JP2007138891A - シリンダブロック、及びシリンダブロック組立体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ピストンリング26を備えるピストン25が中空部を摺動するシリンダ外筒10aと、シリンダ外筒10aの外側に設けられウォータジャケット11を形成する外壁12と、外壁12に形成されるヘッドボルト16を締結するためのヘッドボルト締結穴12aとを有するエンジンのシリンダブロック10において、外壁12の内側に、アッパーデッキ面13から段差のある座面14を有し、座面14にヘッドボルト締結穴12aが設けられ、少なくとも座面14の周りのウォータジャケット11の第1底部11aの位置が、エンジン稼働時にピストン25が下死点に到達した際のピストンリング26の位置よりもクランクシャフト18側にある。
【選択図】図1
Description
また、シリンダブロックに設けられるシリンダは、シリンダブロックに備えられる気筒の内面を指し、4気筒のエンジンであれば、シリンダブロックにシリンダは4本備えられることになる。
このシリンダの外部を構成する金属筒を、本明細書中ではシリンダ外筒と呼ぶ。このシリンダ外筒は、直列4気筒のエンジンであれば、4本のシリンダ外筒は近接して並べられる。
これは、シリンダブロックとシリンダヘッドの間に高いシール性を求められているからである。
エンジンのシリンダブロックは、ピストンが摺動するシリンダを複数本有している。そして、エンジン稼働時には、シリンダ内の上部にある燃焼室で燃料を爆発させて、ピストンを駆動し、動力を取り出している。このため、シリンダは2000℃近くにもなる高温にさらされ、爆発の圧力を受けるため高圧にさらされる。
さらに、シリンダブロックには、高温となるシリンダを冷却するために、ウォータジャケットをシリンダ外筒の外側に設けており、ウォータジャケットにクーラントを流してシリンダの水冷も行っている。
よって、エンジンとして組み付けられた際のシリンダブロックとシリンダヘッドの接合面には、ガスやクーラントが漏れないように気密性が要求される。
従って、シリンダブロックとシリンダヘッドの間にはガスケットを挟んで、高圧のガスが抜けず、かつ冷却用のクーラントが漏れないように、高い締結力で締め付けられる必要がある。
これは、シリンダの形状精度がフリクションロスに大きく影響するからである。
エンジン稼働時には、シリンダをピストンが摺動し、往復運動をする。この時、ピストン周りで発生するフリクションロスは、エンジン全体で発生するフリクションロスの3分の1にも当たるといわれており、このフリクションロスを解決できれば劇的に高効率なエンジンが実現できる。
このピストンには、外周部にピストンリングが嵌め込まれており、シリンダと直接接触するのは、ピストンリングである。従って、ピストンは、ピストンリングを介してシリンダと接触し、摺動している。
このピストンリングには、燃焼室からの高圧ガスをシールし、摺動抵抗を軽減するためにクランクシャフト側から供給されるエンジンオイルをシリンダ表面に適度に保持するという2つの機能がある。
このため、ピストンリングはバネ性のある素材で作られ、そして、ピストンリングの張力によって、シリンダとピストンとの間のシール性と摺動性のバランスをとっている。
従って、シリンダとピストンの形状精度が悪いと、ピストンリングの張力を上げてシール性を上げることになる。
この高圧ガスの漏れは、燃焼室での爆発力をピストンに伝達する力の低下に繋がり、エネルギーロスとなる。
また、摺動抵抗を軽減するためにクランクシャフト側から供給されるエンジンオイルは、ピストンリングによって必要最低限の薄さにシリンダ内壁に付くように管理されているが、シリンダとピストンリングの隙間が大きくなると、エンジンオイルの付着量が多くなり、結果、エンジンオイルが燃焼室側に漏れることになる。
エンジンオイルが漏れることでエンジンオイルの消費量が上がり、燃焼室にエンジンオイルが多く入り込むと、混合気にエンジンオイルが混じり、燃焼効率が落ちるために燃費の低下にも繋がる。
つまり、製品になった状態でのシリンダの真円度等の形状精度と、ピストンの真円度等の形状精度を高めることは、ピストンリングの張力を低く設定しても、シリンダとピストンとの間のシール性と摺動性のバランスがとれることに繋がる。
よって、シリンダとピストンの形状精度を高くすることで、シール性を保ちつつ、摺動抵抗を低くすることができ、燃費向上、性能向上を実現できる。
この燃費向上の方法の一つが、エンジンのフリクションロスの低減、つまり、シリンダとピストンの摺動抵抗の低減である。
前述したように、ピストン周りの摺動抵抗は、エンジン全体で発生する摺動抵抗において大きな割合を占める。よって、ピストン周りの摺動抵抗の低減が実現すれば、エンジンの効率の向上に大きく貢献するのである。
このため近年では、シリンダブロックのシリンダは数μmオーダーの形状精度が要求されるようになってきている。
しかしながら、単純にピストンとシリンダを高精度に加工することで、ピストンとシリンダの形状精度が得られるわけではない。
前述のように、エンジンのシリンダブロックは高い締結力でシリンダヘッドとヘッドボルトで締め付けられる。このため、シリンダブロックの締結部位での変形は避けられない。
このことは、エンジンを軽量化するために鉄製のエンジンから、アルミニウム合金製のエンジンに切り替わってきたことも影響している。
アルミニウム合金製のエンジンは、エンジンの軽量化が図れるために燃費向上等に有利であるが、鉄製エンジンと比べると剛性の点で劣るため、シリンダブロックとシリンダヘッドがヘッドボルトによって同じ力で締結されると、締結による歪みが大きくでてしまうのである。
図11には、シリンダブロックとシリンダヘッドを組み付けた状態の模式断面図を示す。
シリンダブロック10は、シリンダヘッド20と組み付けられる際に、シリンダブロック10と、シリンダヘッド20の間にシール用のガスケット15が挟まれる。そして、シリンダブロック10には、前述のように冷却用のウォータジャケット11が設けられるため、ウォータジャケット11の外側に外壁12とヘッドボルト締結穴12aを備えることになる。
従来技術における一般的なシリンダブロック10と、シリンダヘッド20を組み付けた状態のエンジンは図11のような状態であり、ヘッドボルト締結穴12aを備えるシリンダブロック10の外壁12は、ヘッドボルト16に引っ張られ、上向きの力F1が発生する。一方、高いシール力を発生するガスケット15を挟み、シリンダ外筒10aはシリンダヘッド20から下向きの力F2が発生する。
従って、シリンダブロック10の外壁12とシリンダ外筒10aの接続部あたりでは、外側に引っ張られる力F3が発生して、シリンダ外筒10aに変形を生じることになる。この変形量は数十μm程度ではあるが、ピストンの上下運動及び、高圧ガスやエンジンオイルのシールにとっては好ましいものではなく、燃費の悪化や性能の低下に繋がることとなる。
つまり、加工時と組み付け時で、シリンダブロックの備えるシリンダの形状は異なってしまう点が問題となる。
さらにエンジン稼働時では、高熱にさらされるために熱の影響も考慮する必要がある。高熱によって材料が膨張し、歪みが増幅されると、摺動抵抗は更に顕著になるからである。
このダミーヘッドとは、ヘッドを組み付けた状態と同等の締結力を発生させるための治具の一種であり、シリンダブロックにシリンダヘッドと同様にボルトで締結して固定し、加工時に使用するものである。このダミーヘッドを組み付けることによって、シリンダヘッドを組み付けた状態と同等の歪みがシリンダブロックに発生し、その状態でシリンダの加工を行うため、仕上げ後に、シリンダヘッドを組み付ければ、加工時にと同等の真円度等の形状精度が再現できることになる。
ただし、このようなダミーヘッドを用いた加工は、ダミーヘッドを組み付け、加工後取り外すという手間と時間がかかり、ダミーヘッドや組み付け用のボルトの管理なども必要となるため、生産性の向上においては阻害原因となり、大量生産には向かない。
図12には、特許文献1の水冷式直列4気筒内燃機関の断面図を示している。
なお、図12の記号のうち図11と同じものを指す場合は、同一の番号としてある。
図12に示すように、アルミニウム合金製のシリンダブロック10に備えるシリンダ外筒10aに、シリンダ外筒10aよりも剛性の高い金属性又は繊維強化金属製の4本のシリンダライナ104が、一体に鋳込まれている。
シリンダ外筒10aの周囲にはウォータジャケット11が設けられている。また、シリンダライナ104の外周部にはウォータジャケット11の底部に向かって円環状の突出部105が形成されている。
このように、突出部105を形成することで、最も歪みが大きくなる場所であるウォータジャケット11の底部109aの付近のシリンダライナ104の剛性を強くし、変形を抑えることができるとしている。
(1)シリンダブロック自体の重量が増加してしまう。
特許文献1のように、突出部105のあるシリンダライナ104をシリンダブロックに用いる場合、シリンダライナ104にこのようなアルミニウムよりも比重の高い材料を用いるため、シリンダブロック自体の重量を増加させてしまうといった問題がある。
一般的にシリンダライナは、アルミニウムよりも剛性の高い鉄系の金属であるねずみ鋳鉄又は繊維強化金属製で、素材に炭素を多く含み自己潤滑性能がある材料が使用される場合が多い。しかし、アルミニウムに比べて3〜4倍の密度があるため、シリンダライナ104の体積が大きくなればなるほど、エンジンの重量が増加してしまうことになる。
そのうち、金属の固まりであり、自動車のパーツの中でも重量比の高いエンジンも、軽量化が望まれ、近年、アルミニウム合金製のエンジンが増えてきた背景として、そういった理由も上げられる。
そして、エンジンの軽量化を図るためには、エンジンの外形の肉厚の調整や、シリンダライナレスのエンジンも一部で用いられ、シリンダライナを用いた場合でも、その厚みを極力薄くしようという傾向にある。
また、エンジンの小型化も、軽量化に繋がる手法の一つである。
しかし、シリンダライナ104に突出部105のような厚みを持たせると、シリンダ間の距離が長くなり、その結果エンジンは大きく作らざるを得なくなり、エンジンの重量増加に繋がる。
つまり、特許文献1の方法では、シリンダの歪みを抑制できても、シリンダブロックが大きく重くなるので、エンジンの重量増加に繋がってしまい、好ましくない。
そこで、軽量化という観点から、シリンダライナレスのエンジンにも対応し、ピストンの摺動に対する歪みの影響を抑える手段の一つとして、歪みが発生する位置をずらすということを本発明者は考えた。
図11を用いて前述したように、シリンダブロック10の外壁12とシリンダ外筒10aの接続部あたりで最も大きな歪みが発生する。
この歪みの発生で問題となるのが、前述したようなピストンのフリクションロスの増大である。
つまり、ピストンがシリンダを摺動する範囲にこの歪みが発生することが問題となっているのであるから、この歪みを除去することが困難であれば、歪みが発生する位置をずらし、ピストンの摺動範囲から遠ざけてしまえば良いと考えられる。
ピストンの摺動範囲というのは、ピストンに備えられるピストンリングが、シリンダに接触する範囲であり、ピストンの上死点から下死点に移動する間にピストンリングがシリンダに接触する部分である。
このピストンの摺動範囲に、歪み発生部が重ならなければ良い。
ピストン上死点は、シリンダブロックのアッパーデッキ面とピストンのヘッド面が同じか若干下になるのが一般的である。従って、外壁12とシリンダ外筒10aの接続部を上方にずらすことはできない。そこで、外壁12とシリンダ外筒10aの接続部を下方向にずらせばよいと考えた。
シリンダブロックは鋳造で作られるが、鋳造の際にはウォータジャケットを形成するために上型の凸部を、エンジンブロックを形成するキャビティ側に突出させることになる。
外壁12とシリンダ外筒10aの接続部を下方向にずらす為に、ウォータジャケット部を深く形成しようと思うと、この上型の凸部を長くする必要がある。
通常、鋳造で用いられる金型は、抜き勾配が必要である。金型からワークを取り出す際に必要な勾配であり、上型凸部を設計する際にも当然必要になる。この抜き勾配を上型凸部に設ける必要があるので、凸部は先端に行くほど細くなる。金型が一定以下の厚みになると、変形などの問題を起こしやすくなる。
近年はダイカスト鋳造によってシリンダブロックが形成されることが多く、型に高い鋳造圧がかかる。したがって、あまり上型凸部を長くすると、先端に行くほど凸部は細くなり、鋳造圧によって凸部が変形しやすくなるのである。
この変形によって、成形後に製品に必要な精度が得られなかったし、金型が抜けなくなったりして、製品不良となってしまう。
また、この変形が製品に影響がない程度であったとしても、繰り返し鋳造に金型を用いるために、金型の寿命を短くする原因となり、金型コストが高く付いてしまう。
ところで、アッパーデッキ面の開口部の広さは、シリンダブロックの強度やシール性、エンジン自体の大きさの制限から決定される。外壁12に設けられるヘッドボルト締結穴12aは、シール性の問題からシリンダ外筒10aに近い必要があり、アッパーデッキ面の開口部もこの距離に左右される。
従って、必然的に上型凸部の長さはアッパーデッキ面の開口部によって決定され、結果的に、ピストン摺動範囲よりも外壁12とシリンダ外筒10aの接合部を下げることは、出来ない。
つまり、外壁12とシリンダ外筒10aの接合部の下限は、製造上の問題から制限されてしまうのである。
(1)ピストンリングを備えるピストンが中空部を摺動する円筒部と、前記円筒部の外側に設けられウォータジャケットを形成する外壁部と、前記外壁部に形成されるヘッドボルトを締結するためのヘッドボルト締結部とを有するエンジンのシリンダブロックにおいて、前記外壁部の内側に、アッパーデッキ面から段差のある座面を有し、前記座面に前記ヘッドボルト締結部が設けられ、前記座面の周辺にある前記ウォータジャケットの底の位置が、エンジン稼働時に前記ピストンが下死点に到達した際の前記ピストンリングの位置よりもクランクシャフト側にあることを特徴とする。
通常はシリンダヘッドの上部にピストンリングは3本設けられ、上の2本がコンプレッションリング、一番下にオイルリングが設けられる。ここでいう「ピストンリング」はこれらの3本全てを指している。
なお、ピストンの摺動抵抗で問題となるのは、この3本のピストンリングについてである。
ピストンの上死点の一番上のピストンリングと、ピストンの下死点の一番下のピストンリングの位置が、ピストンの摺動範囲となり、このピストンの下死点に居る際のピストンリングの位置よりも下に歪みが来ることで、ピストンリングに歪みが影響しなくなるのである。
また、これらのピストンリングの本数と、コンプレッションリングとオイルリングの組み合わせは、エンジンの設計思想によって変化する。例えば、コンプレッションリングが1本、オイルリングが2本の仕様のエンジンもあれば、2サイクルエンジンのように、オイルリングを用いない場合もある。
またここでいう「外壁部」とは、シリンダブロックに設けられる外壁であり、ウォータジャケットをその内壁と前述円筒部とで形成する。ウォータジャケットには、エンジン使用中には冷却水が流され、シリンダの冷却を行う。
またここでいう「ヘッドボルト締結部」とは、ヘッドボルトを締結するための雌ねじ部である。
またここで、「座面」とは、シリンダブロックの外壁部の内側に設けられ、ウォータジャケット内にある、アッパーデッキ面から数十mm程度クランクシャフト側に段差がある部分のことであり、この面に「ヘッドボルト締結部」となる雌ねじ加工が行われる。
なお、樹脂やゴムのような素材ではなく、シリンダブロックの母材の強度よりも同等以下の強度の金属製の部材であって、シリンダヘッドのアッパーデッキ面との当接面と、座面とで面シールする方法であっても良い。
(1)ピストンリングを備えるピストンが中空部を摺動する円筒部と、前記円筒部の外側に設けられウォータジャケットを形成する外壁部と、前記外壁部に形成されるヘッドボルトを締結するためのヘッドボルト締結部とを有するエンジンのシリンダブロックにおいて、前記外壁部の内側に、アッパーデッキ面から段差のある座面を有し、前記座面に前記ヘッドボルト締結部が設けられ、前記座面の周辺にある前記ウォータジャケットの底の位置が、エンジン稼働時に前記ピストンが下死点に到達した際の前記ピストンリングの位置よりもクランクシャフト側にあることを特徴とするので、ピストン摺動範囲よりも下側に外壁部と円筒部の接続部が設けられ、その部分で発生する歪みの影響をピストンがシリンダを摺動する際に受けないので、フリクションロスを低減できるという優れた効果を奏する。
まず、シリンダブロックに発生する歪みは、前述した通り上向きの力F1と下向きの力F2が働くことにより、外壁部と円筒部の接続部で発生する。
その歪みによって、ピストンに備えられるピストンリングと、円筒部内面のシリンダに隙間が生じないように、ピストンリングの張力を強めに設定する必要がある。しかし、ピストンリングの張力を強めることで、ピストンリングとシリンダの摺動抵抗が大きくなってしまう。また、ピストンリングが歪み部分を通過する場合には、更に大きな抵抗となる。
つまり、円筒部と外壁部の接続部に発生する歪みが、ピストン摺動範囲h1になければ、シリンダの真円度を悪化させることが無く、ピストンリングの張力を弱めに設定することができるので、フリクションロスの低減が可能となる。
こうすることで、前述した鋳造に用いる上型のウォータジャケットを形成する凸部を、ウォータジャケット底部が深く形成できるように伸ばし、かつ抜き勾配を設けても、凸部先端まで必要な肉厚を確保することができる。
また、上型凸部の根本は座面を確保した分だけ厚くなるため、金型の強度も上がる。
このように、上型凸部に必要な肉厚を確保することが出来るので、上型凸部を伸ばしてもダイカスト成形時の鋳造圧に耐えることができ、製品不良を減らし、金型の寿命を短くするようなことがない。
この結果、ピストンとシリンダの摺動に与える円筒部と外壁部の接続部に発生する歪みの影響を最低限に抑えることができ、ピストンリングの張力を低く設定できるので、フリクションロスの低減を図ることが出来る。
また、シリンダブロックのウォータジャケットを深く設けることでフリクションロスの低減を実現できるので、シリンダブロックを大きくしなければならない等の軽量化を妨げる要因がなく、エンジンの軽量化にも貢献する。
シリンダヘッドとシリンダブロックがヘッドボルトで組み付けられる際に、ヘッドボルト通過穴を有したシール部材を、前記座面と前記シリンダヘッドのアッパーデッキ面と当接する面の間であって、ヘッドボルト締結部とヘッドボルト通過穴がほぼ同芯なる位置にセットし、座面とアッパーデッキ面と当接する面で押圧され、シール部材が弾性変形して両方の面と馴染むことで、冷却水がヘッドボルト締結部に入り込まないようになる。
このような冷却水が、ヘッドボルト締結部などの穴に入り込むとその部分で滞留することとなり、ヘッドボルトが腐食されてしまう場合も考えられる。
また、シリンダブロックとシリンダヘッドを組み付けた際に、ヘッドボルトがウォータジャケットを通過することになる場合、シールする部分を設けないと、シリンダヘッド側に設けられるヘッドボルトを通すための穴から、ポンプによって送り込まれる冷却水が吹き出すことになる。このような問題もシール部材を用いることで解決しうる。
図1に、本実施例のシリンダブロック組立体の断面図を示す。また、図2に、本実施例のシリンダブロックのアッパーデッキ面13を表す上面視図を示す。また、図3には、図2に示すBB断面図を示している。
図1のシリンダブロック10は、アルミニウム合金製であり、ダイカスト鋳造によって作られる、オープンデッキタイプのシリンダブロック10である。また、図2に示すようにシリンダブロック10は直列4気筒のエンジンに用いられるものとする。なお、図は、説明に不要な部分は省略し簡略化している。
このシリンダブロック10には、複数のシリンダ外筒10aと、ウォータジャケット11と外壁12が設けられている。
シリンダ外筒10aは、エンジン稼働中にはピストン25の摺動するシリンダの外周を含む略円筒体であり、直列4気筒のエンジンであれば、シリンダ外筒10aは4本備えられることになる。
また、シリンダ外筒10aは、図2に示すように、隣り合うシリンダ外筒10a同士がくっついており、直列に4つのシリンダ外筒10aが並んでいる状態となっている。このシリンダブロック10が例えば3気筒用であっても、6気筒用であっても、気筒数が変わるだけで、構成はほぼ同じである。
なお、本実施例におけるシリンダ外筒10aは、シリンダライナを備えていないシリンダライナレスのシリンダブロック10となっているが、シリンダライナを備えていても構わない。
また、外壁12は、シリンダ外筒10aの周りに設けられてウォータジャケット11を形成している。
ウォータジャケット11は、シリンダ外筒10aの周囲を囲うように設けられており、エンジン稼働時に、高温になるシリンダ外筒10aを冷却するために、クーラントを循環させて熱を放出している。
座面14は、図2に示すようにヘッドボルト締結穴12aの設けられる10カ所に、それぞれ設けられている。そして、この座面14の周りのウォータジャケット11の第1底部11aは、図3に示す通り、他の部分の第2底部11bに比べ、アッパーデッキ面13からの深さが深くなっている。
このシリンダブロック組立体30に、ピストン25と、クランクシャフト18及びコンロッド19が組み付けられ、図示しないクランクキャップ等が組み付けられると、エンジンとして機能するようになる。
このようにピストン25は上下運動を繰り返すが、ピストン25が図面の最上端に来た時を上死点、最下端に来た時を下死点という。この上死点と下死点の間をピストンは上下するわけだが、ピストン25にはシリンダ外筒10aの内壁とのシール性を保つためにピストンリング26を備えている。
ピストンリング26は通常、ピストン25に3つ備えられ、一番上と二番目のリングをコンプレッションリング、一番下に設けられるリングをオイルリングとする場合が多い。
これらのピストンリング26は、コンプレッションリングが、燃焼室21からの燃焼ガスをシールしクランクシャフト18側に燃焼ガスが漏れないように、オイルリングは、クランクシャフト18側に供給されるエンジンオイルが燃焼室21に入り込まないようにシールすると共に、ピストン25とシリンダ外筒10aの内壁との摺動に必要最低限の油膜を切らさないように保持する役割を果たしている。
この図4は、ピストン25の上死点から下死点までの摺動範囲、厳密に言うと、上死点にいるときのピストン25の一番上に付けられたピストンリング26がシリンダ外筒10aの内壁に接する部分から、下死点にいるときのピストン25の一番下に付けられたピストンリング26がシリンダ外筒10aの内壁に接する部分までのピストン摺動範囲h1と、ピストン25が下死点にいるときの一番下に付けられたピストンリング26がシリンダ外筒10aの内壁に接する位置から、第1底部11aまでのクリアランスh2、そして、アッパーデッキ面13から座面14までの掘り下げ高さh3との関係を示している。
ウォータジャケット11の深さは、ダイカスト鋳造で作る場合に、金型の制約を受ける。ウォータジャケット11を形成するのは、通常上型と呼ばれる金属製の型に設けられた凸部であり、下型と合わせられたときにシリンダブロック10の形を形成するようなキャビティを作り、凸部は凹部であるウォータジャケット11にはまり込むような形をしている。
ダイカスト鋳造工程で溶湯が流し込まれると、このキャビティに満たされ、金型に触れることによって温度を奪われ、次第に凝固してシリンダブロック10の形を形成する。
その後、型抜きを行うが、この際に、型表面に離型剤をしっかり塗布してあっても、抜き勾配と呼ばれる勾配を型表面に付けておかないと、製品がうまく型から抜けないなどの問題がある。
ウォータジャケット11の開口部の広さが決定することで、上型凸部の厚みも必然的に決定される。そして、抜き勾配を設けることで、上型凸部の厚みは次第にウォータジャケット11の深さに応じて、次第に薄くなることとなる。
一方、ダイカスト鋳造する場合には、高い鋳造圧をかけて溶湯をキャビティ内に注入するため、金型の各部にはその鋳造圧に耐えられるだけの厚みが必要とされる。
従って、上型凸部の限界厚みが、ウォータジャケット11の深さを決定することになる。
このように、座面14をアッパーデッキ面13より深くした分だけ、第1底部11aをクランクシャフト18側に近づけることができ、外壁12とシリンダ外筒10aの接続部をピストン摺動範囲h1の範囲外に設けることができる。掘り下げ高さh3の部分だけ第1底部11aが下がることで、外壁12とシリンダ外筒10aで発生する歪みの影響が避けられる。
グロメット22は、樹脂製、またはゴム製であり、シリンダヘッド20と座面14に挟み込まれることによって、押圧され、弾性変形することによりシール性を発揮する。
なお、このグロメット22は、表面精度が確保できるのであれば、金属製でも構わない。金属製の場合は、面圧でシールすることになる、
このグロメット22の上面視図を図5及び図6に示す。
グロメット22の形状は、図5の様に円筒状のものを複数個セットしても良いし、図6の様に全周一体となった形状でも良い。図5のような形状であれば、安価に用意することが可能であるし、図6のような形状であれば、材料費は多少かかるが、セットする場合に容易である。
図7に、図11よりモデルを作成して歪みを解析した結果を示し、図8には、図7のCC断面図を示す。また、図9に、図1よりモデルを作成して歪みを解析した結果を示し、図10に、図9のCC断面図を示す。
まず、図7について説明する。縦軸にアッパーデッキ面13からの距離を示し、横軸に中心線CLを基準とした距離を示している。
図7に示されるシリンダ輪郭線10cは、図11に示すような従来用いられてきたシリンダブロック10をモデル化し、シリンダ外筒10aの内壁の形状について、歪み解析した結果である。
このようにシリンダ輪郭線10cはピストン摺動範囲h1において、最も変形が大きくなっている。このピストン摺動範囲h1の位置は、外壁12とシリンダ外筒10aの接続部分に対応している。
つまり、外壁12とシリンダ外筒10aの接続部分で最も歪みが大きくなることを示しているのである。これは、図11に示すように、上向きの力F1と下向きの力F2が働くことによって、外側に引っ張られる力F3にシリンダ外筒10aと外壁12の接続部に最も力が集中し、それによって、シリンダ外筒10aの形状に歪みが生じてしまうためである。
解析の結果から、図8の示す通りヘッドボルト16の締結される位置に対応して、歪みが大きくなっており、シリンダ輪郭線10cの歪みの大きさは10μm程度あることがわかる。なお、左半分に比べて、右半分の歪みが大きいのは、シリンダ輪郭線10cが第1気筒について歪み解析したものだからである。左半分は、第2気筒に隣接するため剛性があがっており、歪みの影響が小さく現れる。
このように、図7と図9を比較すると、歪みの位置は図9の上方向に移動していることが分かる。ピストン摺動範囲h1の位置の断面図であるDD断面について図10に示すが、図8と比較してもその歪み量は小さくなっている。
そして、図9のCC断面は、図8とほぼ同様の形状となった。
このことは、第1底部11aを深くすることによって、外壁12とシリンダ外筒10aの接続部がシリンダブロック10のクランクシャフト18側に移動したことに対応して、歪みの位置もシリンダブロック10のクランクシャフト18側に移動したことを意味している。
図10に示すDD断面では、数μm程度に歪みが抑えられており、図9で示すようにCC断面で最も歪みが大きくなり、DD断面より下、つまりピストン摺動範囲h1では、歪みの影響がほとんど出ていないことが分かる。これは図4に示すように、掘り下げ高さh3だけ第1底部11aが下がったことによる効果である。
従って、ピストン摺動範囲h1に現れる歪みは数μm程度に抑えることができ、ピストン25の摺動に与える影響も少なくなる。
このように面同士で押圧されたグロメット22は、弾性変形し、シリンダヘッド20の下面及び座面14と馴染みシール性を発揮する。
これによりグロメット22を貫通するヘッドボルト16は、エンジン稼働時にウォータジャケット11を流れる冷却水に触れることが無く、ヘッドボルト締結穴12aにも冷却水が入り込むことが無くなる。
この、ウォータジャケット11内を流れる冷却水は、凍結防止剤や冷却系の金属部品の腐食を防止するための防錆、防食剤が入った不凍液が用いられることが多いが、運用方法によっては水を用いる場合もあり、防錆、防食剤が入った不凍液であっても完全に腐食を防げるわけではない。
このような冷却水が、ヘッドボルト締結穴12aなどに入り込むと、その部分で滞留することとなり、ヘッドボルト16が腐食されてしまう場合も考えられる。
また、シリンダブロック10とシリンダヘッド20を組み付けた際に、ヘッドボルト16がウォータジャケット11を通過することになる場合、シールする部分を設けないと、シリンダヘッド20側に設けられるヘッドボルト16を通すための穴から、ポンプによって送り込まれる冷却水が吹き出すことになる。このような問題もグロメット22を用いることで解決しうる。
このようにグロメット22によって、ヘッドボルト16の腐食を防いだり、冷却水の循環を積極的に整流する機能を付加したりすれば、エンジンの性能確保や長寿命化に繋がることになる。
(1)ピストンリング26を備えるピストン25が中空部を摺動するシリンダ外筒10aと、シリンダ外筒10aの外側に設けられウォータジャケット11を形成する外壁12と、外壁12に形成されるヘッドボルト16を締結するためのヘッドボルト締結穴12aとを有するエンジンのシリンダブロック10において、外壁12の内側に、アッパーデッキ面13から段差のある座面14を有し、座面14にヘッドボルト締結穴12aが設けられ、座面14の周辺にあるウォータジャケット11の第1底部11aの位置が、エンジン稼働時にピストン25が下死点に到達した際のピストンリング26の位置よりもクランクシャフト18側にあることを特徴とするので、ピストン摺動範囲h1よりも下側に外壁12とシリンダ外筒10aの接続部が設けられ、その部分で発生する歪みの影響をピストン25がシリンダを摺動する際に受けないので、フリクションロスを低減できるという優れた効果を奏する。
まず、シリンダブロック10に発生する歪みは、前述した通り、上向きの力F1と下向きの力F2が働くことにより、外壁12とシリンダ外筒10aの接続部で発生する。
その歪みによって、ピストン25に備えられるピストンリング26と、シリンダ外筒10aの内壁に隙間が生じないように、ピストンリング26の張力を強めに設定する必要がある。しかし、ピストンリング26の張力を強めることで、ピストンリング26とシリンダ外筒10aの内壁の摺動抵抗が大きくなってしまう。また、ピストンリング26が歪み部分を通過する場合には、更に大きな抵抗となる。
すなわち、シリンダ外筒10aと外壁12の接続部に発生する歪みが、ピストン摺動範囲h1になければ、シリンダ外筒10aの内壁の真円度を悪化させることが無く、ピストンリング26の張力を弱めに設定することができるので、フリクションロスの低減が可能となる。
こうすることで、前述した鋳造に用いる上型のウォータジャケット11を形成する凸部を、ウォータジャケット11の第1底部11aが深く形成できるように伸ばし、かつ抜き勾配を設けても、凸部先端まで必要な肉厚を確保することができる。
また、上型凸部の根本は座面を確保した分だけ厚くなるため、金型の強度も上がる。
このように、上型凸部に必要な肉厚を確保することが出来るので、上型凸部を伸ばしてもダイカスト成形時の鋳造圧に耐えることができ、金型の寿命を短くすることがない。
この結果、ピストン25とシリンダ外筒10aの内壁の摺動に与えるシリンダ外筒10aと外壁12の接続部に発生する歪みの影響を最低限に抑えることができ、ピストンリング26の張力を低く設定できるので、フリクションロスの低減を図ることが出来る。
また、シリンダブロック10のウォータジャケット11を深く設けることでフリクションロスの低減を実現できるので、シリンダブロック10を大きくしなければならない等の軽量化を妨げる要因がなく、エンジンの軽量化にも貢献する。
シリンダヘッド20とシリンダブロック10がヘッドボルト16で組み付けられる際に、ヘッドボルト通過穴を有したグロメット22を、座面14とシリンダヘッド20のアッパーデッキ面13と当接する面の間であって、ヘッドボルト締結穴12aとヘッドボルト通過穴がほぼ同芯なる位置にセットし、座面14とアッパーデッキ面13と当接する面で押圧され、グロメット22が弾性変形して両方の面と馴染むことで、冷却水がヘッドボルト締結穴12aに入り込まないようになる。
このような冷却水が、ヘッドボルト締結穴12aなどの穴に入り込むとその部分で滞留することとなり、ヘッドボルト締結穴12aが腐食されてしまう場合も考えられる。
また、シリンダブロック10とシリンダヘッド20を組み付けた際に、ヘッドボルト16がウォータジャケット11を通過することになる場合、シールする部分を設けないと、シリンダヘッド20側に設けられるヘッドボルト16を通すための穴から、ポンプによって送り込まれる冷却水が吹き出すことになる。このような問題もグロメット22を用いることで解決しうる。
例えば、グロメット22の形状は、本実施例で挙げた以外の形状でも、シール機能が発揮できれば問題ない。
また、座面14の形状や第1底部11aの範囲も、エンジンの仕様によって変更されるべきものなので、図面に示される形状でなくても良い。
10a シリンダ外筒
11 ウォータジャケット
11a 第1底部
11b 第2底部
12 外壁
12a ヘッドボルト締結穴
13 アッパーデッキ面
14 座面
15 ガスケット
16 ヘッドボルト
18 クランクシャフト
19 コンロッド
20 シリンダヘッド
21 燃焼室
22 グロメット
23 プラグ用雌ねじ部
25 ピストン
26 ピストンリング
30 シリンダブロック組立体
CL 中心線
F1 上向きの力
F2 下向きの力
F3 外側に引っ張られる力
SL 基準線
h1 ピストン摺動範囲
h2 クリアランス
h3 掘り下げ高さ
Claims (2)
- ピストンリングを備えるピストンが中空部を摺動する円筒部と、前記円筒部の外側に設けられウォータジャケットを形成する外壁部と、前記外壁部に形成されるヘッドボルトを締結するためのヘッドボルト締結部とを有するエンジンのシリンダブロックにおいて、
前記外壁部の内側に、アッパーデッキ面から段差のある座面を有し、
前記座面に前記ヘッドボルト締結部が設けられ、
前記座面の周辺にある前記ウォータジャケットの底の位置が、エンジン稼働時に前記ピストンが下死点に到達した際の前記ピストンリングの位置よりもクランクシャフト側にあることを特徴とするシリンダブロック。 - 請求項1に記載するシリンダブロックと、シリンダヘッドを組み立てたシリンダブロック組立体において、
前記ウォータジャケット内部の前記座面から、前記シリンダブロックの有するアッパーデッキ面までの空間にセットされた、前記ヘッドボルトが貫通するヘッドボルト通過穴を有したシール部材を備え、
前記シール部材が、前記座面と前記シリンダヘッドのアッパーデッキ面と当接する面により押圧されることで、前記ウォータジャケット内を流れる冷却水が、前記ヘッドボルト通過穴に入り込まないようにシールされることを特徴とするシリンダブロック組立体。
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JP2011163215A (ja) * | 2010-02-09 | 2011-08-25 | Isuzu Motors Ltd | 内燃機関のシリンダブロック |
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-
2005
- 2005-11-22 JP JP2005336903A patent/JP4466541B2/ja active Active
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