JP2007136159A - 枕詰め物用抗菌性プラスチックビード - Google Patents

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Abstract

【課題】抗菌および殺菌効能が優れたナノ銀と人体に有益な遠赤外線を放射する物質と陰イオンを放射する物質の特性を活用して人体に有用な枕を製造することである。
【解決手段】枕詰め物用抗菌性プラスチックビードに関するもので、合成樹脂材原料100重量部、抗菌剤0.5〜2重量部、酸化ケイ素と酸化アルミニウムが主成分のセラミック3〜15重量部が配合組成された原料を混合し圧出成型して作られ、その直径が1〜10mmの顆粒形状に成型されて、本発明の枕詰め物用抗菌性プラスチックビードを枕詰め物として用いて作った枕は頭を安楽に支えてくれる寝具としての役割は勿論、抗菌力が優れる。
【選択図】図3

Description

本発明は枕詰め物用抗菌性プラスチックビードに関し、より詳細には合成樹脂材原料100重量部、抗菌剤0.5〜2重量部、酸化ケイ素と酸化アルミニウムを主成分としたセラミック3〜15重量部で配合組成された原料を混合し圧出成型して製造され、その直径が1〜10mmである顆粒形状に成型され、抗菌性を付与し遠赤外線または陰イオンが放出されて人体に有益な健康増進効果を得られる枕詰め物用抗菌性プラスチックビーに関する。
枕は寝るとき頭を安楽に支えるために用いる寝具であって、一般的に枕カバーと枕詰め物から構成されている。枕カバーは、通常、綿織物のような織物からなり、その枕カバーの内部は枕詰め物を詰めて一定の嵩に維持させる。枕詰め物には綿、ポリエステルやアクリリルのような合成繊維で成った綿、織物の切れ端、羽毛、スポンジなどを始めとして小豆・緑豆・粟などの穀物や粗糠、蕎麦殻などが利用されている。
しかし、従来に用いられた枕詰め物は洗濯が難しく長期間使用したとき汗の臭いなどの悪臭が漂い、特に、合成繊維でなった綿・織物切れ端・羽毛などは首や腰を堅固に支えることができないため姿勢を維持し難いので、腰・首・肩の痛症および疲労・疲困を齎すようになり、穀物や蕎麦殻を枕詰め物に用いた枕は長期間使用すると摩擦により微細な塵が生じ、だに・黴・細菌などの繁殖を防止するために度々洗濯や乾燥を行わなければならない不便がある。
近年、合成樹脂チップから構成された枕詰め物が開発されたが、これは過重量で洗濯および使用が便利であるという利点があるものの、円筒形状を呈していることにより硬く触感が良くないので使用時の安楽感が劣るという問題がある。
一方、銀(Ag)は周期率表第1B族に属する銅族元素の一つであって青白色の美しい光沢を有し貴金属として金と共に用いられてきた。銀は貴金属としてのみならずその特有の殺菌作用が発見されて銀でなった器具に液体を入れて置き腐敗を防止し、または硝酸銀溶液を新生児の目に点滴して結膜炎を予防するなど、かなり以前から殺菌効果のために用いられてきた。最近、銀の諸機能および効果についての研究が活発になりながら銀の殺菌および人体に有益な効果が科学的な実験により明かにされた。
特に、ナノ技術(Nano-technology)の出現で極めて少量のナノ銀が非常に強力な殺菌作用をするとのことが発見された。これはナノ銀を用いて殺菌し細菌を防止することに新たな展望を見せてくれた。
このようにナノ銀の優れた抗菌・殺菌効能が明かされることにより色々な生活用品など多様な用途に適用しようとする試図が増大している。しかし、枕詰め物として用いられる枕詰め物用抗菌性プラスチックビードにナノ銀を適用した例はなかった。
なお、“空気汚染が漸次甚だしくなっている現代産業社会で我等の健康を守ってくれるのは陰イオンの外はない”と言える程度に最近健康と関連して陰イオンについての関心が相当に高まっている。
陰イオンは原子や分子に一つ以上の電子が加えられて生じる化学種を指称する科学用語であって、原則的に全ての原子や分子は他の原子や分子から電子を得て陰イオンになることができる。即ち、陰イオンとはマイナス電荷を帯びた目に見えない微粒子であって大気中に自由自在に飛び回るので活動的であり、この活動力により人体細胞の新陳代謝を促進し活力を増進させ血を清くして神経安定と疲労回復・食欲増進に効果があるものと知られている。敷衍すると、一般的に陰イオンは体が酸性化されるのを防止し、自律神経により作動する血管・内蔵などが人体に有利になるよう調節して血液循環を円滑にし、血液中のミネラル成分であるカルシウム・ナトリウム・カリウムなどのイオン率を上昇させて血液のウイルスに対する抵抗力を高めて免疫機能強化を助け細胞の新陳代謝を旺盛にし、エンドルフィン(endorphin)・エンケファリン(enkephalin)という物質を生成させて疲労回復・体力回復機能により体を活性化させてくれる。健康に対する要求が高まるに従って、最近には前記の通り人体に非常に有効で良い影響を与える陰イオンのような素材を利用して各種の健康関連製品らが研究・開発・生産されている。陰イオンと関連した従来の製品などの例としては炭・黄土・玉・チタニウム・トルマリンなどを原料として作った腕輪・首巻・ベルトなどの装身具から建築資材・厨器具、樹脂に陰イオン発生物質を混合し繊維に塗布して作った機能性繊維と該機能性繊維を利用した衣類・枕・布団・マットのような寝具類など多様な製品などが提示されている。
一方、枕は枕の中に詰め物として色々な材料を詰め枕カバーで覆い作られるが、綿・ポリエステルやアクリルのような合成繊維で成った綿・織物切れ端・羽毛・スポンジなどを始めとして小豆・緑豆・粟などの穀物や粗糠・蕎麦殻などを用いる一般的な枕詰め物材料は洗濯が難しいので、長時日使用すると汗の臭いなどの悪臭が漂い、特に、合成繊維の綿・織物・羽毛などは首部位を堅固に支えてくれることができなく、穀物や粗糠・蕎麦殻は重いので使用時に不便がある。
このような欠点を解決するために、最近、図1に図示された通り、合成樹脂で作った円筒形のチップ1を開発してこれを枕カバー2の内部に詰めて使用したが、これは洗濯および使用が便利な利点はあるものの円筒形状により硬いので触感が悪く使用時に安楽感が良くない問題点があり、重い比重により大人用枕詰め物に用いる場合には枕があまりにも重いので子供用にのみ用いられているのが実情である。また、陰イオンを利用した健康関連枕として開発された製品には樹脂に陰イオン発生物質を混合し繊維に塗布して作った機能性繊維を枕の外皮に用い枕詰め物充填材料はポリエステルやアクリルのような合成繊維で成った綿・織物切れ端・スポンジ・家鴨羽毛・粟または蕎麦殻などをそのまま利用して作られたものが一般的であった。
しかし、前記の通り、陰イオン発生物質を枕の外皮に塗布する方式で製造された枕の場合、陰イオン放射効果が充分に得られないという欠点があった。
本発明は、抗菌および殺菌効能が優れたナノ銀と人体に有益な遠赤外線を放射する物質と陰イオンを放射する物質の特性を活用して人体に有用な枕を製造することを目的とするものである。
そして、合成樹脂材に抗菌剤と遠赤外線放射物質または陰イオン放射物質を混合し圧出成型することにより抗菌性を付与し、遠赤外線または陰イオンが放出されて健康を増進させる枕詰め物用抗菌性プラスチックビードを開発するに至った。
従って、本発明は前記の如き問題点を解決するために案出したもので、本発明の目的は合成樹脂材原料100重量部、抗菌剤0.5〜2重量部、酸化ケイ素と酸化アルミニウムを主成分とするセラミック3〜15重量部で配合組成された原料を混合し圧出成型して作られ、その直径が1〜10mmである顆粒形状に成型することにより抗菌性を付与し、遠赤外線が放出されて健康を増進させる抗菌性プラスチックビードを提供することにあり、陰イオンを多量放出させるトルマリン(電気石)を粉砕したトルマリン粉末を合成樹脂と混合し直径が1〜10mmの顆粒形状に圧出成型して枕詰め物として用いることにより、陰イオン放射効果が優秀な枕詰め物用抗菌性プラスチックビードを提供することにある。
本発明のまた別の目的は発泡成形により比重を低めて消費者が望む程度に軽く優れたクッション感を提供し得る枕詰め物用抗菌性プラスチックビードを提供することにある。
本発明による枕詰め物用抗菌性プラスチックビードは、合成樹脂剤原料100重量部、抗菌剤0.5〜2重量部、酸化ケイ素と酸化アルミニウムが主成分のセラミック3〜15重量部で配合組成された原料を混合し圧出成型して作られ、その直径が1〜10mmの顆粒形状であるのを特徴とする。
なお、前記酸化ケイ素と酸化アルミニウムを主成分とするセラミックの代わりに酸化ケイ素と酸化アルミニウムを主成分とするセラミック、麦飯石、玉、堅雲母(すなわち、セリサイト)のうちの一種または二種以上の混合物でなった遠赤外線放射物質3〜50重量部に配合組成された原料を混合することを特徴とする。
前記合成樹脂材はポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)のようなオレフィン系樹脂であり、トルマリン粉末1〜20重量部をさらに添加して圧出成型したことを特徴とする。
また、前記トルマリン粉末物質の代わりにトルマリン粉末と放射セラミック粉末が同量に混ぜられた混合物を配合することを特徴とする。
なお、前記プラスチックビードが公知の方法により発泡成形されることを特徴とする。
また、前記抗菌剤は比表面積550m2以上の合成品であるゼオライトを担体としてナノ銀を担持させた無機抗菌剤であることを特徴とする。
また、前記抗菌剤の代わりに炭粉末3〜20重量部を添加して圧出成型されたことを特徴とする。
以下、添付図面を参照して本発明による枕詰め物用抗菌性プラスチックビードの製造・構成および効果を詳細に説明する。
図2は本発明による枕詰め物用抗菌性プラスチックビードを図示した斜視図および拡大断面図であり、図3は本発明のプラスチックビードが内蔵された枕の部分分解斜視図である。
本発明による枕詰め物用抗菌性プラスチックビードは、合成樹脂材原料100重量部、抗菌剤0.5〜2重量部、酸化ケイ素と酸化アルミニウムが主成分のセラミック3〜15重量部で配合組成された原料を組合わせ圧出成型して作られ、その直径が1〜10mmの顆粒形状であることを特徴とする。
本発明で用いられる合成樹脂財原料には通常のあらゆる種類の樹脂を用いることができ、特に、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリスチレン(PS)系樹脂などが望ましい。
前記セラミックは酸化ケイ素と酸化アルミニウムが主成分のセラミックを用いるのが望ましく、本発明では高純度の酸化ケイ素と酸化アルミニウムを主成分として作った合成遠赤外線放射体を用いる。しかし、本発明の遠赤外線を放出する抗菌性枕詰め物の製造において、粘土・黄土・高嶺土や原石粉砕物・玉・麦飯石粉砕物などの遠赤外線放射物質を用いることができる。
本発明の枕詰め物用抗菌性プラスチックビードを構成する合成樹脂材原料、抗菌剤およびセラミックの配合比率は合成樹脂材原料を100重量部にするとき、抗菌剤0.5〜2重量部、セラミック3〜15重量部の比率で混合する。
抗菌剤を0.5重量部以下に混合する場合には抗菌効能がきわめて微弱であり、2重量部以上混合する場合には製造費が高まり経済性が劣るので、0.5〜2重量部内で混合量を調節する。本発明に用いられる前記抗菌剤は無機抗菌剤と有機抗菌剤を夫々または共に用いることができる。有機抗菌剤は一般的な有機系抗菌剤を利用してスプレー方式で噴霧するが、有機抗菌剤を用いると長期間抗菌効果を維持し得ないという不利な点があるので、短時日に大きい効果を得ることを目的として用いられる。
また、セラミックの混合量を3重量部以下にする場合には遠赤外線発散能力が低下して遠赤外線発散機能を有するとは言えなく、15重量部以上にする場合には遠赤外線発散応力は増大するが、合成樹脂材原料との結束力が劣るので、顆粒形成の枕詰め物を形成し難い。故に、前記セラミックの混合量は合成樹脂材原料を100重量部にするとき、3〜15重量部の範囲内で調節する。
前記の如き比率で配合された合成樹脂材原料・抗菌剤およびセラミックを混合し圧出成型して顆粒形状に成型する。この際、成型方法は特別に制限されなく通常の成型装置と成型方法を利用することができる。顆粒の形状もまた制限がないが、球形に成型するのが枕詰め物として用いるに便利であり、顆粒の大きさは加工性・工程上の便宜性および使用上の安楽性のために直径が1〜10mmに作るのが好ましい。
なお、前記酸化ケイ素と酸化アルミニウムが主成分のセラミックの代わりに酸化ケイ素と酸化アルミニウムが主成分のセラミック・麦飯石・玉・堅雲母(セリサイト)のうち一つまたは二つ以上の混合物でなった遠赤外線放射物質3〜50重量部で配合組成された原料を混合することを特徴とする。
本発明で利用される遠赤外線放射物質はセラミック・麦飯石・玉・堅雲母(セリサイト)のうちの一種または二種以上を混合した混合物を用いることができ、合成樹脂材原料100重量部を基準とするとき遠赤外線放射物質3〜50重量部を配合組成する。この際、混合される前記セラミック・麦飯石・玉・堅雲母(セリサイト)などの遠赤外線放射物質は粉末状に作り用いるのが好ましい。特に、セラミックは酸化ケイ素と酸化アルミニウムが主成分でなったものが最も望ましいが、本発明では高純度の酸化ケイ素と酸化アルミニウムを主成分として製造した合成遠赤外線放射体を用いる。
本発明の抗菌性プラスチックビードを製造する際に、前記セラミックや麦飯石・玉・堅雲母(セリサイト)などの遠赤外線を放射する鉱物の外にも粘土・黄土・高嶺土などのその他の遠赤外線放射物質を用いることができる。
本発明の抗菌性プラスチックビードを構成する合成樹脂材原料・抗菌剤および遠赤外線放射物質の配合比率は、合成樹脂材原料を100重量部にするとき、抗菌剤0.5〜2重量部、遠赤外線放射物質3〜50重量部の比率で混合する。
なお、遠赤外線放射物質の混合量を3重量部以下にする場合には遠赤外線発散能力が低下して遠赤外線発散機能を有するとは言えなく、50重量部以上にする場合には遠赤外線発散能力は増大するが合成樹脂材原料との結束力が劣るので、顆粒形状の枕詰め物を形成し難い。故に、前記セラミックの混合量は合成樹脂材原料を100重量部にするとき、3〜50重量部の範囲内で調節する。
前記の如き比率で配合された合成樹脂材原料・抗菌剤・および遠赤外線放射物質を混合し圧出成型して顆粒形状に成型する。この際、成型方法は特別に制限されなく通常の成型装置と成型方法を利用することができる。
また、前記合成樹脂材はポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)のようなオレフィン系樹脂であり、トルマリン粉末1〜20重量部をもっと添加して圧出成型したことを特徴とする。
本発明で用いられる樹脂の原料にはポリエチレン(PE)、ポリビニールクロライド(PVC)、ポリスチレン(PS)、ポリプロピレン(PP)のみならず通常のあらゆる種類の熱可塑性合成樹脂を用いることができるが、人体に無害なポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)のようなオレフィン系樹脂を主原料に用いるのが最も望ましい。特に、ポリエチレン(PE)樹脂を用いる場合、材質が硬く容易に壊れなく湿気透過率が低い高密度ポリエチレン(HDPE:high‐density polyethylene)を用いるのが最も好ましい。
本発明に用いられるトルマリン(Tourmaline)は6角柱形状の結晶を有し、化学成分は鉄・マグネシウム・アルカリ金属などとアルミニウムの複雑な硼珪酸塩で6方晶系に属する天然鉱物である。硬度は7.0〜7.5であり、比重は2.98〜3.20で、ガラス光沢または樹脂光沢がある。トルマリンは摩擦により電気が生じ、加熱すると両端が陽・陰に帯電するので電気石という名称が付けられた。
トルマリンの結晶は微弱電流を継続発生するため空気中に含まれた水分にも作用して水分子(H2O)を電気分解させて水素イオン(H+)と水酸(OH-)に分離させて陰イオンを作ってくれるものと報告されている。
陰イオンを発生し界面活性作用をする効果があり、また、4〜14マイクロンの遠赤外線を放出する効果も有するトルマリンは、1990年代初から環境と健康を改善する素材として活用され始めて繊維・化粧品・食品・プラスチック・セラミック・住宅・水処理・畜産・農業分野など多方面に活用されている。
本発明で前記オレフィン系樹脂100重量部に対するトルマリン粉末の混合量を1重量部未満にすると製造されるプラスチックビードから陰イオン放出効果が微弱であり、20重量部を超過すると高価のトルマリン原料を用いて製造されるプラスチックビードの製造費用対比陰イオン放出効率が低下して経済的な面で良くないのみならず、20重量部以上のトルマリンを混合すると樹脂の粘着力が低下して樹脂が壊れてしまうなど製品としての機能を果たすことができなくなる。
また、前記オレフィン系樹脂100重量部に対する抗菌剤の混合量を0.5重量部未満にするとプラスチックビードの抗菌効果が無く、2重量部を超過して混合すると2重量部を入れたときと比較して抗菌効果との差異が大きく出ない。
ゆえに、本発明の枕詰め物用抗菌性プラスチックビードを製造するために配合される前記トルマリン粉末と抗菌剤の量はオレフィン系樹脂100重量部に対し夫々1〜20重量部と0.5〜2重量部の範囲内で調節するのが望ましい。
なお、前記トルマリン粉末の代わりにトルマリン粉末と放射セラミック粉末が同量に混ぜられた混合物を配合することを特徴とする。
本発明によれば、前記混合されるトルマリン粉末の代わりにトルマリン粉末と放射セラミック粉末が同量に混ぜられた混合物を配合することができる。本発明に用いられる放射セラミック粉末は遠赤外線および陰イオン放射・脱臭効果などを有するセラミック粉末を意味し、酸化ケイ素(SiO2)と酸化アルミニウム(Al23)が主成分のセラミックを用いるのが望ましく、本発明では高純度の酸化ケイ素と酸化アルミニウムを主成分として作った合成セラミックを利用する。
また、前記プラスチックビードが公知の方法により発泡成形されることを特徴とする。
本発明の前記プラスチックビードは、圧出成型段階で公知の方法により発泡成形して製造することにより、プラスチックビードの比重を低くして軽くクッション感が優秀な枕詰め物用抗菌性陰イオン発生プラスチックビードを提供して消費者の欲求を満足させることができ、本発明によるプラスチックビードの活用度を一層高めることができる。
すなわち、ポリエチレン・ポリプロピレンのようなオレフィン系樹脂100重量部と、トルマリン粉末またはトルマリン粉末と放射セラミック粉末が同量に混ぜられた混合物1〜20重量部と、抗菌剤0.5〜2重量部を配合し混合した後、前記樹脂混合物の總重量を基準として1〜10重量%の化学発泡剤を添加し公知の方法により成型することにより直径が1〜10mmである顆粒形状のプラスチックビードが発泡成形される。
この際、前記化学発泡剤を1重量%添加して発泡成形すると本発明のプラスチックビードは比重が約0.7まで低下し、化学発泡剤を5重量%添加して発泡成形すると比重が0.1以下に低下する。敷衍すると、化学発泡剤1重量%未満を添加すると低下する比重の程度が微々であり、5重量%を超過して添加すると枕詰め物用ビードがあまり軽くなって使用上良くないので、前記化学発泡剤は1〜10重量%添加するのが最も望ましい。
なお、本発明では比表面積550m2以上の合成品であるゼオライトを担体としてナノ銀を担持させた無機抗菌剤であることを特徴とする。
本発明で用いられる無機抗菌剤にはゼオライトを担体として抗菌金属であるナノ銀を担持させたものを用いる。即ち、前記無機抗菌剤はゼオライト表面に強力な殺菌作用を有するナノ銀を分散させたものである。前記ゼオライトは比表面積550m2以上の合成品を用いるのが好ましく、抗菌金属として亜鉛(Zn)を混合するかまたは単独で用いることもある。
また、本発明では前記抗菌剤の代わりに炭粉末3〜20重量部を添加して圧出成型されたことを特徴とする。
炭は抗菌効果と陰イオン効果が卓越であるため諸健康製品に用いられている。本発明に炭粉末を配合して成型することにより抗菌効果と陰イオン放出効果を極大化させることができる。炭は配合を容易にするために粉末に作り配合するのが望ましい。
付加的に、炭の陰イオン作用について説明すると、血液浄化作用があって陰イオンは酸性血液を中和させて抵抗力のある弱アルカリ性血液に替えて成人病・癌・アレルギー疾患などを予防し、神経安定作用があって陰イオンは副交感神経を刺戟して心身を安定させると共に幸福感を増幅させるベータエンドルフィンを活性化させ、自律神経調整作用があって現代人の不眠・頭痛・冷症・更年期障害・肩凝り・腰痛・慢性疲労など数多くの症状を炭から出る陰イオンが自律神経のバランスを取ってくれる役割をし、免疫性強化作用があって腸と肝が弱い現代人は陰イオンで腸と肝を強化させると健康な生活をおくることができるようになるなど色々な機能がある。
以上のとおり、本発明による枕詰め物用抗菌性プラスチックビードは、合成樹脂材という素材の特性により適正な弾性を有するため、枕詰め物として用いる場合、使用者の頭部分に対する安楽な支え機能を果たすことができるので疲労回復を助け、顆粒に形成されて枕の通風性が良好であり涼しく洗濯が可能な長点がある。また、本発明の枕詰め物用抗菌性プラスチックビードを枕詰め物に用いて作った枕は頭を安楽に支えてくれる寝具としての役割は勿論、抗菌力が優れるため、だになどの害虫や各種の細菌の繁殖を防止し得るのみならず、人体に有益な遠赤外線および陰イオンを多量放射して使用者の健康を増進させる効果がある。
なお、本発明による枕詰め物用抗菌性プラスチックビードは、天然鉱物で電気石であるトルマリンの特性である陰イオン放射効果により睡眠中の人体に伝達される陰イオンが増加しながら生体を構成する細胞の活性が高調されて細胞膜間の新陳代謝が活発になり、細胞に必要な物質の移動が円滑になされることにより血液循環を促進して熟眠を誘導し、これにより疲労回復および健康増進を助ける効果を得ることができ、添加される抗菌剤により別途の抗菌のための消毒をしなくても各種の菌を効率的に退治し得る付随的な効果も得ることができる。
また、本発明による抗菌性プラスチックビードは、球形状に成型されてプラスチックビードの活用度を一層高めることができるのみならず、枕詰め物に用いられることによりビードの間の空間に空気が通じることができるので涼しく、放射される陰イオンまたは遠赤外線がより効果的に人体に影響を及ぼすことができ、本発明のプラスチックビードは発泡成形により消費者が望む程度に軽い比重と優れたクッション感を提供し得る効果がある。
実施の形態1
(1)遠赤外線放出プラスチックビードの製造
ポリエチレン(PE)樹脂100重量部と、比表面積が550m2以上のゼオライト表面にナノ銀を分散させて作った無機抗菌剤1.2重量部と、高純度の酸化ケイ素と酸化アルミニウムが主成分になるように作った合成セラミック15重量部を配合した。
前記配合された原料を混合した後、直径が1.2mm大の顆粒形状に圧出成型した。
(2)枕の製造
前記の通り製造された本発明による遠赤外線放出プラスチックビード10を、図3に図示した通り、綿織物でなった枕カバー30の内部に内蔵して枕を完成した。
(試験例1)
A:無機抗菌剤の物性
ゼオライト表面にナノ銀を担持させて本発明に用いられた無機抗菌剤の物性を測定した。
結果は次の通りであった。
Figure 2007136159
本発明に用いられた前記無機抗菌剤の人体安定性を韓国消費科学研究センターとイギリスのハンチントン・ライフ・サイエンス(Huntingdon Life Science)に依頼して測定した結果は次の通りであった。
Figure 2007136159
高純度の酸化ケイ素と酸化アルミニウムが主成分になるように作った遠赤外線放射物質、即ち、合成セラミックの物性を測定した結果は次の通りであった。
Figure 2007136159
本発明の実施例により製造された顆粒形状の抗菌性プラスチックビード、即ち、抗菌剤が適用された試片の細菌に対する抗菌力を測定した結果は次の通りであった(試験法:加圧密着法、試験菌株:大腸菌(Escherichia Coil ATCC 25022))。
Figure 2007136159
Figure 2007136159
以上の実施例および試験例の結果から本発明により製造された抗菌性プラスチックビードが細菌に対し優れた抗菌力を有していることが分った。
前記で製造された本発明の抗菌性プラスチックビードを内蔵して作った枕は通気性が良く、抗菌作用が優れ人体に適当な遠赤外線が放射されて使用者の身体に有益に作用することにより熟眠・脱臭・重金属除去・新陳代謝促進・慢性疲労および各種の成人病予防など使用者の健康を増進させる有益な作用をするのである。
実施の形態2
(1)枕詰め物用抗菌性プラスチックビードの製造
A:高密度ポリエチレン(HDPE)樹脂100重量部と、トルマリン粉末15重量部と、比表面積が550m2以上のゼオライト表面にナノ銀を分散させて作った無機抗菌剤1重量部を配合し混合した後、直径が3mmの顆粒形状に圧出成型した。
B:高密度ポリエチレン(HDPE)樹脂100重量部と、トルマリン粉末と放射セラミック粉末が同量に混ぜられた混合物15重量部と、比表面積が550m2以上のゼオライト表面にナノ銀を分散させて作った無機抗菌剤1重量部を配合し混合した後、直径が3mmの顆粒形状に圧出成型した。
高密度ポリエチレン(HDPE)樹脂100重量部と、トルマリン粉末15重量部と、比表面積が550m2以上のゼオライト表面にナノ銀を分散させて作った無機抗菌剤1重量部を配合し混合した後、化学発泡剤としてC709(トウジンセミカム社製品)を前記樹脂混合物の総量を基準として3重量%添加し公知の方法により圧出成型することにより直径が3mmの顆粒形状に発泡成形した。
(2)枕の製造
前記の通りにして完成された本発明による枕詰め物用抗菌性プラスチックビード10を、図3に図示した通り、枕カバー20の内部に詰めて枕を形成した。
前記実施例の2.枕詰め物用抗菌性プラスチックビードの製造では陰イオン放出物質として1)トルマリンを用いたこと、2)トルマリン粉末と放射セラミック粉末が同量に混ぜられた混合物を用いたこと、3)トルマリンを用い化学発泡剤を添加して発泡成型したもので夫々プラスチックビードを製造し、その夫々の陰イオン放射量を5回ずつ測定した平均結果は1)2,663/cc、2)2,585/cc、3)2,543/ccと現われ陰イオン放射量には大した差異
がなかった。
一方、成型段階で公知の方法により発泡成型された前記3)は比重が約0.2であって発泡剤を添加しなく単に圧出成型で作られた1)と2)のプラスチックビードらと比較したとき、比重がずっと小さくクッション感も越等に優秀であった。
前記の通り製造された結果、本発明の枕詰め物用抗菌性プラスチックイードで作った枕は基本的に軽く弾性を有し安楽感が優れ最適の遠赤外線および陰イオン放射効果を得られるようになる。
(試験例2)
トルマリンの混合量による陰イオンの放出量
1)高密度ポリエチレン(HDPE)樹脂100重量部と、比表面積が550m2以上のゼオライト表面にナノ銀を分散させて作った無機抗菌剤1重量部にトルマリン粉末0.5重量部、1重量部、10重量部、15重量部、20重量部、25重量部を夫々配合し混合した後、直径が5mmの顆粒形状に圧出成型して本発明による枕詰め物用抗菌性プラスチックビードを完成した。
本試験は晴れた日の午前10〜11時、25℃、湿度40〜50、大気中の陰イオン数25〜50/ccの条件でイオンテスターであるCOM3010 PRO(Com System,Inc社製品)を用いて試験した。
Figure 2007136159
前記表1で確認し得る通り、本発明の1実施例による枕詰め物用抗菌性陰イオン発生プラスチックビードはトルマリンの混合比率を0.5重量部、1重量部、10重量部、15重量部、20重量部、25重量部にしたとき、夫々平均1,056/cc、1,470/cc、2,398/cc、2,583/cc、3,146/cc、3,159/ccの陰イオンが放出されるものと現われ、トルマリンが多量混合されるほど陰イオン放射率が高く現われるのを確認することができた。
しかし、トルマリンを0.5重量部混合したときの陰イオン放出量は8回平均1,056/ccで、1重量部混合したときの8回平均1,470/ccと比較すると陰イオンは放出量が著しく小さく現われ、陰イオン放出効果に大きい差異が出るのを見せてくれ、トルマリンを25重量部混合したときの陰イオン放出量は8回平均3,150/ccで、20重量部を混合したときの8回平均3,146/ccと比較すると陰イオン放出量に差異がないのが分った。
従って、この試験の結果から本発明による枕詰め用抗菌性陰イオン発生プラスチックビードを製造するための最も望ましいトルマリンの混合比率は1〜20重量部であるのを確認することができた。
一方、HDPE100重量部に対しトルマリン4重量部と抗菌剤1重量部を混合し射出して陰イオン放出量を平均8回ずつ測定したところ、平均1,747/ccと測定され、細菌減少率は99.7であった。
従来の枕詰め物用チップが内蔵された枕を図示した図面である。 本発明による枕詰め物用抗菌性プラスチックビードを図示した斜視図および拡大断面図である。 本発明による枕詰め物用抗菌性プラスチックビードが内蔵された枕の部分分解斜視図である。
符号の説明
10 枕詰め物用抗菌性プラスチックビード
11 樹脂
12 トルマリン
113 抗菌剤
20 枕カバー

Claims (7)

  1. 合成樹脂材原料100重量部、抗菌剤0.5〜2重量部、酸化ケイ素と酸化アルミニウムを主成分とするセラミック3〜15重量部で配合組成された原料を混合し、圧出成型により製造され、その直径が1〜10mmの顆粒形状である
    ことを特徴とする枕詰め物用抗菌性プラスチックビード。
  2. 前記酸化ケイ素と酸化アルミニウムが主成分でなったセラミックの代わりに酸化ケイ素と酸化アルミニウムを主成分とするセラミック、麦飯石、玉、セリサイトのうちの一種または二種以上の混合物からなる遠赤外線放射物質3〜50重量部で配合組成された原料を混合することを特徴とする請求項1記載の枕詰め物用抗菌性プラスチックビード。
  3. 前記合成樹脂材がポリエステル(PE)、ポリプロピレン(PP)のようなオレフィン系樹脂であり、トルマリン粉末1〜20重量部をさらに添加して圧出成型されたことを特徴とする請求項1または2記載の枕詰め物用プラスチックビード。
  4. 前記トルマリン粉末の代わりにトルマリン粉末と放射セラミック粉末が同量に混ぜられた混合物を配合することを特徴とする請求項3記載の枕詰め物用抗菌性プラスチックビード。
  5. 前記プラスチックビードが発泡成型されることを特徴とする請求項1または2記載の枕詰め物用抗菌性プラスチックビード。
  6. 前記抗菌剤は比表面積550m2以上の合成品であるゼオライトを担体としてナノ銀を担持させた無機抗菌剤であることを特徴とする請求項1または2記載の枕詰め物用抗菌性プラスチックビード。
  7. 前記抗菌剤の代わりに炭粉末3〜20重量部を添加して圧出成型されたことを特徴とする請求項1または2記載の枕詰め物用プラスチックビード。
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