JP2007139326A - 床暖房パネル - Google Patents

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JP2007139326A JP2005334492A JP2005334492A JP2007139326A JP 2007139326 A JP2007139326 A JP 2007139326A JP 2005334492 A JP2005334492 A JP 2005334492A JP 2005334492 A JP2005334492 A JP 2005334492A JP 2007139326 A JP2007139326 A JP 2007139326A
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Masakazu Toda
正和 遠田
Futoshi Maeda
太 前田
Toshiki Tamura
俊樹 田村
Satoshi Nakajima
聡 中島
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Abstract

【課題】桟部材の固定強度を向上させるようにした床暖房パネルを提供する。
【解決手段】木質床材2の裏面に形成した堀り込み部2aの底面に、面状発熱体3を貼着する床暖房パネル6Aにおいて、面状発熱体3に貫通孔3aを形成するとともに、面状発熱体3の裏面側に木質桟部材7を配置して、木質桟部材7は、貫通孔3aに充填した接着剤15を介して堀り込み部2aの底面に接着固定することにより、面状発熱体3の外皮材質が金属製や樹脂製であっても、貫通孔3aに充填した接着剤15を介して木質床材2の底面と木質桟部材7との同種材料同士の接着固定となるので、固定強度が向上して、木質桟部材7が木質床材2の底面から剥離しにくくなる。
【選択図】図1

Description

本発明は、床のたわみ強度を充分に保つための桟部材の固定強度を向上させるようにした床暖房パネルに関する。
図7(a)に示すように、電気式床暖房に用いる床暖房パネル1は、縦長さL(例えば1818mm…6尺)と横幅W(例えば303mm…1尺)と厚みT(例えば12mm)とが規格化されていて、図7(b)に示すように、床下地の上面に隙間無く縦横に敷き詰めるようになっている(特許文献1参照)。
前記のような床暖房パネル1として、図7(a)のA−A線断面図である図8(a)の背景技術1は、木質床材2の裏面に堀り込み部2aを形成して、堀り込み部2aの底面に、面状発熱体3を貼着するとともに、面状発熱体3の裏面に面状材(合板、発泡樹脂等)4を貼着するようにしている。なお、2cおよび2dは、床暖房パネル1を嵌め合い状態で敷き詰めるための雄および雌の実(さね)である。
そして、木質床材2の厚さTを12mmとすれば、木質床材2の裏面から3mm深さt1で堀り込み部2aを堀り込んで、堀り込み部2aの底面に、1mm厚みt2の面状発熱体3を貼着するとともに、面状発熱体3の裏面に2mm厚みt3の面状材4を貼着するようになっている。また、木質床材2の堀り込み部2aの底面の幅方向の中央部には、長さ方向に延在する4mm深さt4の凹部2bを形成して、この凹部2bに、床暖房パネル1を縦方向に電気的に連結するためのリード線5〔図7(b)参照〕を収容するようにしている。なお、凹部2bの底面と木質床材2の表面との間の残り厚みt5は5mmである。
図8(b)の背景技術2は、木質床材2の裏面から6mm深さt1で堀り込み部2aを堀り込んで、堀り込み部2aの底面に、1mm厚みt2の面状発熱体3を貼着するとともに、面状発熱体3の裏面に5mm厚みt3の真空断熱材8を配置して、木質床材2の裏面に、例えば厚み0.2mm程度のシート材(紙、樹脂、金属等)9を貼着することで、堀り込み部2aを閉塞するようになっている。
また、木質床材2の堀り込み部2aの底面の幅方向の中央部には、長さ方向に延在する4mm深さt4の凹部2bを形成して、この凹部2bに、床暖房パネル1を縦方向に電気的に連結するためのリード線5〔図7(b)参照〕を収容するようにしている。なお、凹部2bの底面と木質床材2の表面との間の残り厚みt5は2mmである。
背景技術1では、面状発熱体3の上に位置する木質床材2の厚みt6が9mmであるから、昇温スピードが遅くて、上下放熱効率も悪いという問題がある。
これに対して、背景技術2では、面状発熱体3の上に位置する木質床材2の厚みt6が6mmであるから、昇温スピードが早くなって、上下放熱効率も良くなる。
しかし、背景技術2では、面状発熱体3の上に位置する木質床材2の厚みt6が6mmであるから、床のたわみ強度が充分に保てなくなるおそれがある。
そこで、床のたわみ強度を充分に保つために、面状発熱体3の裏面に桟部材を配置して、この桟部材を面状発熱体3に貼着することが考えられる。
特開2004−245518号公報
しかしながら、面状発熱体3の外皮材質は、アルミニューム等の金属製やPET等の樹脂製であることから、桟部材が木質材料の場合、異種材料同士の接着固定となるので、固定強度が弱くなって、桟部材が面状発熱体3から剥離しやすくなるという問題があった。
本発明は、前記問題を解消するためになされたもので、桟部材の固定強度を向上させるようにした床暖房パネルを提供することを目的とするものである。
前記課題を解決するために、本発明は、木質床材の裏面に形成した堀り込み部の底面に、面状発熱体を貼着する床暖房パネルにおいて、前記面状発熱体に貫通孔を形成するとともに、面状発熱体の裏面側に木質桟部材を配置して、木質桟部材は、貫通孔に充填した接着剤を介して堀り込み部の底面に接着固定することを特徴とする床暖房パネルを提供するものである。
局部荷重に対する強度が保てるようにするために、前記木質桟部材に、床暖房パネル連結用のリード線を収納する凹部を形成することができる。
暖房性能をより向上させるために、前記木質桟部材の側方に生ずる空間に、断熱材を配置することができる。
本発明によれば、面状発熱体に貫通孔を形成して、面状発熱体の裏面側に配置した木質桟部材は、貫通孔に充填した接着剤を介して堀り込み部の底面に接着固定するようにしたから、面状発熱体の外皮材質がアルミニューム等の金属製やPET等の樹脂製であっても、貫通孔に充填した接着剤を介して木質床材の底面と木質桟部材との同種材料同士の接着固定となるので、固定強度が向上して、木質桟部材が木質床材の底面から剥離しにくくなる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、背景技術と同一構成・作用の箇所は、同一番号を付して詳細な説明を省略する。
図1(a)は、図7(a)のA−A線横断面に相当する第1実施形態の床暖房パネル6Aである。
図2にも示すように、木質床材2の裏面に堀り込み部2aを形成して、堀り込み部2aの底面に、面状発熱体3を貼着している。この貼着は、例えばホットメルト接着剤で接着することができる。なお、2e,2fは、床暖房パネル連結用のリード線5の端末のコネクタ5a〔図7(b)参照〕用の窪みである。
そして、木質床材2の厚さTを12mmとすれば、図8(b)の背景技術2と同様に、木質床材2の裏面から6mm深さt1で堀り込み部2aを堀り込んで、堀り込み部2aの底面に、1mm厚みt2の面状発熱体3を貼着するようになっている。また、木質床材2の裏面に、例えば厚み0.2mm程度のシート材(紙、樹脂、金属等)9を貼着することで、堀り込み部2aを閉塞して断熱空間を形成している。
面状発熱体3の裏面側の幅方向の中央部位には、5mm厚みt3で長さ方向に延在する木質桟部材7を配置している。この木質桟部材7は、木質床材2と同種材料である。
木質桟部材7の表面には、長さ方向に延在する4mm深さt4の凹部7aを形成して、この凹部7aに、床暖房パネル1を縦方向に電気的に連結するためのリード線5を収容するようにしている。前記凹部7aの隅7bに丸みを帯びるようにすれば、裏面側からの荷重に対する凹部7aの強度が増加するので、収容した床暖房パネル連結用のリード線5が損傷するおそれが減少するようになる。
図1(c)および図2に詳細に示すように、面状発熱体3には、木質桟部材7の両側壁部7cに対応して、長さ方向に所定の間隔で複数個の貫通孔3aを形成している。
そして、面状発熱体3の貫通孔3aに接着剤15を充填して、木質桟部材7の両側壁部7cは、この接着剤15を介して木質床材の堀り込み部2aの底面に接着固定している。
第1実施形態の床暖房パネル6Aであれば、背景技術2と同様に、面状発熱体3の上に位置する木質床材の厚みが背景技術1と比べて薄くできる(例えば厚みt6が6mm)ので、昇温スピードが早くなって(快適性)、上下放熱効率も良くなることで(省エネ性)、暖房性能が向上するようになる。
また、床暖房パネル連結用のリード線5を収容する凹部7aは、背景技術1,2のように、木質床材2の堀り込み部2aの底面に形成しないで、木質桟部材7に形成するから、椅子の脚が載る等して局部荷重が作用しても、強度が保てるようになる。
さらに、面状発熱体3の裏面に木質桟部材7を配置したから、床のたわみ強度を充分に保てるようになるとともに、木質桟部材7は、サイズが小さいから、軽量化およびコストダウン化が図れるとともに、運搬性や施工性も向上する。
さらにまた、木質桟部材7は、面状発熱体3の貫通孔3aに充填した接着剤15を介して木質床材2の堀り込み部2aの底面に接着固定するようにしたから、面状発熱体3の外皮材質がアルミニューム等の金属製やPET等の樹脂製であっても、貫通孔3aに充填した接着剤15を介して木質床材2の底面と木質桟部材7との同種材料同士の接着固定となるので、固定強度が向上して、木質桟部材7が木質床材2の底面から剥離しにくくなる。
図1(b)および3(a)(b)は、第2実施形態の床暖房パネル6Bであり、図1(a)の第1実施形態の床暖房パネル6Aと相違するのは、木質桟部材7の側方に生ずる空間に、複数枚(本例では2枚)の断熱材、例えば真空断熱材8を配置した点である。この真空断熱材8は、芯材をガスバリア性を有する包装材で包装したものである。
このように、木質桟部材7の側方に生ずる空間(デッドスペース)を有効に利用して、この空間に真空断熱材(例えば厚みt3が5mm)8を配置することにより、面状発熱体3の裏面方向への放熱が格段に抑制できるので、暖房性能がより向上するようになる。また、真空断熱材8は、木質桟部材7を境にして複数枚に分割されることで、床暖房パネル6Bの施工時に誤って釘等で複数枚の真空断熱材8の一部に穴が開いて断熱性能が発揮されないことがあったとしても、その影響が床暖房パネル6B全体に及ぶことを未然に避けることができる。
また、真空断熱材8を使用することにより、床下地と床暖房パネル6Bとの間に介在させる断熱材を省略することが可能になる。
図3(c)(d)に示す変形例のように、木質桟部材7の側方に複数本(本例では10本)の横桟材10を配置するとともに、各横桟材10の間の空間に複数枚(本例では12枚)の真空断熱材8を配置すれば、各横桟材10によって木質床材2の強度がより向上するとともに、釘等で真空断熱材8の一部に穴が開いても、その影響を最小限に止めることができる。なお、各横桟材10は、木質桟部材7と同様にして木質床材2の掘り込み部2aの底面に接着剤15で接着固定すれば良い。
図4および図5は、第3実施形態の床暖房パネル6Cであり、図1(a)の第1実施形態の床暖房パネル6Aと相違するのは、面状発熱体3の裏面側に、幅方向に延在する複数枚(本例では5枚)の木質桟部材7を長さ方向に所定の間隔で配置している点である。
また、面状発熱体3には、各木質桟部材7に対応して、幅方向に所定の間隔で複数個の貫通孔3aを形成している。
そして、各木質桟部材7は、面状発熱体3の貫通孔3aに充填した接着剤15を介して木質床材2の堀り込み部2aの底面に接着固定している。なお、各木質桟部材7には、図5(b)のように、床暖房パネル1を縦方向に電気的に連結するためのリード線5を収容する4mm深さt4の凹部7aを形成することもできる。
また、各木質桟部材7の側方に生ずる空間に、複数枚(本例では5枚)の断熱材、例えば真空断熱材8を配置している。
第3実施形態の床暖房パネル6Cであっても、第1、第2実施形態の床暖房パネル6A,6Bと同様の作用効果を奏することができる。
前記各実施形態では、面状発熱体3の貫通孔3aは丸孔であったが、図6(a)に示すような長孔であっても良い。
また、図6(b)に示すように、木質桟部材7にダボ(突起)7eを形成するとともに、木質床材2の堀り込み部2aの底面に、ダボ7eよりもやや大きめの凹孔2eを形成して、凹孔2eに接着剤15を充填した状態で、ダボ7eを凹孔2eに差し込んで接着固定することもできる。この場合には、木質桟部材7のダボ7eを木質床材2の凹孔2eに差し込むので、木質桟部材7の位置合わせが容易になる。
さらに、図6(c)に示すように、木質床材2の堀り込み部2aの底面に、ダボ7eの外径とほぼ同じ内径の凹孔2eを形成し、その周囲に逃げ溝2fを形成して、逃げ溝2fに接着剤15を充填した状態で、図6(d)に示すように、ダボ7eを凹孔2eに差し込んで接着固定することもできる。この場合には、木質桟部材7のダボ7eを木質床材2の凹孔2eに嵌合状態で差し込むので、木質桟部材7の位置決めが確実であるとともに、接着剤15は、逃げ溝2fで確保されているので、接着の信頼性が向上するようになる。
本発明の実施形態に係る床暖房パネルであり、(a)は第1実施形態の横断面図、(b)は第2実施形態の横断面図、(c)は面状発熱体の貫通孔と、貫通孔に充填した接着剤との関係を示す拡大断面図である。 第1実施形態の床暖房パネルの分解斜視図である。 第2実施形態であり、(a)は木質床材の裏面(背面)図、(b)は(a)の真空断熱材の斜視図、(c)は変形例の木質床材の裏面(背面)図、(d)は(c)の真空断熱材の斜視図である。 第3実施形態の床暖房パネルであり、(a)は木質床材の裏面(背面)図、(b)は(a)の断面図、(c)は面状発熱体の貫通孔と、貫通孔に充填した接着剤との関係を示す拡大断面図である。 第3実施形態の床暖房パネルであり、(a)は分解斜視図、(b)は凹部を形成した木質桟部材の斜視図である。 (a)は貫通孔の変形例の平面図、(b)は木質桟部材のダボと木質床材の凹孔との関係を示す拡大断面図、(c)は木質床材の変形例の凹孔の平面図、(d)は凹孔にダボを差し込んだ平面断面図である。 従来の床暖房パネルであり、(a)は斜視図、(b)は敷き詰めた状態の斜視図である。 (a)(b)は従来の床暖房パネルの図7(a)のA−A線横断面図である。
符号の説明
2 木質床材
2a 堀り込み部
3 面状発熱体
3a 貫通孔
5 床暖房パネル連結用のリード線
6A,6A,6C 床暖房パネル
7 木質桟部材
7a 凹部
8 真空断熱材
15 接着剤

Claims (3)

  1. 木質床材の裏面に形成した堀り込み部の底面に、面状発熱体を貼着する床暖房パネルにおいて、
    前記面状発熱体に貫通孔を形成するとともに、面状発熱体の裏面側に木質桟部材を配置して、木質桟部材は、貫通孔に充填した接着剤を介して堀り込み部の底面に接着固定することを特徴とする床暖房パネル。
  2. 前記木質桟部材に、床暖房パネル連結用のリード線を収納する凹部を形成したことを特徴とする請求項1に記載の床暖房パネル。
  3. 前記木質桟部材の側方に生ずる空間に、断熱材を配置したことを特徴とする請求項2に記載の床暖房パネル。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010270985A (ja) * 2009-05-22 2010-12-02 Toei Kogyo Kk 床暖房用パネル

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