JP2007133043A - 表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電流駆動素子を用いた表示装置において、駆動用TFTの特性ばらつき、および電流駆動素子の温度依存性を補償できる表示装置を実現する。
【解決手段】画素回路Aijでは、有機EL素子11の陽極に駆動用TFT12のソース端子が接続されており、駆動用TFT12のドレイン端子が電源配線Vpに接続されている。また、スイッチ用TFT13のソース端子がソース配線Sjに接続され、ドレイン端子が駆動用TFT12のゲート端子に接続されている。さらに、スイッチ用TFT13のドレイン端子にはエミッタフォロワ用TFT14のドレイン端子が接続され、エミッタフォロワ用TFT14のソース端子には有機EL素子15が接続されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイやFED(Field Emission Display)等の電流駆動素子を用いた表示装置およびその駆動方法に関するものである。
近年、有機ELディスプレイやFED等の電流駆動発光素子の研究開発が活発に行われている。特に有機ELディスプレイは、低電圧・低消費電力で発光可能なディスプレイとして、携帯電話やPDA(Personal Digital Assistants)など携帯機器用として注目されている。
有機ELディスプレイの画素回路は、特許文献1及び非特許文献1等に開示がある。まずは、特許文献1及び非特許文献1に示された回路構成及びその動作を、図13を参照して説明する。
図13に示す画素回路では、有機EL素子100と駆動用TFT101とが直列に接続されており、駆動用TFT101のゲート端子にはコンデンサ102、フォトダイオード103及びスイッチ用TFT104が接続されている。
スイッチ用TFT104がONされると、駆動用TFT101のゲート端子にはスイッチ用TFT104を通して所望の電圧Vが供給される。この電圧により駆動用TFT101が導通状態となると、有機EL素子100が発光する。また、上記電圧Vは、同時にコンデンサ102を充電するため、スイッチ用TFT104がOFFとなった後も、コンデンサ102に蓄えられた電荷により、駆動用TFT101のゲート端子にはしばらくの間ON電圧が印加され、その間、有機EL素子100は発光し続ける。
一方で、有機EL素子100が発光することにより、この発光した光の一部がフォトダイオード103に入射し、フォトダイオード103の両端に電荷を発生させる。この結果、コンデンサ102に蓄えられていた電荷が消滅し、駆動用TFT101のゲート端子電圧が低下するため、やがて駆動用TFT101が非導通状態となり、有機EL素子100は発光しなくなる。
これにより、図13に示す構成の有機ELディスプレイでは、スイッチ用TFT104のON期間よりも長い間、有機EL素子100を発光させることができる。また、有機EL素子100を発光時間は、コンデンサ102の容量、フォトダイオード103の特性(光−電荷変換特性)、および駆動用TFT101の特性(閾値、移動度)に起因する。
この画素回路構成において、有機EL素子100に供給される電流値を概念的に記したものが図14である。図14において、縦軸は有機EL素子100に与えられる電流値、横軸は時間を表している。
図14における(A)と(B)との違いは、駆動用TFT101の特性ばらつきによって、有機EL素子100に与えられる電流値がばらつくことを示している。すなわち、図14における(A)と(B)とを比較すると、有機EL素子100に与えられる電流値は(A)の方が全体的に大きい。これは、(A)の場合における駆動用TFT101の方が、(B)の場合における駆動用TFT101に比べて、同一のゲート電圧に対するドレイン電流が大きくなるような特性であることを示している。
しかしながら一方で、フォトダイオード103に発生する電荷は、有機EL素子100の発光量に比例する。このため、最初のうちは、より電流値の大きい(A)の有機EL素子100の方が、(B)の有機EL素子よりも多く発光し、フォトダイオード103にもより多くの電荷を発生させる。したがって、(A)の場合と(B)の場合とでコンデンサ102の容量が同じであれば(コンデンサ102に蓄えられる電荷量が等しければ)、(A)のコンデンサ102における電荷の方が先に消滅し、(A)の場合の駆動用TFT101の方がより早く非導通状態となる。
その結果、(A)の場合では有機EL素子100の発光量は大きいが、その発光期間は短くなり、逆に、(B)の場合では有機EL素子100の発光量は小さいが、その発光期間は長くなる。つまり、有機EL素子100に与えられる電流値の総和は(A)と(B)とでほぼ等しくなり、駆動用TFT101の特性ばらつきを補償できる。
有機ELディスプレイの他の画素回路が、特許文献2、特許文献3及び非特許文献2に開示されている。特許文献2、特許文献3及び非特許文献2に示された回路構成及びその動作を、図15を参照して説明する。
図15に示す画素回路では、有機EL素子110の陽極にインバータ回路111の出力端が接続されており、このインバータ回路111の入力端にはコンデンサCsを介して信号配線112が接続されている。図示はしていないがインバータ回路111は、p型TFTとn型TFTとを直列に接続して構成されており、インバータ回路111の入力端と出力端との間にはスイッチT1が接続されている。また、インバータ回路111の陽極側電源にはスイッチT2が接続され、陰極側電源はGNDに落ちている。。
スイッチT1の導通状態は制御配線113により制御され、スイッチT2の導通状態は制御配線114により制御される。
図16の(1),(2)に、スイッチT1およびT2のON/OFF状態が示される。また、図16の(3)には信号配線112の電圧、図16の(4)にはインバータ回路111の入力端の電圧、図16の(5)にはインバータ回路111の出力端の電圧が示される。
選択期間の書込み時間においてスイッチT1およびT2をON状態とすると、インバータ回路111の入力端と出力端との電圧が同じ電圧Vresとなる。このとき、信号配線112にデータ電圧Vdataを与える。これにより、コンデンサCsには、データ電圧Vdataと上記電圧Vresとに対応した電荷が蓄えられる。
その後、発光期間(非選択期間)においては、スイッチT2がOFFとされる。このとき、信号配線112の電圧が上記データ電圧Vdataより高いとインバータ回路111の出力はLowとなる。逆に、信号配線112の電圧がそのデータ電圧Vdataより低いとインバータ回路111の出力はHighとなる。
そこで、発光期間において信号配線112へ図16の(3)に示すような三角波のスウィープ信号を与えれば、先にデータ電圧Vdataとしてどのような電圧を与えたかにより、インバータ回路111の出力がHighの期間、即ち有機EL素子110が発光する期間を制御できる。
このように、図15の画素回路構成を用いれば、インバータ回路111を構成するTFTの特性ばらつきに依らず、信号配線112へ与える三角波の電圧と、先に与えたデータ電圧Vdataにより有機EL素子110の発光期間が制御できる。
特表2003−509728号公報(国際公開日2001年3月22日) 特開2003−223137号公報(公開日2003年8月8日) 特開2003−5709号公報(公開日2003年1月8日) SID2002pp968−971(学会開催2002年5月21日) SID2003pp97−99(学会開催2003年5月20日)
上記図13に示した画素回路構成では、各画素に配置したフォトダイオード103の受光−電荷発生特性がそろっていれば、駆動用TFT101の特性ばらつきを補償できる。しかしながら、このフォトダイオード103を有機膜やSiをベースに作ったとしても、実際にはその受光−電荷発生特性を揃えることは困難である。図13の画素回路ではこの問題に対応できない。
また、ディスプレイには外光が入射するものであり、その外光によってフォトダイオード103の受光量が変化すると、表示均一性が損なわれる。図13の画素回路ではこの問題に対応できない。
一方、図15に示した画素回路構成では、インバータ回路111を構成するTFTの特性ばらつきに依らず、有機EL素子110の発光期間が制御できる。
しかしながら、有機EL素子110の電圧−電流特性は、図17に示すような温度依存性を有する(図17は、環境温度が80℃、20℃、−40℃の場合のそれぞれにおいて電圧−電流特性が異なっていることを示している)。また、有機EL素子110は、発光履歴により素子温度が変化する。このため、同じ電圧を同じ時間印加しても、有機EL素子110は、その発光履歴により輝度が変化する、といった問題がある。
また、図18に示すように、有機EL素子110は発光時間の経過と供に、一定電流を流すのに必要な電圧(すなわち駆動電圧)が上昇する。このことは、有機EL素子110へ一定電圧を印加し続けると、その有機EL素子110を流れる電流が減少し、輝度(すなわち電流標準化輝度)が落ちることを意味する。
このため、図15の画素回路構成のように、有機EL素子110へ一定電圧を印加する方法では、有機EL素子110に流れる電流を一定とする方法に比べ、時間の経過に伴って有機EL素子110を流れる電流が減少する。このため、より早く輝度が低下する、といった問題がある。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、電流駆動素子を用いた表示装置において、駆動用TFTの特性ばらつき、電流駆動素子の温度依存性、および電流駆動素子の経時変化に伴う電圧−電流特性のすべてを補償できる表示装置を実現することにある。
本発明に係る表示装置は、上記課題を解決するために、マトリクス状に配置された画素回路を有する表示装置において、上記各画素回路は、電流駆動素子である第1電気光学素子と、ソース端子が上記第1電気光学素子に接続され、かつドレイン端子が電源電圧に接続された駆動用トランジスタと、ソース端子がソース配線に接続され、かつドレイン端子が上記駆動用トランジスタのゲート端子に直接または間接的に接続された第1スイッチ用トランジスタと、ドレイン端子が上記第1スイッチ用トランジスタのドレイン端子に接続されたエミッタフォロワ用トランジスタと、上記エミッタフォロワ用トランジスタのソース端子に接続された放電用の素子とを有しており、上記素子における電流―電圧特性が、上記第1電気光学素子と同様の温度依存性を有していることを特徴としている。
上記の構成によれば、第1スイッチ用トランジスタを通してソース配線から、駆動用トランジスタのゲート端子に所望の電荷Qxを与え、その後、この電荷Qxをエミッタフォロワ用トランジスタから上記素子を通して放電させることで、駆動用トランジスタの導通時間を制御することができる。
このとき、駆動用トランジスタが導通している間、駆動用トランジスタのゲート端子電圧を大きく取り、駆動用トランジスタのソース端子とドレイン端子との間の電位差を小さくする。このことにより、駆動用トランジスタの電圧ドロップが小さく、低消費電力化できる。
このエミッタフォロワ用トランジスタには上記素子が接続されている。そして、エミッタフォロワ用トランジスタのゲート端子に所定電圧VEを印加すれば、上記素子にその所定電圧に対応した電圧が印加される。その結果、上記素子を流れる電流値はその素子の電圧−電流特性に依って決まる。そこで、駆動用トランジスタのゲート端子に所望の電荷Qxを与え、その電荷を放電させる時間を上記素子の電圧−電流特性により決めることができる。
このようにすることで、駆動用トランジスタの導通時間が、電荷Qxと上記素子の電圧−電流特性により決まる。この素子が第1電気光学素子と同様の温度依存性または劣化特性を有していれば、第1電気光学素子の電圧−電流特性と、上記素子の電圧−電流特性との間には強い正の相関が現れる。
このため、第1電気光学素子の温度が変化すれば、上記素子の温度も同じ方向に変化し、上記素子を通過する電荷が変化し、駆動用トランジスタの導通時間が制御され、第1電気光学素子を通過する電荷の総和が制御できる。
また、第1電気光学素子の電圧−電流特性が劣化すれば、上記素子の電圧電流特性も劣化し、上記素子を通過する電荷が変化し、駆動用トランジスタの導通時間が制御され、第1電気光学素子を通過する電荷の総和が制御できる。
この結果、第1電気光学素子の通過する電荷の総和が変わらないよう、制御することができ、温度変化や特性劣化に対する補償が行える。
また、上記表示装置は、上記駆動用トランジスタのゲート端子と、上記駆動用トランジスタのソース端子またはドレイン端子との間に、第1コンデンサを配置している構成とすることが好ましい。
上記の構成によれば、駆動用トランジスタのゲート端子とソース端子(ドレイン端子の場合もある)との間に第1コンデンサを配置することで、駆動用トランジスタのゲート端子に与えた電荷Qxは、上記第1コンデンサによって蓄積される。一方、駆動用トランジスタの導通状態はゲート端子とソース端子との電位差Vgsで決まる。そして、上記第1コンデンサに蓄えられた電荷Qxを、上記エミッタフォロワ用トランジスタを通して上記素子から放電させる。
この結果、駆動用トランジスタの導通状態を決めるゲート・ソース間電圧Vgsがこの電荷Qxと上記素子から放電される電荷で決まるため、駆動用トランジスタの導通時間、すなわち第1電気光学素子の発光時間を十分に確保できる。その結果、第1電気光学素子を通過する電荷の総和を、この電荷Qxとエミッタフォロワ用トランジスタのゲート端子に印加する電圧VEと、第1電気光学素子の電圧−電流特性により制御することができる。
また、上記表示装置は、上記駆動用トランジスタのゲート端子と第1スイッチ用トランジスタとの間に、第2コンデンサを配置しており、上記駆動用トランジスタのゲート端子と上記駆動用トランジスタのドレイン端子との間に、第2スイッチ用トランジスタを配置している構成とすることが好ましい。
上記駆動用トランジスタをポリシリコンTFT等で作ると、その閾値のばらつきが生じる。このため、駆動用トランジスタのゲート端子に同じ電荷Qxを与え、エミッタフォロワ用トランジスタを通して同じ電流を流したとしても、駆動用トランジスタが非導通状態となるタイミングがばらつく。そこで、その閾値ばらつきを補償するための回路を配置するのが好ましい。
上記の構成によれば、例えば、上記駆動用トランジスタのゲート端子とドレイン端子間に第2スイッチ用トランジスタを配置する。そして、駆動用トランジスタから第1電気光学素子へ電流を供給する期間の前に、上記第2スイッチ用トランジスタをON状態とし、駆動用トランジスタのゲート・ドレイン間を短絡することで、該駆動用トランジスタのゲート端子から、ドレイン端子、ソース端子へと電流を流し、駆動用トランジスタのゲート・ソース端子電圧を閾値電圧Vth1とする。駆動用トランジスタのゲート・ソース端子電圧が閾値電圧Vth1なった時点で、上記電流は流れなくなる。
また、上記駆動用トランジスタのゲート端子には、第2コンデンサを介してソース配線の電圧が印加される(第1スイッチ用トランジスタがONの時)。そして、ソース配線の電圧が初期電圧Vpcの時に、駆動用トランジスタのゲート・ソース端子電圧が閾値電圧Vth1になるようにする。その後、上記第2スイッチ用トランジスタをOFF状態として、ソース配線の電圧をデータ電圧Vdaとすれば、この時の駆動用トランジスタのゲート・ソース端子電圧Vxは閾値電圧Vth1に対して一定の電圧量だけ高く(もしくは低く)なる。
そして、上記第1電気光学素子の発光期間では、第1および第2コンデンサに蓄えられた電荷が、上記エミッタフォロワ用トランジスタを通して上記素子から放電されるが、その期間は、駆動用トランジスタのゲート・ソース端子電圧が電圧Vxから電圧Vth1に低下するまでの期間である。ゲート・ソース端子電圧Vxは閾値電圧Vth1に対して一定の電圧量だけ高い(もしくは低い)ものであるため、上記第1電気光学素子の発光期間は、駆動用トランジスタの閾値電圧によらないものとなり、駆動用トランジスタの閾値ばらつきを補償することができる。
また、上記表示装置は、上記駆動用トランジスタのゲート端子と上記第2コンデンサとの間に、インバータ回路を配置している構成とすることが好ましい。
エミッタフォロワ用トランジスタを通して電荷Qxを放電させている間は、駆動用トランジスタが導通状態であることが好ましい。これは、第1電気光学素子の発光期間中、第1電気光学素子の電圧−電流特性と上記素子の電圧−電流特性との間に強い正の相関を持たせるためである。
しかし、電荷の放電方向と駆動用トランジスタの極性(p型かn型か)に依っては、上記駆動用トランジスタのゲート端子と第2コンデンサとの間にインバータ回路を配置しなければ、エミッタフォロワ用トランジスタを通して電荷Qxを放電させている間、駆動用トランジスタが導通状態とならない場合がある。
上記の構成によれば、上記駆動用トランジスタのゲート端子と第2コンデンサとの間にインバータ回路を配置することで、エミッタフォロワ用トランジスタを通して電荷Qxを放電させている間、駆動用トランジスタを導通状態とすることができ好ましい。
また、上記駆動用トランジスタのゲート・ソース端子間電圧が閾値電圧付近にあると、駆動用トランジスタのソース・ドレイン端子での電圧ドロップが大きくなり、その分、消費電力が増大するので好ましくない。
そこで、上記駆動用トランジスタのゲート端子と第2コンデンサとの間にインバータ回路を配置すれば、上記駆動用トランジスタのゲート端子電圧がインバータ回路の出力電圧となり、駆動用トランジスタのゲート端子電圧が急峻に変化する。
この結果、駆動用トランジスタを導通状態から非導通状態に急激に変化させ、駆動用トランジスタでソース・ドレイン端子間での電圧ドロップ発生期間を短くし、消費電力のロスを少なくするので好ましい。
また、このインバータ回路を駆動用トランジスタの閾値補償回路として用いることも可能である。
また、上記表示装置は、上記インバータ回路の入力端と出力端との間に、第3スイッチ用トランジスタを配置している構成とすることが好ましい。
上記インバータ回路を駆動用トランジスタの閾値補償回路として用いる場合、上記インバータ回路の入力端と出力端との間に第3スイッチ用トランジスタを配置し、その入出力端子を短絡させることが好ましい。
このとき、第1スイッチ用トランジスタを通してソース配線から第2コンデンサの端子(第1スイッチ用トランジスタ側端子)へ初期化電圧Vpcを供給する。そして、第3スイッチ用トランジスタをOFF状態としてから、第1スイッチ用トランジスタを通してソース配線から所望のデータ電圧Vdaを印加する。
このことにより、第2コンデンサの他方端子電圧が初期化電圧Vpcより大きければ、インバータ回路の出力電圧はLowとなる。第2コンデンサの上記端子電圧が初期化電圧Vpcより小さければ、インバータ回路の出力電圧はHighとなる。
そこで、上記データ電圧Vdaを制御し、第2コンデンサの他方端子電圧がVdaからVpcになる時間を制御すれば、駆動用トランジスタの閾値電圧に依らず、駆動用トランジスタの導通時間を制御できる。
また、上記駆動用トランジスタのゲート端子電圧がインバータ回路の出力電圧となり、駆動用トランジスタのゲート端子電圧が急峻に変化する。
この結果、駆動用トランジスタを導通状態から非導通状態に急激に変化させ、駆動用トランジスタでソース・ドレイン端子間での電圧ドロップ発生期間を短くし、消費電力のロスを少なくするので好ましい。
また、上記表示装置は、上記エミッタフォロワ用トランジスタのゲート端子と電圧配線との間に、第3コンデンサを配置しており、上記エミッタフォロワ用トランジスタのゲート端子とドレイン端子との間に、第4スイッチ用トランジスタを配置している構成とすることが好ましい
上記エミッタフォロワ用トランジスタもポリシリコンTFT等で作る場合、その閾値特性にはばらつきが生じる。このため、エミッタフォロワ用トランジスタの閾値電圧をVth3としたとき、エミッタフォロワ用トランジスタのゲート端子に同じ電圧VEを印加しても、第2電気光学素子に与える電圧がVE−Vth3となり変化する。このため、エミッタフォロワ用トランジスタを通して流れる電流値がばらつく。そこで、エミッタフォロワ用トランジスタの閾値ばらつきを補償するための回路を配置するのが好ましい。
上記の構成によれば、上記エミッタフォロワ用トランジスタの閾値電圧を溜めるための第3コンデンサを記エミッタフォロワ用トランジスタのゲート端子と電圧配線との間に配置する。また、上記エミッタフォロワ用トランジスタのゲート端子とドレイン端子との間に第4スイッチ用トランジスタを配置する。
そして、第4スイッチ用トランジスタをON状態とし、エミッタフォロワ用トランジスタのゲート端子とドレイン端子とを短絡させる。また、エミッタフォロワ用トランジスタのドレイン端子かソース端子から流れる電荷を遮断する。このことで、上記エミッタフォロワ用トランジスタのゲート端子とドレイン端子との間に閾値電圧を溜める。
その後、第4スイッチ用トランジスタをOFF状態とし、電圧配線の電圧を変化させることで、エミッタフォロワ用トランジスタの閾値電圧に依らず、エミッタフォロワ用トランジスタを通して流れる電流値を制御することができる。
また、本発明の他の表示装置は、上記課題を解決するために、マトリクス状に配置された画素回路を有する表示装置において、上記各画素回路は、電流駆動素子である第1電気光学素子と、ソース端子が上記第1電気光学素子に接続され、かつドレイン端子が電源電圧に接続された駆動用トランジスタと、ドレイン端子が上記駆動用トランジスタのゲート端子側に接続されたエミッタフォロワ用トランジスタと、上記エミッタフォロワ用トランジスタのソース端子に接続され、その電流―電圧特性が上記第1電気光学素子と同様の温度依存性または劣化特性を有している素子とを有しており、上記エミッタフォロワ用トランジスタのゲート端子に所定電圧を印加することで、上記素子に所定の電圧を与え、上記素子の電圧−電流特性より上記エミッタフォロワ用トランジスタのドレイン・ソース間を流れる電流値を制御し、上記エミッタフォロワ用トランジスタのドレイン端子へ所望の電圧を与えることで、上記駆動用トランジスタの導通時間を制御することを特徴としている。
これは、上記第1スイッチ用トランジスタを通してソース配線から、駆動用トランジスタのゲート端子側に所望の電荷Qxを与え、この電荷Qxをエミッタフォロワ用トランジスタを通して放電させることで、駆動用トランジスタの導通時間を制御させることを表す。
また、このエミッタフォロワ用トランジスタに上記素子を接続し、エミッタフォロワ用トランジスタのゲート端子に所定電圧VEを印加することで、上記素子を流れる電流値を、その素子の電圧−電流特性に依って決める。この素子を第1電気光学素子と同じ素子で構成し、近くに配置すれば、第1電気光学素子の電圧−電流特性と、上記素子の電圧−電流特性との間には強い正の相関が現れる。
このため、上記素子の電流―電圧特性が上記第1電気光学素子と同様の温度依存性を有している場合、第1電気光学素子の温度が変化すれば、上記素子の温度も同じ方向に変化し、上記素子を通過する電荷が変化し、駆動用トランジスタの導通時間が制御され、上記素子を通過する電荷の総和が制御できる。この結果、第1電気光学素子の通過する電荷の総和が変わらないよう、制御することができる。
また、上記素子の電流―電圧特性が上記第1電気光学素子と同様の劣化特性を有している場合、第1電気光学素子が劣化すれば、上記素子も同様に劣化し、この結果、第1電気光学素子の通過する電荷の総和が変わらないよう、制御することができる
また、上記表示装置は、上記駆動用トランジスタに閾値補償回路を配置した構成、あるいは、上記エミッタフォロワ用トランジスタに閾値補償回路を配置した構成とすることが好ましい。
上記駆動用トランジスタや上記エミッタフォロワ用トランジスタをポリシリコンTFT等で作ると、その閾値のばらつきが生じる。そこで、その閾値ばらつきを補償するため、上記駆動用トランジスタや上記エミッタフォロワ用トランジスタに閾値補償回路を配置する。
本発明に係る表示装置は、以上のように、マトリクス状に配置された画素回路を有する表示装置において、上記各画素回路は、電流駆動素子である第1電気光学素子と、ソース端子が上記第1電気光学素子に接続され、かつドレイン端子が電源電圧に接続された駆動用トランジスタと、ソース端子がソース配線に接続され、かつドレイン端子が上記駆動用トランジスタのゲート端子に直接または間接的に接続された第1スイッチ用トランジスタと、ドレイン端子が上記第1スイッチ用トランジスタのドレイン端子に接続されたエミッタフォロワ用トランジスタと、上記エミッタフォロワ用トランジスタのソース端子に接続された放電用の素子とを有しており、上記素子における電流―電圧特性が、上記第1電気光学素子と同様の温度依存性を有している構成である。
上記駆動用トランジスタの導通時間は、電荷Qxと上記素子の電圧−電流特性により決まる。この素子が第1電気光学素子と同様の温度依存性または劣化特性を有していれば、第1電気光学素子の電圧−電流特性と、上記素子の電圧−電流特性との間には強い正の相関が現れる。
それゆえ、第1電気光学素子の温度が変化すれば、上記素子の温度も同じ方向に変化し、上記素子を通過する電荷が変化し、駆動用トランジスタの導通時間が制御され、第1電気光学素子を通過する電荷の総和が制御できる。
また、第1電気光学素子の電圧−電流特性が劣化すれば、上記素子の電圧電流特性も劣化し、上記素子を通過する電荷が変化し、駆動用トランジスタの導通時間が制御され、第1電気光学素子を通過する電荷の総和が制御できる。
この結果、第1電気光学素子の通過する電荷の総和が変わらないよう、制御することができ、温度変化や特性劣化に対する補償が行えるといった効果を奏する。
本発明の一実施形態について図1ないし図12に基づいて説明すると以下の通りである。本実施の形態においては有機EL表示装置を例示するが、本発明に係る表示装置はこれに限定されるものではない。すなわち、本発明に係る表示装置は、電気光学素子として電流駆動素子を設けるものであればよく、FED(Field Emission Display)などにおいても本発明は適用可能である。
尚、本実施の形態で用いる電気光学素子である有機EL素子については、その構成は、例えば“Polymer Light-Emitting Diodes for use in Flat panel Display”(AM-LCD '01、pp.211-214、半導体エネルギー研究所)に発表されており公知であるため、ここではその詳細な説明は省略する。
また、本発明の表示装置において用いられるスイッチング素子は、低温ポリシリコンTFTやCG(Continuous Grain)シリコンTFTなどで構成できるが、アモルファスシリコンで構成することもできる。本実施の形態ではCGシリコンTFTを用いることとする。
尚、CGシリコンTFTの構成は、例えば“4.0-in. TFT-OLED Displays and a Novel Digital Driving Method”(SID'00 Digest、pp.924-927、半導体エネルギー研究所)に発表されており、CGシリコンTFTの製造プロセスは、例えば“Continuous Grain Silicon Technology and Its Applications for Active Matrix Display”(AM-LCD 2000 、pp.25-28、半導体エネルギー研究所)に発表されている。すなわち、CGシリコンTFTの構成およびその製造プロセスは何れも公知であるため、ここではその詳細な説明は省略する。
〔実施の形態1〕
本実施の形態1に係る表示装置1は、図2に示すように、ソース配線Sj(j=1〜m)とゲート配線Gi(i=1〜n)とが交差する領域に対応して画素回路Aijをマトリックス状に配置し、その配線を制御する回路としてソースドライバ回路2、ゲートドライバ回路3を配置している。
また、上記ソースドライバ回路2は、mビットのシフトレジスタ4とm×6ビットのレジスタ5、m×6ビットのラッチ回路6、及びm個の6ビットD/A変換回路7から構成される。
ソースドライバ回路2では、シフトレジスタ4の先頭のレジスタへスタートパルスSPが入力されると、そのスタートパルスSPがクロックclkでシフトレジスタ4内を転送されると同時にレジスタ5にタイミングパルスSSPとして出力される。レジスタ5は、シフトレジスタ4から送られてくるタイミングパルスSSPにより、入力された6ビットのデータDxを対応するソース配線Sjの位置に保持する。
ラッチ回路6は、レジスタ5に保持されたデータDxをラッチパルスLPのタイミングで取り込み、D/A変換回路7へ出力する。D/A変換回路7は、入力されたデータDxに対応した電位をソース配線Sjへ出力する。このように、ソースドライバ回路2は液晶ディスプレイ等で用いられている通常のソースドライバICと同様な構成をとる。
また、ゲートドライバ回路3は、図示しないシフトレジスタ回路とバッファ回路とから構成され、スタートパルスYIとクロックyckとにより制御される。すなわち、ゲートドライバ回路3は、入力されたスタートパルスYIをクロックyckによってシフトレジスタ回路内を転送させると共に、タイミング信号と論理演算とを行い、バッファ回路を通して対応したゲート配線Gi,制御配線Wi,電圧配線Uiへ必要な電圧を供給する。尚、このように、ゲートドライバ回路3は、ゲート配線Giだけでなく、制御配線Wi,電圧配線Uiをも駆動するものであるが、図2においては図面を簡略化するため制御配線Wi,電圧配線Uiの図示を省略している。
本実施の形態1で用いられる、本発明の手段を具体化する画素回路Aijの構成について、図1を参照して説明する。
図1に示す画素回路Aijでは、有機EL素子(第1電気光学素子)11の陽極に駆動用TFT12(駆動用トランジスタ)のソース端子(第1端子)が接続されており、駆動用TFT12のドレイン端子(第2端子)が電源配線Vpに接続されている。電源配線Vpには、一定の電源電圧Vpが与えられている。
また、スイッチ用TFT13(第1スイッチ用トランジスタ)のソース端子がソース配線Sjに接続され、ドレイン端子が駆動用TFT12のゲート端子に接続されている。
さらに、スイッチ用TFT13のドレイン端子にはエミッタフォロワ用TFT14(エミッタフォロワ用トランジスタ)のドレイン端子が接続され、エミッタフォロワ用TFT14のソース端子には有機EL素子15(放電用の素子、第2電気光学素子)が接続されている。尚、有機EL素子15は、有機EL素子11の発光時間を制御するための構成であり、電気発光素子ではあるが実際の画像表示に寄与するものではない。
駆動用TFT12のゲート端子とソース端子との間にはコンデンサ16(第1コンデンサ)が接続され、駆動用TFT12のソース端子と電圧配線Uiとの間にはスイッチ用TFT17が配置されている。
また、スイッチ用TFT13のゲート端子にはゲート配線Giが接続され、エミッタフォロワ用TFT14のゲート端子には電圧配線Uiが接続され、スイッチ用TFT17のゲート端子には制御配線Wiが接続されている。
なお、図1の画素回路Aijでは、駆動用TFT12,スイッチ用TFT13,17,エミッタフォロワ用TFT14は全てn型TFTなので、アモルファスシリコンで形成することも可能である。
図1に示す画素回路Aijにおいて、その動作を図3を参照して説明すると以下の通りである。図3において、(1)は電圧配線Uiの電圧波形、(2)はゲート配線Giの電圧波形、(3)は制御配線Wiの電圧波形、(4)はソース配線Sjの電圧タイミングを示す。また、(5)は電圧配線U(i+1)の電圧波形、(6)はゲート配線G(i+1)の電圧波形、(7)は制御配線W(i+1)の電圧波形を示し、これらは画素回路A(i+1)jに対応する。
図3では時間6〜12t1が画素Aijの選択期間を示しており、最初の時間6t1で電圧配線Uiの電圧をVL(概ねVcom電位)とする。このとき、有機EL素子15の陰極電圧はVcomであることから、有機EL素子15の陽極電圧は陰極電圧より大きくなり、エミッタフォロワ用TFT14のソース端子電圧はVcomより大きくなる。そして、エミッタフォロワ用TFT14のゲート端子に電圧配線Uiの電圧VLが印加される。そこで、VL<Vcomとすることでエミッタフォロワ用TFT14はOFF状態となる。また、時間6t1でソース配線Sjの電圧は画素Aijに対応したデータ電圧Vdaとされる。
次に、時間7t1でゲート配線Gi、制御配線Wiの電位をGH(High)として、スイッチ用TFT13,17をON状態とする。このことにより、駆動用TFT12のソース端子が電圧配線Uiの電圧VLとなり、ゲート端子電圧がデータ電圧Vdaとなる。
次に、時間11t1でゲート配線Giの電位をGL(Low)として、スイッチ用TFT13をOFF状態とする。このことにより、駆動用TFT12のゲート電圧Vdaはコンデンサ16によって保持され、駆動用TFT12のソース・ドレイン間電圧はVda−VLに保持される。
次に、時間12t1で制御配線Wiの電位をGLとして、スイッチ用TFT17をOFF状態とする。また、電圧配線Uiの電圧をVHとする。このことにより、エミッタフォロワ用TFT14のゲート端子電圧はVHとなる。エミッタフォロワ用TFT14の閾値電圧をVth3とすれば、エミッタフォロワ用TFT14のソース端子電圧は概ねVH−Vth3となる。
なお、「概ねVH−Vth3となる」としたのは以下の理由による。エミッタフォロワ用TFT14のゲート・ソース間電圧がVth3のとき、エミッタフォロワ用TFT14はOFF状態となる。しかし、有機EL素子15の陽極に電圧VH−Vth3が印加され、陰極に電圧Vcomが印加されたとき、有機EL素子15はある電流I0を流す。この結果、エミッタフォロワ用TFT14のソース端子電圧が低下し、エミッタフォロワ用TFT14のゲート・ソース間電圧はVth3より高くなる。
ただ、エミッタフォロワ用TFT14のゲート・ソース間電圧が、例えばVth3より0.01V高くなったとき、エミッタフォロワ用TFT14のゲート・ソース間を電流Ixが流れ、かつ、Ix>I0であれば、エミッタフォロワ用TFT14のゲート・ソース間電圧は概ねVth3といえる。
エミッタフォロワ用TFT14のW/L(チャネル幅/チャネル長)をこのように設定することで、有機EL素子15の電圧−電流特性に従い、電圧(VH−Vth3−Vcom)に対応した電流I0が、エミッタフォロワ用TFT14および有機EL素子15を介して、駆動用TFT12のゲート端子およびコンデンサ16から共通陰極Vcomへ向けて流れる。その結果、時間12t1以降、駆動用TFT12のゲート端子電圧は徐々に低下する。
駆動用TFT12の閾値電圧をVth1とすれば、先に駆動用TFT12のゲート・ドレイン間に与えた電圧Vda−VLがVth1より大きい間、駆動用TFT12は導通状態となる。しかしながら、上記駆動用TFT12のゲート端子電圧の低下に伴い、駆動用TFT12のゲート・ドレイン間電圧が低下してVth1以下となれば、駆動用TFT12は非導通状態となる。
そこで、電圧配線Uiの電圧VH,VLを各画素で共通として、ソース配線Sjへ与えるデータ電圧Vdaを画素Aijに応じて設定することで、駆動用TFT12の導通時間を制御し、有機EL素子11の発光時間を制御することができる。すなわち、有機EL素子11の発光時間は、有機EL素子15を流れる電柱値I0とソース配線Sjのデータ電圧Vdaにより決まる。これを具体的に説明すると以下の通りである。
コンデンサ16の容量をC1とし、他の浮遊容量を無視すると、時間12t1では駆動用TFT12のゲート・ソース端子間には電荷C1×(Vda−VL)が保持されている。また、駆動用TFT12のゲート・ソース端子間電圧がVth1となったとき、はC1×Vth1となる。
その差を上記電流値I0で割った時間t0、すなわち、
t0=C1×((Vda−VL)−Vth1)/I0
が上記有機EL素子11の発光時間である。そして、上記電流値I0は有機EL素子15の電圧−電流特性で決まる。
ここで、本実施の形態1に係る表示装置1では、有機EL素子15と有機EL素子11とを同一の有機EL素子として作り込んでいる。この場合、有機EL素子11の温度が上昇すれば、有機EL素子15の温度も上昇する。その結果、有機EL素子11を通過する電荷の総和は温度に依らず余り変化しない。
例えば、有機EL素子15の温度が上昇して、同じ電圧(VH−Vth3−Vcom)を与えたときに有機EL素子15を流れる電流Iが増加したとする。このとき、電流Iが増加することで、駆動用TFT12のゲート・ソース端子間に保持される電荷の消滅が早くなり、有機EL素子11の発光時間は短くなる。一方で、有機EL素子15の温度が上昇する場合は、同時に有機EL素子11の温度も上昇しているので、有機EL素子11においても、同じ電圧(VH−Vth3−Vcom)を与えたときに有機EL素子11を流れる電流が増加する。
すなわち、有機EL素子11では、温度が上昇して発光期間が短くなる場合では、流れる電流が大きくなり、図14の(A)に示すような特性となる。逆に、温度が低下して発光期間が長くなる場合では、流れる電流が小さくなり、図14の(B)に示すような特性となる。結局、有機EL素子11に与えられる電荷の総和は余り変化しないため、図1に示す画素回路構成を有する表示装置では、電流駆動素子の温度依存性を補償して均一な表示輝度特性を得ることができる。
また、このとき、有機EL素子11の発光期間において、有機EL素子11を通過する電荷の総和をQa、有機EL素子15を通過する電荷の総和をQb、有機EL素子11の面積をSa、有機EL素子15の面積をSbとしたとき、
Qa/Qb≒Sa/Sb
としておくことが好ましい。
この場合、有機EL素子11の単位面積当たりを流れる電荷の総和と、有機EL素子15の単位面積当たりを流れる電荷の総和が等しくなる。このため、経時変化による有機EL素子11の劣化状態と有機EL素子15の劣化状態とがほぼ等しくなる。
この結果、有機EL素子11の電圧−電流特性が経時変化によって劣化し、同じ電圧を掛けても余り電流が流れない状態となっているとき、有機EL素子15の電圧−電流特性も経時変化によって同様に劣化していることとなる。いいかえれば、有機EL素子11の単位面積当たりの電圧−電流特性と、有機EL素子15の単位面積当たりの電圧−電流特性とが、常に等しくなる。
したがって、有機EL素子11の電圧−電流特性が経時変化によって劣化し、同じ電圧を掛けても余り電流が流れない状態となっているときには、有機EL素子15に同じ電圧(VH−Vth3−Vcom)を与えたとき流れる電流Iも減少するので、有機EL素子11の発光時間は長くなる。その結果、経時変化による有機EL素子11が生じていたとしても、有機EL素子11を流れる電荷の総和は、余り変わらないことになる。
このように本実施の形態1に係る表示装置1では、有機EL素子11の温度特性に依らず、有機EL素子11を通過する電荷の総和を制御することができる。また、有機EL素子11の経時変化に伴う電圧−電流特性も補償し、有機EL素子11を通過する電荷の総和を制御することができる。このように、有機EL素子11の温度依存性、劣化に対応できるので、本発明の効果は明らかである。
なお、図1は、駆動用TFT12,スイッチ用TFT13,17,エミッタフォロワ用TFT14を総てn型TFTで構成した場合を例示している。しかしながら、画素回路をポリシリコンTFTで作るのであれば、p型TFTも利用できる。そこで、駆動用TFTとエミッタフォロワ用TFTをp型TFTで構成する場合の例を図4に示す。
図4に示す画素回路Aijでは、有機EL素子21(第1電気光学素子)の陰極に駆動用TFT22(駆動用トランジスタ)のソース端子(第1端子)が接続され、駆動用TFT22のドレイン端子(第2端子)が電源配線Vnに接続されている。
また、スイッチ用TFT23(第1スイッチ用トランジスタ)のソース端子がソース配線Sjに接続され、ドレイン端子が駆動用TFT22のゲート端子に接続されている。
さらに、スイッチ用TFT23のドレイン端子にエミッタフォロワ用TFT24(エミッタフォロワ用トランジスタ)のドレイン端子が接続され、エミッタフォロワ用TFT24のソース端子に有機EL素子25(第2の電気光学素子)が接続されている。尚、有機EL素子25は、有機EL素子21の発光時間を制御するための構成であり、電気発光素子ではあるが実際の画像表示に寄与するものではない。従って、有機EL素子25の代わりに、有機EL素子21と同様な電圧−電流特性を示す素子を用いても良い。特にその素子が、有機EL素子21と同様な温度依存性や劣化特性を持てば好ましい。但し、有機EL素子25は、有機EL素子21と同様な電圧−電流特性を示し、かつ有機EL素子21と同様な温度依存性や劣化特性を持たせることが容易であるため、好適に利用できる。
駆動用TFT22のゲート端子とソース端子との間にはコンデンサ26(第1コンデンサ)が接続され、駆動用TFT22のソース端子と電圧配線Uiとの間にはスイッチ用TFT27が配置されている。
また、スイッチ用TFT23(第1スイッチ用トランジスタ)のゲート端子にはゲート配線Giが接続され、エミッタフォロワ用TFT24(エミッタフォロワ用トランジスタ)のゲート端子には電圧配線Uiが接続され、スイッチ用TFT27のゲート端子には制御配線Wiが接続されている。
図4に示す画素回路において、電圧配線Ui、ゲート配線Gi、制御配線Wi、ソース配線Sjに与えられる電圧は、図3に示す電圧タイミングと比較して、電圧配線UiのVH・VL電圧が入れ替わる程度なので、ここではその説明は省略する。
〔実施の形態2〕
上記実施の形態1では、有機EL素子11の発光時間t0は、
t0=C1×((Vda−VL)−Vth1)/I0
で与えられる。上式において、電流値I0のばらつきについては、実施の形態1の構成にて補償できることは上述した通りである。しかしながら、実施の形態1の構成では、駆動用TFT12の閾値Vth1のばらつきについて補償されない。このため、駆動用TFT12の閾値ばらつきは少なくする必要がある。これについては、駆動用TFT12を単結晶SiTFTで構成することで容易に実現可能である。
一方で、駆動用TFT12等を閾値ばらつきの大きいポリシリコンTFTで構成する場合、閾値補償回路が必要になる。本実施の形態2では、駆動用TFT12に閾値補償回路を配置した場合の構成例について説明する。図5は、本実施の形態2に係る画素回路構成を示すものである。
図5に示す画素回路構成は、図1の画素回路構成と類似したものであるため、図1と同様の構成部材については同一の部材番号を付し、その詳細な説明を省略する。図5に示す画素回路Aijにおいて、図1と異なる部分は以下の通りである。
駆動用TFT12のゲート端子とスイッチ用TFT13のドレイン端子との間には、コンデンサ31(第2コンデンサ)が配置される。駆動用TFT12のゲート端子とドレイン端子との間には、スイッチ用TFT32(第2スイッチ用トランジスタ)が配置される。駆動用TFT12のドレイン端子と電源配線Vpとの間には、スイッチ用TFT33が配置される。さらに、スイッチ用TFT32のゲート端子には制御配線Piが接続され、スイッチ用TFT33のゲート端子には制御配線Riが接続される。
図5に示す画素回路Aijにおいて、その動作を図6を参照して説明すると以下の通りである。図6において、(1)は電圧配線Uiの電圧波形、(2)はゲート配線Giの電圧波形、(3)は制御配線Wiの電圧波形、(4)は制御配線Piの電圧波形、(5)は制御配線Riの電圧波形、(6)はソース配線Sjの電圧タイミングを示す。また、(7)は電圧配線U(i+1)の電圧波形、(8)はゲート配線G(i+1)の電圧波形、(9)は制御配線W(i+1)の電圧波形、(10)は制御配線P(i+1)の電圧波形、(11)は制御配線R(i+1)の電圧波形を示し、これらは画素回路A(i+1)jに対応する。
図6では、時間12〜18t1が画素Aijの選択期間となっているが、それに先立つ時間6t1で電圧配線Uiの電圧をVL(概ねVcom電位)とする。このとき、有機EL素子15の陰極電圧はVcomであることから、有機EL素子15の陽極電圧は陰極電圧より大きくなり、エミッタフォロワ用TFT14のソース端子電圧はVcomより大きくなる。そして、エミッタフォロワ用TFT14のゲート端子に電圧配線Uiの電圧VLが印加される。そこで、VL<Vcomとすることでエミッタフォロワ用TFT14はOFF状態となる。
次に、時間7t1で制御配線PiをGHとして、スイッチ用TFT32をON状態とする。これにより駆動用TFT12のゲート端子とドレイン端子とが短絡される。また、この時点でスイッチ用TFT33はON状態である。このため、駆動用TFT12のゲート端子およびドレイン端子の電圧が電源配線Vpの電圧となり、駆動用TFT12はON状態となる。
次に、時間8t1で制御配線RiをGLとするとともに、制御配線WiをGHとする。このことにより、スイッチ用TFT33はOFF状態となり、スイッチ用TFT17はON状態となる。これにより、駆動用TFT12のドレイン端子が開放され、駆動用TFT12のソース端子には電圧配線Uiの電圧VLが印加される。そして、駆動用TFT12のゲート端子からスイッチ用TFT32、駆動用TFT12、スイッチ用TFT17を通して電圧配線Uiへ向け電流が流れる。
この電流は、駆動用TFT12がOFF状態となるまで流れ続け、やがて駆動用TFT12はOFF状態となる。このとき、駆動用TFT12のゲート・ソース間電圧は閾値電圧Vth1となる。
続く画素Aijの選択期間では、時間12t1でソース配線Sjの電圧を初期化電圧Vpcとする。さらに、時間13t1でゲート配線Giの電圧をGHとすることで、スイッチ用TFT13をON状態とする。
このことにより、コンデンサ31における一方の端子(スイッチ用TFTを介してソース配線Sjに接続されている側の端子。以下、ソース配線側端子と称する)の電圧が初期化電圧Vpcとなる。時間6t1以前には、エミッタフォロワ用TFT14のゲート端子に電圧VHが印加されていたので、エミッタフォロワ用TFT14のドレイン端子(TFT13側端子)にあった電荷はエミッタフォロワ用TFT14、有機EL15を通して共通陰極Vcomへ流れてしまう。このため、この初期化電圧Vpcは、時間12t1以前に、コンデンサ31のソース配線側端子に印加されている電圧よりも大きめの電圧とすることができる。
このとき、駆動用TFT12のゲート・ドレイン間電圧が増加し、駆動用TFT12がON状態となる可能性がある。しかし、駆動用TFT12がON状態となれば、再度駆動用TFT12のゲート端子からスイッチ用TFT32、駆動用TFT12、スイッチ用TFT17を通して電圧配線Uiへ向け電流が流れ、駆動用TFT12は再びOFF状態となる。そして、再び駆動用TFT12のゲート・ソース間電圧は閾値電圧Vth1となる。
その後、時間14t1で制御配線Piの電圧をGLとし、スイッチ用TFT32をOFF状態とする。このことにより、コンデンサ31のソース配線側端子電圧が初期化電圧Vpcのとき、駆動用TFT12のゲート・ソース間電圧が閾値電圧Vth1になるよう設定される。
このとき、コンデンサ16,31のそれぞれの容量をC1,C2とし、他の浮遊容量を無視すると、駆動用TFT12のゲート端子に保持される電荷Q1は、
Q1=C1(Vth1)+C2(VL+Vth1−Vpc)
となる。
その後、ソース配線Sjに画素Aijに対応したデータ電圧Vdaを与え、コンデンサ31のソース配線側端子電圧を電圧Vdaに変化させる。この結果、駆動用TFT12のゲート・ソース間電圧Vgsは、閾値電圧Vth1からVxへ変化するものとする。
このとき、駆動用TFT12のゲート端子の電荷Q1は保持されるので
Q1=C1(Vth1)+C2(VL+Vth1−Vpc)
=C1(Vx)+C2(VL+Vx−Vda)
となる。
上式を変形すると、
(C1+C2)Vx=(C1+C2)Vth1+C2(Vda−Vpc)
Vx=Vth1+C2(Vda−Vpc)/(C1+C2)
となる。
このように、ソース配線Sjに画素Aijに対応したデータ電圧Vdaを与えることによって駆動用TFT12のゲート・ソース間電圧がVth1からVxに変化し、駆動用TFT12を電流が流れるようにできる。このとき、駆動用TFT12を流れる電流Iは、電圧Vth1と電圧Vxとの差により決まり、
I=f(Vth1−Vx)=f(C2(Vda−Vpc)/(C1+C2))
となる。
この結果、画素回路Aijの選択期間において、ソース配線Sjにデータ電圧Vdaを印加した後の駆動用TFT12のゲート・ソース間電圧Vgsは、閾値電圧Vth1のばらつきに依らず、データ電圧Vdaと初期化電圧Vpcの差により、その閾値電圧Vth1から何V高く(または低く)設定されるかが決まる。
その後、時間17t1でゲート配線Giの電位をGLとして、スイッチ用TFT13をOFF状態とする。このことにより、上記駆動用TFT12のソース・ドレイン間電圧は、コンデンサ16および31により電圧Vxとして保持される。
さらに、時間18t1で制御配線Wiの電位をGLとして、スイッチ用TFT17をOFF状態とする。また、時間19t1で電圧配線Uiの電位をVHとし、時間20t1で制御配線Riの電位をGHとする。このことにより、エミッタフォロワ用TFT14のゲート端子電圧はVHとなる。エミッタフォロワ用TFT14の閾値電圧をVth3とすれば、エミッタフォロワ用TFT14のソース端子電圧は概ねVH−Vth3となる。
また、スイッチ用TFT33がON状態となることで、駆動用TFT12のドレイン端子には電源配線Vpの電圧Vpが印加される。
もし、Vda−Vpc>0であれば、駆動用TFT12は導通状態となる。その導通抵抗が充分小さければ、有機EL素子11の陽極には概ね電圧Vpが印加され、有機EL素子11は発光する。
このとき、実施の形態1同様、エミッタフォロワ用TFT14を通過する電流値が、有機EL素子15の電圧−電流特性に従い、電圧(VH−Vth3−Vcom)に対応した電流I0となるので、コンデンサ31のソース配線側端子電圧が低下する。そして、このコンデンサ31のソース配線側端子電圧がVpcとなったとき、駆動用TFT12のゲート電圧は閾値電圧Vth1と等しくなり、駆動用TFT12は非導通状態となる。
このように、本実施の形態2の画素回路構成によれば、駆動用TFT12の閾値ばらつきに依らず、データ電圧Vdaと初期化電圧Vpcの差により、駆動用TFT12の導通時間を制御できる。そこで、電圧配線Uiの電圧VH,VL,Vpcを各画素で共通として、ソース配線Sjへ与えるデータ電圧Vdaを画素Aijの表示状態にあわせて設定することで、駆動用TFT12の導通時間を制御し、有機EL素子11の発光時間を制御することがきる。
〔実施の形態3〕
上記実施の形態2の画素回路構成では、駆動用TFT12が導通状態から非導通状態になるまでの間、そのゲート端子電圧は徐々に変化する。このため、駆動用TFT12のゲート・ソース間電圧が閾値電圧Vth1に近づいたとき、駆動用TFT12のソース・ドレイン間の電圧ドロップ期間が長くなり、その分、消費電力が増大するという問題がある。
この問題に対する対策としては、駆動用TFT12のゲート端子と、コンデンサ31における駆動用TFT12のゲート端子に接続される側の端子(以下、駆動用TFT側端子と称する)との間にインバータ回路を挿入することが好ましい。
しかし、図5の画素回路においてそのままインバータ回路を挿入すると、コンデンサ31のソース配線側端子電圧が低下したときには、上記インバータ回路の作用によって駆動用TFT12のゲート端子電圧が上昇する。その結果、有機EL素子11が非発光状態のときに、有機EL素子15に電流が流れる。また、逆に有機EL素子11が発光状態のとき、有機EL素子15には電流が流れない。このように設定すると、有機EL素子11の劣化状態と有機EL素子15の劣化状態とが等しく進行しないので、有機EL素子11および15の経時劣化を補償できなくなり好ましくない。
そこで、本実施の形態3では、駆動用TFTのゲート端子とコンデンサ31との間にインバータ回路を挿入し、消費電力の増大を抑えると共に、有機EL素子の経時劣化を補償できる構成例について説明する。図7は、本実施の形態3に係る画素回路構成を示すものである。図7に示す画素回路構成は、図1及び図5の画素回路構成と類似したものであるため、図1及び図5と同様の構成部材については同一の部材番号を付し、その詳細な説明を省略する。
図7に示す画素回路Aijでは、有機EL素子11の陽極にp型TFTである駆動用TFT41(駆動用トランジスタ)のドレイン端子が接続され、駆動用TFT41のソース端子は電源配線Vpに接続されている。
スイッチ用TFT13のソース端子はソース配線Sjに接続され、スイッチ用TFT13のドレイン端子はコンデンサ31の駆動用TFT側端子に接続されている。
さらに、スイッチ用TFT13のドレイン端子にはエミッタフォロワ用TFT14のドレイン端子が接続され、エミッタフォロワ用TFT14のソース端子には有機EL素子15が接続されている。
駆動用TFT41のゲート端子と、コンデンサ31との間にはインバータ回路42が配置されている。このインバータ回路42は、電源配線Vpと電源配線V0との間にp型TFT42pとn型TFT42nとを直列に接続した構成であり、その出力端は駆動用TFT41のゲート端子に接続されている。また、インバータ回路42の入力端は、コンデンサ31を介してスイッチ用TFT13のドレイン端子に接続されている。
また、インバータ回路42の入力端と出力端との間にはスイッチ用TFT43(第3スイッチ用トランジスタ)が配置されている。さらに、インバータ回路42のp型TFT42pのソース端子とスイッチ用TFT13のドレイン端子との間には、コンデンサ44(第1コンデンサ)が配置されている。
スイッチ用TFT13のゲート端子にはゲート配線Giが接続され、エミッタフォロワ用TFT14のゲート端子には電圧配線Uiが接続され、スイッチ用TFT43のゲート端子には制御配線Wiが接続されている。なお、図7に示す画素回路Aijでは、駆動用TFT41とインバータ回路を構成するp型TFT42pとがp型TFTであり、残りのTFTはn型TFTである。
図7に示す画素回路Aijにおいて、その動作を図8を参照して説明すると以下の通りである。図8において、(1)は電圧配線Uiの電圧波形、(2)はゲート配線Giの電圧波形、(3)は制御配線Wiの電圧波形、(4)はソース配線Sjの電圧タイミングを示す。また、(5)は電圧配線U(i+1)の電圧波形、(6)はゲート配線G(i+1)の電圧波形、(7)は制御配線W(i+1)の電圧波形を示し、これらは画素回路A(i+1)jに対応する。
図8では、時間12〜18t1が画素Aijの選択期間となっているが、それに先立つ時間6t1で電圧配線Uiの電位をVL(概ねVcom電位)とする。このとき、有機EL素子15の陰極電圧はVcomであることから、有機EL素子15の陽極電圧は陰極電圧より大きくなり、エミッタフォロワ用TFT14のソース端子電圧はVcomより大きくなる。そして、エミッタフォロワ用TFT14のゲート端子に電圧配線Uiの電圧VLが印加される。そこで、VL<Vcomとすることでエミッタフォロワ用TFT14はOFF状態となる。
次に、時間12t1でゲート配線GiをGHとすると共に、制御配線WiもGHとし、スイッチ用TFT13,43をON状態とする。このことによりインバータ回路42の入出力端が短絡され、かつ、コンデンサ31のソース配線側端子にソース配線Sjの電圧が印加される。
さらに、時間12t1では、ソース配線Sjの電圧として初期化電圧Vpcを与える。このことにより、コンデンサ31のソース配線側端子電圧がVpcとなる。また、スイッチ用TFT43がON状態であるため、インバータ回路42の入力端子と出力端子との電圧が等しくなる。
次に、時間14t1で制御配線WiをGLとし、スイッチ用TFT43をOFF状態とする。これにより、インバータ回路42の入出力端はオープンとなる。そして、コンデンサ31のソース配線側端子電圧がVpcより小さければ、インバータ回路42の出力端子はVpとなり、コンデンサ31のソース配線側端子電圧がVpcより大きければ、インバータ回路42の出力端子はV0となるように設定される。
また、時間15t1でソース配線Sjに画素Aijに対応したデータ電圧Vdaを与え、コンデンサ31のソース配線側端子の電位を電圧Vdaに変化させる。このデータ電圧Vdaが初期化電圧Vpcより大きければ、インバータ回路42の出力はV0となり、駆動用TFT12は導通状態となる。
さらに、時間17t1でゲート配線GiをGLとして、スイッチ用TFT13をOFF状態とする。そして、時間18t1で電圧配線Uiの電圧をVHとする。これにより、電圧配線Uiの電圧VHがエミッタフォロワ用TFT14のゲート端子に印加されるので、エミッタフォロワ用TFT14の閾値電圧をVth3とすれば、エミッタフォロワ用TFT14のソース端子電圧は概ねVH−Vth3となる。
そして、実施の形態1と同様、エミッタフォロワ用TFT14を通過する電流値が、有機EL素子15の電圧−電流特性に従い、電圧(VH−Vth3−Vcom)に対応した電流I0となるので、コンデンサ31のソース配線側端子電圧は低下する。そして、コンデンサ31のソース配線側端子電圧がVpcとなったとき、インバータ回路42の出力はVpとなり駆動用TFT12は非導通状態となる。
ここで、ある有機EL素子のV−I特性を用いてシミュレーションした結果を図9に示す。このシミュレーションにおいては、GL=−4V、GH=12V、Vcom=0V、Vp=7V、Vpc=3V、Vda=5Vとしている。また、図9に示される電圧Vc,Vd,Ve,Vf,Vgおよび電流Ie,Ifは図7の各ポイントの電圧および電流である。
また、図9に示される各電圧Vおよび電流Iの添え字 (1),(2)は、駆動用TFT41およびインバータ42のp型TFT42pの閾値・移動度を変えてシミュレーションした結果を区別するためのものである。
条件(1)では、駆動用TFT41の閾値電位Vthの絶対値が最小(Vth(min))で移動度μが最大に対応する。また、p型TFT42pの閾値電位Vthの絶対値が最大(Vth(max))で移動度μが最小に対応する。
また、条件(2)では、駆動用TFT41の閾値電位Vthの絶対値が最大(Vth(max))で移動度μが最小に対応する。p型TFT42pの閾値電位Vthの絶対値が最小(Vth(min))で移動度μが最大に対応する。
図9のシミュレーション結果のVg(1),Vg(2)から、インバータ42の出力電圧であるVgが変化するタイミングが、上記p型TFT42pの閾値電位Vthや移動度μによらず、概ね一定となっていることが判る。また、Id(1),Id(2)から、駆動用TFT41が非導通状態となって、電流Idが0となるタイミングが、上記駆動用TFT41やp型TFT42pの閾値電位Vthや移動度μによらず、概ね一定となっていることが判る。
このように、本実施の形態3の画素回路構成によれば、駆動用TFT41の閾値特性に依らず、データ電圧Vdaと初期化電圧Vpcの差により、駆動用TFT41の導通時間を制御できる。そこで、電圧配線Uiの電圧VH,VL,Vpcを各画素で共通として、ソース配線Sjへ与えるデータ電圧Vdaを画素Aijの表示状態にあわせて設定することで、駆動用TFT41の導通時間を制御し、有機EL素子11の発光時間を制御することができる。
また、本実施の形態3の画素回路構成によれば、駆動用TFT41が導通状態から非導通状態に急激に変化し、駆動用TFT41のソース・ドレイン端子間での電圧ドロップが発生する期間が短くなり、消費電力のロスを少なくすることができる。
〔実施の形態4〕
上記実施の形態1〜3ではエミッタフォロワ用TFT14の特性ばらつきについては、特に考慮していなかった。しかしながら、エミッタフォロワ用TFT14を閾値ばらつきの大きいポリシリコンTFTで構成する場合、これに対する閾値補償回路が必要になる。本実施の形態4では、エミッタフォロワ用TFT14に対する閾値補償回路を配置した場合の構成例について説明する。図10は、本実施の形態4に係る画素回路構成を示すものである。
図10に示す画素回路Aijは、図7に示す画素回路を基として、これにエミッタフォロワ用TFT14に対する閾値補償回路を追加した構成を例示している。このため、図10に示す画素回路では、図7と同様の構成部材については同一の部材番号を付し、その詳細な説明を省略する。なお、図1または図5に示す画素回路を基として、これにエミッタフォロワ用TFT14に対する閾値補償回路を追加した構成とすることも可能である。
図10の画素回路構成では、図7の画素回路のエミッタフォロワ用TFT14のゲート端子と電圧配線Uiとの間にコンデンサ51(第3コンデンサ)を配置し、エミッタフォロワ用TFT14のゲート端子とドレイン端子との間にスイッチ用TFT52(第4スイッチ用トランジスタ)を配置する。さらに、エミッタフォロワ用TFT14のソース端子と電圧配線Uiとの間にスイッチ用TFT53を配置する。
なお、スイッチ用TFT52,53はn型TFTであり、それらスイッチ用TFT52,53のゲート端子には、制御配線Pi,Wiがそれぞれ接続されている。
図10に示す画素回路Aijにおいて、その動作を図11を参照して説明すると以下の通りである。図11において、(1)は電圧配線Uiの電圧波形、(2)は制御配線Piの電圧波形、(3)は制御配線Wiの電圧波形、(4)はゲート配線Giの電圧波形、(5)はソース配線Sjの電圧タイミングを示す。また、(6)は電圧配線U(i+1)の電圧波形、(7)は制御配線P(i+1)の電圧波形、(8)は制御配線W(i+1)の電圧波形、(9)はゲート配線G(i+1)の電圧波形を示し、これらは画素回路A(i+1)jに対応する。
図11においては、時間18〜24t1が画素Aijの選択期間であるが、それに先立つ時間6t1で電圧配線Uiの電位をVL(概ねVcom電位)とする。このとき、有機EL素子15の陰極電圧はVcomであることから、有機EL素子15の陽極電圧は陰極電圧より大きくなり、エミッタフォロワ用TFT14のソース端子電圧はVcomより大きくなる。そして、エミッタフォロワ用TFT14のゲート端子に電圧配線Uiの電圧VLが印加される。そこで、VL<Vcomとすることでエミッタフォロワ用TFT14はOFF状態となる。
次に、時間7t1で制御配線PiをGHとして、スイッチ用TFT52をON状態とする。このことにより、エミッタフォロワ用TFT14のゲート端子とドレイン端子とが短絡される。
さらに、時間8t1で制御配線WiをGHとして、スイッチ用TFT53をON状態とする。このことにより、エミッタフォロワ用TFT14のソース端子は電圧配線Uiの電圧VLとなる。
そして、時間9t1でゲート配線GiをGHとして、スイッチ用TFT13をON状態とする。ここで、ソース配線Sjの電圧を初期化電圧Vpcとする。このことにより、エミッタフォロワ用TFT14のドレイン端子にソース配線Sjの電圧Vpcが印加される。なお、エミッタフォロワ用TFT14の閾値電圧をVth3とするとき、この電圧Vpcは電圧VL+Vth3より大きな電圧となる。これにより、エミッタフォロワ用TFT14はON状態となる。
次に、時間11t1でゲート配線GiをGLとして、スイッチ用TFT13をOFF状態とする。このとき、エミッタフォロワ用TFT14がON状態なので、そのゲート端子から電荷がスイッチ用TFT52,エミッタフォロワ用TFT14、スイッチ用TFT53を通して、電圧配線Uiへ流れる。その結果、エミッタフォロワ用TFT14のゲート端子電圧が低下し、エミッタフォロワ用TFT14はOFF状態となる。
そして、時間17t1で制御配線PiをGLとして、スイッチ用TFT52をOFF状態とする。このことにより、エミッタフォロワ用TFT14のゲート−ソース間電圧がコンデンサ51に保持される。
次に、時間18t1でゲート配線GiをGHとし、スイッチ用TFT13をON状態とする。これにより、コンデンサ31のソース配線側端子にソース配線Sjの電圧が印加される。なお、このとき制御配線WiはGHとなっているので、スイッチ用TFT43はON状態であり、インバータ回路42の入出力端が短絡されている。
このとき、ソース配線Sjの電圧を初期化電圧Vpcとする。このことにより、コンデンサ31のソース配線側端子電圧がVpcのとき、インバータ回路42の入力端子の電圧と出力端子の電圧とが等しくなるよう設定される。
さらに、時間20t1で制御配線WiをGLとし、スイッチ用TFT43をOFF状態とする。これにより、インバータ回路42の入出力端はオープンとなる。そして、コンデンサ31のソース配線側端子電圧がVpcより小さければ、インバータ回路42の出力端子はVpとなり、コンデンサ31のソース配線側端子電圧がVpcより大きければ、インバータ回路42の出力端子はV0となるよう設定される。
また、時間21t1でソース配線Sjに画素Aijに対応したデータ電圧Vdaを与え、コンデンサ31のソース配線側端子の電位を電圧Vdaに変化させる。このデータ電圧Vdaが初期化電圧Vpcより大きければ、インバータ回路42の出力はV0となり、駆動用TFT41は導通状態となる。
さらに、時間23t1でゲート配線GiをGLとして、スイッチ用TFT13をOFF状態とする。そして、時間24t1で電圧配線Uiの電位をVHとする。これにより、エミッタフォロワ用TFT14のゲート端子電圧はVH+Vth3へ変化する。その結果、エミッタフォロワ用TFT14のソース端子電圧は概ねVHとなる。
そして、エミッタフォロワ用TFT14を通過する電流値が、有機EL素子15の電圧−電流特性に従い、電圧(VH−Vcom)に対応した電流I1となるので、駆動用TFT41のゲート端子電圧が低下する。そして、コンデンサ31のソース配線側端子電圧がVpcとなったとき、インバータ回路42の出力はVpとなり駆動用TFT41は非導通状態となる。
ここで、ある有機EL素子のV−I特性を用いてシミュレーションした結果を図12に示す。このシミュレーションにおいては、GL=−4V、GH=12V、Vcom=0V、Vp=7V、Vpc=3V、Vda=5Vとしている。また、図12に示される電圧Vc,Vd,Ve,Vf,Vgおよび電流Ie,Ifは図10の各ポイントの電圧および電流である。
さらに、図12に示される各電圧Vおよび電流Iの添え字(1),(2)は、駆動用TFT41およびエミッタフォロワ用TFT14における閾値条件の区別を示している。
条件(1)では、駆動用TFT41の閾値電位Vthの絶対値が最小(Vth(min))で移動度μが最大に対応する。また、エミッタフォロワ用TFT14の閾値電位Vthの絶対値が最大(Vth(max))で移動度μが最小に対応する。
また、条件(2)では、駆動用TFT41の閾値電位Vthの絶対値が最大(Vth(max))で移動度μが最小に対応する。エミッタフォロワ用TFT14の閾値電位Vthの絶対値が最小(Vth(min))で移動度μが最大に対応する。
図12のシミュレーション結果のVf(1),Vf(2)から、インバータ42の入力電圧であるVfの変化の割合が、上記エミッタフォロワ用TFT14の閾値電位Vthや移動度μによらず、概ね一定となっていることが判る。また、Id(1),Id(2)から、駆動用TFT41が非導通状態となって、電流Idが0となるタイミングが、上記駆動用TFT41やエミッタフォロワ用TFT14の閾値電位Vthや移動度μによらず、概ね一定となっていることが判る。
このように、本実施の形態4の画素回路を用いれば、エミッタフォロワ用TFT14を通過する電流値は、エミッタフォロワ用TFT14の閾値特性に依らず、有機EL素子15の電圧−電流特性に従い、電圧(VH−Vcom)に対応した電流I1となる。
また、駆動用TFT41の閾値特性に依らず、データ電圧Vdaと初期化電圧Vpcとの差により、駆動用TFT41の導通時間を制御できる。
そこで、電圧配線Uiの電圧VH,VL,Vpcを各画素で共通として、ソース配線Sjへ与えるデータ電圧Vdaを画素Aijの表示状態にあわせて設定することで、有機EL素子11の温度や劣化状態に依らず、駆動用TFT41の導通時間を制御し、有機EL素子11の発光時間を制御し、所望の電荷を有機EL素子11へ供給できる。
また、本実施の形態4の画素回路を用いれば、駆動用トランジスタ41が導通状態から非導通状態に急激に変化し、駆動用トランジスタ41のソース・ドレイン端子間での電圧ドロップが発生する期間が短くなり、消費電力のロスを少なくすることができる。
また、駆動用トランジスタ41が導通状態から非導通状態に変化するときには、コンデンサ31のソース配線側端子電圧は低下する。このとき、エミッタフォロワ用TFT14を流れる電流値がデータ電圧Vdaと初期化電圧Vpcの差により決定され、駆動用TFT41の導通時間を制御できる。
本発明の実施形態を示すものであり、実施の形態1に係る画素回路構成を示す回路図である。 本発明が適用可能な表示装置の要部構成を示すブロック図である。 図1の画素回路における各配線の信号波形を示すタイミングチャートである。 実施の形態1に係る画素回路の変形例を示す回路図である。 実施の形態2に係る画素回路構成を示す回路図である。 図5の画素回路における各配線の信号波形を示すタイミングチャートである。 実施の形態3に係る画素回路構成を示す回路図である。 図7の画素回路における各配線の信号波形を示すタイミングチャートである。 図7の画素回路において、駆動用TFTのゲート電位Vg,ドレイン電位Vdおよびソース・ドレイン間電流Idsの変化をシミュレーションした結果を示すグラフである。 実施の形態3に係る画素回路構成を示す回路図である。 図10の画素回路における各配線の信号波形を示すタイミングチャートである。 図10の画素回路において、駆動用TFTのゲート電位Vg,ドレイン電位Vdおよびソース・ドレイン間電流Idsの変化をシミュレーションした結果を示すグラフである。 従来の表示装置における画素回路の第1の構成例を示す回路図である。 図13の画素回路における有機EL素子を流れる電流を示すグラフである。 従来の表示装置における画素回路の第2の構成例を示す回路図である。 図15の画素回路の各配線の信号波形を示すタイミング図である。 有機EL素子の電圧−電流特性の温度依存性を示すグラフである。 有機EL素子一定電流を流すために必要な電圧の、素子の劣化に伴う変化を示すグラフである。
符号の説明
11,21 有機EL素子(第1電気光学素子)
12,22,41 駆動用トランジスタ
13,23 スイッチ用トランジスタ(第1スイッチ用トランジスタ)
14,24 エミッタフォロワ用トランジスタ
15,25 有機EL素子(放電用の素子)
16,26,44 コンデンサ(第1コンデンサ)
31 コンデンサ(第2コンデンサ)
32 スイッチ用トランジスタ(第2スイッチ用トランジスタ)
42 インバータ回路
43 スイッチ用トランジスタ(第3スイッチ用トランジスタ)
51 コンデンサ(第3コンデンサ)
52 スイッチ用トランジスタ(第4スイッチ用トランジスタ)
Aij 画素回路

Claims (9)

  1. マトリクス状に配置された画素回路を有する表示装置において、
    上記各画素回路は、
    電流駆動素子である第1電気光学素子と、
    ソース端子が上記第1電気光学素子に接続され、かつドレイン端子が電源電圧に接続された駆動用トランジスタと、
    ソース端子がソース配線に接続され、かつドレイン端子が上記駆動用トランジスタのゲート端子に直接または間接的に接続された第1スイッチ用トランジスタと、
    ドレイン端子が上記第1スイッチ用トランジスタのドレイン端子に接続されたエミッタフォロワ用トランジスタと、
    上記エミッタフォロワ用トランジスタのソース端子に接続された放電用の素子とを有しており、
    上記素子の電流―電圧特性が、上記第1電気光学素子と同様の温度依存性または劣化特性を有していることを特徴とする表示装置
  2. 上記駆動用トランジスタのゲート端子と、上記駆動用トランジスタのソース端子またはドレイン端子との間に、第1コンデンサを配置していることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  3. 上記駆動用トランジスタのゲート端子と第1スイッチ用トランジスタとの間に、第2コンデンサを配置しており、
    上記駆動用トランジスタのゲート端子と上記駆動用トランジスタのドレイン端子との間に、第2スイッチ用トランジスタを配置していることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  4. 上記駆動用トランジスタのゲート端子と上記第2コンデンサとの間に、インバータ回路を配置していることを特徴とする請求項3に記載の表示装置。
  5. 上記インバータ回路の入力端と出力端との間に、第3スイッチ用トランジスタを配置していることを特徴とする請求項4に記載の表示装置。
  6. 上記エミッタフォロワ用トランジスタのゲート端子と電圧配線との間に、第3コンデンサを配置しており、
    上記エミッタフォロワ用トランジスタのゲート端子とドレイン端子との間に、第4スイッチ用トランジスタを配置していることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  7. マトリクス状に配置された画素回路を有する表示装置において、
    上記各画素回路は、
    電流駆動素子である第1電気光学素子と、
    ソース端子が上記第1電気光学素子に接続され、かつドレイン端子が電源電圧に接続された駆動用トランジスタと、
    ドレイン端子が上記駆動用トランジスタのゲート端子側に接続されたエミッタフォロワ用トランジスタと、
    上記エミッタフォロワ用トランジスタのソース端子に接続され、その電流―電圧特性が上記第1電気光学素子と同様の温度依存性または劣化特性を有している素子とを有しており、
    上記エミッタフォロワ用トランジスタのゲート端子に所定電圧を印加することで、上記素子に所定の電圧を与え、上記素子の電圧−電流特性より上記エミッタフォロワ用トランジスタのドレイン・ソース間を流れる電流値を制御し、
    上記エミッタフォロワ用トランジスタのドレイン端子へ所望の電圧を与えることで、上記駆動用トランジスタの導通時間を制御することを特徴とする表示装置。
  8. 上記駆動用トランジスタに閾値補償回路を配置したことを特徴とする請求項1または7に記載の表示装置。
  9. 上記エミッタフォロワ用トランジスタに閾値補償回路を配置したことを特徴とする請求項1または7に記載の表示装置。
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