JP2007139876A - 弦楽器用支持具 - Google Patents

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【課題】チェロやコントラバス等のようにエンドピンを構成要素とする弦楽器で奏でられた音が減殺されることがなく床に伝達させることができる新規な弦楽器用支持具を提供する。
【解決手段】床面Fに載置される弦楽器用支持具1であって、弦楽器Cを構成するエンドピンPの先端が当接するエンドピン受け部材3と、このエンドピン受け部材3の下方に配置され下端は上記床面Fに圧接してなる圧接ピン7と、を備えてなる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、弦楽器を支持する弦楽器用支持具に関し、特に、チェロやコントラバスのように、エンドピンが構成要素とされている弦楽器を支持する弦楽器用支持具に関するものである。
チェロやコントラバスは、床面に当接するエンドピンが構成要素とされている。演奏者が演奏する場合には、このエンドピンの先端を床面に当接させるとともに手で楽器を支持しながら行う。ところで、このエンドピンは、演奏者の身長等により適宜長さを調節することができるようにされているが、そうした機能ばかりではなく、チェロ等の楽器本体の振動を床材に伝達することにより、より豊かな音色(振動)効果を奏するものとして、演奏者に周知の機能を有している。しかしながら、上記エンドピンを床材に当接させると、先端により床面が傷付く可能性があるとともに、床材がタイルやメラミン樹脂のように硬質の素材からなる場合には、滑って位置ずれを起こすことも多い。そこで、従来では、上述したチェロ等のエンドピンを支持する弦楽器用支持具が使用されている。この従来の弦楽器用支持具は、支持具本体の中央に上記エンドピンの先端が当接する凹部が形成されてなるとともに、下面には滑り止め用のゴム板が貼付されている(特許文献1参照)。こうした弦楽器用支持具によれば、エンドピンにより床面を傷つけるおそれがなく、また、エンドピンの位置決めができることから安定した状態で演奏することが可能となる。
実開平7−16991
しかしながら、上述した従来の弦楽器用支持具では、エンドピンと床面との間にゴム板が介在することから、理想的な音質を奏でることができない。すなわち、上記チェロやコントラバスのような弦楽器は、低音域の音(振動)を奏でるものであり、ソロで演奏される場合は勿論、オーケストラや弦楽四重奏等のように他の弦楽器や管楽器等と共に演奏される場合であっても、極めて重要な役割を担うが、上記楽器と床との間に上記従来の弦楽器用支持具が介在することにより、楽器で奏でた音(振動)が床材に伝達されず、観客に楽器本来の音質で聴取されにくくなる。換言すれば、従来の弦楽器用支持具では、楽器本体の振動が床材に伝達され難くなることから、より豊かな音色(振動)効果を奏することができない。
そこで、本発明は、上述した従来の弦楽器用支持具が有する課題を解決するために提案されたものであって、チェロやコントラバス等のようにエンドピンを構成要素とする弦楽器で奏でられた音(振動)が減殺されることがなく床材に効果的に伝達させることができる新規な弦楽器用支持具を提供することを目的とするものである。
本発明は、上述した目的を達成するために提案されたものであって、第1の発明(請求項1記載の発明)は、床面に載置される弦楽器用支持具であって、弦楽器を構成するエンドピンの先端が当接するエンドピン受け部材と、このエンドピン受け部材の下方に配置され下端は上記床面に圧接してなる圧接ピンと、を備えてなることを特徴とするものである。
この第1の発明では、エンドピン受け部材の下方に配置された圧接ピンの先端が床面に圧接されることから、チェロやコントラバスなどにより奏でられた音(振動)は、上記エンドピン受け部材と圧接ピンとを介して床材に伝達され、これによって上記楽器による音が減殺されず豊かな音色(振動)を効果的に観客に聴取させることが可能となる。
なお、上記エンドピン受け部材の位置は、この弦楽器用支持具の中心に形成されていることが望ましいが、特に限定されるものではなく、中心よりも偏心した位置に形成されてなるものであっても良い。また、上記圧接ピンは、少なくとも先端が床面に圧接されるものであれば、必ずしも先端が先鋭状に成形されているものに限定されない。なお、これらエンドピン受け部材や圧接ピンの素材は、チェロやコントラバスなどの弦楽器で奏でられた音(振動)が、上記エンドピンから上記エンドピン受け部材及び圧接ピンを介して床に伝達できるものであれば良く、具体的には鉄,真鍮その他の硬質な金属を用いることが好ましいが、他の素材を用いても良い。また、上記エンドピン受け部材と圧接ピンとは、互いに(間に何らかの部材を介して又は介さずに)接続され、弦楽器により奏でられた音(振動)が圧接ピンに伝達できる関係にあれば良い。
この第2の発明(請求項2記載の発明)は、上記第1の発明において、前記圧接ピンは、前記エンドピン受け部材の下方に配置された弾性部材により、下端が床面に圧接するよう下方に付勢されてなることを特徴とするものである。
この第2の発明では、弾性部材の弾性力により圧接ピンが下方に圧接されるものであり、弾性部材の弾性力により、より一層チェロやコントラバスなどの弦楽器で奏でられた音(振動)を、床に伝達することができる。なお、この第2の発明を構成する弾性部材は、少なくとも圧接ピンを下方に付勢することができるものであれば良く、例えば、コイルスプリング、板バネを挙げることができる。
また、第3の発明(請求項3記載の発明)は、床面に載置される弦楽器用支持具であって、第1の貫通穴が形成されてなる支持具本体と、上記支持具本体に形成された第1の貫通穴に嵌合されてなり弦楽器を構成するエンドピンの先端が当接するエンドピン受け部材と、このエンドピン受け部材の下端に着脱自在に固定されてなるとともに一方の係合部が形成されてなる筒状部材と、上記筒状部材内に挿通され、先端は床面に当接するとともに上記一方の係合部に係合する他方の係合部が形成されている圧接ピンと、上記筒状部材内に内蔵され上記圧接ピンを下方に押圧する弾性材と、を備えてなることを特徴とするものである。
この第3の発明では、弾性部材の弾性力により、圧接ピンが下方に付勢されると、上記筒状部材に形成された一方の係合部と圧接ピンに形成された他方の係合部とが互いに係合し、それ以上圧接ピンが下方に突出しない。そして、この弦楽器支持具を床上に載置し、エンドピンの先端をエンドピン受け部材に当接させ、弦楽器の荷重をかけると、上記圧接ピンは弾性部材の弾性力に抗して、先端が床面に当接した状態を維持しながら上方に移動させられ、支持具本体の下面が床面に圧接させられる。したがって、この第3の発明による場合であっても、チェロやコントラバスなどにより奏でられた(低音域の)音(振動)を床に伝達させることができ、これによって上記楽器による音(振動)を減殺させることなく、効果的に観客に聴取させることが可能となる。なお、この第3の発明を構成する支持具本体の素材は、木,樹脂,ゴムその他任意の素材を選択することができる。
また、第4の発明(請求項4記載の発明)は、上記第3の発明において、前記支持具本体の下面には滑り止め部材が固定され、この滑り止め部材には前記第1の貫通穴が形成された位置に対応する位置に第2の貫通穴が形成されてなり、前記圧接ピンの先端は、弦楽器の荷重が作用することにより、前記弾性部材の弾性力に抗して床面と面一とされることを特徴とするものである。
この第4の発明によれば、演奏中における弦楽器支持具の滑りと、弦楽器による低音領域の音(振動)の減殺とを有効に防止することが可能となる。
上記第1の発明(請求項1記載の発明)や第3の発明(請求項3記載の発明)によれば、チェロやコントラバス等のようにエンドピンを構成要素とする弦楽器で奏でられた音(振動)が、従来の弦楽器支持具を構成するゴム板により減殺されることがなく床材に効果的に伝達させ、豊かな音色効果を実現することができる。
特に、第2の発明(請求項2記載の発明)では、弾性部材の弾性力により圧接ピンが下方に圧接されるものであり、弾性部材の弾性力により、より一層チェロやコントラバスなどの弦楽器で奏でられた音(振動)を、床材に伝達することができる。
また、第4の発明(請求項4記載の発明)では、支持具本体の下面には滑り止め部材が固定され、この滑り止め部材には前記第1の貫通穴が形成された位置に対応する位置に第2の貫通穴が形成されてなり、前記圧接ピンの先端は、弦楽器の荷重が作用することにより、前記弾性部材の弾性力に抗して床面と面一とされることから、演奏中における弦楽器支持具の滑りと、弦楽器による低音領域の音の減殺とを有効に防止することが可能となる。
以下、本発明に係る弦楽器用支持具を実施するための最良の形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
この実施の形態に係る弦楽器用支持具1は、図示しない床面上に載置されるものであり、図1に示すように、弦楽器であるチェロCを支持するものである。そして、この弦楽器用支持具1は、支持具本体2と、エンドピン受け部材3とを備えている。上記支持具本体2は、合成樹脂又は硬質の木又は鉄等の金属を素材とするものであり、略円盤状に成形されており、該周面は円弧状となされ、さらに上面はややすり鉢状とされている。そして、このように成形された支持具本体2の中央には、図2に示すように、第1の貫通穴2aが形成され、上記エンドピン受け部材3は、この第1の貫通穴2a内に嵌合されている。また、上記支持具本体2の下面には、後述する滑り止め部材4が嵌るとともに接着される凹部2eが形成されている。なお、この第1の貫通穴2aは、図3に示すように、上方に形成された拡径部2bと、この拡径部2bと連通してなるとともに該拡径部2bよりもやや内径の短い縮径部2cとからなるものであり、拡径部2bと縮径部2cとの間には、リング状の段差面2dが形成されている。
そして、上記エンドピン受け部材3は、真鍮により略円筒状に成形されてなるものであり、上面には、図1に示すように、上記チェロCを構成するエンドピンPの先端が当接する凹部3aが形成されており、下面には、図3に示すように、外周に一方のネジ(符号は省略する。)が螺刻された円筒部3bが形成されている。なお、上記エンドピン受け部材3の外径は、上記第1の貫通穴2aを構成する拡径部2bの内径に対応してなるとともに、その高さも該拡径部2bの高さと同一寸法とされている。一方、上記エンドピン受け部材3の下面に形成された円筒部3bの外径は、上記縮径部2cの内径よりも短い寸法とされ、該円筒部3bの外側に形成された下面の一部が上記段差面2d上に当接された状態で、このエンドピン受け部材3が上記第1の嵌合穴2aに嵌合されている。
また、図3に示すように、上記支持具本体2の下面に形成された上記凹部2eには、ゴム又は軟質樹脂により一体成形された滑り止め部材4が図示しない接着剤により接着固定されている。この滑り止め部材4の外径は、上記支持具本体2の外径よりもやや短い外径とされ、中央には、第2の貫通穴4aが形成されている。なお、この第2の貫通穴4aの内径寸法は、以下に説明する筒状部材5の外径寸法とほぼ同一とされている。この筒状部材5は、真鍮により全体形状が略筒状に成形されてなるものであり、上端側内周には、上記エンドピン受け部材3を構成する円筒部3bの外周に螺刻された上記一方のネジに螺合される他方のネジ5aが形成され、また、下端には、上記他方のネジ5aが螺刻された部位の内径よりも短い内径となるようにリング状縮径部5bが形成されている。このリング状縮径部5bの上面は、本発明を構成する一方の係合部である。
そして、上記筒状部材5の内部には、図3に示すように、コイルスプリング6と、圧接ピン7とが内蔵されている。このコイルスプリング6は、上記筒状部材5の内部において以下に説明する圧接ピン7を下方に付勢するものであり、本発明を構成する弾性部材である。また、上記圧接ピン7は、図2及び図3にそれぞれ示すように、下端には先鋭部7aが形成され、上端外周にはフランジ部7bが形成されている。なお、このフランジ部7bは、上記筒状部材4に形成された一方の係合部であるリング状縮径部5bの上面に係合する部位であり、本発明を構成する他方の係合部である。
そして、上述したパーツである(滑り止め部材4が接着された)支持具本体2,エンドピン受け部材3,筒状部材5,コイルスプリング6及び圧接ピン7を組み付ける場合には、上記支持具本体2の上方から該支持具本体2に形成された第1の貫通穴2a内に嵌合させ、また、該支持部本体2の下側からは、上記圧接ピン7及びコイルコイルスプリング6を内部に収容した状態で、該筒状部材5に形成された他方のネジ5aとエンドピン受け部材3に形成された一方のネジとを螺着させる。こうした手順により、上記弦楽器用支持具1が完成される。なお、図1に示すように、チェロCを支持しない状態においては、上記コイルスプリング6の弾性力により、上記圧接ピン7の先端(下端)は、上記滑り止め部材4の下面よりも下方に突出した状態とされ、上記リング状縮径部5bとフランジ部7bとの係合により、その突出した状態が保持される。
そして、こうした構成からなる弦楽器用支持具1を図示しない床面に載置するとともに、図1に示すように、チェロCを構成するエンドピンPの先端を上記エンドピン受け部材3に形成された凹部3a内に挿入し突き当てると、このチェロCの荷重により、上記コイルスプリング6の弾性力に抗して圧接ピン7以外が下降するとともに、上記滑り止め部材4の下面が図3に示す床面Fに当接する。なお、こうした操作により、上記圧接ピン7は、他の部材とは相対的に上方に移動し、該圧接ピン7の下端は床面Fに圧接される。
したがって、この弦楽器用支持具1によれば、上記滑り止め部材4により、チェロCの演奏中に床面F上を滑ることを防止することができるばかりではなく、上記圧接ピン7の先端がコイルスプリング6の弾性力により圧接されることから、チェロCにより奏でられた低音域の音は、上位エンドピン受け部材3,コイルスプリング6及び圧接ピン7を介して、減殺されることなく効果的に床に伝達することができる。特に、この実施の形態に係る弦楽器用支持具1では、上記エンドピン受け部材3,筒状部材5,コイルスプリング6及び圧接ピン7は全て金属からなることから、一層伝達ロスを生ずることがない。また、この実施の形態に係る弦楽器用支持具1では、前述したように、凹部2eに上記滑り止め部材4が固定されていることから、滑り止め部材4による滑り止め効果を維持するのに必要な所定の肉厚を保持したまま弦楽器用支持具1全体の高さを低くすることができ、これによってエンドピンP先端の当接位置を低い位置とし、チェロCを安定的に支持することができる。
なお、上記実施の形態に係る弦楽器用支持具1では、支持具本体2の下面に滑り止め部材4が接着されたものを説明したが、本発明に係る弦楽器用支持具1は、必ずしも上記滑り止め部材4を構成する必要がなく、例えば、該支持具本体2の素材をゴムとすることもできる。また、上記エンドピン受け部材3,筒状部材5,コイルスプリング6及び圧接ピン7の素材は、カーボングラファイト(炭素繊維)を用いても良い。
また、本願発明者は、上記弦楽器用支持具1を従来の弦楽器用支持具との間で、以下に説明する実験を行った。以下、この実験方法を説明する。
(1)評価サンプル 比較例1、比較例2、実施例1、実施例2を評価サンプルとして用意した。上記比較例1は、ゴム(単体)により成形された弦楽器用支持具であり、比較例2は、黒檀からなる支持具本体の下面にゴム板を貼付してなるものである。また、上記実施例1は、基本的構成は上記実施の形態において説明したものであり、具体的には、上記比較例2を構成する黒檀からなる支持具本体と、ゴムからなる滑り止め部材(厚さ3mm)と、エンドピン受け部材とコイルスプリングとを備えてなるものである。また、実施例2は、上記実施例1を構成する滑り止め部材の厚みを5mmとし、また上記コイルスプリングの弾性力を実施例1のものよりも強いものとした。
(2)試験機材 上記比較例1,2及び実施例1,2が載置される共鳴箱と、この共鳴箱内に配置するマイクロフォンと、録音装置(CDレコーダー)を、試験機材として用意した。
(3)試験方法 チェロのエンドピンと共鳴箱との間の条件を以下に説明するように設定し、チェロの第4(C0)開放弦をレガード奏法にて発音し、共鳴箱直下の音圧を、共鳴箱内に配置したマイクロフォンにより集音し、上記録音装置により録音した。そして、録音された上記音圧をスペクトル分析した。チェロと共鳴箱との間の条件は、条件Aから条件Eとした。条件Aは、上記比較例1,2及び実施例1,2を全く使用することなく、エンドピンの先端を直接共鳴箱の上面に当接させたものであり、条件Bは、チェロのエンドピンと共鳴箱との間に上記比較例1を配したものであり、条件Cは、チェロのエンドピンと共鳴箱との間に上記比較例2を配したものであり、条件Dは、チェロのエンドピンと共鳴箱との間に上記実施例1を配したものであり、条件Eは、チェロのエンドピンと共鳴箱との間に上記実施例2を配したものである。なお、試験は、上記条件Aから条件Eそれぞれ5回に亘って行った。
(4)評価方法 上記条件Aから条件Eの下で録音した音を、主要スペクトル(65.4Hz、130.8Hz、196.2Hz、261.3Hz、327.0Hz)に分析し、その分析値は、5回行った分析値の平均値を算出した。
(5)試験結果 図4に示すグラフは、上記条件Aから条件Eの分析値に関し、主要スペクトル(65.4Hz、130.8Hz、196.2Hz、261.3Hz、327.0Hz)と相対音圧レベル(db)との関係を示すものである。このグラフからも明らかなように、エンドピンを直接共鳴箱に当接させた条件Aのスペクトル(65.4Hz以外)における音圧レベルと、条件Bから条件Eのそれとは大きな差異はないが、65.4Hzのスペクトルにおける音圧レベルでは、条件Bと条件Cとは何れも極めて低く、その一方、条件D(実施例1)と条件E(実施例2)では、大差がない。すなわち、比較例1や比較例2では、根音C0が床材(音響箱)に伝達されにくく、その分音が痩せて聞こえるのに対し、実施例1,2では、豊かな音色(振動)となることが理解される。
したがって、上述した試験結果からも明らかなように、本発明によれば、チェロやコントラバス等のようにエンドピンを構成要素とする弦楽器で奏でられた音が減殺されることがなく床材に効果的に伝達させることができ、従来の弦楽器用支持具が有する課題を効果的に解消することができる。
実施の形態に係る弦楽器用支持具にチェロが支持されている状態を示す斜視図である。 図1に示す弦楽器用支持具の分解斜視図である。 図1に示す弦楽器用支持具の断面図である。 実験結果を示すグラフである。
符号の説明
1 弦楽器用支持具
2 支持具本体
2a 第1の貫通穴
3 エンドピン受け部材
4 滑り止め部材
4a 第2の貫通穴
5 筒状部材
5b リング状縮径部(一方の係合部)
6 コイルスプリング
7 圧接ピン
7b フランジ部(他方の係合部)

Claims (4)

  1. 床面に載置される弦楽器用支持具であって、
    弦楽器を構成するエンドピンの先端が当接するエンドピン受け部材と、このエンドピン受け部材の下方に配置され下端は上記床面に圧接してなる圧接ピンと、を備えてなることを特徴とする弦楽器用支持具。
  2. 前記圧接ピンは、前記エンドピン受け部材の下方に配置された弾性部材により、下端が床面に圧接するよう下方に付勢されてなることを特徴とする請求項1記載の弦楽器用支持具。
  3. 床面に載置される弦楽器用支持具であって、
    第1の貫通穴が形成されてなる支持具本体と、
    上記支持具本体に形成された第1の貫通穴に嵌合されてなり弦楽器を構成するエンドピンの先端が当接するエンドピン受け部材と、
    このエンドピン受け部材の下端に着脱自在に固定されてなるとともに一方の係合部が形成されてなる筒状部材と、
    上記筒状部材内に挿通され、先端は床面に当接するとともに上記一方の係合部に係合する他方の係合部が形成されている圧接ピンと、
    上記筒状部材内に内蔵され上記圧接ピンを下方に押圧する弾性材と、を備えてなることを特徴とする弦楽器用支持具。
  4. 前記支持具本体の下面には滑り止め部材が固定され、この滑り止め部材には前記第1の貫通穴が形成された位置に対応する位置に第2の貫通穴が形成されてなり、前記圧接ピンの先端は、弦楽器の荷重が作用することにより、前記弾性部材の弾性力に抗して床面と面一とされることを特徴とする請求項3記載の弦楽器用支持具。
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