JPH107915A - 軟玉粉が含有された合成樹脂材料及び合成樹脂成形品の製造方法 - Google Patents

軟玉粉が含有された合成樹脂材料及び合成樹脂成形品の製造方法

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JPH107915A
JPH107915A JP8152527A JP15252796A JPH107915A JP H107915 A JPH107915 A JP H107915A JP 8152527 A JP8152527 A JP 8152527A JP 15252796 A JP15252796 A JP 15252796A JP H107915 A JPH107915 A JP H107915A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軟玉の特性、例えば人体の疾患(頭痛、不
眠、手足の痺れ、消化不良等)治療機能、合成樹脂成形
品である容器に入れられた物体の不純物除去機能(重金
属除去等)、水質改善機能、植物成長促進機能等が付与
された経済的で実用的である、軟玉粉が含有された合成
樹脂材料及び合成樹脂成形品の製造方法を提供する。 【解決手段】 成形前の樹脂原料に軟玉粉を原料総重量
の5〜15%添加するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は軟玉(Nephrite Jad
e) の微細な粉末を含有する新規の合成樹脂材料及び前
記合成樹脂材料を用いた成形品の製造方法に関するもの
である。特に、本発明は透角閃石−陽起石系列の繊維が
非常に細い交織繊維懸微構造になった軟玉の微細粉末
を、合成樹脂材料、例えばポリエチレン(PE)、ポリ
塩化ビニル(PVC)、アクリロニトリル−ブタジエン
−スチレンコポリマー(ABS)等の熱可塑性樹脂及び
フェノール、尿素、メラミン等の熱硬化性樹脂等の原料
の製造時、又はこれら合成樹脂材料に対する製品、例え
ば日用品、レジャー用品、スポーツ用品を始めとして包
装(容器)用品、施設園芸の農業用品の各物品の製造時
に含有させることにより、軟玉の特性、例えば人体の疾
患(頭痛、不眠症、消化不良、手足の痺れ等)治療機
能、物体の不純物除去(重金属除去等)機能、水質改善
機能、動・植物の生長促進機能等の卓越した効能を、人
類の有益な生活で広範囲に適用される合成樹脂を容易に
量産し得る製法に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、玉(Jade) は硬玉と軟
玉に大別され、硬玉(Jadeite)は輝石族(pyroxene fa
mily) に属する鉛輝石組鉱物で、珪酸、酸化アルミニ
ウム、ソーダ(soda)より成る単斜晶系物質である。そ
の硬度は水晶のような緻密な塊に等しく、色は黒色、青
緑色、緑色であり、透明であるか半透明であるものであ
り、普通、玉という場合はこの硬玉を示す。
【0003】軟玉(Nephrite Jade)は、イノ珪酸塩(I
nosilicates) の単斜晶系輝閃石鉱物体として、苦土質
大理岩中軟玉と蛇紋石化超塩基性軟玉とに分けられ、こ
れらの品質はその微細構造、つまり透角閃石−陽起石晶
子が束組と繊維となる粗細な程度によって決定され、繊
維が極めて細くなるほど品質がよいものであると知られ
ている。
【0004】ドイツの権威ある医学系文献に発表された
報告(Mauda Palmer Die Verborgeneの”KRAFF der KRIS
TALLE und der EDELSTEINE”) によると、硬玉と軟玉は
相違した二種の鉱石で、これらは大部分の宝石のように
シリコンと酸素を含有しているが、硬玉は顆粒形クリス
タルより成っているのに対し、軟玉は繊維質、髪の毛の
ような無数なクリスタルと微粒集合体より成っている差
がある。特に軟玉は、硬玉におけるナトリウムとアルミ
ニウム組成分と異なり、人体に有益な3種の鉱物、つま
りカルシウム、鉄分、マグネシウムを主成分としている
ので、軟玉を着用した時、高血圧、糖尿病循環器障害、
心臓病及び腎臓障害による病苦の治癒に大きい影響を及
ぼす、と最近記されたことがある。
【0005】東洋医学の古典である東医宝鑑にも、玉を
烏米酒と地楡酒に入れると水に変わり、忽漿水に入れる
と飲みよく、玉屑を麻豆大の大きさで食べると老廃物を
体外に排出させ、玉屑1升、地楡草1升、稲米1升、白
露3升を一緒に混ぜて銅釜に入れ飯を炊くと玉屑が水に
変わり、これを玉液といい、いわゆる神仙玉漿というと
明かしている。又、神農本草、唐本草、本草綱目による
と、玉を粉に砕き胡麻粒のように作って服用すると五臓
六腑を潤沢にし、体内の老廃物をすっかり排出させる効
果があるだけでなく、胃中の熱を除去して消化系統に効
果があり、気管支喘息と身熱が出、胸苦しい貧血症によ
く、渇を休ませ、胡麻粒のように砕いて長期服用する
と、体が飛び立つが如く軽くなり長寿し、肺臓の機能を
潤滑にし、声帯の発声を助け、咽喉によく、毛髪に影響
を与え、五臓の機能を促進させ、特にストレス症神経性
疾患を鎮静させる効果がある。そのほかにも、筋肉が緊
張し痙攣が起こる時、白玉を粉に砕いて食べるとよく、
顔、体に傷痕がある時、軟玉で傷部位を数日間擦ると傷
跡が無くされる等、軟玉の主な成分は副作用が殆どなく
人体に卓越した効能を発揮すると先々から知られてき
た。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、軟玉
は、その希少性のため、前記のような卓越した医学的効
能があるものと知られているにも拘らず、首巻、指輪、
腕輪等の一部身辺装飾用装身具としての利用だけに限定
されており、又、軟玉の加工には長時間と努力及び繊細
な注意を必要とするため長い経験を持った熟練者でなけ
ればこれを細工し得ず、さらに高価品であるため、経済
的に不利であり、軟玉を用いた一般生活用品としての開
発は殆ど皆無であるのが実情であり、よってこれらの研
究開発が切実に要求されている。
【0007】本発明者は前記のような軟玉の卓越した医
学的効能に注目し、十数年間の研究実験を重ねた末、合
成樹脂の原材料の製造時、又は合成樹脂製品の製造工程
中に、合成樹脂原料に軟玉粉を添加した後、混合し通常
の方法で成形する場合、製造された合成樹脂製品が重金
属除去機能、悪臭除去機能、植物の成長促進機能、水質
改善機能等の医学的、物理学的にも優れた効能を有する
だけでなく、合成樹脂製品自体の引張強度、圧縮強度、
耐磨耗性等を改善する上昇効果もあることを発見し、本
発明を完成するに至った。
【0008】従って、本発明の主たる目的は、前記のよ
うな軟玉及び軟玉粉の卓越した効能を用いて、厨房用品
等の日用、レジャー、スポーツ用品、施設園芸等の農業
用品、魚箱等の漁業用品、自動車部品等の交通、輸送用
品、食品包装用フィルム等の包装用品、眼鏡部品等のよ
うな医療用品、電気電子部品等のような電子機器用品
等、日常生活に広範囲に適用し得る医学的、物理学的効
能の優れた新規の合成樹脂を提供することにある。
【0009】本発明の他の目的は、既存の合成樹脂の成
形方法(射出成形、圧出成形、ブローモルディング、キ
ャスティングモルディング等)に製造される合成樹脂製
造工程において、合成樹脂原料に微細な軟玉粉末を添加
するか、合成樹脂原料の製造時、微細な軟玉粉末を撹拌
混練状で添加することで、優秀な効能の合成樹脂の製造
方法を提供することにある。
【0010】本発明のさらに異なる目的は、特異な組成
成分より成る希少性軟玉の採鉱時又は宝石細加工時に派
生される流失物又は廃棄物として処理される軟玉粉末の
利用を極大化し得るようにすることである。本発明のそ
の他の目的と利点は以下にはっきりと明記されている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記従来技術の課題を解
決するための手段として、請求項1の発明に係る軟玉粉
が含有された合成樹脂材料は、5〜15重量%の軟玉粉
が含有されていることを特徴とする。請求項2の発明に
係る軟玉粉が含有された合成樹脂材料は、熱可塑性樹
脂、熱硬化性の汎用樹脂又はABS樹脂製の成形品に、
5〜15重量%の軟玉粉が含有されていることを特徴と
する。
【0012】請求項3の発明に係る軟玉粉が含有された
合成樹脂材料は、前記請求項1又は2に記載した軟玉粉
の粒度が100〜350メッシュであることを特徴とす
る。請求項4の発明に係る軟玉粉が含有された合成樹脂
材料は、前記請求項1又は2又は3に記載した軟玉粉が
下記の組成(重量%)より成ることを特徴とする。 珪素 34 マグネシウム 10 カルシウム 4.9 鉄 0.23 アルミニウム 0.16 銅 0.17 コバルト 0.046 マンガン 0.14 錫 0.024 ベリリウム 0.00072 銀 0.0013 チタン 0.0038 ニッケル 0.0028 クロム 0.0030 その他 0 請求項5の発明に係る軟玉粉が含有された合成樹脂成形
品の製造方法は、成形前の原料樹脂に、100〜350
メッシュの粒度を有する軟玉粉を樹脂原料総重量を基準
として5〜15%の量で添加すること特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】このような本発明において、合成
樹脂材料及び合成樹脂成形品の製造方法は材料の特性或
は製品の用途によって当業者により多様に具現できるも
ので、特定の方法等に限定されるものではない。軟玉粉
の添加量は、請求項1に記載したように、5〜15%が
適する。前記添加量が5%未満であると軟玉の添加によ
る効果が期待できないから望ましくなく、軟玉粉の添加
量が増加するほどに軟玉の固有効能が向上するが、添加
量が多すぎると原料樹脂の性質、特に軟性を低下させて
製品を脆弱に作り、成形流動性が低下するおそれがある
だけでなく、軟玉粉が高額なため製品の単価が上昇する
ので樹脂原料総重量の15%以下が適する。
【0014】軟玉粉が添加された合成樹脂製品は、軟玉
で装身具、器、彫刻品等の製品を作ってから残った残石
を粉砕して用いることができるので原価節減の面で経済
的に有利であり、高価の玉器等の製品より安い製品単価
で軟玉固有の性質を有する実用的な合成樹脂製品が得ら
れる点でも経済的に高く評価される。それだけでなく、
本発明の合成樹脂製品は軟玉が含有されなかった一般合
成樹脂に比べて機械的性質及び熱的性質、つまり耐熱
性、引張強度、圧縮強度等が高い。
【0015】本発明において、合成樹脂というのは、非
制限的意味で、軟玉粉混合が必要であるか意図される多
様な種類のものを意味する(請求項2参照)。即ち、本
明細書に記載された合成樹脂の原材料のうち、熱可塑性
合成樹脂とは、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリ酢酸ビ
ニル(PVAC)、ポリビニールアルコール(PVA、
PVAL)、ポリビニールアセタル、ポリビニルホルマ
ール(PVFM)、ポリビニルブチラール(PVB)、
ポリ塩化ビニリヂン(PVDC)、ポリビニリデンクロ
ライド−ポリビニールクロライドコポリマー、ポリエチ
レン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリスチレン
(PS)、スチレン−ブタジエンコポリマー(SB、H
IPS)、ポリスチレンホルム(EPS、FS)、アク
リロニトリル−スチレンコポリマー(AS、SAN)、
アクリロニトリル−ブタジエン−スチレンコポリマー
(ABS)、エチレン−ビニールコポリマー(EV
A)、イオノマー(Ionomer)、ポリカーボネート(P
C)、ポリビニールエテル−ポリビニールメチルエテ
ル、ポリビニールケトン、ポリテトラプルオロエチレン
(PTFE)、ポリクロロトリフルオロエチレン(PC
TFE)、ポリビニールフルオロライド、ポリビニリデ
ンフルオロライド、テトラフルオロエチレン−ヘキサフ
ルオロプロピレンコポリマー、ポリアミド(PA、Nylo
n)、ポリアクリルアミド、ポリアクリロニトリル(A
N)、ポリエステル、ポリエチレンテレフタレート(P
ET)、ポリブチエンテレフタレート(PBT)、ポリ
アセタール、ポリオキシメチレン(POM)、ポリエチ
レンオキシド、ポリフェニレンオキシド(PPO)、ポ
リアクリレート(=ポリアクリックエステル)、ポリメ
タアクリレート(=ポリメタアクリックエステル)、ポ
リウレタン(PUR.AU.EU)、ポリフェニレンス
ルファイド(PPS)、ポリスルホン(PSU)、ポリ
メタアクリロニトリル等を示す。
【0016】また、熱硬化性樹脂は、フェノール樹脂
(PF)、ユリア樹脂(UF)、メラミン樹脂(M
F)、不飽和ポリエステル樹脂(UP)、ジアリルフタ
レート樹脂(PDAP、DAP)、アニリン−ホルムア
ルデヒド、エポキシ樹脂(EP)、フラン、キシレン−
ホルムアルデヒド、スルホンアミド−ホルムアルデヒ
ド、シリコン(SI)、ポリウレタンホルム、ホルムア
ルデヒドレシン、ケトンレシン等を示す。
【0017】軟玉粉の粒度は合成樹脂の材料、成形製品
の用途等を考慮して選択するが、一般に100〜350
メッシュが好適である(請求項3)。成形品の形状が複
雑であるか薄い物品である場合のように軟性が増大すべ
き場合は、より微細な粒子である250〜300メッシ
ュ程度の軟玉粉が使用されることがより有利であり、一
般成形品には100〜500メッシュの軟玉粉が添加さ
れて使用される。軟玉粉の粒度が前記範囲より大きくな
ると製品の表面粗さが酷くて望ましくなく、前記範囲よ
り微細な粒子は粉砕しにくくて望ましくない。
【0018】前記軟玉粉は請求項4のように、下記[表
1]の組成比を有することが効果面で最も望ましい。但
し、これに限定されるものではない。
【0019】
【表1】玉粉試料の半定量的分析値(Semi-Quantitativ
e Analysis)(%) 珪素 34 マグネシウム 10 カルシウム 4.9 鉄 0.23 アルミニウム 0.16 銅 0.17 コバルト 0.046 マンガン 0.14 錫 0.024 ベリリウム 0.00072 銀 0.0013 チタン 0.0038 ニッケル 0.0028 クロム 0.0030 その他 0 前記の合成樹脂の成形方法としては、下記[表2]に示
すように、射出成形、圧出成形、ブローモルディング
(blow molding)等のような熱可塑性樹脂の成形方法、
又はキャストモルディングのような熱硬化性樹脂の成形
方法が挙げられる。
【0020】
【表2】
【0021】熱可塑性樹脂を用いて製品を生産するに
は、顆粒状に粉砕された原材料に前記の軟玉粉を添加し
て混合し、成形器に注入した後、熱を加えながら軟化さ
れた原材料を金型に加圧して一定形状を有する製品を製
造することにより行う(請求項5参照)。一般の成形工
程では、原料樹脂を軟化させるために150〜300℃
に加熱する過程が必須的であり、軟玉は耐熱性に優れる
ので、このような加熱過程によっても熱的変化が起こら
ず、固有の効能が保存される。
【0022】前記の方法により生産される合成樹脂製品
は食器、装飾品はもちろん、首巻、腕輪、指輪等の装身
具に応用して身につけるとさらに効果がある。軟玉粉が
含有された製品は、プラスチック製造の場合、プラスチ
ックフィルム(産業用、農業用)、プラスチック塊、プ
ラスチック床シート、プラスチック棒、管及びプロファ
イル、プラスチックレザー、プラスチックコンベヤーベ
ルト、ビニール壁紙、再生プラスチック原料(粉状)、
その他のプラスチック一次成形製品に製造できる。
【0023】一方、プラスチック発泡成形製品の場合
は、発泡ポリスチレン(スチロール等)、産業用発泡成
形製品(軟質、硬質包含)に適用できる。強化プラスチ
ック成形製品においては、プラスチック機械類部品(耐
久性、特殊補強材添加)を始めとしてその他の強化プラ
スチック成形製品に製造でき、産業用プラスチック成形
製品においては、プラスチック電気電子機械部品、プラ
スチック自動車部品、プラスチック材家庭機器用キャビ
ネット(TV、電蓄、ミシンキャビネット等)、プラス
チック家具及びその他のプラスチック産業用機械部品
(純粋プラスチック)に適用できる。
【0024】また、家庭用プラスチック製品の場合に
は、プラスチック食卓及び厨房用品(食器、皿、カッ
プ、ナイフ、匙等)、プラスチック衛生及び化粧用品
(洗面器、浴槽、石鹸箱、ごみ箱等)、プラスチックボ
タン、プラスチック装飾用品、その他の家庭用プラスチ
ック成形製品に製造でき、プラスチック成形包装容器の
製造の場合、プラスチックボックス(魚箱等)、プラス
チック瓶、桶、類似容器、その他のプラスチック包装容
器に製造できる。
【0025】即ち、軟玉粉が含有された合成樹脂成形加
工製品としては、下記のように合成樹脂原材料の分類に
よって多様な製品が生産できる。 PE:瓶、チューブ、電線被覆、食品包装、フィルム、
パイプ PS:人形、厨房機具、食器、パイプ、断熱材、包装用
品、事務用品、自動車、電気、電子等の関連産業の部品 PP:容器、パイプ、フィルム、人造皮革、包装用等の
EPDM、ゴム、ガラス等が添加配合されたものは自動
車用部品 AS:厨房用品、電話機部品、パイプ PVC:パイプ、フィルム、瓶、人形、レコード板、食
品容器、電線被覆 Acryl:光学レンズ、自動車用品、TV保護板 PA:ベアリング、ホース、フィルム PC:電気部品 弗素樹脂:ガスケット、フライファン塗装用 Polyester:各種スプリング(弾性板)、金属インサー
ト用、ギアベアリング PF:電話機部品、電気製品、カップ、自動車ハンドル UF:ボタン、照明機具、時計、容器、食器、ラジオケ
ース MF:浴槽、ボタン、安全帽、食器 不飽和Polyester:航空機部品、燃料タンク、パイプ、
自動車ボディー、ヘルメット、釣竿 EP:自動車部品、電気部品、医療機器 PDAP:電気部品、端子板、マイクロスイッチ板 PUR:電線被覆、ゴム SI:テープ、離型剤、消泡剤 フラン:積層板、電気絶縁材料 キシレン:積層板成形品 アニリン:電気絶縁品、積層板 その他にも、汎用樹脂とエンジニアリングプラスチック
の中間に位置する高級樹脂であるABSは、電話機、ラ
ジオ、玩具、人形等を始めとして電気電子製品の外装
材、自動車部品に生産でき、農業分野では、鶏畜畜舎防
寒用、穀物の虫害救済、ビニールハウス、植木鉢等に、
水産分野では容器、人工海藻、魚具(ロープ、漁網、浮
子)等に、食品分野では食品の容器又は包装用等に、医
療分野では生体内部に使用される血管、食道、尿道、尿
管、関節等と生体外部に使われる歯、目、鼻、耳、皮膚
等とその他の注射管、おむつ等に、医薬分野では被覆に
よる顆粒、錠剤用等に、音響分野では防音剤、防振剤等
に、光学分野では眼鏡レンズ、コンタクトレンズ、安全
眼鏡、サングラス及びその部品等に、繊維分野では不織
布、カーペット、雨着等に、紙類分野ではPE加工紙、
plastics foam紙(ps paper)等に、事務用品分野では
机、椅子等の備品類やボールペン等の文具類等に、家庭
生活用品分野ではまな板、シンク台、皿等の食器類と食
卓用品や人形、おもちゃ、母乳瓶等の赤ちゃん用品及び
バケツ、野菜ボックス、浴室品等に、スポーツ分野では
ボート、スポーツカー、スケート、テニスラケット、ゴ
ルフクラブ等に、機械分野では軸受け、歯車、ブレーキ
シュー等に、航空機分野では、羽(主、尾、補助)、胴
体、窓、室内掲示板、安全ガラス等に、船舶分野では船
舶、舷窓の枠、舷窓、船室の戸等に、自動車、車両分野
では安全ガラス、バンパー、車体の断熱材、シートの発
泡クッション等に、通信分野では電話機、交換器、電話
用端子ボックス等に、電子工業分野では有機半導体等
に、電気用品分野では扇風機、洗濯機、テレビジョン、
ラジオ、冷蔵庫、理容機具等に、建築分野では天頂材、
壁材、床材、瓦、ベランダの板等の内外装材等に、土木
分野では混和材(例えば、セメント)、止水板、砂漠の
緑化等に、情報、印刷分野では合成樹脂活字、合成樹脂
複製板、合成樹脂電型、磁気テープ等に、原子力分野で
は反応容器及び各種被覆材料等に、宇宙開発分野では液
体水素や液体酸素の貯蔵タンク等に、包装容器分野では
プラスチック容器、プラスチックフィルム等に生産でき
る。
【0026】上述した軟玉粉が添加された合成樹脂製品
の製造及び前記製品で現れた効果を以下の実施例で詳細
に説明する。
【0027】
【実施例】
<実施例1>150メッシュの粒度に粉砕された軟玉粉
10重量部を熱可塑性樹脂であるポリエチレン90重量
部に添加して混合した。前記混合された原材料を射出成
形機のホッパーを通じて射出成形機の内部に注入した
後、100〜130℃に加熱して軟性を増大させながら
加圧して金型内に原材料を押し込んだ。
【0028】金型で冷却された成形品は金型の開放と同
時に引き出されて、多様な形態の製品(食器等の各種容
器、首巻、腕輪、鵜びわ等の装身具、その他の装飾品)
が収得された。 <実施例2>150メッシュの粒度に粉砕された軟玉粉
10重量部をポリエチレン樹脂90重量部と混合してな
った原材料を、射出成形機の内部に注入し35〜45℃
に加熱して軟性を増大させながらラムで加圧して金型の
内部に原材料を押し込むことにより一定形状の製品を収
得した(例えば、食器、茶碗、装飾品、首巻、腕輪、指
輪、耳飾り等)。 <実施例3>300メッシュの粒度に粉砕された軟玉粉
10重量部をアクリル樹脂90重量部と混合してなった
原材料を、射出成形機の内部に注入し35〜45℃に加
熱して軟性を増大させながらラムで加圧して金型の内部
に原材料を押し込むことにより一定形状の製品を収得し
た(例えば、食器、茶碗、装飾品、首巻、腕輪、指輪、
耳飾り等)。
【0029】上記実施例1−3に示すように、製造され
た合成樹脂製品は、耐熱性、耐衝撃性等が向上するだけ
でなく、軟玉から発生する遠赤外線の影響により、食器
として使用する場合には飲食の新鮮度を長く維持するこ
とができ、装身具に製造して身につけた場合には治療効
果がある。 <実験例1>以下の実験は本発明の実施例に使用された
軟玉粉の鉛、重金属及びその他の有毒成分の存在を試験
したものである。
【0030】
【表3】
【0031】
【表4】
【0032】
【表5】
【0033】前記実験結果に示すように、本発明に使用
された軟玉粉は、人体に有害な鉛、重金属、その他の有
毒成分が検出されなかったので、食器として使用される
場合にも安全であることが立証された。 <実験例2>本発明の実施例2で製造された試験用カッ
プと対照用カップ(ポリエチレン材)を均質のA級牛乳
で満たし周囲温度で48時間放置してから牛乳を分析し
た。結果は下記[表6]に示す。
【0034】
【表6】
【0035】結論:人体に有害な微生物菌の減少が現れ
た。 <実験例3>この実験では軟玉が蚕の成長発育及び絹質
に及ぶ影響を調べた(図1、図2、図3参照)。 材料及び方法 1.公示蚕品種:白玉蚕 2.飼育時期:晩秋採蚕種の則寝種を孵化巣蚕(11〜12月) 3.飼育方法:恒温恒湿、全齢桑葉育 4.公示頭数:対照−150頭2反復 処理−130頭2反復 5.処理内容:対照−蒸留水撒布し桑葉給与 処理−軟玉水撒布し桑葉給与 処理時期:2齢期蚕から
【0036】
【表7】
【0037】
【表8】
【0038】
【表9】
【0039】
【表10】
【0040】◎結果 1.幼虫の重量では、全齢期間で軟玉水処理具が蒸留水
処理具である対照具より重く、特に熟蚕は個体当たり
0.48gも重かった。 2.化用比率は軟玉添植具が対照より15%程度低い7
1.2%であり、1万頭収絹量は対照より7%低い1
5.4gであった。
【0041】3.軟玉添植具の全絹重は、対照より6%
程度重い2.14gであり、絹層重も9%程度重い4
4.5cgであった。絹層比率は対照より指数で2%高
く現れた。 4.軟玉添植具が対照より抜糸成績が全般的に良好であ
った。特に絹糸長が長く、絹糸量が多く、解序率も対照
より指数で約9%高くて解序糸量が数等多かった。
【0042】5.糸質において、軟玉添植具は繊度が多
少太く、強力、伸度及び生糸量比率は対照より高かった
が、収絹量が少なくて1万頭生糸量は対照より少なかっ
た。 6.絹糸の表面構造においては対照具と処理具間の大き
い差が見つからなかった。 7.軟玉添植蚕幼虫の血糖降下効果は、対照より指数で
24%高い70.3%であった。
【0043】8.添植した軟玉の結晶構造は、先が尖っ
た棒状構造を有した。 <実験例4>この実験では玉粉飲用水を飲用した二十日
鼠の活動変化を観測した。実験結果、図4に示すよう
に、安定作用実験において、陽性対照群の二十日鼠はウ
バビト(中国名)薬を飲用してから5分から中枢神経が
安定し始め、30分後からは段々正常に回復され、一般
対照群の二十日鼠は活動率の起伏が現れ、全体的に減少
する趨勢を見せている。
【0044】本発明の玉粉飲用水の飲用試験群(二十日
鼠)の活動率は、一般対照群に似るが、全体活動率の平
均値を比較すると一般対照群より高いだけでなく、陽性
対照群に比較するとさらに著しい差が生じることが分か
る。 <実験例5>本実験例では赤外線実験を遂行した。
【0045】
【表11】
【0046】形態:テトラヒドロフラン液化薄膜 ポリカーボネート樹脂のパターンと一致するものと現
れ、波長6〜52μの電磁気波を放射するものと現れ
た。 <実験例6>本実験例では本発明の玉粉試料に対する化
学的、生物学的酸素要求量に対する実験を遂行した。
【0047】
【表12】
【0048】<実験例7>本実験例では実験具(ウサ
ギ)に軟玉粉が及ぶ影響に対する実験を遂行した。
【0049】
【表13】
【0050】実験過程:0.1mlの抽出物を一側目の
裏返した下目蓋に置いた後、上目蓋と下目蓋を放す前に
1秒間軽くつかむ。他の一側目は処理しなく対照例とし
て観察する。六匹のウサギの処理された目は洗浄しなか
ったままで維持し、三匹のウサギの目は処理直後微温水
を1分間流して洗浄する。試料で処理する前に蛍光法に
より目をあらかじめ検査し、角膜損傷を現さない動物の
みを試験に使用した。目の病変を処理した後、24時
間、48時間、72時間、7日及び14日に観察した。
【0051】
【表14】
【0052】I.角膜 (A)不透明度−密度(解毒のための領域) 正常−0 拡散領域が散らばっている−虹彩の細部が鮮明に見える
−1 易しく識別される半透明領域、虹彩の細部が少し微かで
ある−2 乳白色領域、虹彩の細部が見えず、瞳孔の大きさが殆ど
識別不可能−3 不透明、虹彩が見えない−4 (B)角膜の面積 正常−0 1/4以下、しかし0でない−1 1/4以上、1/2以下−2 1/2以上、3/4以下−3 3/4以上、全体面積以下−4 点数はA×B×5、総最大値=80 II.虹彩 (A)値 正常−0 正常以上に折られ、充血、腫れ、角膜周囲の鬱血(これ
ら症状が任意の大きさに、単独又は組合で現れる)、虹
彩は同前に光に反応する(遅い反応が著しい)−1 光に反応しない、出血、総体的破壊(これら症状の一つ
又はすべて)−2 点数はA×5、可能な総最大値=10 III.結膜 (A)赤潮(目蓋の結膜のみに関係する) 正常−0 血管が正常以上に著しく充血される−1 より多い拡散、より濃い深紅色が現れ、各々の血管が易
しく区別されない−2 拡散が生牛肉のように赤い−3 (B)ケモシス 腫れなし−0 (まじろぎ膜を含み)正常以上の任意の腫れる現象−1 目蓋が部分的に裏返されながら明らかに腫れる−2 目蓋が半分程度閉まり腫れる−3 目蓋半分程度乃至完全に腫れる−4 (C)分泌 正常−0 正常とは異なる任意現象(正常動物の内側目端で観察さ
れる少量のものは包含しない)−1 目蓋と目蓋に隣接した眉毛のみに濡れた分泌物−2 目周囲に相当な面積を占める−3 点数(A+B+C)×2、総最大値=20 結論:この試料は目に対する刺激がないものと判定され
る。よって目化粧用製品に適すると解された。
【0053】
【表15】
【0054】実験過程:白いウサギの剥いた皮膚と元の
皮膚に対するパッチテスト技術を使用した。毛は背部位
と脇腹で短く剃った。約10cm離れた背の二領域をパ
ッチ位置に選定した。一側領域はパッチ領域の4箇所に
小さい表皮切開を作り皮膚を剥く(このうち二つは残り
に対して垂直にして”tic-tac-toe” 方式にする)。外
科用ガーゼの1インチ四方のパッチをゴムバンドと接着
テープを使用して付着させる。試料を各部位のパッチ下
に0.5ml(g)の量で導入する。動物の胴体を、2
4時間の露出時間の間、ゴム処理された布でくるむ。動
物は露出時間の間動けなくなる。パッチを除去した後、
各部位で現れた反応を下記の点数に基づいて評価した結
果は次のようである。
【0055】皮膚反応の評価 ・紅斑及び仮皮形成 紅斑なし−0 非常に微かな紅斑(僅かに認識し得る程度)−1 大体に識別される紅斑−2 普通乃至酷い紅斑−3 酷い紅斑(ビート色の赤い)乃至少しの仮皮形成(深い
損傷)−4 ・浮腫形成 浮腫なし−0 非常に弱い浮腫(僅かに認識し得る程度)−1 少しの浮腫(領域の縁部が著しいことが明らかである)
−2 普通程度の浮腫(約1mm程度腫れる)−3
【0056】
【表16】
【0057】結論:この試料は皮膚に対する刺激がない
ものと判定される。従って、皮膚化粧用製品に使用する
に適するものと解された。
【0058】
【表17】
【0059】試料の製造:滅菌蒸留水に試料一部を入れ
10分間沸かして抽出し、抽出物を体重100g当たり
0.5gの量で挿管により投与した。 結論:試料は経口的毒性があってはならない基準に適合
した。 <実験例8>本実験例では本発明により製造された合成
樹脂の飯茶碗の食品分解率に対する実験を遂行した。
【0060】
【表18】
【0061】実験方法:五つの玉平バラ(試験群)及び
同数の一般磁器平バラ(対照群)を飯と滅菌数1:1の
混合物で満たし、室温で24時間放置した。空気に完全
に露出されるように平バラの蓋を除去し、2群を約1メ
ートル離れたところに置いた。下記結果に示す時点に一
般微細物係数(Standard Plate Count)を遂行した。
【0062】
【表19】
【0063】結論:試験群の平バラと対照群の平バラの
食品内容物の分解において、試験群平バラの食料品分解
率が比較的対照群平バラの食料品分解率より低く現れた
ことから見て、食品貯蔵性に良好な影響を及ぼすものと
解される。 <実験例9>本実験例では、玉粉が生体に及ぶ色々の影
響を糾明するためのさらに一つの方法として、植物細胞
の活性に実際によい影響を及ぼすかどうかを知るため、
Digitalis植物細胞の増殖に及ぶ効果に対する実験を仁
荷大学校生体情報システム工学研究室に依頼して遂行し
た。
【0064】次に、軟玉の生体作用に対する医療用生体
工学的研究実験結果を詳述する。本実験では、人体を構
成する要素の70%が水であるので、水の変化と人体に
対する影響間には大きい関連があろうと判断し、硬水を
対象としてどんな影響があるか調べ、次いでDigitalis
植物細胞の増殖に及ぶ効果に対する実験を遂行した。 A.硬水変化 <実験1>人工的に作った硬水100ppmをそれぞれ
四つのフラスコに50mlずつ移した後、その中の二つ
のフラスコ底部に軟玉を約10分間置いた。
【0065】硬度の変化を知るため、EDTA(力価
2.9412)を用いた適正方法を使用した。pH10
の緩衝溶液を1ml、指示薬EBTを使用した。硬水の
色がEDTAにより変わる瞬間までのEDTAの量で硬
度の変化を測定した。この際に、時間の経過につれて再
び色が元に戻る場合があったが、この実験では変わる瞬
間を基準に測定した。
【0066】<結果1>硬水100ppmではEDTA
1.70ml所要、軟玉実験後EDTA1.25ml所
要、よって100.00ppmの硬度が73.53pp
mに低下する。即ち、100.00ppmの硬度が2
6.47%軟化された。 <実験2>実験1と同様な方法で作った100ppmの
硬水200mlをビーカーに移し、軟玉を漬けた。
【0067】約30分後、ビーカーに満たされた水を三
つのフラスコに分けて硬度の変化を測定した。この実験
では、より精密な実験をするため、硬水の色がEDTA
により変わった後もそれ以上変わらないまでEDTAを
投入し、その時の硬度を測定した。 <結果2>軟玉実験前の100ppmの硬水がそれぞれ
89.26ppm、91.19ppm、89.62pp
mで、平均が90.14ppmである。よって9.9%
硬度が減少したことになる。
【0068】<実験3>この実験は一般の水道水で実験
した。水道水を容器に満たしてから六つのフラスコに移
してその中の三つのフラスコ底部に軟玉を置き、約5分
後に硬度測定をした。 <結果3>軟玉実験をしなかった水道水は97.48p
pm、97.48ppm、97.48ppmで、平均9
7.48ppmであり、軟玉実験後の水道水は91.1
9ppm、91.19ppm、91.19ppmで、平
均91.19ppmであるので、平均6.5%の硬度が
減少したことになる。 B.軟玉がDigitalis lanata懸濁植物細胞増殖に及ぶ影
響 生長培地でのDigitalis lanata細胞生長に及ぶ軟玉
の影響
【0069】
【表20】
【0070】
【表21】
【0071】
【表22】
【0072】
【表23】
【0073】前記[表20]〜[表23]において、
[表20]は生長培地で増殖する細胞の培養液全体容積
変化を11日間観察したものである。時間の経過に従
い、育つ細胞の増加に比例して培地成分の枯渇と培地の
蒸発が起こるので、全体培養液の容積変化はこのような
要因を反映することになる。特に、大気の湿度又は温度
は培地の蒸発に密接な関係があり、このような要素は細
胞生長速度にも影響を及ぼす。表に表されるように、軟
玉を使用した場合は使用しなかった対照群に比べて全体
培養液の容積が少しずつ減少している。これは、対照群
より軟玉を使用した場合が、培地の蒸発又は栄養分枯渇
に対して速い細胞生長速度を有するので、枯渇される培
地の速い減少をある程度相殺するためである。このよう
な現象は、沈んだ細胞のみの容積変化を測定した[表2
1]のように、接種してから4日から11日まで続けて
軟玉を使用した場合が使用しなかった対照群より細胞容
積がより大きい増加を現すものとして観察されることか
ら推定できる。従って、軟玉を使用した場合は軟玉を使
用しなかった対照群に比べて速い生長速度を現した。こ
のような結果は、栄養素の枯渇と培地の蒸発による全体
培養液の容積減少を相殺させ、対照群より全体容積の減
少速度が遅延される結果だと云える。また、増加された
細胞のみの容積を比較した結果も、4日後から漸進的に
細胞容積が増加する傾向を有するものと観察されるの
で、このような結果を後押しし得ると思われる。
【0074】細胞の増殖状態を測定する方法として最も
一般の尺度となる細胞生体重量と乾燥重量を測定する。
一般に、すべての細胞の生長曲線は、S字形態の曲線に
表示され、これを分類すると4段階に分けられる。即
ち、培地に適応する期間としての細胞の増殖はなく質量
が増加しない状態に留まる状態であるlag phase と、こ
の時期が経過し急速な増殖速度に質量が増加して急な勾
配を有する曲線を示すexponential phase と、ある程度
生長が最大になって増殖がおおよそ停止した状態でそれ
以上の質量増加を現さないstationary phaseと、栄養成
分の枯渇と毒性成分の排出と細胞密度の飽和状態により
細胞が破裂して死んでしまう傾向より全体細胞容積と質
量が減少するdead phaseと、に分けられる。
【0075】[表22]と[表23]は細胞生体重量と
乾燥重量を測定した結果である。[表22]は4段階の
生長曲線に従っている。軟玉を使用した場合は、7日目
以後に軟玉を使用しなかった対照群に比べ、少しずつ高
い増殖速度を現してから増殖が停止し、細胞生体質量の
減少を現す対照群とは異なり10日目以後まで持続され
る傾向を現している。培地内の主代謝基質として作用す
る栄養成分であるグルコース(glucose) の濃度変化に
比較する時、この栄養素が殆ど枯渇され培地内での濃度
が0となる時点にも持続的に細胞生長を示す点を注目し
得る。軟玉を使用しなかった対照群のように栄養成分が
枯渇されるこの時点では、増殖が停止して生長速度が減
少する傾向を現すことが一般的であるが、軟玉を使用し
た場合はこれとは異なる現象を現していることを考慮す
ると細胞生長に軟玉の影響があると推測される。このよ
うな結果は[表23]からも分かるように、3日目以
後、対照群より高い速度に増殖する細胞生長を示し、以
後9日目からは[表22]のような現象を現す。
【0076】結果的に、生長培地で軟玉を近付けて育っ
た細胞はそうしなかった対照群に比べて細胞生長によい
影響を及ぼした。約10日程度の生長限界期間を現すDi
gitalis lanata植物細胞は、軟玉を使用して培養する場
合、10日以後にも新たな培地での交換なしに細胞の怪
死等が起こらない安定した状態を維持し、むしろ細胞の
増殖現象を現すため、有用物質の生産のための生産工程
において、細胞生長と濃度の最適化のための有利な方法
として応用し得るものと予想される。
【0077】 培地pHの変化に及ぶ軟玉の影響
【0078】
【表24】
【0079】
【表25】
【0080】[表24]は生長培地で軟玉を使用した場
合と使用しなかった対照群での培地pHの変化を測定し
たものである。対照群は一般の植物細胞の場合に適用さ
れる培地内のpH傾向を示し、時間が経過しながら漸次
低くなりどの程度の線で維持するかという現象を現す。
しかし、軟玉を使用した場合は、7日目までは対照群に
似た様相を現してから少しずつ増加する傾向を現す。こ
のような現象は、軟玉粉を直接培養液に添加した生産培
地での結果を示す[表25]の結果に極端に表れる。軟
玉粉を添加しなかった対照群の場合は、持続的に低下す
るpHを示している反面、軟玉粉を添加した場合はある
程度その値が維持される傾向を現す。これは軟玉に含有
された鉱物生物によるイオン反応がその原因として作用
するものでないかと推測される。
【0081】 軟玉に対する水質の分析実験結果 下記の[表26]と[表27]は分析測定器の状態と分
析結果を示すもので、これらのデータを各サンプルに対
して整理し、[表28]乃至[表31]に示す。[表2
8]は、溶液中に20gの軟玉塊を入れてから48時間
が経過した後(サンプル1)に対する各分析項目を測定
したものである。この表では各測定項目の変化量がなく
軟玉による影響は現れない。[表29]は溶液外部に2
0gの軟玉塊を置いてから48時間が経過した(サンプ
ル2)に各分析項目に対する測定値であり、この実験で
も各分析項目に対する変化は現れない。[表31]の溶
液外部に軟玉粉を置いた(サンプル4)場合にも各分析
項目に対する変化は現れない。サンプル3の場合は、溶
液中に軟玉粉20gを入れた後に48時間が経過したサ
ンプルの各分析項目を測定したデータが[表30]に表
示されている。この表から分かる多くの変化は以下のと
おりである。
【0082】人体に有害なCr、Pb、Ni、Coは4
8時間経過後に大きく変化した。Crは、軟玉粉を入れ
なかった場合、つまり反応前には45.30mgであっ
たものが軟玉粉を入れてから48時間後には0となって
除去され、Pbもやはり13.76mgから0に完全に
除去された。Niは51.8mgから1.733mgに
減少し、Coもやはり52.69mgから11.94m
gに減少した。
【0083】人体に必要な要素の一つであるMgは4
8.36mgから55.74mgに増加した。これは軟
玉自体の成分と結合して増加したが、硬度変化はなかっ
た。蒸留水の水素イオン濃度がpH3.5で酸性を示し
たが、反応後にはpH6.8で中性に変わり、伝導度も
急に減少した。吸着力は1g当たり約3〜4mmol.q(当
量)で物理的に大きい量である。
【0084】
【表26】
【0085】
【表27】
【0086】
【表28】
【0087】
【表29】
【0088】
【表30】
【0089】
【表31】
【0090】前述したように、軟玉を近付けて1周日間
培養したDigitalis lanata植物懸濁細胞の場合、軟玉が
なかった場合の約30%以上の増殖を現した。これは高
濃度培養のための従来のDigitalis lanata植物細胞に対
する増殖効果のために遂行した多くの実験より希な良い
増殖結果である。また、軟玉が硬水にどんな変化を与え
るかに対する実験では、軟玉が水と接触しなくても硬水
を軟化させたことが分かった。
【0091】特に蒸留水を使用した水に対する成分分析
実験において、軟玉粉を沈澱させてから48時間後の成
分分析ではpH増加とともにNi、Co成分の減少、C
r、Pbの除去等、重金属の除去とともにMgの増加等
の現象をもたらした特異現象が観察された。このよう
に、本発明による軟玉及び軟玉粉は、これまで明らかに
理論的に究明されたことはないが、水と接触しなくても
水の硬度を変化させ、かつDigitalislanata植物懸濁細
胞を30%以上増殖させるだけでなく、Ni、Co成分
の減少、Cr、Pbの除去等、人体に有害な重金属成分
を除去させたことは、前記実験例5の赤外線実験の結果
から分かるように、軟玉粉の電磁気波波長の放射影響と
軟玉に含有された鉱物成分によるイオン反応によること
が確実視される。又、これは前述した本発明による製品
で表れる効能によっても確実であると思われる。
【0092】このような実験結果は、本発明の軟玉粉を
含有する合成樹脂容器の場合、食品、飲料水等を保管す
る時の重金属の除去及び硬水の軟化、また、本発明の合
成樹脂製品をシャアレや植木鉢等として使用する時の生
物の生長促進可能性を示唆する。 <実験例10>この実験例では、頭痛、不眠、手足の痺
れ、消化不良等の症状を訴えるか若しくは診断される成
人男女50人を対象とし、本発明の実施例2で製造した
装身具(首巻、耳飾り、指輪)の中から1種以上を20
日間着用させた後、設問調査により効果を評価した。結
果は下記の[表32]に示す。
【0093】
【表32】
【0094】
【本発明が奏する効果】前記実験結果から分かるよう
に、本発明の合成樹脂で製作した装身具を身体に着用す
る場合、頭痛(80%)、不眠症(81%)、手足の痺
れ(90%)、消化不良(89%)が緩和された。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の玉粉の結晶構造図のSEM写真を15
00倍に拡大したものである。
【図2】Aは本発明の玉粉水非処理シルクのSEM写真
を1500倍に拡大したものであり、Bは本発明の玉粉
水非処理シルクのSEM写真を5000倍に拡大したも
のである。
【図3】Aは本発明の玉粉水処理シルクのSEM写真を
1500倍に拡大したものでありBは本発明の玉粉水処
理シルクのSEM写真を5000倍に拡大したものであ
る。
【図4】本発明の玉粉水飲用後の試験具(二十日鼠)の
活動変化図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 33/24 A61K 33/24 33/26 ACJ 33/26 ACJ 33/32 33/32 33/34 AAC 33/34 AAC 33/38 33/38 B29B 7/00 8823−4F B29B 7/00 C08K 3/34 C08K 3/34 C08L 55/02 LMB C08L 55/02 LMB // A23L 3/00 101 A23L 3/00 101A

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】5〜15重量%の軟玉粉が含有されている
    ことを特徴とする、軟玉粉が含有された合成樹脂材料。
  2. 【請求項2】熱可塑性樹脂、熱硬化性の汎用樹脂又はA
    BS樹脂製の成形品に、5〜15重量%の軟玉粉が含有
    されていることを特徴とする、軟玉粉が含有された合成
    樹脂材料。
  3. 【請求項3】軟玉粉の粒度が100〜350メッシュで
    あることを特徴とする、請求項1又は2に記載した軟玉
    粉が含有された合成樹脂材料。
  4. 【請求項4】軟玉粉が下記の組成(重量%)より成るこ
    とを特徴とする、請求項1又は2又は3に記載した軟玉
    粉が含有された合成樹脂材料。 珪素 34 マグネシウム 10 カルシウム 4.9 鉄 0.23 アルミニウム 0.16 銅 0.17 コバルト 0.046 マンガン 0.14 錫 0.024 ベリリウム 0.00072 銀 0.0013 チタン 0.0038 ニッケル 0.0028 クロム 0.0030 その他 0
  5. 【請求項5】合成樹脂成形品の製造方法において、成形
    前の原料樹脂に、100〜350メッシュの粒度を有す
    る軟玉粉を樹脂原料総重量を基準として5〜15%の量
    で添加すること特徴とする、軟玉粉が含有された合成樹
    脂成形品の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5879797A (en) * 1996-08-15 1999-03-09 Kim; Jun-Han Matrix which contains nephrite jade powder as a main component
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EP1217035A1 (en) * 2000-12-22 2002-06-26 Jun-Han Kim Matrix containing nephrite jade powder as a main component and process for preparing the same
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KR100404598B1 (ko) * 2000-08-11 2003-11-05 주식회사 사문옥나라 사문옥석 벽지 제조방법

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