JP2007136673A - 画像形成システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 一般的なインクジェットプリント装置では、複数の印字モードを選択的に用いることが可能となっているが、これはユーザの意図を十分に実現させるものであるとは必ずしも言えない。ラスタデータ内の画像を優先して出力する、文字を優先して出力する、といった更に柔軟な出力制御を行うことは難しい。
【解決手段】 本発明は、画像や属性情報を圧縮符号化したページデータを限られたメモリに格納する形式の画像形成システムにおける、画素ごとの属性情報を示す属性データを圧縮することによって実現される画像圧縮方法に関するものである。ページ圧縮後にページ全体について画像劣化評価を行い、画像劣化評価の結果とユーザが設定した印字モードに基づいて出力制御を行う。
【選択図】 図1

Description

本発明は、入力データに基づいて画像形成を行う画像形成システムに関わるものであり、より具体的には、入力画像情報に基づき生成されたラスタイメージを限られたメモリに保持する画像形成システムに関する。
近年、カラー印刷装置と複数のホストコンピュータとが通信可能な情報処理システムは一般化され広く使われるようになってきている。このような状況の中、前記情報処理システム上で作成される多くの電子ドキュメントが作成され、カラー印刷装置への出力要求は増大する傾向にあり、高速かつ安価なカラー印刷装置が望まれている。
一般にインクジェット方式の画像形成システムは、記録手段(プリントヘッド)およびインクタンクを搭載するキャリッジと、記録紙を搬送する搬送手段と、これらを制御する制御手段とを具備する。そして複数の吐出口からインク液滴を吐出させるプリントヘッドを記録紙の搬送方向(副走査方向)と直行する方向(主走査方向)にシリアル・スキャンさせ、一方で非記録時に記録幅に等しい量で間欠搬送するものである。さらには、カラー対応の画像形成システムの場合、複数色のプリントヘッドにより吐出されるインク液滴の重ねあわせによるカラー画像を形成する。
インクジェット方式の画像形成システムにおいてインクを吐出させる方法としては、1)吐出口近傍に発熱素子(電気/熱エネルギー変換体)を設け、この発熱素子に電気信号を印加することによりインクを局所的に加熱して圧力変化を起こさせ、インクを吐出口から吐出させるサーマル方式と、2)ピエゾ素子等の電気/圧力変換手段を用い、インクに機械的圧力を付与してインクを吐出するピエゾ方式、などが用いられている。一般に、前者のサーマル方式は、ノズルの高密度化が容易で、またヘッドを低コストで構成できる反面、発熱を利用するためにインクやヘッドの劣化を招きやすい。一方、後者のピエゾ方式は、吐出制御性に優れ、またインクの自由度が高く、ヘッド寿命が半永久的であるといった特徴がある。
この記録方法は、記録信号に応じてインクを微少な液滴として吐出口から記録媒体上に吐出することにより文字や図形などの記録を行うものであり、ノンインパクトであるため騒音が少ないこと、ランニング・コストが低いこと、装置が小型化しやすいこと、およびカラー化が容易であること、などの利点を有していることから、コンピュータやワードプロセッサ等と併用され、あるいは単独で使用される複写機、プリンタ、ファクシミリ等の記録装置において、画像形成(記録)手段として広く用いられている。
従来のインクジェット記録方法においては、インクのにじみのない高発色のカラー画像を得るためにはインク吸収層を有する専用コート紙を使用する必要があったが、近年はインクの改良等によりプリンタや複写機等で大量に使用される普通紙への印字適性を持たせた方法も実用化されている。さらにはOHPシートや布、プラスチック・シート等の様々な記録媒体への対応が望まれており、こうした要求に応えるため、インクの吸収特性が異なる記録媒体(記録メディア)を必要に応じて選択した際に記録媒体の種類に係わりなく最良の記録が可能な記録装置の開発および製品化が進められている。また記録媒体の大きさについても、宣伝広告用のポスタや衣類等の織布では大サイズのものが要求されてきている。このようなインクジェット方式の画像形成システムは、優れた記録手段として幅広い分野で需要が高まっており、より一層高品位な画像の提供が求められ、また更なる高速化への要求も一段と高まっていると言える。
一般に、カラー・インクジェット記録方法は、シアン(C),マゼンタ(M),イエロー(Y)の3色のカラー・インクにブラック(K)を加えた4色のインクを使用してカラー記録を実現する。このようなカラー・インクジェット記録においては、キャラクタのみ印字するモノクロ・インクジェット記録と異なり、カラー・イメージ画像を記録するにあたっては、発色性や階調性、一様性など、様々な要素が必要となる。
また、更に多階調として自然画像をより高品位に形成するため、従来のシアン(C),マゼンタ(M),イエロー(Y),ブラック(K)の4色に加えて、インク濃度の低いライトC(LC),ライトM(LM),ライトY(LY)の3色を加えた7色インクを用いることにより、ハイライト部分の粒状感を軽減したものなどが多く実現されている。
このようなインクジェット方式の画像形成システムとしてページ単位のページ記述言語方式のカラー多値情報を含む情報を解析してページ単位でプリント出力する所謂ページプリンタがある。ページ記述言語(以下、PDL)とは、ページ上の描画データをオブジェクトと呼ばれる文字や図形やイメージといった描画要素に分割してオブジェクトコード化することで少ないデータ量でプリンタへ画像情報を転送するための言語情報である。ホストPCから画像形成すべき情報をPDLとして送信し、プリンタ側において受信したPDLデータを解釈し、ディスプレイリストと呼ばれる中間データを生成して保持し、この中間データにしたがいレンダリング(ラスタイメージへの変換)を行うことで各種情報から印字解像度に対応したイメージ情報を生成する。PDLには高度なグラフィックス機能に特徴を持つタイプと、高速に印字できる高速処理機能に特徴を持つタイプのものがある。
次に、画像形成コントローラにおけるデータフローについて詳細に説明する。
PDLデータの描画には大きく2つの方法がある。1つはコントーンレンダリングと呼ばれる方式であり、RGB多値データ(多くの場合は各色8bit)でレンダリング処理を実行するもので出力データ形式も同様にRGB多値データとなる。もう1つはハーフトーンレンダリングと呼ばれる方式であり、RGB多値データをエンジン所望のシアン(C),マゼンタ(M),イエロー(Y)の3色のカラー・インクにブラック(K)を加えた色空間に変換したディスプレイリストを生成し、さらにレンダリング処理に先立ってハーフトーン処理を行うものである。ハーフトーンレンダリング方式の出力データ形式は階調変換されたKCMYデータとなる。ディスプレイリスト以前の段階でハーフトーン処理を行うことも可能である。
前者のコントーンレンダリング方式では、レンダリング処理後のラスタイメージに対してKCMY変換およびハーフトーン処理を実行するため、画像処理構成・フローの自由度が高いというメリットがある。一方、後者のハーフトーンレンダリング方式では、ディスプレイリスト生成あるいはレンダリング処理の中で色空間変換やハーフトーン処理を行うため、コントーンレンダリング方式と比較して小さなサイズで各種バッファを構成できるといったメリットがある。
以下、コントーンレンダリング方式での画像形成コントローラ内のデータ処理の流れについて説明する(図6参照)。
ホストPCより各種PDLデータを受信すると、CPUにおいてPDLデータの解析処理を行い(6001)、高速なレンダリング処理を行うための中間データであるディスプレイプレイリスト(DL)に変換する(6002)。RAMに割り当てられたディスプレイリストバッファ(DL Buffer)には通常1ページ分のDLが格納される(6003)。続いて生成・格納されたDLにしたがいRGB各色8ビットのラスタデータへの変換処理を実現する(6004)。1ページよりも小さなライン数であるバンド単位のDLにしたがいバンドごとのラスタデータ変換処理を行うものであり、ラスタデータを構成する各オブジェクトの種類を認識してオブジェクト種を示す属性データを付加して出力する。レンダリング処理結果であるラスタデータ及び属性ビットは描画バッファに一時格納(6005)された後にそれぞれ非可逆方式および可逆方式を用いて圧縮符号化処理(6006)されてページバッファに保持される(6007)。プリントに際してページバッファに保持されている圧縮データを読み出して伸張処理(6008)して画像処理バッファに一時格納する(6009)。そしてRGB多値データに対して属性データを参照しながら色変換及びハーフトーン処理を実行して出力解像度のKCMY形式の各色1ビットデータを生成する(6010)。生成したドットデータはエンジンへ転送される。
ここで属性データとはオブジェクトの種類を示すもので、例えば、文字、細線、図形、中間調画像などのほかに有彩色と無彩色などを識別するよう構成する。後段の画像処理において画素単位に付与された属性データを参照しながら適切な色調整やハーフトーン処理を施すことにより最終的なプリント出力の高画質化を実現するものである。
上述のとおり生成されたラスタイメージと属性データをページ単位で限られたメモリに保持するために圧縮符号化が行われる。カラー画像ではレンダリングにより作成されるラスタイメージはデータサイズが非常に大きく、可逆な圧縮方式では常時高能率なデータ圧縮を行うことは困難であることから非可逆な圧縮方式(例えばJPEG)が採用される。JPEG方式ではDCT変換係数を量子化する際の量子化ステップを制御することにより符号量と画質をコントロールすることができる。実際の圧縮率調整においては、想定した符号量を越えてしまった場合に圧縮率(量子化パラメータ)を変更して再度圧縮符号化を行う方法や、あらかじめプリスキャンによる符号量見積もりを行って量子化パラメータを設定する方法などが用いられる。
画質劣化を最小限に抑えるために低圧縮(高画質)のパラメータから高圧縮(低画質)のパラメータへ順次試行して符号量が所定サイズに収まるよう制御する。これにより所定サイズに収まる最低限の圧縮率、すなわち最低限の画質劣化に抑えることができる。
しかしながら非可逆圧縮では圧縮率の増大にしたがい画質劣化が顕著になる。ラスタイメージの圧縮率はその内容に依存しており、同程度の画質劣化が生じるパラメータで圧縮しても圧縮率が非常に低くなってしまう場合がある。このようなラスタイメージを所定のサイズに収めるためには画質劣化の大きな圧縮を行わなければならず、圧縮画像品質は非常に悪いものになってしまう。多くの場合、このような画質劣化した画像を含むプリント出力はユーザの意図したものではない。
そこで、圧縮されたラスタイメージの画質劣化状態を判別する基準値を用意し、実際の劣化状態が基準値を越えているか否かを判別することにより、上述したような劣化の大きな圧縮画像を含むプリントを行うか否かをユーザが選択できるようにしたシステムが提案されている(たとえば特許文献1)。
特開2004-152141号公報
しかし、上記従来の画像システムには以下のような解決すべき課題が存在する。
一般的なインクジェットプリント装置では、複数の印字モードを選択的に用いることが可能となっているが、これはユーザの意図を十分に実現させるものであるとは必ずしも言えない。例えば、前記特許文献1の手段を適用するならば、圧縮したラスタデータについて画像劣化評価を行った上で全データを出力するか否かを判断することが可能となる。しかし、この場合は圧縮したラスタデータを一つのものとしてのみ扱っているため、ラスタデータ内の画像を優先して出力する、文字を優先して出力する、といった更に柔軟な出力制御を行うことは難しい。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものであり、
特定の属性オブジェクトの画像形成を優先するモードに対応付けて圧縮時におけるラスタデータの劣化状態を判別するための基準値を設定する画質劣化基準値設定手段と、圧縮されたラスタデータの画質劣化状態が前記画質劣化基準値設定手段により設定された基準値を越えているか否かを判定する画質劣化判定手段を、備えることでユーザの意図を反映した画像形成を可能とする、優れた画像形成システムを提供する。
本発明は、ラスタデータを圧縮符号化する画像形成システムであって、特定の属性オブジェクトの画像形成を優先するモードに対応付けて圧縮時における前記ラスタデータの劣化状態を判別するための基準値を設定する画質劣化基準値設定手段と、前記画質劣化基準値設定手段により設定された基準値を越えているか否かを判定する画質劣化判定手段と、を備えることにより、ユーザの意図をより反映したプリント出力可否判定を実現することができ、高画質でユーザビリティに優れた画像形成システムを実現することができるといった優れた効果を発揮する。
本発明を実施するための最良の形態は、下記実施例の中で具体的な例を挙げて説明する。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明するが、本実施形態を説明する前に、本実施形態を適用するのに好適なインクジェットプリント装置の構成について図3を用いて説明する。
図3は、本発明の画像圧縮方法を実現させるインクジェットプリント装置の印刷部の概略構成図である。このインクジェットプリント装置は、外部にネットワークや直接インタフェースで接続されているホストコンピュータ等の外部情報源から供給される印刷情報(文字属性など)やフォーム情報、マクロ命令などを入力して記憶すると共に、それらの情報に従って対応する文字パターンやフォームパターンなどを作成し、記憶媒体である記録紙などに画像を形成(印刷)するものである。なお、本実施形態を適用するプリンタは図3に示すようなインクジェットプリンタに限られるものではなく、レーザビームプリンタや電子写真方式など、他のプリント方式にも適用可能である。
図3において、3001は往路走査プリントヘッドであり、ブラック、シアン、マゼンタ、イエローの4色のカラーインクがそれぞれ封入されたインクタンクと、それぞれのインクに対応した4つのプリントヘッドとを一体化したマルチヘッドとして構成されている。それら4つのプリントヘッドは、矢印X1の往路走査方向に沿ってブラック、シアン、マゼンタ、イエローの各インク用のものが並ぶように配列されている。3002は復路走査プリントヘッドであり、往路走査プリントヘッドと同様に構成されている。4色のインクに対応する4つのプリントヘッドの配列は、往路走査プリントヘッド3001とは対称的に、往路走査方向X1に沿ってイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの順番で配列されている。
3003は、往路走査プリントヘッド3001および復路走査プリントヘッド3002を搭載して、往復の主走査方向X1、X2に移動されるキャリッジである。キャリッジ3003はプリント動作していない状態などの待機時にはホームポジション位置(図1のP)にある。キャリッジ3003は、ガイドロッドGにガイドされつつ、図示しない移動機構によって主走査方向X1、X2に移動される。3006は紙送りローラであり、補助ローラ3005と共に、プリント媒体としての記録紙3007をおさえながら、矢印Yの副走査方向へ間欠的に搬送する。3004は給紙ローラであり、記録紙3007の給紙を行うと共に、紙送りローラ3006および補助ローラ3005と同様に記録紙307をおさえる役割を果たす。
次に、以上の構成による基本的な往復プリント動作について説明する。
待機時にホームポジション位置Pにあるキャリッジ3003は、記録開始命令により往路走査方向X1に移動し、これに伴い往路走査プリントヘッド3001における4つのプリントヘッドは、それぞれの複数のインク吐出口から画像データに従ってインクを吐出し、そのインクによって記録紙3007上の印字等のプリントを行う。記録紙3007の端部までの1行分の画像データのプリントが終了すると、紙送りローラ3005が矢印方向へ回転して、記録紙3007をY方向へ所定幅だけ紙送りする。続いて、キャリッジ3003が復路走査方向X2に移動しながら、復路プリントヘッド3002における4つのプリントヘッドの複数のノズルから画像データに従ってインクを吐出して、記録紙3007上に印字等のプリントを行う。そして、元のホームポジションPの位置まで戻る。その後、再び紙送りローラ3005が記録紙3007をY方向へ所定幅だけ紙送りする。このようなヘッドの走査動作と紙送り動作との繰り返しによって、順次、記録紙3007上に画像をプリントする。
なお、本例のインクジェットプリント装置の図示しない本体内には、キャリッジ駆動用のキャリッジモータ、給紙ローラ駆動用の給紙モータ、紙搬送駆動用の紙搬送モータなどを駆動するためのモータドライバ、プリントヘッドを駆動するためのプリントヘッド駆動用のドライバなどが備えられている。
図4は、本実施形態を示す前記インクジェットプリント装置におけるプリンタ制御システムの構成を説明するブロック図である。
図4に示すプリンタ制御ユニット4102において、CPU4001はプリンタのCPUであり、ROM4004に記憶された制御プログラムや外部メモリ4007に記憶された制御プログラムなどに基づいてシステムバス4005に接続される各種のデバイスへのアクセスを総合的に制御し、印刷部インタフェース4008を介して接続される印刷部4009に出力画像として画像信号を出力する。
なお、ROM4004には、CPU4001の制御プログラムや、前記インクジェットプリント装置の制御に必要なデータを記憶する。CPU4001はI/O4011を介して外部ネットワーク4200に接続されているホストコンピュータ等の外部装置と通信可能に構成されている。
なお、ホストコンピュータと外部ネットワークを介して通信するとしているが、図示しない直接インタフェースを介してホストコンピュータと接続し、通信を行うことも可能である。
4002はRAMで、CPU4001の主メモリ・ワークエリア等として機能する。なお、RAM4002は図示しない増設ポートに接続されるオプションRAMによりメモリ容量を拡張することができるように構成されている。4003は前記RAM4002上に用意される画像出力用メモリであり、フォールバックメモリや出力メモリとして後述するレンダラ部4012で作成されるラスタデータおよび属性データが記録される。
4006はメモリコントローラであり、DRAMなどの外部メモリ4007へのアクセスを制御する。4012はハードレンダラであり、内部にローカルメモリを持っている。ハードレンダラ4012は、ローカルメモリに転送されてきたDLまたはRAM4002上にあるDLをそのまま解釈し、ラスタデータおよびラスタデータの各画素に対応する属性データを作成する。
ここで生成される各属性データは、1ビットのカラービット、1ビットの細線ビットおよび2ビットのオブジェクト種ビットの3つのビットフィールド系4ビットで構成されている。
なお、カラービットは対応する画素がカラーオブジェクトを構成する画素であるか、白黒オブジェクトを構成する画素であるかを表し、このビットが「0」である時にはカラーオブジェクトを構成する画素であり、「1」である時には白黒オブジェクトを構成する画素であることを示す。
細線ビットは対応する画素が細線を構成する画素であるか否かを表し、このビットが「1」である時には細線を構成する画素であることを示す。
オブジェクト種ビットは対応する画素がどのような種類の描画オブジェクトを構成しているかを表し、「01」の時には文字オブジェクトを構成する画素であり、「10」の時にはグラフィックスオブジェクトを構成する画素であり、「11」の時にはイメージオブジェクトを構成する画素であり、「00」の時には、その画素はどのようなオブジェクトも構成していないことを示す。
4013の非可逆圧縮伸張部は、前記ラスタデータに非可逆圧縮を施し、RAM4003上の画像出力メモリ4002へ記憶する。ここで、ラスタイメージはRGB形式の各色8bitデータであり非可逆圧縮方式としてJPEGを用いることができる。圧縮符号化処理では目標圧縮率が設定されており、必要に応じてパラメータ(量子化テーブル)を変更して圧縮処理を繰り返し実行する。本実施例では7段階の量子化テーブル(QTABLE#1〜#7)を備えており、最も高画質/低圧縮なパラメータ(QTABLE#1)から最も低画質/高圧縮なパラメータ(QTABLE#7)までを適宜選択して可能なかぎり高画質に圧縮符号化を行うことができる(図5参照)。
可逆圧縮部4014は前記属性データに可逆圧縮を施し、画像出力メモリ4002へ記憶する。属性ビットは前述のとおり画素あたり4bitで構成されており、その可逆圧縮方式としてPackbitsを用いることができる。Packbits方式は非符号化とランレングス符号化を組み合わせたもので、2バイト以上で構成される。1バイト目はいくつ同じデータが続くか、もしくはいくつ異なるデータが続くかを示すコントロールバイトであり、その後にデータが続く。ここで、同じ種類のデータが連続している場合は2バイトで表せ、異なるデータが続いている場合はデータ数より1バイト多いバイト数で表せる。Packbits方式では圧縮結果の容量は固定でありデータ量の調整ができないが属性種別を減らすことで属性ビットの圧縮情報量の削減を実現できる。特定の識別ビットを固定化してもよいし、削減した結果として取りえる値の数に応じてビット数を減らしてもよい。
画像処理部4015は、レンダラ4012によって生成された属性データに基づいて、ラスタデータに文字用の画像処理、イメージ用の画像処理、グラフィック用の画像処理、カラー用の画像処理、白黒用の画像処理、細線用の画像処理のいずれか、または組み合わせて施す。
本発明において特徴的な、ラスタデータの非可逆圧縮に伴う画質劣化判定に従うプリント可否判定について詳細に説明する。
先に述べたとおり本実施例では、「テキストモード」と「イメージモード」という二種類のモードを備えており、これらを用いて画像形成を行う。各モードでは異なった画像劣化判定基準を持ち、また異なった画像処理を行う。
テキストモードでは、文字品質を重視したラスタデータの劣化評価を行う。ここで劣化評価の基準値を上回った場合は、画像を捨てることで高画質な文字を出力する。また、文字が設定以上に劣化している場合、文字の出力を取りやめる。
一方、イメージモードでは画像品質を重視したラスタデータの劣化評価を行う。ここで劣化評価の基準値を上回った場合は、文字を捨てることで高画質な画像を出力する。また、画像が設定以上に劣化している場合、画像の出力を取りやめる。
以下において、本実施形態の詳細を説明する。具体的には、ユーザの意図に従って一定以上の画質を保証した印刷物のみを提供する画像処理機能について、それぞれ受信データをDL化する段階から印刷する段階までを順序だてて説明する。
本実施例では7段階の量子化テーブル(QTABLE#1〜#7)を備えており、最も高画質/低圧縮なQTABLE#1から最も低画質/高圧縮なQTABLE#7までを適宜選択して圧縮符号化を行う(図5参照)。ここでQTABLE#7は最も画質劣化が顕著であり、これをパラメータとして使用する場合は例外なくデータを出力しないこととする。なお、プリント可否判定基準は「テキストモード」と「イメージモード」とで異なっている。「テキストモード」においては、QTABLE#1〜#4の場合は文字品質基準を満たしていると判断し、QTABLE#5〜#7の場合は文字品質基準を満たしていないと判断する。一方の「イメージモード」においてはQTABLE#1〜#6の場合は画像品質基準を満たしていると判断し、QTABLE#7の場合は画像品質基準を満たしていないと判断する。各モードにおいて品質基準を満たしていないと判断した場合は、プリント実行を取りやめる。
上述のとおり本実施例では、「テキストモード」と「イメージモード」の2種類の画像処理モードが選択可能であり、各モードそれぞれにユーザがあらかじめプリント可否判定基準を設定可能とし、実際に使用した印字モードに対応した設定に従ってプリントを実行するか否か決定するものである。
はじめにPDL処理を中心とした基本フローチャートにしたがって説明する(図2)。
PDLデータが受信される(2002)とCPUはPDLを解釈してディスプレイリストを作成する(2003)。生成されたディスプレイリストにしたがいレンダリング処理を行い、ラスタイメージと属性ビットが生成される(2004)。生成されたラスタイメージと属性ビットを圧縮符号化してページバッファに格納し、ここで目標圧縮率を達成するまで再圧縮処理を実行することで圧縮ページデータが完成する(2005)。次に、圧縮符号化されたラスタデータに、エラーフラグが立てられていないか判定する(2006)。エラーフラグは圧縮符号化工程(2005)において、印刷出力しないデータに対して付加されたものであるため、エラーフラグがある場合は、全ての処理を終了させることとする。エラーフラグがない場合は、属性データを参照した上で最適な画像処理(2007)を施して最終的な画像形成エンジンの所望の画像形成データを生成してプリントを実行する(2008)。
図1は本実施例における圧縮符号化(2005)における特に「イメージモード」設定時の動作について説明するフローチャートである。
まず、各モードに対応して指定された劣化判定基準と、量子化パラメータとして初期パラメータであるQTABLE#1が設定される(1002)。そしてレンダリングにより生成されたラスタイメージの圧縮符号化を行い(1003)、圧縮結果がページバッファに収まるか否か、すなわち、符号量が目標サイズに収まるか否かを検出又は予測する(1004)。目標符号量を越えてしまう場合には、量子化パラメータとして設定したQTABLEを1インクリメントすることで圧縮率を高くし(1005)、再度、圧縮符号化処理を行う。一方、符号量が目標サイズに収まる場合はラスタデータ全体に対して画像劣化評価を行う(1006)。ここで画像劣化評価を行う際、その判断基準はユーザが選択したモードによって異なる。ユーザがあらかじめ「イメージモード」を選択した場合は画像品質基準で行われる(仮にユーザが「テキストモード」を選択した場合はステップ1006での画像劣化評価は文字品質基準にて行われる)。ステップ1006の結果を基に、そのまま出力するべきか否かを判断する(1007)。
このステップ1007での評価における判断基準は、圧縮符号化処理する際のパラメータにどのQTABLEを用いたかで判断する。「イメージモード」においてはQTABLE#1〜#6の場合は画像品質基準を満たしていると判断し、QTABLE#7の場合は画像品質基準を満たしていないと判断する。(仮にユーザが「テキストモード」を選択している場合、QTABLE#1〜#4の場合は文字品質基準を満たしていると判断し、QTABLE#5〜#7の場合は文字品質基準を満たしていないと判断する。)評価の結果、各モードにおいて、設定した基準値以上には画像が劣化していない場合、ラスタデータ全体をそのまま出力することと判断する(1008)。しかし、基準値より画像が劣化していると判断した場合は一度、圧縮用パラメータを初期化する(1009)。初期化の後、「イメージモード」の場合は文字を排除した状態で(「テキストモード」の場合は画像を排除した状態で)、圧縮符号化を行う(1010)。次に、圧縮結果がページバッファに収まるか否か、すなわち、符号量が目標サイズに収まるか否かを検出又は予測する(1011)。目標符号量を越えてしまう場合には、量子化パラメータとして設定したQTABLEを1インクリメントすることで圧縮率を高くし(1012)、再度、圧縮符号化処理を行う。一方、符号量が目標サイズに収まる場合は「イメージモード」の場合は文字を排除した状態のラスタデータに対して(仮にユーザが「テキストモード」を選択している場合は画像を排除した状態のラスタデータに対して)、再度のデータ劣化評価を行う(1013)。なお、上記の画像劣化評価の結果により文字や画像をデータから排除する場合、保存しているDLから該当する文字や画像を排除し、該当部分については背景色で代替し、再びレンダリングを行うこととする。背景色で代替することは、データ量を削減するだけでなく、再度圧縮する際の圧縮効率向上にも効果がある。
このステップ1013での評価における判断基準は、ステップ1007と同様に圧縮符号化処理する際のパラメータにどのQTABLEを用いたかで判断する。「イメージモード」においてはQTABLE#1〜#6の場合は画像品質基準を満たしていると判断し、画像のみを出力する(1015)。QTABLE#7の場合は画像品質基準を満たしていないと判断し、何も出力せずにエラーフラグを立てる(1016)。(仮にユーザが「テキストモード」を選択している場合においては、QTABLE#1〜#4の場合は文字品質基準を満たしていると判断し、文字のみを出力する。QTABLE#5〜#7の場合は文字品質基準を満たしていないと判断し、何も出力せずにエラーフラグを立てる)。
これで圧縮符号化の処理を終了する。
このように使用する画像処理モードに対応付けた画質劣化判定基準値を設けて、圧縮ラスタイメージの品位が基準値を越えるか否かでプリント方法を制御する。「イメージモード」を用いてプリントする場合には、画像品質を重視したデータ劣化評価を行った上で、ページ全体を出力する、文字を排除して画像だけ出力する、何も出力しない、といった制御を行う。また、「テキストモード」を用いてプリントする場合には、文字品質を重視したデータ劣化評価を行った上で、ページ全体を出力する、画像を排除して文字だけ出力する、何も出力しない、といった制御を行う。これにより、ユーザの意図を反映したプリント出力可否判定を実現することができる。
なお、上記実施例では再レンダリングを行うためにDLを保存しているが、これは必須のものではなく、再レンダリング時にラスタデータと属性データが扱えれば、他の方法でも適用可能である。また、特定の属性オブジェクトの画像形成を優先するモードとして「テキストモード」と「イメージモード」を示したが、これだけに限らず、「グラフィックモード」などを実施することも可能である。
以上詳細に説明したとおり、限られたメモリ資源にラスタイメージを圧縮保持する画像形成システムにおいて、画像品質基準と文字品質基準という二種類の基準値を用いて非可逆圧縮に起因する圧縮ラスタデータの画質劣化を評価して、基準値を越えた画質劣化が生じている場合にはプリント処理を行わないよう制御する。これにより、大きな画質劣化が生じた画像を含むラスタデータをプリントするか否かをユーザが設定・管理することが可能になり、ユーザビリティに優れた画像形成システムを提供することができる。
本発明を適用した際の、特にイメージモードにおける動作を説明するフローチャートである。 本発明を適用した際の、PDLデータを受信してからの一連の動作を説明するフローチャートである。 本発明を適用可能なインクジェットプリント装置の概略構成図である。 本発明の第一実施形態を示す、システムの構成を説明するブロック図である。 本発明を適用した際の、画像劣化基準を説明する図である。 本発明を適用可能な、一般的なページスプール方法を説明する図である。
符号の説明
3001 往路走査プリントヘッド
3002 復路走査プリントヘッド
3003 キャリッジ
3004 給紙ローラ
3005 補助ローラ
3006 紙送りローラ
3007 記録紙(プリント媒体)
4001 CPU
4002 画像出力メモリ
4003 RAM
4004 ROM
4005 システムバス
4006 メモリコントローラ
4007 外部メモリ
4008 印刷用インタフェース
4009 印刷部
4010 操作パネル
4011 入出力ポート
4012 ハードレンダラ(ローカルメモリを含む)
4013 非可逆圧縮伸張部
4014 可逆圧縮伸張部
4015 画像処理部
4101 インクジェットプリント装置本体
4102 プリント制御部
4200 入力用バス

Claims (7)

  1. ラスタデータを圧縮符号化する画像形成システムであって、
    特定の属性オブジェクトの画像形成を優先するモードに対応付けて圧縮時における前記ラスタデータの劣化状態を判別するための基準値を設定する画質劣化基準値設定手段と、
    圧縮されたラスタデータの画質劣化状態が、前記画質劣化基準値設定手段により設定された基準値を越えているか否かを判定する画質劣化判定手段と、
    を備えることを特徴とする画像形成システム。
  2. 前記画質劣化判定手段により圧縮されたラスタデータが画質劣化状態であることを検知したことに応答して画像形成を行わないよう指示する画像形成中止指示手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1記載の画像形成システム。
  3. 優先する属性のオブジェクトデータ以外の少なくとも一部を破棄する画像再構成手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1記載の画像形成システム。
  4. 前記モードの一つは、文字を優先する文字優先モードであることを特徴とする請求項1記載の画像形成システム。
  5. 前記モードの一つは、画像を優先する画像優先モードであることを特徴とする請求項1記載の画像形成システム。
  6. 前記モードの一つは、図形を優先する図形優先モードであることを特徴とする請求項1記載の画像形成システム。
  7. 異なる圧縮率での符号化を可能にする複数の圧縮パラメータを選択的に用いて前記ラスタ画像情報を圧縮符号化する圧縮符号化手段を備え、
    前記画質劣化判定手段は、選択使用された前記圧縮パラメータから前記圧縮ラスタデータの画質劣化状態を検知するものである、
    ことを特徴とする請求項1記載の画像形成システム。
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