JP2007138844A - ノイズを低減した遠心式ファン - Google Patents

Abstract

【課題】ノイズを低減した遠心式ファンを提供する。
【解決手段】本発明のノイズを低減した遠心式ファンは、外殻、ファンホイール、凹凸部材より構成され、該ファンホイールはホイールと複数のホイール外周にそって輻射状に外に延伸する翼を備えてなり、該外殻内部にはファンホイールを収容する空間を設けてなると共に、外殻表面は凹凸部材を設けてなり、該凹凸部材は少なくとも一つの凸部と少なくとも一つの凹部の組み合わせにより構成されてなり、該凹凸部材によりノイズの伝播を減少させる。
【選択図】図１

Description

本発明は、ノイズ低減の特性を備える遠心式ファンに関する。

情報科学技術の高度発展に従い、コンピュータ産業の応用範囲は日々拡大され、更にインターネットは急速に進歩し、大量のネットワーク伝送とデータ演算が行われるようになり、より多くのコンピュータに対し、十分な演算と処理能力を提供することが必要とされている。

集積回路の製造工程の改進によって、集積回路製作は更に精密且つ複雑になり、各形態のコンピュータの機能は日増しに増大しているが、複雑な電気回路は、電気エネルギーを大きく消耗し、電気エネルギーの消耗は機器の温度を上昇させ、使用上の重大な問題の一つとなっている。

一般的に電子機器特にパソコンは、最大限の効果を発揮する為に、熱量の快速な伝達が非常に重要であり、熱量が機器内部に集中し散熱できない場合は、電子部材は正常に動作できず、機器全体の動作も正常に行えなくなり、特にパソコン系統ではこの問題が発生する。

その為、一般電子機器内部には散熱装置及び散熱ファン等が設置され、電子部材の散熱を補助し、通常使用する散熱ファンは軸流式及び遠心式ファンの二種類があり、遠心式ファンは、気体流動方向が輻射方向或いは軸に対し垂直方向になる。

翼が回転する時、気体は翼の中心に進入し、気体自身の遠心力の作用がエネルギーを獲得し、気体が翼片に沿って輻射状に流出することにより、発する風圧は比較的高く、抵抗力が比較的大きな系統の中で常用され、又内部の流場が複雑である為、流体が翼の中心に進入した後、翼の回転に沿って輻射し、流体は翼内に回流（recirculation）、逆流（reversed flow）及び流体分離（separation）の現象を発生させ、翼内の流場は複雑に変化し、ノイズが増加する為、効果的なノイズの低減が本発明の重点である。

図１〜図３に示すように、公知の遠心式ファンは、外殻１１及びファンホイール１３から構成され、該外殻１１は載置台１１１及び蓋体１１２を備えてなり、該載置台１１１及び蓋体１１２上は第一入口１１１１、第二入口１１２１、出口１２が開設されると共に、該第一入口１１１１内は複数のリブ１１２２を備えてなり、該ファンホイール１３はホイール１３１及び複数のホイール１３１周囲に沿って輻射状に外へ延伸する翼１３２から構成されると共に、該ファンホイール１３は該外殻１１内リブ１１２２上方へ設置される。

上述のファンホイール１３は回転する時、流体を第一入口１１１１、第二入口１１２１へ進入させ、翼１３２の作用は輻射状に外殻１１内壁に沿って流動し出口１２に向かって流出する。

但し、この種の公知の遠心式ファンは使用上に問題があり、外殻１１の表面は平面で設計されて、補強のリブ１１２２が増設され構造が強化され、流体が第一入口１１１１及び第二入口１１２１から進入し、翼１３２の回転で加速され輻射状に外に向かって射出される時、該流体は翼１３２を経てその流動を増加し、直ちに加速され、加速された後外殻１１に衝突し、外殻１１が平面設計である為、構造上張力が弱く、流体が衝突した後振動を発生し易く、ノイズを増加させる。

翼が回転している時、各周波数のノイズが発生し、その内低周波数の騒音は平面の外殻を通過し伝播し易く、使用者の聴覚はこの低周波数のノイズに特別に鋭敏で、不快感を生じさせる。

上述の問題を解決する為、本発明は、外殻の表面に凹凸部材を形成し、凹凸部材によりノイズの伝播及び発生を削減することを目的とする。
本発明は、凸部と凹部の組み合わせ構造により、外殻の表面の強度を強化することを目的とする。

上述の目的を達成する為、本発明の「ノイズを低減した遠心式ファン」は、外殻とファンホイールより構成され、該外殻内部にはファンホイールを収容する空間を設けてなると共に、外殻表面は凹凸部材を設けてなり、凹凸部材によりノイズの伝播を減少させる。

外殻表面は凹凸部材を設けてなり、表面構造は強度と密度を増強し、流体が外殻内壁に衝突する時、外殻表面の震動を抑え、発生するノイズを低減し、同時にファンホイールが回転する時、低周波数のノイズが外殻表面を通過し伝播するのを防ぎ、公知の平面の外殻がノイズを伝播してしまう問題を改善する。

上述の目的及び効果を達成する為、本発明の技術的手段及び構造は、以下、図に示す実施例に従い其の特徴と功能を詳細に説明する。

図４〜図６に示すように、本発明は、外殻２１とファンホイール２２から構成され、該ファンホイール２２はホイール２２１及びホイール２２１周囲に沿って外へ延伸する複数の翼２２２を備えてなり、外殻２１は載置台２１１及び蓋体２１２を備えてなり、該載置台２１１は底板２１１１を備えてなると共に、該底板２１１１の周囲に沿って側面版２１１２を設けてなり、該底板２１１１上は第一入口２１１３を設けてなり、該側面版２１１２には出口２１１４を開設し、該蓋体２１２上は第二入口２１２１を設けてなると共に、該蓋体２１２と該載置台２１１の底板２１１１及び側面版２１１２は空間２３を構成し、出口２１１４は該空間２３へ連通する。

該外殻２１の底板２１１１及び蓋体２１２の表面は凹凸部材２４設けてなり、該凹凸部材２４は凸部２４１と凹部２４２を備えてなり、該表面は外表面と内表面にてなり、該凸部２４１と凹部２４２は網状に構成される。

組み立て時、ファンホイール２２を空間２３内へ配置し、該蓋体２１２は該底板２１１１片側の載置台２１１上に被せられ、第一入口２１１３及び第二入口２１２１は該ファンホイール２２に対向する。

図７に示すように、ファンホイール２２が回転する時、流体は第一入口２１１３と第二入口２１２１から空間２３内に進入し、ファンホイール２２の回転により加速した後輻射状に外へ射出され、空間２３内壁に沿い出口２１１４から外へ流出し、凹凸部材２４の凸部２４１及び凹部２４２によって、外殻２１の表面構造は強度と密度を増強し、加速後の流体が外殻２１内部に衝突する時、外殻２１表面は震動せず、ノイズの発生を低減し、同時に該ファンホイール２２が回転する時、低周波数のノイズが外殻２１表面を通過し伝播するのを防ぎ、公知の平面の外殻がノイズを伝播してしまう問題を改善する。

凹凸部材の凸部と凹部は平行状をに形成することが可能であり（図８参照）、該外殻と該凹凸部材は一体に形成されてなるか或いは個別に形成されてなることが可能である。

本発明では好ましい実施例を前述の通り開示したが、これらは決して本発明に限定するものではなく、当該技術を熟知する者なら誰でも、本発明の精神と領域を脱しない範囲内で各種の変動や潤色を加えることができ、従って本発明の保護範囲は、特許請求の範囲で指定した内容を基準とする。

公知の立体分解図である。 公知の立体図である。 公知の断面図である。 本発明の立体分解図である。 本発明の立体図である。 本発明の蓋体の立体図である。 本発明の断面図である。 本発明の第二種の立体図である。

符号の説明

１１ 外殻
１１１ 載置台
１１１１ 第一入口
１１２ 蓋体
１１２１ 第二入口
１１２２ リブ
１２ 出口
１３ ファンホイール
１３１ ホイール
１３２ 翼
２１ 外殻
２１１ 載置台
２１１１ 底板
２１１２ 側面板
２１１３ 第一入口
２１１４ 出口
２１１５ リブ
２１２ ファンホイール
２２１ ホイール
２２２ 翼
２３ 空間
２４ 凹凸部材
２４１ 凸部
２４２ 凹部

Claims (9)

1. 外殻及びファンホイールより構成され、該外殻内部は該ファンホイールを収容する空間が形成されてなり、該外殻の表面は凹凸部材を設けてなり、該凹凸部材によりノイズを削減することを特徴とした、ノイズを低減した遠心式ファン。
2. 前記凹凸部材は少なくとも一つの凸部と少なくとも一つの凹部より構成されてなることを特徴とした、請求項１に記載のノイズを低減した遠心式ファン。
3. 前記少なくとも一つの凸部と少なくとも一つの凹部は網状に構成されることを特徴とした、請求項２に記載のノイズを低減した遠心式ファン。
4. 前記少なくとも一つの凸部と少なくとも一つの凹部は平行状に構成されることを特徴とした、請求項２に記載のノイズを低減した遠心式ファン。
5. 前記外殻は少なくとも一つの出口を空間に貫通させて設けてなることを特徴とした、請求項２に記載のノイズを低減した遠心式ファン。
6. 前記外殻の表面は外表面と内表面にてなることを特徴とした、請求項１に記載のノイズを低減した遠心式ファン。
7. 前記ファンホイールはホイールと複数のホイール外周にそって輻射状に外に延伸する翼を備えてなることを特徴とした、請求項１に記載のノイズを低減した遠心式ファン。
8. 前記外殻と凹凸部材は一体に形成されてなることを特徴とした、請求項１に記載のノイズを低減した遠心式ファン。
9. 前記外殻と凹凸部材は個別単体に形成されてなることを特徴とした、請求項１に記載のノイズを低減した遠心式ファン。
   

Images