JP2007134931A - 画像処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】原稿からの画像読み取りを行う際の裏写り発生を抑制しつつ、装置構成の複雑化およびこれに伴う装置コストアップを抑え得るようにする。
【解決手段】プラテンガラス2と、これを覆うプラテン押え板4と、光照射および反射光の受光により画像読み取りを行う画像読取手段11と、複数の異なる反射レベルのパッチ片6を有するとともに、当該パッチ片6が画像読み取り可能領域で、かつ、画像再現不可領域に配されてなる被検出パターン7と、前記画像読取手段11が前記プラテンガラス2上の原稿を介して前記被検出パターン7に対し光照射して得た画像読み取りの結果を基に当該原稿の光透過率に関する透過率情報を取得する透過率検出手段14と、その透過率情報を用いて前記画像読取手段11での画像読み取り結果に対する画像処理を行う処理手段15とを備えて、画像処理装置を構成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、原稿からの画像読み取りを行うとともに、その画像読み取りの結果である画像データに対して画像処理を行う機能を備えた画像処理装置に関する。
例えば複写機やスキャナ装置では、表裏両面に画像が描かれている原稿からの画像読み取りを行う場合、その原稿が光透過率の高い用紙(非常に薄い用紙やトレーシングペーパ等)であると、裏面に描かれている画像が表面側にも透過してしまい、表面についての読み取り結果に裏面の画像が影響を及ぼしてしまう、いわゆる裏写りが発生してしまうことがある。このような裏写りは、画像読み取りの高画質化の妨げとなり、例えば複写機でコピー出力を行う場合であればそのコピー出力の結果である印刷画像にも悪影響を及ぼすため、その発生を抑制すべきである。
裏写りの発生を抑制するためには、例えば画像処理装置に原稿の光透過率を検出する光透過レベル検出器を設け、その光透過レベル検出器の検出値を用いて濃度補正や下地除去等の画像処理を行うことが考えられる。ところが、光透過レベル検出器やその検出に用いる専用光源等が必要になると、画像処理装置の構成の複雑化を招いてしまい、これにより装置コストがアップしてしまうおそれがある。
このことから、従来、画像処理装置の中には、装置構成が複雑化することなく裏写りの発生を抑制することを可能にすべく、プラテンカバーを開けた状態と閉めた状態、すなわちプラテンガラス上に載置された原稿がプラテンカバーによって覆われている状態と覆われていない状態で、画像読み取りの結果を比較して、原稿内反射レベルと原稿外反射レベルの比較結果から、原稿の光透過率を検出するように構成されたものがある(例えば、特許文献1、2参照)。
特開平10−224635号公報 特開2000−207533号公報
しかしながら、上述した従来の画像処理装置では、光透過レベル検出器等は必要ないが、原稿の光透過率を検出するためにプラテンカバーの開閉を認識しなければならず、その開閉認識のための機構(例えば、開閉検知センサ)を必要としてしまう。つまり、未だ装置構成を簡素化して装置コストを抑える余地はあると考えられる。
また、プラテンカバーを開けた状態、すなわち原稿をプラテンカバーで押さえていない状態においても、画像読み取りを行って反射レベルを測定しなければならないため、例えば原稿に反りが発生していた場合には、その反りが反射レベルの測定結果に悪影響を及ぼしてしまうおそれがある。さらに、プラテンカバー開の状態は、ユーザの手作業により実現されるため、一様にその状態が確定せず、反射レベルの測定結果にバラツキが発生することも考えられる。つまり、常に正確な光透過率の検出が行えるとは限らない。
また、プラテンカバー開の状態で画像読み取りのために光源から光を照射することは、視線の低いユーザ(子供や車椅子使用者等)がその光を目視し得ることを考えると、必ずしも好ましいとは言えない。
そこで、本発明は、原稿からの画像読み取りの結果に対して、裏写りの発生を抑制する場合であっても、装置構成の複雑化およびこれに伴う装置コストアップを抑えることができ、しかも確実に原稿の光透過率を検出して裏写り除去量に反映させることができる画像処理装置を提供することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するために案出された画像処理装置で、読み取り対象となる原稿が載置されるプラテンガラスと、前記原稿が載置された状態の前記プラテンガラスを覆うプラテン押え板と、前記プラテンガラス上への光照射およびその反射光の受光により画像読み取りを行う画像読取手段と、前記プラテン押え板の前記プラテンガラス側に配された複数の異なる反射レベルのパッチ片を有するとともに、当該パッチ片が前記画像読取手段による画像読み取り可能領域で、かつ、画像再現不可領域に配されてなる被検出パターンと、前記画像読取手段が前記原稿を介して前記被検出パターンに対し光照射して得た画像読み取りの結果を基に当該原稿の光透過率に関する透過率情報を取得する透過率検出手段と、前記透過率検出手段が取得した透過率情報を用いて前記画像読取手段による画像読み取りの結果に対する所定の画像処理を行う処理手段とを備えることを特徴とする。
上記構成の画像処理装置では、プラテン押え板のプラテンガラス側に配された被検出パターンが複数の異なる反射レベルのパッチ片を有しており、プラテン押え板がプラテンガラス上の原稿を覆っている状態で、その被検出パターンに対し画像読取手段が原稿を介して光照射する。このとき、原稿の光透過率によっては、各パッチ片から得られる画像読み取りの結果に、各パッチ片の反射レベルの相違が反映されたり、あるいは原稿を介することで反映されなかったりする。したがって、透過率検出手段は、原稿を介して各パッチ片から得る画像読み取りの結果を基にすることで、プラテンガラス上の原稿についての透過率情報を取得することができ、その透過率情報が原稿の反り等の影響を受けてしまうこともない。そして、処理手段は、その透過率情報を用いて所定の画像処理(濃度補正や下地除去等)を行うことで、例えばプラテンガラス上に光透過率の高い原稿が載置された場合でも、裏写りの発生を抑制し得るようになる。
しかも、透過率情報を取得するためには、プラテン押え板に被検出パターンを配しておけばよい。すなわち、プラテン押え板のプラテンガラス側に、複数の異なる反射レベルのパッチ片(例えば、白色相当の反射レベルのパッチ片と黒色相当の反射レベルのパッチ片)を有する被検出パターンを配しておけば、他の検出手段等を要することなく、画像読取手段による画像読み取りの結果を基にするだけで、プラテンガラス上の原稿についての透過率情報を取得できる。
また、被検出パターンを構成する複数のパッチ片は、画像読取手段による画像読み取り可能領域で、かつ、画像再現不可領域に配されている。「画像読み取り可能領域」は、画像読取手段が画像読み取りを行い得る領域である。一方、「画像再現不可領域」は、例えば画像読み取りの結果を用紙上に印刷出力する場合における当該用紙の端縁近傍領域のように、装置側の都合で設定されている領域で、画像読み取りが可能であっても、その結果を再現し得ない領域のことをいう。このような領域に被検出パターンを配しておけば、画像読み取りの結果を基にして透過率情報を取得することを可能にしつつ、その画像読み取りの結果の出力内容に被検出パターンが影響を及ぼしてしまうことがない。
本発明に係る画像処理装置によれば、原稿からの画像読み取りの結果に対して、透過率情報を用いた所定の画像処理を行うことで、裏写りの発生を抑制することができる。そして、その場合であっても、光透過レベル検出器やプラテンカバー開閉検知センサ等を要することがないので、装置構成の複雑化およびこれに伴う装置コストアップを抑えることができる。さらには、プラテン押え板がプラテンガラス上の原稿を覆っている状態での画像読み取りの結果を基にして透過率情報を取得するので、その透過率情報が原稿の反り等の影響を受けたり、プラテン押え板の状態によってバラついたりすることがない。したがって、確実に原稿の光透過率を検出してこれを裏写り除去量に反映させることができ、また視線の低いユーザであっても透過率情報取得のための照射光を目視し得ない点で非常に好ましいものとなる。
以下、図面に基づき本発明に係る画像処理装置について説明する。
図1は本発明に係る画像処理装置における概略構成例を示す説明図であり、図2はその要部詳細を例示する説明図である。
ここで説明する画像処理装置は、例えば複写機、スキャナ装置またはFAX装置として用いられるもので、原稿からの画像読み取りを行うとともに、その画像読み取りの結果である画像データに対して画像処理を行う機能を備えたものである。
さらに詳しくは、図1(a)に示すように、読み取り対象となる原稿1が載置されるプラテンガラス2と、このプラテンガラス2の原稿載置面側に開閉可能に配設されたプラテンカバー3と、プラテンカバー3が閉じたときに原稿1が載置された状態のプラテンガラス2を覆うべくプラテンカバー3のプラテンガラス2側に付設されたプラテン押え板4と、プラテンガラス2上に載置された原稿からの画像読み取りを行うためのスキャナ部5と、を備えている。
このうち、プラテンガラス2上では、複数種類の原稿サイズにも適切に対応すべく、原稿1が載置される際に基準とされる原稿載置基準位置6が設定されている。原稿載置基準位置6は、図例のように、画像処理装置のユーザ側からみて左奥側の角部とすることが考えられるが、これに限定されるものではない。
また、プラテン押え板4には、プラテンガラス2側の面に、複数の異なる反射レベルのパッチ片7aを有してなる被検出パターン7が形成されている。「複数の異なる反射レベル」としては、例えば、白色に相当する反射レベルと、黒色に相当する反射レベルとが挙げられる。具体的には、白色に塗られたパッチ画像と黒色に塗られたパッチ画像とを配することが考えられるが、プラテン押え板4自体が白色に形成されていれば、黒色に相当する反射レベルのパッチ片として開孔を設けてもよい。なお、「複数の異なる反射レベル」は、必ずしも白色相当レベルと黒色相当レベルの二種類に限定されることはなく、例えば白色相当レベル、灰色相当レベルおよび黒色相当レベルといったように、階調の異なる三種類以上のものとすることも考えられる。また、白色、灰色または黒色といった明度が異なるもののみならず、彩度または色相が異なるもの、すなわち色特性の異なる二種類以上のものであってもよい。さらには、全てのパッチ片7aの反射レベルが互いに異なっている必要はなく、同一反射レベルのパッチ片7aが複数存在していてもよい。例えば、白色相当レベルのものと黒色相当レベルのものが交互に繰り返し配置されているといった具合である。
また、被検出パターン7は、図2に示すように、その被検出パターン7を構成する各パッチ片7aが、スキャナ部5による画像読み取り可能領域で、かつ、画像再現不可領域8aに配されているものとする。「画像読み取り可能領域」は、スキャナ部5が画像読み取りを行い得る領域で、例えばプラテンガラス2上の全領域がこれに相当する。一方、「画像再現不可領域」は、例えば画像読み取りの結果を用紙上に印刷出力する場合における当該用紙の端縁近傍領域のように、装置側の都合で設定されている領域で、画像読み取りが可能であっても、その結果を再現し得ない領域のことをいう。つまり、画像読み取り可能領域は、画像読み取りの結果を再現し得ない画像再現不可領域8aと、画像読み取りの結果を再現し得る画像再現可能領域8bとから構成されるが、そのうちの画像再現不可領域8aに被検出パターン7が配されている。
このような被検出パターン7は、後述する理由により、原稿載置基準位置6に対応して、その近傍に配されていることが望ましい。さらに、被検出パターン7は、同じく後述する理由により、スキャナ部5が画像読み取りを開始する側(副走査方向における走査開始側)のプラテンガラス2の端縁近傍に配されていることが望ましい。
また、スキャナ部5は、図1(b)に示すように、画像読取部11と、前処理部12と、位置補正処理部13と、透過率検出部14と、裏写り除去部15と、後処理部16と、出力部17と、制御部18としての機能を備えている。
画像読取部11は、プラテンガラス2に沿った走査を行うキャリッジやCCDイメージセンサ等を用いて、そのプラテンガラス2上への光照射およびその反射光の受光を行い、これにより画像データを取得する、いわゆる光学的な画像読み取りを行うものである。
前処理部12は、画像読取部11が取得した画像データに対して、A/D変換、シェーディング補正、RGBバランス補正、色空間変換等といった、公知のデータ処理を行うものである。
位置補正処理部13は、透過率検出部14による透過率情報の取得に先立ち、画像読取部11での被検出パターン7についての画像読み取りの結果、すなわち画像読取部11が取得し前処理部12が処理した後の画像データを基にして、その被検出パターン7の配置位置を認識するものである。なお、位置補正処理部13が基にする画像読み取りの結果は、イニシャル動作時またはプリスキャン時に画像読取部11が取得したものを用いる。また、位置認識については、座標認識等の公知技術を用いて行えばよい。
透過率検出部14は、画像読取部11がプラテンガラス2上の原稿1を介して被検出パターン7に対し光照射して得た画像読み取りの結果、すなわち画像読取部11が取得し前処理部12が処理した後の画像データを基にして、その原稿についての透過率情報を取得するものである。透過率情報は、原稿1の光透過率に関するもので、その原稿1を読み取った場合に裏写りが生じてしまうおそれがどの程度あるかを特定するための情報である。したがって、透過率情報は、裏写りが生じ得るか否かを特定できるものであれば、透過原稿/非透過原稿の別を特定するものであっても、原稿1の光透過率そのものに相当する情報であっても、あるいはその光透過率を近似する情報であってもよい。この透過率検出部14が取得した透過率情報は、透過率検出部14から裏写り除去部15へ通知されるようになっている。また、透過率検出部14は、透過率情報を取得するのにあたり、画像読取部11での画像読み取り結果である画像データを構成する画素値ついて、その平均値、中央値、最大値または最小値のいずれか一つを算出する機能を有したものであってもよい。
裏写り除去部15は、画像読取部11での画像読み取り結果、すなわち画像読取部11が取得し前処理部12が処理した後の画像データに対して、透過率検出部14が取得した透過率情報を用いた所定の画像処理を行うものである。所定の画像処理としては、原稿の裏写りを除去するためのもの、具体的には濃度補正または下地除去といった画像処理が挙げられる。なお、これらの画像処理は、公知技術を用いて行えばよく、例えば予め設定されたルックアップテーブル(以下「LUT」という)15aを用いて行ったり、あるいはその都度LUT15aの生成と同等の演算処理を経ることで行うことが考えられる。また、LUT15aを用いる場合であれば、予め複数のLUT15aを設定しておき、透過率情報に応じてLUT15aの選択を切り替えるようにすることも考えられる。
後処理部16は、裏写り除去部15での画像処理後のデータに対して、出力部17の出力特性に応じた階調補正等の公知のデータ処理を行うものである。
出力部17は、スキャナ部5で取得して画像処理した後の画像データを外部に出力するものである。具体的には、画像データを印刷出力するプリンタエンジンや、画像データをネットワーク回線上または公衆回線網上へ送信する通信インタフェース等が、これに該当する。
制御部18は、上述した各部11〜17およびスキャナ部5全体の動作制御を行うものである。この制御部18が行う動作制御の一例としては、詳細を後述するように、透過率検出部14が取得した透過率情報が異常か否かの判断と、その判断結果に基づく裏写り除去部15への動作指示がある。
次に、以上のように構成された画像処理装置における処理動作例について説明する。
上述した構成の画像処理装置を用いて画像読み取りを行う場合には、先ず、ユーザによって、読み取り対象となる原稿1が、原稿載置基準位置6に突き当てるようにしてプラテンガラス2上に載置され、その後にプラテンカバー3が閉じられる。これにより、プラテンガラス2上の原稿1は、プラテン押え板4によって覆われることになる。
このとき、プラテン押え板4における被検出パターン7が原稿載置基準位置6に対応してその近傍に配されていれば、その被検出パターン7は、プラテンガラス2上に載置された原稿1のサイズに関わりなく、そのプラテンガラス2上の原稿1と重なり合うことになる。すなわち、原稿1がどのようなサイズであっても、後述する被検出パターン7を用いた透過率情報の取得を行えるようになる。
その後、ユーザによるスタートボタン等の押下があると、画像読取部11がプラテンガラス2上への光照射およびその反射光の受光を行って、画像読み取りを開始する。
このとき、プラテン押え板4における被検出パターン7が画像読取部11による走査開始側のプラテンガラス2の端縁近傍に配されていれば、その被検出パターン7は、画像読取部11による走査開始後、直ちに読み取りが行われることになる。したがって、画像読取部11がプリスキャンをせずに、その画像読取部11の一回の本スキャンのみで、後述する被検出パターン7を用いた透過率情報の取得を行って、その取得した透過率情報を当該一回の本スキャンで得た画像データに対する画像処理に反映させるといったことが実現可能となる。ただし、プリスキャンを行ってもよいことは勿論である。
そして、画像読み取りを開始すると、画像読取部11は、プラテン押え板4における被検出パターン7がプラテンガラス2上の原稿1と重なり合っているので、その原稿1に対して光を照射するとともに、その原稿1を介して被検出パターン7にも光を照射することになる。
このとき、被検出パターン7は複数の異なる反射レベルのパッチ片7aを有していることから、原稿1の光透過率によっては、各パッチ片7aから得られる画像読み取りの結果に、各パッチ片7aの反射レベルの相違が反映されたり、あるいは原稿1を介することで反映されなかったりする。例えば、光透過率が高く裏写りが生じ易い原稿1であれば各パッチ片7aの反射レベルの相違が反映されるが、光透過率が低く裏写りが生じ難い原稿1の場合はその原稿1が介在することで各パッチ片7aの反射レベルの相違が現れなくなる、といった具合である。
したがって、原稿1を介して各パッチ片7aから得られる画像読み取りの結果を基にすれば、透過率検出部14は、プラテンガラス2上の原稿1についての透過率情報を取得することができるのである。
具体的には、例えば白色相当レベルのパッチ片から得られる画像読み取りの結果と黒色相当レベルのパッチ片から得られる画像読み取りの結果との反射レベルの差(濃度差等)を求めて、その差を予め設定されている閾値と比較し、当該差が当該閾値以上であればプラテンガラス2上の原稿1は透過原稿であると判定し、当該差が当該閾値未満であればプラテンガラス2上の原稿1は非透過原稿であると判定する、といったことが考えられる。なお、ここで述べた透過率情報の取得の手法は、単なる一例に過ぎず、他の公知技術を用いたものであってもよいことは勿論である。
このようにして透過率情報を取得すれば、プラテン押え板4がプラテンガラス2上の原稿1を覆っている状態、すなわちプラテンカバー3が閉じた状態での画像読み取りの結果に基づき当該原稿1についての透過率情報を取得することになるので、例えば原稿1に反りが発生していた場合であってもその影響を受けてしまうことがなく、また取得結果にバラツキが発生してしまうこともなく、常に正確な透過率情報の取得が行えるようになる。しかも、プラテンカバー3が閉じた状態であることから、透過率情報の取得にあたり、視線の低いユーザ(子供や車椅子使用者等)であっても、光源からの照射光を目視してしまうおそれがない。
その上、透過率情報を取得するためには、プラテン押え板4に被検出パターン7を配しておけばよい。すなわち、プラテン押え板4のプラテンガラス2側に、複数の異なる反射レベルのパッチ片7aを有する被検出パターン7を配しておけば、他の検出手段等を要することなく、画像読取部11による画像読み取りの結果を基にするだけで、プラテンガラス2上の原稿1についての透過率情報を取得できる。したがって、透過率情報の取得のために光透過レベル検出器やプラテンカバー開閉検知センサを必要とすることがなく、装置構成の簡素化や装置コスト削減等の実現が期待できる。
さらに、透過率情報の取得を可能にする被検出パターン7の各パッチ片7aは、画像読取部11による画像読み取り可能領域で、かつ、画像再現可能領域8bに配されているので、これら各パッチ片7aについての画像読み取りの結果を基にして透過率情報を取得する場合であっても、その画像読み取りの結果が出力部17から出力されることはない。つまり、被検出パターン7を構成する各パッチ片7aが、出力部17からの力内容に影響を及ぼしてしまうことがない。したがって、画像読み取りの結果を基にして透過率情報を取得可能にした場合であっても、その画像読み取りの結果について良好な画質を確保し得るようになる。
ところで、透過率情報の取得を可能にする被検出パターン7の各パッチ片7aは、複数の異なる反射レベルのものであるが、少なくとも白色相当レベルおよび黒色相当レベルを含んでいればよい。白色相当レベルおよび黒色相当レベルを含んでいれば、透過率情報の取得が可能だからである。
ただし、各パッチ片7aは、階調の異なる三種類以上の反射レベルのものであってもよく、その場合には透過率情報の取得にあたり中間調についても細かく判定することが可能となる。
また、色特性の異なる二種類以上のものを有していてもよく、その場合には透過率情報の取得にあたり下地色等の色成分についての判定が可能となる。
さらには、全てのパッチ片7aの反射レベルが互いに異なっている必要はない。すなわち、同一反射レベルのパッチ片7aが複数箇所に存在していてもよく、その場合には各パッチ片7aの画像読み取りの結果について、バラツキ発生(例えば、画像読取部11でのゴミ付着によるもの)を排除することが可能となる。
また、透過率情報の取得にあたり、透過率検出部14は、画像読取部11による画像読み取りの結果を基にすることになるが、その画像読み取りの結果である画像データは、複数の画素値の集合であることが知られている。つまり、画像読み取りの結果として、各パッチ片7aのそれぞれに対応して、画素値の集合(画素値群)が得られることになる。したがって、透過率検出部14は、画素値群を構成する全画素値を基にして透過率情報の取得してもよいが、画素値群を構成する各画素値ついて、その平均値、中央値、最大値または最小値のいずれか一つを算出し、その算出結果を基に透過率情報を取得することで、処理負荷を軽減して処理の迅速化を図ることも考えられる。その場合に、平均値、中央値、最大値または最小値の算出は、一つのパッチ片から得た画像読み取りの結果のそれぞれに対して行うことが考えられるが、同一反射レベルのパッチ片7aが複数箇所に存在していれば、その同一反射レベルのものから得た画像読み取りの結果について行うことで、より一層の負荷軽減および処理迅速化を図るようにしてもよい。
そして、透過率検出部14が透過率情報を取得すると、その後は、裏写り除去部15が、画像読取部11での画像読み取り結果に対して、透過率検出部14が取得した透過率情報を用いて、濃度補正や下地除去等の画像処理を行う。このとき、裏写り除去部15が複数のLUT15aを備えていれば、裏写り除去部15は、透過率検出部14が取得した透過率情報を基にして、すなわち当該透過率情報をセレクト信号として用いて、いずれか一つのLUT15aを選択して画像処理を行う。LUT15aを用いて画像処理を行う場合も、あるいはLUT15aを用いず演算処理を経て画像処理を行う場合であっても、その画像処理は、原稿表面に写り込んでしまう黒色相当または灰色相当のパターン部分を確実に除去し得るレベルを基準として行うものとする。なお、裏写り除去部15が行う濃度補正や下地除去等の画像処理の詳細については、公知技術を利用して行えばよいため、ここではその説明を省略する。
裏写り除去部15での画像処理の後は、その画像処理後のデータに対して、後処理部16が階調補正等のデータ処理を行い、さらに出力部17が外部への出力を行う。この出力部17からの出力結果については、透過率検出部14での透過率情報の取得およびその結果に基づく裏写り除去部15での画像処理を経ているので、例えばプラテンガラス2上に光透過率の高い原稿1が載置された場合のものであっても裏写りの発生が抑制されており、当該原稿1に描かれた画像を忠実に再現する良好な画質のものとなる。
以上のように、本実施形態で説明した画像処理装置を用いれば、原稿1からの画像読み取りの結果に対して、裏写りの発生を抑制することができることに加え、装置構成の複雑化およびこれに伴う装置コストアップを抑えることができ、しかも確実に原稿の光透過率を検出して裏写り除去量に反映させることができる。
ところ、上述した裏写り除去部15での裏写り発生の抑制のための画像処理は、必ずしも常に行う必要はなく、選択的に行うようにすることも考えられる。例えば、透過率検出部14が取得した透過率情報について、制御部18が異常であるか否かの判断を行い、正常と判断した場合であれば上述した画像処理を裏写り除去部15に行うが、異常と判断した場合には上述した画像処理を行わないようにする。透過率情報が異常か否かの判断は、各パッチ片7aから得られた反射レベルの組み合わせに基づいて行えばよい。例えば、白色相当レベルと黒色相当レベルとが本来の値とは逆転していたとき、同一レベル(白色相当レベル同士、黒色相当レベル同士等)についての値に許容限度以上のバラツキがあるとき、白色相当レベルと黒色相当レベルとの反射レベル差が許容差以上に大きいとき等には、透過率情報が異常であると判断することが考えられる。
このような判断結果に基づいて制御部18が裏写り除去部15への動作指示を与えるようにすれば、例えば画像読取部11でのハード的な故障等により透過率情報が誤検出された場合であっても、その誤検出された透過率情報に基づく不適切な画像処理が行われてしまうのを回避することができる。したがって、裏写り除去についての信頼性向上を図る上で非常に好適なものとなる。
また、上述した一連の処理動作では、透過率検出部14による透過率情報の取得に先立ち、位置補正処理部13が被検出パターン7の配置位置を認識しており、その認識結果(所定記憶領域に記憶保持されているもの)を透過率検出部14および裏写り除去部15が利用することで、透過率情報取得および裏写り除去についての精度向上や処理迅速化等が図られているものとする。このことは、例えば原稿なしでプリスキャンを行い、その結果を用いて位置補正処理部13が被検出パターン7の配置位置を認識することで、プラテンカバー3におけるプラテン押え板4の位置のバラツキ補正をし得ることを意味する。すなわち、装置毎のバラツキに対応しつつ透過率情報取得の精度向上等を図ることのみならず、例えば保守等でプラテン押え板4のみを交換した場合であっても、位置補正処理部13による認識処理を経ることで、その後に行う透過率情報取得の精度向上等が図れるのである。なお、位置補正処理部13による認識処理は、常時(画像読取部11での画像読み取りがある都度)行う必要はなく、例えば装置起動後のイニシャル動作時といった予め設定されたタイミングでのみ行えばよい。
本発明に係る画像処理装置における概略構成例を示す説明図であり、(a)は外観斜視図、(b)は機能構成のブロック図である。 本発明に係る画像処理装置の要部詳細を例示する説明図であり、(a)は被検出パターンを例示する図、(b)は画像再現不可領域を例示する図である。
符号の説明
1…原稿、2…プラテンガラス、3…プラテンカバー、4…プラテン押え板、5…スキャナ部、6…原稿載置基準位置、7…被検出パターン、7a…パッチ片、8a…画像再現不可領域、11…画像読取部、12…前処理部、13…位置補正処理部、14…透過率検出部、15…裏写り除去部、15a…LUT、16…後処理部、17…出力部、18…制御部

Claims (11)

  1. 読み取り対象となる原稿が載置されるプラテンガラスと、
    前記原稿が載置された状態の前記プラテンガラスを覆うプラテン押え板と、
    前記プラテンガラス上への光照射およびその反射光の受光により画像読み取りを行う画像読取手段と、
    前記プラテン押え板の前記プラテンガラス側に配された複数の異なる反射レベルのパッチ片を有するとともに、当該パッチ片が前記画像読取手段による画像読み取り可能領域で、かつ、画像再現不可領域に配されてなる被検出パターンと、
    前記画像読取手段が前記原稿を介して前記被検出パターンに対し光照射して得た画像読み取りの結果を基に当該原稿の光透過率に関する透過率情報を取得する透過率検出手段と、
    前記透過率検出手段が取得した透過率情報を用いて前記画像読取手段による画像読み取りの結果に対する所定の画像処理を行う処理手段と
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記被検出パターンは、前記プラテンガラス上に前記原稿が載置される際に基準とされる原稿載置基準位置に対応して配されている
    ことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 前記被検出パターンは、前記画像読取手段が画像読み取りを開始する側の前記プラテンガラスの端縁近傍に配されている
    ことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  4. 前記被検出パターンは、少なくとも白色に相当する反射レベルのパッチ片と黒色に相当する反射レベルのパッチ片とを有している
    ことを特徴とする請求項1、2または3記載の画像処理装置。
  5. 前記被検出パターンは、階調の異なる三種類以上のパッチ片を有している
    ことを特徴とする請求項1、2または3記載の画像処理装置。
  6. 前記被検出パターンは、色特性の異なる二種類以上のパッチ片を有している
    ことを特徴とする請求項1、2または3記載の画像処理装置。
  7. 前記透過率検出手段は、前記画像読取手段が前記被検出パターンにおける一つのパッチ片から得た画像読み取りの結果に対し、当該画像読み取りの結果を構成する画素値の平均値、中央値、最大値または最小値のいずれか一つを算出し、その算出結果を用いて前記透過率情報を取得するものである
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  8. 前記被検出パターンは、同一反射レベルのパッチ片を複数有している
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  9. 前記透過率検出手段は、前記画像読取手段が前記被検出パターンにおける前記同一反射レベルの各パッチ片から得た画像読み取りの結果に対し、当該各パッチ片からの画像読み取りの結果の平均値、中央値、最大値または最小値のいずれか一つを算出し、その算出結果を用いて前記透過率情報を取得するものである
    ことを特徴とする請求項8記載の画像処理装置。
  10. 前記透過率検出手段が取得した透過率情報が異常か否かを判断し、異常であれば前記処理手段に画像処理を行わないように指示を与える制御手段
    を備えることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  11. 前記透過率検出手段による透過率情報の取得に先立ち、前記画像読取手段による前記被検出パターンについての画像読み取りの結果を基にして、当該被検出パターンの配置位置を認識する位置補正手段
    を備えることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の画像処理装置。
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