JP2007133725A - Ｒｆｉｄカード - Google Patents

Abstract

【課題】
ビデオゲームその他のアミューズメント用として用いることができ、ゲームの興趣が高められる、ピカピカ光るカードを提供する。
【解決手段】
RFIDカードを構成する平板状の一対の基材の間にICチップとそのアンテナとを挟んで上記一対の基材を接合すると共に、少なくとも一方の基材の外表面又は内層面の少なくとも一部に、電磁波を透過させ得る金属光沢層を設ける。
金属光沢層の表面には、透明な保護層を設けることが望ましい。
【選択図】図1

Description

本発明は、RFIDカード及びそのカードを用いたディスプレイ装置に関し、特に金属光沢層を有し、好ましくは鏡面としても用い得るRFIDカードに及びそのカードを用いたディスプレイ装置に関する。

ICチップとそのアンテナを内蔵したプラスチック製又は紙製のRFIDカード（以下の説明では単にカードと言うものとする。）は公知であり、多くの分野でIDカードとして広く用いられている。
これらのカードは、ゲーム機の分野でも広く用いられており、例えば、プレイヤがゲームを中断する際、そのゲーム履歴を記録し、後日ゲームを再開するときには、前に中断したゲーム状況を再現し、その状態からゲームを継続するような場合用いられている。

又、ある種のビデオゲーム機では、プレイヤがキャラクタのパワーアップをしようとしたり、所望のアイテムを獲得しようとしたりするとき、ゲーム機のカード挿入口に挿入し、所期の目的を達成するためこの種のカードが用いられている。

然しながら、従来公知のカードは主に合成紙製又はプラスチック製であるため表面は滑らかで、光沢があるが、金属光沢がなく、鏡面として用いられるものではなかった。

最近の近未来タイプのゲーム機では、ゲームに登場するキャラクタが所持する小道具などには、強い光彩を放ったり、キラキラと光ったりすることにより強いパワーを示すものがしばしば用いられるようになっているが、プレイヤが使用するカードにはこのような機能を発揮、もしくは示唆できるようなものは提供されていない。

プレイヤにもこのような光り輝く小道具を与えることができれば、ゲームの興趣を一段と高めることができる。

又従来のカードでは、ICチップに記録された画像データを、カードリーダーで読み取り、プロジェクタでスクリーンに映写することができたが、従来は画面が小さくて余り鮮明とは言えないものであった。
簡単な装置で、スクリーンに大きく拡大して映写することができる装置が提供されれば好都合である。

実用新案登録第3066278号

解決しようとする課題は、強い金属光沢を有し、望ましくは鏡のように光を反射し、鏡像を結像できるカードを提供することであり、更には、このカードを利用してカードに記録されたデータに日もつけられた画像を再生し、その画像をこのカードの鏡面で反射して大きなスクリーンに投射し、表示できるコンパクトなディスプレイ装置を提供することである。

本発明は、一対のプラスチック製又は紙製の平板状の基材の間にICチップを実装して成るRFIDカードの、少なくとも一方の基材の少なくとも表面又は内層面に、望ましくは鏡面となるような金属光沢層を設けることによって達成される。
金属光沢層を設ける部分は、その層が設けられる面の全領域に亘っていても良く、又その面の一部のみであっても良い。

望ましい一実施例においては、金属光沢層が、カードの表裏両面にそれらの全面に亘って設けられる。この場合、ICチップのデータ読み取りに支障がないよう、その金属光沢層がICチップのデータ読取に用いられる電磁波の一部を透過するよう、その金属光沢層の厚みと表面抵抗を適宜に調整する。金属光沢層の表面抵抗を調整する場合、金属材料中に絶縁性の添加材を配合する。

金属光沢層が、基材の表裏何れか一方の表面のみに設けられるときは、金属光沢層は電磁波を完全にシールするものであっても良い。

金属光沢層が、基材の表面に設けられるときは，その金属光沢層の表面に透明なプラスチックから成る保護層を設けることが推奨される。

このカードは、ビデオゲーム機用カードとして用いることができる。

スクリーンと、カードリーダーと、プロジェクタとから成るディスプレイ装置によって、このカードに記録された画像を上記スクリーンに映写することができる。このディスプレイ装置は極めてコンパクトとに構成でき、鮮明な大型画像を映写できる。

本発明によるときは、ビデオゲーム機用として、極めてファンタスチックな、煌めくカードを提供することができ、ゲームの興趣を高めることができる。

図1は、本発明に係るRFIDカードの第1実施例の構成を示す拡大断面図、図2は第2実施例の構成を示す拡大断面図、図3は第3実施例の構成を示す拡大断面図、図4は第4実施例の構成を示す拡大断面図、図5は図1等に示したRFIDカードを用いるディスプレイ装置の構成を示す説明図である。
尚、図1〜図4はカードの中心線沿って切断した断面図であるが、厚さ方向を特に拡大して示すものである。

図1は、本発明に係るRFIDカードの第1実施例の構成を示す拡大断面図であり、図中10はカード、11、12は基材、13はICチップ14及びそのアンテナ14aを担持するインレットット、15、16は金属光沢層である。

基材11、12は、紙、合成樹脂強化紙、合成紙、PET、PCV、ABS樹脂などのプラスチックから成る。基材11，12は通常は矩形板状であるが、円盤状または小判型でも差し支えない。
ICチップ14はそのアンテナ14aと共にインレット13の表面に実装され、インレット13は2枚の基材11、12の間に挟まれて溶着される。

本実施例においては、金属光沢層15、16は基材11及び12の表面に、その全領域を覆うよう設けられている。
金属光沢層15、16としては、Al、Sn、Ag等の金属又はそれらの合金を主成分とする材料を基材の表面に蒸着して形成することが推奨されるが、ごく薄い合成樹脂フィルムの上に上記材料を蒸着して成るフィルムを基材の表面に接着するようにしても良い。
金属光沢層15、16は、高い光反射率を有する鏡面とすることが望ましい。
又、金属光沢層の何れか一方の面には、メーカー名やカードの種類、型番、使用上の注意事項、警告など、所望の事項が必要に応じて印刷される。

このような全面被覆構成を採る場合には、金属光沢層15、16はICチップ14のデータを読み取るため照射される電磁波W及びICチップ14から戻る信号波Sの一部を透過させるものでなければならない。

金属光沢層15、16を形成するには、薄い可撓性樹脂カードの表面にAlを真空蒸着するか、極薄いAl箔を圧着する。
この場合の金属層の厚みは、1ミクロン以下、特に望ましくは0.5ミクロン前後とすることが推奨される。
このようにすると、高い鏡面反射率と優れた電磁波透過率が得られる。
金属光沢層の下地は、可能な限り平滑な鏡面仕上げとすることが推奨される。

本実施例においては、カードの全面に金属を含む導電性皮膜が形成されるにも拘らず、金属光沢層が適宜の電磁波透過率を有するので、カード内部に設けられているICチップ14のデータを読み書きすることができる。

図2に示す第2実施例は、前述の第1実施例として示したカードに、透明なプラスチックから成る保護被覆層を設けたものであり、図中、20はカード、21、22は基材、23はICチップ24及びそのアンテナ24aを担持するインレット、25、26は金属光沢層、27、28は透明な保護被覆層である。
本実施例においても、金属光沢層25、26は基材21及び22の表面に、その全領域を覆うよう設けられており、前述の第1実施例のものと同様の仕様により構成されるものである。
保護被覆層の材料としては、特に制約はなく、公知の透明なラミネート材、ガラスコーティング材、シール材、塗料等を採用し得る。

図3に示す第3実施例は、カードの一方の表面のみに金属光沢層を設けた例である。
図3において、30はカード、31、32は基材、33はICチップ34及びそのアンテナ34aを担持するインレット、36は金属光沢層、38は透明な保護被覆層である。
この実施例においては、カード30の一方の面には金属光沢層36は設けられていないので、そちらから電磁波を照射すれば、金属光沢層36が完全に電磁波を遮蔽するものであっても何ら支障はない。
そのため、金属光沢層36は、Al等の純金属を稠密に蒸着したり、金属箔を積層したりすることにより構成でき、より完全な鏡面が得られる。

図4に示す第4実施例は、金属光沢層をカードの内部に設けた例である。
而して、図4中、40はカード、41、42は基材、43はICチップ44及びそのアンテナ44aを担持するインレット、46は金属光沢層である。
この実施例では、金属光沢層46は、インレット43の裏面と基材42の間に積層されている。

尚、本発明に係るカードの構成は、如上の実施例に限定されるものではなく、本発明は、如上の説明から容易に想到し得る総ての変更例を包含するものである。
例えば、上記の実施例では、金属光沢層の材料として、Alを示したが、これは金属光沢を呈する物質であれば何でも良く、その構成方法も蒸着法に限られず、スパッタリングや塗装法その他によることもでき、更に又、上記には金属光沢層をカードの全面に亘って設けた例を示したが、これは表面の一部に設けても良く、例えば、ICチップ用のアンテナの部分には金属光沢層を設けないようにすることもあり、又，金属光沢層で何らかの模様や図形を描いたり、あるいは、一種のみでなく数種の材料を用いてキャラクタを表示したりすることもあり、本発明はそれらのような変更例を総て包摂するものである。

図5は、上記のカードを用いたディスプレイ装置の一例を示すものである。
図中、120はカード、140はスクリーン、160はカードリーダー、180はプロジェクタである。
カード120のICチップに記録された画像データは、カードリーダー160で読取られ、プロジェクタ180で再生され、カード120の鏡面に投射され、反射されてスクリーン140に投影され、画像がディスプレイされる。
このプロジェクタは、リアプロジェクト型のものであっても良い。
このディスプレイ装置は、カードを反射鏡として利用するので、プロジェクタから直接スクリーンに投影する場合に比べてコンパクトに構成できる利点がある。

本発明に係るカードは、ビデオゲーム機その他のアミューズメント用として有効に利用でき、ゲームの興趣を高め得るので、アミューズメント産業上、極めて有用である。

本発明に係るRFIDカードの第1実施例の構成を示す拡大断面図である。 本発明に係るRFIDカードの第2実施例の構成を示す拡大断面図である。 本発明に係るRFIDカードの第3実施例の構成を示す拡大断面図である。 本発明に係るRFIDカードの第4実施例の構成を示す拡大断面図である。 図1等に示したRFIDカードを用いるディスプレイ装置の構成を示す説明図である。

符号の説明

10、20、30、40 RFIDカード
11、12、21、22、31、32、41、42 基材
14、24、34、44 ICチップ
15、16、25、26、36、46 金属光沢層
17、18、27、28、38 保護層
100 ディスプレイ装置
120 RFIDカード
140 スクリーン
160 RFIDカードリーダー
180 プロジェクタ

Claims (11)

1. RFIDカードを構成する平板状の一対の基材（11、12：21、22：31、32：41、42）の間にICチップ（14、24、34、44）とそのアンテナ（14a、24a、34a、44a）とを挟んで上記一対の基材を接合すると共に、少なくとも一方の基材の外表面又は内層面の少なくとも一部に金属光沢層（15、16：25、26：36：46）を設けたことを特徴とするRFIDカード（10、20、30、40）。
2. ICチップ（14、24、34、44）とそのアンテナ（14a、24a、34a、44a）で構成されたインレットットが、一対の基材（11、12：21、22：31、32：41、42）の間に挟まれる，請求項1に記載のRFIDカード（10、20、30、40）
3. 金属光沢層（15、16：25、26）が、カードの表裏両面に、その全面にわたって設けられており、その金属光沢層（15、16：25、26）がICチップ（14：24）のデータ読み書きに用いられる電磁波（W、S）の一部を透過し、これにより、少なくともICチップ（14：24）の記録データを読み書きし得るよう構成された請求項1又は2に記載のRFIDカード（10：20）。
4. 少なくとも表裏何れかの金属光沢層（15、16：25、26）に所望の印刷が施された請求項1ないし3の何れか一に記載のRFIDカード。
5. 表裏何れか一方の面のみに金属光沢層（36）が設けられた、請求項1又は2に記載のRFIDカード（30）。
6. 金属光沢層（25、26：36）の表面に透明な保護層（27、28：38）が設けられた、請求項1ないし5の何れか一に記載のRFIDカード（20：30）。
7. 金属光沢層（46）がカード（40）の内部に設けられた、請求項1に記載のRFIDカード（40）。
8. 金属光沢層（15、16：25、26：36：46）が鏡面である、請求項1ないし7の何れか一に記載のRFIDカード（10：20：30：40）。
9. ビデオゲーム機用カードである、請求項1ないし8の何れか一に記載のRFIDカード（10：20：30：40）。
10. ICチップ（14、24、34、44）に、ゲーム履歴が記録される、請求項7に記載のRFIDカード（10：20：30：40）。
11. 請求項7に記載のRFIDカード（120）と、画像が投影されるスクリーン（140）と、RFIDカード（120）のICチップ（121）に記録された画像情報を読み取り得るRFIDカードリーダー（160）と、RFIDカードリーダー（160）により読み取られた画像データを再生し、RFIDカード（120）の鏡面を介してスクリーン（140）に画像を投影するプロジェクタ（180）と、から成るディスプレイ装置（100）。

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