JP2007133886A - 画像データ配信システム - Google Patents

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JP2007133886A JP2006315068A JP2006315068A JP2007133886A JP 2007133886 A JP2007133886 A JP 2007133886A JP 2006315068 A JP2006315068 A JP 2006315068A JP 2006315068 A JP2006315068 A JP 2006315068A JP 2007133886 A JP2007133886 A JP 2007133886A
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Abstract

【課題】ユーザの利便性を高めることができる画像データ配信システムを提供すること。
【解決手段】送信先ごとに、画像データをネットワークを介して送信先へ配信するための第1の設定内容と、ネットワーク上でアクセス可能な格納場所に画像データを格納して、その格納された画像データに対するアクセスを許容するための第2の設定内容とを格納する設定内容格納手段を備える。指定された送信先への送信時、その設定内容格納手段に格納されている設定内容に基づいて、選択手段(S164)によって、第1の設定内容と第2の設定内容とのいずれかを選択する。これにより、その選択された設定内容に応じて第1の配信手段(S165)と第2の配信手段(S166)とのいずれかによって画像データの配信を行う。
【選択図】図22

Description

この発明は画像データ配信システムに関する。より詳しくは、画像データを配信し得る複数種類の配信手段を備え、送信先に応じて配信手段を切り換える画像データ配信システムに関する。
なお、配信される画像データとしては、スキャナで光学的に読み取られたデータやデジタルカメラで撮影されたデータなどが広く対象となる。また、静止画データだけでなく動画データも対象となる。
最近、スキャナで読み込んだ画像データを電子メールに添付して、ネットワークを介して配信するシステムが普及している。このようなシステムでカラー画像データなどのデータサイズ(情報量)が大きいファイルを配信する場合、メールサーバの負荷やネットワーク上のトラフィックの増大を抑えることが要請される。
従来、送信されるべき電子メールに、予め定められた基準値(例えば1メガバイト(MB))を超えるサイズのファイルが添付されているとき、その元のファイルから基準値より小さいサイズをもつ代替ファイルを作成し、加工される前の元のファイルに代えて、この代替ファイルを上記電子メールに添付して送信する技術が提案されている(例えば、特許文献1(特開2000−235529号公報)参照。)。これにより、メールサーバの負荷やネットワーク上のトラフィックの増大を抑えることができる。なお、元のファイルの保存場所は、上記電子メールで送信先(受信者)に知らせるようになっている。
特開2000−235529号公報 特開2001−014235号公報 特開2002−259307号公報
しかしながら、上記従来の技術では、元のファイル(画像データ)の保存場所を送信先(受信者)とは無関係に設定しているため、元のファイルの保存場所によっては、受信者が元のファイルにアクセスし難く、不便を感じることがある。
そこで、この発明の課題は、ユーザの利便性を高めることができる画像データ配信システムを提供することにある。
上記課題を解決するため、この発明の画像データ配信システムは、
第1の設定内容に応じて、画像データをネットワークを介して送信先へ配信し得る第1の配信手段と、
第2の設定内容に応じて、ネットワーク上でアクセス可能な格納場所に画像データを格納して、その格納された画像データに対するアクセスを許容する第2の配信手段と、
送信先ごとに、上記第1の設定内容と上記第2の設定内容とを格納する設定内容格納手段と、
指定された送信先への送信時、上記設定内容格納手段に格納されている設定内容に基づいて、上記第1の設定内容と上記第2の設定内容とのいずれかを選択して、その選択された設定内容に応じて上記第1の配信手段と第2の配信手段とのいずれかによって上記画像データの配信を行わせる選択手段とを備えたことを特徴とする。
この発明の画像データ配信システムでは、設定内容格納手段に、送信先ごとに、第1の配信手段のための第1の設定内容と第2の配信手段のための第2の設定内容とが格納される。そして、指定された送信先への送信時、選択手段によって、上記設定内容格納手段に格納されている設定内容に基づいて、上記第1の設定内容と上記第2の設定内容とのいずれかが選択される。これにより、その選択された設定内容に応じて上記第1の配信手段と第2の配信手段とのいずれかによって画像データの配信が行われる。このように、この画像データ配信システムでは、送信先ごとの設定内容に応じた配信が行われる。したがって、ユーザの利便性を高めることができる。
一実施形態の画像データ配信システムでは、上記設定内容格納手段には、上記第1の設定内容と上記第2の設定内容の選択順を示す情報が格納されており、上記選択手段は、当該情報に基づいて上記第1の設定内容と上記第2の設定内容とのいずれかを選択する、ことを特徴とする。
一実施形態の画像データ配信システムでは、上記設定内容格納手段に格納するために、上記第1及び第2の設定内容を登録する設定内容登録手段を有することを特徴とする。
別の局面では、この発明の画像データ配信システムは、
第1の設定内容に応じて、画像データを電子メールに添付してネットワークを介して送信先へ配信し得る第1の配信手段と、
第2の設定内容に応じて、ネットワーク上でアクセス可能な格納場所に画像データを格納して、その格納された画像データに対するアクセスを許容する第2の配信手段と、
上記第1の設定内容と上記第2の設定内容とを関連付けて登録する設定内容登録手段と、
或る画像データを配信するために上記第1の配信手段が選択されているとき、その画像データのサイズが基準値を超えていれば上記第1の配信手段から第2の配信手段に切り換えて、上記第1の設定内容と関連付けて登録された上記第2の設定内容を適用する配信手段切換手段とを備えたことを特徴とする。
なお、「第1の設定内容」は第1の配信手段のための設定内容を意味し、「送信先」以外の設定内容を含んでいても良い。また、「第2の設定内容」は第2の配信手段のための設定内容を意味し、「格納場所」以外の設定内容を含んでいても良い。
この発明の画像データ配信システムでは、設定内容登録手段が第1の配信手段のための第1の設定内容と第2の配信手段のための第2の設定内容とを関連付けて登録する。配信手段切換手段は、或る画像データを配信するために上記第1の配信手段が選択されているとき、その画像データのサイズが基準値以上であるか否かを判断する。例えば、その画像データのサイズが基準値を下回っていれば、上記第1の配信手段をそのまま選択した状態で、上記第1の設定内容を適用する。これに応じて、上記第1の配信手段は、その画像データを電子メールに添付して、ネットワークを介して、第1の設定内容として登録されている送信先へ配信する。一方、その画像データのサイズが基準値を超えていれば、上記第1の配信手段から第2の配信手段に切り換えて、上記第1の設定内容と関連付けて登録された上記第2の設定内容を適用する。これに応じて、上記第2の配信手段は、第2の設定内容として登録されているネットワーク上でアクセス可能な格納場所にその画像データを格納して、その格納された画像データに対するアクセスを許容する。
このように、画像データのサイズが基準値を超えていれば、その画像データを電子メールに添付して配信する第1の配信手段から、登録されている格納場所にその画像データを格納する第2の配信手段に切り換えて、その格納された画像データに対するアクセスを許容する。したがって、メールサーバの負荷やネットワーク上のトラフィックの増大を抑えることができる。
しかも、第1の配信手段から第2の配信手段に切り換えるとき、上記第1の設定内容と関連付けて登録された上記第2の設定内容が適用される。例えば、第1の設定内容として登録されている送信先(受信者)に対応して、第2の配信手段の設定内容としてその「送信先(受信者)」が希望する格納場所が登録されていれば、その格納場所に画像データが格納される。したがって、第1の設定内容として登録されている送信先の受信者は、その格納場所へアクセスして、その画像データを容易に入手することができる。この結果、ユーザの利便性を高めることができる。
一実施形態の画像データ配信システムでは、上記第2の配信手段が画像データを格納する格納場所はファイルサーバ内のディレクトリであることを特徴とする。
なお、「ファイルサーバ」とは、各クライアントコンピュータからの要求に応じて、ファイルを提供したり保存したりするコンピュータを意味する。
この一実施形態の画像データ配信システムでは、上記第2の配信手段が画像データを格納する格納場所はファイルサーバ内のディレクトリである。したがって、この画像データ配信システムによれば、ネットワーク上のトラフィックの増大を効果的に抑えることができる。
一実施形態の画像データ配信システムでは、上記第2の設定内容として、上記格納された画像データに対するアクセスを許容するためのパスワードを、操作者の入力に応じて又は自動的に登録し得るようになっていることを特徴とする。
この一実施形態の画像データ配信システムでは、上記第2の設定内容として、上記格納された画像データに対するアクセスを許容するためのパスワードを、操作者の入力に応じて又は自動的に登録し得るようになっている。上記第2の設定内容として上記パスワードが登録された場合、上記格納された画像データに第三者がアクセスするのが禁止される。したがって、上記格納された画像データについてのセキュリティが高まる。
なお、上記第2の設定内容として上記パスワードを「なし」と登録して、第三者が上記格納された画像データに対して自由にアクセスできるようにしても良い。
一実施形態の画像データ配信システムでは、上記配信手段切換手段は、上記第1の配信手段から第2の配信手段に切り換えるとき、上記第2の設定内容として登録されている上記パスワードを、上記第1の設定内容として登録されている送信先へ上記第1の配信手段によって通知する制御を行うことを特徴とする。
この一実施形態の画像データ配信システムによれば、第1の配信手段から第2の配信手段に切り換えるとき、上記第2の設定内容として登録されている上記パスワードが、上記第1の設定内容として登録されている送信先へ上記第1の配信手段によって通知される。したがって、上記第1の設定内容として登録されている送信先の受信者は、画像データが格納された格納場所へアクセスして、その通知されたパスワードを使うことにより、上記画像データを容易に入手することができる。
一実施形態の画像データ配信システムでは、上記配信手段切換手段は、上記第1の配信手段から第2の配信手段に切り換えるとき、上記第2の設定内容が未登録であれば、操作者に第2の設定内容の入力を促す制御を行うことを特徴とする。
この一実施形態の画像データ配信システムでは、第1の配信手段から第2の配信手段に切り換えるとき、上記第2の設定内容が未登録であれば、操作者に第2の設定内容の入力が促される。これに応じて、操作者は、例えば、第1の設定内容として登録されている送信先(受信者)に対応して、第2の配信手段の設定内容としてその「送信先(受信者)」が希望する格納場所を登録することができる。したがって、ユーザの利便性が高まる。
以上より明らかなように、この発明の画像データ配信システムによれば、メールサーバの負荷やネットワーク上のトラフィックの増大を抑えることができる上、ユーザの利便性を高めることができる。
以下、この発明を図示の実施の形態により詳細に説明する。
図1は、一実施形態の画像データ配信システムの核となるMFP(マルチ・ファンクション・ペリフェラルズ;Multi Function Peripherals)10の制御系のブロック構成を示している。このMFP10は、以下に説明するように電子メール(Eメール)送受信の機能の他に、スキャナとしての機能、プリンタとしての機能、FTPクライアントとしての機能、HTTPサーバやFTPサーバなどのファイルサーバとしての機能も備えた複合装置である。このMFP10の制御系は、図2(a)中に示す本体1に内蔵されている。本体1は、外部から見て、原稿画像90を読み取るためのイメージスキャナ2、プリントを行うためのプリンタ3、および、各種表示を行うとともに操作者が入力を行うための操作パネル4を備えている。操作パネル4には、プリントモード、複写モード等の各種設定条件を入力するための表示部(図示せず)が設けられている。この表示部には透明なタッチシートが貼り付けられており、このタッチシートを操作者が指で触れることにより入力を行える。
図1に示すように、このMFP10の制御系は、CPU11、ROM12、RAM13、バックアップメモリ14、外部記憶装置15、メモリ制御部16、スキャナ部17、プリンタ部18、ネットワーク制御部19、操作パネル部20、および画像データファイル変換部21を備えている。
CPU(中央演算処理ユニット)11は、ROM(リード・オンリ・メモリ)12に格納されたプログラムを実行して、各制御部との調停をとり、全体制御を行う。
ROM12には、CPU11のためのプログラム等が格納されている。
RAM(ランダム・アクセス・メモリ)13は、制御用のデータを一時記憶させる。
バックアップメモリ14は、RAMからなり、後述するワンタッチ入力設定の登録内容、管理者設定、マシン設定等の各種バックアップに必要なデータが格納されている。このバックアップメモリ14は設定内容格納手段として働く。
外部記憶装置15は、ハードディスクドライブ(HDD)からなり、Eメールに添付ファイルとして添付される画像データ等を蓄積する。詳しくは、「画像データファイル変換部によりフォーマット変換されたデータ」と「メモリ制御部により圧縮された画像データ」を格納する。また、ここには送信が済まされたEメールのバックアップファイルも保存される。このHDD15には、ネットワーク150を通して外部からアクセス可能なディレクトリが用意されている。
メモリ制御部16は、イメージスキャナ2によって読み取った画像データの圧縮/伸長制御を行う。
スキャナ部17は、イメージスキャナ2を制御して原稿画像を読み取る。すなわち、このスキャナ部17の制御によって、イメージスキャナ2は原稿台ガラス上に置かれた原稿を走査してイメージデータを取得する。イメージスキャナ2が読み取った画像データはメモリ制御部16によって圧縮されて、一旦HDD15に格納される。
プリンタ部18は、プリンタ3を制御してプリントを行う。このプリンタ部18は、受信されたメールの他、イメージスキャナ2で読み取られたデータ、ネットワークを介して入力されたデータをもプリントアウトする。イメージスキャナ2で読み取られたデータは、HDD15に圧縮して格納され、メモリ制御部16により伸長された後、プリントされる。
ネットワーク制御部19は、後述する画像データファイル変換部21によりフォーマット変換したデータを、FTP(File Transfer Protocol)、SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)等のプロトコルに従ってネットワーク上でやり取りするための制御を行う。このネットワーク制御部19は選択手段および配信手段切換手段として働く。
操作パネル部20は、各種キーなどの表示の制御を行うとともに、操作者による操作パネル4を通した操作に応じて各種モード設定の入力を行う。
画像データファイル変換部21は、HDD15に格納された圧縮画像をメモリ制御部16により伸長し、その後パーソナルコンピュータ(PC)で読み取れるファイル形式にフォーマット変換する。Eメール送信の場合はメール本文の作成も行う。
次に、図2から図4を用いて、このMFP10のネットワークスキャナモードの機能を説明する。このMFP10では、ネットワークスキャナモードの機能は、操作パネル4上で操作者が図示しない「ネットワークスキャナ」キーを押下した場合に有効になる。そして、次に述べるように、第1の配信手段を構成する「Eメール送信」(Scan To E−mail)モードの動作、第2の配信手段を構成する「FTP送信」(Scan To File)モードおよび「HDD蓄積」(Scan To HDD)モードの動作を行うことができる。
図2(a)は、このMFP10が「Eメール送信」モードの動作を行うときの配信システムの構成を模式的に示している。この「Eメール送信」モードでは、MFP10は、操作パネル4を通して入力された第1の設定内容(図2(b)参照)に応じて、読み取り画像データをEメールに添付してネットワーク150上に存するメールサーバ200へ送るようになっている。送信先のクライアント(受信者)は、自らのパーソナルコンピュータ300にインストールされているメールソフト(クライアントメーラ)を使って、ネットワーク150を介してメールサーバ200へアクセスし、メールサーバ200の所定のディレクトリに蓄積されたEメールを開いて、そのEメールに添付された画像を見る(または画像データを取得する)ことができる。
図3(a)は、このMFP10が「FTP送信」モードの動作を行うときの配信システムの構成を模式的に示している。この「FTP送信」モードでは、MFP10は、操作パネル4を通して入力された第2の設定内容(図3(b)参照)に応じて、画像データファイルをネットワーク150上に存するFTPサーバ400へ送るようになっている。FTPクライアント(受信者)は、自らのパーソナルコンピュータ500にインストールされているブラウザソフトを使って、ネットワーク150を介してFTPサーバ400へアクセスし、FTPサーバ400の所定のディレクトリに蓄積された画像データファイルをダウンロードして、その中の画像を見る(または画像データを取得する)ことができる。
図4(a)は、このMFP10が「HDD蓄積」モードの動作を行うときの配信システムの構成を模式的に示している。この「HDD蓄積」モードでは、MFP10は、操作パネル4を通して入力された第2の設定内容(図4(b)参照)に応じて、読み取り画像データを本体1に内蔵されたHDD15に格納する。そして、読み取り画像データを蓄積してファイルサーバ(HTTPサーバ、FTPサーバなど)として働くようになっている。クライアント(受信者)は、自らのパーソナルコンピュータ600にインストールされているブラウザソフトを使って、ネットワーク150を介してMFP10へアクセスし、HDD15の所定のディレクトリに蓄積された画像データ(ファイル)をダウンロードして、その中の画像を見る(または画像データを取得する)ことができる。
図5は、このMFP10がネットワークスキャナモードの処理を行う場合に、操作パネル4上の表示部に表示される基本画面を示している。この基本画面は、例えばネットワークスキャナモードの処理を開始した時などに表示される。
この基本画面では、「宛先を入力して下さい」という操作者へのメッセージ30が表示されている。また、読み取り画像をデータ化するときのファイル形式(現在設定されているファイル形式)31と、読み取り画像をデータ化するときの解像度(現在設定されている解像度)32とが表示されている。また、Eメールアドレス入力キー33と、FTP送信キー34と、HDD蓄積キー37と、管理者キー35と、登録キー36と、8個のワンタッチ入力キーadr1〜adr8とが表示されている。
ワンタッチ入力キーadr1〜adr8の何れか1つが押下(選択)されると、その押下されたキーadr1〜adr8に関する登録内容が現在の設定値として適用(表示)される。
登録キー36が押下されて登録モードに入った状態で、さらにadr1〜adr8キーの何れか1つが押下されると、後述するワンタッチ入力画面(図6)へ遷移して、その押下されたキーadr1〜adr8に関する登録内容の設定(または変更)ができる。ワンタッチ入力キーは8個設けられているので、それに応じて8種類の登録が行える。
Eメールアドレス入力キー33が押下されると、図示しないEメールアドレス入力画面に遷移して、読み取り画像の送信先を定めるメールアドレスの入力が可能となる。なお、ネットワークスキャナモードでは、操作者が希望する順に第1配信手段と第2配信手段とを設定可能になっているが、このEメールアドレス入力画面で送信先を定めるメールアドレスが直接入力された場合は、画像データのサイズが上限値を超えたとしても、第2配信手段は設定されない。
管理者キー35、FTP送信キー34、HDD蓄積キー37が押下されると、それぞれ後述する管理者設定画面(図7)、FTP送信画面(図8)、HDD蓄積設定画面(図9)へ遷移する。
登録キー36が押下されると、現在選択されているワンタッチ入力キーに関する登録内容設定画面へ遷移する。
なお、この基本画面の表示中に、操作パネル4上の図示しないスタートキーが押下されると、原稿送信が開始される。
図6は、ワンタッチ入力キー(例としてadr1キー)に関する設定を行うためのワンタッチ入力画面を示している。このワンタッチ入力画面は、例えば登録キー36が押下されて登録モードに入った状態で、さらにadr1キーが押下されたときに表示される。このワンタッチ入力画面において、下線が付された部分の内容が変更可能になっている(図7〜図9において同様。)。
操作者は次の各欄で必要な設定を行う。
「1.Eメール送信設定」欄では、Eメールの送信先(宛先)を定めるメールアドレスを設定する。
「2.FTP送信設定」欄では、このMFP10から画像データを送るべきFTPサーバのホスト名、そのFTPサーバを利用するユーザ名、そのFTPサーバ内での格納場所としてのディレクトリ、そのディレクトリへのアクセスを許容するためのパスワードを設定する。パスワードについては、設定「なし」、「自動設定」または「マニュアル設定」を選択できる。
「3.HDD蓄積」欄では、このMFP10のHDD15を利用するユーザ名、そのHDD15内での格納場所としてのディレクトリ、そのディレクトリへのアクセスを許容するためのパスワードを設定する。パスワードについては、設定「なし」、「自動設定」または「マニュアル設定」を選択できる。
このように、それぞれ「FTP送信」「HDD蓄積」のためのパスワードを、「自動設定」または操作者の入力に応じて「マニュアル設定」できるようになっているので、それぞれのディレクトリに格納された画像データに第三者がアクセスするのを禁止できる。したがって、格納された画像データについてのセキュリティ高まる。
「4.共通設定」欄では、「Eメール送信」「FTP送信」「HDD蓄積」に共通の設定として、読み取り画像をデータ化するときの画像データファイル形式(JPEG、PDF、TIFF)、解像度(単位dpi)、読み取り画像データを配信する方式(第1送信方式、第2送信方式)に関する設定を行う。
操作者は希望する順に第1送信方式、第2送信方式の種類を選択することができる。第1送信方式としては「Eメール送信」「FTP送信」「HDD蓄積」のいずれか1つが選択可能になっており、第2送信方式としては「切り換えない」「FTP送信」「HDD蓄積」のいずれか1つが選択可能になっている。
詳しくはフロー図を用いて後述するが、通常は、第1送信方式として選択されている送信方式により読み取り画像データが送信される。第1送信方式でEメール送信が選択されていた場合において、読み取り画像データのサイズが上限値(基準値)を超えたときに、初めて第2送信方式で選択されている送信方式に切り換えられる。第2送信方式の設定は、第1送信方式で「Eメール送信」が選択されている場合のみ有効になる。
なお、設定内容登録手段としての登録キー39が押下されると、現在表示されているワンタッチ入力画面の内容がadr1キーに関する設定内容としてバックアップメモリ14に書き込まれて登録される。一方、削除キー38が押下されると、adr1キーに関する設定内容がバックアップメモリ14から削除される。
「2.FTP送信設定」欄のホスト名の設定が未入力であった場合は、FTP送信条件未登録となる。また、「3.HDD蓄積設定」欄のホスト名の設定が未入力であった場合は、HDD蓄積条件未登録となる。
図7は、ネットワークスキャナモードの基本条件を設定するための管理者設定画面を示している。この管理者設定画面は、例えばネットワークスキャナモードの基本画面(図5)で管理者設定キー35が押下されたときに表示される。操作者(システム管理者)は次の各欄で必要な設定を行う。
「1.Eメール送信設定」欄では、Eメールに添付される画像データのサイズの上限値(単位MB)、メール件名、メール送信元を設定する。この欄の設定内容は、送信方式として「Eメール送信」が選択されたときに有効となる。
「2.HDD蓄積設定」欄では、読み取り画像データをHDDに蓄積させておくことができる期間(文書蓄積期間。単位は日。)、蓄積データ数上限(単位は個)を設定する。この欄の設定内容は、送信方式として「HDD蓄積」が選択されたときに有効となる。
なお、入力確定キー40が押下されると、現在表示されている管理者設定画面の内容がバックアップメモリ14に書き込まれて登録される。
図8は、「FTP送信」条件を設定するためのFTP送信設定画面を示している。このFTP送信設定画面は、例えばネットワークスキャナモードの基本画面(図5)でFTP送信キー34が押下されたときに表示される。このFTP送信設定画面の設定内容は、図6のワンタッチ入力画面における「2.FTP送信設定」欄の設定内容と同じである。入力確定キー41が押下されると、現在表示されている設定値を使って実際にFTP送信処理(後述する)が行われる。
図9は、「HDD蓄積」条件を設定するためのHDD蓄積設定画面を示している。このHDD蓄積設定画面は、例えばネットワークスキャナモードの基本画面(図5)でHDD蓄積キー37が押下されたときに表示される。このHDD蓄積設定画面の設定内容は、図6のワンタッチ入力画面における「3.HDD蓄積設定」欄の設定内容と同じである。入力確定キー42が押下されると、現在表示されている設定値を使って実際にHDD蓄積処理(後述する)が行われる。
図10は、バックアップメモリ14に格納されているワンタッチ登録テーブルを示している。空白はNULL状態(未登録)を示す。
このワンタッチ登録テーブルには、最も左の欄に示すワンタッチ名(ワンタッチ入力キーの名)adr1〜adr8ごとに、Eメールアドレス、FTPホスト名、FTPユーザ名、FTPディレクトリ、FTPパスワード、HDDユーザ名、HDDディレクトリ、HDDパスワード、ファイル形式、解像度、第1送信方式、第2送信方式についての設定値が対応付けて格納されている。
例えばadr1キーに注目すれば、この例では第1送信方式が「Eメール送信」、第2送信方式が「FTP送信」であることが分かる。そして、第1送信方式である「Eメール送信」の送信先を表すEメールアドレスは「yo@ab.co.jp」であり、第2送信方式である「FTP送信」のホスト名、ユーザ名、ディレクトリ、パスワードはそれぞれ「192.168.0.1」、「yoo」、「yoodir」、「1414」であることが分かる。
次に、このMFP10の動作を詳細に説明する。
図12は、このMFP10のCPU11によるメインルーチンを示している。まず、ネットワークスキャナ処理を行う(S1)。詳しくは後述するが、このネットワークスキャナ処理では、操作者がネットワークスキャナモードの基本画面(図5)を操作することにより発生したイベントに応じて、原稿画像を読み取り、読み取り画像データを送信する処理まで行う。次に、公知のコピー処理を行う(S2)。このコピー処理では、コピーに関する画面処理、原稿読み込み処理、プリント処理などを行う。次に、返信メール受信処理を行う(S3)。詳しくは後述するが、この返信メール受信処理は、ネットワークスキャナ処理によってメールサーバへEメールを送信した後、メールサーバから添付データ容量オーバを伝える返信メールが返ってきたときに、その対処のために実行する処理である。
図13〜図24はネットワークスキャナ処理(図12のS1)の詳細なフローを示している。
操作パネル4上で操作者が図示しない「ネットワークスキャナ」キーを押下すると、図13に示すようにネットワークスキャナ処理が開始される。
まず、ワンタッチ入力画面への遷移イベントがあったか否かを判断する(S11)。ここで、ワンタッチ入力画面への遷移イベントがあれば、現在登録されている設定値を使ってワンタッチ入力画面を描画する(S12)。例えばネットワークスキャナモードの基本画面(図5)で登録キー36が押下されて登録モードに入った状態で、さらにワンタッチ入力キーが押下されたときは、図6に示したようなワンタッチ入力画面が表示される。
次に、そのワンタッチ入力画面の「1.Eメール送信設定」欄で、Eメールの送信先を定めるメールアドレス(Eメール宛先)が入力されれば(図13のS13でYES)、そのEメール宛先を設定する(S14)。
次に、そのワンタッチ入力画面の「2.FTP送信設定」欄で、このMFP10から画像データを送るべきFTPサーバのホスト名が入力されれば(S15でYES)、後述するFTP送信設定画面処理を実行する(S16)。
次に、そのワンタッチ入力画面の「3.HDD蓄積」欄で、HDD15を使うユーザ名が入力されれば(S17でYES)、後述するHDD蓄積設定画面処理を実行する(S18)。
次に図14に示すように、そのワンタッチ入力画面の「4.共通設定」欄で、読み取り画像をデータ化するときの画像データファイル形式(JPEG、PDFまたはTIFF)が入力されれば(S19でYES)、その画像データファイル形式を設定する(S20)。
次に、同じ「4.共通設定」欄で、読み取り画像をデータ化するときの解像度(単位dpi)が入力されれば(S21でYES)、その解像度を設定する(S22)。
次に、同じ「4.共通設定」欄で、読み取り画像データを配信するための第1送信方式の種類(「Eメール送信」「FTP送信」または「HDD蓄積」)が入力されれば(S23でYES)、その第1送信方式を設定する(S24)。
次に、同じ「4.共通設定」欄で、読み取り画像データを配信するための第2送信方式の種類(「切り換えない」「FTP送信」または「HDD蓄積」)が入力されれば(S25でYES)、その第2送信方式を設定する(S26)。
次に、そのワンタッチ入力画面で登録キー39が押下されたか否かを判断する(S27)。登録キー39が押下されていれば、現在表示されているワンタッチ入力画面の内容を、そのワンタッチ入力キーに関する設定内容としてバックアップメモリ14に書き込んで登録する(S28)。
一方、登録キー39が押下されていなければ(S27でNO)、続いてそのワンタッチ入力画面で削除キー38が押下されたか否かを判断する(S29)。削除キー38が押下されていれば、そのワンタッチ入力キーに関する設定内容をバックアップメモリ14から削除する(S30)。この後、ネットワークスキャナモードの基本画面に遷移する(S31)。
なお、ステップS29で削除キー38が押下されていなければ(S29でNO)、図13のステップS12へ戻って処理を繰り返す。
上述の図13のステップS13でワンタッチ入力画面への遷移イベントがなければ、図15のステップS41に進んで管理者設定画面への遷移イベントがあったか否かを判断する(S41)。ここで、管理者設定画面への遷移イベントがあれば、現在登録されている設定値を使って管理者設定画面を描画する(S42)。例えばネットワークスキャナモードの基本画面(図5)で管理者設定キー35が押下されたときは、図7に示したような管理者設定画面が表示される。
次に、その管理者設定画面の「1.Eメール送信設定」欄で、Eメールに添付される画像データのサイズの上限値(単位MB)が入力されれば(図15のS43でYES)、その上限値を設定する(S44)。
次に、同じ「1.Eメール送信設定」欄で、メール件名が入力されれば(S45でYES)、そのメール件名を設定する(S46)。
次に、同じ「1.Eメール送信設定」欄で、メール送信元が入力されれば(S47でYES)、そのメール送信元を設定する(S48)。
次に、その管理者設定画面の「2.HDD蓄積設定」欄で、読み取り画像データをHDDに蓄積させておくことができる期間(文書蓄積期間。単位は日。)が入力されれば(S49でYES)、その文書蓄積期間の値を設定する(S50)。
次に、同じ「2.HDD蓄積設定」欄で、蓄積データ数の上限値(単位は個)が入力されれば(S51でYES)、その蓄積データ数の上限値を設定する(S52)。
次に、その管理者設定画面で、入力確定キー40が押下されたか否かを判断する。入力確定キー40が押下されていれば(S53でYES)、現在表示されている管理者設定画面の内容をバックアップメモリ14に書き込んで、ネットワークスキャナモードの基本画面(図5)に遷移する(S54)。
なお、ステップS53で入力確定キー40が押下されていなければ(S53でNO)、ステップS42へ戻って処理を繰り返す。
上述のステップS41で管理者設定画面への遷移イベントがなければ、図16のステップS61に進んでFTP送信設定画面への遷移イベントがあったか否かを判断する(S61)。ここで、FTP送信設定画面への遷移イベントがあれば、現在登録されている設定値を使ってFTP送信設定画面を描画する(S62)。例えばネットワークスキャナモードの基本画面(図5)でFTP送信キー34が押下されたときは、図8に示したようなFTP送信設定画面が表示される。
次に、そのFTP送信設定画面で、このMFP10から画像データを送るべきFTPサーバのホスト名が入力されれば(S63でYES)、後述するFTP送信設定画面処理を実行する(S64)。
そして、ステップS65で入力確定キー41が押下されるまで、上記ステップS62〜S64の処理を繰り返す。
次に、入力確定キー41が押下されると(S65でYES)、現在表示されている設定値を使って後述するFTP送信処理を行う(S66)。この後、ネットワークスキャナモードの基本画面(図5)に遷移する(S67)。
上述のステップS61でFTP送信設定画面への遷移イベントがなければ、ステップS71に進んでHDD蓄積設定画面への遷移イベントがあったか否かを判断する(S71)。ここで、HDD蓄積設定画面への遷移イベントがあれば、現在登録されている設定値を使ってHDD蓄積設定画面を描画する(S72)。例えばネットワークスキャナモードの基本画面(図5)でHDD蓄積キー37が押下されたときは、図9に示したようなHDD蓄積設定画面が表示される。
次に、そのHDD蓄積設定画面で、HDD15を使うユーザ名が入力されれば(S73でYES)、後述するHDD蓄積設定画面処理を実行する(S74)。 そして、ステップS75で入力確定キー42が押下されるまで、上記ステップS72〜S74の処理を繰り返す。
次に、入力確定キー42が押下されると(S75でYES)、現在表示されている設定値を使って後述するHDD蓄積処理を行う(S76)。この後、ネットワークスキャナモードの基本画面(図5)に遷移する(S77)。
上述のステップS71でHDD蓄積設定画面への遷移イベントがなければ、図17のステップS81に進んでネットワークスキャナモードの基本画面への遷移イベントがあったか否かを判断する(S81)。ここで、ネットワークスキャナモードの基本画面への遷移イベントがあれば、現在登録されている設定値を使ってネットワークスキャナモードの基本画面を描画する(S82)。例えば操作パネル4上のスキャナキー(図示しないハードキー)が押下されたときは、図5に示したようなネットワークスキャナモードの基本画面が表示される。
次に、そのネットワークスキャナモードの基本画面で、読み取り画像をデータ化するときの画像データファイル形式(JPEG、PDFまたはTIFF)が入力されれば(S83でYES)、その画像データファイル形式を設定する(S84)。
次に、同じネットワークスキャナモードの基本画面で、読み取り画像をデータ化するときの解像度(単位dpi)が入力されれば(S85でYES)、その解像度を設定する(S86)。
次に、同じネットワークスキャナモードの基本画面で、Eメールの送信先を定めるメールアドレスが入力されれば(S87でYES)、そのメールアドレスを設定する(S88)。
次に、同じネットワークスキャナモードの基本画面で、ワンタッチ入力キーadr1〜adr8の何れか1つが押下(選択)されると、その押下されたキーadr1〜adr8に関する登録内容を現在の設定値として適用(表示)する。
次に、同じネットワークスキャナモードの基本画面で登録キー36が押下されたか否かを判断する(S91)。登録キー36が押下されていれば、選択されたワンタッチ入力キーに関するワンタッチ入力画面へ遷移する(S92)。
一方、登録キー36が押下されていなければ(S91でNO)、続いてそのネットワークスキャナモードの基本画面で管理者キー35が押下されたか否かを判断する(S93)。管理者キー35が押下されていれば、管理者設定画面に遷移する(S94)。
そして、ステップS95で操作パネル4上のスタートキー(図示しないハードキー)が押下されるまで、上記ステップS82〜S94の処理を繰り返す。
次に、ステップS95で操作パネル4上のスタートキーが押下されると(S95でYES)、後述するスタートキー処理を行う(S96)。
上述のステップS81でネットワークスキャナモードの基本画面への遷移イベントがなければ、ステップS98に進んでその他のネットワークスキャナ画面への遷移イベントがあったか否かを判断する(S98)。ここで、その他のネットワークスキャナ画面への遷移イベントがあれば、必要に応じて、その他のネットワークスキャナ画面処理を行う(S99)。
図18は先に触れたFTP送信設定画面処理(図13のS16、図16のS64)の詳細フローを示している。
このFTP送信設定画面処理では、まず、このMFP10から画像データを送るべきFTPサーバのホスト名を設定する(S101)。
次に、そのFTPサーバを利用するユーザ名が入力されれば(S102でYES)、そのユーザ名を設定する(S103)。
次に、そのFTPサーバ内での格納場所としてのディレクトリが入力されれば(S104でYES)、そのディレクトリを設定する(S105)。
次に、そのディレクトリへのアクセスを許容するためのパスワードが入力されれば(S106でYES)、そのパスワードを設定する(S107)。
図19は先に触れたHDD蓄積設定画面処理(図13のS18、図16のS76)の詳細フローを示している。
このHDD蓄積設定画面処理では、まず、このMFP10のHDD15を利用するユーザ名を設定する(S111)。
次に、そのHDD15内での格納場所としてのディレクトリが入力されれば(S112でYES)、そのディレクトリを設定する(S113)。
次に、そのディレクトリへのアクセスを許容するためのパスワードが入力されれば(S114でYES)、そのパスワードを設定する(S115)。
図20は先に触れたスタートキー処理(図17のS96)の詳細フローを示している。
このスタートキー処理では、まず、スキャナ部17へ原稿画像を読み取るように指示する(S121)。この指示を受けたスキャナ部17は、イメージスキャナ2を制御して原稿画像を読み取る。
原稿画像の読み取りが完了すると(S122でYES)、現在適用(表示)されている設定値がワンタッチ入力キーadr1〜adr8によるものか否かを判断する(S123)。現在適用(表示)されている設定値がワンタッチ入力キーadr1〜adr8によるものでなければ(S123でNO)、また、現在適用(表示)されている設定値がワンタッチ入力キーadr1〜adr8によるものであっても第1送信方式が「Eメール送信」に設定されていれば(S124でYES)、読み取り画像データのサイズが上限値以下であるか否かを判断する(S125)。
ここで、読み取り画像データのサイズが上限値以下であれば、送信方式を「Eメール送信」に設定する(S126)。次に、Eメール本文を作成するとともに(S127)、読み取り画像データのフォーマット形式を「Eメール送信」のために設定されたフォーマット形式に変換する(S128)。そして、作成したEメール本文にフォーマット変換後の画像データを添付して、設定されているメールアドレス(宛先)へEメールを送信する(S129)。
一方、ステップS125で読み取り画像データのサイズが上限値を超えていれば、次に述べる送信方式切り換え処理を行う(S130)。
図22に示すように、送信方式切り換え処理では、まず、現在適用(表示)されている設定値がワンタッチ入力キーadr1〜adr8によるものか否かを判断する(S161)。現在適用(表示)されている設定値がワンタッチ入力キーadr1〜adr8によるものでなければ(S161でNO)、Eメールの送信先を定めるメールアドレスが直接入力されている。このとき、画像データのサイズが上限値を超えたことを記述したEメール本文を作成して(S162)、入力されたメールアドレスにそのEメールを送信する(S163)。
ステップS161で現在適用(表示)されている設定値がワンタッチ入力キーadr1〜adr8によるものであれば(S161でYES)、第2送信方式が「FTP送信」に設定されているか否かを判断する(S164)。ここで、第2送信方式が「FTP送信」に設定されていれば、後述するFTP送信処理を行う(S165)。
一方、第2送信方式が「FTP送信」に設定されていなければ(S164でNO)、続いて第2送信方式が「HDD蓄積」に設定されているか否かを判断する(S166)。ここで、第2送信方式が「HDD蓄積」に設定されていれば、後述するHDD蓄積処理を行う(S167)。
ステップS166で第2送信方式が「HDD蓄積」に設定されていなければ(S166でNO)、第2送信方式は「切り換えない」に設定されていることになる。このとき、画像データのサイズが上限値を超えたことを記述したEメール本文を作成して(S168)、第1送信方式のために登録されているメールアドレスにそのEメールを送信する(S169)。
上述の図20のステップS124で第1送信方式が「Eメール送信」に設定されていなければ、図21のステップS141に進んで第1送信方式が「FTP送信」に設定されているか否かを判断する(S141)。ここで、第1送信方式が「FTP送信」に設定されていれば、読み取り画像データのフォーマット形式を「FTP送信」のために設定されたフォーマット形式に変換する(S142)。
次に、FTPサーバ内のディレクトリへのアクセスを許容するためのパスワードが「自動設定」されることになっているか否かを判断する(S143)。ここで、パスワードが「自動設定」されることになっていれば、そのパスワードを作成し(S144)、作成したパスワードを表示する(S145)。
この後、このMFP10から設定されたFTPサーバへFTPに従って画像データを送信する(S146)。送られた画像データは、そのFTPサーバの設定されたディレクトリに格納される。
上述のステップS141で第1送信方式が「FTP送信」に設定されていなければ、第1送信方式は「HDD蓄積」に設定されている。このとき、読み取り画像データのフォーマット形式を「HDD蓄積」のために設定されたフォーマット形式に変換する(S151)。
次に、HDD15内のディレクトリへのアクセスを許容するためのパスワードが「自動設定」されることになっているか否かを判断する(S152)。ここで、パスワードが「自動設定」されることになっていれば、そのパスワードを作成し(S153)、作成したパスワードを表示する(S154)。
この後、このMFP10のHDD15内の設定されたディレクトリに画像データを格納する(S155)。
図23は先に触れたFTP送信処理(図16のS66、図22のS165)の詳細フローを示している。
このFTP送信処理では、まず、選択されているワンタッチ入力キーに関してこのMFP10から画像データを送るべきFTPサーバのホスト名が登録されているか否かを判断する(S171)。なお、ワンタッチ入力キーが選択されていなければ、このステップS171をスキップしてステップS173へ進む。FTPサーバのホスト名が登録されていなければ(S171でNO)、既に述べたFTP送信設定画面(図8)に遷移する(S172)。
一方、FTPサーバのホスト名が登録されていれば(S171でYES)、読み取り画像データのフォーマット形式を「FTP送信」のために設定されたフォーマット形式に変換する(S173)。
次に、そのFTPサーバ内のディレクトリへのアクセスを許容するためのパスワードの設定が「なし」以外であるか否かを判断する(S174)。パスワードの設定が「なし」であれば、後述するステップS179へ進む。
一方、パスワードの設定が「なし」以外であれば、さらに「自動設定」であるか否かを判断する(S175)。パスワードの設定が「自動設定」であれば、パスワードを作成する(S176)。次に、「自動設定」と「マニュアル設定」とのいずれであっても、「FTP送信」のためのパスワード情報、ホスト名、設定ディレクトリを記述したEメール本文を作成する(S177)。次に、その作成したEメールを、入力された又は第1送信方式のために登録されているメールアドレスへ送信する(S178)。
ここで、第1送信方式のために登録されているメールアドレスへ送られるEメール本文は、図11(a)に例示するように、「第1送信方式のEメール送信では読み取り画像サイズオーバのため添付できませんでした。第2送信方式で送信しました。」というメッセージと、例えば「FTP送信」のためのホスト名「192.168.01.1」、設定ディレクトリ「yoodir」、パスワード情報「1414」とを含むものとする。
この後、このMFP10から設定されたFTPサーバへFTPに従って画像データを送信する(S179)。送られた画像データは、そのFTPサーバの設定されたディレクトリに格納される。
図24は先に触れたHDD蓄積処理(図16のS76、図22のS167)の詳細フローを示している。
このHDD蓄積処理では、まず、選択されているワンタッチ入力キーに関してこのMFP10のHDD15を利用するユーザ名が登録されているか否かを判断する(S181)。なお、ワンタッチ入力キーが選択されていなければ、このステップS181をスキップしてステップS183へ進む。HDD15を利用するユーザ名が登録されていなければ(S181でNO)、既に述べたHDD蓄積設定画面(図9)に遷移する(S182)。
一方、HDD15を利用するユーザ名が登録されていれば(S181でYES)、読み取り画像データのフォーマット形式を「HDD蓄積」のために設定されたフォーマット形式に変換する(S183)。
次に、そのHDD15内のディレクトリへのアクセスを許容するためのパスワードの設定が「なし」以外であるか否かを判断する(S184)。パスワードの設定が「なし」であれば、後述するステップS189へ進む。
一方、パスワードの設定が「なし」以外であれば、さらに「自動設定」であるか否かを判断する(S185)。パスワードの設定が「自動設定」であれば、パスワードを作成する(S186)。次に、「自動設定」と「マニュアル設定」とのいずれであっても、「HDD蓄積」のためのパスワード情報、設定ディレクトリを記述したEメール本文を作成する(S187)。次に、その作成したEメールを、入力された又は第1送信方式のために登録されているメールアドレスへ送信する(S188)。
この後、HDD15内の設定されたディレクトリに画像データを格納する(S189)。
したがって、メールサーバ200の負荷やネットワーク150上のトラフィックの増大を抑えることができる。
しかも、「Eメール送信」から「FTP送信」または「HDD蓄積」に切り換えるとき、「Eメール送信」のための設定内容と関連付けて登録された「FTP送信」または「HDD蓄積」のための設定内容が適用される。例えば、「Eメール送信」のための設定内容として登録されている送信先(受信者)に対応して、「FTP送信」や「HDD蓄積」のための設定内容としてその「送信先(受信者)」が希望するディレクトリが登録されていれば、そのディレクトリに画像データが格納される。
また、「Eメール送信」から「FTP送信」または「HDD蓄積」に切り換えるとき、「FTP送信」または「HDD蓄積」の設定内容として登録されているパスワードが、「Eメール送信」のための設定内容として登録されている送信先へEメール送信によって通知される。したがって、「Eメール送信」のための設定内容として登録されている送信先の受信者は、画像データが格納されたディレクトリへアクセスして、その通知されたパスワードを使うことにより、上記画像データを容易に入手することができる。
この結果、このMFP10が構成する配信システムによれば、ユーザの利便性を高めることができる。
なお、「FTP送信」モードと「HDD蓄積」モードとの違いは、本発明の本質から見れば、画像データファイルの格納場所がMFP本体1の外部であるか、内部であるかの違いにすぎない。
図25は先に触れた返信メール受信処理(図12のS3)のフローを示している。この返信メール受信処理では、ネットワークスキャナ処理によってメールサーバ200へEメールを送信した後、メールサーバ200から「添付データの容量オーバ」を伝える返信メールが返ってきたか否かを判断する(S201)。そのような返信メールがなければ(S201でNO)、そのままリターンする。
一方、メールサーバ200からの「添付データの容量オーバ」を伝える返信メールを受信したときは(S201でYES)、元の送信メールの宛先にその受信した返信メールを転送する(S202)。
ここで、転送する返信メールの本文は、図11(b)に例示するように、「第1送信方式のEメール送信では添付データの容量オーバのため送信できませんでした。第2送信方式で送信しました。」というメッセージと、例えば「FTP送信」のためのホスト名「192.168.01.1」、設定ディレクトリ「yoodir」、パスワード情報「1414」とを含むものとする。
この後、既に述べた送信方式切り換え処理を実行する(S203)。
このようにした場合、メールサーバ200へEメールを送信した後、メールサーバ200から「添付データの容量オーバ」を伝える返信メールが返ってきたとき、「Eメール送信」から「FTP送信」または「HDD蓄積」に切り換えて、その格納された画像データに対するアクセスを許容することができる。この結果、ユーザの利便性を高めることができる。
この発明の一実施形態の画像データ配信システムを構成するMFPの制御系のブロック構成を示す図である。 (a)は上記MFPが「Eメール送信」モードの動作を行うときの配信システムの構成を模式的に示す図である。(b)は操作パネルでの「Eメール送信」のための設定手順および内容を示すテーブルである。 (a)は上記MFPが「FTP送信」モードの動作を行うときの配信システムの構成を模式的に示す図である。(b)は操作パネルでの「FTP送信」のための設定手順および内容を示すテーブルである。 (a)は上記MFPが「HDD蓄積」モードの動作を行うときの配信システムの構成を模式的に示す図である。(b)は操作パネルでの「HDD蓄積」のための設定手順および内容を示すテーブルである。 ネットワークスキャナモードの基本画面を示す図である。 ワンタッチ入力設定画面を示す図である。 管理者設定画面を示す図である。 FTP送信設定画面を示す図である。 HDD蓄積画面を示す図である。 バックアップメモリに格納されているワンタッチ登録テーブルを示す図である。 (a)は第1送信方式から第2送信方式へ切り換えるときに、第1送信方式のために登録されているメールアドレスへ送られるEメールを例示する図である。(b)はメールサーバから「添付データの容量オーバ」を伝える返信メールが返ってきたときに、元の送信メールの宛先に転送する返信メールを例示する図である。 上記MFPCPUによるメインルーチンのフローを示す図である。 上記MFPのCPUによるネットワークスキャナ処理のフローの一部を示す図である。 上記MFPのCPUによるネットワークスキャナ処理のフローの一部を示す図である。 上記MFPのCPUによるネットワークスキャナ処理のフローの一部を示す図である。 上記MFPのCPUによるネットワークスキャナ処理のフローの一部を示す図である。 上記MFPのCPUによるネットワークスキャナ処理のフローの一部を示す図である。 上記MFPのCPUによるFTP送信設定画面処理のフローを示す図である。 上記MFPのCPUによるHDD蓄積設定画面処理のフローを示す図である。 上記MFPのCPUによるスタートキー処理のフローの一部を示す図である。 上記MFPのCPUによるスタートキー処理のフローの一部を示す図である。 上記MFPのCPUによる送信方式切り換え処理のフローを示す図である。 上記MFPのCPUによるFTP送信処理のフローを示す図である。 上記MFPのCPUによるHDD蓄積処理のフローを示す図である。 上記MFPのCPUによる返信メール受信処理のフローを示す図である。
符号の説明
10 MFP
15 HDD
150 ネットワーク
200 メールサーバ
400 FTPサーバ

Claims (3)

  1. 第1の設定内容に応じて、画像データをネットワークを介して送信先へ配信し得る第1の配信手段と、
    第2の設定内容に応じて、ネットワーク上でアクセス可能な格納場所に画像データを格納して、その格納された画像データに対するアクセスを許容する第2の配信手段と、
    送信先ごとに、上記第1の設定内容と上記第2の設定内容とを格納する設定内容格納手段と、
    指定された送信先への送信時、上記設定内容格納手段に格納されている設定内容に基づいて、上記第1の設定内容と上記第2の設定内容とのいずれかを選択して、その選択された設定内容に応じて上記第1の配信手段と第2の配信手段とのいずれかによって上記画像データの配信を行わせる選択手段とを備えたことを特徴とする画像データ配信システム。
  2. 請求項1に記載の画像データ配信システムにおいて、
    上記設定内容格納手段には、上記第1の設定内容と上記第2の設定内容の選択順を示す情報が格納されており、上記選択手段は、当該情報に基づいて上記第1の設定内容と上記第2の設定内容とのいずれかを選択する、ことを特徴とする画像データ配信システム。
  3. 請求項1に記載の画像データ配信システムにおいて、
    上記設定内容格納手段に格納するために、上記第1及び第2の設定内容を登録する設定内容登録手段を有することを特徴とする画像データ配信システム。
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