JP2007135290A - 高周波発電機 - Google Patents

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Abstract

【課題】外径、体格が小型であるにも係わらず低速回転で大きな出力が得られる高周波発電機の提供。
【解決手段】固定子と、前記固定子の内側に回転可能に設けられ、強磁性体からなり、外側に向かって突出する凸極が等間隔で形成された誘導子とを備え、前記固定子は、前記固定子および誘導子と交叉する磁気回路が形成されるように磁界を発生させる界磁コイルと、前記界磁コイルで生じた磁界によって交流電流を生じさせる電機子コイルとを備え、前記電機子コイルは、三相交流のU極に対応するU相コイルと、三相交流のV極に対応するV相コイルと、三相交流のW極に対応するW相コイルとからなり、前記U相コイルと前記V相コイルと前記W相コイルとは前記固定子の内周面にこの順で円周方向に沿って配設されている高周波発電機。
【選択図】図1

Description

本発明は、高周波発電機にかかり、特に、風力発電に好適に使用できる高周波発電機に関する。
風力発電装置は、風車によって発電機を回転させるものであるが、風車は回転数が低いので、従来は、増速ギアを介して風車と発電機とを接続したものが一般的であった。
しかしながら、増速ギアは保守や騒音の点で問題があるので、近年は、風車と発電機とを直結した直接駆動型の風力発電装置が開発されている。
直接駆動型の風力発電装置においては、一般的に、多極型同期発電機が使用されてきた(特許文献1〜3、非特許文献1、2)。
特開2000−236698号公報 特開2005−045849号公報 特開2004−301116号公報 三菱重工ニュース、2003年2月5日発行、第4081号、インターネット<URL:http://www.mhi.co.jp/news/sec1/030205.html> 実用化が進む風力発電、EDN.com.Japan、インターネット<URL:www.ednjapan.com/content/issue/2005/04/cover/cover.html>
ここで、多極同期発電機は、通常、発電コイルを有する固定子の内側を4極以上の極数を有する回転子が回転する構成を有する。そして、前述のように、風車の低速回転に対応すべく、回転子は40〜84極またはそれ以上の多極構造を有している。
回転子は、通常、極数に応じた数のスロットを鉄心に等間隔に設け、このスロットに界磁コイルを挿入した構成を有する。したがって、回転子はどうしても外径が大きくなるから、多極同期発電機そのものも、外径が大きくなることを免れない。
また、前記回転子においては、スロットの数が多いから、スロット幅は大きくても数cmしか取れない。したがって、鎖交磁束の変化も小さく、電機子コイルの断面積も小さい。ここで、鎖交磁束の変化が小さければ発生電圧も小さくなり、電機子コイルの断面積が小さければ通電許容電流も小さくなる。したがって、従来の多極同期発電機は、体格が大きく、回転数が高い割には出力が小さかった。
多極同期発電機に代わるものとしては高周波発電機が考えられるが、従来の高周波発電機は単相出力のものが殆どであったので、大容量化した場合、発生する電圧も高電圧になる故に、AC−ACコンバータのような電力変換器を介して電力系統に接続するには好ましくなかった。
本発明は、上記問題を解決すべく成されたものであり、三相交流を出力できる故に、電力変換器を介して容易に電力系統に接続できるとともに、外径、体格が小型であるにも係わらず低速回転で大きな出力が得られる高周波発電機の提供を目的とする。
請求項1に記載の発明は、固定子と、前記固定子の内側に回転可能に設けられ、強磁性体からなり、外側に向かって突出する凸極が等間隔で形成された誘導子とを備え、前記固定子は、前記固定子および誘導子と交叉する磁界を発生させる界磁コイルと、前記界磁コイルで生じた磁界によって交流電流を生じさせる電機子コイルとを備え、前記電機子コイルは、三相交流のU極に対応するU相コイルと、三相交流のV極に対応するV相コイルと、三相交流のW極に対応するW相コイルとからなり、前記U相コイルと前記V相コイルと前記W相コイルとは前記固定子の内周面にこの順で円周方向に沿って配設されてなることを特徴とする高周波発電機に関する。
前記高周波発電機においては、界磁コイルによって発生した磁界は、固定子および誘導子全体を通過する。したがって、固定子および誘導子において磁界が通過しない部分は無い。
そして、前記誘導子が回転して一の凸極が一の電機子コイルに近接すると、前記一の電機子コイルと前記誘導子とのギャップが小さくなり、前記一の電機子コイルを通過する磁界が強くなる。そして、更に前記誘導子が回転して前記一の凸極が前記一の電機子コイルから遠ざかると、前記一の電機子コイルと前記誘導子とのギャップが再び大きくなり、前記一の電機子コイルを通過する磁界が弱くなる。このように、前記誘導子が回転することにより、前記電機子コイルを通過する磁界は周期的に強くなったり弱くなったりする。これにより、前記電機子コイルにおいては交流電流が生じる。
前記電機子コイルは、前記U相コイルと前記V相コイルと前記W相コイルとがこの順で円周方向に配設された構成を有している。したがって、前記U相コイルと前記V相コイルと前記W相コイルとをY結線またはΔ結線することにより、前記誘導子の回転に応じて前記電機子コイルには三相交流が発生する。
このように前記高周波発電機においては、三相交流が出力される。したがって、単相交流を出力する場合に比較して端子電圧が低くなるから、電力系統への接続が容易になる。また、併設する三相電力変換器を利用して多極化に伴う大きな電機子リアクタンスを補償することにより、電機子コイルに大電流を流せるから、従来の多極型同期発電機と同一の体積であれば2倍の出力が可能である。
このように、前記高周波発電機は、同一の出力であれば、重量や体格を従来の多極型同期発電機の半分に縮減できるから、建設コストの低減が図れる。
更に、前記高周波発電機は、誘導子が固定子の内部に配設されているから、大型化、大出力化が容易である。また、固定子に設けられた界磁コイルを外部から励磁して磁界を発生させているから、誘導子に永久磁石を配設する必要がない。したがって、誘導子を小型、軽量化できる。また、誘導子を組み立て後、着磁する必要もない。また、界磁コイルに電力を供給するためのブラシも、電機子コイルから電力を取り出すブラシも不要でもあるから、点検、補修が容易である。
前記誘導子に使用される強磁性体としては、通常の鉄心に使用される鋼種であればどのようなものも使用できる。このようなものとしては、珪素鋼鈑や各種フェライトなどがある。
請求項2に記載の発明は、前記誘導子における凸極の数が、前記固定子における電機子コイルの数に一致しない請求項1に記載の高周波発電機に関する。
前記高周波発電機においては、誘導子に設けられた凸極の全てが固定子に設けられた電機子コイルと相対するわけではないので、凸極が電機子コイルに近接するとき、および電機子コイルから遠ざかるときに凸極と電機子コイルとの間に作用する磁気抵抗が小さくなる。したがって、前記磁気抵抗に起因する損失を減らすことができる。
請求項3に記載の発明は、前記誘導子においては、前記電機子コイル6個に対して5個の凸極が相対するように設けられてなる請求項2に記載の高周波発電機に関する。
本発明の高周波発電機は、前述のように三相発電機であるから、電機子コイルは6個で1組とするのが一般的である。ここで、電機子コイル6個あたりの誘導子の凸極の個数が少なければ少ないほど、電機子コイルにおける磁界の変化が大きくなるが、磁界が変化する周波数は少なくなる。ここで、本発明の高周波発電機の出力は、電機子コイルにおいて生じる交流の電圧と周波数とに依存する。したがって、前記誘導子の個数が過少のときは、電機子コイルに生じる交流の電圧は高くなるが、周波数が過少になり、十分な出力が得られない。
前記請求項に記載の高周波発電機においては、電機子コイル6個あたりの誘導子の凸極の個数は5個であるから、誘導子が回転することにより、電機子コイルにおいて十分な強度の磁界変化が生じる上、磁界が変化する周波数も十分である。
したがって、低速回転でも大出力が得られる。
請求項4に記載の発明は、前記電機子コイルが、前記固定子の内周面に設けられた軸線方向の溝である電機子スロットに導体を収容してなる請求項1〜3の何れか1項に記載の高周波発電機に関する。
前記高周波発電機においては、前記固定子の内周面に所定の間隔で設けられた電機子スロットに導体を収容して電機子コイルを形成しているから、固定子の内周面に突出した凸極にコイルを巻いて電機子コイルを形成する形態の高周波発電機に比較して製作が遥かに容易である。
請求項5に記載の発明は、前記固定子の内周面に、前記電機子スロットに隣接して設けられた界磁スロットの内部に収容されてなる請求項1〜4の何れか1項に記載の高周波発電機に関する。
前記高周波発電機においては、固定子の内周面に界磁コイルが突出していないから、固定子と誘導子との間のギャップを極小にすることができる。また、前記固定子は、たとえば、強磁性材料からなる円筒体の内周面を機械切削して電機子スロットを形成するときに、電機子スロットを所定個数形成する毎に、界磁スロットを切削するためのスペースを空けておき、電機子スロットの形成が終わったら前記スペースにおいて界磁スロットを切削するという手順で作製できるから、工作が容易である。
請求項6に記載の発明は、前記電機子スロットの幅が5〜9cmである請求項4または5に記載の高周波発電機に関する。
前記高周波発電機においては、電機子スロットの幅が従来の多極型同期発電機の2〜3cmに比較して大きいからより太い導体を導入できる。したがって、U相コイル、Y相コイル、W相コイルのいずれの電機子コイルにおいても、流れる電流がより大きくなるから、同一寸法であれば、より大きな出力を取り出せる。
以上説明したように、本発明によれば、三相交流を出力できる故に、電力変換器を介して容易に電力系統に接続できるとともに、外径、体格が小型であるにも係わらず低速回転で大きな出力が得られる高周波発電機が提供される。
1.実施形態1
以下、本発明の高周波発電機の一例、およびこの高周波発電機を用いた風力発電システムについて説明する。
図1に示すように、実施形態1に係る高周波発電機100は、全体として略円筒状に形成された固定子2と、固定子2の内側に、同心状に、しかも回転可能に設けられた誘導子4とを備える。
固定子2は、固定子鉄心20と、固定子鉄心20の内周面上に配設された48個の電機子コイル22a〜28cと、電機子コイル22a〜28cに対して平行に配設された4個の界磁コイル30および32とを備える。
固定子鉄心20は、図2に示すように、珪素鋼などの強磁性体で形成された円筒体であり、内周面に、電機子コイル22a〜28cが挿入される溝である電機子スロット20Aが軸線に対して平行に48個設けられている。
界磁スロット20Bは、12個の電機子スロット20Aに対して1個づつ、合計4個設けられている。
電機子スロット20Aは、5〜9cmの幅を有する。
図1および図4に示すように、電機子スロット20Aには、時計回り方向に沿って電機子コイル22a、22b、22c、24a、24b、24c、26a、26b、26c、28a、28b、28cの順で電機子コイル挿入されている。電機子コイル22a、24a、26a、28aはU相コイルであり、電機子コイル22b、24b、26b、28bはV相コイルである。そして、電機子コイル22c、24c、26c、28cはU相コイルである。以下、電機子コイル22a、24a、26a、28aを夫々U相コイル22a、24a、26a、28aと称し、電機子コイル22b、24b、26b、28bを夫々V相コイル22b、24b、26b、28bと称する。同様に、電機子コイル22c、24c、26c、28cを夫々W相子コイル22c、24c、26c、28cと称することがある。
図1に示すように、U相コイル22aの巻き終わりの部分はU相コイル24aの巻き始めの部分に、U相コイル24aの巻き終わりの部分はU相コイル26aの巻き始めの部分に、U相コイル26aの巻き終わりの部分はU相コイル28aの巻き始めの部分に接続されている。
同様に、V相コイル22bの巻き終わりの部分はV相コイル24bの巻き始めの部分に、V相コイル24bの巻き終わりの部分はV相コイル26bの巻き始めの部分に、V相コイル26bの巻き終わりの部分はV相コイル28bの巻き始めの部分に接続されている。
そして、W相コイル22cの巻き終わりの部分はW相コイル24cの巻き始めの部分に、W相コイル24cの巻き終わりの部分はW相コイル26cの巻き始めの部分に、W相コイル26cの巻き終わりの部分はW相コイル28cの巻き始めの部分に接続されている。したがって、U相コイル22a〜28a、V相コイル22b〜28b、W相コイル22c〜28cは、夫々直列に接続されている。
そして、U相コイル22a〜28aとV相コイル22b〜28bとW相コイル22c〜28cとは、図6に示すようにY結線されているか、または図7に示すようにΔ結線されている。
U相コイル22a〜28aとV相コイル22b〜28bとW相コイル22c〜28cとは、何れも導体の棒材であってもよく、エナメル線を所定の巻き数だけ巻回したコイルであってもよい。
図1および図4に示すように、界磁コイル30および32は何れも2個づつ設けられ、夫々界磁スロット20Bに挿入されている。2個の界磁コイル30は誘導子4を挟んで相対する位置にある界磁スロット20Bに挿入されている。同様に、2個の界磁コイル32もまた、誘導子4を挟んで相対する位置にある界磁スロット20Bに挿入されている。したがって、界磁コイル30同士、および界磁コイル32同士は、誘導子4を挟んで相対する。
界磁コイル30と界磁コイル32とは直流電源(図示せず。)に接続され、前記直流電源によって励磁される。界磁コイル30は、図4の紙面から手前に向かう方向に電流が流れ、界磁コイル32は、図4の紙面に向かう方向に電流が流れるように前記直流電源に接続されている。なお、界磁コイル30と界磁コイル32とは導線33で接続されている。したがって、図4における上方に位置する界磁コイル30と右方に位置する界磁コイル32とにより、図4における左上方および右下方から入って固定子2および誘導子4を通過して右上方に抜ける磁界B1が生じる。同様に、図4における下方に位置する界磁コイル30と左方に位置する界磁コイル32とにより、図4における左上方および右下方から入って固定子2および誘導子4を通過して左下方に抜ける磁界B2が生じる。
界磁コイル30および界磁コイル32としては、導体の棒材を束ねたものが使用できる。
誘導子4は、図3に示すように、珪素鋼やフェライトなどの強磁性材料からなる円筒体であって、外周面に等間隔で凸極40が設けられている。
図5に示すように、一群の電機子コイル22a〜28cに対対する凸極40を時計回り方向に40A、40B、40C、40D、40E・・・とすると、最初の6個の電機子コイル22a〜26cに対して最初の5個の凸極40A、40B、40C、40D、40Eが相対する。そして次の6個の電機子コイル26a〜28cに対して次の5個の凸極40F、40G、40H、40I、40Jが相対する。このように、凸極40は、6個の電機子コイルに対して5個の凸極40が相対するように形成されている。
以下、高周波発電機100の作用について説明する。
前述のように、界磁コイル30および32に直流電源を接続すると、固定子2および誘導子4を貫通するように磁界B1およびB2が形成される。
ここで、誘導子4が矢印aの方向に回転すると、電機子コイル22a〜28cの夫々に凸極40が近接したり遠ざかったりする。ここで、電機子コイル22a〜28cを通過する磁界B1およびB2は、誘導子は強磁性体で形成されているから、誘導子と電機子コイル22a〜28cとの間の距離が大きい程弱くなり、反対に、誘導子と電機子コイル22a〜28cとの間の距離が小さい程強くなる。
そして、誘導子4が回転して凸極40が電機子コイル22a〜28cに近接すると、誘導子4と電機子コイル22a〜28cとの距離が縮小し、誘導子4が更に回転して凸極40が電機子コイル22a〜28cから遠ざかると、誘導子4と電機子コイル22a〜28cとの距離が拡大する。
このように、誘導子4が回転することにより、磁界B1およびB2は、電機子コイル22a〜28cにおいて周期的に強くなったり弱くなったりするから、電機子コイル22a〜28cには電磁誘導によって交流電流が生じる。
ここで、電機子コイル22a〜28cは、前述のようにU相コイル22a〜28a、V相コイル22b〜28b、W相コイル22c〜28cに別れ、しかもU相コイル22a〜28a、V相コイル22b〜28b、W相コイル22c〜28cはY結線またはΔ結線されているから、電機子コイル22a〜28cにおいては高周波の三相交流電流が出力される。
高周波発電機100を用いた風力発電システムの一例について以下に説明する。
図8に示すように、風力発電システム1000は、高周波発電機100を内蔵する風力発電装置200と、風力発電装置200に内臓された高周波発電機100で出力された高周波数の三相交流を整流して所定の電圧の直流にするコンバータ300と、コンバータ300から出力された直流を50Hzまたは60Hzの交流に変換するインバータ400と、インバータ400から出力された50Hzまたは60Hzの交流を所定の電圧に調整して電力系統2000に出力するトランス500とを備える。電力系統2000とトランス500との間には、電力系統2000に落雷などがあったときに風力発電システム1000および電力系統2000を保護する系統連係保護装置600が挿入されている。更に、トランス500と系統連係保護装置600との間には負荷700が挿入されている。
風力発電装置200は、風車202と、風車202を回転可能に支持するナセル部206と、地面に立設され、頂部においてナセル部206を支持する支柱204とを備える。
風車202は、中心に位置するボス部210と、ボス部210から半径方向に沿って外側に向かって延在する3枚のブレード212とから構成される。ボス部210には、ブレード212のピッチを変更するピッチ変更機構(図示せず。)が内蔵されている。
ナセル部206には、風車202に直結された高周波発電機100と、高周波発電機100の軸上に設けられ、強風時に風車202を停止させるディスクブレーキ208とを備える。
風力発電装置200においては、風車202が回転することによって高周波発電機100が回転し、高周波数の三相交流が出力される。
風力発電装置200から出力された三相交流は、コンバータ300で整流されるとともに、コンバータ300でチョッパ制御を行うことによって所定の電圧の直流に調整されてインバータ400に入力される。
インバータ400においては、入力された直流を50〜60Hzの三相交流に変換する。三相交流の周波数は、電力系統2000に合わせる。
インバータ400で出力された50〜60Hzの三相交流は、トランス500および系統連係保護装置600を通って電力系統2000に出力される。
前述のように、高周波発電機100は、単相交流ではなく、高周波の三相交流を出力するから、端子電圧を低くとることができる。したがって、コンバータ電力系統への接続が容易になる。また、併設する三相電力変換器を利用して多極化に伴う大きな電機子リアクタンスを補償することにより、電機子コイルに大電流を流せるから、従来の多極型同期発電機と同一の体積であれば2倍の出力が可能である。
また、電機子コイル22a〜28c、および界磁コイル30、32は、すべて固定子鉄心20に設けられたある電機子スロット20Aおよび界磁スロット20Bに収容されているから、固定子2の内周面には何も突出していない。したがって、固定子2の内周面と誘導子4の凸極40との間のギャップをぎりぎりまで小さくすることができるから、界磁コイル30および32によって生じる磁界B1およびB2の変動幅が大きくなる。故に、電機子コイル22a〜28cにはより高い電圧が生じる。
更に、電機子スロット20Aの幅は5〜9cmと、従来の多極型同期発電機における電機子スロットの幅よりも遥かに大きいから、電機子コイル22a〜28cとしてより太いコイルを使用でき、より大きな電流を流すことができる。
加えて、誘導子4の凸極40は、電機子コイル22a〜28cのうちの6個の電機子コイルに対して5個の凸極40が相対するように形成されているから、凸極40が電機子コイル22a〜28cに近接し、または遠ざかるときの磁気抵抗を小さく抑えることができる。
これらの理由により、高周波発電機100は、同一の出力であれば、重量や体格を従来の多極型同期発電機の半分またはそれ以下に縮減でき、また、重量や体格が従来の多極型同期発電機と同一のときは、倍以上の出力を得ることができる。
また、高周波発電機100は、誘導子4が固定子2の内部に配設されているから、大型化、大出力化が容易である。
加えて界磁コイル30および32に直流を流して励磁することにより、磁界B1およびB2を発生させ、この磁界B1、B2により発電しているから、誘導子に永久磁石を配設する必要がない。したがって、誘導子を小型、軽量化できる。また、誘導子を組み立て後、着磁する必要もない。
更に、界磁コイル30、32に電力を供給するためのブラシも、電機子コイル22a〜28cから電力を取り出すブラシも不要でもあるから、点検、補修が容易である。
本発明の高周波発電機は、直接駆動型の風力発電装置における発電機として使用されるほか、電機溶接機用、バイブレータ用、投光機用などの各種電源としても使用される。
図1は、実施形態1に係る高周波発電機を軸線に直交する平面で切断した断面を示す概略断面図である。 図2は、図1に示す高周波発電機の固定子を構成する固定子鉄心を軸線に直交する平面で切断した断面を示す概略断面図である。 図3は、図1に示す高周波発電機が備える誘導子を軸線に直交する平面で切断した断面を示す概略断面図である。 図4は、図1に示す高周波発電機が備える電機子コイルおよび界磁コイルと、前記界磁コイルによって形成される磁界との相対的な位置関係を示す説明図である。 図5は、図1に示す高周波発電機が備える電機子コイルと、誘導子に設けられた凸極との相対的な位置関係を示す説明図である。 図6は、前記電機子コイルを構成するU相コイル、V相コイル、W相コイルをY結線した例を示す接続図である。 図7は、前記電機子コイルを構成するU相コイル、V相コイル、W相コイルをΔ結線した例を示す接続図である。 図8は、実施形態1に係る高周波発電機を用いた風略発電システムの一例を示すブロック図である。
符号の説明
2 固定子
4 誘導子
20 固定子鉄心
20A 電機子スロット
20B 界磁スロット
22c コイル
22a U相コイル
22b V相コイル
22c W相コイル
24a U相コイル
24b V相コイル
24c W相コイル
26a U相コイル
26b V相コイル
26c W相コイル
28a U相コイル
28b V相コイル
28c W相コイル
30 界磁コイル
32 界磁コイル
33 導線
40 凸極
100 高周波発電機
200 風力発電装置
202 風車
300 コンバータ
400 インバータ
500 トランス
600 系統連係保護装置
1000 風力発電システム
2000 電力系統

Claims (6)

  1. 固定子と、前記固定子の内側に回転可能に設けられ、強磁性体からなり、外側に向かって突出する凸極が等間隔で形成された誘導子とを備え、
    前記固定子は、
    前記固定子および誘導子と交叉する磁界を発生させる界磁コイルと、前記界磁コイルで生じた磁界によって交流電流を生じさせる電機子コイルとを備え、
    前記電機子コイルは、三相交流のU極に対応するU相コイルと、三相交流のV極に対応するV相コイルと、三相交流のW極に対応するW相コイルとからなり、
    前記U相コイルと前記V相コイルと前記W相コイルとは前記固定子の内周面にこの順で円周方向に沿って配設されてなることを特徴とする高周波発電機。
  2. 前記誘導子における凸極の数は、前記固定子における電機子コイルの数に一致しない請求項1に記載の高周波発電機。
  3. 前記誘導子においては、前記電機子コイル6個に対して5個の凸極が相対するように設けられてなる請求項2に記載の高周波発電機。
  4. 前記電機子コイルは、前記固定子の内周面に設けられた軸線方向の溝である電機子スロットに収容されてなる請求項1〜3の何れか1項に記載の高周波発電機。
  5. 前記界磁コイルは、前記固定子の内周面に、前記電機子スロットに隣接して設けられた界磁スロットの内部に収容されてなる請求項1〜4の何れか1項に記載の高周波発電機。
  6. 前記電機子スロットの幅は、5〜9cmである請求項4または5に記載の高周波発電機。
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