこと。
【解決手段】定着装置は、熱定着ローラ2と、熱定着ローラ2の回転方向上流側に配置された上流側支持ローラ4と、該回転方向下流側に配置された下流側支持ローラ6と、上流側及び下流側ローラ4及び6の各々間に巻き掛けられた無端状のベルト8と、上流側及び下流側ローラ4及び6の各々をベルト8を介して熱定着ローラ2に押圧する押圧手段16とを備えている。定着装置は更に、上流側及び下流側ローラ4及び6の各々の、ベルト8を介した熱定着ローラ2に対する押圧力のバランスを変える押圧力バランス変更手段18を備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、静電写真式の複写機、プリンタ、ファクシミリなどの画像形成装置に装着される定着装置、更に詳しくは、熱定着ローラと、熱定着ローラの回転方向上流側に配置された上流側支持ローラと、該回転方向下流側に配置された下流側支持ローラと、該ローラの各々間に巻き掛けられた無端状のベルトと、該ローラの各々を該ベルトを介して熱定着ローラに押圧する押圧手段とを備える形態の定着装置に関する。
画像形成装置に装着される定着装置は、未定着トナーを用紙に定着させるため、高い温度と一定時間の圧力を必要としている。特に近年、ニーズが多くなってきているカラー画像形成装置においては、多色のトナーを重ねて印字するため、モノクロ機よりも高い熱量と圧力が必要とされる。この要求に応えるためには、熱定着ローラと圧ローラとのニップ幅が大きい定着装置が有利であるが、ニップ幅を更に大きくするためには、加圧側に無端ベルトを使用する、いわゆるベルトニップ式の定着装置が更に有利である。ベルト式定着装置の一例としては、熱定着ローラと、熱定着ローラの回転方向上流側に配置された上流側支持ローラと、該回転方向下流側に配置された下流側支持ローラと、該ローラの各々間に巻き掛けられた無端状のベルトと、該ローラの各々を該ベルトを介して熱定着ローラに押圧する押圧手段とを備えたものがすでに開示されている(特許文献1参照)。
上記定着装置において、該ローラの各々は両側に延び出す軸を有し、該ローラの各々における軸の片側及び他側は、それぞれ、支持板に回転自在に支持されている。支持板の各々における延在方向の中央には、該ローラの各々の軸方向外方に延び出す支持軸が一体に設けられている。該ローラの各々、該ベルト、支持軸を含む支持板の各々により、ベルトユニットが構成される。ベルトユニットの軸方向外側には、相互に間隔をおいて配設された一対の側板が配設されている。側板の各々には、上端に開口されかつ、上端から下方に延在する縦長のガイド穴が形成されている。ベルトユニットの支持軸の各々は、対応するガイド穴に上下動自在にかつ回動自在に嵌合・支持されている。側板の各々には、加圧レバーの一端が回動自在に支持されている。加圧レバーの各々は、ベルトユニットの、対応する支持軸の下方を、対応するガイド穴を横切って延びている。加圧レバーの各々の他端部と、対応する側板との間には圧縮コイルばねが配設され、加圧レバーの各々の他端部は、対応する圧縮コイルばねのばね力により、上方に押し上げられる。ベルトユニットは、支持軸、支持板、該ローラの各々における軸を介して上方に押し上げられるので、該ローラの各々が該ベルトを介して熱定着ローラに押圧される。
上記定着装置においては、上流側支持ローラと下流側支持ローラとの間の中央位置から熱定着ローラに対する押圧力が加えられるので、上流側支持ローラ、すなわち用紙進入側のローラと、下流側支持ローラ、すなわち用紙排出側のローラの、該ベルトを介した熱定着ローラに対する押圧力は、ほぼ同じである。
しかしながら、本発明者の実験によれば、上流側支持ローラ及び下流側支持ローラの、熱定着ローラに対する押圧力のバランスが相互にほぼ均等である上記定着装置では、最近の多様化した用紙の各々に対し、最適な定着を行うことが著しく困難であることが確認された。つまり、一般的には、定着性を向上させるために、上流側支持ローラ及び下流側支持ローラにより該ベルトを介して熱定着ローラに圧力を加えるのであるが、該ローラ間の圧力バランスによって、用紙に与える影響が異なり、該ローラの各々の、熱定着ローラに対する押圧力がほぼ同じに保持されている場合には、用紙の種類によっては、最適な定着を行うことができないことが確認された。例えば、単色印字の薄紙、OHP用のシートにおいては、該ローラの各々の該押圧力がほぼ同じでありかつ、共に比較的高い場合には、未定着トナーのすり潰しによる画像の乱れが顕著となる。また、厚紙においては、該ローラの各々の該押圧力がほぼ同じでありかつ、共に比較的高い場合には、用紙の進入時の衝撃が強くなりかつ、分離性が悪くなる。
特開平03−065976号公報
本発明の目的は、用紙の種類に対応した最適な定着を行うことを可能にする、新規な定着装置を提供することである。
本発明によれば、
熱定着ローラと、熱定着ローラの回転方向上流側に配置された上流側支持ローラと、該回転方向下流側に配置された下流側支持ローラと、該ローラの各々間に巻き掛けられた無端状のベルトと、該ローラの各々を該ベルトを介して熱定着ローラに押圧する押圧手段とを備えた定着装置において、
該ローラの各々の、該ベルトを介した熱定着ローラに対する押圧力のバランスを変える押圧力バランス変更手段を備えている、
ことを特徴とする定着装置、
が提供される。
該ローラの各々は両側に延び出す軸を有し、該ローラの各々における軸の片側及び他側は、それぞれ、単一の支持板に回転自在に支持され、該ローラの各々の軸方向に見て、支持板の各々は、熱定着ローラの接線方向に延在しかつ、熱定着ローラの半径方向外方に向けられた被押圧面を備え、支持板の各々の、該軸方向外方にそれぞれ位置する側板、を含む静止枠が配設され、押圧手段は、該軸方向に延在して、対応する該被押圧面に直交する押圧部材と;支持板の各々の、熱定着ローラに対し熱定着ローラの半径方向反対側位置において、対応する支持板の延在方向に延在しかつ、一端部が静止枠に回動自在に支持された押圧レバー部材と;押圧レバー部材の各々の他端部と、対応する静止枠との間に配設された引張コイルばねと;を備え、押圧部材の各々が、対応する引張コイルばねのばね力により、押圧レバー部材を介して、対応する支持板の被押圧面に押圧されることにより、支持板の各々が熱定着ローラの軸心に接近する方向に付勢され、押圧力バランス変更手段は、押圧部材の各々を熱定着ローラの接線方向に移動させて、押圧部材の各々の、対応する支持板の被押圧面に対する押圧位置を変える、ことが好ましい。
該ローラの各々の軸方向に見て、支持板の各々の被押圧面は、熱定着ローラの軸心と、該ローラの各々における軸心間の中心とを通る仮想直線を中心として、熱定着ローラの接線方向に延在する、ことが好ましい。
押圧部材の各々は、円形外周面を有する押圧ピンからなり、押圧ピンの各々における円形外周面の一部が、対応する引張コイルばねのばね力により、押圧レバー部材を介して、対応する支持板の被押圧面に押圧される、ことが好ましい。
支持板の各々における被押圧面の延在方向両端は、それぞれ、ほぼ、熱定着ローラに対して離れる外方に延在する上流端面及び下流端面に対し、円弧面を介して接続し、該円弧面の各々の半径は、対応する押圧ピンの半径と実質的に同じである、ことが好ましい。
押圧力バランス変更手段は、側板の各々に支持されたソレノイドであって、支持板の各々の、該軸方向外側を、支持板の各々に実質的に平行に延在しかつ、該延在方向に往復移動する可動鉄心を備えたソレノイドを含み、ソレノイドの各々の可動鉄心は、対応する押圧部材の一端に連結される、ことが好ましい。
押圧力バランス変更手段は、側板の各々に回動可能に支持されかつ、該軸方向に延在するカム軸と、カム軸に一体に配設されたカムと、カム軸に駆動連結されかつ、カム軸を回動させる駆動源とを備え、側板の各々には、対応する支持板と実質的に平行に延在するガイドレールを含むガイドレール手段が配設され、押圧部材の各々の一端には被ガイド部材が配設され、被ガイド部材の各々は、対応するガイドレールに沿って移動自在に嵌合・支持され、カムの各々は、対応する押圧部材の外周面の一部に対し当接させられる、ことが好ましい。
ガイドレール手段の各々は、対応する側板に、対応する支持板と実質的に平行に延在するよう支持されたガイドフレームと、ガイドフレームに取り付けられた該ガイドレールとを備え、押圧部材の各々と静止枠との間には、押圧部材の各々を、対応するカムに押圧するばね手段が配設される、ことが好ましい。
以下、本発明に従って構成された定着装置の好適な実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。添付図面である、図1〜図10において、同一部分は同一符号で示されている。なお、定着装置は、図示しない画像形成装置の装置本体内に配設される。
先ず、図4及び図5を参照して、本発明に従って構成された定着装置の実施形態について説明する。この定着装置は、駆動源である電動モータMにより、図4及び図5において時計方向に回転駆動される熱定着ローラ2と、熱定着ローラ2の半径方向外側において相互に周方向に間隔をおいて配置された上流側支持ローラ4及び下流側支持ローラ6と、上流側支持ローラ4及び下流側支持ローラ6間に巻き掛けられた無端状のベルト8とを備えている。上流側支持ローラ4は、熱定着ローラ2の回転方向上流側に配置され、用紙進入側のローラを構成する。下流側支持ローラ6は、該回転方向下流側に配置され、用紙排出側のローラを構成する。
相互に実質的に同じ構成を有する上流側支持ローラ4及び下流側支持ローラ6は、それぞれ、直径が実質的に一定の円形外周面を有する金属部材を備えている。上流側及び下流側支持ローラ4及び6の各々の、アルミニウムなどの金属から構成される金属部材は、それぞれ、円柱状本体4A及び6Aと、円柱状本体4A及び6Aの両端から軸方向の両側に延び出す軸4B及び6B(図4及び図5において片側の軸4B及び6Bのみが図示されている)とから構成されている。軸4B及び6Bの各々は、円柱状本体4A及び6Aよりも小径である。円柱状本体4A及び6Aの各々の外周面には、シリコンゴムなどの弾性材からなる弾性層4C及び6Cが、該外周面の全領域を、実質的に一定の厚みで覆うよう配設されている。ベルト8は、ポリイミド樹脂から形成されている。
上流側及び下流側支持ローラ4及び6の軸4B及び6Bの片側及び他側は、それぞれ、単一の支持板10にベアリング12を介して回転自在に支持される(図4において片側の支持板10及び片側のベアリング12のみが図示されている)。軸4B及び6Bの各々を含む上流側及び下流側支持ローラ4及び6と、該ベルト8と、ベアリング12の各々と、支持板10の各々とにより、ベルトユニット14が構成される。
相互に実質的に同じ形状及び大きさを有する単一の支持板10の各々は、一定の厚みを有する平板から形成され、各々の平面形状は、縦長の矩形における長手方向両端を半円形とした、ほぼ、まゆ形の輪郭を有している。図4を参照して片方の支持板10について説明すると、支持板10は、半円形の長手方向両端面10a及び10bと、両端面10a及び10bにおける半円形の一端間を延在する直線状の一側面10cと、両端面10a及び10bにおける半円形の他端からそれぞれ他側面中央領域まで延在する一対の直線状の他側面10d及び10eとを備えている。他側面10d及び10eは、同一面上に存在する。他側面中央領域は、他側面10d及び10eに対し、一側面10c側に後退した位置において、一側面10cに平行に延在する被押圧面10fと、他側面10d及び10eの先端からそれぞれ一側面10c方向に直角に延びる上流端面10g及び下流端面10hとを備えている。被押圧面10fと、上流端面10g及び下流端面10hとは、それぞれ、円弧面10j及び10kを介して接続されている。支持板10の両端部には、それぞれ、両端面10a及び10bにおける半円形の軸中心と同心の貫通穴10mが形成されている。相互に同径の貫通穴10mの各々に、対応するベアリング12が圧入される。
定着装置は、一対の側板102(図3及び図9に片方の側板102が2点鎖線で図示されている)を含む静止枠100(図3及び図9にその一部が2点鎖線で図示されている)を備えている。熱定着ローラ2は、アルミニウムなどの金属からなる円筒状本体2Aと、円筒状本体2Aの外周面に配設された、シリコンゴムなどの弾性材からなる弾性層2Bとを備えている。弾性層2Bは、該外周面の全領域を、実質的に一定の厚みで覆うよう配設されている。熱定着ローラ2の円筒状本体2Aの両端には、円筒状本体2Aよりも小径の円筒状の軸部2Cが、両端から軸方向の両側に延び出すよう一体に形成されている。熱定着ローラ2の軸部2Cの両端部は、対応する側板102に、軸受を介して回転自在に支持される(不図示)。熱定着ローラ2の中心部には熱源であるハロゲンヒータHが配設されている。ハロゲンヒータHの両端部は、対応する側板102の外側に離脱自在に装着される側カバー(不図示)に、静止状態で支持される。
図1〜図3を参照して、定着装置は更に、上流側及び下流側支持ローラ4及び6を、該ベルト8を介して熱定着ローラ2に押圧する押圧手段16と、上流側及び下流側支持ローラ4及び6の、該ベルト8を介した熱定着ローラ2に対する押圧力のバランスを変える押圧力バランス変更手段18を備えている。
押圧手段16(片方のみ図示)の各々は、熱定着ローラ2の軸方向に延在して、対応する支持板10の被押圧面10fに直交する押圧部材である押圧ピン20(円形外周面を有する押圧ピン20)と;支持板10の各々の、熱定着ローラ2に対し熱定着ローラ2の半径方向反対側位置において、対応する支持板10の延在方向に延在しかつ、一端部が静止枠100に回動自在に支持された押圧レバー部材22と;押圧レバー部材22の各々の他端部と、対応する静止枠100との間に配設された引張コイルばね24と;を備えている。図示の実施形態において、押圧レバー部材22の各々の一端部は、一本の軸22Aの両端部近傍位置に固着され、軸22Aの両端部は、静止枠100の側板102に図示しない軸受を介して回動可能に支持されている。押圧レバー部材22の各々は、下方に開放されたチャンネル形の鋼板から形成されている。なお、押圧レバー部材22の各々の一端部を、押圧レバー部材22の各々に一体に設けた軸を介して、静止枠100の、側板102の下端部間を延在する連結枠106に回動自在に支持する他の実施形態もある。引張コイルばね24の各々の一端は、対応する押圧レバー部材22の他端部に係止され、引張コイルばね24の各々の他端は、静止枠100の、側板102の上端部間を延在する連結枠104に係止されている。
押圧力バランス変更手段18(片方のみ図示)は、側板102の各々に支持されたソレノイド26を備えている。ソレノイド26の各々は、対応する支持板10の、熱定着ローラ2の軸方向外側を、対応する支持板10に実質的に平行に延在しかつ、該延在方向に往復移動する可動鉄心26Aを備えている。ソレノイド26の各々の可動鉄心26Aは、対応する押圧ピン20の一端にレバー28を介して連結されている。レバー28の各々の一端は、対応する可動鉄心26Aの先端部にピン29を介して回動自在に連結され、レバー28の各々の他端は、対応する押圧ピン20の一端に回動自在に連結される。なお、押圧力バランス変更手段18の各々において、ソレノイド26には、可動鉄心26A及びレバー28の下方及び対応する側板102側を、可動鉄心26A及びレバー28に対し隙間を置いてそれらと同方向に延在するカバー部材26Bが一体に配設されている。
押圧ピン20の各々における外周面の一部は、対応する引張コイルばね24のばね力により、押圧レバー部材22(チャンネル形の、上方に位置する底壁の上面)を介して、対応する支持板10の被押圧面10fに押圧されることにより、支持板10の各々が熱定着ローラ2の軸心に接近する方向に付勢される。その結果、上流側及び下流側支持ローラ4及び6の各々が、ベルト8を介して熱定着ローラ2に押圧される。この状態において、熱定着ローラ2の軸部2Cと、上流側及び下流側支持ローラ4及び6の軸4B及び6Bとは、相互に実質的に平行である。したがって、熱定着ローラ2の軸方向とは、上流側及び下流側支持ローラ4及び6の軸方向でもある。また、支持板10の各々の被押圧面10fは、熱定着ローラ2の接線方向に延在しかつ、熱定着ローラ2の半径方向外方に向けられている。更にはまた、図6及び図7に図示されているように、支持板10の各々の被押圧面10fは、熱定着ローラ2の軸心C2と、上流側及び下流側支持ローラ4及び6の各々における軸心C4及びC6間の中心とを通る仮想直線L1を中心として、熱定着ローラ2の接線方向に延在する(すなわち、仮想直線L1を中心として該接線方向における両方向にそれぞれ同じ長さ延在する)。更にはまた、支持板10の各々における被押圧面10fの延在方向両端は、それぞれ、ほぼ、熱定着ローラ2に対して離れる外方に延在する上流端面10g及び下流端面10hに対し、円弧面10j及び10kを介して接続される、といえる。円弧面10j及び10kの各々の半径は、対応する押圧ピン20の半径と実質的に同じである。
押圧力バランス変更手段18は、押圧ピン20の各々を熱定着ローラ2の接線方向に移動させて、押圧ピン20の各々の、対応する支持板10の被押圧面10fに対する押圧位置を変えることができる。例えば、一対の圧縮コイルばねにより可動鉄心26Aをホームポジションに位置付け、一対の励磁コイルに選択的に通電することにより、可動鉄心26Aを、ホームポジションから一方の位置又は他方の位置まで移動させるよう、ソレノイド26を構成することにより、押圧ピン20の各々の、対応する支持板10の被押圧面10fに対する押圧位置を、被押圧面10fの中央であるホームポジションと、被押圧面10fの上流端に位置する上流端位置(図6に示される位置)と、被押圧面10fの下流端に位置する下流端位置(図7に示される位置)とに、必要に応じて、自由に位置付けることができる。
熱定着ローラ2が電動モータMにより図5において時計方向に回転駆動されると、上流側及び下流側支持ローラ4及び6は、ベルト8と共に反時計方向に従動回転させられる。ハロゲンヒータHが通電され、発熱が開始されると、熱定着ローラ2の昇温が開始される。熱定着ローラ2に伝達された熱は、ベルト8及び、ベルト8を介して上流側及び下流側支持ローラ4及び6にも伝達される。熱定着ローラ2の表面温度が常温から所定の温度に達した後、片面(上面)にトナーが転写された用紙Pが図5において右から左に向かって搬送され、熱定着ローラ2とベルト8とのニップ領域を通過すると、用紙Pの片面に転写された未定着トナーは、熱定着ローラ2によって用紙Pの片面に溶融定着される。
トナー画像を定着する用紙Pが、単色印字の薄紙又はOHP用のシートの場合においては、予め、押圧ピン20の各々の、対応する支持板10の被押圧面10fに対する押圧位置を、図6に示される上流端位置に設定しておくことが好ましい。これにより、用紙進入側のローラである上流側支持ローラ4の、ベルト8を介した熱定着ローラ2に対する押圧力を、用紙排出側のローラである下流側支持ローラ6の、ベルト8を介した熱定着ローラ2に対する押圧力よりも高くすることができるので(換言すれば、用紙排出側のローラである下流側支持ローラ6の、ベルト8を介した熱定着ローラ2に対する押圧力を、用紙進入側のローラである上流側支持ローラ4の、ベルト8を介した熱定着ローラ2に対する押圧力よりも低くすることができるので)、未定着トナーのすり潰しによる画像の乱れを防止することができる。
他方、トナー画像を定着する用紙Pが、普通紙よりも厚い厚紙の場合においては、予め、押圧ピン20の各々の、対応する支持板10の被押圧面10fに対する押圧位置を、図7に示される下流端位置に設定しておくことが好ましい。これにより、用紙排出側のローラである下流側支持ローラ6の、ベルト8を介した熱定着ローラ2に対する押圧力を、用紙進入側のローラである上流側支持ローラ4の、ベルト8を介した熱定着ローラ2に対する押圧力よりも高くすることができるので(換言すれば、用紙進入側のローラである上流側支持ローラ4の、ベルト8を介した熱定着ローラ2に対する押圧力を、用紙排出側のローラである下流側支持ローラ6の、ベルト8を介した熱定着ローラ2に対する押圧力よりも低くすることができるので)、厚紙の、熱定着ローラ2と上流側支持ローラ4との、ベルト8を介したニップ部に対する用紙の進入時の衝撃を緩和することができる。同時に、厚紙の、熱定着ローラ2に対する分離性が向上する。
トナー画像を定着する用紙Pが普通紙の場合においては、予め、押圧ピン20の各々の、対応する支持板10の被押圧面10fに対する押圧位置を、図6に示される下流端位置と、図7に示される下流端位置との中央であるホームポジション(図4に示される位置)に設定しておくことが好ましい。これにより、未定着トナーのすり潰しによる画像の乱れを防止し、用紙の進入時の衝撃を緩和すると共に、熱定着ローラ2に対する分離性を損なうことなく、定着を遂行することができる。
上記説明から明らかなように、本発明による定着装置によれば、上流側支持ローラ4(すなわち用紙進入側のローラ)と、下流側支持ローラ6(すなわち用紙排出側のローラ)の、ベルト8を介した熱定着ローラ2に対する押圧力のバランスを変えることができるので、用紙の種類に対応した最適な定着を行うことを可能にするのである。
次に、図8〜図10を参照して、本発明による定着装置の他の実施形態について説明する。図8〜図10に示されている定着装置が、図1〜図7を参照して説明した定着装置と相違するところは、押圧力バランス変更手段であって、その他の構成は実質的に同じであるので、実質的に同一の構成についての説明は省略する。
図8〜図10に示されている定着装置の押圧力バランス変更手段30(片方のみ図示)は、側板102の各々に回動可能に支持されかつ、熱定着ローラ2の軸方向に延在するカム軸32と、カム軸32に一体に配設されたカム34と、カム軸32に駆動連結されかつ、カム軸32を回動させる駆動源であるステッピングモータSMとを備えている。熱定着ローラ2と平行な軸線上に配置されているカム軸32の各々は、対応する側板102に図示しない軸受手段を介して回転可能に支持されている。カム34の各々は、対応するカム軸32の一端部であって、対応する側板102の内側に位置する一端部に一体に配設されている。実施形態において、カム34の各々における外周面の半径は、基礎円34A(図10において2点鎖線で示されている)に対し、軸心を通る仮想鉛直線L1における半径方向の一方が一定の長さ大きく(最大半径を有し)、仮想直線L1における半径方向の他方が同じ長さだけ小さく(最小半径を有し)かつ、軸心を通りかつ仮想鉛直線L1に直交する仮想水平線L2における直径が基礎円34Aの直径と一致するよう形成されている。カム軸32の各々の他端部であって、対応する側板102の外側に位置する他端部には、被駆動ギヤ36が一体に配設されている。被駆動ギヤ36の各々は、図示しないギヤを含む動力伝達手段を介してステッピングモータSMに駆動連結されている。
側板102の各々には、対応する支持板10と実質的に平行に延在するガイドレール42を含むガイドレール手段40が配設されている。ガイドレール手段40の各々は、対応する側板102に、対応する支持板10と実質的に平行に延在するよう支持されたガイドフレーム44と、ガイドフレーム44に沿って延在するよう取り付けられたガイドレール42とを備えている。ガイドフレーム44の各々は、側板102の側外方に開放された、横断面がチャンネル形の鋼板から形成されている。ガイドレール42の各々は、上方に開放された、横断面がチャンネル形の鋼板から形成され、ガイドレール42の各々の水平底壁が、対応するガイドフレーム44の水平側壁であって、下側に位置する水平側壁の上面に取り付けられている。ガイドフレーム44の各々における鉛直底壁には、矩形の貫通穴46が形成されている。なお、対応する側板102にも、貫通穴46に対応した貫通穴(不図示)が形成されている。貫通穴46の各々(及び対応する側板102の貫通穴)は、対応する押圧ピン20の、後述する移動に干渉しないように形成されている。
押圧ピン20の各々の一端は、対応するガイドフレーム44の貫通穴46(及び対応する側板102の貫通穴)を貫通して対応するガイドレール42の上方に延び出し、該一端には、ほぼ矩形状の被ガイド部材48が一体に配設されている。平板形状をなす被ガイド部材48の各々は、対応するガイドレール42に沿って移動自在に嵌合・支持されている。カム34の各々の外周面は、対応する押圧ピン20の外周面の一部に対し当接させられる。押圧ピン20の各々と静止枠100との間には、押圧ピン20の各々の外周面の一部を、対応するカム34の外周面に押圧するばね手段、実施形態においては圧縮コイルばね50が配設されている。
カム34の各々の外周面であって、基礎円34Aの直径と一致する外周面が、ステッピングモータSMにより、対応する押圧ピン20の外周面に当接するよう回転させられると(図10に示される位置に位置付けられると)、対応する押圧ピン20は、先に述べたホームポジション(図10に示される位置)に位置付けられる。カム34の各々の外周面であって、最大半径を有する外周面が、ステッピングモータSMにより、対応する押圧ピン20の外周面に当接するよう、図10に示される位置から、図10において反時計方向に90°回転させられると(不図示)、対応する押圧ピン20は、図10に示すホームポジションから、圧縮コイルばね50のバネ力に抗して、図10において左方に移動させられ、先に述べた下流端位置(図7に示される位置)に位置付けられる。また、押圧ピン20の各々が下流端位置に位置付けられた状態において、カム34の外周面であって、最小半径を有する外周面が、ステッピングモータSMにより、対応する押圧ピン20の外周面に当接するよう、図10において反時計方向に更に180°回転させられると(不図示)、対応する押圧ピン20は、圧縮コイルばね50のバネ力により、図10において右方に移動させられ、先に述べた上流端位置(図6に示される位置)に位置付けられる。
図8〜図10に示されている定着装置においては、押圧ピン20の各々を、対応するカム34を介してステッピングモータSMにより、上流端位置と下流端位置との間を無段階に位置付けることが可能であるので、先に述べた本発明の効果を、更にきめ細かく達成することが可能になる。
本発明による定着装置の実施形態の要部を示す斜視図である。 図1に示す定着装置の一部を省略して、熱定着ローラの軸方向に見た図である。 図1に示す定着装置を、用紙の搬送方向下流から上流方向に見た図である。 図2に示す定着装置の一部を拡大して示す構成概略図である。 図4に示す定着装置における支持板と押圧ピンとを省略して示す構成概略図である。 図1〜図5に示す定着装置の一つの作動態様を示す模式図である。 図1〜図5に示す定着装置の他の作動態様を示す模式図である。 本発明による定着装置の他の実施形態における要部を示す斜視図である。 図8に示す定着装置を、用紙の搬送方向下流から上流方向に見た図である。 図8に示す定着装置の一部を、熱定着ローラの軸方向に見た構成概略図である。
符号の説明
2:熱定着ローラ
4:上流側支持ローラ
4B:軸
6:下流側支持ローラ
6B:軸
8:無端状のベルト
10:支持板
10f:被押圧面
12:ベアリング
14:ベルトユニット
16:押圧手段
18、30:押圧力バランス変更手段
20:押圧ピン(押圧部材)
22:押圧レバー部材
32:カム軸
34:カム
40:ガイドレール手段
42:ガイドレール
44:ガイドフレーム
48:被ガイド部材
50:圧縮コイルばね(ばね手段)
100:静止枠
102:側板
H:ハロゲンヒータ
M:電動モータ
SM:ステッピングモータ
P:用紙

Claims (8)

  1. 熱定着ローラと、熱定着ローラの回転方向上流側に配置された上流側支持ローラと、該回転方向下流側に配置された下流側支持ローラと、該ローラの各々間に巻き掛けられた無端状のベルトと、該ローラの各々を該ベルトを介して熱定着ローラに押圧する押圧手段とを備えた定着装置において、
    該ローラの各々の、該ベルトを介した熱定着ローラに対する押圧力のバランスを変える押圧力バランス変更手段を備えている、
    ことを特徴とする定着装置。
  2. 該ローラの各々は両側に延び出す軸を有し、該ローラの各々における軸の片側及び他側は、それぞれ、単一の支持板に回転自在に支持され、該ローラの各々の軸方向に見て、支持板の各々は、熱定着ローラの接線方向に延在しかつ、熱定着ローラの半径方向外方に向けられた被押圧面を備え、
    支持板の各々の、該軸方向外方にそれぞれ位置する側板、を含む静止枠が配設され、
    押圧手段は、該軸方向に延在して、対応する該被押圧面に直交する押圧部材と;支持板の各々の、熱定着ローラに対し熱定着ローラの半径方向反対側位置において、対応する支持板の延在方向に延在しかつ、一端部が静止枠に回動自在に支持された押圧レバー部材と;押圧レバー部材の各々の他端部と、対応する静止枠との間に配設された引張コイルばねと;を備え、押圧部材の各々が、対応する引張コイルばねのばね力により、押圧レバー部材を介して、対応する支持板の被押圧面に押圧されることにより、支持板の各々が熱定着ローラの軸心に接近する方向に付勢され、
    押圧力バランス変更手段は、押圧部材の各々を熱定着ローラの接線方向に移動させて、押圧部材の各々の、対応する支持板の被押圧面に対する押圧位置を変える、請求項1記載の定着装置。
  3. 該ローラの各々の軸方向に見て、支持板の各々の被押圧面は、熱定着ローラの軸心と、該ローラの各々における軸心間の中心とを通る仮想直線を中心として、熱定着ローラの接線方向に延在する、請求項2記載の定着装置。
  4. 押圧部材の各々は、円形外周面を有する押圧ピンからなり、押圧ピンの各々における円形外周面の一部が、対応する引張コイルばねのばね力により、押圧レバー部材を介して、対応する支持板の被押圧面に押圧される、請求項2又は請求項3記載の定着装置。
  5. 支持板の各々における被押圧面の延在方向両端は、それぞれ、ほぼ、熱定着ローラに対して離れる外方に延在する上流端面及び下流端面に対し、円弧面を介して接続し、該円弧面の各々の半径は、対応する押圧ピンの半径と実質的に同じである、請求項4記載の定着装置。
  6. 押圧力バランス変更手段は、側板の各々に支持されたソレノイドであって、支持板の各々の、該軸方向外側を、支持板の各々に実質的に平行に延在しかつ、該延在方向に往復移動する可動鉄心を備えたソレノイドを含み、ソレノイドの各々の可動鉄心は、対応する押圧部材の一端に連結される、請求項2又は請求項3記載の定着装置。
  7. 押圧力バランス変更手段は、側板の各々に回動可能に支持されかつ、該軸方向に延在するカム軸と、カム軸に一体に配設されたカムと、カム軸に駆動連結されかつ、カム軸を回動させる駆動源とを備え、側板の各々には、対応する支持板と実質的に平行に延在するガイドレールを含むガイドレール手段が配設され、押圧部材の各々の一端には被ガイド部材が配設され、被ガイド部材の各々は、対応するガイドレールに沿って移動自在に嵌合・支持され、カムの各々は、対応する押圧部材の外周面の一部に対し当接させられる、請求項2又は請求項3記載の定着装置。
  8. ガイドレール手段の各々は、対応する側板に、対応する支持板と実質的に平行に延在するよう支持されたガイドフレームと、ガイドフレームに取り付けられた該ガイドレールとを備え、押圧部材の各々と静止枠との間には、押圧部材の各々を、対応するカムに押圧するばね手段が配設される、請求項7記載の定着装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009145417A (ja) * 2007-12-11 2009-07-02 Ricoh Co Ltd 定着装置及び画像形成装置

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