JP2007139859A - 液晶表示装置 - Google Patents

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希佐子 二ノ宮
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典弘 吉田
Yuzo Hisatake
雄三 久武
Yasushi Kawada
靖 川田
Akio Murayama
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Abstract

【課題】表示品位の確保が容易な液晶セルを提供する。
【解決手段】半透過表示画素部14の画素8内の光路調整層22に対向する位置と、透過表示画素部12の画素8内の対向突起21に対向する位置とにスペーサ32を配置した。対向突起21の高さを設計して透過表示画素部12および半透過表示画素部14でのセルギャップC,Dを等しくした。光路調整層22の構成を単純化できる。透過表示画素部12および半透過表示画素部14でのセルギャップC,Dの均一性を向上できる。屋内外での使用に即しかつ広い視野角と良好な表示品位を有する部分半透過型の液晶セル1の製造性を向上できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、アレイ基板と対向基板との間に液晶層が介在された液晶表示装置に関する。
従来、この種の液晶表示装置は、液晶素子を用いており、軽量、薄型および低消費電力などの特徴を有することから、OA機器や、情報端末装置、時計、テレビジョンなどの様々な分野に用いられている。特に、液晶表示装置の中で、薄膜トランジスタ(TFT)素子を用いた液晶表示装置は、TFT素子が応答性に優れている点から、携帯電話器や、テレビジョン、コンピュータなどの多くの表示装置として用いられており、高精細化や、高速応答化、広視野角化などが求められている。
近年、この種の液晶表示装置の高精細化には、TFT素子が設けられているアレイ基板の構造の微細化によって対応がなされている。一方、高速応答性については、ネマチック液晶を用いたOCB(Optically Compensated Bend)方式や、VAN(Vertically Aligned Nematic:垂直配向型ネマチック)方式、HAN(Hybrid Aligned Nematic:二周波駆動を用いたハイブリッド配列ネマチック)方式、π配列方式、スメクチック液晶を用いたSSFLC(Surface Stabilized Ferroelectric Liquid Crystal:界面安定型強誘電性液晶)方式や、AFLC(Anti Ferroelectric Liquid Crystal:反強誘電性液晶)方式などを用いた表示装置が知られている。さらに、広視野角については、OCB方式およびVAN方式に加え、IPS(In-Plane Switching:横電界)方式を用いた表示装置が知られている。
これらのうち、VAN方式を用いた液晶表示装置は、VAN型配向モードとして、従来のツイストネマチック(TN)型の液晶表示装置の配向モードより速い応答速度を得ることができるとともに、視野角の補償設計が比較的容易であることから、広視野角を実現することが可能であるだけでなく、垂直配向処理を用いたことにより、静電気破壊などの不良原因の発生が危惧されていたラビング配向処理工程を無くすことができるという特徴を有している(例えば、特許文献1参照。)。
さらに近年では、液晶表示装置を用いた携帯端末の小型化や汎用化に伴って、これら携帯端末の使用機会が飛躍的に増加しており求められる機能も多岐に渡っている。これら機能のうち、屋内外での表示が可能な液晶表示装置が求められている。このため、表示画面の一部のみを光の透過によって表示が可能な透過表示方式と、反射する光によって表示が可能な反射表示方式とを組み合わせた半透過表示が可能な液晶モードを有する液晶表示装置が知られている。
そして、この種の半透過表示が可能な液晶モードを有する液晶表示装置としては、反射表示領域にて反射される光の光路と透過表示領域を透過する光の光路とを等しくするために、各画素内の反射表示領域に絶縁体にて構成された光路調整部が積層されている。さらに、これらアレイ基板と対向基板との間には、これらアレイ基板と対向基板との間隔を保持するスペーサが配置されている(例えば、特許文献2参照。)。
さらに、この種の半透過表示が可能な液晶モードを有する液晶表示装置は、屋内での使用を主としながらも、例えば時間や通信状態表示であるアンテナ表示などの情報表示については屋内外を問わず視認できる。このため、この半透過表示が可能な液晶モードと、高速応答性および広視野角なVAN方式を用いた液晶モードを組み合わせることによって、視野角が広く屋外での視認性に優れた高性能な液晶表示装置への要求が高まっている。
特開2002−229028号公報 特開2005−283684号公報
上述したように、上記半透過表示が可能な液晶モードを有する液晶表示装置では、反射表示領域にて反射される光の光路と透過表示領域を透過する光の光路とを等しくするために、各画素内の反射表示領域に光路調整部が積層されている。したがって、これら光路調整部にて反射表示領域でのセルギャップと透過表示領域でのセルギャップとが異なる。このため、これらアレイ基板と対向基板との間に介在させるスペーサを精度良く配置させなければ、このスペーサの干渉によってセルギャップのむらが生じて表示品位が低下してしまうおそれがあるので、表示品位の確保が容易でないという問題を有している。
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、表示品位の確保が容易な液晶表示装置を提供することを目的とする。
本発明は、画像表示が可能な画像表示領域を有するアレイ基板と、このアレイ基板に対向して配設された対向基板と、前記アレイ基板と前記対向基板との間に位置し前記アレイ基板と前記対向基板との間隔を保持するスペーサと、このスペーサにて保持された前記アレイ基板と前記対向基板との間に介在された液晶層とを具備し、前記画像表示領域は、光の反射を利用して視認可能な反射部と、光の透過を利用して視認可能な透過部とを備え、前記反射部に設けられ、この反射部にて反射される光の光路を、前記透過部を透過する光の光路と等しくする光路調整部と、前記透過部に設けられ、この透過部での前記液晶層の配向を制御する配向調整部とを有し、前記スペーサは、前記光路調整部および前記配向調整部の少なくともいずれかに対向した位置に設けられているものである。
そして、アレイ基板と対向基板の間の間隙を保持するスペーサを、アレイ基板の画像表示領域に設けられている光の反射を利用して視認可能な反射部の光路調整部と、この画像表示領域に設けられている光の透過を利用して視認可能な透過部の配向調整部との少なくともいずれかに対向した位置に設けた。
本発明によれば、アレイ基板と対向基板の間の間隙を保持するスペーサを、アレイ基板の画像表示領域の反射部に設けられた光路調整部と、この画像表示領域の透過部に設けられた配向調整部との少なくともいずれかに対向した位置に設けたことにより、これらスペーサの干渉によるアレイ基板と対向基板との間の間隔のむらが生じにくくなるので、表示品位の確保を容易にできる。
以下、本発明の液晶表示装置の第1の実施の形態の構成を図1ないし図4を参照して説明する。
図1ないし図4において、1は液晶表示装置としての液晶セルで、この液晶セル1は、広視野の半透過型(反透過型)の液晶表示素子である。また、この液晶セル1は、VAN(Vertically Aligned Nematic:垂直配向型ネマチック)方式と呼ばれる広視野角モードを用いた垂直配向型の液晶モードを有する表示装置である。言い換えると、この液晶セル1は、マルチドメイン型VANモードを用いた部分半透過型の高精細型である。
そして、この液晶セル1は、図1に示すように、略矩形平板状のアレイ基板2を備えている。そして、このアレイ基板2に対向して、コモン基板としての略矩形平板状の対向基板3が対向配置されて取り付けられており、これらアレイ基板2と対向基板3との間に光変調層として液晶層4が介在されて挟持されている。
具体的に、この液晶セル1のアレイ基板2は、略透明な矩形平板状のガラス基板6を有している。このガラス基板6は、透光性および電気的な絶縁性を有する透明基板としての透光性基板である。そして、このガラス基板6の一主面である表面上の中央部には、種々の画像表示が可能な矩形状の画素表示領域としての画像表示領域7が設けられている。この画像表示領域7には、複数の画素8がマトリクス状に設けられて配置されている。
さらに、この画像表示領域7には、図2に示すように、光の透過を利用して目視可能な透過部としての透過表示領域11が各画素8毎に設けられた透過表示画素部12が設けられている。さらに、この画像表示領域7には、透過表示領域11と光の反射を利用して目視可能な反射部としての反射表示領域13とのそれぞれが各画素8毎に設けられた半透過表示画素部14が透過表示画素部12に隣接して設けられている。すなわち、この画像表示領域7は、透過表示画素部12と半透過表示画素部14とに分割されて構成されており、これら透過表示画素部12および半透過表示画素部14で表示方式に応じた画素設計がなされている。
具体的に、この半透過表示画素部14は、例えば時刻や通話状態表示(アンテナ表示)などの特定の情報表示を、屋内外などの周囲の明暗を問わず視認可能にさせる半透過領域である。そして、この半透過表示画素部14は、画像表示領域7の長手方向である縦方向の一端縁である下端縁に、この画像表示領域7の幅方向に亘って平面視細長矩形状に設けられている。そして、この半透過表示画素部14は、画像表示領域7の下端縁の約9分の1の領域を覆っている。
さらに、透過表示画素部12は、主に屋内などの周囲が暗い場所での使用に対応した透過領域であって、半透過表示画素部14が設けられていない画像表示領域7の縦方向の下端縁を除く全体に、この画像表示領域7の幅方向に亘って設けられている。すなわち、この透過表示画素部12は、液晶セル1の画像表示領域7の上側の約9分の8に相当する大部分を覆っている。
具体的に、半透過表示画素部14に位置する複数の画素8は、反射表示と透過表示とのそれぞれが可能な半透過表示画素で、ガラス基板6の縦方向に沿った長尺状である平面視細長矩形状に形成されている。さらに、これら複数の画素8のそれぞれには、図1に示すように、複数の図示しないスリットが設けられた画素電極16、蓄積容量としての画素補助容量である図示しない補助容量、および能動素子としてのスイッチング素子である薄膜トランジスタ(TFT)17のそれぞれが1画素構成素子として1つずつ配置されている。
また、このガラス基板6上には、第1の配線としてのゲート線である複数の走査線18が、このガラス基板6の幅方向に沿って配設されている。これら走査線18は、導電性膜にて構成されたゲート電極配線であって、ガラス基板6の横方向に向けて等間隔に平行に離間されている。さらに、このガラス基板6上には、第2の配線としての複数の信号線19が、このガラス基板6の縦方向に沿って配設されている。これら信号線19は、導電性膜にて構成された電極配線としての画像信号配線であって、ガラス基板6の横方向に向けて等間隔に平行に離間されている。
さらに、これら走査線18および信号線19は、ガラス基板6上に直交して交差して格子状に配線されている。そして、これら走査線18および信号線19にて囲まれた矩形状の各領域に画素8がそれぞれ設けられている。さらに、これら走査線18および信号線19の各交点に対応して、画素電極16、補助容量および薄膜トランジスタ17のそれぞれが各画素8毎に設けられている。
ここで、これら各画素8は、これら画素8の長手方向の中央部において、これら画素8の幅方向に沿って領域が2等分に分割され、これら各画素8の二等分された一方である上側の領域が、光の反射を利用して視認可能な反射方式の表示が可能な反射領域としての反射表示部である反射表示領域13とされている。この反射表示領域13は、光の反射の有無によって視認可能となる領域である。さらに、これら各画素8の2等分された他方である下側の領域が、光の透過を利用して視認可能な透過方式の表示が可能な透過領域としての透過表示部である透過表示領域11とされている。この透過表示領域11は、光の透過の有無によって視認可能となる領域である。よって、半透過表示画素部14内の各画素8は、一画素8内に透過表示領域11と反射表示領域13とのそれぞれが設けられた半透過表示画素に構成されている。
そして、これら各画素8は、これら各画素8の縦方向に沿って隣接する他の画素8に対して、透過表示領域11および反射表示領域13をそれぞれ隣り合わせた状態で、これら透過表示領域11および反射表示領域13のそれぞれが設けられている。言い換えると、これら各画素8は、横方向に沿って隣接する画素8間で、透過表示領域11および反射表示領域13それぞれを隣り合わせた状態で配設されている。
したがって、各画素8内の透過表示領域11および反射表示領域13のそれぞれは、画像表示領域7の横方向に沿って連続して設けられている。さらに、これら各画素8の透過表示領域11には、これら透過表示領域11の縦方向に沿った断面凸状である配向調整部としての対向突起21が設けられている。これら対向突起21は、絶縁体である感光性レジストにて構成された畝状の突起構造体としての段差構造である絶縁層で、各画素8の透過表示領域11での液晶層4の配向を制御するために設けられている。
そして、これら対向突起21は、高さ寸法が約1.5μmで、幅寸法が約10μmの大きさの断面矩形状に形成されている。さらに、これら対向突起21は、各透過表示領域11を左右方向である横方向に2分割、すなわち2分の1となるように、これら各透過表示領域11の縦方向に沿って、これら各透過表示領域11の横方向の中間部に直線状に設けられている。すなわち、これら対向突起21は、各透過表示領域11内の縦方向に亘った全体に設けられ、主に2方向へ配向分割させる。
また、半透過表示画素部14に位置する複数の画素8内の反射表示領域13全体には、透明な構造体である光路調整部としての光路調整層22が設けられている。この光路調整層22は、いわゆる段差構造としての高さ調整層で、感光性透明レジストにて約3μmの膜厚に形成されている。すなわち、この光路調整層22は、対向突起21の高さ寸法である厚さ寸法に等しい高さ寸法としての厚さ寸法に形成されている。そして、この光路調整層22は、半透過表示画素部14内の各画素8の反射表示領域13での液晶層4の厚さであるセルギャップCを、各画素8の透過表示領域11での液晶層4の厚さであるセルギャップDの約2分の1にする。すなわち、この光路調整層22は、各画素8の反射表示領域13にて反射される光の光路と、各画素8の透過表示領域11を透過する光の光路とを略等しくするよう高さ調整されている。
さらに、透過表示画素部12内に位置する各画素8は、透過表示が可能な透過表示画素であって、半透過表示画素部14内の各画素8の透過表示領域11とほぼ同様に構成されている。すなわち、この透過表示画素部12内に位置する各画素8では、これら各画素8内の全体に亘って透過表示領域11が設けられている。したがって、これら画素8内には、これら各画素8の上下方向に沿って、これら各画素8の上下方向の全体に亘って対向突起21が設けられている。
一方、アレイ基板2のガラス基板6上には、図示しないアンダーコート層が積層されており、このアンダーコート層上には、トップゲート型のアクティブマトリクス素子である薄膜トランジスタ17が各画素8に対応したマトリクス状に設けられている。これら薄膜トランジスタ17は、アンダーコート層上に積層されたソース電極24およびドレイン電極25を備えており、これらソース電極24およびドレイン電極25は、所定の間隙を介して配設されている。また、これらソース電極24およびドレイン電極25は、例えばアルミニウム(Al)にて約0.3μmの膜厚に形成されている。
さらに、これらソース電極24およびドレイン電極25を跨ぐように半導体層としての活性層26が積層されている。この活性層26は、信号線19に一体的に接続されたソース電極24と、画素電極16に接続されたドレイン電極25との間のアンダーコート層上に積層されており、これらソース電極24およびドレイン電極25のそれぞれに接続されている。さらに、この活性層26上には、走査線18に電気的に接続されたゲート線としてのゲート電極27や、図示しない補助容量線が積層されている。ここで、これらゲート電極27および補助容量線は、例えば0.3μmの膜厚寸法のモリブデン(Mo)層のスパッタリングの後にフォトリソグラフィにて所定の形状にパターン形成されている。
そして、アンダーコート層上に設けられている各薄膜トランジスタ17を覆うように、このアンダーコート層上に絶縁層としての層間絶縁膜28が積層されている。この層間絶縁膜28は、感光性レジストを図示しないスピンナでアンダーコート層上の全面に塗布してからハーフ露光により各画素8内の反射表示領域13で所定の凹凸が形成されるようにパターン設計されたフォトマスクを用いた露光および現像によって形成されている。そして、この層間絶縁膜28には、各薄膜トランジスタ17のドレイン電極25を露出させる導通部としてのスルーホールであるコンタクトホール29が設けられている。さらに、層間絶縁膜28上には、各画素8内のコンタクトホール29を覆うように画素電極16が積層されている。
ここで、この画素電極16は、約0.1μmの膜厚の透明なITO(Indium Tin Oxide)膜をスパッタリングした後にフォトリソグラフィされて所定のパターンにパターン形成された透過画素電極である。すなわち、この画素電極16は、コンタクトホール29を介して薄膜トランジスタ17のドレイン電極25に電気的に接続されている。また、これら画素電極16は、半透過表示画素部14内の各画素8では、これら画素8内の透過表示領域11のみを覆うように設けられており、透過表示画素部12内の各画素8では、これら各画素8内のほぼ全体を覆っている。
さらに、半透過表示画素部14内の各画素8の反射表示領域13の層間絶縁膜28上には、例えばアルミニウム薄膜にて構成された反射電極31が積層されている。これら反射電極31は、これら反射電極31が設けられている同一画素8内の画素電極16に電気的に接続されている。さらに、これら反射電極31は、表面に凹凸形状が設けられ、各画素8の反射表示領域13へと入射した光を反射させる反射面として機能する。
また、画素電極16および反射電極31上には、透明樹脂レジストを塗布した後のフォトリソグラフィにて形成された細長円柱状のスペーサ32が設けられている。これらスペーサ32は、これらスペーサ32の平面視の大きさが、光路調整層22および対向突起21のそれぞれの平面視の大きさに比べ、これらスペーサを設けたことによる光の遮光や光路変化などがほぼ影響のない程度の大きさに形成されている。
さらに、これらスペーサ32は、アレイ基板2と対向基板3とを対向させた状態で、半透過表示画素部14内の各画素8において対向突起21および光路調整層22の少なくともいずれか、具体的には光路調整層22に対向する位置に設けられ、透過表示画素部12内の各画素8において対向突起21に対向する位置に設けられている。すなわち、このスペーサ32は、アレイ基板2と対向基板3との間に設けられており、これらアレイ基板2と対向基板3との間の間隔を保持させる。
ここで、透過表示画素部12内のスペーサ32は、対向突起21の走査線18が積層されている配線部である配線領域33に対向する位置に、例えば縦寸法約10μm×横寸法約15μmの大きさの平面視矩形状に形成されている。このとき、これらスペーサ32の横寸法が縦寸法より大きいのは、アレイ基板2と対向基板3とを貼り合わせるときの対向突起21との位置合わせを容易にするためである。したがって、これらスペーサ32の実効面積は、対向突起21の幅寸法で決まるため、縦方向約10μm×横方向約10μmとなる。
さらに、半透過表示画素部14内のスペーサ32は、画素8内の反射表示領域13に設けられている光路調整層22に対向する位置に、例えば縦寸法約10μm×横寸法約10μmの大きさの平面視矩形状に形成されている。また、これらスペーサ32は、反射電極31が積層されている配線部である配線領域34に対向する位置に、例えば1.5μmの高さ寸法に形成されている。さらに、これらスペーサ32は、各画素8の幅方向の中央部であるとともに、これら画素8の長手方向の上端寄りの位置に設けられている。
そして、透過表示画素部12および半透過表示画素部14の層間絶縁膜28上には、各画素8の画素電極16および反射電極31のそれぞれを覆うように、ポリイミドの配向処理にて形成された垂直性を示す配向膜35が積層されている。この配向膜35は、例えば70nmほどの厚さ寸法に形成されている。そして、この配向膜35は、画素電極16を覆う層間絶縁膜28上に配向手段が施されて一定の方向に配向処理されて構成された垂直配向膜である。
一方、対向基板3は、略透明な矩形平板状のガラス基板41を備えている。このガラス基板41は、透光性を有するとともに電気的な絶縁性を有する透明な透明基板としての透光性基板である。そして、このガラス基板41のアレイ基板2に対向した側の一主面である表面には、カラーフィルタ層42が積層されて設けられている。このカラーフィルタ層42は、ガラス基板41の表面より突出して設けられている。
そして、このカラーフィルタ層42は、少なくとも2色以上である1組の色単位、例えば赤(Red:R)色の着色層である赤色フィルタ部43と、緑(Green:G)色の着色層である緑色フィルタ部44と、青(Blue:B)色の着色層である青色フィルタ部45との3つのドットが対向基板3の横方向に向けて繰り返し配置されて構成されている。そして、赤色フィルタ部43は、赤色の顔料を分散させた感光性レジストを塗布した後にフォトリソグラフィして形成されている。また、緑色フィルタ部44および青色フィルタ部45もまた、緑色または青色の顔料を分散させた感光性レジストの塗布後のフォトリソグラフィにて形成されている。
ここで、これら赤色フィルタ部43、緑色フィルタ部44および青色フィルタ部45のそれぞれは、対向基板3の縦方向に沿った各画素8内の透過表示領域11および反射表示領域13のそれぞれに対向する位置に積層されている。すなわち、これら複数の赤色フィルタ部43、緑色フィルタ部44および青色フィルタ部45にて構成されたカラーフィルタ層42は、アレイ基板2に対向基板3を対向させた際に、このアレイ基板2の画像表示領域7全体に亘って対向するように設けられている。したがって、このアレイ基板2の各画素8では、画素電極16および反射電極31に対向してカラーフィルタ層42が積層されて設置されていることにより、カラー(色彩)表示可能に構成されている。
さらに、このカラーフィルタ層42上には、感光性透明レジストにて構成された光路調整層22が積層されている。この光路調整層22は、例えば約1.5μmほどの膜厚に形成されており、対向基板3をアレイ基板2に対向させた状態で、このアレイ基板2の半透過表示画素部14に位置する各画素8の反射表示領域13に対向する位置に設けられている。
また、このカラーフィルタ層42上には、このカラーフィルタ層42上の光路調整層22のそれぞれを覆うように、共通電極としてのコモン電極である矩形平板状の対向電極46が積層されて設けられている。この対向電極46は、透明電極としてのITO膜のスパッタリングにて約0.1μmの膜厚に形成されている。また、この対向電極46は、対向基板3とアレイ基板2とを対向させた際に、このアレイ基板2のガラス基板6の画像表示領域7全体に亘って対向する矩形状の大きな電極である。言い換えると、この対向電極46は、アレイ基板2に対向基板3を対向させた際に、このアレイ基板2の各画素8内の画素電極16および反射電極31のそれぞれに対向するように配置されている。
さらに、この対向電極46上には、配向制御用の対向突起21が設けられている。これら対向突起21は、対向基板3をアレイ基板2に対向させた状態で、このアレイ基板2の半透過表示画素部14に位置する各画素8の透過表示領域11と、このアレイ基板2の透過表示画素部12に位置する各画素8の透過表示領域11のそれぞれに対向するように、対向電極46上にマトリクス状に設けられている。すなわち、この対向突起21は、各画素8内の透過表示領域11を、これら画素8の幅方向の中間部である中央部に、これら画素8を長手方向に沿って左右に2分割させる位置に直線状に設けられており、これら画素8の透過表示領域11を2方向に配向分割させる。
また、この対向電極46上には、各対向突起21を覆うように垂直性を示す配向膜47が積層されている。この配向膜47は、例えば70nmほどの厚さ寸法に形成されている。そして、この配向膜47は、対向突起21を覆う対向電極46上に配向手段が施されて、一定の方向に配向処理されて構成された垂直配向膜である。
一方、対向基板3のカラーフィルタ層42上の周縁には、このカラーフィルタ層42を周縁して覆う遮光層としての額縁部48が積層されて設けられている。この額縁部48は、例えば黒色顔料などが添加された樹脂などの遮光性を有する材料にて構成されている。そして、この額縁部48は、額縁状の遮光領域であって、カラーフィルタ層42より突出している。
そして、対向基板3は、この対向基板3の対向電極46側をアレイ基板2の画素電極16側に対向させつつ、これらアレイ基板2および対向基板3それぞれの端面を図示しない治具にて合わせた状態で、このアレイ基板2に取り付けられている。すなわち、この対向基板3は、アレイ基板2に設けられている各スペーサ32を対向基板3の光路調整層22および対向突起21のいずれかに当接させて、これらアレイ基板2と対向基板3との間に所定の間隔である液晶封止領域Eが形成されるように、平行に取り付けられている。
このとき、アレイ基板2の半透過表示画素部14の画素8内のスペーサ32は、対向基板3の光路調整層22上に積層された配向膜47の表面に当接させた状態で、これらアレイ基板2と対向基板3との間の間隔を保持させている。また、アレイ基板2の透過表示画素部12の画素8内のスペーサ32は、対向基板3の対向突起21上に積層された配向膜47の表面に当接させた状態で、これらアレイ基板2と対向基板3との間の間隔を保持させている。
さらに、これら対向基板3の配向膜47とアレイ基板2の配向膜35との間に、液晶層4が設けられており、この液晶層4には、液晶材料としての液晶組成物である液晶分子51が注入されて挟持されて構成されている。したがって、液晶セル1としては、液晶分子51を垂直に配向した垂直配向型の液晶モードが設けられている。すなわち、この液晶層4は、対向基板3の配向膜47とアレイ基板2の配向膜35との間に液晶分子51が介挿されて封止されて構成されている。さらに、この液晶層4は、アレイ基板2の画素電極16と対向基板3の対向電極46との間に液晶容量を形成させる。
さらに、この液晶層4は、対向基板3上の光路調整層22をカラーフィルタ層42より突出させたことによって、各画素8内の透過表示領域11のセルギャップCが、各透過表示領域11それぞれでのセルギャップDより小さく構成されている。言い換えると、この液晶層4は、透過表示領域11での厚さが各透過表示領域11での厚さより薄く構成されている。また、この液晶層4の液晶分子51としては、負の導電率異方性を有するネマチック液晶材料が用いられている。
また、アレイ基板2と対向基板3との間の周縁部は、これらアレイ基板2と対向基板3との間の液晶封止領域Eに液晶層4を封止させる液晶封止部としてのシール材52が取り付けられている。このシール材52は、例えばエポキシ系の熱硬化樹脂であって、アレイ基板2と対向基板3との間に接着されて、これらアレイ基板2と対向基板3とを貼り合わせている。また、このシール材52は、アレイ基板2の画像表示領域7の周縁を覆うように設けられており、このアレイ基板2の画像表示領域7と対向基板3との間に液晶封止領域Eを形成させる。そして、このシール材52は、対向基板3の額縁部48とアレイ基板2のガラス基板6の画像表示領域7より外側の部分と間に設けられている。
さらに、このシール材52には、このシール材52の一部が切断されて図示しない液晶注入口が形成されている。この液晶注入口は、この液晶注入口からアレイ基板2と対向基板3との間の液晶封止領域Eに液晶分子51を注入した後に、紫外線硬化樹脂が塗布されて封止されている。
一方、これらアレイ基板2のガラス基板6の裏面と対向基板3のガラス基板41の裏面とのそれぞれには、略矩形平板状の偏光板53,54が積層されて取り付けられている。これら偏光板53,54は、アレイ基板2のガラス基板6の裏面および対向基板3のガラス基板41の裏面の略全面を覆っている。
この結果、液晶セル1は、この液晶セル1の半透過表示画素部14内の各画素8の薄膜トランジスタ17をスイッチングして画素電極16および反射電極31のそれぞれに映像用信号を印加して液晶層4中の液晶分子51の配向を制御して、これら各画素8内の反射表示領域13にて反射される光と、これら各画素8内の透過表示領域11を透過する光とのそれぞれを変調することによって、所定の画像を視認可能にさせる。さらに、この液晶セル1は、この液晶セル1の透過表示画素部11内の各画素8の薄膜トランジスタ17をスイッチングして画素電極16に映像用信号を印加して液晶層4中の液晶分子51の配向を制御して、これら各画素8内を透過する光を変調することによって、所定の画像を視認可能にさせる。
次に、上記第1の実施の形態の液晶表示装置の動作を説明する。
ここで、マルチドメイン型VANモードの液晶セル1の透過表示領域11での基本原理は、液晶分子51として負の誘電率異方性を有するネマチック液晶材料を用いた場合、この液晶セル1の透過表示領域11の画素電極16と対向電極46との間に電圧が印加されていない状態で、液晶分子51が垂直方向に配向する。
また、これら画素電極16と対向電極46との間に所定の電圧を印加させた状態では、電界離散効果によって、これら画素電極16のスリットの外側に向けて電界が傾斜して、液晶分子51がスリットの内側に向けて傾斜する。一方、対向基板3側では、対向突起21の形状効果によって、液晶分子51が対向突起21の外側に向けて傾斜する。
したがって、この原理によれば、画素電極16のスリットおよび対向突起21の少なくともいずれか一方を、複数の方向に向けて異方性を有するパターンに形成することによって、液晶層4を容易に複数の領域、すなわちドメインに分割することが可能となる。
次に、上記第1の実施の形態の液晶表示装置の製造方法を説明する。
まず、成膜工程とパターニング工程とを繰り返してガラス基板6上の画像表示領域7に画素電極16、補助容量、薄膜トランジスタ17、走査線18、信号線19および補助容量線、反射電極31のそれぞれを形成する。
このとき、ガラス基板6上の透過表示画素部12に位置する各画素8内の透過表示領域11となる領域と、半透過表示画素部14に位置する各画素8内の透過表示領域11となる領域とのそれぞれにITOを膜厚約0.1μmほどスパッタリングしてからフォトリソグラフィして所定のパターンの画素電極16を積層させる。
さらに、このガラス基板6上の半透過表示画素部14に位置する各画素8内の反射表示領域13となる領域に、アルミニウム薄膜を積層させて反射電極31を形成する。
この後、これら画素電極16および反射電極31上に、透明樹脂レジストを塗布してからフォトリソグラフィしてスペーサ32を形成してから、これら画素電極16および反射電極31上に配向膜35を積層させてアレイ基板2を作製する。
次いで、ガラス基板41上に、赤色の顔料を分散させた感光性レジストを塗布してからフォトリソグラフィして、アレイ基板2の任意の画素8の透過表示領域11および反射表示領域13に対向する赤色フィルタ部43を形成する。
この後、この赤色フィルタ部43と同様に、ガラス基板41上に緑色フィルタ部44および青色フィルタ部45をそれぞれ形成してカラーフィルタ層42を作製する。
さらに、このガラス基板41上のアレイ基板2の透過表示画素部12の各画素8の透過表示領域11に対向する位置と、このアレイ基板2の半透過表示画素部14の各画素8の透過表示領域12に対向する位置とのそれぞれに、感光性透明レジストにて膜厚約1.5μmの光路調整層22を形成する。
次いで、これら光路調整層22およびカラーフィルタ層42上に、ITO膜を膜厚約0.1μmほどスパッタして対向電極46を形成してから、この対向電極46上のアレイ基板2の透過表示画素部12内の各画素8の透過表示領域11に対向する位置と、このアレイ基板2の半透過表示画素部14内の各画素8の透過表示領域11に対向する位置とのそれぞれに、感光性レジストにて配向制御用の対向突起21を形成する。
この後、これら対向突起21を含む対向電極46上に配向膜47を積層させてから、ガラス基板41上のカラーフィルタ層42上の周縁に額縁部48を形成する。
次いで、これらアレイ基板2と対向基板3との間隙をスペーサ32にて保持しつつシール材52にて貼り合わせる。
この後、これらアレイ基板2と対向基板3との間の液晶封止領域Eに液晶分子51を充填してから、これらアレイ基板2と対向基板3との間の液晶注入口を図示しない紫外線硬化樹脂にて封止して、これらアレイ基板2と対向基板3との間の液晶封止領域Eに液晶層4を形成する。
さらに、これらアレイ基板2および対向基板3それぞれの裏面に偏光板53,54をそれぞれ配置させて、反射表示と透過表示とが可能な半透過表示画素部14と、透過表示が可能な透過表示画素部12とを有する部分半透過型の液晶セル1とする。
この結果、この液晶セル1の透過表示画素部12および半透過表示画素部14のセルギャップC,Dをそれぞれ評価したところ、この液晶セル1の画像表示領域7内でのセルギャップC,Dのばらつきが0.2μm以下であり、高い均一性を得ることができた。また同時に、この液晶セル1の表示特性を評価したところ、屋内外で優れた視認性と広い視野角特性を実現できた。
これに対し、図7ないし図9に示す第1の比較例のように、半透過表示画素部14の各画素8の光路調整層22に凹状の欠落部61を形成し、これら欠落部61と透過表示画素部12の各画素8の配線領域33とのそれぞれに、縦方向約10μm×横方向約10μmのスペーサ32を形成した液晶セル1とした。
この場合、この液晶セル1の透過表示画素部12および半透過表示画素部14のセルギャップC,Dをそれぞれ評価したところ、この液晶セル1の画像表示領域7内でのセルギャップC,Dのばらつきが0.3μmと上記第1の実施の形態の液晶セル1より大きく、半透過表示画素部14近傍でセルギャップC,Dのギャップむらが視認できた。さらに、この液晶セル1を詳細に調べたところ、半透過表示画素部14でアレイ基板2と対向基板3との貼り合わせ時のずれによって、光路調整層22とスペーサ32とが接触して干渉し、この干渉にてセルギャップC,Dが厚くなったことが確認できた。
さらに、図10に示す第2の比較例のように、半透過表示画素部14の各画素8内の反射表示領域13内のカラーフィルタ層42を除去してモノクロ(白黒)表示とし、これら画素8の反射表示領域13内のガラス基板6上にカラーフィルタ層42の厚さほど厚い約2.5μmの厚さの光路調整層22を直接積層させ、これら光路調整層22の表面にハーフ露光にて約1.5μmの深さ寸法を有する断面凹状で縦方向約15μm×横方向約15μmの大きさの平面視矩形状の欠落部61を設け、この欠落部61内に縦方向約10μm×横方向約10μmのスペーサ32を形成した液晶セル1とした。
この場合、この液晶セル1の透過表示画素部12および半透過表示画素部14のセルギャップC,Dをそれぞれ評価したところ、この液晶セル1の画像表示領域7内でのセルギャップC,Dのばらつきが0.4μmとなり、面内均一性が上記第1の比較例よりさらに低下した。また、この液晶セル1を詳細に調べたところ、光路調整層22に欠落部61を形成するときに、この欠落部61内に図示しないレジストが残ってしまう現象が生じ、このレジスト残りによって半透過表示画素部14でセルギャップC,Dが厚くなったことが確認できた。
ここで、この種の液晶セル1は、小型化および汎用化が進むにつれて携帯端末器の使用機会が飛躍的に増加していることから、求められる機能も多岐に渡っている。これらの機能のうち、屋内外での表示が可能な半透過表示モードに対する関心が高く、その一環として液晶セル1の画像表示領域7の一部のみを半透過表示が可能な半透過表示画素部14とした部分半透過型の液晶セル1が開発されている。そして、この部分半透過型の液晶セル1は、屋内での使用を主としながらも、例えば時刻やアンテナなどの通話状態表示といった特定の情報表示を、屋内外を問わず視認できるようにするものである。
ところが、この部分半透過型の液晶セル1では、1つの画像表示領域7に透過表示画素部12と半透過表示画素部14とが混在した状態となっている。そして、この液晶セル1のアレイ基板2と対向基板3との間の間隔を保持するスペーサ32については、各画素8内の非開口部である配線領域33,34に設けることが望ましいが、この液晶セル1の半透過表示画素部14では、配線領域34を反射表示領域13として利用しているため、この配線領域34上に光路調整層22が設けられているから、アレイ基板2と対向基板3との間のセルギャップC,Dを一定に保つことは容易ではない。
そして、この液晶セル1の透過表示画素部12と半透過表示画素部14とで同等のセルギャップC,Dを保つためには、スペーサ32が形成される領域を除いて光路調整層22を形成すればよいが、この場合には高いパターニング精度が要求されるとともに高い貼り合わせ精度が要求される。このとき、仮に光路調整層22のパターン異常や、この光路調整層22の位置ずれが発生した場合には、この光路調整層22とスペーサ32との干渉によってセルギャップC,Dのギャップむらが発生してしまうので、液晶セル1の表示品位が低下してしまうおそれがある。
そこで、上述した第1の実施の形態のように、液晶セル1の半透過表示画素部14の各画素8内の光路調整層22に対向する位置と、この液晶セル1の透過表示画素部12の各画素8内の対向突起21に対向する位置とのそれぞれに、スペーサ32を配置させる構成とした。このとき、この種の液晶セル1としては、対向突起21と光路調整層22との高さ寸法が元来から近い値で設計されており、これら対向突起21の高さには十分な調整幅であるマージン幅がある。
したがって、上記第1の実施の形態の液晶セル1のように、透過表示画素部12および半透過表示画素部14それぞれでのセルギャップC,Dが等しくなるように対向突起21の高さを設計させた。この結果、上述した第1の比較例および第2の比較例に比べ、光路調整層22の構成を単純化できるとともに、透過表示画素部12および半透過表示画素部14それぞれでのセルギャップC,Dの均一性を向上できる。よって、屋内外での使用に即し、かつ広い視野角と良好な表示品位を有する部分半透過型の液晶セル1の製造性を向上できるので、この液晶セル1を安価に提供できる。
なお、上記第1の実施の形態では、液晶セル1の半透過表示画素部14の各画素8の反射表示領域13にカラーフィルタ層42を積層させてカラー表示可能な構成としたが、図5に示す第2の実施の形態のように、半透過表示画素部14の各画素8の反射表示領域13での明るさを優先させて輝度を向上させるために、これら反射表示領域13をモノクロ(白黒)表示させる液晶セル1とすることもできる。
この場合、この液晶セル1の半透過表示画素部14の各画素8の反射表示領域13には、カラーフィルタ層42が除去されて積層されておらず、これら画素8の反射表示領域13では、ガラス基板6上に光路調整層22が直接積層されている。この光路調整層22は、カラーフィルタ層42の厚さを加味した厚さ寸法、例えば2.5μmほどの厚さ寸法を有している。
この結果、この液晶セル1の表示品位を評価したところ、上記第1の実施の形態と同様に、この液晶セル1の画像表示領域7内でのセルギャップC,Dの面内均一性が高く、この液晶セル1の半透過表示画素部14での屋外での輝度が、上記第1の実施の形態の約10倍に向上した。
さらに、図6に示す第3の実施の形態のように、透過表示画素部14の各画素8内の配線領域33以外の領域である画素開口領域62にスペーサ32を形成する構成とすることもできる。この場合、これらスペーサ32は、透過表示画素部12の各画素8内の対向突起21に対向する位置であるとともに、これら画素8内の画素開口領域62に対向する位置に設けられている。そして、これらスペーサ32は、縦方向約5μm×横方向約5μmの大きさに形成され、1つの画素8毎に対向突起21の長手方向に沿って等間隔に離間された位置に、複数例えば4個ほど設けられている。このとき、この対向突起21は、例えば10μmほどの幅寸法を有している。
この結果、この液晶セル1の表示品位を評価したところ、上記第1の実施の形態と同様に、この液晶セル1の画像表示領域7内でのセルギャップC,Dの面内均一性が高く、この液晶セル1の透過表示領域11での透過率も、上記第1の実施の形態と同等であった。すなわち、対向突起21は、透過表示領域11中の配向分割の境界部に相当するので、本来表示に寄与しない領域であるためである。
なお、上記各実施の形態では、液晶セル1の半透過表示画素部14の各画素8の反射表示領域13の光路調整層22にスペーサ32を対向させた構成としたが、この半透過表示画素部14の各画素8の透過表示領域11の対向突起21にスペーサ32を対向させる構成とすることもできる。また、この液晶セル1の各画素8内の画素電極16および反射電極31を薄膜トランジスタ17にて制御する構成としたが、例えば薄膜ダイオードなどの薄膜トランジスタ17以外のスイッチング素子で画素電極16や反射電極31を制御する構成とすることもできる。さらに、アクティブマトリクス型の液晶セル1以外の、単純マトリクス型の液晶セル1であっても、対応させて用いることができる。
本発明の液晶表示装置の第1の実施の形態の一部を示す説明断面図である。 同上液晶表示装置を示す説明平面図である。 同上液晶表示装置の透過領域の一部を示す説明平面図である。 同上液晶表示装置の半透過領域の一部を示す説明平面図である。 本発明の液晶表示装置の第2の実施の形態の一部を示す説明断面図である。 本発明の液晶表示装置の第3の実施の形態の透過領域の一部を示す説明平面図である。 第1の比較例の液晶表示装置の一部を示す説明断面図である。 同上液晶表示装置の透過領域の一部を示す説明平面図である。 同上液晶表示装置の半透過領域の一部を示す説明平面図である。 第2の比較例の液晶表示装置の一部を示す説明断面図である。
符号の説明
1 液晶表示装置としての液晶セル
2 アレイ基板
3 対向基板
4 液晶層
7 画像表示領域
8 画素
11 透過部としての透過表示領域
12 透過領域としての透過表示画素部
13 反射部としての反射表示領域
14 半透過領域としての半透過表示画素部
21 配向調整部としての対向突起
22 光路調整部としての光路調整層
32 スペーサ

Claims (3)

  1. 画像表示が可能な画像表示領域を有するアレイ基板と、
    このアレイ基板に対向して配設された対向基板と、
    前記アレイ基板と前記対向基板との間に位置し前記アレイ基板と前記対向基板との間隔を保持するスペーサと、
    このスペーサにて保持された前記アレイ基板と前記対向基板との間に介在された液晶層とを具備し、
    前記画像表示領域は、光の反射を利用して視認可能な反射部と、光の透過を利用して視認可能な透過部とを備え、
    前記反射部に設けられ、この反射部にて反射される光の光路を、前記透過部を透過する光の光路と等しくする光路調整部と、
    前記透過部に設けられ、この透過部での前記液晶層の配向を制御する配向調整部とを有し、
    前記スペーサは、前記光路調整部および前記配向調整部の少なくともいずれかに対向した位置に設けられている
    ことを特徴とする液晶表示装置。
  2. スペーサは、光路調整部および配向調整部に対向した位置に設けられ、
    前記光路調整部の高さは、前記配向調整部の高さに等しい
    ことを特徴とする請求項1記載の液晶表示装置。
  3. 画像表示領域には、複数の画素がマトリクス状に設けられ、
    前記画像表示領域は、前記複数の画素毎に透過部が設けられた透過領域と、前記複数の画素毎に前記反射部および透過部のそれぞれが設けられた半透過領域とを備えた
    ことを特徴とする請求項1記載の液晶表示装置。
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