JP2007139907A - 印刷装置用の定着ヒータ制御装置及びその制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】商用交流電源事情が劣悪な場合のように商用交流波形のゼロクロス点の検知が失敗した場合においても、印刷装置の動作をその度に停止することなく定着ヒータによる加熱温度を制御することができる印刷装置用の定着ヒータ制御装置及びその制御方法を提供する。
【解決手段】印刷装置用の定着ヒータ11にトライアック12を介して接続された商用交流電源13には、その商用交流波形の極性が反転するタイミングに基づきゼロクロス信号を出力するゼロクロス点検出部14が接続されている。ゼロクロス信号出力が正常に行われていない場合において、ゼロクロス信号出力が一時的に正常に出力されず、且つ商用交流電圧の値が通常動作の正常範囲内であるときは、トリガ信号として直流信号を出力することから直流信号制御に切り替える。
【選択図】図2
【解決手段】印刷装置用の定着ヒータ11にトライアック12を介して接続された商用交流電源13には、その商用交流波形の極性が反転するタイミングに基づきゼロクロス信号を出力するゼロクロス点検出部14が接続されている。ゼロクロス信号出力が正常に行われていない場合において、ゼロクロス信号出力が一時的に正常に出力されず、且つ商用交流電圧の値が通常動作の正常範囲内であるときは、トリガ信号として直流信号を出力することから直流信号制御に切り替える。
【選択図】図2
Description
本発明は、印刷装置用の定着ヒータの制御に関する。
従来の印刷装置は、一般的に、用紙に転写されたトナーを定着ヒータによって加熱することにより用紙に定着させる。
図5は、従来の印刷装置用の定着ヒータ制御装置の構成を概略的に示すブロック図である。
図5において、定着ヒータ51には、定着ヒータ51への商用交流電力供給をオン/オフするトライアック(登録商標)52を介して商用交流電源53が接続されている。商用交流電源53には、その商用交流波形の極性が反転するタイミングに基づきゼロクロス信号を出力するゼロクロス点検出部54が接続されている。ゼロクロス信号は後述するオン/オフ制御部56へ出力される。定着ヒータ51には、その温度を検知する温度検知部55が設けられている。この温度検知部55は、定着ヒータ51の温度信号をオン/オフ制御部56に出力する。オン/オフ制御部56は、ゼロクロス点検出部54によって入力されたゼロクロス信号と温度検知部55によって入力された温度信号に基づいて、トリガ信号をトライアック52のゲートに出力する。これにより、定着ヒータ51がトナーを用紙に定着させる最適な温度になるようにトライアック52をオン/オフできる。
トライアック52は、その特性上一旦ゲートにオン信号(トリガ信号)が入力されると、トライアック52の定着ヒータ51側の端子及び商用交流電源53側の端子間の電圧が所定の値以下に下がるまでオン状態が保持される。従って、トライアック52のオンを継続させるためには、オン/オフ制御部56によりトライアック52のゲートにゼロクロス信号と同期したパルス信号(図6)又は直流信号(図7)を必要期間印加する必要がある。
図6は、図5における単純パルス信号制御時の定着ヒータ制御装置の各部波形及び信号を示すタイミングチャートである。
図6において、ゼロクロス点検出部54が、定着ヒータ51に商用交流電力を供給する商用交流電源53の商用交流波形の極性が反転するタイミングに基づきゼロクロス信号を出力する。オン/オフ制御部56は、トリガ信号としてゼロクロス信号と同期した単純パルス信号をトライアック52のゲートに出力する。これにより、トライアック52はオンとなり、商用交流電源53から定着ヒータ51に商用交流電力が供給される。定着ヒータ51が最適温度を超えると温度検知部55からの温度信号によりオン/オフ制御部56はトリガ信号の出力を停止する。これにより、定着ヒータ51は最適温度に保持される。
図7は、図5における直流信号制御時の定着ヒータ制御装置の各部波形及び信号を示すタイミングチャートである。
図7において、温度検知部55は、定着ヒータ51が最適温度となるように温度信号を出力すると、オン/オフ制御部56は、温度信号に基づきトリガ信号として直流信号をトライアック52のゲートに出力する。これにより、トライアック52は直流信号入力期間連続でオンとなり、この場合、ゼロクロス信号による制御は不要となる。
しかしながら、上述したトリガ信号による定着ヒータへの商用交流電力供給制御では、商用交流電源53の断続的な商用交流電力供給のオン/オフによって同じ商用交流電源から電力供給している機器にフリッカ(照明のちらつき)が発生する。その対策として、定着ヒータ51の冷えた状態からの電力供給開始時に大量の突入電流が流れるのを抑制するために、トライアック52のオンタイミングの位相を制御し徐々に電力供給する位相制御が行われている(図8)。また、この位相制御を電力供給開始時だけでなく、通常制御時にも行うことで定着ヒータ51の温度管理をきめ細かに制御する場合もある。
図8は、図5における位相制御時の定着ヒータ制御装置の各部波形及び信号を示すタイミングチャートである。
図8において、ゼロクロス点検出部54が、ゼロクロス信号を出力すると、オン/オフ制御部56は、ゼロクロス信号から規定期間後にトリガ信号として単純パルス信号をトライアック52のゲートに出力する。これにより、商用交流電源53の商用交流波形の位相を制御することができ、定着ヒータ51への商用交流電力供給をきめ細かに制御することができる。
上述のように、位相制御時の定着ヒータへの商用交流電力供給制御では、定着ヒータの温度管理をきめ細かにするために、入力された商用交流波形から正確にゼロクロス信号を出力することが必要となる。
特開平11−052782号公報
しかしながら、世界各地における商用交流電源事情は優良なものから劣悪なものまで様々である。例えば、大きな工場の敷地内で商用交流電源ラインを共有している場合、大電力を消費する大型の機械が動作し始めたとき、また、大量のノイズを放出する機械が動作するときに商用交流波形が歪んだり、その波形にノイズが乗るという現象が発生する。
このような商用交流波形が印刷装置に入力された場合には、ゼロクロス点検出部が商用交流波形のゼロクロス点を検知できない惧れがある。その結果、商用交流波形の半周期に同期した正確なゼロクロス信号が出力されないために、トライアックが商用交流波形の半周期と同期したタイミングでオンできず、定着ヒータの温度が十分に上昇しないため、印刷装置にエラーが発生するという問題がある。
図9は、図5における単純パルス信号制御時の定着ヒータ制御装置の各部波形及び信号を示すタイミングチャートであり、商用交流波形にノイズが乗っている場合を示す。
図9において、商用交流波形はゼロクロス点付近でノイズが乗るため、ゼロクロス点検出部54がゼロクロス信号出力が正確にできないとこから、トライアック52にトリガ信号が出力されなくなる。その結果、定着ヒータ51に商用交流波形の半周期に同期したタイミングで商用交流電力が供給されない。
前述した単純パルス信号制御(図6)及び位相制御(図8)のいずれにおいても、ゼロクロス信号に同期及び規定期間カウント後にトリガ信号として単純パルス信号をトライアック52に出力している。従って、僅かなノイズや歪みが短期間商用交流波形のゼロクロス点付近に生じただけで直後の半周期の間トライアック52はオフとなり商用交流電力供給は停止する。
定着ヒータ制御装置は、ゼロクロス信号がオン/オフ制御部56に入力されないため、オン/オフ制御部56は定着ヒータ51の温度を上昇させようとしているにも関わらず、トライアック52をオンするためのトリガ信号を出力できなくなる。その結果、定着ヒータ51の温度が上昇しないことから印刷装置に異常が起こっているとみなして、エラーを出して動作を停止する。
このような現象を回避するためには、ゼロクロス点検出部54を構成する回路を改良して、いかなる商用交流波形においても正確にゼロクロス点を検知し、ゼロクロス信号を出力できるようにすればよい。しかし、実際にはどの程度波形が歪むのか予測できず、回路自体の改良にも限界がある。また、商用交流波形に僅かなノイズや歪みが生じる度に印刷装置をエラーとすると使い勝手が悪くなる。また、商用交流波形のゼロクロス点と同期したパルスを生成しておき仮想ゼロクロス信号として扱う構成も考えられるが、この場合、回路構成が複雑で高価となってしまうため実用的ではない。
本発明の目的は、商用交流電源事情が劣悪な場合のように商用交流波形のゼロクロス点の検知が失敗した場合においても、印刷装置の動作をその度に停止することなく定着ヒータによる加熱温度を制御することができる印刷装置用の定着ヒータ制御装置及びその制御方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1記載の定着ヒータ制御装置は、用紙に転写されたトナーを前記用紙に定着させる定着ヒータに対して商用交流電力を供給する商用交流電源の電力供給をオン/オフするスイッチング手段と、前記スイッチング手段をオン/オフするための制御信号を出力するスイッチング制御手段とを備える定着ヒータ制御装置において、前記商用交流波形の極性が反転したときのゼロクロス点の検知に基づいてゼロクロス信号を出力するゼロクロス信号出力手段と、前記ゼロクロス点の検知が成功したか失敗したか否かを判断する判断手段とを備え、前記スイッチング制御手段は、前記ゼロクロス信号に応じたパルス信号出力中に前記判断手段が前記ゼロクロス点の検知が失敗したと判断したとき、前記パルス信号を直流信号に切り替える切替え手段を備えることを特徴とする。
請求項14記載の定着ヒータ制御装置の制御方法は、用紙に転写されたトナーを前記用紙に定着させる定着ヒータに対して商用交流電力を供給する商用交流電源の電力供給をオン/オフするスイッチング手段と、前記スイッチング手段をオン/オフするための制御信号を出力するスイッチング制御手段とを備える定着ヒータ制御装置の制御方法において、前記商用交流波形の極性が反転したときのゼロクロス点の検知に基づいてゼロクロス信号を出力するゼロクロス信号出力ステップと、前記ゼロクロス点の検知が成功したか失敗したか否かを判断する判断ステップと、前記判断ステップで前記ゼロクロス点の検知が失敗したと判断したとき、前記スイッチング制御手段が出力する前記パルス信号を直流信号に切り替える切替えステップとを備えることを特徴とする。
本発明によれば、商用交流波形のゼロクロス点の検知が失敗したと判断したときに、制御信号を直流信号に切り替えるので、商用交流電源事情が劣悪な場合のように商用交流波形のゼロクロス点の検知が失敗した場合においても、印刷装置の動作をその度に停止することなく定着ヒータによる加熱温度を制御することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を用いて詳述する。
図1は、本発明の実施の形態に係る印刷装置用の定着ヒータ制御装置の構成を概略的に示すブロック図である。
図1において、印刷装置用の定着ヒータ11には、定着ヒータ11への商用交流電力供給をオン/オフするトライアック12(スイッチング手段)を介して商用交流電源13が接続されている。商用交流電源13には、その商用交流波形の極性が反転するタイミングに基づきゼロクロス信号を出力するゼロクロス点検出部14(ゼロクロス信号出力手段)が接続されている。ゼロクロス点検出部14は、正常タイミングでゼロクロス点を検出しているか否かを判断するカウント部14a(判断手段)が設けられている。商用交流電源13の商用交流波形のノイズや歪みによる異常は、同一の商用交流電源ラインに接続された大型機械が動作を開始した瞬間などの短期間に発生する。また、商用交流電源13の商用交流波形にノイズや歪みが、周期的に発生したとしても、商用交流の50Hz若しくは60Hzと完全に同期して商用交流波形のゼロクロス点に現れなければ、長期間にわたりゼロクロス信号に異常を生じさせない。
また、商用交流電源13には、その商用交流電圧の値が通常動作を行うための正常範囲内であるか否かを電圧信号としてオン/オフ制御部16(スイッチング制御手段)へ出力する交流電圧検知部17が接続されている。定着ヒータ11には、その温度を検知する温度検知部15が設けられ、温度検知部15は温調制御部15aと位相制御部15bとを備えている。オン/オフ制御部16は、位相制御パターンに従ってトライアック12を制御するためのパルス出力と単純オン/オフ制御を行うための直流出力との両方を出力できるトリガ信号出力部16aと、当該パルス出力と直流出力とを切り替える信号切替部16b(切替え手段)とを内部に備えている。
温度検知部15は、温調制御部15aと位相制御部15bとに夫々定着ヒータ11の温度信号を出力する。温調制御部15aは、入力された温度信号に基づいて定着ヒータのオン/オフを制御する。温調制御部15aは、定着ヒータ11への商用交流電力供給をオンさせる場合にはハイレベルの温調信号を、また、オフさせる場合にはローレベルの温調信号を出力する。位相制御部15bは、入力された温度信号に基づいて定着ヒータの位相制御を行う。位相制御部15bは、定着ヒータ11への商用交流電力供給における位相制御を行う場合にはハイレベルの位相信号を、また、行わない場合にはローレベルの位相信号を出力する。
ゼロクロス点検出部14は、ゼロクロス信号を検出し、且つカウント部14aによりゼロクロス信号の出力のタイミングをタイマで監視し、正常タイミングでゼロクロス点を検知したか否か、即ちゼロクロス検知が成功したか失敗したか否かも判断する。
オン/オフ制御部16におけるトリガ信号出力部16a及び信号切替部16bは、入力された温調信号及び位相信号から後述する方法でトリガ信号(制御信号)としてパルス信号又は直流信号を選択する。そして、入力されたゼロクロス信号から選択されたトリガ信号の出力タイミングを決定した上で出力する。オン/オフ制御部16に入力される電圧信号に関しての動作は後述する。
オン/オフ制御部16におけるトリガ信号出力部16a及び信号切替部16bは、入力された温調信号がローレベルの場合は、位相信号に関係なくトリガ信号を選択しない。一方、入力された温調信号がハイレベルの場合において、入力された位相信号がローレベルのときは、トリガ信号として直流信号を選択し、入力された位相信号がハイレベルのときは、トリガ信号としてパルス信号を選択する。
オン/オフ制御部16は、トライアック12をオン/オフさせるための選択されたトリガ信号をトライアック12のゲートに出力する。
図2は、図1における定着ヒータ制御装置によって実行される定着ヒータ加熱制御処理の手順を示すフローチャートである。
図2において、まず、カウント部14aが、ゼロクロス点検出部14によるゼロクロス信号出力が正常に行われているか否かを判別する(ステップS101)。ゼロクロス信号出力が正常に行われているときは、後述する図3の通常制御処理を行って(ステップS106)、本処理を終了する。
ステップS101の判別の結果、ゼロクロス信号出力が正常に行われていないときは、カウント部14aが、ゼロクロス点検出部14によるゼロクロス信号出力が一定期間連続してエラー(正常に出力されない)である(例えば3周期連続して出力されないとか1周期ごとに出力されない期間が続く等)か、一時的にエラー(正常に出力されない)であるかを判別する(ステップS102)。一定期間エラーであるときは、定着ヒータ制御装置に何らかのエラーが発生したと判断して定着ヒータ制御装置の動作を停止させて(ステップS105)、本処理を終了する。
ステップS102の判別の結果、ゼロクロス点検出部14によるゼロクロス信号出力が一時的にエラーであるときは、交流電圧検知部17により商用交流電圧の値が通常動作の正常範囲内であるか否かを判別する(ステップS103)。正常範囲内でないときは、定着ヒータ制御装置に何らかのエラーが発生したと判断して定着ヒータ制御装置の動作を停止させて(ステップS105)、本処理を終了する。
ステップS103の判別の結果、商用交流電圧の値が通常動作の正常範囲内であるときは、定着ヒータ制御装置の動作は継続可能と判断して、オン/オフ制御部16内の信号切替部16bにより直流信号制御に切り替える(ステップS104)(図4のA)。その後、本処理を終了する。
ステップS104の処理は、ゼロクロス信号の出力タイミングに異常があることから定着ヒータの位相制御を行うことができないことに基づいた処理である。また、この処理における信号切替部16bによるトリガ信号の切替は、直流信号を出力するか又はパルス信号の幅を可変できるようにし、直流信号出力時にはパルス信号のデューティ比を100%まで広げて出力することで行う。
図2の定着ヒータ加熱制御処理によれば、ゼロクロス信号出力が正常に行われていない場合において(ステップS101でNO)、ゼロクロス信号出力が一時的に正常に出力されず(ステップS102で一時的)、且つ商用交流電圧の値が通常動作の正常範囲内であるときは(ステップS103でYES)、トリガ信号として直流信号を出力することから直流信号制御に切り替える(ステップS104)。これにより、商用交流電源事情が劣悪な場合のように商用交流波形のゼロクロス点の検知が失敗した場合においても、毎回印刷装置の動作を停止することなく定着ヒータの温度上昇を制御することができる。
また、本来定着ヒータへの商用交流電力供給をきめ細かにするために位相制御を行うところ、印刷装置の稼働率を上げるためにこのような直流信号制御を行っている。更に、制御を切り替えたことをユーザに通知するために印刷装置の操作部に切り替えたことを表示し、ユーザに通知しないまでも印刷装置動作のログ情報として装置内部の記憶装置に記憶させる。
図3は、図2のステップS106で実行される通常制御処理の手順を示すフローチャートである。
図3において、まず、オン/オフ制御部16に入力された温調信号がハイレベルか、ローレベルかを判別する(ステップS201)。ハイレベルであるときは、オン/オフ制御部16に入力された位相信号がハイレベルか、ローレベルかを判別する(ステップS202)。位相信号がハイレベルであるときは、オン/オフ制御部16内の信号切替部16bにより位相制御に切り替えて(ステップS203)(図4のC)、本処理を終了する。
ステップS202の判別の結果、オン/オフ制御部16に入力された位相信号がローレベルであるときは、オン/オフ制御部16内の信号切替部16bにより直流信号制御に切り替えて(ステップS204)(図4のB)、本処理を終了する。
ステップS201の判別の結果、オン/オフ制御部16に入力された温調信号がローレベルであるときは、トリガ信号を出力せず、本処理を終了する。
図3の定着ヒータ加熱制御処理の通常制御処理によれば、温調信号と位相信号が共にハイレベルであるときは位相制御に切り替えるので、位相制御を電力供給開始時だけでなく通常制御時にも定着ヒータの温度管理をきめ細かに制御することができる。
図4は、図2及び図3の各制御処理を実行した場合における図1の定着ヒータ制御装置の各部波形及び信号を示すタイミングチャートである。
図4において、A点では、ゼロクロス信号出力が正常に行われず、且つゼロクロス信号出力が一時的にエラー(正常に出力されない)であり、温調信号がハイレベル(定着ヒータ加熱)であるため、位相信号の如何に関わらずトリガ信号として直流信号を出力する。なお、ゼロクロス信号が一時的に正常に出力されない場合は、本来の位相制御を用いたきめ細やかな定着ヒータへの商用交流電力供給制御をできなくなるが、印刷装置を停止させなくてすむ。また、B点では、ゼロクロス信号出力が正常に行われ、温調信号がハイレベル(定着ヒータ加熱)であり、位相信号がハイレベル(定着ヒータ加熱位相制御)でないので、トリガ信号として直流信号を出力する。また、C点では、ゼロクロス信号出力が正常に行われ、温調信号がハイレベル(定着ヒータ加熱)であり、位相信号がハイレベル(定着ヒータ加熱位相制御)であるので、トリガ信号としてパルス信号を規定期間カウント後に出力する。
このように、入力された商用交流波形にノイズや歪みが生じ、ゼロクロス信号に一時的な異常が発生した場合でも、その度に印刷装置を停止させることなく動作を行わせることができる。
本発明の実施の形態では、トライアックをオン/オフさせるためのトリガ信号を、オン/オフ制御部に入力された信号によりトリガ信号をパルス信号或いは直流信号とした。この他の構成として、印刷装置本体設置時の設定によってトリガ信号をパルス信号又は直流信号にするかを予め選択できるようにしてもよい。例えば、中型以上のサイズの複写機などであれば、通常一度設置してしまえば頻繁に設置場所を移動することは考えにくい。従って、複写機を設置する際に商用交流電源の商用交流波形を観測し、商用交流波形が悪いと予測される場所に設置をする場合、複写機本体のサービスモード等によりトリガ信号を直流信号で行うよう予め設定する。この設定は、ユーザが外部からネットワーク等を介して行えるようにしてもよい。また、商用交流波形の異常を検知して制御を切り替えた旨をネットワークを介してユーザに通知してもよい。
また、本発明の目的は、実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータ(又はCPUやMPU等)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される。
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラムコード及び該プログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
また、プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、DVD+RW等の光ディスク、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。又は、プログラムコードをネットワークを介してダウンロードしてもよい。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、上記実施の形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれる。
更に、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれる。
11,51 定着ヒータ
12,52 トライアック
13,53 商用交流電源
14,54 ゼロクロス点検出部
15,55 温度検知部
16,56 オン/オフ制御部
17 交流電圧検知部
12,52 トライアック
13,53 商用交流電源
14,54 ゼロクロス点検出部
15,55 温度検知部
16,56 オン/オフ制御部
17 交流電圧検知部
Claims (14)
- 用紙に転写されたトナーを前記用紙に定着させる定着ヒータに対して商用交流電力を供給する商用交流電源の電力供給をオン/オフするスイッチング手段と、前記スイッチング手段をオン/オフするための制御信号を出力するスイッチング制御手段とを備える定着ヒータ制御装置において、
前記商用交流波形の極性が反転したときのゼロクロス点の検知に基づいてゼロクロス信号を出力するゼロクロス信号出力手段と、
前記ゼロクロス点の検知が成功したか失敗したか否かを判断する判断手段とを備え、
前記スイッチング制御手段は、前記ゼロクロス信号に応じたパルス信号出力中に前記判断手段が前記ゼロクロス点の検知が失敗したと判断したとき、前記パルス信号を直流信号に切り替える切替え手段を備えることを特徴とする定着ヒータ制御装置。 - 前記切替え手段は、前記判断されたゼロクロス点の検知の失敗が一時的であるときに、前記パルス信号を前記直流信号に切り替えることを特徴とする請求項1記載の定着ヒータ制御装置。
- 前記切替え手段は、前記商用交流電源の電圧値が正常範囲内であるときに、前記パルス信号を前記直流信号に切り替えることを特徴とする請求項1又は2記載の定着ヒータ制御装置。
- 前記切替え手段は、前記パルス信号のデューティ比を100%まで広げることにより前記直流信号への切替えを行うことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の定着ヒータ制御装置。
- 前記スイッチング制御手段は、前記判断されたゼロクロス点の検知の失敗が一時的でないときに、前記定着ヒータの前記商用交流電力供給を停止することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の定着ヒータ制御装置。
- 前記スイッチング制御手段は、前記ゼロクロス点の検知が失敗し、且つ前記商用交流電源の電圧値が正常範囲内でないときに、前記定着ヒータの前記商用交流電力供給を停止することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の定着ヒータ制御装置。
- 前記切替え手段は、前記判断手段が前記ゼロクロス点の検知が成功したと判断したとき、前記制御信号を前記パルス信号に切り替えることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の定着ヒータ制御装置。
- 前記切替え手段は、前記定着ヒータに前記商用交流電力を供給すべきことを示す供給制御信号を出力する供給制御手段と、前記定着ヒータの前記商用交流電力供給を位相制御すべきことを示す位相制御信号を出力する位相制御手段とを備えることを特徴とする請求項7記載の定着ヒータ制御装置。
- 前記切替え手段は、前記供給制御信号が入力されたとき、前記制御信号を前記パルス信号又は前記直流信号に切り替えることを特徴とする請求項8記載の定着ヒータ制御装置。
- 前記切替え手段は、前記位相制御信号が入力されたときは、前記制御信号を前記パルス信号に切り替え、前記位相制御信号が入力されないときは、前記制御信号を前記直流信号に切り替えることを特徴とする請求項8又は9記載の定着ヒータ制御装置。
- 前記スイッチング制御手段は、前記供給制御信号が入力されないとき、前記制御信号を出力しないことを特徴とする請求項8乃至10のいずれか1項に記載の定着ヒータ制御装置。
- 前記切替え手段は、前記パルス信号のデューティ比を100%まで広げることにより前記直流信号への切替えを行うことを特徴とする請求項7乃至11のいずれか1項に記載の定着ヒータ制御装置。
- 前記判断手段は、前記ゼロクロス点の検知タイミングをタイマで監視し、前記ゼロクロス点を正常タイミングで検知するカウント手段を備えることを特徴とする請求項1乃至12のいずれか1項に記載の定着ヒータ制御装置。
- 用紙に転写されたトナーを前記用紙に定着させる定着ヒータに対して商用交流電力を供給する商用交流電源の電力供給をオン/オフするスイッチング手段と、前記スイッチング手段をオン/オフするための制御信号を出力するスイッチング制御手段とを備える定着ヒータ制御装置の制御方法において、
前記商用交流波形の極性が反転したときのゼロクロス点の検知に基づいてゼロクロス信号を出力するゼロクロス信号出力ステップと、
前記ゼロクロス点の検知が成功したか失敗したか否かを判断する判断ステップと、
前記判断ステップで前記ゼロクロス点の検知が失敗したと判断したとき、前記スイッチング制御手段が出力する前記パルス信号を直流信号に切り替える切替えステップとを備えることを特徴とする定着ヒータ制御装置の制御方法。
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2005
- 2005-11-15 JP JP2005330682A patent/JP2007139907A/ja active Pending
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