JP2007133132A - 液晶表示装置の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】製造コストを削減することができる液晶表示装置の製造方法を提供すること。
【解決手段】液晶層を挟んで互いに対向する1対の基板10、30のうち、一方の基板30上のブラックマトリックス31の開口部にインクジェット方式により着色インクが塗布されて着色部32が形成される工程と、前記1対の基板の対向面にインクジェット方式により配向膜材料が塗布されて配向膜21、35が形成される工程と、前記1対の基板のうち、少なくとも一方の基板上に前記液晶層のギャップを制御するスペーサー粒子36がインクジェット方式により塗布されて配置される工程とを含む。
【選択図】図2

Description

本発明は、画像表示品位に優れた垂直配向モードの液晶表示装置に関する。
近年、コンピュータやテレビなどの家電製品の表示部として、液晶表示装置が広く用いられている。液晶表示装置には、2枚のガラス基板のシール材で区画された領域内に液晶が封入された液晶パネルが使われている。
このような液晶表示装置としては、負の誘電率異方性を有する液晶層を、一対の相互に対向するガラス基板間に配置して液晶分子を垂直に配向させるとともに、液晶層に電圧を印加した時に、液晶分子のガラス基板に対する傾斜方向を複数の方向に規制する垂直配向モードの液晶表示装置が実用化されている。
垂直配向モードの液晶表示装置では、非駆動状態である電圧を印加しない状態において、液晶分子が一対の相互に対向するガラス基板面に対して垂直に配向するため、光は、その偏光面をほとんど変化することなく液晶層内を通過する。このため、垂直配向モードの液晶表示装置では、ガラス基板の上下に偏光板をクロスニコルに配置することにより、電圧を印加しない状態においてほぼ完全な黒色表示が可能になり、高コントラストな画像が得られる。
このような垂直配向モードの液晶表示装置においても、従来のTNモードの液晶表示装置と同様の視野角依存性の問題があるが、これを解決する方法が提案されている。表示における視野角特性を良くするためには、垂直方向に配向される液晶分子を、1絵素内において、垂直方向に対してそれぞれ異なる方向に傾斜する複数の領域を作ることが有効であることから、このような領域を作るために、配向膜に突起部を設けたり、絵素電極に開口部を設けたりすることが行われている。
図12は、垂直配向モードの液晶表示装置の1絵素の概略を拡大して示す平面図、図13は、図12のG−G線における断面図である。先ず、図13に示すように、この液晶表示装置の液晶パネル100には、一対の相互に対向するガラス基板(TFTアレイ側基板)110とガラス基板(カラーフィルター側基板)130の間に、垂直方向に配向された液晶分子を有する液晶層40が形成されている。下側のガラス基板110上には、開口部18を有する絵素電極17がマトリクス状に形成され、上側のガラス基板130の下には共通電極33が形成されている。
図12に示すように、各絵素電極17の周囲には、ゲートバスライン11とソースバスライン12とが相互に直交するように形成されている。ゲートバスライン11とソースバスライン12とは、その交差部において、ソースバスライン12が上側、ゲートバスライン11が下側になるように交差しており、交差部の一カ所には、ゲートバスライン11の一部であるゲート電極11aに接続されたTFT(薄膜トランジスタ)13が形成されている。
図13に示すように、ガラス基板130の下にはブラックマトリクス31が形成されている。このブラックマトリクス31により、ガラス基板110側のゲートバスライン11、ソースバスライン12及びTFT13が形成された領域が遮光されるようになっている。また、ガラス基板130の下には、各絵素毎に赤色(R)、緑色(G)及び青色(B)のうちのいずれか1色の着色部32が形成されている。この実施の形態では、水平方向に赤色(R)、緑色(G)及び青色(B)の着色部32が順番に繰り返し並び、垂直方向には同色のものが並んでいる。これら着色部32は、通常、3回のフォトリソグラフィ工程を経て形成されている。
絵素電極17が設けられたガラス基板110には、この絵素電極17を覆うように下側配向膜21が設けられている。また、共通電極33がほぼ全面にわたって設けられたガラス基板130には、この共通電極33を覆うように上側配向膜35が設けられている。このような配向膜33,35は、通常、オフセット印刷工程を経て形成されている。
図12に示すように、絵素電極17には、斜め方向に延びるスリット形状の開口部18が形成され、共通電極33の下側には、同じく斜め方向に延びるリブ状の突起部34が開口部18の列間中央位置になるように形成されている。これらの液晶分子配向規制手段により、1絵素内において、液晶分子が垂直方向に対してそれぞれ異なる方向に傾斜する複数の領域が作られ、表示における視野角特性の向上が図られている。このような突起部34は、通常、1回のフォトリソグラフィ工程を経て形成されている。
このようなガラス基板110,130の間隔(セルギャップ)は、図示されるようなスペーサ粒子36を配することによって保持される。従来、セルギャップ用のスペーサとしては図示されるような球形のスペーサ粒子が用いられ、これを散布装置を用いて基板上に散布して、基板上のあらゆる領域にランダムかつ均一に配置することが行われている。
特開2004−325736号公報 特開2005−70530号公報 特開2001−112307号公報 特開2005−70237号公報
近年、液晶テレビなどに用いられる液晶表示装置の大画面化に伴い、このような液晶表示装置の製造ラインの設備費が莫大になっている。また、製造ラインを例えば37インチ用液晶パネルから45インチ用液晶パネルなどへの機種切り替えに対応させるための設備変更に時間が掛かりすぎるという問題があった。
そこで、本発明が解決する課題は、製造コストを削減することができる液晶表示装置の製造方法を提供することである。
上記課題を解決するため、本発明に係る液晶表示装置の製造方法は、液晶層を挟んで互いに対向する1対の基板のうち、一方の基板上のブラックマトリックスの開口部にインクジェット方式により着色インクが塗布されて着色部が形成される工程と、前記1対の基板の対向面にインクジェット方式により配向膜材料が塗布されて配向膜が形成される工程と、前記1対の基板のうち、少なくとも一方の基板上に前記液晶層のギャップを制御するスペーサー粒子がインクジェット方式により塗布されて配置される工程とを含むことを要旨とするものである。
この場合、更に、前記配向膜へ光が斜めに照射されて配向処理が行われる工程とを含む構成にすると良い。
上記構成を有する液晶表示装置の製造方法によれば、ブラックマトリックスの開口部への着色部の形成、配向膜の形成、及びスペーサー粒子の配置のいずれの工程もインクジェット方式によりなされているので、それぞれのインクジェット装置の塗布面積の拡大・縮小等を設定し直すだけで、機種切替えに対応することが可能な製造ラインを構築することができる。また、またフォトリソグラフィ工程の廃止などにより製造設備が簡略化されるので、その分製造コストの削減が可能になる。
具体的には、例えば、着色部形成のための3枚マスクやフォトリソグラフィ工程の廃止による設備の簡略化及び機種切り替えの際に必要だったマスク交換の廃止による製造コストの削減や、配向膜形成のためのオフセット印刷工程の廃止による設備の簡略化及び機種切り替えの際に必要だった版ローラー交換の廃止による製造コストの削減、更には、スペーサー粒子配置のための散布装置の廃止による設備の簡略化及び機種切り替えの際に必要だった散布装置内清掃の廃止による製造コストの削減がなされることになる。
この場合、更に、前記配向膜へ光が斜めに照射されて配向処理が行われる工程とを含む構成にすれば、配向膜への光配向処理によって液晶分子の配向規制がなされるので、上述した液晶分子の配向規制手段としての突起部や絵素電極開口部を廃止することができる。これにより、特に突起部形成のために必要だったフォトリソグラフィ工程の廃止によるコスト削減が可能になる。
以下に、本発明に係る液晶表示装置の製造方法の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は本発明に係る製造方法が適用される液晶表示装置の1絵素の概略を拡大して示す平面図、図2は図1のA−A線における断面図である。
この液晶表示装置の液晶パネル1には、図2に示すように、一対の相互に対向するガラス基板(TFTアレイ側基板)10とガラス基板(カラーフィルタ側基板)30の間に、垂直方向に配向された液晶分子を有する液晶層40が形成されており、下側のガラス基板10上には、絵素電極17がマトリクス状に形成されている。
先ず、ガラス基板(TFTアレイ側基板)10について説明する。図1に示すように、各絵素電極17の周囲には、相互に平行となった各一対のアルミニウム等からなるゲートバスライン11とソースバスライン12とが相互に垂直になるように形成されている。ゲートバスライン11とソースバスライン12とは、その交差部において、ソースバスライン12が上側、ゲートバスライン11が下側となるように交差しており、交差部においてゲートバスライン11とソースバスライン11とが電気的に絶縁されている。
絵素電極17を取り囲む横方向に延びる一対のゲートバスライン11の下側と、縦方向に延びる一対のソースバスライン12の左側との交差部には、ゲートバスライン11の一部であるゲート電極11aに接続されたスイッチング素子としてのTFT(薄膜トランジスタ)13が形成されている。
このゲートバスライン11及びゲート電極11aは、同じ配線層(第1の配線層)に形成されている。つまり、ゲートバスライン11及びゲート電極11aは同一の導電膜をパターニングすることにより形成されたものである。そして、ゲートバスライン11及びゲート電極11aは、窒化シリコン等からなるゲート絶縁膜14に覆われている(図2参照)。
TFT13位置のゲート絶縁膜14の上には、アモルファスシリコン等からなる図示しない半導体層が、ゲート電極11aに重畳するように形成されている。そのゲート絶縁膜14の上には、TFT13のソース電極13a及びドレイン電極13bが形成されている。ソース電極13a及びドレイン電極13bは、ゲート電極11a上の半導体層の両側に相互に離隔して形成されている。ソース電極13aはソースバスライン12に接続され、ドレイン電極13bはコンタクトホール15を介して絵素電極17に接続されている。これらソースバスライン12、ソース電極13a及びドレイン電極13bは、図2には示されないが、ゲート絶縁膜14上の同じ配線層(第2の配線層)に形成されている。
そして、ソースバスライン12及びTFT13は、ゲート絶縁膜14の上に形成された層間絶縁膜16に覆われている。この層間絶縁膜16は感光性アクリル樹脂(感光性有機膜)材料からなり、TFT13や前述した第1及び第2の配線層(ゲートバスライン11,ソースバスライン12等)と絵素電極17との間に配置されて、両導電体間を絶縁するものである(図2参照)。
層間絶縁膜16の上には、各絵素領域毎に、絵素電極17が形成されている。この絵素電極17は例えばITO(indium-tin oxide:インジウム酸化スズ)材料等の透明導電体により形成される。絵素電極17は、層間絶縁膜16に形成されたコンタクトホール15を介してTFT13のドレイン電極13bに電気的に接続されている。そして、この絵素電極17の上側には下側配向膜21が形成されている。下側配向膜21は、例えばポリイミド材料により形成されている。
次に、ガラス基板(カラーフィルタ側基板)30について説明する。図2に示すように、ガラス基板30の下にはブラックマトリクス31が形成されている。このブラックマトリクス31により、ガラス基板10側のゲートバスライン11、ソースバスライン12及びTFT13が形成された領域が遮光されるようになっている。
そして、ガラス基板30の下には、各絵素毎に赤色(R)、緑色(G)及び青色(B)のうちのいずれか1色の着色部32が形成されている。この実施の形態では、水平方向に赤色(R)、緑色(G)及び青色(B)の着色部32a,32b,32cが順番に繰り返し並び、垂直方向には同色の着色部32が並んでいる(図4(b)参照)。
この着色部32の下には、各絵素共通の共通電極33が形成されている。この共通電極33も、ITO材料等の透明導電体により形成されている。この共通電極33の下側には上側配向膜35が形成されている。この上側配向膜35により共通電極33の表面が覆われている。上側配向膜35は、例えばポリイミド材料により形成されている。
このような構成のガラス基板(TFTアレイ側基板)10とガラス基板(カラーフィルタ側基板)30との間には、負の誘電率異方性を有する液晶層40が形成されている。また、ガラス基板10の下側及びガラス基板30の上側にはそれぞれ偏光板(図示せず)が配置されている。
そして、図示されるようにブラックマトリクス31下位置には、球形のスペーサ粒子36が配置されている。このスペーサ粒子36は基板10,30間の間隔を規制し、適正な液晶層40の厚み(セルギャップ)を保持する目的で使用されるものである。
次に、上述した構成の液晶パネル1における着色部32の形成方法、配向膜21,35の形成方法、これら配向膜21,35への配向処理方法、及びスペーサー粒子36の配置方法について図3〜図11を用いて説明する。
図3は、上述したガラス基板(カラーフィルタ側基板)30の着色部32の形成に用いられる着色部形成装置50を示している。この着色部形成装置50は、ガラス基板(カラーフィルタ側基板)30に対して、インクジェット方式で着色インク54を塗布することにより、図4に示すようにブラックマトリックス31の開口部31aに着色部32を形成するものである。図示されるようにこの着色部形成装置50は、インクジェットヘッド51、ステージ52を備えている。長尺状のインクジェットヘッド51には、タンク53から供給管を介して着色インク54a、54b、54cが供給される。
このインクジェットヘッド51には、複数のノズル51aが、図4に示されるようなブラックマトリックス31の開口部31aのピッチと等しくなるようにピッチPaで配列されており、ブラックマトリクス31が形成されたガラス基板(カラーフィルタ側基板)30の大面積に、着色インク54a〜54cを塗布できるようになっている。それぞれのノズル51aには図示しないピエゾ素子が備えられており、制御部55からの制御信号によって、任意のノズル51aから着色インク54の液滴を吐出することが可能になっている。
ステージ52は、ガラス基板30を吸着保持可能となっており、ガラス基板30を任意の方向(XYZ方向)に走査可能となっている。すなわち、ステージ52は、インクジェットヘッド51のノズル51aの配列方向に対して平行方向(X方向)又は垂直方向(Y方向)への移動が可能であると共に、ガラス基板30とインクジェットヘッド51との距離の調整(Z方向に移動)が可能となっている。制御部55は、ガラス基板30が保持されたステージ52を移動させる際の速度等を制御する。
このような着色部形成装置50を用いて着色インク54を、ブラックマトリクス31が形成されたガラス基板(カラーフィルタ側基板)30上に塗布する手順について、図4を用いて説明する。図4(a)に示されるように、ガラス基板30上を、インクジェットヘッド51が矢印Bに示す方向に相対的に移動しながら、各ノズル51aから着色インク54a、54b、54cが吐出される。このとき各ノズル51aからの吐出は、それぞれのノズル51aがガラス基板30の吐出エリア内に入った際に吐出を開始するように制御部55により制御されている。
そして、滴下された着色インク54a、54b、54cは、乾燥などの所定の工程を経ると、図4(b)示されるようにガラス基板30上には、水平方向に赤色(R)、緑色(G)及び青色(B)の着色部32a,32b,32cが順番に繰り返し並び、垂直方向には同色の着色部32が並んだものが形成される。。
このような着色部形成装置50によれば、例えば45インチ用液晶パネルから37インチ用液晶パネルなどへの機種切り替えに対応させるための設備変更が容易である。図3に示されるように、基板サイズがガラス基板30よりも小さいガラス基板56(図中の2点鎖線で囲まれた部分)に変更された場合は、インクジェットヘッド51の塗布面積を縮小するように設定すれば良い。具体的には制御部55がガラス基板56の面積に対応する位置のノズル51aだけに吐出動作させることで、ガラス基板56への着色インク54の塗布が可能になる。また、基板サイズの変更に伴いピッチPaを変更する場合や着色インク54を変更する場合は、インクジェットヘッド51及びタンク53を交換することで機種変更に対応することができる。
図5は、上述したガラス基板(TFTアレイ側基板)10およびガラス基板(カラーフィルタ側基板)30のそれぞれの配向膜21,35の形成に用いられる配向膜形成装置60を示している。この配向膜形成装置60は、ガラス基板10、30のそれぞれに対して、インクジェット方式で配向膜材料を塗布することにより、それぞれ基板上に均一に配向膜を形成するものである。尚、図5及び図6には、ガラス基板(TFTアレイ側基板)10に対して配向膜21を形成する状態が示されているが、ガラス基板(カラーフィルタ側基板)30に対しても同様に配向膜35を形成することができる。
図5に示されるようにこの配向膜形成装置60は、インクジェットヘッド61、ステージ62を備えている。長尺状のインクジェットヘッド61には、タンク63から供給管を介して配向膜21の材料を含む配向膜溶液(例えば、ポリイミド樹脂5%,溶剤95%)64が供給される。
このインクジェットヘッド61には、複数のノズル61aがピッチPbで配列されており、ガラス基板10の大面積に、配向膜材料を塗布できるようになっている。それぞれのノズル61aには図示しないピエゾ素子が備えられており、制御部65からの制御信号によって、任意のノズル61aから配向膜溶液64の液滴を吐出することが可能になっている。
ステージ62は、ガラス基板10を吸着保持可能となっており、ガラス基板10を任意の方向(XYZ方向)に走査可能となっている。すなわち、ステージ10は、インクジェットヘッド61のノズル61aの配列方向に対して平行方向(X方向)又は垂直方向(Y方向)への移動が可能であると共に、ガラス基板10とインクジェットヘッド61との距離の調整(Z方向に移動)が可能となっている。制御部65は、ガラス基板10が保持されたステージ62を移動させる際の速度等を制御する。
このような配向膜形成装置60を用いて配向膜溶液64をガラス基板10上に塗布する手順について、図6を用いて説明する。図6(a)に示されるように、ガラス基板10上を、インクジェットヘッド61が矢印Cに示す方向に相対的に移動しながら、各ノズル61aから液滴64aが吐出される。このとき各ノズル61aの吐出は、それぞれのノズル61aがガラス基板10の吐出エリア内に入った際に吐出を開始するように制御部65により制御されている。
このように滴下された液滴64aは着弾の瞬間にガラス基板10上で濡れ広がり、隣接する液滴64a同士が接触すると、その接触位置からそれらの液滴64a同士が繋がって一体となり、単一の薄膜が形成される。そして乾燥などの所定の工程を経ると、図6(b)に示すようなガラス基板10上に配向膜21が形成される。
このような配向膜形成装置60によれば、例えば45インチ用液晶パネルから37インチ用液晶パネルなどへの機種切り替えに対応させるための設備変更が容易である。図5に示されるように、基板サイズがガラス基板10よりも小さいガラス基板66(図中の2点鎖線で囲まれた部分)に変更された場合は、インクジェットヘッド61の塗布面積を縮小するように設定すれば良い。具体的には制御部65がガラス基板66面積に対応する位置のノズル61aだけに吐出動作させることで、ガラス基板66への配向膜の塗布が可能になる。また、基板サイズの変更に伴いピッチPbを変更する場合や配向膜材料を変更する場合は、インクジェットヘッド61及びタンク63を交換することで機種変更に対応することができる。
図7は、ガラス基板(TFTアレイ側基板)10及びガラス基板(カラーフィルタ側基板)30に形成された配向膜21,35に光配向処理を行う光配向処理装置70を示している。光配向処理とは、配向膜に所定の方向から紫外線などを照射することにより、配向膜の表面に所定の配向特性を与える処理である。近年では、液晶パネルの視野角特性の改善のため、この光配向処理において、1絵素内に配向膜の配向方向が異なる複数の領域を設ける分割配向の技術が用いられている。この分割配向の技術は、配向膜の上方にスリット状の開口部を有するマスクを配置し、マスク上方から所定の照射角度で紫外線などを照射し、続いてマスクの位置を変え異なる照射角度で再度紫外線などを照射するというものである。
図示される配向処理装置70は、ガラス基板10に紫外線を照射する露光ユニット71と、載置されたガラス基板10を移動させるステージ72を備える。図中の矢印Dはステージ72によるガラス基板10の移動の向きを示している。尚、図7は、ガラス基板(TFTアレイ側基板)10に対して露光を行っている状態を示しているが、ガラス基板(カラーフィルタ側基板)30に対しても同様に露光を行うことができる。
露光ユニット71は、紫外線を発する図示しない光源を備え、マスク73を介してガラス基板10の表面に対して所定の照射角度で紫外線を照射できるように構成されている。マスク73は、板状の部材であり、図9(a)に示すようにスリット状の開口部73aが複数設けられている。従って、ガラス基板10が搬送されてマスク73の直下を通過すると、マスク73の開口部73aの直下を通過した領域のみが露光される。この結果、ガラス基板10の表面の所定の細長い線状の領域が露光されることになる。
図8(a),(b)は、配向膜21が形成されたガラス基板(TFTアレイ側基板)10と配向膜35が形成されたガラス基板(カラーフィルタ側基板)30のそれぞれの絵素に対する光配向処理の形態を模式的に示したもので、図8(a)がガラス基板(TFTアレイ側基板)10に形成される絵素、図8(b)がガラス基板(カラーフィルタ側基板)30に形成される絵素を示している。また、図8(c)は、これら両基板を貼り合わせて構成される液晶パネルの各絵素における液晶分子の配向の向きを示した図である。
図8(a)に示すように、ガラス基板(TFTアレイ側基板)10の配向膜21の光配向処理については、各絵素内にその両側のソースバスライン12の略中間で二分されて形成される2つの領域になるように処理されている。具体的には、それぞれの領域に対して、絵素の面の法線に対して所定の角度θだけ傾斜した方向から紫外線が照射されており、また、各領域に対する紫外線の照射の向きは、それぞれ照射される紫外線の光軸を絵素の面に投影した場合に、こららの投影した光軸がソースバスライン12に平行で且つ互いに180°異なる向きとなっている。
また、図8(b)に示すように、ガラス基板(カラーフィルタ側基板)30の配向膜35の光配向処理については、上述のガラス基板(TFTアレイ側基板)10と貼り合わせた際にそのガラス基板10のゲートバスライン11に平行となる2辺の略中央で二分されて形成される2つの領域になるように処理されている。具体的には、それぞれの領域に対して、絵素の面の法線に対して所定の角度θだけ傾斜した方向から紫外線が照射されており、また、各領域に対する紫外線の照射の向きは、それぞれ照射される紫外線の光軸を絵素の面に投影した場合に、こららの投影した光軸が、ガラス基板10のゲートバスライン11に平行で且つ互いに180°異なる向きとなっている。
このようにそれぞれ光配向処理が施された基板同士を貼り合わせて液晶パネルを構成すると、図8(c)に示すように、両基板の間に充填される液晶分子は、各基板の各領域に施された配向処理の向き、すなわち紫外線の照射方向に従って配向する。その結果、各絵素内には、液晶分子の配向の向きが互いに異なる複数のドメイン領域が形成される。
図9(a)は、上述したガラス基板(TFTアレイ側基板)10の配向膜21への光配向処理の際に用いられるアレイ基板用マスク73の正面図を示している。また、図9(b)は、このアレイ基板用マスク73と、ガラス基板(TFTアレイ側基板)10に形成される絵素のパターンとの寸法及び位置関係を示した図である。
図示されるように、アレイ基板用マスク73は、略長方形の板状の部材で構成され、紫外線が通過できるスリット状の開口部73aが、所定のピッチPcで複数平行に形成されている。この開口部73aのピッチPcは、図9(b)に示すように、ガラス基板(TFTアレイ側基板)10に形成されるソースバスライン12のピッチに等しく設定されている。また、開口部73aの寸法(ピッチ方向の寸法)Laは、各絵素のパターンの前記ピッチの約1/2の寸法に設定されている。図中の矢印Eは、アレイ基板用マスク73に対するガラス基板10の進行方向を示している。尚、上述したガラス基板(カラーフィルタ側基板)30の配向膜35への光配向処理の際に用いられるカラーフィルタ基板用マスクについても同様の構成であるので図示せず説明も省略する。
このような光配向処理装置70にれば、ガラス基板(TFTアレイ側基板)10及びガラス基板(カラーフィルタ側基板)30のそれぞれの配向膜21、35への光配向処理によって液晶分子の配向規制がなされるので、図12及び図13の従来技術で説明したような液晶分子の配向規制手段としての突起部34や絵素電極開口部18を廃止することができる。これにより、特に突起部34形成のために必要だったフォトリソグラフィ工程の廃止によるコスト削減が可能になる。
また、例えば45インチ用液晶パネルから37インチ用液晶パネルなどへの機種切り替えに対応させるための設備変更についても、露光に用いられるマスクを交換するだけで機種変更に対応することができる。
図10は、上述した液晶パネル1の所定の位置にスペーサー粒子36を配置するスペーサー粒子配置装置80を示している。このスペーサー粒子配置装置80は、この場合、配向膜21が形成されたガラス基板(TFT側アレイ基板)10に対して、インクジェット方式でスペーサー粒子36を含んだ溶液を、ブラックマトリクス31下に位置するゲートバスライン11やソースバスライン12などの遮光領域となる部分に塗布することにより、基板上に均一にスペーサー粒子36を配置するものである。
図示されるように、このスペーサー粒子配置装置80は、インクジェットヘッド81、ステージ82を備えている。長尺状のインクジェットヘッド81には、タンク83から供給管を介してスペーサー粒子36を含む溶液84が供給される。
このインクジェットヘッド81には、複数のノズル81aがピッチPdで配列されており、ガラス基板10の大面積に、スペーサー粒子36を塗布できるようになっている。それぞれのノズル81aには図示しないピエゾ素子が備えられており、制御部85からの制御信号によって、任意のノズル81aからスペーサー粒子36を含む溶液84の液滴を吐出することが可能になっている。
ステージ82は、ガラス基板10を吸着保持可能となっており、ガラス基板10を任意の方向(XYZ方向)に走査可能となっている。すなわち、ステージ10は、インクジェットヘッド81のノズル81aの配列方向に対して平行方向(X方向)又は垂直方向(Y方向)への移動が可能であると共に、ガラス基板10とインクジェットヘッド81との距離の調整(Z方向に移動)が可能となっている。制御部85は、ガラス基板10が保持されたステージ82を移動させる際の速度等を制御する。
このようなスペーサー粒子配置装置80を用いてスペーサー粒子36を含む溶液84をガラス基板10上に塗布する手順を図11を用いて説明する。図示されるように、ガラス基板10上を、インクジェットヘッド81が矢印Fに示す方向に相対的に移動しながら、各ノズル81aからスペーサー粒子36を含む液滴84aが吐出される。このとき各ノズル81aの吐出は、それぞれのノズル81aが、ガラス基板30の遮光領域となるゲートバスライン11上方に位置した際に吐出するように制御部85により制御されている。このように滴下されたスペーサー粒子36は、乾燥などの所定の工程を経て、ガラス基板10上の所定の位置に配置される。
このようなスペーサー粒子配置装置80によれば、例えば45インチ用液晶パネルから37インチ用液晶パネルなどへの機種切り替えに対応させるための設備変更が容易である。図10に示されるように、基板サイズがガラス基板10よりも小さいガラス基板86(図中の2点鎖線で囲まれた部分)に変更された場合は、インクジェットヘッド81の塗布面積を縮小するように設定すれば良い。具体的には制御部85がガラス基板86面積に対応する位置のノズル81aだけに塗布動作させることで、ガラス基板86への塗布が可能になる。また、基板サイズの変更に伴いピッチPdを変更する場合やスペーサー粒子36のサイズを変更する場合は、インクジェットヘッド81及びタンク83を交換することで機種変更に対応することができる。
また、このようなガラス基板上へのスペーサー粒子の配置は、所定の位置に塗布が可能なインクジェット方式が使用されているので、スペーサー粒子を絵素領域内に配置することなく遮光領域に均一に配置することができる。
以上説明した本発明に係る液晶表示装置の製造方法によれば、ブラックマトリックスの開口部への着色部の形成、配向膜の形成、及びスペーサー粒子の配置のいずれの工程もインクジェット方式によりなされているので、それぞれのインクジェット装置の塗布面積の拡大・縮小等を設定し直すだけで、機種切替えに対応することが可能な製造ラインを構築することができる。また、またフォトリソグラフィ工程の廃止などにより製造設備が簡略化されるので、その分製造コストの削減が可能になる。
具体的には、例えば、着色部形成のための3枚マスクやフォトリソグラフィ工程の廃止による設備の簡略化及び機種切り替えの際に必要だったマスク交換の廃止による製造コストの削減や、配向膜形成のためのオフセット印刷工程の廃止による設備の簡略化及び機種切り替えの際に必要だった版ローラー交換の廃止による製造コストの削減、更には、スペーサー粒子配置のための散布装置の廃止による設備の簡略化及び機種切り替えの際に必要だった散布装置内清掃の廃止による製造コストの削減がなされることになる。
この場合、配向膜へ光が斜めに照射されて配向処理が行われる工程とを含む構成にすれば、配向膜への光配向処理によって液晶分子の配向規制がなされるので、上述した液晶分子の配向規制手段としての突起部や絵素電極開口部を廃止することができる。これにより、特に突起部形成のために必要だったフォトリソグラフィ工程の廃止によるコスト削減が可能になる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はこうした実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施できることは勿論である。
本発明に係る液晶表示装置の製造方法が適用される液晶表示装置の1絵素の概略を拡大して示す平面図である。 図1のA−A線における断面図である。 本発明に係る液晶表示装置の製造方法に用いられる着色部形成装置の概略構成を示した図である。 着所部形成の手順を示した図である。 本発明に係る液晶表示装置の製造方法に用いられる配向膜形成装置の概略構成を示した図である。 配向膜形成の手順を示した図である。 本発明に係る液晶表示装置の製造方法に用いられる光配向処理装置の概略構成を示した図である。 配向膜への光配向処理の態様を示した図である。 配向膜への光配向処理のための分割露光におけるマスクと基板との位置関係を示した図である。 本発明に係る液晶表示装置の製造方法に用いられるスペーサー粒子配置装置の概略構成を示した図である。 スペーサー粒子配置の手順を示した図である。 従来用いられてきた液晶表示装置の概略構成を示した図である。 図12のG−G線における断面図である。
符号の説明
1 液晶パネル
10 ガラス基板(TFTアレイ側基板)
11 ゲートバスライン
12 ソースバスライン
13 TFT
17 絵素電極
21 下側配向膜
30 ガラス基板(カラーフィルター側基板)
31 ブラックマトリックス
31a 開口部
32 着色部
35 上側配向膜
36 スペーサ粒子
40 液晶層
50 着色部形成装置
51 インクジェットヘッド
54a〜54b 着色インク
60 配向膜形成装置
61 インクジェットヘッド
64 配向膜溶液
70 光配向処理装置
71 露光ユニット
80 スペーサー粒子配置装置
81 インクジェットヘッド
84 スペーサー粒子散布液

Claims (2)

  1. 液晶層を挟んで互いに対向する1対の基板のうち、一方の基板上のブラックマトリックスの開口部にインクジェット方式により着色インクが塗布されて着色部が形成される工程と、前記1対の基板の対向面にインクジェット方式により配向膜材料が塗布されて配向膜が形成される工程と、前記1対の基板のうち、少なくとも一方の基板上に前記液晶層のギャップを制御するスペーサー粒子がインクジェット方式により塗布されて配置される工程とを含むことを特徴とする液晶表示装置の製造方法。
  2. 更に、前記配向膜へ光が斜めに照射されて配向処理が行われる工程とを含むことを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN102736322A (zh) * 2011-04-06 2012-10-17 陈国平 柔性基板lcd的制作方法及其柔性基板lcd

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