JP2007134141A - イオン化装置の電極針ユニットおよびイオン化装置 - Google Patents

イオン化装置の電極針ユニットおよびイオン化装置 Download PDF

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Abstract

【課題】シリコン針を柔軟に支持しつつ、シリコン針先端にごみが付着することを有効に防止しえるイオン化装置を提供することを目的とする。
【解決手段】イオン化装置の電極針ユニット12は、放電電極針42と、それを収容する電極針ケース41とで構成される。電極針42は、パイプ部材421と、パイプ部材421の先端側内部に挿入されるシリコン針423と、パイプ部材421の他端側内部に挿入され、電源手段からの配電ラインに接続される電極針基部422と、部材422,423間に挟まれるコイルバネ424で構成される。電極針42は、電極針ケース41内のエア供給室S2内で支持部材425により支持される。エア供給室S2内に供給されたエアは、電極針42の先端側に送り出され、シリコン針423の外周部を通過して、電極針ユニット12の外部へと噴出される。
【選択図】図3

Description

本発明は、空気中の静電気を除去するイオン化装置の構造に関する。
ウェハ製造工場などでは、クリーンルームにおける静電気を除去するために、イオン化装置(除電器)が使用されている。イオン化装置は、電極針に高電圧をかけて空気をイオン化させ、空気イオンを対象物に送り込むことで、対象物周辺の静電気を中和させるようにしている。このように、イオン化装置の電極針には高電圧がかけられるため、長期使用によりその電極針にごみ等が付着する。このごみが、あるタイミングでウェハに落下すると、ウェハの歩留まりが落ちるといった問題が発生していた。
また、電極針自身が磨耗し、電極針の小さな破片がウェハに落下するという問題も発生している。電極針には、タングステンなどの金属が用いられているが、この金属片がウェハに落下すると、金属汚染により、半導体製造に重大な問題を引き起こすことになる。この問題を解決するためには、ウェハと同物質のシリコンで電極針を作成するという方法が考えられる。ウェハと同物質の電極針を使用することで、例え、電極針の破片が落下したとしても、ウェハに与える影響を小さくできるからである。しかし、シリコン製の電極針は、延性展性が低いため、電極に強く接触させようとすると脆く割れてしまうとう問題があった。
この問題を解決するため、本願出願人は、特許文献1で示す技術を開示している。特許文献1の図8に示すように、この電極針は、上部電極とシリコン製の下部電極とで構成され、この2つの電極間には、コイルバネが介装されている。これにより、シリコン製の電極針が、コイルバネを介して電極に接触するため、シリコン針を柔軟に支持することが可能となり、シリコン針が破損するといった問題を解決している。
特開2002−260821号公報
特許文献1のイオン化装置は、シリコン針の支持構造という面では、上記の問題を解決しているが、シリコン針の先端周囲に付着するごみの対策が充分でなかった。特許文献1で示すイオン化装置では、シリコン針は、略全長に亘って、その周囲に近接する部材で支持されており、イオン化装置からエアを噴出する開口部は、シリコン針の先端部より外方に少し離れた位置に設けられていた。
このため、イオン化装置は、電極針先端より放電された空気イオンを、対象物に向けて押し出す役割は担っているものの、電極針先端付近のごみを除去するという役割は充分でなかった。
そこで、本発明は前記問題点に鑑み、シリコン針を柔軟に支持しつつ、シリコン針先端にごみが付着することを有効に防止しえるイオン化装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1記載の発明は、装置本体の電源手段から電力を得て、イオン放電を行うイオン化装置の電極針ユニットであって、放電電極針と、電極針ケースと、を備え、前記放電電極針は、筒部材と、少なくとも前記筒部材の先端側内部に挿入されるシリコン針と、少なくとも前記筒部材の他端側内部に挿入され、前記電源手段からの配電ラインに接続される導電性部材と、前記シリコン針と前記導電性部材の間に挟まれる弾性部材と、を備え、前記筒部材と前記弾性部材の少なくとも一方が導電性の部材で構成されており、前記電極針ケースは、前記電極針ケース外部と連通する開口部を持ったエア供給室を有し、前記エア供給室には、前記電極針ユニットの外部に設けられたエア供給手段からのエアが供給されるエア供給口が設けられ、前記エア供給室内において、前記シリコン針が前記開口部側に位置するように、前記放電電極針が前記エア供給口よりも前記他端側で支持部材を介して支持されており、前記エア供給手段から供給されたエアが、前記シリコン針の外周部の開口部から前記電極針ユニットの外方に向けて供給されることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、装置本体の電源手段から電力を得て、イオン放電を行うイオン化装置の電極針ユニットであって、放電電極針と、電極針ケースと、を備え、前記放電電極針は、前記電源手段からの配電ラインに接続される導電性の筒部材と、少なくとも前記筒部材の先端側内部に挿入されるシリコン針と、少なくとも前記筒部材の他端側内部に挿入される係止部材と、前記シリコン針と前記係止部材の間に挟まれる弾性部材と、を備え、前記電極針ケースは、前記電極針ケース外部と連通する開口部を持ったエア供給室を有し、前記エア供給室には、前記電極針ユニットの外部に設けられたエア供給手段からのエアが供給されるエア供給口が設けられ、前記エア供給室内において、前記シリコン針が前記開口部側に位置するように、前記放電電極針が前記エア供給口よりも前記他端側で支持部材を介して支持されており、前記エア供給手段から供給されたエアが、前記シリコン針の外周部の開口部から前記電極針ユニットの外方に向けて供給されることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、装置本体の電源手段から電力を得て、イオン放電を行うイオン化装置の電極針ユニットであって、放電電極針と、電極針ケースと、を備え、前記放電電極針は、筒部材と、少なくとも前記筒部材の先端側内部に挿入されるシリコン針と、少なくとも前記筒部材の他端側内部に挿入され、前記電源手段からの配電ラインに接続される導電性部材と、前記シリコン針と前記導電性部材の間に挟まれる弾性部材と、を備え、前記筒部材と前記弾性部材の少なくとも一方が導電性の部材で構成されており、前記電極針ケースは、略中央部に開口部を有するディスク上のプレートと、前記プレート上に立設されたケース筒部と、を備え、前記ケース筒部は、内部に略円筒形状のエア供給室を有し、前記エア供給室は、前記開口部を通じて、前記電極針ケースの外部と連通しており、前記エア供給室には、前記電極針ユニットの外部に設けられたエア供給手段からのエアが供給されるエア供給口が設けられ、前記エア供給室内において、前記シリコン針が前記開口部側に位置するように、前記放電電極針が前記エア供給口よりも前記他端側で支持部材を介して支持されており、前記エア供給手段から供給されたエアが、前記シリコン針の外周部の開口部から前記電極針ユニットの外方に向けて供給されることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、装置本体の電源手段から電力を得て、イオン放電を行うイオン化装置の電極針ユニットであって、放電電極針と、電極針ケースと、を備え、前記放電電極針は、前記電源手段からの配電ラインに接続される導電性の筒部材と、少なくとも前記筒部材の先端側内部に挿入されるシリコン針と、少なくとも前記筒部材の他端側内部に挿入される係止部材と、前記シリコン針と前記係止部材の間に挟まれる弾性部材と、を備え、前記電極針ケースは、略中央部に開口部を有するディスク上のプレートと、前記プレート上に立設されたケース筒部と、を備え、前記ケース筒部は、内部に略円筒形状のエア供給室を有し、前記エア供給室は、前記開口部を通じて、前記電極針ケースの外部と連通しており、前記エア供給室には、前記電極針ユニットの外部に設けられたエア供給手段からのエアが供給されるエア供給口が設けられ、前記エア供給室内において、前記シリコン針が前記開口部側に位置するように、前記放電電極針が前記エア供給口よりも前記他端側で支持部材を介して支持されており、前記エア供給手段から供給されたエアが、前記シリコン針の外周部の開口部から前記電極針ユニットの外方に向けて供給されることを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のイオン化装置の電極針ユニットであって、前記筒部材の先端部は、他の部分と比べて内径が小さくなるように形成されていることを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項1ないし請求項5のいずれかに記載のイオン化装置の電極針ユニットであって、前記シリコン針の先端部の側面断面が台形形状であることを特徴とする。
請求項7記載の発明は、請求項1ないし請求項6のいずれかに記載のイオン化装置の電極針ユニットであって、前記支持部材の前記電極針ケースとの接続部表面がローレット加工されていることを特徴とする。
請求項8記載の発明は、請求項1ないし請求項7のいずれかに記載のイオン化装置の電極針ユニットであって、前記エア供給室内で支持される前記シリコン針の先端部が、前記開口部より内側に位置することを特徴とする。
請求項9記載の発明は、互いに離間して複数の電極針ユニットが配置されるイオン化装置であって、電源手段と、前記電極針ユニットに前記電源手段からの電力を供給する配電ラインと、前記電極針ユニットにエア供給手段からのエアを供給するエア通路と、を備え、前記電極針ユニットは、放電電極針と電極針ケースとを備えており、前記放電電極針は、筒部材と、少なくとも前記筒部材の先端側内部に挿入されるシリコン針と、少なくとも前記筒部材の他端側内部に挿入され、前記配電ラインに接続される導電性部材と、前記シリコン針と前記導電性部材の間に挟まれる弾性部材と、を備え、前記筒部材と前記弾性部材の少なくとも一方が導電性の部材で構成されており、前記電極針ケースは、前記電極針ケース外部と連通する開口部を持ったエア供給室を有し、前記エア供給室には、前記エア通路と連通するエア供給口が設けられ、前記エア供給室内において、前記シリコン針が前記開口部側に位置するように、前記放電電極針が前記エア供給口よりも前記他端側で支持部材を介して支持されており、前記エア供給手段から供給されたエアが、前記シリコン針の外周部の開口部から前記電極針ユニットの外方に向けて供給されることを特徴とする。
請求項10記載の発明は、互いに離間して複数の電極針ユニットが配置されるイオン化装置であって、電源手段と、前記電極針ユニットに前記電源手段からの電力を供給する配電ラインと、前記電極針ユニットにエア供給手段からのエアを供給するエア通路と、を備え、前記電極針ユニットは、放電電極針と電極針ケースとを備えており、前記放電電極針は、前記配電ラインに接続される導電性の筒部材と、少なくとも前記筒部材の先端側内部に挿入されるシリコン針と、少なくとも前記筒部材の他端側内部に挿入される係止部材と、前記シリコン針と前記係止部材の間に挟まれる弾性部材と、を備え、前記電極針ケースは、前記電極針ケース外部と連通する開口部を持ったエア供給室を有し、前記エア供給室には、前記エア通路と連通するエア供給口が設けられ、前記エア供給室内において、前記シリコン針が前記開口部側に位置するように、前記放電電極針が前記エア供給口よりも前記他端側で支持部材を介して支持されており、前記エア供給手段から供給されたエアが、前記シリコン針の外周部の開口部から前記電極針ユニットの外方に向けて供給されることを特徴とする。
請求項11記載の発明は、互いに離間して複数の電極針ユニットが配置されるイオン化装置であって、電源手段と、前記電極針ユニットに前記電源手段からの電力を供給する配電ラインと、前記電極針ユニットにエア供給手段からのエアを供給するエア通路と、を備え、前記電極針ユニットは、放電電極針と電極針ケースとを備えており、前記放電電極針は、筒部材と、少なくとも前記筒部材の先端側内部に挿入されるシリコン針と、少なくとも前記筒部材の他端側内部に挿入され、前記配電ラインに接続される導電性部材と、前記シリコン針と前記導電性部材の間に挟まれる弾性部材と、を備え、前記筒部材と前記弾性部材の少なくとも一方が導電性の部材で構成されており、前記電極針ケースは、略中央部に開口部を有するディスク上のプレートと、前記プレート上に立設されたケース筒部と、を備え、前記ケース筒部は、内部に略円筒形状のエア供給室を有し、前記エア供給室は、前記開口部を通じて、前記電極針ケースの外部と連通しており、前記エア供給室には、前記エア供給手段からのエアが供給されるエア供給口が設けられ、前記エア供給室内において、前記シリコン針が前記開口部側に位置するように、前記放電電極針が前記エア供給口よりも前記他端側で支持部材を介して支持されており、前記エア供給手段から供給されたエアが、前記シリコン針の外周部の開口部から前記電極針ユニットの外方に向けて供給されることを特徴とする。
請求項12記載の発明は、互いに離間して複数の電極針ユニットが配置されるイオン化装置であって、電源手段と、前記電極針ユニットに前記電源手段からの電力を供給する配電ラインと、前記電極針ユニットにエア供給手段からのエアを供給するエア通路と、を備え、前記電極針ユニットは、放電電極針と電極針ケースとを備えており、前記放電電極針は、前記配電ラインに接続される導電性の筒部材と、少なくとも前記筒部材の先端側内部に挿入されるシリコン針と、少なくとも前記筒部材の他端側内部に挿入される係止部材と、前記シリコン針と前記係止部材の間に挟まれる弾性部材と、を備え、前記電極針ケースは、略中央部に開口部を有するディスク上のプレートと、前記プレート上に立設されたケース筒部と、を備え、前記ケース筒部は、内部に略円筒形状のエア供給室を有し、前記エア供給室は、前記開口部を通じて、前記電極針ケースの外部と連通しており、前記エア供給室には、前記エア供給手段からのエアが供給されるエア供給口が設けられ、前記エア供給室内において、前記シリコン針が前記開口部側に位置するように、前記放電電極針が前記エア供給口よりも前記他端側で支持部材を介して支持されており、前記エア供給手段から供給されたエアが、前記シリコン針の外周部の開口部から前記電極針ユニットの外方に向けて供給されることを特徴とする。
請求項13記載の発明は、請求項9または請求項11に記載のイオン化装置において、前記配電ラインの電極端子は、略Ω字形状の部材であり、前記導電性部材の端部が、前記電極端子の内部に押し込まれることで、前記電極端子と前記導電性部材とが導通することを特徴とする。
請求項14記載の発明は、請求項10または請求項12に記載のイオン化装置において、前記配電ラインの電極端子は、略Ω字形状の部材であり、前記筒部材の端部が、前記電極端子の内部に押し込まれることで、前記電極端子と前記筒部材とが導通することを特徴とする。
本発明のイオン化装置の電極針ユニットは、電極針の先端部をシリコンで構成した。これにより、半導体製造工場などで使用した場合、針先端部が磨耗してウェハなどに落下した場合にも、その悪影響を低減させることができる。また、電極に接する導電性部材とシリコン針の間に弾性部材を介在させたので、組み立て時などにおいて、シリコン針が破損することを防止できる。そして、電極針は、支持部材を用いて電極針ケース内で支持され、シリコン針の先端部周囲をエアが流れる空間としている。これにより、シリコン針の針先端に埃、ごみが付着するのを有効に防止することが可能である。また、支持部材は、エア供給口よりも他端側(エア供給口から見てシリコン針とは反対側)において電極針を支持する。これにより、支持部材は、エアがシリコン針とは反対側に流れるのを防ぐ役割も成している。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について説明する。図1は、本発明の実施の形態に係るイオン化装置1の外形を示す側面図である。イオン化装置1は、コロナ放電により、イオンを発生させ、空気イオンを対象物や対象物周辺に送り込むことで、対象物やその周辺の静電気を除去するものである。特に、本実施の形態においては、イオン化装置1は、クリーンルーム内において静電気を除去するために用いられる場合を例に説明する。たとえば、イオン化装置1は、クリーンルーム内のウェハや液晶表示パネルの製造装置で使用され、ウェハおよびその周辺の静電気を除去する目的で使用される。
図に示すように、イオン化装置1は、横長形状のケース10内に、各構成部品を収容して構成されている。また、イオン化装置1の下部側には、複数の互いに離間した電極針ユニット12が配置されている。なお、以下の説明において、便宜上、図1に示した矢視Xを上方向として説明する。
図2は、イオン化装置1の内部構造を模式的に示した図である。イオン化装置1は、ケース10内の下部側に、2つのエア供給ユニット11を備えている。そして、1つのエア供給ユニット11に対して4つの電極針ユニット12が装着される構成となっている。また、ケース10内の上部側には、高電圧ユニット13と、電源回路や例えば表示回路やCPUを含む制御ユニット14が配置されている。
ケース10の両端面には、エアポート15が設けられ、このエアポート15を通じて、エア供給部2からのエアがエア供給ユニット11に供給される。エア供給ユニット11内に供給されたエアは、各電極針ユニット12に供給され、各電極針ユニット12から外部に送り出される。このエアの流れにより、電極針ユニット12から放出された空気イオンが対象物(たとえば、ウェハ)に向けて送り込まれるのである。
図3は、イオン化装置1の断面図(図1の矢視A−A断面図)である。エア供給ユニット11は、図に示すように、上部第1部材31と、上部第2部材32と、下部部材33とが組み立てられて構成されている。上部第1部材31、上部第2部材32、下部部材33は、いずれも、イオン化装置1の長手方向(図1の左右方向)に延びる細長い形状をしている。また、上部第1部材31の下部には、電極プレート36が取り付けられている。
図4は、上部第2部材32の模式断面図である。上部第2部材32は、図に示すように、長手方向に延びるプレート部321と、プレート部321の底面から下方に延設される4つのスリーブ322とから構成されている。スリーブ322の内側は、貫通孔となっており、後述するように、この貫通孔に電極針ユニット12の先端側が挿入されるようになっている。なお、図4は、上部第2部材32の機能面を表現する模式図であり、図3で示したような実際の部材形状は、正確に図示されていない。
図5は、下部部材33の模式図である。下部部材33は、図に示すように、長手方向に延びるボックス部331と、ボックス部331の底面から下方に延設される4つのスリーブ332とから構成されている。スリーブ332の内側は、貫通孔となっており、後述するように、この貫通孔に電極針ユニット12が挿入されるようになっている。なお、図5は、下部部材33の機能面を表現する模式図であり、図3で示したような実際の部材形状は、正確に図示されていない。
そして、スリーブ322とスリーブ332の位置を合わせるようにして、上部第2部材32と下部部材33が接合され、さらに、上部第2部材32の上部に上部第1部材31が接合されることにより、エア供給ユニット11が組み立てられる。下部部材33のボックス部331は、上方つまり上部第2部材32側に開放しており、上部第2部材32および装着された電極針ユニット12と共に、エア通路の一部を構成する空間S1(図3参照)を形成している。上述したエアポート15に連接されるエア供給用のチューブが、この空間S1に連通しており、この構成により、エア供給部2から供給されたエアが空間S1に供給されるようになっている。
このようにして組み立てられたエア供給ユニット11には、各スリーブ332に対して電極針ユニット12が差し込むようにして装着される。つまり、1つのエア供給ユニット11には、4つのスリーブ322が下方に向けて延設されており、それぞれのスリーブ332に電極針ユニット12が差し込まれるのである。
そして、エア供給ユニット11に取り付けられた電極針ユニット12は、エア供給ユニット11から下方に向けて垂下し、電極針ユニット12の下端部分が図1に示したように、ケース10から外部に露出した状態になる。
図6は、電極針ユニット12の断面図であり、図7は、電極針ユニット12の斜視図である。電極針ユニット12は、電極針ケース41と、電極針ケース41の内部に装着される電極針42とから構成される。
電極針ケース41は、電極針42に沿って延びる小径内筒部分411と、小径内筒部分411の下端つまり電極針42の先端部分から径方向外方に広がる円形ディスク部分412と、円形ディスク部分412の外周縁から上方向に延びる大径外筒部分413とを有している。そして、小径内筒部分411の内部空間であるエア供給室S2に、電極針42を収容している。また、小内径筒部分411の先端(上端)部の外周部分には、略円筒形状のゴム43が取り付けられている。
電極針42は、図8にも示すように、略円筒形状の細長いパイプ部材421と、パイプ部材421内の上部側に装着される電極針基部422と、パイプ部材421内の下部側(先端側)に装着されるシリコン針423と、電極針基部422とシリコン針423の間に介装されるコイルバネ424と、パイプ部材421の外周部に取り付けられる略円筒形状の支持部材425とから構成されている。本実施の形態においては、パイプ部材421と電極針基部422は、ステンレス等の導電性の部材で構成されている。
支持部材425は、図に示すように筒状の部材であり、パイプ部材421の上部付近の外周部に取り付けられる。また、支持部材425の外周面は、図に示すようにローレット加工されている。本実施の形態において、電極針42は、エア供給室S2内において中空状態で、支持部材425によってのみ支持されている。つまり、支持部材425の外周面が小径内筒部分411の内周面に取り付けられることによって、電極針42が支持されるのである。そして、支持部材425の外周面は、接着剤などで電極針ケース41に接着されても良いが、より好ましくは外周面をローレット加工することにより、その接着性が強化されるようにすればよい。エア供給室S2内の封止性を高めるために、支持部材425よりシリコン針423側にOリングやパッキンなどを配置してもよい。その場合には、支持部材425は、完全にエア供給室S2内を封止しなくてもよい。
また、支持部材425が、電極針42のシリコン針423とは反対側の他端側を支持することで、電極針ケース41への接合の際の応力などが、シリコン針423へ伝わることを防ぐことができる。そのことにより、延性展性の低いシリコン針が割れるのを防ぐことができる。さらには、エア供給室S2内に送り込まれたエアがシリコン針423とは反対側に流れるのを防ぐ役割も成している。
本実施例では、支持部材425が電極針42に接着されてから電極針ケース41に挿入される例を説明したが、もちろん電極針ケース41側に支持部材が存在してもよい。その場合は、パイプ部材421の他端側にローレット加工を施して電極針ケースに挿入して支持しても良い。加工上、成型上の点から言えば支持部材425が電極針42に固定されてから電極針ケース41に固定される方が好ましい。
図9は、電極針ユニット12の分解図である。パイプ部材421には、上部側からシリコン針423、コイルバネ424、電極針基部422の順で、各部材が挿入される。そして、パイプ部材421の外周に支持部材425が取り付けられた状態で、電極針ケース41内に収納されるのである。
図10は、電極針42の先端断面図である。図に示すように、パイプ部材421の先端部421aは、少し窄まり、その内径が小さくなるように形成されている。したがって、挿入されたシリコン針423のテーパー部分が、この内径が小さくなった先端部421aで係止される構造になっている。つまり、シリコン針423を完全に固定することなく、少し遊びを持たせた状態で、パイプ部材421の先端部に収納するようにしている。
一方、図9に示すように、電極針基部422の基部422bは、少し、外径が大きく形成されている。したがって、挿入された電極針基部422が、この基部422bの部分で、パイプ部材421に強く差し込むようにして係止されるようになっている。そして、このように組み立てられたシリコン針423と電極針基部422との間には、コイルバネ424が介装されているので、この弾性力により、シリコン針423が、上下に摺動可能な状態で収納される構造となっている。図11は、シリコン針423が、電極針基部422側に少し押し込まれた状態を示している。つまり、コイルバネ424が少し縮んだ状態の電極針42の先端断面図である。
電極針42が、このような構成となっていることで、次のようなメリットがある。まず、電極針42の先端部、つまり、イオンが発生される部分がシリコン製の部材となっているため、半導体製造装置等における使用に適している。たとえば、針先端部が磨耗して、部材の一部が落下したとしても、飛散する部材が、半導体の構成部材と同じシリコンであるので、半導体(ウェハ)に対する悪影響を低減させることが可能である。
さらに、針先端部に比較的硬質の弱いシリコン針を用いているが、電極(後述する電極プレート36)と接する電極針基部422とシリコン針423との間には、弾性部材であるコイルバネ424が介装されている。これにより、シリコン針423への衝撃を吸収し、組み立て時などにおいて、シリコン針423が破損することを防止できるのである。
図12は、シリコン針423の先端拡大図である。図12および図10の断面図に示すように、シリコン針423の先端は、その側面断面が台形形状となっている。このように、シリコン針423の先端を少しカットすることで、シリコン針423の先端部の電界強度を弱め、磨耗等により、部材の一部が落下することを防止するようにしている。
図13は、電極針ユニット12が、エア供給ユニット11に装着された状態を示す拡大図である。電極針ケース41の小径内筒部分411の上端側には、その筒部の周囲を覆うように、ゴム43が装着されている。図3に示すように、電極針ユニット12の組み立て時には、このゴム43が装着された小径内筒部分411の上端部が、上部第2部材32のスリーブ322内に押し込まれる。
また、上部第1部材31の底面側には、各スリーブ322の位置に合わせるようにして、電極プレート36が取り付けられている。この電極プレート36は、配電ライン(図示せぬ)を介して、高電圧ユニット13に接続されている。つまり、電極プレート36は、高電圧ユニット13で発生した高電圧を、各電極針ユニット12に供給する電極端子として機能する。
電極プレート36は、図3および図13に示すように、側面視で、Ω字状に形成されており、その内部側に、電極針基部422が押し込まれるようになっている。図14は、電極プレート36を底面側から見た図である。つまり、電極針ユニット12が取り外されている状態で、エア供給ユニット11のスリーブ332内を覗いた図である。
小径内筒部分411の先端部のゴム43がスリーブ322に押し込まれ、電極プレート36の内側に電極針基部422が押し込まれることにより、電極針ユニット12がエア供給ユニット11に装着される。このようにして、電極針ユニット12がエア供給ユニット11に装着されると、上述したように、下部部材33の内周面と、電極針ユニット12の小径内筒部分411の外周面と、上部第2部材32の下面とで、空間S1が形成される。
一方、図6に示すように、小径内筒部分411には、支持部材425との接合部分よりやや下方に、エア供給口414が設けられている。したがって、小径内筒部分411内のエア供給室S2は、エア供給口414を介して空間S1と連通している。つまり、エア供給部2から供給されたエアが、空間S1を経由して、エア供給室S2に流れるようになっている。
そして、エア供給室S2は、電極針ケース41の底面側に開口部415を有しており、エア供給部2から空間S1を介して供給されたエアが、開口部415より、外部に噴出されるのである。ここで、エアが噴出される開口部415は、シリコン針423の外周に接する空間である。つまり、エア供給部2から供給されたエアが、シリコン針423の先端部に接する空間を流れるのである。このため、シリコン針423の先端部に、常にエアの流れが発生しているため、針先端部にごみ、埃が付着することを有効に防止できるのである。
また、図6、図7等に示すように、シリコン針423の先端部は、電極針ケース41の開口部415の開口面より少し内側に位置するように構成されている。つまり、電極針ユニット12の側面視では、シリコン針423の先端部が見えないように構成されている。このように、シリコン針423の先端をケース内にわずかに隠すことで、針先端にごみが吸着するのを、さらに有効に防止している。
以上の構成において、高電圧ユニット13から供給された高電圧が、図示せぬ配電ラインを介して、電極プレート36に供給される。そして、電極プレート36には、電極針基部422が嵌合しており、さらに、導電性のパイプ部材421は、電極針基部422とシリコン針423と接触しているので、高電圧ユニット13より供給された高電圧が、電極針基部422、パイプ部材421を介してシリコン針423に供給される。これにより、シリコン針423に高電圧が印加され、シリコン針423がコロナ放電により、イオンを発生するのである。
以上説明したように、本実施の形態によれば、イオン化装置1の電極針42として、その先端部の部材をシリコンで構成したので、半導体製造工場などで使用する場合に適している。また、電極に接する電極針基部422とシリコン針423の間に弾性部材であるコイルバネ424を介在させたので、組み立て時などにおいて、シリコン針423が破損することを防止できる。
また、電極針42は、支持部材425を用いて、電極針42の基部に近い側の一部で支持するようにし、電極針42の先端側、つまり、シリコン針423の先端部周囲をエアが流れる空間としている。これにより、シリコン針423の針先端に埃、ごみが付着するのを有効に防止することが可能である。
なお、上記の実施の形態においては、パイプ部材421を導電性部材で構成することにより、電極針基部422、パイプ部材421を介してシリコン針423に高電圧を供給したが、パイプ部材421の代わりにコイルバネ424を導電性部材で構成するようにしてもよい。この場合には、電極針基部422、コイルバネ424を介して、シリコン針423に高電圧を供給することが可能である。
また、別の実施例として、パイプ部材421の長さを長くすることで、電極プレート36が、直接パイプ部材421に接触するように構成してもよい。その実施例を図15に示す。図で示す電極針ユニット12Aに装着された電極針42Aは、長いパイプ部材421Aの中にキャップ422Aが挿入されている。キャップ422Aは、上記の実施の形態における電極針基部422とは異なり、導電性の部材で構成されている必要はない。キャップ材422Aは、シリコン針423とコイルバネ424がパイプ部材421Aの中から飛び出さないように蓋をする役割を備えていればよい。この場合には、パイプ部材421Aを導電性部材で構成することにより、電極プレート36、パイプ部材421Aを介して、シリコン針423に高電圧を供給することが可能である。図16は、電極プレート36と、パイプ部材421Aの接触部分を示す図である。このように、パイプ部材421Aが、Ω字状に形成された電極プレート36の内側に押し込まれることにより、パイプ部材421Aが電極プレート36と直接導通するのである。
なお、図15においては、コイルバネ424の外周部とパイプ部材421Aの内周面に隙間があるが、パイプ部材421Aの内周面とコイルバネ424の外周部とが接触するように構成してもよい。これにより、パイプ部材421Aとコイルバネ424が接触した部分からは、コイルバネ424を介してシリコン針423に高電圧が供給される構成とすることもできる。その接触部分からシリコン針423側では、パイプ部材が導電性である必要はない。
また、上記実施の形態において、電極針基部422とシリコン針423との間に介装される弾性部材は、コイルバネを例に説明したが、この他、スポンジ、弾性接着剤などを利用することも可能である。
本発明のイオン化装置および電極針ユニットは、プラスイオンとマイナスイオンを交互に発生するパルスAC式、パルスDC式、いずれにおいても適用可能である。また、プラスイオンとマイナスイオンが同時に発生するSSDC式にも適用可能である。
本実施の形態に係るイオン化装置の外形側面図である。 イオン化装置の内部構造を示す模式図である。 イオン化装置の矢視A−A断面図である。 上部第2部材の模式断面図である。 下部部材の模式断面図である。 電極針ユニットの断面図である。 電極針ユニットの斜視図である。 電極針の断面図である。 電極針ユニットの分解図である。 電極針の先端断面図である。 シリコン針が押し込まれた状態の電極針の先端断面図である。 シリコン針の先端拡大図である。 電極針が電極プレートに嵌合した状態を示す図である。 電極プレートをイオン化装置の底面側から見た図である。 別実施例の電極針ユニットの断面図である。 別実施例において電極針が電極プレートに嵌合した状態を示す図である。
符号の説明
1 イオン化装置
11 エア供給ユニット
12 電極針ユニット
41 電極針ケース
42 電極針
421 パイプ部材
422 電極針基部
423 シリコン針
424 コイルバネ
425 支持部材

Claims (14)

  1. 装置本体の電源手段から電力を得て、イオン放電を行うイオン化装置の電極針ユニットであって、
    放電電極針と、
    電極針ケースと、
    を備え、
    前記放電電極針は、
    筒部材と、
    少なくとも前記筒部材の先端側内部に挿入されるシリコン針と、
    少なくとも前記筒部材の他端側内部に挿入され、前記電源手段からの配電ラインに接続される導電性部材と、
    前記シリコン針と前記導電性部材の間に挟まれる弾性部材と、
    を備え、前記筒部材と前記弾性部材の少なくとも一方が導電性の部材で構成されており、
    前記電極針ケースは、前記電極針ケース外部と連通する開口部を持ったエア供給室を有し、前記エア供給室には、前記電極針ユニットの外部に設けられたエア供給手段からのエアが供給されるエア供給口が設けられ、前記エア供給室内において、前記シリコン針が前記開口部側に位置するように、前記放電電極針が前記エア供給口よりも前記他端側で支持部材を介して支持されており、前記エア供給手段から供給されたエアが、前記シリコン針の外周部の開口部から前記電極針ユニットの外方に向けて供給されることを特徴とするイオン化装置の電極針ユニット。
  2. 装置本体の電源手段から電力を得て、イオン放電を行うイオン化装置の電極針ユニットであって、
    放電電極針と、
    電極針ケースと、
    を備え、
    前記放電電極針は、
    前記電源手段からの配電ラインに接続される導電性の筒部材と、
    少なくとも前記筒部材の先端側内部に挿入されるシリコン針と、
    少なくとも前記筒部材の他端側内部に挿入される係止部材と、
    前記シリコン針と前記係止部材の間に挟まれる弾性部材と、
    を備え、
    前記電極針ケースは、前記電極針ケース外部と連通する開口部を持ったエア供給室を有し、前記エア供給室には、前記電極針ユニットの外部に設けられたエア供給手段からのエアが供給されるエア供給口が設けられ、前記エア供給室内において、前記シリコン針が前記開口部側に位置するように、前記放電電極針が前記エア供給口よりも前記他端側で支持部材を介して支持されており、前記エア供給手段から供給されたエアが、前記シリコン針の外周部の開口部から前記電極針ユニットの外方に向けて供給されることを特徴とするイオン化装置の電極針ユニット。
  3. 装置本体の電源手段から電力を得て、イオン放電を行うイオン化装置の電極針ユニットであって、
    放電電極針と、
    電極針ケースと、
    を備え、
    前記放電電極針は、
    筒部材と、
    少なくとも前記筒部材の先端側内部に挿入されるシリコン針と、
    少なくとも前記筒部材の他端側内部に挿入され、前記電源手段からの配電ラインに接続される導電性部材と、
    前記シリコン針と前記導電性部材の間に挟まれる弾性部材と、
    を備え、前記筒部材と前記弾性部材の少なくとも一方が導電性の部材で構成されており、
    前記電極針ケースは、
    略中央部に開口部を有するディスク上のプレートと、
    前記プレート上に立設されたケース筒部と、
    を備え、
    前記ケース筒部は、内部に略円筒形状のエア供給室を有し、前記エア供給室は、前記開口部を通じて、前記電極針ケースの外部と連通しており、前記エア供給室には、前記電極針ユニットの外部に設けられたエア供給手段からのエアが供給されるエア供給口が設けられ、前記エア供給室内において、前記シリコン針が前記開口部側に位置するように、前記放電電極針が前記エア供給口よりも前記他端側で支持部材を介して支持されており、前記エア供給手段から供給されたエアが、前記シリコン針の外周部の開口部から前記電極針ユニットの外方に向けて供給されることを特徴とするイオン化装置の電極針ユニット。
  4. 装置本体の電源手段から電力を得て、イオン放電を行うイオン化装置の電極針ユニットであって、
    放電電極針と、
    電極針ケースと、
    を備え、
    前記放電電極針は、
    前記電源手段からの配電ラインに接続される導電性の筒部材と、
    少なくとも前記筒部材の先端側内部に挿入されるシリコン針と、
    少なくとも前記筒部材の他端側内部に挿入される係止部材と、
    前記シリコン針と前記係止部材の間に挟まれる弾性部材と、
    を備え、
    前記電極針ケースは、
    略中央部に開口部を有するディスク上のプレートと、
    前記プレート上に立設されたケース筒部と、
    を備え、
    前記ケース筒部は、内部に略円筒形状のエア供給室を有し、前記エア供給室は、前記開口部を通じて、前記電極針ケースの外部と連通しており、前記エア供給室には、前記電極針ユニットの外部に設けられたエア供給手段からのエアが供給されるエア供給口が設けられ、前記エア供給室内において、前記シリコン針が前記開口部側に位置するように、前記放電電極針が前記エア供給口よりも前記他端側で支持部材を介して支持されており、前記エア供給手段から供給されたエアが、前記シリコン針の外周部の開口部から前記電極針ユニットの外方に向けて供給されることを特徴とするイオン化装置の電極針ユニット。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のイオン化装置の電極針ユニットであって、
    前記筒部材の先端部は、他の部分と比べて内径が小さくなるように形成されていることを特徴とするイオン化装置の電極針ユニット。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれかに記載のイオン化装置の電極針ユニットであって、
    前記シリコン針の先端部の側面断面が台形形状であることを特徴とするイオン化装置の電極針ユニット。
  7. 請求項1ないし請求項6のいずれかに記載のイオン化装置の電極針ユニットであって、
    前記支持部材の前記電極針ケースとの接続部表面がローレット加工されていることを特徴とするイオン化装置の電極針ユニット。
  8. 請求項1ないし請求項7のいずれかに記載のイオン化装置の電極針ユニットであって、
    前記エア供給室内で支持される前記シリコン針の先端部が、前記開口部より内側に位置することを特徴とするイオン化装置の電極針ユニット。
  9. 互いに離間して複数の電極針ユニットが配置されるイオン化装置であって、
    電源手段と、
    前記電極針ユニットに前記電源手段からの電力を供給する配電ラインと、
    前記電極針ユニットにエア供給手段からのエアを供給するエア通路と、
    を備え、
    前記電極針ユニットは、放電電極針と電極針ケースとを備えており、
    前記放電電極針は、
    筒部材と、
    少なくとも前記筒部材の先端側内部に挿入されるシリコン針と、
    少なくとも前記筒部材の他端側内部に挿入され、前記配電ラインに接続される導電性部材と、
    前記シリコン針と前記導電性部材の間に挟まれる弾性部材と、
    を備え、前記筒部材と前記弾性部材の少なくとも一方が導電性の部材で構成されており、
    前記電極針ケースは、前記電極針ケース外部と連通する開口部を持ったエア供給室を有し、前記エア供給室には、前記エア通路と連通するエア供給口が設けられ、前記エア供給室内において、前記シリコン針が前記開口部側に位置するように、前記放電電極針が前記エア供給口よりも前記他端側で支持部材を介して支持されており、前記エア供給手段から供給されたエアが、前記シリコン針の外周部の開口部から前記電極針ユニットの外方に向けて供給されることを特徴とするイオン化装置。
  10. 互いに離間して複数の電極針ユニットが配置されるイオン化装置であって、
    電源手段と、
    前記電極針ユニットに前記電源手段からの電力を供給する配電ラインと、
    前記電極針ユニットにエア供給手段からのエアを供給するエア通路と、
    を備え、
    前記電極針ユニットは、放電電極針と電極針ケースとを備えており、
    前記放電電極針は、
    前記配電ラインに接続される導電性の筒部材と、
    少なくとも前記筒部材の先端側内部に挿入されるシリコン針と、
    少なくとも前記筒部材の他端側内部に挿入される係止部材と、
    前記シリコン針と前記係止部材の間に挟まれる弾性部材と、
    を備え、
    前記電極針ケースは、前記電極針ケース外部と連通する開口部を持ったエア供給室を有し、前記エア供給室には、前記エア通路と連通するエア供給口が設けられ、前記エア供給室内において、前記シリコン針が前記開口部側に位置するように、前記放電電極針が前記エア供給口よりも前記他端側で支持部材を介して支持されており、前記エア供給手段から供給されたエアが、前記シリコン針の外周部の開口部から前記電極針ユニットの外方に向けて供給されることを特徴とするイオン化装置。
  11. 互いに離間して複数の電極針ユニットが配置されるイオン化装置であって、
    電源手段と、
    前記電極針ユニットに前記電源手段からの電力を供給する配電ラインと、
    前記電極針ユニットにエア供給手段からのエアを供給するエア通路と、
    を備え、
    前記電極針ユニットは、放電電極針と電極針ケースとを備えており、
    前記放電電極針は、
    筒部材と、
    少なくとも前記筒部材の先端側内部に挿入されるシリコン針と、
    少なくとも前記筒部材の他端側内部に挿入され、前記配電ラインに接続される導電性部材と、
    前記シリコン針と前記導電性部材の間に挟まれる弾性部材と、
    を備え、前記筒部材と前記弾性部材の少なくとも一方が導電性の部材で構成されており、
    前記電極針ケースは、
    略中央部に開口部を有するディスク上のプレートと、
    前記プレート上に立設されたケース筒部と、
    を備え、
    前記ケース筒部は、内部に略円筒形状のエア供給室を有し、前記エア供給室は、前記開口部を通じて、前記電極針ケースの外部と連通しており、前記エア供給室には、前記エア供給手段からのエアが供給されるエア供給口が設けられ、前記エア供給室内において、前記シリコン針が前記開口部側に位置するように、前記放電電極針が前記エア供給口よりも前記他端側で支持部材を介して支持されており、前記エア供給手段から供給されたエアが、前記シリコン針の外周部の開口部から前記電極針ユニットの外方に向けて供給されることを特徴とするイオン化装置。
  12. 互いに離間して複数の電極針ユニットが配置されるイオン化装置であって、
    電源手段と、
    前記電極針ユニットに前記電源手段からの電力を供給する配電ラインと、
    前記電極針ユニットにエア供給手段からのエアを供給するエア通路と、
    を備え、
    前記電極針ユニットは、放電電極針と電極針ケースとを備えており、
    前記放電電極針は、
    前記配電ラインに接続される導電性の筒部材と、
    少なくとも前記筒部材の先端側内部に挿入されるシリコン針と、
    少なくとも前記筒部材の他端側内部に挿入される係止部材と、
    前記シリコン針と前記係止部材の間に挟まれる弾性部材と、
    を備え、
    前記電極針ケースは、
    略中央部に開口部を有するディスク上のプレートと、
    前記プレート上に立設されたケース筒部と、
    を備え、
    前記ケース筒部は、内部に略円筒形状のエア供給室を有し、前記エア供給室は、前記開口部を通じて、前記電極針ケースの外部と連通しており、前記エア供給室には、前記エア供給手段からのエアが供給されるエア供給口が設けられ、前記エア供給室内において、前記シリコン針が前記開口部側に位置するように、前記放電電極針が前記エア供給口よりも前記他端側で支持部材を介して支持されており、前記エア供給手段から供給されたエアが、前記シリコン針の外周部の開口部から前記電極針ユニットの外方に向けて供給されることを特徴とするイオン化装置。
  13. 請求項9または請求項11に記載のイオン化装置において、
    前記配電ラインの電極端子は、略Ω字形状の部材であり、前記導電性部材の端部が、前記電極端子の内部に押し込まれることで、前記電極端子と前記導電性部材とが導通することを特徴とするイオン化装置。
  14. 請求項10または請求項12に記載のイオン化装置において、
    前記配電ラインの電極端子は、略Ω字形状の部材であり、前記筒部材の端部が、前記電極端子の内部に押し込まれることで、前記電極端子と前記筒部材とが導通することを特徴とするイオン化装置。
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